702: 2014/12/25(木) 21:39:33.39 ID:bXMlW4tHo


前回:泣き虫雪風と釣り人提督【その18】
最初から:泣き虫雪風と釣り人提督

――― わるいこだれだ ―――

鎮守府も世界の一部であるわけでクリスマスはやってくる。

一部の艦娘がクリスマス衣装になったり、家具にクリスマスツリーが入荷されたりとかそういったものだ。

名取「すっかりクリスマス一色ですねぇ」

提督「そうだな」

名取「駆逐艦の皆はプレゼント楽しみにしてますよきっと」

提督「そうかな」

名取「?」

提督「サンタはよい子にプレゼントを配るという」

名取「そうですね」

提督「我々は敵対者の命を奪っているわけだ。あいつらいくらでも復活するけど」

名取「……」

提督「両手を血に染めた我々にサンタがプレゼントをくれると思うか?」

名取「それは……」

提督「だが安心するがいい。そんな悪い子にもサンタはプレゼントをくれるという」

名取「えっ……?」

提督「そう! 氏をプレゼントしてk」

長良「馬鹿なこと」ゲシッ

五十鈴「言わないの」ゴスッ

提督「」ガクッ

名取「ふぇぇ……」


なお同じことを雪風に言ったらマジ泣きされたそうな
海の画集 -「艦これ」公式イラスト集-
712: 2014/12/26(金) 21:20:33.30 ID:7RckrN9fo
――― 頭のブーメランらしき物体いったい何なんですかね ―――

>>370の続き。初春はめでたく改二になったのであった。

初春「ふむ、また強くなったのぅ」

提督「……あれ、前は連装砲とか分離式じゃなかったか?」

初春「それなんじゃが……船体部分も付いた結果重くなっての。飛ばして攻撃するのが非効率的になったのじゃ。魚雷も付いたしの」

提督「髪も大増量してるし。綾波のときも凄かったがそれ以上だぞ……」

初春「ふふん、凄いじゃろう?」

提督「トップヘビー……」

初春「それは禁句じゃ」

提督「それに……」

初春「それに?」

提督「更に可愛くなったな!」

初春「なっ! ……妻帯者が濫りに婦女子に対してそのようなことを言うものではないぞ」コツン

提督「ITEッ」

初春「それにそんなところ雪風に見られてみぃ。わんわん泣き出すぞえ」

提督「まぁそれもそうか」

719: 2014/12/27(土) 22:40:11.90 ID:zXAjJ122o
――― リランカよりはまし(震え声) ―――

あらすじ:提督は不憫でなく先見性があるので改二を見越して妙高型を重点的に育てていた

足柄「素晴らしいわ! みなぎってきたわ……ねえ! もちろん試し撃ちしてもいいのよね!?」

提督「二号砲三基持ってくるとかどういうことなの……。それはともかく、早速実戦できる任務があるわけだが」

足柄「任せなさい! 勝利を勝ち取ってきちゃうんだから!」

提督「それ重複表現じゃないかなぁ……」

~~~~~~

沖ノ島沖。空母無しの水上艦のみでもボスにたどり着けて、そこそこの難易度なので最近の出撃任務の大半はここに突っ込まれる風潮。

提督「駆逐旗艦が条件でよかったぁ。むやみやたらと雪風旗艦にしてたら任務条件満たさずもう一回とかよくあったからね」

大淀「そういうのはちゃんと確認してくださいね……」

足柄「さ、夜戦よ夜戦! 夜偵飛ばすわ!」

リ級改「調子に乗るなよ、小娘ェ……!!」シャッ シャッ シャッ

雪風「! 足柄さん!」

足柄「しまっ……」ボスッ 7damage

直撃コースかと思われたが明らかに当たりが浅い!

足柄「ふふ、この程度なの?」

提督「今、しまったって言いそうになってなかったか」

足柄「勝てばいいのよ!」

~~~~~~

足柄「艦隊が帰投。作戦が終わったみたい」

ぷかぷか丸の甲板にどさり、と投げ出される深海棲艦。

提督「どう見てもワ級です。本当にありがとうございました」

足柄「だって敵艦隊見つかんなかったんだから仕方ないじゃない」

提督「レーダー外して水観つけるか……」

723: 2014/12/31(水) 22:20:41.41 ID:fuG2dV3Co
――― 艦娘の艦首ってどこだよ ―――

提督「そういやさ妙高よ」

妙高「何でしょうか」

提督「初風が妙高の近く通りすがるたび首をしきりに気にしてるんだが」

妙高「昔、彼女の艦首をバッサリと落としてしまいましたからね……」

提督「そこだよそこ」

妙高「?」

提督「阿武隈も北上にぶつかって艦首やられてるけど彼女の場合は前髪だ」

妙高「そういえばそうですね」

提督「那珂も艦首側からやられたはずだが気にするのは頭部。それに……」

妙高「それに?」

提督「艦首魚雷ってどこから魚雷出してんだよマジで。北上とかどこからともなく出してたけど」

妙高「まぁ……人それぞれなんじゃないですかね」

730: 2014/12/31(水) 22:50:07.63 ID:fuG2dV3Co
――― 来年もよろしくお願いします ―――

提督「今年も終わりだなぁ」

雪風「いろいろありましたねぇ」

提督「全くだ。雪風とケッコンしたり雪風が攫われたりピーコック島叩き潰したり本土奇襲捌いたり敵の新鋭艦潰したり……」

雪風「ですね」

提督「それになんだかんだで現在艦娘になった艦はもはや全員揃っている」

雪風「山雲さんも割とあっさり見つかりましたしね」

提督「ま、いろいろあったが、世は並べて事も無し。来年もよろしくな雪風」

雪風「はい、頑張ります!」

735: 2015/01/03(土) 12:27:09.10 ID:rGCcwcSJo
――― 気づけば元帥 ―――

雪風「AL海域のツ級、掃討しました!」

提督「おつかれさま」

雪風「新年だというのに深海棲艦の攻勢は止みませんね……」

提督「奴らにはこっちの暦などどうでもいいんだろ……ん?」

猫吊「ちわー、三河屋でーっす」

提督「新年早々猫が俺の目の前を通り過ぎたので幸運が逃げた」

猫吊「酷いですね。プレゼントあげようというのに」

提督「お年玉か?」

猫吊「はい、元帥杖」

雪風「しれぇもついに元帥ですか!? すごいです!」

提督「俺しかいないのに元帥もクソもあるのか? いや軍属だから普通は総理が持ってるんじゃねーの?

猫吊「平行世界とのなんやかやを鑑みてランキングが上位に入った記念です。あ、万一ランク落ちても返さなくていいですよ」

提督「ホントどうでもいいな?」

猫吊「まぁ心配しなくともEO早期消化でそうなっただけなので。鈍器にでもどうぞ」

提督「ホントどうでもいいんだな!?」

738: 2015/01/06(火) 22:40:43.79 ID:TLsiCEm4o
――― 弾幕が薄い(致命打にならないとは言ってない) ―――

まだ鎮守府海域で試行錯誤していた頃の話。提督と艦娘たちは南西諸島沖で練度向上に努めていた。

雪風「敵艦隊、撤退していきます!」

提督「よし、追撃せよ!」

白雪「特型駆逐艦の力、ご覧くださいませ」

~~~~

雪風「砲雷撃戦、続行します!」

夜戦は暗夜煙幕を張って逃走する敵の懐に飛び込み、魚雷や砲撃で半壊した敵艦隊を介錯する、艦娘の本領といってもいい戦術である。


白雪「少々弾幕が薄い気がします」

軽巡洋艦を沈めながら白雪が呟く。

提督「そりゃ敵は半壊してるしこっちは接近して確実に当てに来てるんだから薄くても仕方ないんじゃねーの?」

呟きを耳ざとく拾った提督が突っ込む

白雪「こう、砲撃戦って感じしないじゃないですか」

提督「まぁそうだが砲撃戦をすることじゃなくて生還と敵の撃滅が目的だからな」

白雪「少し寂しいものがありますね」

743: 2015/01/07(水) 21:30:50.66 ID:6qiRRYjqo
――― 深海側視点 ―――

ホ級「全く、上のほうも酷いよなぁ」

ロ級「日本近海は艦娘が出張ってきやすいから無闇に強力な艦は送れないって」

イ級「撃たれる方の身にもなってみろっての」

ホ級「……む、偵察艦がやられたらしい」

ロ級「また小娘か?」

ホ級「……【水偵自慢】だ」

~~~~

千歳「新開発の二座水上偵察機が自慢なの!」

ホ級「ギャー! 甲標的だー!」

千歳「新開発の二座水上偵察機が自慢なの!!」

ロ級「ギャー! 瑞雲だー!」

千歳「新開発の二座水上偵察機が自慢なの!!!」

イ級「ギャー! 砲撃だー!」


提督「お疲れぃ」

千歳「全部、水上機隊のおかげですから」

甲標的妖精(私は……?)


ホ級「もうやだこいつら」ゴボゴボ

747: 2015/01/08(木) 22:51:57.52 ID:F7jQEw1so
――― 近づくと実際当たりやすい ―――

望月「射線は…まぁいっかぁ…適当でも……」

などというものの、実際直撃しているし明らかにオーバーキルである。

提督「テキトーな割にはちゃんと当ててるんだよなぁ」

望月「んぁ~? みんなこんなもんじゃない?」

提督「まっさかぁ」

~~~~

提督「実際どうなんだよ」

雪風「撃ったら何か大体当たります!」

提督「何かって何だよ……」

~~~~

提督「夜戦といえば川内だが」

川内「ガーッと詰め寄ってギューンと来てドカーンだね!!」

提督「わからん。さっぱりわからん」

~~~~

提督「潜水艦は……」

ゴーヤ「ゴーヤの魚雷はおりこうさんでち!」

提督「……」

~~~~

提督「夜戦に強くなったビスマルク……」

ビス「ふふん、提督も私の凄さがわかってきたみたいね。もっと褒めてもいいのよ!?」

提督「>そっとしておこう」

ビス「あ、こらちょっと待ちなさい!?」

~~~~

提督「うん、テキトーだった」

望月「わざわざ訊きに行ったのかよ……」

753: 2015/01/13(火) 06:49:09.86 ID:mNLgD5NEo
――― あれ実際誰なんでしょうねぇ ―――

山雲「この後もね~、朝雲姉と、デートなんです~。楽しみぃ~。 タイとか曲がってない~? そわそわする~」

提督「大丈夫じゃね?」

山雲「これでいいかなぁ~。いってきま~す」

提督「いってらっさい……んん?」

山雲が執務室を出た直後、机の上に備え付けた簡易連絡ランプが光った。

提督「オレンジ……近海に潜水艦接近中、か。えーと連絡連絡と」

『対潜装備持ちの駆逐艦へー。鎮守府近海に敵潜水艦発見の報あり。近海を哨戒し、発見し次第二度と近づく気にならなくなるレベルで掃討せよ』

~~~~~~

朝雲「あら、最上どうしたの?」

最上「さっきの館内放送聞いたかい?」

朝雲「外にいたから聞いてなかったけど……」

最上「潜水艦の掃討任務が出てる。確か朝雲が三式セット持ってたはずだよね」

朝雲「あっちゃぁ、山雲との約束があるときに敵が来るなんて……あれ、山雲?」

山雲「あれ、その人……だれ? 仲…良さそう……あれ? 涙が……あれ?」ダッ

朝雲「山雲? 山雲!?」

~~~~~~

山雲「…司令さん、朝雲姉が、知らない男の人と……」

提督「鎮守府敷地内に部外者がいるってことかよまた問題発生じゃねぇか。でそいつの特徴は覚えてるか?」

山雲「結構若くて~……茶色の服で~……短パンでした」

提督「……何か思い違いしてるようだが」

山雲「あの…え、それは…違う…の?」

提督「どう見ても最上です本当にありがとうございました。そういや旅行で重巡寮いった時最上は留守だったから見てなかったかもしれんな」

山雲「えっ」

提督「朝雲とはレイテで一緒だったし仲いいのもむべなるかな、と言うかお前もだろ」

山雲「そゆこと? な、な~んだ~!」

後日時雨の後姿見て同じような勘違いをしたのはまた別の話

760: 2015/01/13(火) 22:36:22.57 ID:mNLgD5NEo
――― 直ってしまったのか……? ―――

MI島攻略中の話。

利根「このときの為に、カタパルトは整備したのじゃ!」ドゥン

提督「この間まで直ってなかったような気がするが直ったのか……」

利根「当然じゃ! 昔の二の轍は踏まんぞ!」

提督「発艦が遅れた為に発見できたという説もあるようだが」

利根「そ、それは塞翁が馬というヤツじゃ。今回は偵察機の皆にも雲の下を見逃さぬよう厳命しとる」

提督「ならいいんだが……」


提督(……あの台詞言ってるとき、観測着弾できてない気がするんだよなぁ。本当に直ったのかなぁ……?)

利根「まだまだ、筑摩には負けん!」ドゥンドゥン

766: 2015/01/14(水) 22:49:37.11 ID:Z8rSZm6/o
――― 全18巻 ―――

霰「霰です……。んちゃ、とかは言いません……。よろしく……」

提督「一つ気になるんだが……」

霰「何……?」

提督「元ネタ、明らかに沈んでた頃の話だろ。何で知ってるんだよ」

霰「言霊の問題……。登場人物の『アラレ』という名前が……駆逐艦『霰』と共鳴して……人々の間に漂う意識から情報が流れ込む……」

提督「要するに名前が一緒だから知ってるってことか」

霰「うん、そう……」

提督「まぁ装備変えるか」


艦娘装備中……


霰「……んちゃ」

提督「普通に『んちゃ』って言ってるじゃねーか!!」

775: 2015/01/18(日) 21:30:43.84 ID:HXUzaC3qo
――― 違うそうじゃない ―――

千代田「足りない……千歳お姉が足りないよ~」

提督「……言ったな?」

千代田「?」


数日後、工廠。

提督「これから千代田に近代化改修を施すわけだが」

千代田「ってちょっとこれ……」

ずらりと並ぶ5人の千歳。

提督「ん? 千歳が足りないんだろう? さぁ存分に取り込むがいい!!」

千代田「いやそういう意味じゃなくて」

提督「それポチッとな」

\近代化改修に成功しました/

提督「さぁもう一回分おかわりあるぞ!」

千代田「そうじゃないってばぁ!!」

780: 2015/01/20(火) 21:56:21.55 ID:JxLe0gL7o
――― 世にも奇妙な物語が元ネタ ―――

夕雲「第一艦隊のネーミング、変えてみたらどう? おもしろい艦隊名だと何気に大本営にチェックされるらしいわよ?」

提督「マジか」

夕雲「あの猫吊るしてる子が言ってたから間違いないと思うわ」

提督「俺に直接言えよ……」

夕雲「それでどうするのかしら? 変えちゃう?」

提督「変えるにしてもなぁ。うーん……よし、これだ」


\ずんどこべろんちょラビリンス/


夕雲「時々提督のセンスがわからなくなるわ……」

提督「よしコレで決定……あれ、あれれ? 変わらない?」

夕雲「やっぱり名前のセンスがちょっとダメなんじゃないかしら?」

提督「ぐぬぬ」


原因が文字数長すぎだったということに気づくのはずっと後になってからだった

787: 2015/01/21(水) 22:45:01.31 ID:AECRdns4o
――― 多分再利用されてる ―――

おなじみ鎮守府近海。

菊月「悪いが、ここが貴様らの墓場だな!」

ホ級「ウボァー」

菊月「運が悪かったな!」

提督「うーむ」

菊月「どうした、司令官?」

提督「こいつらいくらでもわいて来るだろ?」

菊月「そうだな」

提督「お前らが沈めるだろ? 一部鹵獲してるけど」

菊月「それがどうしたんだ?」

提督「週50回出撃で月に600隻ぐらいこの海底に沈んでることになるんだがそんな墓場あったら怖いなぁって」

菊月「少し怖気がしてくるな……」

提督「ちょっとゴーヤ辺りにどうなってるか見てもらうか」

~~~~

ゴーヤ「無理でち」

提督「潜水艦だろう!? 数百メートルぐらいドボンと行っちゃえよ」

ゴーヤ「ゴーヤの安全潜行深度はせいぜい百メートルでち。そんなに深いところ行けるわけないでち」

788: 2015/01/21(水) 22:45:28.43 ID:AECRdns4o
――― 第十一駆逐隊、抜錨!! ―――

執務室に並ぶ吹雪、白雪、初雪、深雪。

提督「諸君らに朗報だ。吹雪改二記念に第十一駆逐隊編成&出撃任務が来たということだ」

編成&出撃任務。いわば大本営による艦隊練度のテストである。

提督「そしてこの編成任務完了後、オリョール海と鎮守府近海の対潜掃討を行なってもらう!」

吹雪「頑張ります!」

白雪「頑張っていきましょう」

初雪「ん゛……頑張る」

深雪「早く戦いたいぜー!」

提督「では、任務完了、と」

猫吊「進捗ダメです」

提督「は?」

猫吊「進捗ダメです」

提督「十一駆はこの面子だろ?」

猫吊「説明はよく読みましょ。いつだったか軽巡旗艦で消化すべき任務を雪風旗艦でやったでしょ?」

そう言われて提督は書類を見直す。

提督「吹雪、初雪、白雪、"叢雲"の4隻で構成され……深雪じゃないの!?」

なお1942年の第十一駆逐隊がこの構成なんだそうな。

提督が艦娘たちのほうを見るとそこには打ちひしがれている深雪とそれを慰める他三人の姿が!!

深雪「ううっ……せっかく実戦で活躍できると思ったのに……」


この後「深雪をぬか喜びさせるなんて馬鹿じゃないの!? 馬鹿じゃないの!!?」と提督をどつきながら罵ってた叢雲の姿が見られたという。

791: 2015/01/22(木) 22:28:03.99 ID:rTwvnVK4o
――― 次女に当たるはずなのだが ―――

提督「なぁ巻雲よ」

巻雲「なんでしょう、司令官さま?」

提督「巻雲は夕雲型二番艦だからいわば次女だよな」

巻雲「そうですよ! ふふーん!」

提督「ぶっちゃけ清霜より年下に見えるぞ」

巻雲「えー、何でですか!」ペフペフ

提督「明らかに一回りちっこいし夕雲に甘えまくってるし…こら余った袖で叩くな」

巻雲「そんなことないですー!」

提督「ふーん……」

~~~~~

翌日早朝

提督「えーと、旗艦あきつ丸、随伴が阿武隈、夕雲、長波、早霜、清霜。以上艦隊決戦支援任務遠征班」

あきつ丸「夕雲型でありますか……巻雲殿は?」

提督「入渠中だし留守番だ」

夕雲「提督? 何か悪いこと考えてません?」

提督「入渠中だからな。仕方ない」

~~~~~

巻雲「夕雲姉さん! 巻雲戻りまし……あれれぇ?」

夕雲型の部屋には当然誰もいない。隣も。

巻雲「夕雲姉さん、どこですか~?」

そこに通りがかる秋雲。

秋雲「あぁ、夕雲たちなら遠征行ったよ」

巻雲「ふぇぇ……いつごろ帰ってくるかなぁ?」

秋雲「あきつ丸も呼ばれてたし……ボーキ遠征だったら5時間ぐらいかな?」

巻雲「よーし、巻雲、留守番頑張っちゃいます!」

~~~~~

巻雲「掃除して……洗濯して……ふぇ~……忙しい~」

5時間経過……

巻雲「正直すごく寂しいけどそろそろ夕雲姉さんたちが帰ってくるはずです! 埠頭まで迎えに行きます!」


鎮守府埠頭。当然帰ってくるわけがない。

巻雲「……あれれ~?」

提督「どうした巻雲」

巻雲「夕雲姉さんたちを迎えようと……」

提督「あと10時間は帰ってこないぞ」

巻雲「えっ」フラフラ パタリ

提督「えっ、ちょ、おま」


夕雲たちの帰投後、提督は夕雲に説教されましたとさ

792: 2015/01/22(木) 22:29:23.51 ID:rTwvnVK4o
――― 右が前? ―――

提督「利根型は連装主砲4基を前甲板に集中させ、後部をカタパルトとすることにより偵察機を多く設置できたというが……」

筑摩「えぇ。それが利根型の特徴です」

提督「右アームに主砲ガン積み、左アームがカタパルトってことは右側が正面なのか……?」

筑摩「そうするとスノーボードみたいな進み方になってしまいますね」

提督「よく『右舷、砲雷撃戦始めます』って言ってるがそれに従うと背中側が右舷ということになるのだが……」

筑摩「……右が右舷ということにしましょう。そのほうがわかりやすいですし」

提督「いいのかそれで」

797: 2015/01/23(金) 22:29:33.57 ID:BL3aiaeto
――― 魚雷概念、艦砲概念 ―――

大潮「小さな身体に大きな魚雷! お任せください!」

提督「うーん、ちょっと魚雷発射管見せて?」

大潮「はい、どうぞ!!」

提督「ん~……」

唸りながら魚雷を指でつまんで太さを測る。

提督「雪風~」

雪風「なんでしょう?」

提督「ちょっと後ろ向いて魚雷発射管見せて」

雪風「はい!」

同じように雪風の魚雷の太さを測る。

提督「……雪風のヤツのほうが大きいように見えるが?」

大潮「大丈夫です!」

提督「何がどう大丈夫なんだよ」

大潮「ええっと……」

猫吊「困ったときの猫吊るし!!」バキャ

提督「天井突き破って出てくんな」

猫吊「詳しい説明は省きますがコレが艦砲だとか魚雷だとか魂レベルで定義してるからいろいろ形式が違っても同じくらい威力出るんですよ」

提督「へー」

猫吊「もちろん装備自体の性能に本人の力量も足されますからその辺で差は出ますけどね」

提督「だから同じ装備でも物理的に使いまわせるのか……」

798: 2015/01/23(金) 22:31:02.29 ID:BL3aiaeto
――― 江戸っ子(大阪出身) ―――

谷風「ちくしょーめ! がってん!」

提督「谷風、江戸っ子みがあるよなぁ……」

谷風「お呼びかい、提督?」

提督「谷風も涼風と同じくえーと……浦賀の出なのか?」

谷風「いんや? 藤永田出身だよ?」

提督「藤……永田……?」

谷風「大阪の造船所だよ」

提督「大阪だと……!? なのに江戸っ子だと……!?」

谷風「それ言ったら龍驤さんも似たようなもんでしょ?」

提督「それもそうだがやっぱ腑に落ちない」

谷風「浦賀も厳密に言えば江戸じゃないしね」

提督「そうか……そうか」

799: 2015/01/23(金) 22:32:09.17 ID:BL3aiaeto
これで一周終わりましたね
小ネタとか長いのとかいろいろありましたが好きな話とかありましたか?


次回:泣き虫雪風と釣り人提督【その20】


800: 2015/01/23(金) 22:37:55.63 ID:hrzN0EALo
乙です 由良

引用: 【艦これ】泣き虫雪風と釣り人提督 Part2