728: 2010/07/12(月) 21:21:13.84 ID:aS0FGMDO
佐天「近くにいる誰かをラッキースOベにさせる能力かぁ…」

初春「佐天さんにぴったりの能力ですね!」

佐天「なんだと」

佐天「しっかしどうやったら能力が使えるかいまいちわかんないんだよねー……えいっ! とか、こんな感じ?」ミョインミョイン

初春「わっ、やめてくださいよ。もしかしたら私にかかっちゃうかもしれないじゃないですかぁ」

佐天「あははっ、ごめんごめん」

‐‐‐

一方通行「いてっ」チクッ

一方通行「……?」キョロキョロ

一方通行(…気のせいか)
とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の一方通行(1) (電撃コミックスNEXT)
729: 2010/07/12(月) 21:22:12.81 ID:aS0FGMDO
美琴「……」

一方通行「あァ? ありゃ超電磁砲じゃねェか…こっちには気付いてねェみてェだな」

美琴「あっ!」コケッ

一方通行「!」

美琴「いたたぁ……ハッ!」キョロキョロ

美琴「こんな日に限って短パン履き忘れるなんて…! ここら辺に人があんまり居なくて良かった…」

美琴「やっぱ短パン履きに戻ろ…」

タタタッ

一方通行(ゲコ太とか…ガッキくせェ)

730: 2010/07/12(月) 21:23:05.74 ID:aS0FGMDO
一方通行「珈琲買うか…」

ピッ ガコン

一方通行「あっクソ! 間違ってウスターソースオーレ押しちまった!」

御坂妹「おや、セr…一方通行ではないですか、とミサカは目の前の雪国モヤシに話し掛けます」

一方通行「オイ」

御坂妹「冗談です、とミサカは弁解を……そ、それはミサカが探してたウスターソースオーレ! とミサカは驚きます」

一方通行「あァ、これか? 今間違って買っちまったンだけどよォ…いるか?」

御坂妹「い、いいんですか? とミサカは遠慮している様で貰う気満々で手を伸ばします」

一方通行「ン」

御坂妹「わぁ…ありがとうございます、とミサカは今回ばかりはこのホワイトアスパラに素直にお礼します」

一方通行「だからさっきからモヤシだとかホワイトアスパラだとかうるせ…うォ!?」コケッ

御坂妹「ふぁっ?」

731: 2010/07/12(月) 21:23:58.60 ID:aS0FGMDO
一方通行「ってェ…」

御坂妹「……早く退いて貰えませんか、とミサカはあなたに押し倒された格好のまま言います」

一方通行「うォ! わ、悪ィ」バッ

御坂妹「もう、妹達の中で出血多量で氏んだ者が出たらあなたの責任ですよ、とミサカは埃を払います」

一方通行「いやそれはなンでだよ」

御坂妹「まぁいいです。このウスターソースオーレは貰っていきますね。では、とミサカは立ち上がり歩き始めます」

一方通行「おォ…」

御坂妹「あっ、一方通行」クルッ

一方通行「あン?」

御坂妹「……変O」

一方通行「ンなっ…!」

御坂妹「……」スタスタ

一方通行「…ハァ」

732: 2010/07/12(月) 21:24:50.77 ID:aS0FGMDO
ガチャッ

一方通行「なンか妙に疲れた…」

芳川「あらおかえり。ちなみに愛穂ならアンチスキルで出かけてるわ」

一方通行「そォか…」

芳川「なんだか元気ないわね」

一方通行「別に…」

芳川「好みの珈琲でも買えなかったの?」

一方通行「あっ……クソッ、買うの忘れてた」

芳川「あなたが珈琲を忘れるなんて重症ね。明日ココアでも降るんじゃないかしら…」

一方通行「そこは珈琲にしとけよ。なんで甘くすンだよ」

733: 2010/07/12(月) 21:26:20.33 ID:aS0FGMDO
芳川「あら、ココアを珈琲の甘くしたのと思っちゃ駄目よ。そもそもココアはカカオ・ビーンズを磨り潰し、種々の香料を混ぜて水で溶いたものを古代マヤ人達は強壮、強制剤として愛用していたの。そのカカオを1519年に母国スペインに持ち帰ったのがアステカ王国を滅ぼしたコステス。これがココアのルーツ。現在のココアの作り方はココア・ビーンズを炒って種皮と胚芽をココアバターの一部排除して粉末にしたものを…」

一方通行「ココアと珈琲を一緒にしてすみませンでした。つーかなンでそンなにココアについて詳しいンだよ!?」

芳川「趣味よ。それよりあなたが素直に謝るなんて…やっぱり病気かしら」

一方通行「チッ…もう何があっても絶好に謝ンねェ。絶好にだ」

芳川「あ、ちょっと待って」

一方通行「あァン?」

ピトッ

芳川「……熱はないみたいね、割りと本気で言ってたのだけれど…」

一方通行「オイ…」

734: 2010/07/12(月) 21:27:18.82 ID:aS0FGMDO
ピタッ

芳川「うーん…どこを触っても平熱ね」

一方通行「当たり前だろ」

芳川「うーん…」ピトッ

ぷゆっ

一方通行「……!」

芳川「……やっぱり熱なんかないのかしら」

たゆん

一方通行「だから当たりめェだっつーの。つーかオマエ…、その…」

芳川「……? …あぁ、もしかして胸が当たってたのが気になった?」

一方通行「ちっ、げェーよ!」

芳川「あ、『当ててんのよ』ってやつやってほしかった? ごめんなさいね、気が利かなくて」

一方通行「違ェっつってンだろうがよォォ!!」

735: 2010/07/12(月) 21:28:14.88 ID:aS0FGMDO
芳川「気にしないから、恥ずかしがらないでいいのに」

一方通行「そういう問題じゃねェ! …もういい。寝る」

芳川「そう? じゃあおやすみ」

一方通行「おォ……ってうぎゃァ!」コケッ

芳川「きゃっ…」

もみっ

一方通行「……あァ?」

芳川「あら…触りたかったなら触りたかったっていえばよかったのに」

一方通行「~~っ、っ! っだァァもう!! 寝る!」

バタンッ

芳川「おやすみなさい…クスッ」

736: 2010/07/12(月) 21:29:53.97 ID:aS0FGMDO
一方通行「もう…寝る。そうだ、寝るしかねェ。今日は妙に転ぶし…そうだ寝るンだ…」

ボフッ

???「ひゃっ!」

一方通行「あァ? …おいクソガキ、ここで何やってンだ」

打ち止め「あ、あなたを驚かせようと思って布団に潜ってたんだけど…その、あなたが今抱き付いてきて…びっくりして脅かせずじまいになっちゃったじゃん…ってミサカはミサカは内心ドキドキしながら懇切丁寧に説明してみる」

一方通行「そォかよ。じゃあ退け。俺もう寝っから」ゴロン

打ち止め「あれ!? ミサカは思わぬハプニングにこんなにドキドキしてるのにあなたはスルーなの? なんかずるいーってミサカはミサカはじたばたじたばたー!」

一方通行「……zZZ」

打ち止め「寝てるー!! 今日下位個体押し倒した時でももうちょっとうろたえてたのに!?」

打ち止め「うー…み、ミサカも早く大人の女性になってあなたをドキドキさせちゃうんだからってミサカはミサカは決意してみる!」


おしまい!

引用: ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-9冊目-【超電磁砲】