1: 2018/02/16(金)20:28:18 ID:BQw
男「ちっちゃな蛇がキン消し丸呑みしてるのかと思った」

ラミア「………」
ふらいんぐうぃっち
2: 2018/02/16(金)20:30:01 ID:BQw
男「これキン消しじゃないわ。下半身部分完全に蛇とくっついてるもん」

ラミア「………」

男「氏んでるのかな?」ツンツン

ラミア「………」ちょっとだけ身動ぎ

男「生きてるみたいだな。怪我はないようだけど、とりあえず家に連れて行って様子見るか」

3: 2018/02/16(金)20:33:44 ID:BQw
男「氏んではいないけど…寝てるのか? 全く動かん」

ラミア「………」

男「色も真っ白だし、上半身の大きさもまさにキン消し」

ラミア「………」

男「だからキン消しだと思った俺はおかしくない」

ラミア「………」

男「……ハンカチだと寒いかな。タオル切って布団作ってあげるか」

4: 2018/02/16(金)20:35:37 ID:BQw
男「おお、目を覚ましたの、か?」

ラミア「………」

男「動いてるけど、目開かないんだな」

ラミア「………」

男「全身真っ白だし、スキンヘッドだし、目も開かないとか病気じゃないよな?」

ラミア「………」

男「赤ん坊なだけならいいけどなぁ」

5: 2018/02/16(金)20:39:58 ID:BQw
男「ご飯をあげよう」

ラミア「………」

男「蛇のエサ調べたらガッツリ肉食系だった」

ラミア「………」

男「でもピンクラットとかお前には違うと思うんだよ。上半身人型だし」

ラミア「………」

男「だからドロドロにしたミルク粥をスポイトであげてみよう。けしてピンクラット怖気づいたわけではない」

ラミア「………」

男「ほれほれ、ここだよ~」ラミアの口元にスポイトを近づける

ラミア「……ペロ」

男「おっ」

ラミア「ペロペロペロ」

男「おお、飲んでる飲んでる」

6: 2018/02/16(金)20:41:56 ID:BQw
男「お腹いっぱいになったら寝ちゃったな」

ラミア「……(スヤスヤ」

男「スポイト一本分も飲まなかったな。まあ体が小さいから仕方ないか」

ラミア「……(スヤスヤ」

男「ミルク粥めっちゃ残ったわ」

7: 2018/02/16(金)20:45:16 ID:BQw
男「ミルク粥はあんまり美味しくないな。スジャータって誰だよ」

ラミア「………」

男「でも赤ん坊なお前にはちょうどいいと思うんだよ」

ラミア「………」

男「だから今日もミルク粥です。どうぞ」

ラミア「ペロペロペロ」

男「迷いがないな」

ラミア「ペロペロペロ」

男「スポイト一本分のミルク粥とか作れなかったから、俺も一緒にミルク粥食うからな」

ラミア「ペロペロ……けぷっ」

男「お腹いっぱいか。よかったな」

ラミア「………(スヤスヤ」

男「おねむだな。俺もミルク粥食って寝るか」

8: 2018/02/16(金)20:48:30 ID:BQw
男「お前ちょっと大きくなったな」

ラミア「………」

男「真っ白な髪の毛も生えてきたし」

ラミア「………」

男「あんまり動かないけど、体のどこかが悪いってわけじゃないよな?」

ラミア「………」

男「寒いからかね? 上半身人間でも、変温動物だもんな」

ラミア「………」

男「エアコンつけてるけど、もうちょっと気温上げるか」

9: 2018/02/16(金)20:52:33 ID:BQw
男「おお、目が開いてる」

ラミア「………(じー」

男「目真っ赤だな」

ラミア「………(じー」

男「手のひらに余裕で乗ってたのが、今は両手でもはみ出すくらいに育ってるし、良いことだ」

ラミア「………(じー」

男「今日もミルク粥です」

ラミア「ちゅっ…こくっ、こくっ、こくっ…」

男「おお、スポイトを舐めるんじゃなくてストローみたいにして飲んでるな」

ラミア「……ちゅぽん」

男「いい飲みっぷりだ。ほいもう一本」

ラミア「こくっ、こくっ、こくっ」

10: 2018/02/16(金)20:56:01 ID:BQw
男「もういい加減ミルク粥じゃなくていい気がする」

ラミア「………(じー」

男「俺ももうミルク粥は飽きたわ…」

ラミア「………(じー」

男「なので肉団子入りのおじやを作ってみた」

ラミア「…!」

男「むっ、今までにない反応」

ラミア「………(じーー」蛇の部分だけで立ち上がる」

男「うおぉ、ビビらせるなよ。そんなことできるんだなお前。はい、あーん」

ラミア「パクッ」

男「よく噛んで食べろよ。おかわりはいっぱいあるからな」

ラミア「もぐもぐ」

12: 2018/02/16(金)20:58:54 ID:BQw
男「おーい、こっちおいでー」

ラミア「…!」するするする

男「よしよし、ご飯にしような」

ラミア「……(じー」男の腕に巻きつく

男「そうやって懐いてくれるのは嬉しいけど。結構重いんですが」

ラミア「もぐもぐ」

男「自分でスプーン使って食べられるようになったんだから、もう俺の体に乗る必要ないだろ」

ラミア「もぐもぐ」

男「もうアオダイショウ以上の大きさなんだしさ」

ラミア「もぐもぐ」

13: 2018/02/16(金)21:01:14 ID:BQw
男「最近思うんだけど」

ラミア「………(シュルシュル」男の体に巻きつく

男「おっOい大きくなってない?」

ラミア「………?」首を傾げる

男「ニシキヘビサイズで体によじ登るのはやめてください氏んでしまいます」

ラミア「……(ぎゅ」男の首まで巻きついて抱きつく

男「胸が当たってる」

14: 2018/02/16(金)21:03:39 ID:BQw
男「服を買ってきた」

ラミア「………?」

男「やっぱ裸は寒いだろ? このシャツを着ましょうねー」

ラミア「……(シュルシュル」男の服の中に潜り込んで巻きつく

男「冷たっ! めっちゃひんやりしてる!」

ラミア「スリスリ」男の服の中で頬擦り

男「胸が当たってる! 服が伸びるからヤメテ!」

15: 2018/02/16(金)21:09:01 ID:BQw
男「凄い美人さんになったなぁ」

ラミア「………(しゅるしゅる」男の足に尻尾を巻きつける

男「白人さんより真っ白だし、お胸もおっきいし、とっても綺麗だと思います」

ラミア「……(しゅるしゅる」尻尾を男の胴まで巻き付ける

男「でもさ」

ラミア「……(ぐい」男を尻尾で巻いてそのまま引き寄せる

男「でかくなりすぎぃ」

16: 2018/02/16(金)21:12:03 ID:BQw
男「上半身は普通の女の子なんだけどな」

ラミア「…?(スリスリ」男に巻きつきながら頬擦り

男「上半身に対して下半身が屈強すぎる」

ラミア「……(スリスリ」男の体を弄る

男「そろそろアパートじゃ住んでられない」

ラミア「……(ペロペロ」男の首筋を舐める

男「やめて

17: 2018/02/16(金)21:14:39 ID:BQw
男「引っ越しました」

ラミア「……(キョロキョロ」

男「ここは爺ちゃんが住んでた田舎の家だから、好きにしていいんだぞ」

ラミア「……(キョロキョロ」

男「仕事も辞めてやったぜ! 今日から俺は農家だ!」

ラミア「…!?(ビクッ」

男「あ、おっきな声出してごめ…」

ラミア「!!(ぎゅうううううう」男に全力で巻き付いて抱き着く

男「いたたたたたた氏ぬ」

18: 2018/02/16(金)21:18:11 ID:BQw
男「人目を気にしなくていいからな。確かに庭に出るくらいいいよとは言ったけどさ」

ラミア「………(じー」

男「なんでイノシシ捕まえてんだよ」

ラミア「………(むふー」自慢気

男「いや凄いけどさ」

ラミア「………(じー」

男「ああ、偉いぞー。いい子いい子」なでなで

ラミア「!(しゅるしゅる」男を尻尾で簀巻きにする

男「ちょっと待って、イノシシの処理だけ考えさせて」

19: 2018/02/16(金)21:22:00 ID:BQw
男「近所のおっさんから解体を学んだ」

ラミア「………(じー」

男「確かに鹿でもイノシシでも持ってこいって言ったさ」

ラミア「………(じー」

男「なんで熊が…」

ラミア「……(むふー」自慢気

男「偉い、偉いぞー」なでなで

ラミア「!!///」男を尻尾で簀巻きにして抱きつく

男「呼吸できる隙間を残してくれるようになったのはありがたい」

ラミア「///(すりすりすり」男の頭に抱き着いて頬擦り

男「おっOい、おっOい当たってるから」

21: 2018/02/16(金)21:26:35 ID:BQw
男「最近ご近所で変な噂を聞いたんだよ」

ラミア「………」

男「なんでも夜な夜な山奥に白くて大きな蠢く何かがいるって」

ラミア「………」

男「そいつが熊やイノシシを引き摺っていく姿を見たって」

ラミア「………」

男「とりあえず尻尾から出てきて顔を見せなさい」

ラミア「…………」尻尾でとぐろを巻いて山の中に体を隠してる

男「わかった、もう怒ってない。もう怒ってないから」

ラミア「………ちらっ」

男「危ないことはしないでほしいってだけだからさ。早く出てきなさい。ご飯食べるぞ」

ラミア「!!(がばっ」男に抱きつく

男「抱き着く速度が恐ろしく早くてめっちゃ怖い」

22: 2018/02/16(金)21:28:31 ID:BQw
男「えっ、料理してみたいの?」

ラミア「…(こくこく」

男「手伝ってくれるのはありがたいけど…大丈夫か?」

ラミア「…(こくこくこく」

男「じゃあ一緒にやるか」

ラミア「!(ガバッ」男に抱き着く

男「包丁持ってるから今はやめて」

23: 2018/02/16(金)21:33:25 ID:BQw
男「いつの間にか家事を全部やってもらうようになってしまった」

ラミア「♪~」部屋に掃除機をかけている

男「冷蔵庫にはいつも新鮮な肉があるな」

ラミア「♪~」洗濯物を取り込んでる

男「最近イノシシ持ってこないなと思ってたけど、もしかして自分で捌いてるのか」

ラミア「♪~」洗濯物を畳んでる

男「これで服を着てくれたらな…」

24: 2018/02/16(金)21:35:42 ID:BQw
男「相談があるんだ」

ラミア「?」

男「俺ももういい年だから、そろそろ真面目に結婚を考えなきゃいけない」

ラミア「!!」///

男「親戚や近所の人からお見合いの話がいくつかきてるから、どの人がいいか一緒に考えてくれないか」お見合い写真を並べる

ラミア!!?!?!?!??」

25: 2018/02/16(金)21:41:47 ID:BQw
男「この人なんか年も近いしどうだろう」

ラミア「………」

男「というか、お見合い相手の平均年齢が高すぎる」

ラミア「……………」

男「一番若いこの人以外、全員40歳以上だからな」

ラミア「…………………」

男「俺まだ26なんだけどね」

ラミア「……………………」

男「…話し聞いてる?」

ラミア「ニコッ」男に微笑む

男「! (ドキッ」

ラミア「…(ガバッ」男に飛びかかる

男「うぉっ!?」

26: 2018/02/16(金)21:46:56 ID:BQw
翌日

男「一晩中絞られた……」

ラミア「♪~??(ペロペロ」男の首筋を舐める

男「燃え尽きたぜ…真っ白に…」

ラミア「♪~??(ペロペロペロ」男の胸から腹を舐める

男「何がどうしてこうなった」

ラミア「ちゅ」男にキスする

男「あうぅ」

27: 2018/02/16(金)21:52:27 ID:BQw
男「結婚は諦めた」

ラミア「♪~」洗濯物を干してる

男「俺も男だ。責任は取る」

ラミア「??」男に尻尾を巻きつける

男「わかった。わかったから。昼間からは勘弁して」胴体を尻尾に巻かれて持ち上げられる

ラミア「ちゅ??」

男「んむっ……ちゅ……(長い舌が口の中を暴れまわって……頭が…ぼーっとしてくる……)」

ラミア「ちゅ?? 絶対に逃がしませんよ??? ちゅうぅ????」

28: 2018/02/16(金)21:52:34 ID:BQw
終わります

29: 2018/02/16(金)21:55:12 ID:BQw

引用: 男「ラミアを拾ったのでペットにした」