1: 2009/03/09(月) 19:10:04.59 ID:TzbQ397/0
翠星石「何で朝から翠星石とJUM以外誰もいないですかねぇ・・・ん?」

テーブルの上のメモ用紙を手に取る翠星石

翠星石「えー何々、本日は晴天に恵まれ大変お日柄も良くうんたらかんたら・・・」

10分後

翠星石「・・・と言う訳で我々一同は明日の晩までには帰るのでJUMくんのおもりとか
全部よろしく・・・ってふざけてるですぅ!この翠星石に言うに事欠いてJUMのおもりを押し付けるなんてふてぇ野郎共



手紙「明日の晩までには帰るので」

手紙「明日の晩までには帰るので」

手紙「明日の晩までには帰るので」


翠星石「・・・・・」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
3: 2009/03/09(月) 19:11:21.88 ID:TzbQ397/0
翠星石「よくよく考えて見たらこの状況は相当うまいですぅ・・・
この機会にJUMを翠星石にメロメロにさせるとまではいかなくても・・・多少は
翠星石を見る目を変えさせることぐらいはきっと出来るはずですぅ!!」


翠星石「JUM・・・翠星石の想い・・・きっと届くですよね!
    そうと決まればさっそく朝食の準備ですぅ!」

4: 2009/03/09(月) 19:12:16.81 ID:TzbQ397/0
蒼星石「あ~あ、暇だなぁ・・  
一人でスマブラしても、そもそもスマブラって一人でするもんじゃないからつまんないや」

蒼星石「・・・そうだ! ちょっと前に泊まりに行ってからご無沙汰だしJUMくん家に行ってみよーっと!」

蒼星石「たまにはJUMくんいじめないとストレスたまっちゃうしね」ピュー

7: 2009/03/09(月) 19:14:48.08 ID:TzbQ397/0
※桜田家です


翠星石「JUUUUUUUUUUUUUUUUM!!!!!!!!
さっさと起きるやがるですぅううううぅうう!!!!!!!!!!」


JUM「うるせええええええぇえっぇええええ!!!!!!!
『JUUUUUU』のとこでもう起きたから少し落ちts


翠星石「さぁ今日は時間がいくらあってもぜんぜん足りないですぅ!早く降りるですJUM!」


JUM「わわ分かった!分かったから拡声器使って直で脳に叫ぶな!!
    ・・・たく、一体今日はあいつどうしたってんだ
    やけにテンション高いな・・・  あれ?真紅たちの声が下から全然しないな」

10: 2009/03/09(月) 19:16:46.01 ID:TzbQ397/0
銀ちゃんは自分の力じゃ到底出せないので諦めてます
つまり出ません


JUM「へえー、だからあいつら朝からいないのか」


翠星石「でも何で月の土地の説明会を2日も受ける必要があるんですかねぇ
ありがたいことこの上ないですから正直どうでもいいけどですぅ)」


JUM「現地での説明もあるんだろ それよりも、今日は何だか元気だなぁ翠星石」


翠星石「ふふ/// そう見えるですかぁ?(JUM、ちゃんと翠星石のこと見てくれてるですぅ!)」  

翠星石「さぁあんなやつらの事なんか忘れて忘れてー 
翠星石特製のおーいすぃいホットケーキの出来上がりですよー!」カチャカチャ



11: 2009/03/09(月) 19:18:42.54 ID:TzbQ397/0
JUM「お、おお・・すごいな・・・
ふわっふわのホットケーキ5枚重ねメイプルシロップ付き・・・  こんなのアニメでも見たことないよ」

翠星石「翠星石が本気を出せばこんなのは朝飯前ですぅ!
(ちょっと疲れたですけどこれから後の展開を思えば苦にならないですぅ)」

翠星石「さて、これから朝食な訳ですが一つ問題があるですぅ」

JUM「何だ?
    大抵のことなら聞いてやれないこともないけど言うんだったら早く言えよ」ジュルリ

翠星石「あのですね、極厚ホットケーキを5枚も焼いた翠星石の細腕は当に限界を迎えてるですぅ  
しかし翠星石もホットケーキが食べたいですぅ」プルプル

JUM「うんうん」ソワソワ

翠星石「そ、そこで・・・JUMに『は・・はいっあーん♪』ってしてほしいですぅ////!!」

JUM「え、えええええええええ  ご、ごめん・・無理だ・・・」

12: 2009/03/09(月) 19:20:30.79 ID:TzbQ397/0
翠星石「どど、どうしてもお願いですぅ!こんなことチビ苺や真紅がいない今ぐらいじゃないと頼めねぇですぅ!」

翠星石「・・・それとも、翠星石のことが嫌いだからですか?」ウルウル

JUM「(うっ!? こいつも蒼星石の双子の姉なだけあってこういうの上手いな・・・)
いや、別に僕に問題はないんだ・・・」


13: 2009/03/09(月) 19:22:58.28 ID:TzbQ397/0
翠星石「ならどうしてですぅ!」

JUM「ある事情のせいなんだが・・・言えない」

翠星石「~~~!!! ひどいですぅ! JUMに捨てられたですぅ!!!」

JUM「ばっ馬鹿! 僕がお前を捨てる訳ないだろ! 冗談でも言うなっ!」 

翠星石「じゃああーんしてくれですぅ! してくれないと今度は延々泣き喚くですぅ!!」

JUM「うう・・・しょ、しょうがないな・・・姉ならあいつも許してくれるだろ」ボソッ

JUM「翠星石、いいよ あーんしてあげよう」

14: 2009/03/09(月) 19:26:16.72 ID:TzbQ397/0
あとこれ、追加なんですけど、これは昨日の晩ぐらいに乗っ取らせてもらって書かせてもらった
蒼星石がブラ着けてくんの忘れたって感じのSSの続きです


翠星石「そっそれはほんとーですかJUM!? 嘘じゃねーですよね!?」

JUM「ああ、神に誓って嘘はない   さぁおいで?」

翠星石「え、えへへ~////・・・うれしいですぅ////」モジモジいそいそ

JUM「・・・ほら、あ、あーん?(・・・恥ずかしい///)」

翠星石「んぁーぱくっ」もちゃもちゃ

JUM「どう、美味しい?」

翠星石「・・美味しいも何も翠星石が作ったんだから美味しいに決まってるですぅ!」ぽかっ

JUM「すっすまん 何故か僕が作ってた気になってた」

翠星石「・・はっ!? 美味しいかどうか気になるなら翠星石が食べさせてあげるですぅ!」

16: 2009/03/09(月) 19:27:51.46 ID:TzbQ397/0
JUM「え!? じ、自分で食b

翠星石「さもないとホットケーキあげないでぅ!」

JUM「・・・お願いするよ、あーん」

翠星石「ふふっいい子ですぅ♪ あーん♪」

JUM「ぱくっ もみゅもみゅ・・・」

翠星石「どど、どうです・・?お味の方は・・・」

JUM「・・・・あああああ、甘ーーーーーーーい!! 何入れてんだお前!!甘すぎるぞ!!」

18: 2009/03/09(月) 19:30:45.75 ID:TzbQ397/0
すみません
でも正直蒼星石がブラしてようがしてなかろうがここではさほど関係ないんです


翠星石「甘い!?ホットケーキは甘いもんですぅ!これぐらいが普通ですぅ!」

JUM「普通って、普通のホットケーキは材料に砂糖の袋を5つも開けたりしないと思うぞ・・・」

翠星石「・・・JUMのお口には合わないですか」ジワッ

JUM「・・あれ? でも案外ふわっふわの激甘ホットケーキってイケる・・?」

JUM「・・・うん!イケるイケる!! 何これすごい美味しいよ翠星石!!」

翠星石「とととっとーぜんですぅ!JUMのために作ったホットケーキがJUMのお口に合わない訳なんかねーですぅ!
良く味わってたくさん食べるですぅ!(良かった・・・!本当に良かった・・・!!)」

JUM「うわあああ・・・甘くてふわふわかつもっちり・・・これは病みつきになるぅぅうううう!!!!」

19: 2009/03/09(月) 19:33:02.48 ID:TzbQ397/0

※しばらくした後


JUM「はー、食べた食べた!」

翠星石「ふふふっ翠星石もJUMが美味しそうに食べてくれてうれしいですぅ!」ニコ

JUM「・・・それにしても、今日の翠星石はいつもと違って何だか可愛いなぁ」なでなで

翠星石「むー、可愛いって言ってくれるのはうれしいですけど『いつもと違って』が許せんですぅ!」ポカポカ

JUM「ははは・・ほら、あーん?」

翠星石「もがっ!? ・・い、いきなり翠星石の口に突っ込むなですぅ! もぉ怒ったですぅ!」ぷー

JUM「ならさ、翠星石 僕にやり返してよ」

21: 2009/03/09(月) 19:35:25.93 ID:TzbQ397/0


翠星石「・・・・」

JUM「もう一度あーんって、ね?」

翠星石「・・・しょうがないですぅ///」

翠星石「・・・ほ、ほらっあー

がちゃっ

蒼星石「こんにちわーJU



一同「・・・・」

22: 2009/03/09(月) 19:37:10.47 ID:TzbQ397/0
蒼星石「どういうことかなJUMくん? 一体僕の姉、いや他の女と何をしてたのかな?」

蒼星石「僕の見間違えじゃなけりゃJUMくんはまさに
翠星石を膝に乗せてあーんさせてた瞬間みたいだったんだけど、僕の見間違いだよねJUMくん?」

JUM「うう・・(やっぱりこうなるか・・覚悟はしてたが・・・やっぱりキツイ・・・)」

蒼星石「黙ってちゃあ僕、なぁんにも分からないよ・・・JuuMくん?話してくれなきゃあ・・・

翠星石「ま、待つです蒼星石! JUMをいじめないでほしいですぅ!」バッ

JUM「翠星石・・・」

蒼星石「・・・ふぅん、ねぇJUMくん」

25: 2009/03/09(月) 19:40:18.83 ID:TzbQ397/0
蒼星石「僕ね、ちゃんと待ってるつもりだったんだよ? 
JUMくんがあの日言ったように、2人して同じ高校へ通って、いつか放課後に屋上でJUMくんに告白される、その日をね」

翠星石「あ・・ああ・・・そ、んな・・う・う・・・っ嘘ですぅ!」

蒼星石「は?ごめん今何て? 嘘って?」

翠星石「嘘ですぅ!そんなの本当なわけねぇです! JUMがそんなこと言う訳ねぇですぅ!」

蒼星石「ははは・・・いや本当だよ ちょっと前にこの家に泊まりに来て僕がジュースをこぼした時があったよね」

27: 2009/03/09(月) 19:43:33.86 ID:TzbQ397/0
蒼星石「そのときにお風呂の中で話してくれたんだ 
ちゃんとした告白こそまだだけど、僕達は世間一般に言われるカップルなんかよりいまや相当高尚な関係だと思うよ」ニコ

翠星石「そ・・そんな・・・・」

翠星石「・・・っJUMっ!!」

JUM「・・・・・」

翠星石「嘘・・・ですよね・・?」

JUM「・・・・・」

翠星石「嘘・・・なんですよね?  じゃないと・・・・」

翠星石「じゃないと・・・翠星石のこの想いは・・・どうなるですぅ・・・・?」

JUM「・・ごめん」

31: 2009/03/09(月) 19:46:18.12 ID:TzbQ397/0
JUM「嘘、じゃないんだ  僕は蒼星石のことが、好きだ」

翠星石「!!!」

蒼星石「・・・えへへ///」

JUM「告白はある事情で今はまだしてないだけで、僕らは実際はもう恋人同士なんだと思う」


33: 2009/03/09(月) 19:49:18.93 ID:TzbQ397/0


JUM「蒼星石との約束でな、僕がちゃんと告白するまでみんなには僕と蒼星石のことは黙っておきたかったんだ」

蒼星石「JUMくん、そういうところは変に真面目だもんねー」

JUM「こっこーいうのは大事なことなんだってば///!!」

蒼星石「きゃー怒らない怒らない♪ 
知ってるよ、JUMくんが顔に似合わずムードとかシュチュエーションをとっても大事にしてるってことくらい♪」

翠星石「・・・・・・・」

翠星石「(翠星石の知らない、JUMがいるですぅ・・・)」

34: 2009/03/09(月) 19:52:23.79 ID:TzbQ397/0
翠星石「JU・・・」

蒼星石「・・・ちっ」

翠星石「JUMは・・JUMは・・・翠星石のことが嫌いですか?」

JUM「・・・嫌いなわけないじゃないか」

蒼星石「・・・・・」


38: 2009/03/09(月) 19:56:50.33 ID:TzbQ397/0
翠星石「JUMは・・・翠星石がホットケーキを食べさせてくれって言ったときも、迷いながらも最後は
食べさせてくれたですぅ」

翠星石「あれは・・・翠星石は・・・本当に、酷いことをしてしまったですね」

翠星石「JUMはちゃんと後でこうなることが分かってたから迷ってたのに、翠星石のおバカが・・・」

40: 2009/03/09(月) 20:02:39.65 ID:TzbQ397/0
翠星石「すまんですぅ、蒼星石・・・双子の姉として、翠星石は今自分が恥ずかしいです」

蒼星石「・・・・・」

翠星石「JUM・・・悪かったですぅ」

翠星石「もう、2人にこれ以上、迷惑はかけられんですぅ・・・」

JUM「お、おい・・・」

がしっ

蒼星石「・・・・止めちゃ駄目だよ、JUMくん」

蒼星石「翠星石が、泣いちゃうよ?」

蒼星石「それに、僕も・・・泣いちゃうよ・・・?」

JUM「・・・ごめん  虫が良すぎるよな、僕」

42: 2009/03/09(月) 20:05:59.92 ID:TzbQ397/0
JUM「(翠星石は2階に上がると、静かに、どこかへ飛んで行ったみたいだった)」

JUM「(蒼星石は何も言わず、僕にぎゅっとしがみついてしばらく離れなかった)」

JUM「(蒼星石はしばらくしてから、僕に言った)」

蒼星石「あのねJUMくん」

45: 2009/03/09(月) 20:11:10.06 ID:TzbQ397/0
蒼星石「僕、前にJUMくんに告白?みたいなことされた日に話したよね」

蒼星石「将来は、どこか雪国にでもJUMくんと2人で、みんなとの関係を断ち切って引っ越そうって」

蒼星石「今なら、僕のその時の気持ちが分かってくれるかな・・・?」

JUM「ああ、今、ようやく分かった・・」

JUM「(身近にいる大切な人が自分達のせいで泣く姿を見ないために、見せないために・・・か)」

JUM「(蒼星石はそれの答えが一体何なのかを聞かずに、しばらく僕にもたれかけるように身体を預けた)」

48: 2009/03/09(月) 20:17:10.75 ID:TzbQ397/0
蒼星石「ねぇ・・JUMくん?」

JUM「ん、どうした? もう少し・・・このままでいたいんだけどなぁ」なでなで

蒼星石「あはは・・・でもさすがにこれ以上JUMくんに身体を預けてたら
何されるか分かったもんじゃないからね♪ そうもいかないよ・・」

JUM「僕って信用されてないなぁ・・」

蒼星石「だーってJUMくん、将来絶対色んな女の子をとっかえひっかえしてそうだもん」

蒼星石「そんな雰囲気今出てるもん」

JUM「・・・反省してます ごめん そんなつもりは、無かったんだ」

蒼星石「うん、分かってる・・ JUMくんのことだから、翠星石を思ってのことだったんだと思う」

49: 2009/03/09(月) 20:22:14.25 ID:TzbQ397/0
蒼星石「しょうがなかったんだよ・・・いつかは気付くことだしね」

蒼星石「それが不運にも僕の双子の姉だったってだけさ」

JUM「・・・・」

蒼星石「さってと! 僕はそろそろおいとましようかな~」

JUM「え!?」

50: 2009/03/09(月) 20:28:04.14 ID:TzbQ397/0
蒼星石「え? 何か問題ある?」

JUM「あ、いやっべべ別に問題はないけど・・ないけど・・・その・・・」

蒼星石「無いけど・・帰ってほしくない?」

JUM「・・・うん」

蒼星石「いてほしい?」

JUM「・・・うん」

蒼星石「今日は帰ってほしくない?」

JUM「・・・うん」

蒼星石「じゃ!僕にお願いしてっ♪」

蒼星石「『かわいいかわいい蒼星石ちゃん!今日は僕のそばを絶対に離れないでねっ♪』ってな感じでどうぞ!」

JUM「・・・・あ、」

蒼星石「・・・・あ?」

JUM「ああああああああああ!!!!うがーーーーーーーーーー!!!!!」

蒼星石「JU、JUMくんがキレたぁぁーーー!!」

52: 2009/03/09(月) 20:33:47.95 ID:TzbQ397/0
JUM「あ・・・あれだけコケにされれば誰だってキレるぞ普通・・・」ハァハァ

蒼星石「そ・・そうだねぇ・・・ははは・・(まぁ分かっててやってたんだけどね)」

JUM「なぁ蒼星石・・・お前、あの日を境にどんどん僕にだけSになってきた気がするんだけど・・」

蒼星石「え~そぉなのぉ? 僕よくわかんなぁい♪」

JUM「わざとか・・・」

55: 2009/03/09(月) 20:39:41.98 ID:TzbQ397/0
その頃――――

翠星石「・・・・」ピュー

翠星石「翠星石は・・・どうするですぅ」

翠星石「JUMとの契約はまだ失われてないですぅ それを言い訳に・・」

翠星石「・・・ははは、翠星石は一体、どうしちまったですぅ・・・」

翠星石「翠星石は・・あの2人にとって邪魔者以外の何者でもないんですぅ・・・」

56: 2009/03/09(月) 20:43:24.25 ID:TzbQ397/0
翠星石「とりあえずあのデパートの屋上に一旦降りるですぅ・・」

ヒューン

翠星石「・・・・」

翠星石「・・・・」

翠星石「・・・ぐすっ」

翠星石「ぐすっ・・ずずっ・・・うぅ・・」

58: 2009/03/09(月) 20:51:04.18 ID:TzbQ397/0
翠星石「翠星石は・・・何も悪いことなんかしてねぇはずです・・・何で・・・
何で・・今日に限ってこんなことに・・・」


――――

JUM『おぉ!翠星石の今日のご飯は豪華だなぁ!!』

翠星石『そそっそーですかぁ?べ、別にいつもどーりに作ったですよ?!』

JUM『ははっ僕たちだけでこんなに食べれないよ』

翠星石『すっ翠星石のご飯が・・・食べれないですか?』

JUM『嘘嘘!翠星石が作ったご飯なら何杯でも食べれるよ!』

翠星石『JUMならそう言ってくれると思って今さらに作り続けてる途中ですぅ!』

JUM『・・・・』

翠星石『たーんと召し上がれ♪ですぅ!』

――――

翠星石「考えるだけ・・無駄だったですぅ・・・えへへ・・・」

60: 2009/03/09(月) 20:55:56.59 ID:TzbQ397/0
ぽつ、ぽつ・・

翠星石「雨・・・ですぅ」


――――

JUM「・・・さて、じゃ行こうか、蒼星石」

蒼星石「・・・何しに? って、あんまり聞きたくないなぁ・・・」

JUM「探しに、な 翠星石を」

蒼星石「・・・JUMくんが自分の意思で決めたんだ」

蒼星石「僕も行こう」

JUM「それでこそ僕の惚れた女の子さ」

がちゃっ

61: 2009/03/09(月) 21:02:27.87 ID:TzbQ397/0
たったった・・・

JUM「あちゃー、降ってきたかぁ・・・ 傘持ってこればよかったなぁ」

蒼星石「ねぇ、JUMくん・・  なんで翠星石を探しに行くことにしたの?」

蒼星石「僕はJUMくんを譲る気なんか姉だろうが毛頭無いし、邪魔者はいないほうがいいって考えしてるんだ」

蒼星石「それに、また泣かせちゃうかもよ?」





JUM「・・・かもしれない」

JUM「今よりももっとこじれて、僕らの仲がぐちゃぐちゃになってからまた家出されるよりは今の方がずっといいのかもしれない」

JUM「でも、探す  探して見つけて、また一緒にホットケーキを食べて、あの笑顔にさせてあげたいんだ」

63: 2009/03/09(月) 21:11:12.19 ID:TzbQ397/0
蒼星石「まったく・・・妬いちゃうね  この女っ垂らしっ」ぽこっ

JUM「あたっ そ、それにさ・・・恋ってのはそんな骨肉の争いみたいな真似しなくても
好きな者同士みんな仲良くやれればそれで・・・よくないですか」

蒼星石「そのセリフは僕としては絶っ対許せないっ! ん~~!!」ぽこぽこ

JUM「ちょ、やめ・・~~~!!




蒼星石「・・・でもま、JUMくんがそれを望むならそれに準ずるまでさ」

JUM「え、いいの!?」

蒼星石「僕はJUMくんの提案に関しては前も言ったけど基本的に何でも賛成するよ?」

65: 2009/03/09(月) 21:15:52.82 ID:TzbQ397/0
蒼星石「だって僕はJUMくんの未来の彼女なんだもの」

JUM「すごい理由・・・」

蒼星石「でもその代わり、JUMくんが将来僕に告白してくれたその翌日からJUMくんは僕の奴隷なんだからね?」

JUM「・・・・・え?」

蒼星石「なぁ~に固まってるの! こーんなかわいい女の子の奴隷になれるんだったら喜ぶべきだと思うよぉ?」

JUM「・・・とにかく翠星石を探そう」

66: 2009/03/09(月) 21:24:38.42 ID:TzbQ397/0
――――――

翠星石「雨・・・止みそうにないですぅ・・・・」

翠星石「・・くちゅん」

翠星石「さみぃですぅ・・・・」カタカタ



翠星石「・・・寒さの余りに幻聴まで聞こえてきやがったですぅ」



※※※「・・・! ・・・・しかし・・・・蒼星石の奴隷・・・ゴクリ  ・・・・!!」

※※※「でしょ~? 3食お世話してもらってしっかり尻にしいてあげるから覚悟しといてよねー?」

※※※「そっそれより!一体翠星石はどこにいるんだろうなー」

※※※「JUMくん、その話はいずれきっちりとしてあげるね・・・  翠星石はこの辺にいる気がするんだけどねぇ」




翠星石「JU・・・JUM・・・・?」


67: 2009/03/09(月) 21:28:37.67 ID:TzbQ397/0
よたよた・・・がしゃん・・・・

翠星石「JU・・JUMが・・・JUMが・・・いるですぅ・・・」


――――――

蒼星石「・・・あ! JUMくん見つけた! あのデパートの屋上に一瞬翠星石が見えた!」

JUM「でかしたっ!」


たたたー・・・


68: 2009/03/09(月) 21:31:54.87 ID:TzbQ397/0
翠星石「にげ・・・にげ・・・なきゃ・・・・」よたよた


バタンっ!

JUM「翠星石っ!」

翠星石「・・・・・・」

JUM「す・・翠星石・・・?」




翠星石「は・・ははは・・・やっぱり、翠星石は・・・駄目ですね・・・・」

69: 2009/03/09(月) 21:35:10.92 ID:TzbQ397/0
翠星石「やろうとしたこと全て・・・満足に出来ないなんて・・・」

翠星石「せっかく・・・2人の前から・・・・消えようとし・・したのに・・・」


蒼星石「」すたすた

ぱぁんっ!!

翠星石「・・・っ!!」

JUM「そ、蒼星石・・・・」




蒼星石「逃げるなよ・・・」

70: 2009/03/09(月) 21:41:54.52 ID:TzbQ397/0
蒼星石「まさか僕の姉ともあろう人が、好きな男を取られたぐらいであんなに簡単に引き下がり、
あまつさえその男にこんな手間をかけさせるなんて、虫唾が走るね 流石に」

蒼星石「いなくなったのだって、すぐ戻ってくるものかと思いきや、完璧に諦めるなんてね」

蒼星石「ねぇ翠星石、君って本当にJUMくんのこと好きなの?」

翠星石「・・あ、当たり前のこと・・・聞くな・・・ですぅ・・」カタカタ

蒼星石「JUMくんはね、僕が惚れた男の子さ」

蒼星石「だから僕は全力でJUMくんを奪われまいと、戦うよ」

蒼星石「朝の時のあの僕、あれもそうだよ?」

蒼星石「僕はあのとき、翠星石に取られかかってたJUMくんを奪い返そうと必氏になってたんだ」

翠星石「!!」

72: 2009/03/09(月) 21:51:36.44 ID:TzbQ397/0
蒼星石「不思議だったよ 何で僕がいるのに、君みたいな子になびくのかってね」

蒼星石「自分で言うのもなんだけどね、僕はこれでも結構魅力的な女の子だと自分でも思うんだ」

蒼星石「その僕がどうして君に劣るのか 朝のあの一瞬だけ見た、ホットケーキを仲睦まじく食べあう2人の笑顔を見てから
ずっと考えてたけど、分からなかった」

翠星石「・・・・・」

蒼星石「JUMくんと翠星石のあの笑顔・・・妬けちゃったよ」

蒼星石「そして僕をここまで悩ませた女の子がちょっと色々言えば簡単に崩れる、
こんな愚図だとはね・・・」

74: 2009/03/09(月) 22:00:21.54 ID:TzbQ397/0
翠星石「・・・っ!!」

ぱあぁんっ!!

翠星石「・・言わせておけばっ!ですぅ!」

蒼星石「ふ、ふふ・・・」

翠星石「・・・よくもまぁベラベラとしゃべってくれやがってですぅ・・・
蒼星石が結構魅力的? 笑わせるなですぅ! 明らかに翠星石の方が魅力的ですぅ!!」

蒼星石「そうだ・・これでいい・・・ 僕にない何かを持つ僕の姉翠星石・・・
君を実力を持って倒さずしてJUMくんの真の愛など有り得ない・・・」

翠星石「どーかんです我が愚妹蒼星石! 貴様がJUMの恋人?ちゃんちゃらおかしいですぅ!
あのJUMのおもりが務まるのはこの翠星石を置いて他にはいないですぅ!」



蒼星石「く、くくく・・・」

翠星石「ふ、ふふふ・・・」

75: 2009/03/09(月) 22:07:10.05 ID:TzbQ397/0
蒼星石「古典的な手だったけど、JUMくんの希望だったからね、君には戻ってきてもらうよ
そして僕と戦うんだ」

翠星石「言われるまでもねーですよ・・  正々堂々と戦って、JUMの目を覚まさせてやるですぅ!」




翠星石「それから・・・」

翠星石「ありがとう・・・ですぅ・・翠星石はどうかしてたですぅ」

翠星石「翠星石はあのままだと・・・ものすごく後悔していたですぅ・・・」

蒼星石「・・礼には及ばないよ  僕にも今度、あのホットケーキご馳走してね♪」ニコ

翠星石「あぁ構わんですぅ!」

76: 2009/03/09(月) 22:11:33.87 ID:TzbQ397/0
蒼星石「さてと・・・僕は一足先に家で待っておくよ」

JUM「・・・ごめんな、蒼星石 損な役回りさせてしまって・・・」

蒼星石「僕は全然構わないよ ちゃんとJUMくんにバイト代さえ貰えたらね♪」

JUM「あ、あぁ、何でもいいぞ! いつでも言ってくれ!」

蒼星石「ふふ・・楽しみにしててね・・・」

蒼星石「じゃ、あとはよろしくねー」たったった・・・



JUM「・・さて、行くか」

78: 2009/03/09(月) 22:18:19.14 ID:TzbQ397/0
蒼星石「つらいなぁ・・・ぐすっ・・」

蒼星石「でも・・JUMくんのお願いだったからね・・・」





蒼星石「あ~、惚れた相手が悪かったなぁ・・・  まぁ、しょーがないかな♪」

――――――

JUM「翠星石・・?」

翠星石「・・JUM?」

翠星石「そ、そのですね・・その・・・(ちゃんと・・ちゃんと謝って、JUMの家に帰るんですぅ!)」

翠星石「その・・かっ勝手に家を飛び出してめいわ

ぎゅっ

翠星石「・・・・え?」

JUM「・・・・ごめん、悪かった」

79: 2009/03/09(月) 22:25:43.11 ID:TzbQ397/0
JUM「僕の勝手な理由のせいで、翠星石をたくさん傷つけてしまったね・・」

翠星石「そんな・・・JUMはなぁんにも悪くないですよ・・」ぎゅぅ

翠星石「悪いのは翠星石ですぅ・・ 翠星石が変にでしゃばったりしたから、2人に迷惑かけてしまったですぅ」

JUM「そんなこと・・・」

翠星石「ねぇJUM、JUMはいまでもそ・・・蒼星石のことが、好きですか?」

JUM「・・うん、好きだ」

翠星石「じゃあJUM、翠星石のことはどうですか?」

JUM「ごめん・・・好きだ」

翠星石「ふふっ・・/// やぁっぱりJUMは蒼星石が言ってたみたいに
変なとこで真面目なんですね・・♪」

84: 2009/03/09(月) 22:30:46.29 ID:TzbQ397/0
JUM「ごめんな・・・僕、バカだからさ、どっちも好きだったらどっちかを嫌いになるなんてこと・・・
出来ないんだ・・・」

JUM「だから・・僕は蒼星石も翠星石も、好きだ」







翠星石「え、えへへ・・・じゃ、じゃあまた明日もJUMは翠星石のふわふわホットケーキを食べてくれるですか?」

JUM「ああ・・翠星石が食べさせてくれるなら何枚でも何十枚でも食べてあげるよ・・・」ぎゅう

翠星石「んふふぅ・・・///」

86: 2009/03/09(月) 22:37:27.73 ID:TzbQ397/0
JUM「いつの間にか雨、上がってたんだなぁ・・・」

JUM「雲の間から見える太陽・・なかなか幻想的だね」

翠星石「・・ね~え、JUM?」スリスリ

JUM「ん?どうした?もう少しこのままじっとしてたいんだけどなぁ・・」なでなで

翠星石「JUMが望むならいくらででもいいですぅ・・」

翠星石「・・・あのですね、JUM  翠星石にも、蒼星石と同じ約束をして欲しいですぅ」

翠星石「翠星石にも将来、ちゃんとした愛の告白をすると確約してほしいですぅ」

88: 2009/03/09(月) 22:45:35.44 ID:TzbQ397/0
JUM「・・・そうだな、それもそうだな!」

JUM「よーし、じゃあ翠星石とは、僕がいつか引きこもりを脱し、翠星石に少しぐらいは恥ずかしくない
真っ当な人間になってから・・そうだな、じゃあ・・・・・ここ!このデパートの屋上で!君への想いを告白することを約束するよ」



翠星石「ふわぁぁあ・・///・・・・なな、なんっつー恥ずかしいことをべらべらと・・・
JUMはやっぱり外見に似合わずロマンチストですぅ・・・」

JUM「おお、男がロマンチストで悪いかぁぁぁぁぁ!!!」






翠星石「ん~ん! それもまたJUMらしさですぅ!翠星石はそれも含めてJUMのことを愛するですぅ!」

92: 2009/03/09(月) 22:56:54.83 ID:TzbQ397/0
※桜田家です

JUM「ただい・・

バシィィィーーン!!!

JUM「ぐふぉぉ!!!」

蒼星石「遅い!! 遅すぎるよJUMくん!」

JUM「色々・・・色々あったんだよ・・・・聞きたくない?」

蒼星石「今はそれよりもこんな可憐な少女をほっぽらかして他の女とうつつを抜かしてた
このダメ亭主に対する殺意の方が上だよ・・・」


94: 2009/03/09(月) 22:58:23.03 ID:TzbQ397/0


翠星石「たっだいま~ですぅ!」

蒼星石「あ、おかえり~ どうだった~?」

翠星石「何が~? って知ってても教えなぁ~い♪」

蒼星石「・・・」イラッ

蒼星石「(さすがJUMくん・・・女の子の扱いはマエストロ級だねぇ・・・)」

JUM「(なんだかんだで、この二人は大丈夫みたいか・・・)」

翠星石「・・・ってあぁ!JUMっ一体どうしたですぅ! ほっぺが風船みたいに真っ赤に膨れてるですぅ!
すぐ冷やすですぅ! ついでにお風呂にも入るですぅ!」ぴゅー

蒼星石「・・・・え?」

96: 2009/03/09(月) 23:04:05.85 ID:TzbQ397/0
※風呂場です

かぽーん

翠星石「ふぃー、身体が温まるですぅ~」

JUM[あ、あのー・・・」

翠星石「どうしたですぅJUM?」

JUM「そのー・・なんだか以前よりもずいぶんオープンというかなんというか・・・なんていうかな・・・」

翠星石「ふふふ・・・JU~M~?もしかして翠星石のこと、意識しちゃってるですかぁ~///?」

JUM「そっそりゃあそうだろぉ・・ 大好きな女の子の裸体を目の前にして意識しない男は男じゃないぞ・・・」

翠星石「嬉しい限りですよ、JUM・・・」ぴとっ

JUM「す、翠星石・・・///」

99: 2009/03/09(月) 23:14:59.33 ID:TzbQ397/0
翠星石「長かったです・・・」

JUM「・・翠星石?」

翠星石「ここまで来るのに、ほ・・本当に・・・長かったです・・・うっぅ・・ぐすっ・・」

JUM「翠星石・・・」

翠星石「JUM、翠星石はね、自分でも分かるくらい、変な女の子ですぅ」

翠星石「今まではJUMと面と向かって、こうやってまともに話すことなんか出来なかったですぅ」

翠星石「でも・・今は、JUM・・・」

きゅっ

翠星石「い・・今は、こここうやって・・・は、裸でも・・抱きつくことが・・・できるですぅ・・・///
(は、恥ずかしくて氏にそうですぅ~~~~!!!)」

JUM「ちょちょちょ!?!?」


101: 2009/03/09(月) 23:20:48.97 ID:TzbQ397/0
翠星石「今はまだ・・するわけにはいかないですけど・・きっ・・」

JUM「き?」

翠星石「ききき・・きっキスだって・・・」

JUM「ええええええええええええ!?!?!?!?!?」


蒼星石「ちょおおおおおおっとまったぁぁぁぁぁあああぁぁ!!!!!」



104: 2009/03/09(月) 23:30:52.23 ID:TzbQ397/0
翠星石「ちっ!邪魔が入ったですぅ!!」

蒼星石「・・ちょっと泳がしていればこの泥棒猫がっ!僕の亭主に何しようとしてるっ!」

蒼星石「JUMくんも何されるがままになってんの!!この垂らしがぁ!!」

翠星石「あ~ら蒼星石ぃ、JUMも翠星石にちゃ~んと、将来の告白の確約をしてくれたですよぉ?」

翠星石「つまり、これで翠星石と蒼星石はようやく同じスタートラインに立ったってことですぅ!」

蒼星石「なっ!?それ本当なのJUMくん!? 事と次第によっちゃあ・・!!」

翠星石「それにですねぇ・・・さっきから何翠星石の未来の夫を気安く名前で呼んでるですぅ?」

蒼星石「!!!!」

JUM「・・うわぁ」


105: 2009/03/09(月) 23:37:38.59 ID:TzbQ397/0
JUM「ど、どんぶり・・・ゴクリ」



蒼星石「・・JUMくん? 何不埒な妄想にふけってるのかな? 誰のせいでこんな事態になったのか、
少しは責任感じてくれないかなぁ?」

翠星石「す、翠星石はJUMが望むなら・・どんぶりでも何でも喜んでするですぅ///!!」

翠星石「そこのただキャンキャン喚くだけの小娘とは翠星石は違うですぅ♪」

蒼星石「・・・・・ゆ、許さぁぁぁあああああんっっ!!!!!」




JUM「この性格、大人になるまでに直さないとな・・・」

おわり    色々ごめん&疲れた・・・

109: 2009/03/09(月) 23:40:42.23 ID:dYADhuF/0
乙!

引用: 翠星石「JUMと2人きりですぅ」