599: 2010/07/11(日) 16:03:02.36 ID:Busf/O20
初春「ちょっと意味が分からないです」

佐天「だからはむはむだよ、はむはむ!」

初春「ですからそのはむはむが分からないんですよ」

佐天「百聞は一見にしかず! 実践あるのみ! てぃや!」

初春「やんっ」

佐天「……どう?」

初春「特になにも感じませんが……」

佐天「うーん? そうだ、はい初春」スッ

初春「手がどうかし……っ!」

佐天「我慢しなくていいんだよ?」

初春「が、我慢なんて」

佐天「ほれほれ」

初春「はむ!」

佐天「おお!」

初春「はむはむ!」

佐天「あはは、くすぐったいよ初春!」

初春「はむ、はむーん」

佐天「それ以上はむはむしたら手溶けちゃうから終わり! てぃや!」

初春「はっ! もう、私で遊ばないで下さいよ佐天さん!」

佐天「ごめんごめん。でも、はむはむしてる初春可愛かったよ!」

初春「からかわないで下さいよぉ」
とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の一方通行(1) (電撃コミックスNEXT)
601: 2010/07/11(日) 16:03:40.84 ID:Busf/O20
御坂「やっほー遊びに来たよ」

白井「遊びにってお姉様、ここは溜まり場ではありませんの」

御坂「たまに手伝ってあげてるんだからいいじゃない。ほら、佐天さんもいるし」

佐天「お邪魔してまーす!」

白井「あなたまで! まぁ、いつも通りといえばいつも通りですわね」

初春「二人とも聞いて下さい、佐天さんがまた能力に目覚めたみたいなんですよ!」

白井「またとは随分メタなことを仰いますのね」

御坂「へぇー、どんな能力?」
佐天「思わずはむはむしちゃう能力です」

御坂「はむはむ?」

白井「ですの?」

初春「私もよく分からなかったんですが使われてみれば分かりますよ」

佐天「どうです? 試されてみます?」

御坂「うーん……はむはむってなんなのか気になるから試されようかな」

白井「お姉様がよろしければ私も構いませんの」

佐天「それじゃあいきますよ。てぃや!」

御坂「……」

白井「……」

初春「どうです?」

御坂「特に変わりは……っ!」

白井「私も特に変化は……っ!」

602: 2010/07/11(日) 16:04:19.82 ID:Busf/O20
佐天「二人とも我慢しなくていいですよ。ここには私達しかいませんし」

御坂「が、我慢なんか」

白井「お姉様、私……我慢出来ませんの!」ガバッ

御坂「ちょっと黒子! あん、そんなにはむはむされたら私も……!」

白井「ご一緒にはむはむしましょう、お姉様?」

御坂「黒子ぉ……」

白井「はむはむ」

御坂「はむぅ、はむっ」

佐天「ある程度予想は付いてたけどまさかこうなるとは……」

初春「お互いの首筋をはむはむしあうなんて……えOちですね……」

白井「お姉様ぁ……もっとはむはむして下さいましぃ……」

御坂「いいわぁ、もっとはむはむしてあげる……」

白井「あぁん!」

初春「佐天さん、このまま放っておいたらまずいんじゃ……?」

佐天「白井さんには悪いけどまずいよね。すみません二人とも。てぃや」

御坂「! 私ったらなにを!? あひっ! ちょっともう離れなさいよ黒子!」

白井「能力がなくたって私はお姉様をはむはむしたいですの!」

御坂「黒子おぉぉぉ!」ビリビリ

白井「あーん! 最高ですのお姉様ぁん!」

佐天「逃げよう初春!」

初春「へ? あ、ちょっと引っ張らないで下さいよ佐天さん!」

御坂「ちょっと二人とも逃げないの!」

――――

603: 2010/07/11(日) 16:04:57.94 ID:Busf/O20
――――

佐天「ここまで来れば大丈夫かな」ゼェハァ

初春「逃げる必要があったんでしょうか?」ゼェハァ

佐天「御坂さんのどぎついお怒りをもらいたくないし、それに初春だってうまくそそのかしてたじゃん」

初春「な、なんのことですかぁ?」

佐天「私には分かるんだよぉ? 初春がく、ろ、いってことがね」

初春「い、いやですねぇ佐天さん。あはは……」

佐天「初春のマリアナ海溝もまっく『言わせねェよ!?』」

佐天「初春の花弁もまっく『言わせないよってミサカはミサカは言葉を遮ってみたり!』」

佐天「なんなんですか!?」

一通「それはこっちの台詞だっつゥの! 真っ昼間からなァにを言ってるンですかァ!?」

打止「そうだよってミサカはミサカは何故か意味が分かってしまうことに自己嫌悪しながら同意してみる」

初春「お二人とも助かりました!」

佐天「誰かと思えば一方通行さんと打ち止めちゃんじゃないですか。お久しぶりです」

一通「……よォ」

打止「お久しぶりですってミサカはミサカは丁寧にご挨拶してみる」

初春「やっぱりお二人はいつもセットなんですね」

一通「そォかァ? まァ、ガキの世話は保護者がしっかりしねェとなァ」

打止「ガキじゃないもん! ってミサカはミサカはぶーたれてみる」

佐天「あ、そうだ。私、ついに能力者になったんですよ!」

604: 2010/07/11(日) 16:05:34.47 ID:Busf/O20
一通「ほォ、またか」

打止「メタ発言きーんしってミサカはミサカはあなたの口元でばってんを作ってみたり!」

初春「凄く珍しい能力で一方通行さんも驚くと思いますよ?」

一通「へェ……どンな能力なンだ?」

佐天「思わずはむはむしちゃう能力です」

打止「はむはむ?」

一通「だァ?」

初春「そうなんですよ。やっと能力に目覚めた佐天さんのためにも是非協力してくれませんか?」

佐天(なんて真っ黒な娘なんだろう……)

一通「けどなァ、そンな得体のしれねェ能力のために協力すンのもなァ……」

佐天「御坂さんは協力してくれましたよ」

一通「超電磁砲が?」

佐天「はい」

初春「それで御坂さんは『私じゃよく分からないから一方通行に頼んでみたら? 学園都市最高の頭脳なら分かると思うわ』って言ってました!」

佐天(一言も言ってないよ黒春! じゃなかった、初春!)

打止「お姉様の提案なら無碍には出来ないねってミサカはミサカはあなたを見上げてる」

佐天「だめ、ですか?」ウルウル

初春(出ました佐天さんの必殺技、涙頃し!<るいころし>)

一通「チッ、しゃあねェな」

佐天「ありがとうございます! それじゃあいきますよ……てぃや!」

605: 2010/07/11(日) 16:06:04.13 ID:Busf/O20
一通「……あン?」

佐天「どうですか?」

一通「特になにもねェが……っ!」

打止「どうしたの? ミサカはミサカは突然言葉を詰まらせたあなたを心配してみたり」

一通「なンでもねェ……近寄ンな」

打止「え……?」

初春「一方通行さん、我慢はよくないですよ!」ドンッ

一通「いきなり押すンじゃなねェ! ……打ち止め?」

打止「どうして、どうして近寄っちゃだめなの?」

一通「それ、は……!」

佐天「はむはむすればいいと思いますよ?」ボソ

一通「! 打ち止めァ!」

打止「きゃわぁ!?」

一通「はァむ、はァむ!」

打止「突然ミサカのほっぺをはむはむしないで! ミサカはミサカはあなたを押し返してみる!」

一通「はむ、はァむゥゥゥゥン!」

打止「ひいぃ!? まさかこれが能力なの!? ってミサカはミサカはああああ!!」

佐天(これは通報した方がいいのかな)

初春(通報されるべきは佐天さんだと思います)

佐天(初春がそそのかしたくせに)

初春(でも、やったのは佐天さんです)

606: 2010/07/11(日) 16:07:02.75 ID:Busf/O20
一通「はむゥ、はむン」

打止「ね、ねぇ! もういいでしょ!? これ以上されたらほっぺ無くなっちゃうってミサカはミサカはギブアップ宣言してみる!」

初春「さすがにこれ以上は見てられませんね……」

佐天「そう、だね。すみません、今戻します。てぃや」

一通「はっ!」

打止「止まって良かったってミサカはミサカは胸を撫で下ろしてみたり」

一通「……」プルプル

佐天「あの、大丈夫ですか?」

初春「佐天さん、私なんだか嫌な予感がします……」

一通「佐天さァァァァンに初春さァァァァン?」カチッ

佐天「は、はいなんでございましょうか!?」

初春「ごめんなさぁい!!」

一通「仲良く頭を沸騰させてやろおォかあァァ!?」

佐天「ごめんなさいすいません! 逃げよう! 初春! ってもう逃げてる!?」

初春「私は悪くありませんからー!!」

一通「オラオラァ! 逃げ回るだけの小鹿で満足してンじゃねェぞ、小娘ェ!」

佐天「申し訳ありませんでしたー!!」

――――

607: 2010/07/11(日) 16:07:42.62 ID:Busf/O20
――――

初春「夢中で逃げてたらいつの間にかいつものファミレスにいました」

佐天「無意識って怖いね」

初春「でもよく逃げられましたね」

佐天「先に逃げ出した初春が言う? まぁなんとかなるもんだね」


浜面「すまねぇ、遅くなった!

麦野「ほんとに遅えぞはーまづらぁ。この遅漏野郎が」

滝壺「はまづら、時間厳守」

絹旗「超遅刻ですよ浜面!」

フレ「結局、奢りは浜面って訳よ」

浜面「マジかよ……」


佐天「ねぇ、初春」

初春「なんですか佐天さん?」

佐天「私の能力ってもっと平和目的で使えばいいと思うんだ」

初春「と、いうと?」

佐天「あそこの不良っぽい人、なんか不当な扱いを受けてるよね」

初春「そう見えますね」

佐天「周りの女の人に私の能力を使ったら平和になると思わない?」

初春「素晴らしいです佐天さん! 是非お願いします!」

佐天(凄い食いつきだなぁ)

佐天「それじゃあちょっとやってみますか。てぃや」

608: 2010/07/11(日) 16:08:15.13 ID:Busf/O20
麦野「早くドリンクバー取って来いよ……っ!」

滝壺「私、いつもの……っ!」

絹旗「私も超同じ……っ!」

フレ「今日は気分を変えて炭酸を……っ!」

浜面「え、ちょ、お前らどうしたんだ?」

麦野「はーむ」

滝壺「はむ」

浜面「ひぅ!? お前らなんで俺の耳をかぷっと!?」

絹旗「はむっ」

フレ「はむん」

浜面「次は指!? お前らなにがどうしたんだよ!?」

麦野「はーむづらぁ」

滝壺「はむづら」

絹旗「超はむ面」

フレ「はむ面」

浜面「俺は浜面だああぁぁ!」


初春「うわぁ、実に平和ですねぇ」

佐天「ファミレスで男一人に女四人がそれぞれ耳と指をはむはむしてる状況は平和と呼べるのかな……」

609: 2010/07/11(日) 16:08:56.61 ID:Busf/O20
初春「佐天さんがやったんじゃないですか」キラキラ

佐天「なんだかんたで初春が一番楽しそうだよね」

初春「いやだなぁ、なんのことですか佐天さん?」

佐天「はいはい。ねぇ、そろそろ解除していいかな? さすがにファミレスであの光景はどうかなと」

初春「十分平和になったみたいですからいいと思いますよ」

佐天「端から見たらハーレムだよね。てぃや」



麦野「私はなにを!? って滝壺はいつまではむはむしてんだッ!」

滝壺「はむ、美味しいから」

絹旗「私は超どうかしてました!」

フレ「麦のんはむはむ!」

麦野「うっせぇ!」

浜面「お、おい滝壺。それ以上は……!」


佐天「なんかあんまり変わらないような?」

初春「段々レベルが上がってるんじゃないですかね?」

佐天「おーやるじゃん私! でもやっぱりこの能力ってどう使えばいいんだろ?」

初春「それはもちろんおもし……じゃなくて人のためですよ!」

佐天「うーん……」

初春「適材適所、適者生存ですよ! きっとどこかに佐天さんの能力を必要としてる人がいるはずです!」

佐天「そうだよね。よーし、私の能力が一番合う人に届け! てぃや!」

610: 2010/07/11(日) 16:09:35.59 ID:Busf/O20
禁書「とうまはまた私をほっといて……」

上条「だから、それは」

禁書「ご飯も作らずに女と遊び惚けてたんだね!?」

上条「違う、誤解だインデックス!」

禁書「問答無用なんだよ!」

上条「待て、話せば分かる! だからその大きく開けた口を閉じてくれぇ!」

禁書「とーまー!」

上条「ひぃ!!」

禁書「はむ」

上条「ふこ……あれ?」

禁書「はむはむ」

上条「インデックス、さん?」

禁書「はむ?」

上条「なにをやってるんでせうか?」

禁書「はむはむなんだよ」

上条「痛くないからいいんだけどなんか調子狂うな。どうしちまったんだインデックス?」スッ

――パシュン

上条「え?」

禁書「とうまとうまぁ!」ガブ
上条「あーなんでだー!? なにがあったー!?」

禁書「ぬーぬー!」

上条「よく分かんないけど、やっぱり不幸だー!!」

引用: ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-9冊目-【超電磁砲】