――― それは褒め言葉として使うにはまずい ―――

対馬「司令。年が……明けました。おめでとう……ございます」

提督「おお、晴れ着か。いいんじゃないか」

対馬（ぱぁぁっ）

提督「馬子にも衣装ってか。はっはっは！」

対馬「……（むすっ）」（げしっげしっ

提督「あっ、ちょっ、おま、脛を、脛を蹴るのはやめオﾞアﾞアﾞーッﾞ！！」

――― 恋は盲目 ―――

大井「今日は北上さんとの週一デート、楽しみー！」

提督「わかる」

大井「艤装OK、魚雷OK、酸素魚雷を撃ちまくりに出撃よ！！」

提督「せやな」


北上「提督ー」

提督「なんだ」

北上「週一デートと言うけど実際は珊瑚海ウィークリーだよね」

提督「そうだな」

北上「他の艦娘（こ）と一緒でもデートって言えるのかなぁ」

提督「お前と魚雷をぶち込む相手しか見えてないからいいんじゃないか。戦闘能力に問題はないみたいだし」

北上「まぁ、大井っちが自分で気づくまで私も黙ってましょうかねぇ」

提督「それがいいだろうな」


艦娘帰投中……

大井「それでね、北上さんがとってもかっこよかったの！」

提督「そうかそうか」

提督（あぁは言ったものの、いつになったら気づくんだろうな……）

――― 雑に置かれる海峡章 ―――

時雨「ねぇ、提督」

提督「なんだ」

時雨「海峡章ってそんな雑に扱っていいものなのかな」

提督「だからって雀卓の上に置くわけにも行くまい。邪魔すぎる」

時雨「それはそうだけど。あ、それロン。メンタンピンで裏ドラは……乗った。3つ」

提督「畜生。と言うかメンツ」

潮「ふぇぇ」

ウォースパイト「これが麻雀……セブンブリッジみたいなものね」

提督「雪風とゴーヤと初霜と瑞鶴瑞鳳は勘弁してくれと言ったよ？　察して？　ウォースパイトから取られて時雨からも取られて素寒貧よ？」

時雨「言われなかったから」

提督「ブツブツ。次行くか……よしこれを切って」

潮「ロン、地和です」

提督「なんでや幸運艦なら当たらないもんでしょぉぉ！？」

時雨「最下位に沈まないから、とも取れるね」

提督「畜生ー！」

――― 駆逐の希望D型砲 ―――

長波「ふふーん、これが長波サマの改二！　そしてこれが12.7cm連装砲D型改二！」

提督「ほほう」

長波「陽炎型と夕雲型、そして島風型で火力補正がつく、必殺の新兵器さ。綾波や夕立にも負けないぜ」

提督「すごいスペックだ」

長波「もちろん、改修も可能だ。長波サマに任せな」

提督「それは強化しなければならないな」

長波「うんうん」

提督「MAX改修して雪風に」

長波「オイコラ待て待て返せ」

提督「Yeah～！！」

長波「待てー！！」


改修は長波の手を通す必要があったので提督の計画は詰みました

――― 恐るべきコンビニコラボ ―――

熊野「今日のランチはコンビニでサンドイッチを買いましょうか」

ｳｨｰﾝ

猫吊るし「ﾗｯｼｬｯｾｰ」

熊野「！？」

猫吊るし「♪～～」

熊野（あれは例の猫吊るしさん！？　いやまさかそんなこんなところにいつはずありませんわとりあえずたまごサンドとミックスサンドと）


熊野「お会計、お願いしますわ」

猫吊るし「ｱｯﾀﾀﾒﾏｽｶｰ」

熊野「あっ、は、はい」

猫吊るし「ｳｨｰ」

ｳﾞｰﾝ ﾁﾝ

猫吊るし「ｱﾘｱﾄｯｼﾀｰ」

熊野（……温める必要なかったのに普通に頼んでしまいましたわ……）


～～～～～

猫吊るし「鳩が豆鉄砲食らったような顔ってのはあぁいうのをいうんでしょうね（ｹﾗｹﾗ」

――― 一番最後になっちまうぞ ―――

提督「ついに村雨も改二か……」

白露「うわーん！」

提督「どうした、歓喜の涙か」

白露「違うよ！　妹たちが改二になるたびあたしの一番が遠ざかるんだよぅ！」

提督「逆に考えるんだ、白露。"一番"最後に改二になるチャンスが近づいている、と。ほら、大トリとかいうだろう」

白露「……そっか！　そういう考え方があったね！　ありがとう提督！」


ﾌﾝﾌﾌｰﾝﾌﾌﾝﾌｰﾝ

提督「行ったか……。しかしあれで納得するのか……」

――― そういう季節 ―――

青葉「司令官、例の写真、お持ちしました」

提督「そうか。カーテンよし、戸締まりよし。OK、見せてもらおう」

青葉「これです」


提督「……やはり赤くなってきているな。前兆だ」

青葉「そうですね。ファインダー越しでもゾワゾワしますよ」

提督「つまりは、奴らはここに出る」

青葉「レイテに……また、ですね」

提督「今度こそ引導を渡してやろう」


青葉「あのー、ところで指輪は」←Lv99

提督「おまえに改二が来たらな」

青葉「いつになるんですかほんとにもー！！」

提督「俺が聞きたいよ！」

提督「さて、レイテにて再び大規模な深海棲艦の出現予兆。それを前にして……」

武蔵「この武蔵の改装計画、だな」

提督「で、必要な資材を見たんだが過去最大級の鉄と弾薬、そして設計図3つに砲熕兵装資材3つ、戦闘詳報……なんだこれは」

武蔵「実に腕が鳴るな」

提督「腕前は関係ねーだろ。……だが用意はできる。改装の承認印をぺたりとな」

武蔵「ありがたい、これでまた戦える！｝

提督「改装までに露払いを済ませておくか。ゆっくり改装しといで」

レイテ沖海戦・再話　第一話　龍田の潜水クッキング


提督「で、例によって例のごとく対潜哨戒からだが……」

五十鈴「やっぱり五十鈴の出番ね？」

？？「ここは私に任せてもらえるかしら？」

提督「なっ、お前は……龍田！！」

龍田「せっかく改二改装したんだもの。この力、存分に揮ってみたいし」

提督「五十鈴もそれでいいか？」

五十鈴「そうね。いつも五十鈴ばっかだったし対潜任務の旗艦ができる軽巡が増えるのはいいことだし」

龍田「うふふ、待ってなさいよぉ、ギッタギッタのメッタメッタにしてあげるわぁ……」

提督「承認しておいてなんだがちょっと怖い」

五十鈴「五十鈴も同感ね……」



提督「そんなわけでブリーフィングだが、えーと作戦海域マップは」

猫吊るし「ほいきた。作戦海域はパラワン水道。潜水艦や補給艦が跳梁跋扈、駆逐古姫も確認されてますね」

提督「潜水がここら、ワ級がここら、姫がここだったな。こいつらを片付ければ本隊が出てくるはずだ」

龍田「向こうの旗艦は誰かしら？」

提督「反応からすると潜水新棲姫だな」

龍田「わかったわぁ。出撃艦娘の招集、お願いね」

提督「あぁ。決定し次第出撃してくれ」

龍田「では、出撃します。氏にたい船はどこかしら～？」

提督「ヤベーやつに任せてしまったのかもしれない……」

五十鈴「とは言っても、その刃がこっちに向くことはないし、別にいいんじゃない？」

艦娘出撃中……


提督『前路掃討は呆気ない。古姫もワ級も片付けたし、海防艦を送った対潜部隊もよくやった。後は敵旗艦だけだな』

イタリア「敵艦隊旗艦、発見しました」

龍田「うふふ～、覚悟しててねぇ」

イタリア「提督、なんか怖いんですけど……」

提督『耐えろ』

龍田「航空支援、お願いねぇ」

提督『あいよ。試製東海、やれ』


潜水新棲姫『痛、痛、痛イッ！　止メテヨッ……！』

龍田「はい、トドメよぉ」

皐月「ヒェッ、薙刀投げた！？」


ｽﾞﾄﾞｩｰﾝ……

文月「ふぇぇ……」

イタリア「あの、キノコ雲上がってるんですけど……」

龍田「ソナー反応、消失。作戦完了よぉ。皆、帰投しましょう」

イタリア「あの……」


キノコ雲が上がった理由については龍田も提督も猫吊るしも答えなかったが、
放射能反応はなかったとの偵察機妖精の報告を聞き、これ以上の追求はしないことにしたイタリアであった。

龍田「そうそう、提督？」

提督「なんだ？」

龍田「ワ級いなかったんだけど」

提督「……おい猫吊るしぃ！！」

龍田「彼女はどっか行っちゃったみたいだから提督が連帯責任とりましょうねぇ」

提督「おまっ、お前っ、お前がやるとシャレにならん予感しかしねぇ！！」

龍田「問答無用よぉ」

提督「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！」

レイテ沖海戦・再話　第二話　翼無き空母に非ず


金剛「というわけで西村艦隊のMission Completeを待って高速艦によるサマール沖を目指すのデスが……」

武蔵「いよいよこの新艤装を試す時が来たようだな？」

金剛「高速って言ったと思うのデスが」

武蔵「問題ない。タービンと新型缶を積んだからな」

金剛「でも流石に火力が落ち……」

武蔵「そっちも問題ない。ほら」

ヌ改「ｳﾎﾞｧｰ」

武蔵「この通り、増強施設にタービンを入れれば今まで通り……いや艤装そのものの出力が上がったからそれ以上だな」

金剛「No Mercyデース……」

愛宕「あ、西村艦隊から作戦完了報告が来たみたいよ」

金剛「では、出撃しマース！」

武蔵「あぁ、行くぞ！！」


艦娘進撃中……


愛宕「あら、ここに敵の主力が居るはずだけど……」

鈴谷「どうも統制が取れてないみたいだねぇ」

熊野「敵の通信を傍受しましたけど、なんか旗艦が合流してないらしく大混乱みたいですわ」

鈴谷「暗号化もしてないとかよっぽどだねぇ」

金剛「もしかしてそのFlagShipって」

熊野「おそらくはヌ改ですわね」

武蔵「さっき遠くに通りがかったやつかな」

金剛「Oh...」

愛宕「じゃ、今のうちに片付けちゃいましょうか」


矢矧『……というわけで残敵含め撃破完了です。第二艦隊旗艦矢矧、これより第一艦隊とともに帰投します』

提督「えぇ……」

瑞鶴「いよいよ捷一号作戦、私たち小沢艦隊の出撃か。来たんだね、この時が……」

提督「そんなわけで敵機動部隊主力を誘引できた。ここからは瑞鶴たちの出番だ」

瑞鶴「艦載機無しで出撃なんてことはしなくていいのね！？」

提督「当たり前だろ。何のための艦載機だよ」

瑞鶴「翔鶴姉も一緒！？」

提督「当然だろ」

瑞鶴「いやったぁぁぁぁぁぁ！！」

提督「敵旗艦は空母棲姫、存分にぶちのめしてこい！」

瑞鶴「第三艦隊、小沢機動部隊、旗艦瑞鶴、出撃する！」


艦娘進撃中……


瑞鶴『肉薄するっ！　くたばれ！　瑞鶴航空隊、発艦！』

提督「なぁ、翔鶴、戦闘中にあれだが……」

翔鶴『何でしょう？』

提督「瑞鶴、殺意高すぎない？」

翔鶴『多分並ならぬ無念があるでしょうから……』

空母棲姫『何度デモ…繰リ返ス……変ワラナイ…限リ……』

瑞鶴『殺ったわ！』

提督「やっぱり殺意高くない？」

翔鶴『……』

提督「ねぇ！？　せめて返事して！？」

提督「敵の主力空母は撃破した。後は輸送隊とその護衛か」

猫吊るし「ココらへんにいそうな気はするんですが」

提督「サマール沖……だが、栗田艦隊からは輸送隊の気配なしって連絡があったぞ」

猫吊るし「となると……、ん？　暗号電文通信が来てますね」

提督「西村艦隊からか？　復号できるか」

猫吊るし「ほいほいっと、なになに」


『我ラ敵輸送船団ヲ発見セリ。座標ヲ送信スル。確認サレタシ』


猫吊るし「……ゲェっ、かなり内側に入り込んでますね」

提督「フィリピンに乗り込んでるとかどんだけだよ」

猫吊るし「では、了承の返信入れときます」

提督「そしてこっちは出撃準備だ」

レイテ沖海戦・再話　第三話　ポイント・オブ・ノーリターン


提督「さて、後は運を天に任せるだけだが」

猫吊るし「そうそう、敵襲が来たんで優先度が下がってた事項があるんですが」

提督「なんだ？」

猫吊るし「欧州と連絡が付きましてね。新たな艦娘ができたんでこっちに送ると」

提督「ほう？」

猫吊るし「そろそろ来るはずですが……」



艦娘交戦中……


愛宕「敵艦隊、離脱開始よ」

武蔵「くっ、敵主力艦隊に取り逃がしが多い……」

矢矧「盾に取られたら逃げ切られます……！」

護衛棲水姫「オメデタイネェ……全クオメデタイヨ……！」

？？？「European Combined Grand Fleet、旗艦ウォースパイト。戦場海域に到着、これよりfriend fleetを援護します！　全艦突撃！」


武蔵「なっ、何故ここに！？」

ウォースパイト「友人を迎えに行った帰りに、こちらで交戦していると聞いたもので」

アークロイヤル「Swordfish, Go!!」

リシュリュー「Feu!!」

ジャーヴィス「さぁ、行こうか！ Shoot!!」

矢矧「敵護衛艦が……！　これなら行ける！」

護衛棲水姫「ナッ……！　……ハヤク戻ッタラ……？ 戻リタイデショ？ イインダヨォ……！？」


大井「あいにくね。戻る魚雷は悪い魚雷」

護衛棲水姫「ソノ手ヲ……離セ……！」

大井「私と北上さんの前を遮る愚か者！　沈みなさいっ！！」



提督「……なにあの水柱。やばくね？」

愛宕『こちら栗田艦隊旗艦、愛宕。作戦完了よ』

提督「じゃああの水柱は」

愛宕『えぇ、大井さんね。ちゃんとサルベージできるかしら』

提督「最悪、胴体部分が残ってりゃいい」

愛宕『あ、それとウォースパイトさん達と合流したわ』

提督「猫吊るしの言ってた新艦娘を連れてるとか」

ジャーヴィス『Nice to meet you. Lucky Jervis、来たわ！　そう、もうゼッタイよ！　任せておいて！』

提督（何が絶対なんだろう……）

猫吊るし「じゃ、敵の攻撃も防いだことですし、反撃行っちゃいますか」

提督「逆に言えば敵の第二波は」

猫吊るし「来ます。必ずね」

龍驤「……もうあかんかもしれんなこれ」

提督「なんだ、藪から棒に。なんかヤバいもんでも見たか」

龍驤「深海棲艦のオールスターや。神通もどきに重巡のにクラゲに翔鶴もどきに瑞鶴もどき……」

提督「うぇー……」

龍驤「おまけに戦艦棲姫と水鬼は艤装が強化されとるなあれは」

提督「こっちが武蔵改造したからってずるくね？」

猫吊るし「だが、こちらもパワーアップしたのは武蔵だけではないですよ！」

提督「ほう？　誰か改二が増えたか？」

猫吊るし「私もさらにワンランク上の猫ビームが撃てるようになりました！」

提督「お前かよ！　まぁいい。その強化された猫ビームとやら見せてもらおうか」

猫吊るし「では行きますよ。うりゃー！！」


龍驤「あれで敵戦力が激減するの納得いかんわ……」

提督「楽するに越したことはないからな」

猫吊るし「あ、それとは別に瑞鳳の改二来てますよ」

提督「あるんかい！！」

レイテ沖海戦・再話　最終話　ひとつの終わり、または新たなる始まり。


提督「多号作戦とサマール沖の敵の撃破おつかれさん」

霞「航空隊の支援があったとはいえ、全く手応えなかったわね」

提督「ひでぇ」

霞「あのビームなんなのよ全く」

提督「俺もわからん」

霞「ともかく、敵の機動部隊の接近を確認したわ。さっさと準備しなさい」

提督「そういうと思ってもう送り出した。出撃部隊が違うとこの辺楽だな」

霞「へぇ、あんたにしては手回しいいじゃない」

提督「もう何年もやってるとな」


艦娘進撃中……


アイオワ『Mission Complete!!　オオイが戦艦水鬼改を撃沈したわ！』

サラトガ『北方より敵主力機動部隊の接近を確認。コードネーム深海鶴棲姫と思われます』

提督「よっしゃ、一旦帰投、再編成の後出撃だ」

ぷかぷか丸。作戦室

提督「これが今回の敵旗艦の資料だ」

瑞鶴「でもまさか私の映し身が出てくるとはね……」

翔鶴「でも前例はいくつかあったでしょう？」

雪風「神通さんもそうですし空母水鬼も翔鶴さんに酷似してましたし……」

武蔵「相手が何であれ粉砕するまでだ。一番いい装備を頼むぞ、相棒」

提督「あ、缶とタービンはつけといてね」

武蔵「くっ」

大鳳「それで、具体的な作戦はどうするんですか？」

提督「第一艦隊が武蔵、霧島、翔鶴、瑞鶴、大鳳、加賀。第二艦隊が雪風、瑞鳳、照月、阿武隈、大井、北上。要するに暴力だな」

北上「いいねぇ。支援は付くの？」

提督「大和、長門、アイオワ、飛龍のフルコースだ。護衛に夕立と綾波をつける」

北上「ますます良し。これはあたしが夜戦で頑張る必要もなさそうかな？」

大井「北上さんの活躍が見てみたいの！」

提督「まぁ多分残るんじゃないかな。そのために二人を後ろの方に回してるんだし」

加賀「あとは沈めるだけでしょう。さ、行きましょう」

瑞鶴「全く、せっかちなんだから」

提督「最終決戦だ。苦闘が予想されるだろうが、皆、善戦を祈る！」

艦娘一同「了解！！」

艦娘進撃中……



深海鶴棲姫『海ノ底デ……。苦シミト…悲シミヲ……思イ出セェッ！』


提督「ボッコボコやんけ。どんだけ高出力だったんだよあの猫ビーム」

猫吊るし「いつもの最大出力から勲章二個追加しました」

提督「えっ」

猫吊るし「勲章二個」


雪風「雪風は……！　沈みませんっ！！」


提督「……やったか」

猫吊るし「それ生きてるフラグ」

提督「なぁに、雪風ならやってくれるさ。ほら海が青くなってきた」

猫吊るし「こう証拠を見せられては撤回するしか無いですね」

提督「さて、敵もこれが最後だろう。やっと平和な海が戻って俺も引退」

猫吊るし「まだ残党はわんさかいるし、また生えてくるかもしれないのでダメです」

提督「ふぁっく！！！！！」

雪風『敵旗艦、撃沈を確認しました。しれぇ、これより帰投します！』

提督「……あぁ！　今夜は無礼講だっ！」

――― 夜戦空母 ―――

グラーフ「最近はこちらでも夜間に艦載機を飛ばせるようになったそうだな」

サラトガ「えぇ、専用の艦載機等が必要ですが」

グラーフ「私にも出来るのか？」

サラトガ「艦載機、お貸ししますよ。後は夜間作戦航空要員が工廠で暇してるはずなので彼女らを連れてってあげてください」

グラーフ「わかった」


艦娘テスト中……


グラーフ「これは凄いな。威力も段違いだ」

サラトガ「そうでしょう？」

グラーフ「これよりこの航空隊をドイツ軍に編入する」

サラトガ「まって」

――― いつとは言ってない ―――

天龍「なぁ提督、龍田に改二改造が来たよな」

提督「あぁ」

天龍「俺にも来るよな？」

提督「多分来るんじゃないかとは思うんだが……」

猫吊るし「えぇ、来ますとも。同型艦の運用状況をフィードバックして更により良いものに！　刮目して待て！」

天龍「つまり龍田より強くなれるってことか！？」

猫吊るし「その可能性はあります」

天龍「よっしゃ、その日に備えて特訓だ！！」

ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ

提督「で、その可能性はどのくらい？」

猫吊るし「知らなーい」

提督「後いつになるの？」

猫吊るし「わかんなーい」

提督「お前……」

――― 総入れ替え ―――

秋津洲「毎日毎日遠征ばっかり！　いつの間にか対潜任務から外されてるしこれはもう直談判するしかないかも！」

提督「そんなわけで話をしにきたのか」

秋津洲「このまんまじゃ大艇ちゃんが錆びついちゃうかも！」

提督「そうだな。今の対潜任務についてる軽空母の子と交渉して許可もらえたらいいぞ」

秋津洲「それなら簡単かも。秋津洲、抜錨するかも！　じゃなかった、抜錨！」


秋津洲「大鷹さーん、対潜任務、代わってほしいかも！」

大鷹「それならこの前外されました。練度上がりすぎとのことで」

秋津洲「えっ、じゃあ後任は……」

大鷹「多分同じ軽空母の方かと」

秋津洲「探してくるかも！！」


艦娘捜索中……


秋津洲「知ってる軽空母艦娘全員あたったけど全員違った……提督に騙されたかも……」

ガンビア・ベイ「The mission is completed!! Whew……」

秋津洲「あ、あぁ、誰だか知らないけどお帰りなさいかも……もっかい提督に抗議するかもー……」


提督「あ、言ってなかったか？　今の対潜軽空母枠はガンビア・ベイだぞ。ふっさふさのツインテしたアメ艦娘だ」

秋津洲「さっき見たかも！！　早くいかなきゃ」

提督「残念だがタイムアウト。遠征の時間だオラッ」

秋津洲「殺生かもー！！」

――― 艤装が一瞬で入れ替えられるからって ―――

アークロイヤル「あれはUボートではないのか！？」

提督「日本の伊号潜水艦だ。群狼作戦とかないから安心せい」

アークロイヤル「ちょっと待て、あれはどうなんだ？」

ろー「♪～♪♪～」

提督「あー……、あれは呂号潜水艦だ。伊号より小型のやつだな」

アークロイヤル「な、なるほど……。問題はないのだな？」

提督「もちろんだ」

ユー「……」

アークロイヤル「！？」

ろー「ろーちゃんです、はい！」

アークロイヤル「大丈夫、大丈夫だよな……」

ユー「……」

アークロイヤル「！？」

ろー「どうかしましたですか？」

アークロイヤル「いや、ちょっと疲れてるようだ。寮へ戻る……」


提督「おめー、アークロイヤルが目をそらしたスキにUボートに戻って威圧するのやめーや」

ろー「てへ♪」

――― あれも、これも、それも ―――

提督「何だこれは」

大東「あ、これ？ 爆雷！」

提督「じゃあこれも？」

大東「ああ、これ？ これも爆雷！ あいつらと戦うための、あたいの道具！　ひとつ、いる？」

提督「いや少なくとも今は必要ないが……さすがにあれはドラム缶だよな」

大東「あれも爆雷！」

提督「えっ」

大東「明石さんに頼んで作ってもらった特注品！　問題は持ち上がらないことかな！！」

提督「ドラム缶と間違えて遠征に持ってたらヤバいから解体しろ」

大東「ぶー」

――― 酒を呑まぬ者のカウンターバー ―――

ザラ「提督、一つ気になることがあるんですが」

提督「なんだ？」

ザラ「提督、お酒をお呑みにならないのにカウンターバーを執務室に設置してますよね。何故ですか？」

提督「よく考えてみろ。これをしまっておいたらまず間違いなく重巡寮か軽母寮か潜水寮に持ってかれる

ザラ「あー……」

提督「というわけで持ってかれないようここに設置してあるわけだ」

ザラ「反論できませんね……」

提督「まぁなんだかんだと言い訳用意して呑みに来るのもいるが」

ザラ「うぅ、お酒を呑んだわけでもないのに頭が痛い……」

――― パワーが違う ―――

島風「私には誰も追いつけないよ！！」

提督「……とのことだがどうかね同士タシュケント」

タシュケント「つまり競走で勝てばいいんだね同士提督」

提督「そういうことだ。ではいちについて、よーいドン」


島風「あなたって遅……って嘘！？」

タシュケント「伊達に嚮導駆逐艦はやってないよ」

島風「むー！　負けないんだから！」

～～～～

島風「ま、まけ、た……」

タシュケント「同士提督、勝ったよ！」

提督「これまたやべーのが来た感があるなぁ」

――― 素地からしてヤバい ―――

提督「なるほど、エ級5番艦のイントレピッド……」

イントレピッド「Yeｓ！　よろしくね、Admiral！」

提督「まぁ艦載機を整えて演習でお手並み拝見と行こうか。サラトガやガンビア・ベイもいるからいろいろ教えてもらうといい」

イントレピッド「それは負けられないわね。いいとこみせなきゃ！」


艦娘演習中……

イントレピッド「Wow！　私頑張っちゃったかなぁ？」

提督「イントレMVPか……なかなかやるな」

艦娘演習中……

イントレピッド「Wow！　私頑張っちゃっ（ｔｙ

「私頑張っち（ｒｙ

「私頑（ｒｙ


提督「嘘でしょ……」

サラトガ「強いですね、イントレピッドさん」

提督「お前Mk2やぞあいつまだ未改造やぞ更に強くなるってことだぞ」

サラトガ「相応に艤装の燃費はかかりますけどね」

提督「……おれはしょうきにもどった！」

――― 大量に必要とする ―――

サミュエル「ジャーヴィス、ちょっと質問があるんだけど」

ジャーヴィス「どうしたの？」

サミュエル「対潜警戒任務だよねこれ」

ジャーヴィス「主目的は梅干し探しということになってるけどね」

サミュエル「潜水艦が持ってるんだよね」

ジャーヴィス「そうなるね」

サミュエル「……絶対水没して駄目になってそうな気がするけど」

ジャーヴィス「しょっぱいのは海水も梅干しも一緒だから大丈夫じゃない？」

サミュエル「駄目だと思う……」

五十鈴「ふたりとも、次の地点に向かうわよ」

サ・ジ「はーい」

――― 謎の大量注文 ―――

提督「これで大淀と明石のぶんのお茶漬け二人前に、差し入れ用日の丸弁当……」

大淀「お疲れ様です、提督」

提督「しかし何だあの任務受領時のあれは。今更隠す必要もなかろ？」

大淀「まぁそこは大人の事情で」

提督「それに何だあの大量の日の丸弁当は。明石一人でそんなに食うのか」

大淀「いえいえ、妖精さんが。あ、ちょうど取りに来たみたいですね」

提督「まぁ人数はいるがそれでも量のほうが多いだろ」


妖精s（ﾓｯﾓｯﾓｯｶﾞﾂｶﾞﾂﾑｼｬﾑｼｬ）

妖精s「ｵｶﾜﾘｰ」

大淀「すぐ持ってきますからね。提督が」

提督「ねぇよ！！！」

――― 物欲センサーはあると思った ―――

提督「おかしいと思わないか」

猫吊るし「何がですか」

提督「何度も何度もグアノ沖の連中を殲滅しているのに新しい艦娘がでてこないじゃないか情報が間違っているのでは」

猫吊るし「いやそんな早口で言われても」

提督「ともかくあと一箱ぶんの茶が必要だ。妖精が間宮製片栗粉をよこせばカタパルトをくれると言うからな」

猫吊るし「ついでに取るという寸法ですね」

提督「こんなバケツがポンポン減る海域などもう二度と行きたくないわい！！」

雪風「雪風、帰投しました！　お茶も発見しました！　これ鹵獲した駆逐棲姫です！」

提督「よっしゃよっしゃ。作戦完了だ。全員バケツ使ってゆっくり休め」

雪風「了解です！」

提督「さて今日のドロップは……といってもどうせ金剛とかそのあたｒ……嘘やろ」


福江「択捉型海防艦、福江。着任！　司令、あたしは負けないから……。負けるもんかッ！」

提督「しかも殺意が高い」

福江「いや殺意というわけでは……」

提督「何にせよこれでグアノに行かなくて済むわけだ。ほれソナーと対潜噴進砲」

福江「見たことない装備……」

提督「昔とは違うからな」

福江「よし、今度こそ護ってみせる……！」

なおこのあとクォータリーでの6-3任務があることが発覚し泣く泣く消化しました


次回：泣き虫雪風と釣り人提督【その３９】