100: 2016/09/29(木) 19:36:20.96 ID:LX/5MgWQo


前回:泣き虫雪風と釣り人提督【その32】
最初から:泣き虫雪風と釣り人提督

――― どうにも覚えられぬは15.2cm連装砲の改修 ―――

提督「えーと、今日の阿賀野砲の改修は……阿賀野でもないし能代でもない……酒匂はできなかったはず……」

矢矧「私がやるわ、提督」

提督「矢矧の番だったか。どうも覚えられん。能代砲が下二人、阿賀野砲が上二人と思いこんでるせいか……」

矢矧「実を言うと、能代姉と私で全部の曜日に対応できるのよね……」

提督「マジで」

矢矧「でもたまには阿賀野姉も呼んであげてね。放っとくとすぐだらけるから。……はい出来上がり」

提督「ありがとよ」

矢矧「……ところで、阿武隈さん以外の軽巡、使ってます?」

提督「ま、まぁ将来的に使う可能性が出てくるかもしれないし」(目逸らし)
海の画集 -「艦これ」公式イラスト集-
104: 2016/09/30(金) 22:30:19.03 ID:Y6BbLcjco
――― 機銃と機関砲の境界は40mm ―――

提督「皐月は改二で機銃のみカットインが出来るのか」

皐月「そうだよ。25mm三連装の集中配備とか特殊な機銃が必要だけどね」

提督「じゃあこないだアイオワが持ってきたボフォーズのやつ」

皐月「うーん、機関砲だけどこれならいけそうかな」

提督「そうかそうか、輸送作戦でも役立ってくれそうだな」

皐月「Arrrrrrrrrthurrrrrrrrrr!!」 ダダダダダ

提督「……? 皐月?」

皐月「ボクを呼んだかい?」

提督「いやなんか奇声が聞こえたような」

皐月「気のせいじゃない?」

提督「そうか……疲れてるのかな、俺」

皐月「Arrrrrrrrrthurrrrrrrrrrrrrrr!!」 ダダダダダ

提督「!?」

皐月「どうしたの?」

提督「いや、何でもない……」

108: 2016/10/04(火) 22:23:16.57 ID:9mFUOgK9o
――― 苦労しよっと ―――

提督「浦波も鎖付きの錨あるんだな」

浦波「はい! 近寄られたときもこれで対応できます」

提督「武器にすること前提なんだ。他には?」

浦波「錨を投擲して何かに引っ掛けて巻くことでそこまでビューンと飛んで行くことが」

提督「その物理法則無視してそうな挙動は置くとしても海のど真ん中でそんなもんがあるのか?」

浦波「……そういえばないですね」

112: 2016/10/07(金) 22:00:06.19 ID:KwBDYlyHo
――― 対潜0の艦攻 ―――

提督「これでアクィラも改か」

アクィラ「よしよし!」

提督「艦戦は最初に持ってきたのと同じか……この艦攻は?」

アクィラ「Re.2001G改ですね。雷撃力はそれほどでもないですが、火力や対空もあるのでそこそこお役に立ちますよ」

提督「ふーん……」

アクィラ「あと、対潜能力ないんですよね……」

提督「んん? 正規空母は最初から対潜しないし軽空母としても対潜を求めることは殆どないのだが……」

アクィラ「そんな感じの子ですがよろしくおねがいしますね」

提督「わけがわからん」


この事実がメリットになりうることに気づくのはもっと後になってからだった

116: 2016/10/10(月) 20:16:34.77 ID:Ax+Ham3To
――― きっと工作用の前掛け ―――

提督「書類仕事ばかりじゃ飽きるしたまには工廠とかの見回りもしないとな……ってなんだこれは」

机の上に放置されてるエプロン。

提督「MO・GAと書いてある。モで始まる艦娘は一人しか思い当たらんな」


重巡寮

提督「最上はいるかー?」

三隈「もがみんならちょうど出かけておりますわ」

提督「エプロン忘れてるようだから返しに来たんだが……これな」

三隈「まぁ、それは三隈のですわ」

提督「なん……だと……!? でもここにMOGAって」

三隈「えぇ、ですから。好きな人の名前を刺繍するのは不自然じゃないでしょう?」

提督「……?」

三隈「ともあれありがとうございます、提督」


提督「……わからん」

120: 2016/10/13(木) 20:59:04.56 ID:n2Ijshswo
――― 役割はある、といいな ―――

艦娘寮大和型の部屋

武蔵「ついに練度が最大になったぞ、大和」

大和「おめでとうございます、武蔵」

武蔵「しかし……これでは全く出撃機会がないのでは?」

大和「そうですね……。最近の深海棲艦活動期も金剛型が活躍してましたし」

武蔵「あまり考えたくはないが……実質穀潰しでは?」

大和「これでは前の大戦の二の舞い、まずいですね」

武蔵「しかしどうしたものか。後進の育成に励むとかか?」

大和「そのポジションは香取さんたちがいますし……」

武蔵「うーむ……」

提督「おーい、大和に武蔵ー、いるかー?」

大和「提督、お呼びになりましたか?」

提督「呼んだ呼んだ。リランカ行って港湾にとどめ刺すぞ。いや忙しいなら他の戦艦にあたるが」

大和「もちろん、大和出撃します!」

武蔵「この武蔵も出るぞ!」

提督「よし、準備でき次第行くぞ!」

124: 2016/10/18(火) 20:00:52.68 ID:eR8m0m/vo
――― まねっこ ―――

陽炎「遠征のシフトもこなしたし暇ねー」

不知火「そうですね」

黒潮「せやなー」

陽炎「そこで思いついたんだけど……」

~~~~~~

黒潮「つまり雪風の真似して司令はんが誤認するかって話やな」

陽炎「声質は似てるしうまくやれば引っかかってくれるかも!」

不知火「うまくいくとは思えませんが」

陽炎「それじゃ順番決めましょ」

~~~~~~

鎮守府、執務室。

提督「Zzz」

陽炎「ちょうどフネこいでるわね。まずは黒潮から!」

黒潮「しれぇh……しれぇ」

提督「……雪風じゃなくて黒潮か。はんつけようとしたのバレバレだぞ」

黒潮「くっ」


Take2

提督「Zzz」

不知火「しれぇ↓」

提督「……不知火よ、何故ドスを利かせたし」


Take3

陽炎「しれぇ!」

提督「……時津風か」

陽炎「いやちゃんと似せたはずでしょどうして時津風になるのよ!」

提督「ふふん、ツッコミ乙。その反応が見たかった」

陽炎「あぁ、もう、司令官ってばひねくれものなんだから!」

??「しれぇ」

提督「そうそう雪風のしれぇはこうでなくちゃ」

時津風「ぶぶー。時津風でしたー。しれーに登るよー」

提督「ぎゃわわわわ! どこ掴んでんだお前痛い痛い!!」

陽炎「……くっ、敗北感……」

128: 2016/10/21(金) 20:55:18.91 ID:mdyhs3GWo
――― ネタ考えてたらなか卯コラボ終わってしまった ―――

提督「今日は私服か、ローマ。珍しいな」

ローマ「牛丼屋だっけ? そのキャンペーンの一環として写真取ることになって、ちょっとね」

提督「またすき家か。物好きだなぁ」

ローマ「なか卯と聞いたけど」

提督「えっ」

ローマ「そんなに驚くこと?」

提督「同業他社とその、コラボって大丈夫なの?」

ローマ「既にコンビニの方で二件別々に案件が合ったと思うけど」

提督「そういやそうだ、ってやっぱりいいのかそれって考える案件だよ!」

132: 2016/10/25(火) 18:46:31.15 ID:Pynfu2yuo
――― 隠れていればセーフ ―――

提督「多摩も大漁旗作ったのか」

多摩「応援するにゃ」

提督「服も変わったな」

多摩「冬服にゃ」

提督「ま、戦闘に支障がなきゃ問題ないな。秋刀魚漁行くぞー」


経過は省くが多摩が大破した


多摩「やられたにゃ……」

提督「ってお前、お前ーッッ!!」

多摩「旗で隠せてるからセーフにゃ」

提督「いや隠せてもアウトだろこれ!!」

138: 2016/10/26(水) 19:48:37.64 ID:jfI7mvRYo
――― あの大漁旗は拡大できるので見よう ―――

提督「これが今年の大漁旗か」

能代「はい、阿賀野姉の発案で作りました!」

提督「能代の印があるってことはメインは能代か」

能代「大変でした」

提督「阿賀野、ここでも最新鋭主張するのな……というか仮にも軍艦だったろうにいいのか」

能代「まぁ、その」

提督「……ところでこの寄せ書き部分以外の阿賀野の協力部分は」

能代「……」(ふいっ

提督「能代、何故目をそらす」

能代「姉の名誉のためそれは言えません……」

提督(察し)

144: 2016/10/31(月) 21:29:18.87 ID:tqzH5lPTo
――― 突然の露出減少 ―――

提督「まぁそんなこんなで秋刀魚漁があろうがなかろうがアルフォンシーノ行くわけだが点呼取るぞ。鬼怒」

鬼怒「はい!」

提督「雲龍」

雲龍「はい」

提督「天城」

天城「は、はい!」

提督「……って天城いつもの服じゃない!?」

天城「秋モードです」

提督「そんなんで本当にいけるのか?」

天城「着任当初もこんな感じでしたよ」

提督「そういやそうだった……」

149: 2016/11/04(金) 22:21:54.15 ID:ChNa/xr4o
――― 活躍の場 ―――

秋月「むー、防空駆逐艦とは言え、通常海域のヲ級は脅威度が低く出撃させてもらえません……」

照月「ヲ改とか姫クラスくらいだと活躍できるんだけど……」

初月「深海棲艦の活動期ならともかく平時じゃあな……」

提督「そんなお前らに朗報だ! 中部海域にヲ改や空母棲姫出たから秋月借りてくぞ!!」

秋月「え、あ、ちょっと待ってください~!?」


このあとめちゃくちゃ対空砲火した。


秋月「作戦は成功しましたが……空母棲姫が活動し始めるとか危なくないですか?」

提督「まぁとりあえず月イチで叩いて様子見だ」

153: 2016/11/08(火) 22:25:23.67 ID:E8XtH3suo
――― セントエルモ ―――

その日、鎮守府執務室に奇妙な報告が上がっていた。

提督「うちの近くの岸で人魂らしきものが確認されたと?」

雪風「はい、しれぇ」

提督「しかも複数件……。誰も正体は確認してないのか」

雪風「してたらこんな報告にならないと思います」

提督「だろうな。今夜ちょっと見に行ってみようじゃないか。雪風も一緒に来い」


~~~~~~

夜も更けて……

提督「おー、なんか光ってる」

雪風「なんか怖くなってきました……」

提督「まぁ近づいてみようじゃねぇか」


~~~~~

提督「……顔のあたりからめっちゃ光出てるな?」

雪風「古鷹さんじゃないですか」

古鷹「提督と雪風さん?」

提督「自前の探照灯で夜釣りしてたのかよ。人魂かなんかと間違われてたぞ」

古鷹「すみません……」

提督「い~や許さん」

古鷹「えぇっ!?」

提督「今度からするときは俺も誘え。一人で釣りだなんてずりーよ全く」

古鷹「喜んで!」


雪風「しれぇ、仕事をサボる気では?」

提督「どうせ晩には仕事は大体終わってるしいいだろ」

157: 2016/11/11(金) 22:20:28.77 ID:Lt0hPIi0o
――― 12月上旬に煙突部分が地味に修正されてた ―――

提督「あれ、朧、艤装から吸気口なくなってねぇ?」

朧「えぇ、吹雪型のものから綾波型のものに。元の形になった、というべきでしょうね、多分」

提督「……あそこ、カニとか住んでなかったっけ?」

朧「それはほら、こっちに」

提督「おっ、ホントだ。内火艇か」

朧「そうです……多分」

提督「多分ってなんだよ多分って」

朧「諸事情により動かないので」

提督「改二になれば変わるんじゃねーかな……」

163: 2016/11/16(水) 21:02:07.40 ID:LDBkooAWo
――― もうすぐ例の時節 ―――

提督「ぐーぬぬ……」

荒潮「あら提督、どうしたの~?」

提督「大本営から送られてきた次の作戦名が『艦隊作戦第三法』ってなんだよこれ……」

荒潮「あらあら。懐かしいわね~」

提督「なんか知ってんのか?」

荒潮「きっと対米艦隊作戦第三法のことね。まぁ今はアメリカじゃなくて深海棲艦が相手だから抜いたんでしょうけど。うふふふふ」

提督「戦史はよく知らんのよなぁ」

荒潮「簡単に言うと、アメリカが日本に初めて空襲したドーリットル空襲、それに対する反撃ね」

提督「ふーん。……それってつまり空襲が来るぐらい近くに敵空母がいるわけでヤバイのでは」

荒潮「そのために私達がいるんじゃない? うふふふふっ」

167: 2016/11/23(水) 21:02:11.12 ID:oFMI3BwWo
提督「さてさて、そろそろ連中の活動時期が近いが」

猫吊「意見具申」

提督「お前の提案てことは実質指令なのでは?」

猫吊「まぁそうですが、深海側の動きが少ない今のうちに輸送作戦展開しましょう。備えあれば憂いなしです」

提督「そもそもどうやって奴らの動き把握してるんだ? こっちは遠征先の敵の動きからぼんやり掴む感じなんだが」

猫吊「こっちも通信傍受とかしてまとめてるんですよ。で、これが作戦要項です」

提督「ふむふむ……。良かろ。輸送用の装備以外に何か必要なもんはあるか?」

猫吊「そうですね。潜水艦がうろついてるようなので対潜装備があるといいでしょう。潜水棲姫とか」

提督「連中もう動いてるじゃねーか!」

168: 2016/11/23(水) 21:02:53.57 ID:oFMI3BwWo


2016 Autumn Event Chap.1 発令! 海上輸送作戦


日本近海諸島補給線

五十鈴「輸送作戦だけど、潜水艦への警戒は怠らないで!」

朝潮「朝潮、了解です!」

江風「時雨の姉貴ィ、江風だけ大発ガン積みなの、不公平過ぎないか?」

時雨「平等ではないけど……潜水艦に先んじて攻撃するために対潜装備積んでるから仕方ないかな」

鬼怒「輸送作戦なんてもうゆそーよーって?」

龍驤「何言うとんねん」

江風「そういえば何で龍驤さんが?」

龍驤「司令官は考えがあってウチ入れたんや。ま、見ててや」

江風「納得行かねぇなぁ……」


輸送地点の北東、先遣任務艦隊

潜水棲姫「ククク……。輸送作戦ハ大抵対潜可能艦……ソコデ潜水3水上艦3ダ……」

カ級「ヘェ」

潜水棲姫「全部我々ガ攻撃ヲ受ケレバ、水上艦ガ物資破壊ヲ行エルトイウ寸法ヨ」

カ級「ソレ姫様ハ耐エルカモシレマセンガ我々ハ沈ムノデハ」

潜水棲姫「こらてらるだめーじトイウヤツダ」

169: 2016/11/23(水) 21:04:12.65 ID:oFMI3BwWo
物資輸送地点

江風「これでおわり、っと! くっはー、疲れたー!!」

時雨「まだ終わりじゃないよ、江風」

江風「あぁ、そうだな。物資を狙う連中を追っ払わねーとな」

龍驤「……北東から敵さんや! 潜水3に水上艦が軽巡以下3隻。姫クラスの反応有り。こいつが本命やな」

五十鈴「オーケイ、全艦、複縦陣をとって! 突撃するわ!」

朝潮「複縦……? 単横ではないのですか?」

五十鈴「爆雷をありったけ投げ終えたら魚雷を発射するからね。いい?」



潜水棲姫「獲物タチガ来タカ……戦艦モ重巡モ正規空母モナシ……愚カナ……」

カ級「敵陣形、複縦陣デ突ッ込ンデキマス!」

潜水棲姫「バカナ……ヤル気ガナイノカ?」

カ級「デモ偵察ニヨルト敵対潜装備ハ豊富グァァァァァ!!」

潜水棲姫「ココマデハ予想通リ。ダガ私ハ仕留メキレヌゾ」

ヘ級「デハ、物資破壊ニムカイマス」

潜水棲姫「成功ヲ祈ル」


龍驤「さてさて、水上艦がウチらの荷物狙ってるけど……イタ艦のヒコーキの実力、見せてもらおか!」


イ級「……!? 雷撃機接近中!」

ヘ級「軽空母カラノモノダ。姫様狙イダロウ」

イ級「シカシ、コースハコチラニ向イテウギャァァァァ!!!」

ヘ級「!?」

龍驤「ナイスキル。対潜装備がないっちゅーのも利点になり得るんやな」

ヘ級「バカナ!? 引イテ体制ヲ立テ直……」

五十鈴「五十鈴には丸見えよ! 魚雷、一斉射!」

ヘ級「ソ、ソンナァァァァァ!!」


潜水棲姫「……ハ? 私以外全滅……? ……バースト通信?」


五十鈴『ハーイ、お姫様、聞こえるかしら?』

潜水棲姫「……オマエハ!」

五十鈴『ここは私達の海域よ。白旗上げて引き下がるか日没までの爆雷投下デスマッチ、好きな方を選びなさい』

潜水棲姫「グ、ヌヌヌヌ……!」

五十鈴『投下まで10、9、8……』

潜水棲姫「ココハ退イテヤルガ、覚エテロ……。貴様ラノ氏ハスグソコダ……!!」

五十鈴『なんとでも言いなさい』

170: 2016/11/23(水) 21:05:19.42 ID:oFMI3BwWo
鎮守府、執務室

五十鈴「というわけで、輸送任務完了したわ」

提督「あとは相手の動きを待つだけだな」

五十鈴「そういえば妖精さんたちが慌ただしいけど……」

提督「なんか鎮守府近くに急ごしらえの航空基地を作ってるそうだ」

五十鈴「氏はすぐそこって言ってたけど、嫌な予感がするわ……」

提督「猫吊るしが基地作成を直々に提案してくるぐらいだ。俺も嫌な予感がするよ」

173: 2016/11/26(土) 22:11:43.75 ID:DEqqux6Go
提督「しっかし、基地航空隊を鎮守府の近くに作るとか何考えてんだ」

雪風「しれぇ、猫吊るしさんから打電です!」

提督「ほう?」

雪風「『航空隊準備完了せり。艦隊を出動させ、近海に潜む機動部隊を撃滅せよ』とのことです」

提督「自分で来ないとは珍しいな?」

雪風「航空隊の監督とかで忙しいらしいです」

提督「さてさて、誰を送るか……」

雪風「資料取ってきます!」

174: 2016/11/26(土) 22:12:26.40 ID:DEqqux6Go


2016 Autumn Event Chap.2 発令! 本土防空戦


鎮守府、駆逐艦寮前

嵐「ふぃ~、輸送任務終わりっと。でも前線でてぇなぁ」

舞風「深海棲艦の活動時期だからねぇ」

野分「こういう裏方の仕事も大切ですよ」

萩風「引き継ぎも終わりましたし、これでしばらくゆっくりできますね」

提督「そんな第四駆逐隊に良いニュースと悪いニュースがある」

嵐「お、なんだなんだ?」

野分「もしかして実質一緒の話では」

提督「野分は勘がいいなぁ。そうだよ。戻ってきたところ悪いが嵐と野分は出撃だ。良かったな嵐、前線に出られるぞ」

嵐「やったぜ」

野分「……嵐以外良いニュースではないのでは」

舞風「むー、久しぶりに四人でお茶しようと思ったのに」

提督「すまんな。で、悪いニュースだが迎撃対象は本土近海まで来てる機動部隊だ。失敗したらどうなるかはちょっと想像したくもないな?」

萩風「それってまずくないですか?」

提督「まぁ、そうなるな。二人は工廠で装備準備後、埠頭へ集合。他の皆もその頃には準備できてるはずだ」



本土近海、ぷかぷか丸

提督「さてさて、艦隊は送ったものの。鎮守府が心配だな。あいつに通信取れねーかな。無線無線と」

ザザー、ザザー

猫吊『あーあー、提督? なんか用です?』

提督「いや、そっちは大丈夫なのかと」

猫吊『まぁ万事大丈夫ですよ。そちらの様子見て主力艦隊に航空隊送りますし、防空もきっちりやりますよ』

提督「ホントか?」

猫吊『こっちの航空基地潰さずに攻め入ろうなんて向こうは考えないでしょうし、もし無視したら背後から叩き落としてやりますよ』

提督「それならいいんだが……」

猫吊『この基地があるから……あ、空襲警報空襲警報! 第二から第四中隊はスクランブル離陸! 敵機を迎g……』

……ツー、ツー……


提督「なんかめっちゃ不安になってきたぞ」

愛宕『提督、もうすぐ敵主力と会敵しまぁす。全艦損害軽微。どうされますか?』

提督「よし、全艦突撃準備。猫吊るしがうまくやってれば航空隊が来るはずだ。航空隊の支援をうけ、敵航空戦力が削れたところを叩き潰せ」

愛宕『みんな、聞こえたわね? 合図と同時に攻撃よ』

175: 2016/11/26(土) 22:13:04.22 ID:DEqqux6Go
愛宕「喰らいなさぁい!」

高雄「馬鹿め、と言って差し上げますわ!」

ヲ級「ウボァー」


愛宕『ぱんぱかぱーん! 敵艦隊、撃滅完了でぇす!』

提督「グッジョブ。こちらの損害は?」

愛宕『嵐ちゃんと野分ちゃんが大破、高雄が小破のほかは大きな被害はないわ』

提督「よし、気をつけて帰還せよ。オーバー」


艦隊帰投後、ぷかぷか丸

嵐「ちっくしょー、だいぶやられちまったなぁ……」

野分「でもあそこで愛宕さんかばったのはいい判断でしたよ……っ痛」

提督「ほれほれ、ふたりとも艤装脱いで修理に回して風呂入れ。遠征から間もなくの出撃だったがよくやった」

嵐「まぁこれでハギぃたちに自慢できるな」

野分「そうね、きっと聞きたがるでしょうし」

嵐「航空隊もすごかったなぁ」

提督「……そうだ、戦況見てて忘れたが航空基地は大丈夫なんだろうか」

野分「何かあったのですか?」

提督「連絡取ってる最中に襲撃があってな。ちょっと確認せねば」

ザザー、ザザー

提督「猫吊るし、そっちは大丈夫か!?」

猫吊『あー、鎮守府は無事ですよ』

提督「それは良かった……いやいや鎮守府も大事だがお前らのほうが大丈夫か聞いてんだよ!」

猫吊『まー、そこそこやられましたが所詮一時的な基地です。敵の機動部隊は撃破したんでしょう?』

提督「撃破できたけどお前……」

猫吊『それより重要な情報が手に入ったので速攻戻ってください』

ガチャ、ツーツー

提督「クソがッ!!」

野分「司令、猫吊るしさんのこと心配なんですか?」

提督「本人にはいうなよ」

177: 2016/11/30(水) 22:09:03.68 ID:VuUtvxugo
鎮守府近辺、航空基地

提督「思ったよりはひどくない。そこそこやられてるが修復は入ってるんだな」

猫吊「もうしばらく来る可能性も無くはないですからね」

提督「服とか煤けてるじゃねーか」

猫吊「指示とかこっちでやってますからね」

提督「まぁ、無事ならそれでいい。で、なんだ重要な情報ってのは」

猫吊「今回の空襲の旗艦のコードネームが判明しました。"シャングリラ"から発艦したとか」

提督「蒼き日々にさよならでもすんのか」

猫吊「ぶっちゃけシャングリラでもルルイエでもアトランティスでも何でもいいんですよ。そいつが本土から東へ撤退の兆候を見せてるってことです」

提督「つまり……」

猫吊「今こそ追いかけて殲滅するときです!」

178: 2016/11/30(水) 22:10:37.31 ID:VuUtvxugo


2016 Autumn Event Chap.3 発令! 艦隊作戦第三法!


本土沖、ぷかぷか丸

提督「比叡ー、敵の様子はどうだ?」

比叡『残党と思しき潜水艦の他は見られませんね。時たま遠くから艦載機飛ばしてくるくらいで』

提督「ふーむ……? ともあれ油断せず進軍せよ」

比叡『了解です、司令!』


提督「……おかしい」

雪風「なにがですか、しれぇ?」

ひょっこり雪風が甲板に出てくる。諸事情により留守番である。

提督「今までの追撃戦なら艦隊の二つや三つはぶつけてくるはずだ」

雪風「そういえばそうですね……」

提督「こんな散発的な攻撃で逃げ切れると思ってるほど愚かか、もしくは……」

比叡『司令! 輪形陣を組んだ敵の大船団に遭遇! 中心付近に未確認の……ひぇぇ、姫クラス!?』

提督「そいつがシャングリラか? ともあれ、第四戦闘隊形を組み、撃滅せよ」

雪風「みんな、大丈夫でしょうか……」

提督「もし、もしもだ。これで苦労しなかったらそのほうが問題だな」

雪風「何でですか、しれぇ?」

提督「簡単に言うとだな。今交戦してる艦隊が捨て駒で、本命は逃げおおせた可能性がある」

雪風「でも姫クラスって話でしたよね?」

提督「だからマズいんだよ……っと通信か」

神通『提督、残すは敵旗艦のみです。追撃しますか?』

提督「追撃……の前に一つ確認だ。敵は空母か?」

神通『いえ、あの挙動は空母というより水上機母艦でした。艦載機でなく砲撃を行ってきましたし』

提督「……ふむ、鹵獲いけるか?」

神通『二水戦旗艦の名に賭けて』

提督「よし、追撃せよ!!」

179: 2016/11/30(水) 22:11:41.46 ID:VuUtvxugo
神通「実のところ、既に大破していたので赤子の手を捻るより簡単でしたね」

提督「バイタルパートを正確にぶち抜いてるのが恐ろしいよ。これとこれが神通がやったぶんだろ?」

神通「艤装は第一艦隊のみなさんがだいたいやってくれましたから」

雪風「やっぱり神通さんはすごいです」

神通「久々に出撃してノって来ましたね。帰ったらちょっと演習組みましょうか。雪風ももちろん参加ですよ」

雪風「ヒッ」

提督「これで最後ならな……」

神通「そういえばシャングリラは空母という話でしたね」

提督「水母であるはずがないんだよ。まんまと敵の囮に引っかかった可能性がある……ん、このコールは猫吊るしか」

猫吊『敵の主力は撃滅できたようですが……』

提督「肝心のシャングリラは逃げ切ったと」

猫吊『気づいてましたか。あんなのが定期的に何度も来たら我々はジリ貧です』

提督「回復する前に叩き潰せってことだな」

猫吊『はい。逃亡先をなるべく早く割り出すのでそれまでお休みください』

提督「珍しいな、そんなことをいうとは」

猫吊『長丁場になりそうですからね……』

182: 2016/12/04(日) 23:11:45.83 ID:8PgSUAuoo
鎮守府、執務室。

提督「さてさて、追撃用の資材は十分あるが、場所がわからんことにはな……。遠征部隊に聞いても……」

~~~~~

天龍『そうだな、南西海域に向かった様子はないぜ。まぁ来たら来たで俺がたたっ斬ってやるけどな』

龍田『北方海域にも来た様子はないわねぇ』

夕張『南方海域にも来た様子はありません。ところでドラム缶ガン積みからそろそろ解放されたいんだけど』

提督『それは駄目』

~~~~~

提督「って感じだしなぁ。西方海域は南西海域通るだろうし、つまりは……」

猫吊「中部海域ですね」

提督「当然そうなるが広いぞ、あそこは」

猫吊「まぁだいたい目星はついてます。マーシャル諸島近辺までは追えました。そこら辺からちょっと探索をしていきましょう」

提督「で、必要なものは?」

猫吊「あのへんに基地航空隊を配備したいので資材の輸送と……あと姫クラス込み機動部隊が近辺にいるようなのでそれの撃退を」

提督「全く、連中もはるばる遠くからご苦労なこった」

183: 2016/12/04(日) 23:12:17.31 ID:8PgSUAuoo


2016 Autumn Event Chap.4 発令! シャングリラ捜索追撃!


提督「輸送のメンツは大発輸送に睦月、如月。護衛巡洋艦として阿武隈と三隈。駆逐艦護衛として吹雪に江風」

江風「なー、提督」

提督「なんだ?」

江風「何で江風だけ輸送作戦続投なんだ?」

提督「まぁ前回は輸送役だったからな。今回は砲二つ持って暴れていいぞ」

江風「よっしゃぁ!!」

提督「あ、あと大発」

江風「うぐっ」


中部海域、マーシャル諸島北部

提督「まぁ猫吊るしに例のビーム撃たせてるしそこまで苦労しないだろう」

阿武隈『駆逐艦江風、大破しちゃいました~! 輸送作戦中断、艦隊帰投しまーす!』

提督「なんだ、魚雷が運悪く当たったか?」

阿武隈『ヲ級改の艦載機に襲われました!』

提督「うぇぇ? あいついんの?」

阿武隈『あたしたちじゃちょっと手に負えません!』

提督「とは言えそこは絶対通る要所だしなぁ。吹雪が対空装備してるからうまくあたることを祈りつつ回避してけ」

阿武隈『某電気ネズミへのよけろとほぼ同義じゃないですかー!』

提督「ともあれ、全艦帰投せよ。オーバー」


提督「猫吊るしー、ちゃんと撃ててね~じゃん」

猫吊「ちゃんと撃ちましたよ? その証拠にあそこのヲ級の艦載機の赤いオーラはなくなってますからね」

提督「無印フラヲにまで落としてくれよー」

猫吊「そこら辺はなんとも。効きはまちまちですからね」

提督「無印と改で差がありすぎでしょう?」

猫吊「それは私に言われても」

184: 2016/12/04(日) 23:13:13.52 ID:8PgSUAuoo
提督「まぁトラブルは多少あったものの、輸送は完了」

阿武隈「重巡棲姫も撃退しました!」

提督「で、三隈に偵察機送らせてるわけだが……」

三隈「三隈、敵主力艦隊を発見しました! 旗艦は空母棲姫です!」

提督「まぁ何度もやった相手だし楽勝だな?」

三隈「連合艦隊組んでますね」

提督「ふぁっく!!」

~~~~~

提督「というわけで情け容赦は捨てる」

北上「いやぁ、大井っちと出るのは久しぶりな気がするねぇ」

大井「最近は大物は陸上相手だし、いるにしても北上さんだけ引っ張ってくし……」

提督「羅針盤がそれるから仕方ない」

北上「あとは五航戦に海外の高速戦艦……いやぁ、腕がなるねぇ」

大井「ま、北上さんと一緒ならどんな相手だって倒しちゃうけど!」

提督「敵の数は倍の連合艦隊だが」

北上「なーに、こないだやったじゃん。航空隊でババーっとやって残敵を掃討してさ」

提督「建造中だからまだ無いぞ。と言うかおおっぴらにやるにあいつらが邪魔だとさ」

北上「うぇ~」

185: 2016/12/04(日) 23:14:24.41 ID:8PgSUAuoo
アイオワ「Bull's-eye!!」

空母棲姫「ウボァー」

ビスマルク「アイオワ主砲、着弾。空母棲姫、見事に撃沈ね」

北上(大破)「はー、終わったぁねぇ……」

大井(大破)「あいつ、まさかこっちばっかり狙ってくるなんて……」

ビスマルク「何度も戦ってるし、マークされてるんじゃないの?」

北上「ま、たまにはこういうこともあるよねー」

大井「うぅ、魚雷打ちそこねたわ……」

ビスマルク「でもこの艦隊も敵主力じゃないのよね」

北上「らしいねぇ。とりあえず提督に報告しない?」

ビスマルク「そうね。……Admiral、聞こえる? 敵艦隊、撃滅したわ」

提督『あぁ、今すぐ戻れ。大破艦担いででもすぐにだ』

ビスマルク「何があったの?」

提督『連中が出やがった。それも西からだ。出来たばかりの基地で航空隊発艦させて防空してるがさっさと反撃に移らないとマズい』

189: 2016/12/11(日) 22:16:49.67 ID:P7vExU6To
中部海域前線基地

提督「おらっしゃぁぁぁ戻ったぞ!!」

猫吊「はいはいお帰りなさい。防空隊が敵航空隊を抑えている間にざっと状況説明しますよ」

提督「敵の本拠地はわかったのか?」

猫吊「こっから西北西にずーっと行ったところに環礁があります。名をビキニ環礁」

提督「これは俺でも知ってるぞ。クロスロード作戦が行われた場所だ。そのインパクトにあやかって名をつけられたのが水着のビキニだ」

猫吊「結構ムッツリスOベなんですね」

提督「ただの常識では?」

猫吊「それはまぁいいです。問題はここから北、敵補給艦隊が来てましてね。こいつらを止めないと航空隊が止まらずジリ貧です」

提督「まずは補給線を潰せと?」

猫吊「そうすればここから西に出発点を置いてより近くから攻略が可能になります」

提督「OK。これより連合艦隊を編成し、決着をつける!!」

190: 2016/12/11(日) 22:18:57.73 ID:P7vExU6To


2016 Autumn Event Chap.Final 発令! 渚を越えて!


中部海域前線基地北

阿武隈「これで……おしまいっ!」

軽巡棲鬼「グァァァァ!!」

瑞鳳「敵補給艦は……うん、もういないかな」

鳥海「司令、任務完了しました。こちらも比叡、北上、祥鳳中破と派手にやられました。夕立大破で雪風と回航中ですが……」

提督『雪風と夕立はもうこっちに戻った。そっちもお疲れ様。気をつけて帰投せよ』

鳥海「了解です」

提督『あとは航空攻撃の切れ目を突いて拠点を西に移す』

鳥海「そして再編成して最奥の敵艦隊を目指す……」

提督『そうだ。シャングリラはそこにいるはずだ……!!』



ぷかぷか丸船内、作戦室

提督「さて、我々はどこまで敵に近づける?」

猫吊「ここから西の……ここらへんですね」

提督「まぁしゃーない。もうちょっと近づきたかったが」

猫吊「敵艦隊も遊弋してますからね。特にここ、ポイントOでは機動部隊の連合艦隊が手ぐすね引いてます」

提督「主力は?」

猫吊「ヲ改でしたがフラヲ無印まで弱めておきましたよ」

提督「こっち側も弱めてほしかったんだがなぁ」

猫吊「まぁ効きにはばらつきがあるので」

提督「で、目的地はビキニ環礁だったか?」

猫吊「多くの艦艇が沈んでますからね。まさかあそこを拠点にするとは予想外でしたが」

提督「ほう、何故だ?」

猫吊「戦闘によるものじゃないですからね。核の威力確認のための標的艦。それをも流用、それも空母となると……」

提督「何か問題でも?」

猫吊「鹵獲は忘れないでください。あと、クロスロードに因縁のある艦を」

191: 2016/12/11(日) 22:21:19.16 ID:P7vExU6To
中部海域第二前線基地

提督「これより、敵大型空母、仮称『シャングリラ』及び敵根拠地の撃滅作戦を実施する」

長門「いよいよ艦隊決戦か……。胸が熱くなるな」

大和「第一艦隊はこの大和に長門さん、加賀さんに翔鶴さん、瑞鶴さん、大鳳さん……」

長門「敵の航空攻撃も激しいだろうからな。万全の布陣というやつだ」

大和「でも第二艦隊が腑に落ちないんですよね……」

長門「ふむ?」

大和「軽巡に酒匂ちゃん、重巡にオイゲンさんをいれてるんですよね。あの人なら阿武隈ちゃんや妙高さんを入れるところでしょう?」

長門「私も普段なら不可解に思うところだが……今回は解る」

大和「?」

雪風「大和さん、長門さん、そろそろ出撃です!」

長門「わかった。戦艦長門、抜錨する!」

大和「あっ、ちょっと理由を……」


中部海域、ビキニ環礁付近


加賀「……敵航空隊、撤退していくわ」

大和「この先が敵の本拠地、空母のみなさんが艦載機を収納し次第、各艦第三警戒航行序列から第四警戒航行序列に。敵泊地に突撃します!」

長門「さて、敵大将のお出ましだ」

瑞鶴「……! 敵艦隊発見! 無線通信、来るわ!」


深海海月姫「コンナ…所マデ…来タンダネェ……。ジャア……。相手ヲシテ……アゲヨウ……カ?」

長門「敵艦影、確認。……あの甲板は……!」

酒匂「うぅ、なんか見覚えがあるような……」

オイゲン「うん、間違いないよ。あれは……」

長門「サラトガの甲板!! そういうことか!!」

大和「長門さん、心当たりが?」

長門「あぁ、まさかとは思ったが……。いやそれより今は戦闘だ」

大和「そうですね。空母の皆さんは準備が出来しだい発艦、第一次攻撃を確認して全艦攻撃を開始します!」

192: 2016/12/11(日) 22:22:35.88 ID:P7vExU6To
長門「これはなんとしても、救わねばなるまい! 行くぞ!」

大和「長門さん、いけません! 戦艦棲姫が狙って……」

長門「全主砲、斉射! てーッ!!」

戦艦棲姫「ア、ガッ……!?」

酒匂「ぴゃぁ!?」

北上「いや、嘘でしょ? 本体の上半分がいきなり無くなったよ?」

オイゲン「……でも今なら私にもできそうな気がします! ふぉいあー!!」

駆逐古姫「ヒギャエィ」

雪風「オイゲンさんすごいです! 雪風も負けてられません!」


提督『……何だありゃぁ? 破壊力ありすぎでは?』


大和「提督、敵艦隊撤退していきます!」

酒匂「残るは敵旗艦のみです!」

提督『第二艦隊、戦力は充分か?』

酒匂「秋月ちゃんが中破してるけど……他は、大丈夫!」

提督『よし、追撃し、決着をつけろ!!』

酒匂「了解! 敵艦、追撃します! みんな酒匂についてきて!」

193: 2016/12/11(日) 22:24:30.58 ID:P7vExU6To
酒匂「……って啖呵切っちゃったけど……暗いところで見ると、恐いなぁ……」

深海海月姫「馬鹿ナ事ダ…。愚カナ事サ……。渚…デ…。イツカ…渚デ……。絶望シテ…消エテイケ……!」

酒匂「酒匂も長門さんやオイゲンさんのようなことが出来れば……」

オイゲン「出来るよ、きっと!」

酒匂「オイゲンさん……!」

オイゲン「あいつから、サラトガを取り戻しましょう!」

酒匂「……うん!」

オイゲン「一緒に撃つよ! 合わせて!」

酒匂「おっけー! いち、にの……てぇ!!」

オイゲン「ふぉいあー!!」

雪風「……バイタルパート直撃! 沈んでいきます!」

深海海月姫「コレデ…コレデ良イノカモシレナイ……。私ハコレデ……本当ニ、眠リニ……」

酒匂「お、終わったぁ……?」

オイゲン「終わってないよ! 鹵獲しないと!」

雪風「手伝います! 酒匂さんはしれぇへ報告を!」

酒匂「ぴ、ぴゃぁ! わかったー!」

194: 2016/12/11(日) 22:26:59.31 ID:P7vExU6To
こうして今作戦は終わりを告げ、新たな艦娘も増えた。まぁその話はまたの機会に。


次回:泣き虫雪風と釣り人提督【その34】


196: 2016/12/15(木) 00:42:38.54 ID:lp9XwvqPo
乙だぴょん!

引用: 【艦これ】泣き虫雪風と釣り人提督 Part4