300: 2017/03/10(金) 21:47:16.79 ID:TOcIahMXo
前回:泣き虫雪風と釣り人提督【その34】
最初から:泣き虫雪風と釣り人提督
――― 機会損失 ―――
提督「蒼龍よ」
蒼龍「なんでしょう?」
提督「いつぞや拾った二人目の蒼龍を改二にして装備を得ようと思うのだが」
蒼龍「とは言え、育てるだけの暇ありますか?」
提督「なぁに、大規模作戦も終わったし、スケジュールを調整すれば不可能ではないはず」
蒼龍「月曜日は遠征組の士気高揚、火曜日はあ号・い号の消化、水・木は北方任務の消化……」
提督「金・土はろ号と並行して東方任務の消化、日曜日でろ号の残りと対潜掃討……あれ?」
蒼龍「やる暇ないですね」
提督「ぐぬぬ。演習はもっと優先したい艦娘を出してるし……」
304: 2017/03/13(月) 20:58:14.35 ID:gmPQIkeJo
――― クッキー渡す側なのかよ! ―――
提督「なぁ、クッキーもらっといて何だけどさー」
松風「なんだい?」
提督「俺が渡す側では?」
松風「いつものお礼さ、意味はないぜ?」
提督「いつもと言っても一ヶ月くらいだぞ?」
松風「その一ヶ月でもう改造出来るまで鍛えてくれたじゃないか。それに」
提督「それに?」
松風「姉貴たちも君の世話になってるしね」
提督「ホントイケメンすぎんなお前……」
提督「なぁ、クッキーもらっといて何だけどさー」
松風「なんだい?」
提督「俺が渡す側では?」
松風「いつものお礼さ、意味はないぜ?」
提督「いつもと言っても一ヶ月くらいだぞ?」
松風「その一ヶ月でもう改造出来るまで鍛えてくれたじゃないか。それに」
提督「それに?」
松風「姉貴たちも君の世話になってるしね」
提督「ホントイケメンすぎんなお前……」
308: 2017/03/17(金) 22:32:26.51 ID:5d67TeWVo
――― ひと目でわかって便利 ―――
提督「さて今日の遠征は……と。おや、神風。遠征用のドラム缶を並べてどうした?」
神風「司令官、これですか? 遠征に使うためのドラム缶の数を確認しているのよ」
提督「なるほど、これはわかりやすい」
神風「この前東急弐の遠征でドラム缶が足りなくて失敗した教訓を機に確認するようみんなで相談したの」
提督「うぐっ、あの時か……」
提督「さて今日の遠征は……と。おや、神風。遠征用のドラム缶を並べてどうした?」
神風「司令官、これですか? 遠征に使うためのドラム缶の数を確認しているのよ」
提督「なるほど、これはわかりやすい」
神風「この前東急弐の遠征でドラム缶が足りなくて失敗した教訓を機に確認するようみんなで相談したの」
提督「うぐっ、あの時か……」
312: 2017/03/20(月) 20:50:52.80 ID:ig+oxmlDo
――― 解体業は譲れません ―――
木曾「なぁ、思うんだが深海棲艦の解体を俺たちに任してもいいんじゃないか? 俺は前にもやったことあるし」
提督「どうしてまたそんなことを?」
木曾「一部新入りの駆逐艦からすごく恐いって苦情があってな」
提督「お断りします」
木曾「いやそんな加賀さんが夜戦断るときみたいな言い方されても」
提督「俺の数少ない楽しみなんだよ」
木曾「そこをだな」
提督「じゃあちょっと試験をやるのでそれに合格できたら交代しよう」
木曾「おう、いいぜ。かかってきな」
~~~提督準備中……~~~
木曾の目の前には雫(ドロップ)の山。
提督「適当に手渡すからそれが何の艦娘か当てられたらよし。10のうち6正解すれば合格だ」
木曾「わかるかこんなもん!」
提督「俺は判るからな」
木曾「冗談だろう?」
提督「まぁ見てろ。摩耶、比叡、摩耶、摩耶、北上、子日、子日、白露、菊月、暁。ほれ妖精さん艦娘に建造してくれ」
妖精「あーい……全部正解です」
木曾「冗談だろう!?」
提督(ドヤァ)
木曾「なぁ、思うんだが深海棲艦の解体を俺たちに任してもいいんじゃないか? 俺は前にもやったことあるし」
提督「どうしてまたそんなことを?」
木曾「一部新入りの駆逐艦からすごく恐いって苦情があってな」
提督「お断りします」
木曾「いやそんな加賀さんが夜戦断るときみたいな言い方されても」
提督「俺の数少ない楽しみなんだよ」
木曾「そこをだな」
提督「じゃあちょっと試験をやるのでそれに合格できたら交代しよう」
木曾「おう、いいぜ。かかってきな」
~~~提督準備中……~~~
木曾の目の前には雫(ドロップ)の山。
提督「適当に手渡すからそれが何の艦娘か当てられたらよし。10のうち6正解すれば合格だ」
木曾「わかるかこんなもん!」
提督「俺は判るからな」
木曾「冗談だろう?」
提督「まぁ見てろ。摩耶、比叡、摩耶、摩耶、北上、子日、子日、白露、菊月、暁。ほれ妖精さん艦娘に建造してくれ」
妖精「あーい……全部正解です」
木曾「冗談だろう!?」
提督(ドヤァ)
317: 2017/03/24(金) 18:28:06.99 ID:SnsVKrAAo
――― 進水日 ―――
初霜「うーん……」
提督「どうした、何を悩んでるんだ?」
初霜「はい、そろそろ雪風ちゃんの進水日でしょう? 私からも何かプレゼントしようと思ったんですが何がいいかなぁと」
提督「そうだな。二人で一緒に出かけてくるといい」
初霜「!? いつもは提督とその、でー……出かけるのでは?」
提督「……これは雪風には内緒にしてほしいんだが、サプライズパーティを開こうと思ってな。その間の時間稼ぎをしてもらいたい」
初霜「ありがちですね。……でも同じ進水日の那珂さんや羽黒さんに悪いのでは?」
提督「もうこっち側に取り込んでいる。那珂は性格的に祝われるより祝うほうが好きだし羽黒は控えめな方だしな」
初霜「わかりました。初霜、任務を遂行します!}
提督「あんまり肩肘張んなよ。悟られないようにな~」
このあとめちゃくちゃサプライズパーティした
初霜「うーん……」
提督「どうした、何を悩んでるんだ?」
初霜「はい、そろそろ雪風ちゃんの進水日でしょう? 私からも何かプレゼントしようと思ったんですが何がいいかなぁと」
提督「そうだな。二人で一緒に出かけてくるといい」
初霜「!? いつもは提督とその、でー……出かけるのでは?」
提督「……これは雪風には内緒にしてほしいんだが、サプライズパーティを開こうと思ってな。その間の時間稼ぎをしてもらいたい」
初霜「ありがちですね。……でも同じ進水日の那珂さんや羽黒さんに悪いのでは?」
提督「もうこっち側に取り込んでいる。那珂は性格的に祝われるより祝うほうが好きだし羽黒は控えめな方だしな」
初霜「わかりました。初霜、任務を遂行します!}
提督「あんまり肩肘張んなよ。悟られないようにな~」
このあとめちゃくちゃサプライズパーティした
322: 2017/03/27(月) 20:50:03.99 ID:tIaIDDuwo
――― サルベージがない ―――
叢雲「海の底に、消えろッ!!」
イ級「ウボァー」
叢雲「ま、当然の結果よね」
提督『あー、改修任務用のドロップ欲しいから鹵獲してくれんか』
叢雲「ちょっと、そういうことは早く言いなさいよ!」
提督『沈みかけてるところを引き上げるとか』
叢雲「轟沈して海の底に逆戻り中よ」
提督『速すぎんだろ』
叢雲「強くなったおかげね。今度はとっ捕まえるから次からは先に言いなさいよ。さっきも言ったけど」
提督『へいへい』
叢雲「海の底に、消えろッ!!」
イ級「ウボァー」
叢雲「ま、当然の結果よね」
提督『あー、改修任務用のドロップ欲しいから鹵獲してくれんか』
叢雲「ちょっと、そういうことは早く言いなさいよ!」
提督『沈みかけてるところを引き上げるとか』
叢雲「轟沈して海の底に逆戻り中よ」
提督『速すぎんだろ』
叢雲「強くなったおかげね。今度はとっ捕まえるから次からは先に言いなさいよ。さっきも言ったけど」
提督『へいへい』
327: 2017/03/31(金) 21:14:06.13 ID:h7gg3UFFo
――― 安上がり ―――
提督「年度末だが数年来気になってることがあってな」
神通「なんでしょう?」
提督「弾とか魚雷とかあと燃料や修繕用の鉄やボーキサイトもだがいくらかかってるんだろうと思ってな」
神通「提督はご存じないのですか?」
提督「その辺猫吊るしが処理してるらしくてな。備蓄は知れても値段は知れぬ」
神通「私達の専用装備ですしそこまで大型でもないので艦艇の頃よりはずっと安上がりらしいですよ」
提督「マジでか」
神通「だからこそ政府に掛け合ってねじ込めたとか猫吊るしさんが話してましたよ」
提督「アイツもよーやるわ」
神通「ところでこれ、明日の演習の許可証ですが」
提督「しかし提督業には年度末もクソもないな……」
提督「年度末だが数年来気になってることがあってな」
神通「なんでしょう?」
提督「弾とか魚雷とかあと燃料や修繕用の鉄やボーキサイトもだがいくらかかってるんだろうと思ってな」
神通「提督はご存じないのですか?」
提督「その辺猫吊るしが処理してるらしくてな。備蓄は知れても値段は知れぬ」
神通「私達の専用装備ですしそこまで大型でもないので艦艇の頃よりはずっと安上がりらしいですよ」
提督「マジでか」
神通「だからこそ政府に掛け合ってねじ込めたとか猫吊るしさんが話してましたよ」
提督「アイツもよーやるわ」
神通「ところでこれ、明日の演習の許可証ですが」
提督「しかし提督業には年度末もクソもないな……」
331: 2017/04/03(月) 20:44:36.07 ID:7onEauqyo
――― 高くつく ―――
イヨ「提督、何やってんの?」
提督「あぁ、イヨか。鎮守府の経済面での情報をだな。気になって猫吊るしに聞いたら資料をドサリと渡されてな」
イヨ「色々あるねぇ」
提督「各種資源はだいぶ安定してるな。オリョールで早速活躍してるそうじゃないか」
イヨ「んっふふー。もっと褒めてもいいよ?」
提督「飯の量は……新規着任艦が増えるごとに増えてくな……。2月はそこまで増えてないけど」
イヨ「潜水空母と駆逐艦だけだもんね」
提督「酒の量は……ポーラ着任のときは当然として2月にババンと増えてるんだが」
イヨ「あー、多分イヨだねぇそれ」
提督「お前呑むんかい。いやイクも結構呑むしおかしくはないのか……?」
イヨ「提督も呑むー?」
提督「諸事情で呑まないことにしてるんだ」
イヨ「えー」
イヨ「提督、何やってんの?」
提督「あぁ、イヨか。鎮守府の経済面での情報をだな。気になって猫吊るしに聞いたら資料をドサリと渡されてな」
イヨ「色々あるねぇ」
提督「各種資源はだいぶ安定してるな。オリョールで早速活躍してるそうじゃないか」
イヨ「んっふふー。もっと褒めてもいいよ?」
提督「飯の量は……新規着任艦が増えるごとに増えてくな……。2月はそこまで増えてないけど」
イヨ「潜水空母と駆逐艦だけだもんね」
提督「酒の量は……ポーラ着任のときは当然として2月にババンと増えてるんだが」
イヨ「あー、多分イヨだねぇそれ」
提督「お前呑むんかい。いやイクも結構呑むしおかしくはないのか……?」
イヨ「提督も呑むー?」
提督「諸事情で呑まないことにしてるんだ」
イヨ「えー」
335: 2017/04/07(金) 18:27:00.05 ID:LBblqeh4o
――― 改二を越えて ―――
利根「提督よ、鈴谷が改二になったそうじゃな?」
提督「あぁ。試運転として南方海域に行ってもらってる」
利根「改二航巡の先達として色々教導せねばな」
提督「そうそう、鈴谷達が帰ってきたらちょっと準備して中部海域行くぞ。利根と筑摩も出撃予定だ」
利根「早速チャンス到来じゃな!」
提督「ん、通信か……。ん、よくやった鈴谷。帰ってきたら程なく次の任務だが行けるか? ……よし。速やかに帰還せよ」
利根「吾輩も準備してくるぞ!」
艦娘準備中……
利根「おぉ、アレが改二になった鈴谷か……って」
鈴谷「お、利根じゃん。ちーっす」
利根「その……大鳳が使っとるような武器は何じゃ?」
鈴谷「これ? ふふーん。空母改装してもらったんだー。いいでしょ!」
利根「なんということじゃ……航巡仲間が……」
利根「提督よ、鈴谷が改二になったそうじゃな?」
提督「あぁ。試運転として南方海域に行ってもらってる」
利根「改二航巡の先達として色々教導せねばな」
提督「そうそう、鈴谷達が帰ってきたらちょっと準備して中部海域行くぞ。利根と筑摩も出撃予定だ」
利根「早速チャンス到来じゃな!」
提督「ん、通信か……。ん、よくやった鈴谷。帰ってきたら程なく次の任務だが行けるか? ……よし。速やかに帰還せよ」
利根「吾輩も準備してくるぞ!」
艦娘準備中……
利根「おぉ、アレが改二になった鈴谷か……って」
鈴谷「お、利根じゃん。ちーっす」
利根「その……大鳳が使っとるような武器は何じゃ?」
鈴谷「これ? ふふーん。空母改装してもらったんだー。いいでしょ!」
利根「なんということじゃ……航巡仲間が……」
342: 2017/04/11(火) 21:40:30.45 ID:p1TMjhP7o
――― 5スロの活用 ―――
夕張「最近、一部の娘が補強増設に副砲積めるようになったそうじゃないですか」
提督「まぁ現状8cm砲系統だけだが何か?」
夕張「私も積んでみたいです!!」
提督「阿賀野たちと張り合うつもりか? そもそも最初から4枠あるじゃないか」
夕張「いいえ、張り合うのは香取さんたちです! もはや実質5スロじゃないですか」
提督「機銃は積めるからいいだろ」
夕張「提督が許しても兵装実験艦としての矜持が許しません! さ、補強増設を」
提督「却下。使い道が増えたからこそ使う艦娘を慎重に選別しないとな」
夕張「明石さんのところで売ってるでしょぉ!?」
提督「俺の財布も限りがあるんだよ!! そもそも積めなくて潰れるのがオチだろ! 友鶴の二の舞いだぞ!」
夕張「ぐぬぬ、それを言われると……」
夕張「最近、一部の娘が補強増設に副砲積めるようになったそうじゃないですか」
提督「まぁ現状8cm砲系統だけだが何か?」
夕張「私も積んでみたいです!!」
提督「阿賀野たちと張り合うつもりか? そもそも最初から4枠あるじゃないか」
夕張「いいえ、張り合うのは香取さんたちです! もはや実質5スロじゃないですか」
提督「機銃は積めるからいいだろ」
夕張「提督が許しても兵装実験艦としての矜持が許しません! さ、補強増設を」
提督「却下。使い道が増えたからこそ使う艦娘を慎重に選別しないとな」
夕張「明石さんのところで売ってるでしょぉ!?」
提督「俺の財布も限りがあるんだよ!! そもそも積めなくて潰れるのがオチだろ! 友鶴の二の舞いだぞ!」
夕張「ぐぬぬ、それを言われると……」
346: 2017/04/14(金) 19:00:56.36 ID:ViaiITrAo
――― 好きじゃないのには理由がある ―――
秋雲「春かぁー、みんなはしゃいでるけどぉ、あんま好きな季節じゃないんだよねー」
提督「……(目録見る)そうか……それじゃあ仕方ないな」
秋雲「というわけでアンニュイ気分な秋雲さんなのでした」
提督「で、今から花見に行くわけだが出る気分じゃ無さそうだな?」
秋雲「あ? なんだ? え! 花見・オブ・花見!? あー、仕方ない。行ったげるよ♪」
提督「調子いいな?」
秋雲「春かぁー、みんなはしゃいでるけどぉ、あんま好きな季節じゃないんだよねー」
提督「……(目録見る)そうか……それじゃあ仕方ないな」
秋雲「というわけでアンニュイ気分な秋雲さんなのでした」
提督「で、今から花見に行くわけだが出る気分じゃ無さそうだな?」
秋雲「あ? なんだ? え! 花見・オブ・花見!? あー、仕方ない。行ったげるよ♪」
提督「調子いいな?」
351: 2017/04/16(日) 20:33:43.78 ID:HyfURyOuo
――― 睦月型は家具が好き ―――
如月「あら、司令官。模様替え?」
提督「あぁ、四月だしな」
うさぎ人形『おつかれぴょん』
如月「卯月ちゃんが用意したのよねこれ」
提督「おまけに机にはご丁寧に人形まで用意してな」
うさぎ人形『おつかれぴょん』
如月「こうやってみんなで毎月用意すれば毎月睦月型で家具占拠できるかしら」
提督「神無月とか霜月とか師走とかいないだろ」
如月「そうだったわね……」
如月「あら、司令官。模様替え?」
提督「あぁ、四月だしな」
うさぎ人形『おつかれぴょん』
如月「卯月ちゃんが用意したのよねこれ」
提督「おまけに机にはご丁寧に人形まで用意してな」
うさぎ人形『おつかれぴょん』
如月「こうやってみんなで毎月用意すれば毎月睦月型で家具占拠できるかしら」
提督「神無月とか霜月とか師走とかいないだろ」
如月「そうだったわね……」
357: 2017/04/21(金) 21:33:54.68 ID:Q2n92UYHo
――― 出ない天山 ―――
提督「瑞雲、水偵、零戦、天山……」
瑞鳳「提督、何してるの?」
提督「改修のための装備の振り分けをだな」
瑞鳳「旧式の機体とはいえ、ちょっと物悲しいかな……」
提督「まぁしゃーない。竹槍武装のままで日々強化されてく連中に挑みかかるわけにも行くまい」
瑞鳳「……あれ、計画書見ると艦載機足りてないみたいだけど」
提督「頭痛いのはそこなんだよ。マジで足りない。資材貯蓄中だから開発にリソースガバガバつぎ込む訳にはいかないし」
瑞鳳「どうすんの?」
提督「そうだな、持ってくる艦娘の二人目以降を改造出来るまで鍛えて……瑞鳳も天山持ってきたっけな」
瑞鳳「物悲しいって言ったそばからそれはちょっとデリカシーが無いと思うの」
提督「ぐええ人の頬を引っ張りながら言うなぐえええ」
提督「瑞雲、水偵、零戦、天山……」
瑞鳳「提督、何してるの?」
提督「改修のための装備の振り分けをだな」
瑞鳳「旧式の機体とはいえ、ちょっと物悲しいかな……」
提督「まぁしゃーない。竹槍武装のままで日々強化されてく連中に挑みかかるわけにも行くまい」
瑞鳳「……あれ、計画書見ると艦載機足りてないみたいだけど」
提督「頭痛いのはそこなんだよ。マジで足りない。資材貯蓄中だから開発にリソースガバガバつぎ込む訳にはいかないし」
瑞鳳「どうすんの?」
提督「そうだな、持ってくる艦娘の二人目以降を改造出来るまで鍛えて……瑞鳳も天山持ってきたっけな」
瑞鳳「物悲しいって言ったそばからそれはちょっとデリカシーが無いと思うの」
提督「ぐええ人の頬を引っ張りながら言うなぐえええ」
361: 2017/04/25(火) 21:58:56.94 ID:EdIRDUVzo
――― 先制爆雷のあおり ―――
提督「えーと、海上護衛のための対潜掃討に五十鈴たちを送って……」
伊勢「そういえば最近、私がついてってないような」
提督「先制爆雷出来るようになったからねぇ。対潜のエキスパート三人と航路安定用一人のほうが安定するようになったから……」
伊勢「なんだか、寂しくなっちゃうな」
提督「まぁ対潜水艦での演習では出してるし」
伊勢「それもそっか」
提督「といっても最近潜水棲姫とかは水上艦と一緒に出るから戦艦は対潜シフトひかずに随伴掃討したほうがいいんだよなぁ」
伊勢「うーん……」
提督「えーと、海上護衛のための対潜掃討に五十鈴たちを送って……」
伊勢「そういえば最近、私がついてってないような」
提督「先制爆雷出来るようになったからねぇ。対潜のエキスパート三人と航路安定用一人のほうが安定するようになったから……」
伊勢「なんだか、寂しくなっちゃうな」
提督「まぁ対潜水艦での演習では出してるし」
伊勢「それもそっか」
提督「といっても最近潜水棲姫とかは水上艦と一緒に出るから戦艦は対潜シフトひかずに随伴掃討したほうがいいんだよなぁ」
伊勢「うーん……」
366: 2017/05/09(火) 23:03:49.01 ID:DY8eZBZno
ここまでのあらすじ
ゴールデンウィークに休みが欲しいと駄々をこねた提督は猫吊るしからの難題をクリアし、見事休暇を勝ち取った。
そして雪風と旅行に出かけたのだが……
提督「ここが大湊鎮守府か……」
雪風「警備府ですよしれぇ」
提督「違いがわからん」
雪風「だからそれを知るために旅行がてら来たんですから。行きましょ!」
ウゥ―――――――
提督「? サイレン? まだ昼には早いぞ?」
雪風「これは……」
『深海棲艦警報が発令されました。付近の住民は直ちに避難してください』
提督「は? 全く花の連休中ぐらい連中も休めよふぁっきん」
雪風「どうしましょう?」
提督「そりゃまぁ鎮守府の留守を預かってる大和に連絡取ってナントカしてもら……ん」
Prrrr Prrrr
提督「はいもしもし」
猫吊るし『はいこちら猫吊るし。いま大湊ですね。警報出ましたね。すぐ警備府行ってください』
提督「まぁ目の前だが」
猫吊るし『警備府に話は通してあります。すぐ駆け込んでください。GO! なう!!』
提督「へいへい」
雪風「誰からでしたか?」
提督「猫吊るしだ。警備府に入れとさ」
警備府に入り、守衛に連れられ、埠頭へ。
守衛「ではこの装置を起動してください」
提督「艦娘用のポータルじゃねーか。いつの間に」
守衛「えぇ、前回艦娘達が来たときに設置されまして。起動には提督の指紋認証が必要だそうで」
提督「つまりこの事態を予期していた……? まぁいい。これで鎮守府から艦娘を連れてこられる」
Pi
電子音とともにポータルが開き早速乗り込んでくるぷかぷか丸。船首には猫吊るし。
猫吊るし「はい、北海道北東に深海棲艦の巨大コロニーが観測されました! 以上、たのしい休暇終わり!」
提督「ふぁっく!!」
雪風「しれぇ、落ち着いて」
提督「適当に一艦隊組んでささっと殲滅して続きいこうかと思ったのに!」
猫吊るし「ま、提督の宿命ですね」
雪風「しれぇならきっと今回も大丈夫です! 皆と協力して退治しましょう!」
提督「仕方ねぇ、やるしかないか……!」
ゴールデンウィークに休みが欲しいと駄々をこねた提督は猫吊るしからの難題をクリアし、見事休暇を勝ち取った。
そして雪風と旅行に出かけたのだが……
提督「ここが大湊鎮守府か……」
雪風「警備府ですよしれぇ」
提督「違いがわからん」
雪風「だからそれを知るために旅行がてら来たんですから。行きましょ!」
ウゥ―――――――
提督「? サイレン? まだ昼には早いぞ?」
雪風「これは……」
『深海棲艦警報が発令されました。付近の住民は直ちに避難してください』
提督「は? 全く花の連休中ぐらい連中も休めよふぁっきん」
雪風「どうしましょう?」
提督「そりゃまぁ鎮守府の留守を預かってる大和に連絡取ってナントカしてもら……ん」
Prrrr Prrrr
提督「はいもしもし」
猫吊るし『はいこちら猫吊るし。いま大湊ですね。警報出ましたね。すぐ警備府行ってください』
提督「まぁ目の前だが」
猫吊るし『警備府に話は通してあります。すぐ駆け込んでください。GO! なう!!』
提督「へいへい」
雪風「誰からでしたか?」
提督「猫吊るしだ。警備府に入れとさ」
警備府に入り、守衛に連れられ、埠頭へ。
守衛「ではこの装置を起動してください」
提督「艦娘用のポータルじゃねーか。いつの間に」
守衛「えぇ、前回艦娘達が来たときに設置されまして。起動には提督の指紋認証が必要だそうで」
提督「つまりこの事態を予期していた……? まぁいい。これで鎮守府から艦娘を連れてこられる」
Pi
電子音とともにポータルが開き早速乗り込んでくるぷかぷか丸。船首には猫吊るし。
猫吊るし「はい、北海道北東に深海棲艦の巨大コロニーが観測されました! 以上、たのしい休暇終わり!」
提督「ふぁっく!!」
雪風「しれぇ、落ち着いて」
提督「適当に一艦隊組んでささっと殲滅して続きいこうかと思ったのに!」
猫吊るし「ま、提督の宿命ですね」
雪風「しれぇならきっと今回も大丈夫です! 皆と協力して退治しましょう!」
提督「仕方ねぇ、やるしかないか……!」
370: 2017/05/14(日) 21:51:37.01 ID:cu8ObhDio
ぷかぷか丸、作戦室
提督「テレビ電話なんてあったのかよここ」
猫吊るし『ビデオチャットと言いましょうよ、その言い方なんか古臭いですし』
提督「と言うかお前鎮守府に戻る必要あったか? 留守は大和に任せてたと思ったが」
猫吊るし『大和さんが出撃する必要があるかもしれないじゃないですか。その時のこと考えてました?』
提督「む。そこを衝かれると痛いな」
猫吊るし『じゃ、時間もおしてるんでブリーフィング始めますよ』
2017 Spring Event Episode1 はじまりは大湊で
猫吊るし『……と、このように北海道から千島列島にかけて敵艦、敵潜が跳梁跋扈してるわけです』
提督「そいつらを排除しろと。ところでその辺の海域、ロシアと係争中の場所に近くない? だいじょぶ?」
猫吊るし『既に交渉は済んでいます。自由に暴れちゃってください』
提督「マジかよ」
猫吊るし『艦娘でないと撃滅出来ませんしね。無限湧きでジリ貧になるよりこちらに任せたほうが早いと』
提督「それならそれでいいんだが」
猫吊るし『で、誰送ります?』
提督「対潜の得意な軽巡2、駆逐2、それに対水上艦用の重巡と……制空兼ねて航戦かな」
猫吊るし『じゃあ条件にあう娘をリストアップ……』
提督「それには及ばん。軽巡に五十鈴と由良、駆逐に皐月と朝潮、重巡に衣笠、航戦に日向。以上六名を送ってくれ」
猫吊るし『ソラで覚えてるんですか……』
提督「まぁな」
提督「テレビ電話なんてあったのかよここ」
猫吊るし『ビデオチャットと言いましょうよ、その言い方なんか古臭いですし』
提督「と言うかお前鎮守府に戻る必要あったか? 留守は大和に任せてたと思ったが」
猫吊るし『大和さんが出撃する必要があるかもしれないじゃないですか。その時のこと考えてました?』
提督「む。そこを衝かれると痛いな」
猫吊るし『じゃ、時間もおしてるんでブリーフィング始めますよ』
2017 Spring Event Episode1 はじまりは大湊で
猫吊るし『……と、このように北海道から千島列島にかけて敵艦、敵潜が跳梁跋扈してるわけです』
提督「そいつらを排除しろと。ところでその辺の海域、ロシアと係争中の場所に近くない? だいじょぶ?」
猫吊るし『既に交渉は済んでいます。自由に暴れちゃってください』
提督「マジかよ」
猫吊るし『艦娘でないと撃滅出来ませんしね。無限湧きでジリ貧になるよりこちらに任せたほうが早いと』
提督「それならそれでいいんだが」
猫吊るし『で、誰送ります?』
提督「対潜の得意な軽巡2、駆逐2、それに対水上艦用の重巡と……制空兼ねて航戦かな」
猫吊るし『じゃあ条件にあう娘をリストアップ……』
提督「それには及ばん。軽巡に五十鈴と由良、駆逐に皐月と朝潮、重巡に衣笠、航戦に日向。以上六名を送ってくれ」
猫吊るし『ソラで覚えてるんですか……』
提督「まぁな」
371: 2017/05/14(日) 21:53:22.99 ID:cu8ObhDio
大湊警備府、埠頭
提督「そういうわけで敵の進行を挫く」
五十鈴「敵旗艦の目星はついてるの?」
提督「例によって例のごとく、潜水棲姫だそうだ。だからこその対潜シフトだ」
衣笠「衣笠さんはその護衛ってわけね」
提督「そうだな。水上艦を蹴散らしてくれ」
五十鈴「提督も大変ね。せっかくの休暇の旅行先に深海棲艦が襲撃するなんて」
提督「全くだ。あるいは猫吊るしにハメられたのやもしれん。『各地の鎮守府巡りとかどうです?』とか乗ったのがマズかったか」
五十鈴「まぁまぁ、五十鈴たちに任せて。ささっと片付けて提督の休暇を取り戻してみせるんだから!」
提督「そいつぁ頼もしいな」
艦娘対潜掃討中……
五十鈴「五十鈴には丸見えよ!」
潜水棲姫「ウボァー」
由良「……敵旗艦沈黙、沈降していきます」
衣笠「残った敵を片付けましょう!」
日向「瑞雲で片付けられてばよかったんだが……仕方ない。主砲、斉射!」
皐月「それにしてもさー、先制爆雷扱えるボクたちが出張るのはわかるけど」
朝潮「けど?」
皐月「それって主力級が前線へ出ることに他ならないじゃない?」
朝潮「つまり、対潜部隊が前線へ出た隙を突いて本拠地……鎮守府に潜水艦が急襲したらどうなるか、と」
皐月「考えすぎかもしれないけど……ちょっと意見具申してみよっか」
提督「そういうわけで敵の進行を挫く」
五十鈴「敵旗艦の目星はついてるの?」
提督「例によって例のごとく、潜水棲姫だそうだ。だからこその対潜シフトだ」
衣笠「衣笠さんはその護衛ってわけね」
提督「そうだな。水上艦を蹴散らしてくれ」
五十鈴「提督も大変ね。せっかくの休暇の旅行先に深海棲艦が襲撃するなんて」
提督「全くだ。あるいは猫吊るしにハメられたのやもしれん。『各地の鎮守府巡りとかどうです?』とか乗ったのがマズかったか」
五十鈴「まぁまぁ、五十鈴たちに任せて。ささっと片付けて提督の休暇を取り戻してみせるんだから!」
提督「そいつぁ頼もしいな」
艦娘対潜掃討中……
五十鈴「五十鈴には丸見えよ!」
潜水棲姫「ウボァー」
由良「……敵旗艦沈黙、沈降していきます」
衣笠「残った敵を片付けましょう!」
日向「瑞雲で片付けられてばよかったんだが……仕方ない。主砲、斉射!」
皐月「それにしてもさー、先制爆雷扱えるボクたちが出張るのはわかるけど」
朝潮「けど?」
皐月「それって主力級が前線へ出ることに他ならないじゃない?」
朝潮「つまり、対潜部隊が前線へ出た隙を突いて本拠地……鎮守府に潜水艦が急襲したらどうなるか、と」
皐月「考えすぎかもしれないけど……ちょっと意見具申してみよっか」
372: 2017/05/14(日) 21:55:44.10 ID:cu8ObhDio
五十鈴『……というわけで任務完了よ』
提督「お疲れ様。一旦帰投して補給、休憩。そのあとは哨戒に回ってもらいたい」
五十鈴『了解よ。あと皐月から意見具申があるわ』
提督「ほう?」
五十鈴『別途電信送ってるけど要するに主力が遠出してるときも大丈夫なよう、対潜の強化した方がいいのでは、と言うことね』
提督「そうだな。遠征組から対潜に優れた者を強化するか……」
猫吊るし『話は聞かせてもらった!』
提督「通信に割り込むなよ」
猫吊るし『それについてはこっちで近日ナントカするから楽しみに待っててって伝えといて』
提督「何をするつもりだよ」
猫吊るし『新戦力の増強ですよ。で、次の作戦ですが……」
提督「が?」
猫吊るし『単冠湾泊地へ行ってもらいます。やったね!』
提督「はぁ!?」
提督「お疲れ様。一旦帰投して補給、休憩。そのあとは哨戒に回ってもらいたい」
五十鈴『了解よ。あと皐月から意見具申があるわ』
提督「ほう?」
五十鈴『別途電信送ってるけど要するに主力が遠出してるときも大丈夫なよう、対潜の強化した方がいいのでは、と言うことね』
提督「そうだな。遠征組から対潜に優れた者を強化するか……」
猫吊るし『話は聞かせてもらった!』
提督「通信に割り込むなよ」
猫吊るし『それについてはこっちで近日ナントカするから楽しみに待っててって伝えといて』
提督「何をするつもりだよ」
猫吊るし『新戦力の増強ですよ。で、次の作戦ですが……」
提督「が?」
猫吊るし『単冠湾泊地へ行ってもらいます。やったね!』
提督「はぁ!?」
376: 2017/05/20(土) 22:01:59.16 ID:nuHcBRcGo
ぷかぷか丸、作戦室
提督「輸送作戦は順調か?」
ローマ『えぇ。泊地襲撃部隊も航空隊の協力もあって撃退できているわ。ただ……』
提督「ただ?」
ローマ『どうにも奇妙な艦載機を見かけたわ。詳しくは雲龍から聞いて』
提督「ふむ……?」
雲龍『こちら雲龍。物資輸送中、新型と思われる敵艦載機の空襲があったわ』
提督「新型だぁ?」
雲龍『一つ目の鷹みたいな形の艦載機ね。交戦時のビデオデータを送るけど……』
提督「たこ焼きに負けず劣らずの機動力じゃねーか。いつも通りでは?」
雲龍『交戦前に魚雷らしきものを投下してるの。狙いは甘いけど」
提督「爆戦ならぬ攻戦ないしは雷戦か……? にしては舐め腐った雷撃……」
雲龍『いずれにせよ、出処を叩いたほうがいいと思うわ』
提督「よし、輸送完了し次第、艦隊を再編成。出処と思われる敵艦隊を撃滅する!」
提督「輸送作戦は順調か?」
ローマ『えぇ。泊地襲撃部隊も航空隊の協力もあって撃退できているわ。ただ……』
提督「ただ?」
ローマ『どうにも奇妙な艦載機を見かけたわ。詳しくは雲龍から聞いて』
提督「ふむ……?」
雲龍『こちら雲龍。物資輸送中、新型と思われる敵艦載機の空襲があったわ』
提督「新型だぁ?」
雲龍『一つ目の鷹みたいな形の艦載機ね。交戦時のビデオデータを送るけど……』
提督「たこ焼きに負けず劣らずの機動力じゃねーか。いつも通りでは?」
雲龍『交戦前に魚雷らしきものを投下してるの。狙いは甘いけど」
提督「爆戦ならぬ攻戦ないしは雷戦か……? にしては舐め腐った雷撃……」
雲龍『いずれにせよ、出処を叩いたほうがいいと思うわ』
提督「よし、輸送完了し次第、艦隊を再編成。出処と思われる敵艦隊を撃滅する!」
377: 2017/05/20(土) 22:03:16.85 ID:nuHcBRcGo
2017 Spring Event Episode2 北海の鷹
提督「ローマに雲龍、熊野に木曾、雪風に照月……まぁこんだけ送れば大抵の相手はなんとかなるはず」
雪風『しれぇ、敵艦隊見えてきました! 重巡棲姫に……フラヌが二隻です!』
提督「フラヌだと……ナメプか? ともあれ、交戦開始せよ」
雪風『了解です!』
艦娘交戦中……
熊野『何なんですのあれ!? 信じられないくらい硬いですわ!』
提督「重巡棲姫が硬いのはいつものことだろ」
熊野『そっちじゃなくてフラヌの方!』
ローマ『まるで戦艦を相手にしてるかのような硬さね。しかも徹甲弾もそんなに効いてる気がしないし』
照月『あの鷹みたいなの、なんかものすごく大きい爆弾掴んでません!? 長10cm砲ちゃん、近づかれる前に撃って! 撃って!』
提督「……なんか想像以上に厄介な相手が出てきたらしいな……」
ぷかぷか丸、作戦室
提督「……結局、指揮艦たる姫は取り逃がしたか」
木曾「あぁ、ピンチと見るやヌ級を盾にして遁走しやがった」
ローマ「つまり、択は二つ。ヌ級の妨害を抜けて直接重巡棲姫を狙うか……」
提督「ヌ級を沈めて盾を失った重巡棲姫の首を取るか、だ」
木曾「どうすんだ?」
提督「本質的には両方一緒だ。潜水艦寮に連絡。ありったけの五連装酸素魚雷を供出。
あと妙高を呼んで熊野と入れ替える。駆逐も照月を初霜に入れ替え」
艦娘交戦中……
妙高「敵艦隊、撤退していきます。残存はヌ級2と重巡棲姫です」
提督『こっちの残存は』
妙高「重巡妙高、戦艦ローマ、雷巡木曾が健在、駆逐雪風が中破、初霜と雲龍大破」
提督『大破二艦はこちらで回収する。至急追撃に移行せよ』
妙高「了解」
378: 2017/05/20(土) 22:05:20.48 ID:nuHcBRcGo
妙高「作戦は単純です。全火力を重巡棲姫に向かって叩き込みます」
ローマ「一人一殺ってところね。さすがに中破してる雪風に無理はさせられないし」
雪風「雪風は……まだ、やれます!」
木曾「いいから無理すんなって」
雪風「うぅ~……」
妙高「それでは……追撃戦に移行します!」
妙高「魚雷、一斉射! ローマさん、続いて!」
ローマ「いいわ、目にもの見せてあげるわ!」
雪風「敵ヌ級、カバーに入ります!」
木曾「それこそこっちの思う壺だ!」
魚雷と主砲により沈むヌ級の間を抜ける木曾。目の前にはもはや随伴艦もいない重巡棲姫。
木曾「抜刀!」
重巡棲姫「!? 憎ラシヤァァァ……!」
木曾「これが、重雷装、巡洋艦だぁぁぁぁ!!」
斬り払いからの至近距離砲撃。さしもの重巡棲姫もバイタルパートに致命打を受けては沈むより他になかった。
雪風「……敵艦隊旗艦、撃沈を確認しました」
妙高「作戦完了です。全艦、帰投しましょう!」
ローマ「一人一殺ってところね。さすがに中破してる雪風に無理はさせられないし」
雪風「雪風は……まだ、やれます!」
木曾「いいから無理すんなって」
雪風「うぅ~……」
妙高「それでは……追撃戦に移行します!」
妙高「魚雷、一斉射! ローマさん、続いて!」
ローマ「いいわ、目にもの見せてあげるわ!」
雪風「敵ヌ級、カバーに入ります!」
木曾「それこそこっちの思う壺だ!」
魚雷と主砲により沈むヌ級の間を抜ける木曾。目の前にはもはや随伴艦もいない重巡棲姫。
木曾「抜刀!」
重巡棲姫「!? 憎ラシヤァァァ……!」
木曾「これが、重雷装、巡洋艦だぁぁぁぁ!!」
斬り払いからの至近距離砲撃。さしもの重巡棲姫もバイタルパートに致命打を受けては沈むより他になかった。
雪風「……敵艦隊旗艦、撃沈を確認しました」
妙高「作戦完了です。全艦、帰投しましょう!」
383: 2017/05/26(金) 22:01:21.63 ID:CmxIdPj9o
ぷかぷか丸、作戦室
提督「また輸送作戦なんだよなぁ」
筑摩『今度は幌筵ですから』
提督「あと樺太……サハリン州だっけか? に物資輸送ついでに扶桑と山城を防備に当てたんだがそっちの調子はどうかな」
山城『こんな北国に左遷だなんて不幸だわ……』
提督「作戦終了までだから辛抱しろ」
山城『扶桑姉様と一緒でなかったら呪いの藁人形作るところだったわ』
提督「真顔で言うな。恐い。ところで肝心の扶桑は?」
山城『哨戒中よ。敵影は見当たらないみたい』
提督「航空隊送って粉微塵にしてやったからな」
山城『仕事すら奪われた……不幸だわ……』
提督「また輸送作戦なんだよなぁ」
筑摩『今度は幌筵ですから』
提督「あと樺太……サハリン州だっけか? に物資輸送ついでに扶桑と山城を防備に当てたんだがそっちの調子はどうかな」
山城『こんな北国に左遷だなんて不幸だわ……』
提督「作戦終了までだから辛抱しろ」
山城『扶桑姉様と一緒でなかったら呪いの藁人形作るところだったわ』
提督「真顔で言うな。恐い。ところで肝心の扶桑は?」
山城『哨戒中よ。敵影は見当たらないみたい』
提督「航空隊送って粉微塵にしてやったからな」
山城『仕事すら奪われた……不幸だわ……』
384: 2017/05/26(金) 22:03:34.15 ID:CmxIdPj9o
2017 Spring Event Episode3 鷹の飼い主は
筑摩『物資輸送、間もなく終了します。あとは敵の新型空母を片付ければ作戦完了です』
提督「例のフラヌか。もう量産できてるということか……」
筑摩『夜戦に持ち込めばどうにかなる程度の硬さですね。ただ……』
提督「ただ?」
筑摩『空母が出てこられることそのものが厄介ですね。輸送船団には空母使えませんし』
提督「たしかになぁ……」
筑摩『では交戦に入ります』
提督「ラジャー。健闘を祈る」
艦娘交戦中……
筑摩『艦隊、撃滅完了しました……ん?』
提督「どうした?」
筑摩『利根姉さんの偵察機が何かを見つけたらしいです。利根姉さんに繋ぎますね』
利根『提督、ここから南の方角に姫級の深海棲艦反応があったぞ!』
提督「マジで」
利根『艦影を捉えた感じ、あの鷹型艦載機の主って感じじゃな。帰投したら艦影写真を現像するぞ!』
提督「わかった。もう弾も燃料も無かろう。全艦帰投せよ」
385: 2017/05/26(金) 22:04:53.98 ID:CmxIdPj9o
提督「というわけで、ながむつ、ちとちよ、あと暇を持て余しまくってた扶桑山城が第一艦隊」
山城「働きが認められてないのね……不幸だわ……」
提督「認めてなかったらそもそも入れんわい。で、第二艦隊に、雪風、阿武隈、足柄、大北に霞」
長門「もう本気もいいところだな」
提督「敵も新型の姫級を繰り出してきたそうだしな。手抜かりはあってはならん」
艦娘進撃中……
提督「そろそろ敵主力と交戦か……。ん、鎮守府から通信?」
猫吊るし『あろーあろー。聞こえますかー』
提督「なんだよ、こっちはそろそろ大一番なんだよ」
猫吊るし『いいニュースと悪いニュースがあるんですがどっちから聞きます?』
提督「お前いつもそればっかだな。まぁいいニュースから」
猫吊るし『対潜強化のための艦娘および補給艦娘がそちらに向かっています』
提督「補給艦娘?」
猫吊るし『最近艦娘増えて食堂がてんてこ舞いなので。戦闘も出来るし補給もできるので戦力強化になりますよ』
提督「で、悪いニュースは」
猫吊るし『うん、すまない。彼女たちを開発してた研究所が深海棲艦に襲撃されてね』
提督「おい?」
猫吊るし『つまり、彼女達は命からがら逃げてきたってこと。暖かく迎え入れてね!』
提督「お前、お前ーッ!!」
猫吊るし『あと、研究所の奪還よろしく!』
提督「事実上の尻拭いじゃねーか!! ん、通信だ」
雪風『こちら第二艦隊旗艦雪風、姫級空母撤退していきます。第二艦隊は全員健在です』
提督「よし、追撃し、撃滅せよ」
雪風『了解です、砲雷撃戦、続行します!』
提督「でも敵旗艦、殆ど損傷がないな……まぁそのためのハイパーズなんだが」
ボグン
提督「ワンパン大破……そうだったな、魚雷ガン積みにした雪風ならそのぐらいやるよな」
雪風『阿武隈さんと協力して鹵獲しました!』
提督(まぁそんなところがカワイイんだが)
山城「働きが認められてないのね……不幸だわ……」
提督「認めてなかったらそもそも入れんわい。で、第二艦隊に、雪風、阿武隈、足柄、大北に霞」
長門「もう本気もいいところだな」
提督「敵も新型の姫級を繰り出してきたそうだしな。手抜かりはあってはならん」
艦娘進撃中……
提督「そろそろ敵主力と交戦か……。ん、鎮守府から通信?」
猫吊るし『あろーあろー。聞こえますかー』
提督「なんだよ、こっちはそろそろ大一番なんだよ」
猫吊るし『いいニュースと悪いニュースがあるんですがどっちから聞きます?』
提督「お前いつもそればっかだな。まぁいいニュースから」
猫吊るし『対潜強化のための艦娘および補給艦娘がそちらに向かっています』
提督「補給艦娘?」
猫吊るし『最近艦娘増えて食堂がてんてこ舞いなので。戦闘も出来るし補給もできるので戦力強化になりますよ』
提督「で、悪いニュースは」
猫吊るし『うん、すまない。彼女たちを開発してた研究所が深海棲艦に襲撃されてね』
提督「おい?」
猫吊るし『つまり、彼女達は命からがら逃げてきたってこと。暖かく迎え入れてね!』
提督「お前、お前ーッ!!」
猫吊るし『あと、研究所の奪還よろしく!』
提督「事実上の尻拭いじゃねーか!! ん、通信だ」
雪風『こちら第二艦隊旗艦雪風、姫級空母撤退していきます。第二艦隊は全員健在です』
提督「よし、追撃し、撃滅せよ」
雪風『了解です、砲雷撃戦、続行します!』
提督「でも敵旗艦、殆ど損傷がないな……まぁそのためのハイパーズなんだが」
ボグン
提督「ワンパン大破……そうだったな、魚雷ガン積みにした雪風ならそのぐらいやるよな」
雪風『阿武隈さんと協力して鹵獲しました!』
提督(まぁそんなところがカワイイんだが)
388: 2017/06/03(土) 22:37:57.84 ID:IAMWGNR6o
提督(彼女らが研究所から来た艦娘たちか……。名前はまぁ猫吊るしからデータ送ってもらったし大丈夫だろう)
提督「えーと、せんしゅ」
占守「しむしゅっす!」
提督「なん……だと……!?」
占守「ちなみに研究所のあった占守島から名前が取られてるっす!」
提督「これだから北海道の地名は……次、くにご」
国後「くなしりよ!」
提督「なんでや!!」
国後「ちゃんと覚えておきなさい!」
提督「畜生……! 今度はわかるぞ、かむい」
神威「かもいです。正確にはウとオの中間みたいな感じですね」
提督「ふぁっきん!!」
猫吊るし『あーあー、聞こえますかー。護衛棲姫……こないだのやつから取ったドロップ使って出来た新しい艦娘そっちに送ったから』
提督「ほう」
猫吊るし『対潜に強い護衛空母ですよ。前情報も流してたでしょう』
提督「ついに来たのか……大鷹が!」
春日丸「春日丸です。改装前なので」
提督「あああああああああああああああ!!」
提督「えーと、せんしゅ」
占守「しむしゅっす!」
提督「なん……だと……!?」
占守「ちなみに研究所のあった占守島から名前が取られてるっす!」
提督「これだから北海道の地名は……次、くにご」
国後「くなしりよ!」
提督「なんでや!!」
国後「ちゃんと覚えておきなさい!」
提督「畜生……! 今度はわかるぞ、かむい」
神威「かもいです。正確にはウとオの中間みたいな感じですね」
提督「ふぁっきん!!」
猫吊るし『あーあー、聞こえますかー。護衛棲姫……こないだのやつから取ったドロップ使って出来た新しい艦娘そっちに送ったから』
提督「ほう」
猫吊るし『対潜に強い護衛空母ですよ。前情報も流してたでしょう』
提督「ついに来たのか……大鷹が!」
春日丸「春日丸です。改装前なので」
提督「あああああああああああああああ!!」
389: 2017/06/03(土) 22:39:41.61 ID:IAMWGNR6o
2017 Spring Event Episode4 占守島奪還作戦
ぷかぷか丸、甲板
提督「そういうわけで占守島の研究所を奪還しろとの話だが……なんでここにおっ立てたんだ」
国後「あたしたちは名前的に北国に近しいしね」
提督「いやそうじゃなくてロシアに目ぇつけられんだろこんなの」
占守「表向きは倉庫ということになってて、地下で研究とかしてたらしいっす。隠蔽は妖精さんの役目っすね」
提督「危ない橋渡りすぎぃ!」
神威「ところで、なぜ編成に潜水艦を?」
提督「なんかこっちのほうが羅針盤安定するらしくてな。あのくそふぁっきんヌ級が爆雷降らしてくるが空母たちがナントカしてくれればまぁ」
神威「理由はわかりましたがあの子達が……」
占守(うずうず)
国後(うずうず)
提督「味方だからな? 間違っても爆雷投げるなよ?」
占守島、逆上陸作戦ポイント
鈴谷「提督~、なんか姫クラスの反応あるよ?」
提督『他の反応は?』
鈴谷「まぁちょろいのばっかだねぇ。補給艦と駆逐艦ばっか」
提督『そいつらは航空戦力に任せて姫クラスの撃破に専念するんだ』
鈴谷「そのための三式弾とロケランだしね」
艦娘爆撃中……
鈴谷「片付いたけど……まだまだいるみたいだねぇ」
瑞鶴「これ以上は弾薬が足りないわね」
大鳳「こっちも弾切れです」
赤城「あっちは……戦艦もいるしワ級もフラグシップですね」
翔鶴「こちらは取り巻きをすぐ倒せましたから鈴谷さんを援護できましたが……」
赤城「さすがに一筋縄では行けそうにないですね」
しおい「早く帰ってお風呂どぼーんしたーい……」
鈴谷「こちら鈴谷、敵上陸部隊を撃破したものの、後続を発見。燃料弾薬ともに少なくしおいも大破しているため帰還しまーす」
提督『あいよ、おつかれさん。戻って昼飯食って食休みしたら再出撃だ。一三〇〇頃だな』
鈴谷「了解ー」
赤城『提督、それと戻ったらちょっとお話が』
提督「?」
390: 2017/06/03(土) 22:41:05.22 ID:IAMWGNR6o
ぷかぷか丸
提督「午後の出撃だが、赤城に代わって熊野」
鈴谷「熊野!? 千島列島の哨戒してたはずじゃ!?」
熊野「ふふん、提督から鈴谷を助けるようにと頼まれましたのよ」
鈴谷「オッケー、鈴熊コンビの力、あいつらに見せつけてやろうじゃん!」
提督「というわけで赤城が抜けて空母組はちょっと手数が減るが……」
大鳳「おまかせください! 赤城さんのぶんまで頑張ってみせます!」
瑞鶴「でもどうして急に?」
提督「実は赤城から具申があってな」
赤城『敵戦力からして、敵の姫を倒しきれないかもしれません。もう一人、陸上攻撃用の子を入れることを提案します』
提督「ってな。じゃ、もうひと踏ん張り、頑張ってこい!」
艦娘爆撃中……
熊野「なんだかんだで残ったのはあの姫……」
鈴谷「北端上陸姫と名付けられたらしいね」
熊野「北端上陸姫だけですわね。行きますわよ!」
鈴谷「三式弾よし、ロ弾装填よし! うりゃぁ!」
北端上陸姫「ウボァー」
熊野「……というわけで、ざっと片付きましたわ」
提督『よしよし。研究所の奪還はこれで成功したわけか』
鈴谷「一応見ておいたほうがいいんじゃない?」
熊野「空母の方たちとしおいさんは消耗してますし……、帰投させて私たち二人で確認しに行きましょうか」
提督『オーケー、連絡は絶やすなよ』
鈴谷「だいじょぶだいじょぶ」
艦娘探索中……
鈴谷「んん? 赤毛の女の子はっけーん」
提督『こんな北端の地にか?』
熊野「艤装も装備してますし、きっと艦娘ですわね」
鈴谷「お嬢ちゃん、お名前は?」
択捉「択捉型海防艦一番艦、択捉です! 司令はどこですか?」
提督『あー、俺は母艦だからそこの熊野と鈴谷に連れてってもらえ』
択捉「司令に伝えなければならない重要な事が」
提督『なんだ?』
択捉「敵襲があった時、私は占守たちとはぐれてしまって隠れてたのですが……」
提督『うん』
択捉「あいつらが、新型艦娘の設計書を奪っていくのを見たのです!」
提督『新型艦娘の……設計書だぁ!?』
提督「午後の出撃だが、赤城に代わって熊野」
鈴谷「熊野!? 千島列島の哨戒してたはずじゃ!?」
熊野「ふふん、提督から鈴谷を助けるようにと頼まれましたのよ」
鈴谷「オッケー、鈴熊コンビの力、あいつらに見せつけてやろうじゃん!」
提督「というわけで赤城が抜けて空母組はちょっと手数が減るが……」
大鳳「おまかせください! 赤城さんのぶんまで頑張ってみせます!」
瑞鶴「でもどうして急に?」
提督「実は赤城から具申があってな」
赤城『敵戦力からして、敵の姫を倒しきれないかもしれません。もう一人、陸上攻撃用の子を入れることを提案します』
提督「ってな。じゃ、もうひと踏ん張り、頑張ってこい!」
艦娘爆撃中……
熊野「なんだかんだで残ったのはあの姫……」
鈴谷「北端上陸姫と名付けられたらしいね」
熊野「北端上陸姫だけですわね。行きますわよ!」
鈴谷「三式弾よし、ロ弾装填よし! うりゃぁ!」
北端上陸姫「ウボァー」
熊野「……というわけで、ざっと片付きましたわ」
提督『よしよし。研究所の奪還はこれで成功したわけか』
鈴谷「一応見ておいたほうがいいんじゃない?」
熊野「空母の方たちとしおいさんは消耗してますし……、帰投させて私たち二人で確認しに行きましょうか」
提督『オーケー、連絡は絶やすなよ』
鈴谷「だいじょぶだいじょぶ」
艦娘探索中……
鈴谷「んん? 赤毛の女の子はっけーん」
提督『こんな北端の地にか?』
熊野「艤装も装備してますし、きっと艦娘ですわね」
鈴谷「お嬢ちゃん、お名前は?」
択捉「択捉型海防艦一番艦、択捉です! 司令はどこですか?」
提督『あー、俺は母艦だからそこの熊野と鈴谷に連れてってもらえ』
択捉「司令に伝えなければならない重要な事が」
提督『なんだ?』
択捉「敵襲があった時、私は占守たちとはぐれてしまって隠れてたのですが……」
提督『うん』
択捉「あいつらが、新型艦娘の設計書を奪っていくのを見たのです!」
提督『新型艦娘の……設計書だぁ!?』
397: 2017/06/10(土) 22:51:07.67 ID:1+/TBQ6qo
提督「設計書ってどういうことだオラ説明しろ猫吊るし」
猫吊るし『いやぁ、貴方の艦隊の戦力増強のためにちょっとね。はい』
提督「その艦娘の名は」
猫吊るし『ガングート。ロシア産の戦艦ですね』
提督「だからこんな北国に……」
猫吊るし『ま、そういうことです。着任した暁には択捉他海防艦と神威と春日丸改め大鷹ともどもよろしくね!』
提督「って取り戻さなきゃならんのだろクソが!」
赤城「提督、偵察隊から通信が入りました!」
提督「何があった?」
赤城「西から敵艦隊が接近しています! 姫級も多数確認されています!」
猫吊るし『いやぁ、貴方の艦隊の戦力増強のためにちょっとね。はい』
提督「その艦娘の名は」
猫吊るし『ガングート。ロシア産の戦艦ですね』
提督「だからこんな北国に……」
猫吊るし『ま、そういうことです。着任した暁には択捉他海防艦と神威と春日丸改め大鷹ともどもよろしくね!』
提督「って取り戻さなきゃならんのだろクソが!」
赤城「提督、偵察隊から通信が入りました!」
提督「何があった?」
赤城「西から敵艦隊が接近しています! 姫級も多数確認されています!」
398: 2017/06/10(土) 22:54:30.84 ID:1+/TBQ6qo
2017 Spring Event Final Episode 北の魔女は脆く儚く
提督「まぁ決戦だろうな。赤城、敵艦旗艦は?」
赤城「前衛に空母棲姫、その奥に戦艦棲姫複数を含む大艦隊が確認されています」
提督「既存の艦隊だな……まぁ主力空母機動部隊で叩き潰すか。赤城はこのまま偵察を続けてくれ。状況に変化があったら連絡を」
赤城「了解です」
艦娘進軍中……
長門「こちら第一艦隊旗艦長門、敵艦隊撃滅完了。サラが中破した他は被害軽微」
阿武隈「第二艦隊旗艦、阿武隈。こちらも響ちゃんが中破した以外は損害殆どないわ」
提督『おかしい……』
長門「どうした、提督?」
提督『あっさり撃滅できたのだろう?』
長門「まぁ、我々も強くなったからな」
提督『おかしいのはそこだ。こっちが強くなってるとしてもあっけなさすぎる』
長門「まだ他になにかいると……?」
提督『あぁ』
大鳳「……! 赤城彩雲偵察隊より報告! 未確認の姫級含む新たな艦隊が出現したとのことです!」
提督『ほーらね』
阿武隈「あっ、それあたしのセリフぅ!」
提督『ワンフレーズで所有権を主張すんな』
399: 2017/06/10(土) 22:55:06.04 ID:1+/TBQ6qo
ぷかぷか丸、作戦室
提督「さて、再度艦隊を送ったはいいが、もう俺の指示がなくとも向こうでなんとか出来るようになっちゃったなぁ……」
猫吊るし『まぁそれが司令官というもんですよ。大まかな指示と目的を与えて、現場がそれを実行する』
提督「なんだか寂しくもあるな」
猫吊るし『艦娘の執務室への出入りは自由にしてるんでしょう? それでいいじゃないですか』
提督「うーん……? そんなもんか?」
猫吊るし『そんなもんですよ』
大和『提督、敵旗艦、北方水姫に変化が』
提督「おそらくもう一息か……。猫吊るし、基地航空隊の防空に回してる隊、出せるか?』
猫吊るし『出せますが……被害も出ますよ?』
提督「着陸できればそれでいい。全部敵主力へ送りこめ。大和以下出撃中の艦隊は一旦帰投し、補給及び修復を完了、小休止を取ったあと再出撃せよ」
大和『了解です!』
提督「ふー……。あとはあいつらがうまくやってくれるのを祈るだけだ」
猫吊るし『そこら辺、即断即決出来るようになったのが大きく変わったとこですよ』
提督「そうか。ま、バケツの準備とか必要だしな。やってくらぁ。航空隊への指示、頼むぞ」
猫吊るし『あいあいさー』
提督「さて、再度艦隊を送ったはいいが、もう俺の指示がなくとも向こうでなんとか出来るようになっちゃったなぁ……」
猫吊るし『まぁそれが司令官というもんですよ。大まかな指示と目的を与えて、現場がそれを実行する』
提督「なんだか寂しくもあるな」
猫吊るし『艦娘の執務室への出入りは自由にしてるんでしょう? それでいいじゃないですか』
提督「うーん……? そんなもんか?」
猫吊るし『そんなもんですよ』
大和『提督、敵旗艦、北方水姫に変化が』
提督「おそらくもう一息か……。猫吊るし、基地航空隊の防空に回してる隊、出せるか?』
猫吊るし『出せますが……被害も出ますよ?』
提督「着陸できればそれでいい。全部敵主力へ送りこめ。大和以下出撃中の艦隊は一旦帰投し、補給及び修復を完了、小休止を取ったあと再出撃せよ」
大和『了解です!』
提督「ふー……。あとはあいつらがうまくやってくれるのを祈るだけだ」
猫吊るし『そこら辺、即断即決出来るようになったのが大きく変わったとこですよ』
提督「そうか。ま、バケツの準備とか必要だしな。やってくらぁ。航空隊への指示、頼むぞ」
猫吊るし『あいあいさー』
400: 2017/06/10(土) 22:57:03.65 ID:1+/TBQ6qo
その後、無事北方水姫を撃沈し、雫も腹から摘出したのだが……。
提督「そういや設計図はどこに」
猫吊るし『手に持ってるじゃないですか。それですよ』
提督「は?」
猫吊るし『まぁ盗まれたときは紙状だったはずですけどね』
提督「でもこれドロップだろ?」
猫吊るし『情報を三次元結晶体にして固めたらそうなります。まぁ同じ情報でもこっちと深海では大きく異なるみたいですけどね』
提督「で、これを建造妖精に渡すと……」
猫吊るし『情報を元に艦霊と合わせて、建造されるというわけですね』
ガングート「貴様が提督というヤツか。ふん。私がガングート級一番艦、ガングートだ。いい面構えだ。いいだろう」
提督「そんなにいい顔かね」
ガングート「ああ、貴様の顔は肝の据わった、歴戦の提督の面構えに見えるぞ」
提督「そうか……そうか。」
ガングート「? なんかマズかったか?」
提督「なんでもないさ。よろしくな」
提督「そういや設計図はどこに」
猫吊るし『手に持ってるじゃないですか。それですよ』
提督「は?」
猫吊るし『まぁ盗まれたときは紙状だったはずですけどね』
提督「でもこれドロップだろ?」
猫吊るし『情報を三次元結晶体にして固めたらそうなります。まぁ同じ情報でもこっちと深海では大きく異なるみたいですけどね』
提督「で、これを建造妖精に渡すと……」
猫吊るし『情報を元に艦霊と合わせて、建造されるというわけですね』
ガングート「貴様が提督というヤツか。ふん。私がガングート級一番艦、ガングートだ。いい面構えだ。いいだろう」
提督「そんなにいい顔かね」
ガングート「ああ、貴様の顔は肝の据わった、歴戦の提督の面構えに見えるぞ」
提督「そうか……そうか。」
ガングート「? なんかマズかったか?」
提督「なんでもないさ。よろしくな」
401: 2017/06/10(土) 22:59:36.74 ID:1+/TBQ6qo
というわけで春イベント編おしまい。次回から通常営業に戻ります。
また春イベントの艦娘もちゃんと手に入ったのでごあんしんください
また春イベントの艦娘もちゃんと手に入ったのでごあんしんください
次回:泣き虫雪風と釣り人提督【その36】
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