120: 2012/04/10(火) 21:11:23.48 ID:eCITDEbS0
恒一「小椋さん、一緒にお弁当食べてくれるかな?」

小椋「っ!?」

綾野「っ…」

小椋「そ、それにしても彩んちの卵焼きっていっつも美味しいよね~」

綾野「そ、そう?…でも由美のお母さんの料理のほうがおいしいと思うよ、私は」

恒一「………」

小椋「そんなことないよ、ほら食べてみてよ、ウチの卵焼き、レベルの違いが分かるから~…」スッ

パク

恒一「うーん…普通に美味しいと思うけど、小椋さんが作ったのを僕は食べてみたいな、次は」

小椋「っ……ご、ごちそうさまっ!」カァ…
Facetoface<二人>

124: 2012/04/10(火) 21:19:35.97 ID:eCITDEbS0
小椋(もう!何なの恒一君!いきなり来て、いきなり私の卵焼きを…)

小椋(………)ボッ

小椋「…ホント…考えらんないっ!」

恒一「何が?」

小椋「っ!?」

小椋(ど、どうして付いてくるのぉ…もう…)

小椋「………」スタスタ

恒一「…小椋さんが歩くたびにいいにおいがするなぁ…やっぱり可愛いと体臭もいい匂いなんだね」

小椋「っ…」ピタッ

恒一「あれ?どこか行くんじゃないの?小椋さん?」

小椋「………」カァ…

小椋(もう…どうしようもないじゃん…今振り向いたら顔真っ赤ってこともバレるし…もう!)

128: 2012/04/10(火) 21:25:38.90 ID:eCITDEbS0
恒一「それにしても小椋さん」

小椋「っ」ピクッ

恒一「ご飯まだ途中だったよね、持ってきたから適当に空き教室探して一緒に食べよう」

小椋「!?」

小椋(う、嘘っ!私のお弁当持ってきたの…!?)

小椋「………」プルプル

恒一「正直、お腹を鳴らしながら午後の授業を頑張る可愛い小椋さんも見たいけどさすがに可哀相だからね」

小椋「………」

恒一「ほら、早く行かないと昼休み終わっちゃうよ?」

小椋「………」テクテク

恒一「あれ?その先に空き教室ってあるの?」

小椋(だって…戻れないし、進むしかないじゃないっ…)カァ…

恒一「それにしてもやっぱりいい匂いだなあ~…もう匂いも可愛いよ」

小椋「……くっ…」スタスタ

132: 2012/04/10(火) 21:30:59.01 ID:eCITDEbS0
空き教室
恒一「あんまり掃除されてないらしいけど、ここで我慢しよっか」

小椋「………」スタスタ…ストン

恒一「ははは、小椋さん、そんなに急がなくても弁当は逃げないよ」

小椋「むぅ…」

恒一「よし、それじゃあ食べようか」ストン

小椋「………」スッ…

恒一「ダメだよ、小椋さん、勝手に人のお弁当取っちゃ」バッ

小椋「!?」

小椋(何言ってるのよ恒一くん!そのお弁当私のなのに…!)

恒一「欲しいものがあるならちゃんとその可愛いお口で言わないと、小学校で習ったはずだろ?」

小椋(そんなの…いえるわけないじゃない…)

恒一「でも小学校のころの小椋さんも可愛かったんだろうなぁ…どうして僕は夜見山で育ってこなかったんだろう…」

小椋(いいから…早くご飯食べさせてよぉ…恒一君)

恒一「さて、それじゃあ食べようか?お弁当」

小椋「!」

138: 2012/04/10(火) 21:35:54.70 ID:eCITDEbS0
恒一「早く食べないと時間が無いからね」スルスル…

小椋「っ」バッ

恒一「ほら、だからダメだって小椋さん、勝手に人の物取っちゃダメって言っただろう?」

小椋「……くっ…」

小椋(……お弁当は逃げないんじゃないの…?)

恒一「ほら、小椋さん、このお弁当が欲しいならちゃんとその可愛いお口で可愛い声を発して言わなきゃ」

小椋「………」カァ…

小椋(可愛いって二回も言われた…)

恒一「でもあんまり小椋さんの悲しい顔見たくないし、可愛いけど、それじゃあ食べさせてあげようかな」

小椋「!」 

小椋(よかった…やっぱり恒一君ってやさし…)

恒一「それじゃあ小椋さん、僕が食べさせてあげるから、はいあーん」

小椋「」

140: 2012/04/10(火) 21:40:31.02 ID:eCITDEbS0
恒一「あーん」

小椋「………」ドキドキ

小椋(どうしよう…ここで食べたらいないものの恒一くんをいるって認めることになるんじゃないのかな…?)

恒一「あーんってば…だんまりする小椋さんも可愛いけど、食べないなら僕が食べるよ」

小椋「っ…」

小椋(も、もう!恒一君の馬鹿ぁぁぁっ!)

小椋「い、今さっきの授業は何だか眠たかったなぁ~、ふわぁ~」アーン

恒一「………」

小椋「………」アーン…ドキドキ

恒一「はい、あーん」

小椋「………」ホッ…

パク

恒一「うーん!小椋さんのお母さんってすごい料理上手なんだね!婿に行きたいくらいだよ!」

小椋「………」

小椋(もう…どうしてそんな意地悪するのぉ…!)

142: 2012/04/10(火) 21:44:06.63 ID:eCITDEbS0
恒一「あれ?小椋さんなんだか箸が進んでないようだけど…どうかしたの?」

小椋「………」

小椋(私箸自体もってないのに……恒一君が持ってるから)

恒一「あっ!後15分ぐらいで昼休み終わっちゃうな、早く食べないと!」

小椋「!」

小椋(ど、どうしよう…私も早く食べないと…でも私のお弁当は恒一君が持ってるし…)

恒一「ほら、早く小椋さんも食べないと!時間無くなっちゃうよ!」

小椋「………」

小椋(もぉ…恒一君なんてホントにいないものになっちゃえばいいのにぃ…)

146: 2012/04/10(火) 21:48:19.59 ID:eCITDEbS0
小椋「………」ドキドキ

恒一「あむっ…んっ…よし、完食」

小椋「………」ソロー…

恒一「さて、この余った弁当はどうしようかな」パッ

小椋「っ……うぅ…」

恒一「!どうしたの小椋さん!何だかうめいてるけど……うめいてる声もすっごい可愛いなぁ」

小椋(……もうダメ…お腹空いて…)

恒一「どうしようかな、これ…うーん…」

小椋(………もう!何で私がこんなことしなくちゃいけないのよぉ!)

小椋「……ぁ…ん」

恒一「?今何かすっごい可愛い声が聞こえたような…」

小椋「……ーんっ!」

恒一「?」

小椋「あ、あーんっ!」

149: 2012/04/10(火) 21:53:25.48 ID:eCITDEbS0
恒一「………」
小椋「あーん!」

恒一「………」

小椋「あ、あぁっーん!!」

恒一「もう、分かってるって、ホント可愛い声で叫ぶなぁ、小椋さんは」

小椋「……あーん」

恒一「分かってるよ、それにしてもまるで犬みたいだな小椋さん、はいあーん」スッ

小椋(…犬……私が犬みたいだから可愛いって言ってるのかな、恒一君)

小椋「あむっ……んっ…あーん」

恒一「はい、あーん」

小椋「あーん…」

小椋(でも…そんなのどうでもいいや…今はもういないものや犬なんて関係無しに…)

小椋「あむっ…んむっ…」

恒一「おいしい?小椋さん?」

小椋「………」コク

小椋(ただ…幸せだから…)ポッ…

155: 2012/04/10(火) 21:59:08.28 ID:eCITDEbS0
久保寺「それではSHRを終了します、また明日」


綾野「由美~、今日は色々大変だったねぇ~」

小椋「……うん」

綾野「でも今日は早く帰って寝ちまいな、変な奴に巻き込まれないように…」

恒一「小椋さーん、クラス一可愛い美少女小椋さーん!」

小椋「」ピクッ

赤沢「」ミシッ

恒一「あ、いた、一緒に帰ろ?」

綾野「っ…ほら、早く帰ろう由美」

小椋「……ごめんね彩、私今日寄りたいところがあるから一人で帰るね」

綾野「え!ちょっと由美!」

恒一「それじゃあ帰ろうか、小椋さん」

小椋「………」コク

綾野「……由美」

赤沢「………小椋さん…後悔しないでね」コォ…

160: 2012/04/10(火) 22:05:00.72 ID:eCITDEbS0
恒一「それにしても僕と一緒に帰ってよかったのかな、小椋さん?」

小椋「………」スタスタ

恒一「しかも、綾野さんに一人で帰るって嘘付いてたし」

小椋「………」スタスタ

恒一「嘘付くのはいけないけど、小椋さんは可愛いから許さなきゃね」

小椋「っ……」スタスタ

恒一「さて、それで一体どこに寄るの?小椋さん?」

小椋「!?」ピタッ

小椋(そんなの恒一くんと一緒に帰る口実に決まってるのに…)

恒一「?どこか行くんじゃなかったの?」

小椋「………」スタスタ

恒一「それにしても黙って下校してる小椋さんも可愛いなぁ~」

小椋(……可愛いの基準が分かんなくなってきた…)

163: 2012/04/10(火) 22:09:37.13 ID:eCITDEbS0
川原
恒一「ここは確か…」
小椋「………」ストン

恒一「あ、座るんだ…よいしょ」
小椋「………」

恒一「………」

小椋「………」スッ…

恒一「?どうしたの小椋さん、いきなり木の棒なんて掴んで…」

小椋「………」カキカキ

今から書くのはただのらくがきです。
決して誰かに当てて書いてるものじゃありません。

小椋「………」カキカキ

恒一「木の棒で書いても可愛いんだなぁ~、小椋さんの字は」

小椋「っ……」カキカキ

一体可愛いの基準って何なの?……かなぁ。

恒一「可愛いの基準……」チラッ

小椋「」ピクッ

170: 2012/04/10(火) 22:17:08.99 ID:eCITDEbS0
恒一「うーん…」

小椋「………」

恒一「僕的にはぁ…可愛いの最上級が小椋さんで可愛いの最下級が小椋さんで、基準が小椋さん…かなぁ」

小椋「………」カァ…

小椋(そ、それってどういうことよ…最下級まで私って……もう!あーっもう!)

小椋「………」カキカキ

可愛いって言えば済む問題じゃないと私は思う…と私は考えてる

恒一「………」

小椋「………」ドキドキ

恒一「でも可愛いものは可愛いから仕方ないんだよね、小椋さん、超かわいい」

小椋「っ…」

小椋(どうしてそんなこと普通に言えちゃうのよぉ…恒一君はぁ…)

恒一「さて、落書きまだ増えないのかな」

小椋(もう私…恒一くんと話したくなったじゃん……もういやぁ!)

173: 2012/04/10(火) 22:20:55.29 ID:eCITDEbS0
小椋「………」カキカキ

恋って自分の本能に従うべきだとあなたも思うよね、私も思うんだ。

恒一「あれ?これってらくがきなのに誰かのこと…しかも文もなんだか乱れてきて…」

小椋「………」ドキドキ

恒一「…でも…僕もそう思うよ」

小椋「っ…」カキカキ

恒一「………」

もしそれが、いないものだとしても?

小椋「………」ドキドキ

恒一「………」

恒一「誰であろうと恋したなら、仕方ないよね」

小椋「っ……そうだよね」

174: 2012/04/10(火) 22:26:42.97 ID:eCITDEbS0
恒一「…小椋さん?」

小椋「私…もう我慢できないよ…恒一君」

恒一「……僕もだよ、可愛い小椋さんが話しかけてくれないなんて…本当にいないものになってしまうかと思ったぐらいだ」

小椋「……そんなこと言っちゃダメだよ恒一君」

ギュッ

小椋「そんなこと言ったら本当に消えちゃうかもしれないじゃん…ね?」

恒一「はは、そうかもね…でもこんな可愛い小椋さんを置いて消えることなんて考えられないけどね」

小椋「もう…いい加減恒一君は可愛いって言いすぎだよ…」

恒一「可愛いんだから仕方ない…それとも、他に何か言って欲しいの?」

小椋「……そのくらい察してよ…恒一君ってニブチン君なの…?」

恒一「………分かってるよ、小椋さんの可愛いお口で言わなくても」カキカキ


好きだよ、小椋さん

小椋「………」カキカキ

私も。

180: 2012/04/10(火) 22:31:11.08 ID:eCITDEbS0
翌日
小椋「おはよー、綾野ぉー!」
綾野「………」スッ…

小椋「えっ…なんで…」

赤沢「………」

小椋「…そっか、私もいないものになっちゃったのか」

赤沢「………」フッ

小椋「でも、そっちの方が都合がいいよね、恒一君?」

恒一「うん、おはよう、今日も可愛いね小椋さん」

赤沢「っ!!!」(忘れてたぁぁぁああああぁ

小椋「それじゃあ今日も一緒に授業受けよっか?恒一君」

恒一「うん、そうだね、はぁ…今日も可愛い小椋さんが見れるから幸せだなぁ」

小椋「も、もう!」


小椋「可愛いって言うぐらいなら好きって言ってよ!……恒一君のニブチン」

赤沢「」ガタッ

終わり

181: 2012/04/10(火) 22:31:39.03 ID:6shnyjNh0
お疲れさま・

189: 2012/04/10(火) 22:33:49.15 ID:eCITDEbS0
小椋さんのキャラ良く分からなかったのにのっとりして更に勝手に終わらせてごめん
気に食わなかったら誰か書いてくれ
それじゃあ俺も風呂入って寝るから
>>151頑張ってくれ

197: 2012/04/10(火) 22:45:46.88 ID:eCITDEbS0
>>196
はよ

209: 2012/04/10(火) 23:13:11.41 ID:eCITDEbS0
支援

221: 2012/04/10(火) 23:31:24.38 ID:eCITDEbS0
ここは多々良さんを応援しよう

引用: 恒一「でもこのクラスで一番かわいいのは小椋さんだよなあ……」