1: 2013/10/20(日) 07:36:46 ID:Zw7n3SbE
2: 2013/10/20(日) 07:37:28 ID:Zw7n3SbE
アニ「…断る」
アニ「ミカサの嫉妬なんて日常茶飯事じゃないか。今日だってライナーが降ってきた」
アニ「あれ以上、嫉妬なんかさせたら冗談じゃなく氏人が出るよ」
エレン「…」
エレン「ああ、確かにそうかもしれねぇ。けど!」
アニ「…?」
エレン「それでも俺は!ミカサに嫉妬して貰いたい!」キリッ
アニ(こいつ…こんなに真剣な目で…)
アニ「ミカサの嫉妬なんて日常茶飯事じゃないか。今日だってライナーが降ってきた」
アニ「あれ以上、嫉妬なんかさせたら冗談じゃなく氏人が出るよ」
エレン「…」
エレン「ああ、確かにそうかもしれねぇ。けど!」
アニ「…?」
エレン「それでも俺は!ミカサに嫉妬して貰いたい!」キリッ
アニ(こいつ…こんなに真剣な目で…)
3: 2013/10/20(日) 07:38:27 ID:Zw7n3SbE
アニ「…一つ聞いていい?」
エレン「何だ?」
アニ「何で私に頼む?」
エレン「え?そりゃアニが一番頼みやすそうだと思ったからだよ」
アニ「へぇ…」
アニ(嬉しい)
エレン「それに、お前アルミン好きだろ?」
アニ「えっ」
エレン「俺に協力すればアルミンとも近付けるし、悪い話じゃねぇだろ?」
アニ「えっ」
エレン「?」
アニ「えっ」
4: 2013/10/20(日) 07:39:11 ID:Zw7n3SbE
アニ「…何で…」プル…
エレン「ん?」
アニ「何で…知ってるんだい…?」プルプル
エレン「それは…」
エレン(視線でバレバレ…とは言わない方がいいよな)
エレン「あー…何となくだよ」
アニ「そう…」
アニ(そんなに分かりやすかったかな。恥ずかしい)プルプルプルプル
エレン「ん?」
アニ「何で…知ってるんだい…?」プルプル
エレン「それは…」
エレン(視線でバレバレ…とは言わない方がいいよな)
エレン「あー…何となくだよ」
アニ「そう…」
アニ(そんなに分かりやすかったかな。恥ずかしい)プルプルプルプル
5: 2013/10/20(日) 07:40:09 ID:Zw7n3SbE
アニ「…分かったよ」
エレン「!」
アニ「協力すればいいんだろ?」
エレン「本当か!ありがとう!」
アニ(まあ、私にとっても悪い条件じゃないしね)
アニ「で、具体的に何をすればいい?面倒なのはごめんだよ」
エレン「ああ、簡単だよ。一緒に飯を食って、講義を受けてくれればいい」
アニ「それだけ?」
エレン「それだけだ。けど、ミカサならこれで充分のはずだ」
アニ(確かに)
エレン「!」
アニ「協力すればいいんだろ?」
エレン「本当か!ありがとう!」
アニ(まあ、私にとっても悪い条件じゃないしね)
アニ「で、具体的に何をすればいい?面倒なのはごめんだよ」
エレン「ああ、簡単だよ。一緒に飯を食って、講義を受けてくれればいい」
アニ「それだけ?」
エレン「それだけだ。けど、ミカサならこれで充分のはずだ」
アニ(確かに)
6: 2013/10/20(日) 07:40:45 ID:Zw7n3SbE
エレン「じゃあ早速、明日の朝から頼むな!」
アニ「はいはい…」
アニ(明日からエレンと一緒にご飯…)
アニ(ということは、アルミンも一緒に…)
アニ(楽しみ)フフッ
アニ「はいはい…」
アニ(明日からエレンと一緒にご飯…)
アニ(ということは、アルミンも一緒に…)
アニ(楽しみ)フフッ
10: 2013/10/20(日) 09:17:29 ID:Zw7n3SbE
??翌朝
エレン「よう、アニ」
アニ「おはよ…アルミンは?」
エレン「誰かに用事があるとかで、先に行ってる」
アニ「そう」
アニ(そういえば今日はミカサも早かったな…)
エレン「お、向こうにいるみたいだぞ。ミカサも一緒だ。行こうぜ」
アニ「ま、まだ心の準備が」
エレン「何らしくもねぇこと言ってんだよ。行くぞ」
アニ(らしくもないって何だ)イラッ
11: 2013/10/20(日) 09:18:08 ID:Zw7n3SbE
エレン「おう、アルミン、ミカサ」
アニ「お、おはよ…」ドキドキ
ミカサ「エレン、おはよう。アニも」
アルミン「おはよう、エレン、アニ。一緒に来るなんて珍しいね。どうしたの?」
エレン「ああ、さっきそこで会ったんだよ。対人格闘術で聞きたいことがあったし、ちょうどいいから一緒に食おうと思ったんだ。いいだろ?」
エレン(よし、この理由なら不自然じゃねぇだろ!どうだミカサ!)チラッ
ミカサ「…勉強熱心なのはいいこと」ヘイゼン
エレン(あれ?)
アルミン「そっか。じゃあ邪魔しちゃいけないね。二人じゃないと集中できないだろうし、ミカサ、僕らはあっちで食べようか」ガタッ
ミカサ「わかった」ガタッ
エレン「え、ちょっ」
アニ「お、おはよ…」ドキドキ
ミカサ「エレン、おはよう。アニも」
アルミン「おはよう、エレン、アニ。一緒に来るなんて珍しいね。どうしたの?」
エレン「ああ、さっきそこで会ったんだよ。対人格闘術で聞きたいことがあったし、ちょうどいいから一緒に食おうと思ったんだ。いいだろ?」
エレン(よし、この理由なら不自然じゃねぇだろ!どうだミカサ!)チラッ
ミカサ「…勉強熱心なのはいいこと」ヘイゼン
エレン(あれ?)
アルミン「そっか。じゃあ邪魔しちゃいけないね。二人じゃないと集中できないだろうし、ミカサ、僕らはあっちで食べようか」ガタッ
ミカサ「わかった」ガタッ
エレン「え、ちょっ」
12: 2013/10/20(日) 09:19:08 ID:Zw7n3SbE
エレン「」ポツン
アニ「」ポツン
エレン「ど、どういうことだよ」ポツン
アニ「…こっちの台詞だよ」ゴゴ…
エレン「」ビクッ
アニ「話が違うじゃないか。近付くどころか離れてるんだけど?物理的に」ゴゴゴ…
エレン「ま、待て、アニ」ダラダラ
アニ「…はぁ…まあ最初だし、大目にみt」
アニ「」ポツン
エレン「ど、どういうことだよ」ポツン
アニ「…こっちの台詞だよ」ゴゴ…
エレン「」ビクッ
アニ「話が違うじゃないか。近付くどころか離れてるんだけど?物理的に」ゴゴゴ…
エレン「ま、待て、アニ」ダラダラ
アニ「…はぁ…まあ最初だし、大目にみt」
13: 2013/10/20(日) 09:19:49 ID:Zw7n3SbE
ミカサ「アルミン、パンの屑が頬に」
アルミン「え?ここ?」
ミカサ「違う、反対」ヒョイパクッ
アルミン「あっ!もう、口で言えば分かるよ!」プンプン
ミカサ「ごめんなさい、つい」フフッ
アニ「」
エレン「」
アニ「大目に見てやろうと思ったけど…」ゴゴゴゴゴ
エレン「」ダラダラダラ
アニ「今日の午後からの対人格闘術、覚悟しときな」
エレン(あ、俺氏んだ)
14: 2013/10/20(日) 09:20:47 ID:Zw7n3SbE
ーー午前、座学
アニ(結局、朝はエレンと二人だけで食べた。アルミンはミカサと二人で食べていた)
アニ(アルミンとの会話は挨拶だけ)
アニ(座学こそは、と思ったのに)
アルミン「あっ。ミカサ、今のところノートに取った?」
ミカサ「ええ。どうぞ」
アルミン「ありがとう、助かるよ」
アニ(座学も私とエレン、アルミンとミカサに別れて受けている)
アニ(そして肝心のミカサは、嫉妬する気配が一切感じられない…いつもならライナーが何度か宙を舞っているはずなのに)
アニ(それどころか…)チラッ
アニ(結局、朝はエレンと二人だけで食べた。アルミンはミカサと二人で食べていた)
アニ(アルミンとの会話は挨拶だけ)
アニ(座学こそは、と思ったのに)
アルミン「あっ。ミカサ、今のところノートに取った?」
ミカサ「ええ。どうぞ」
アルミン「ありがとう、助かるよ」
アニ(座学も私とエレン、アルミンとミカサに別れて受けている)
アニ(そして肝心のミカサは、嫉妬する気配が一切感じられない…いつもならライナーが何度か宙を舞っているはずなのに)
アニ(それどころか…)チラッ
15: 2013/10/20(日) 09:21:24 ID:Zw7n3SbE
エレン「おいさすがに近すぎだろ、ミカサ、アルミン。お前ら今までそんなに距離つめて座ったことねぇだろ、何考えてんだよ」ブツブツブツブツ
アニ(ミカサを嫉妬させたいと言っていたエレンの方が、逆に嫉妬する始末だ)
アニ(…ついでに私も)イライラ
アニ「ねぇ」
エレン「おい腕が当たってるぞ、何で嫌がらねぇんだよ二人とも」ブツブツ
アニ「ちょっと」
エレン「そりゃ幼なじみだけどよ、ちょっと気を許しすぎじゃ」ブツブツ
アニ「聞け」ゲシッ
エレン「痛いっ」
アニ(ミカサを嫉妬させたいと言っていたエレンの方が、逆に嫉妬する始末だ)
アニ(…ついでに私も)イライラ
アニ「ねぇ」
エレン「おい腕が当たってるぞ、何で嫌がらねぇんだよ二人とも」ブツブツ
アニ「ちょっと」
エレン「そりゃ幼なじみだけどよ、ちょっと気を許しすぎじゃ」ブツブツ
アニ「聞け」ゲシッ
エレン「痛いっ」
16: 2013/10/20(日) 09:22:01 ID:Zw7n3SbE
エレン「急に蹴るなよ、アニ」
アニ「話しかけてるのに気付かなかっのはあんただろ。それより…」
アニ「何でまたあの二人と離れて座ってるんだい?」
エレン「そんなのこっちが聞きてぇよ…けどアルミンが」
アルミン『朝、二人とも楽しそうだったね。せっかくだし座学も一緒に受けてみれば?』
エレン「って言うから…」
アニ「…あまりアルミンを悪くは言いたくないんだけど…」
アニ「あいつの目は節穴か」
アニ「話しかけてるのに気付かなかっのはあんただろ。それより…」
アニ「何でまたあの二人と離れて座ってるんだい?」
エレン「そんなのこっちが聞きてぇよ…けどアルミンが」
アルミン『朝、二人とも楽しそうだったね。せっかくだし座学も一緒に受けてみれば?』
エレン「って言うから…」
アニ「…あまりアルミンを悪くは言いたくないんだけど…」
アニ「あいつの目は節穴か」
17: 2013/10/20(日) 09:22:41 ID:Zw7n3SbE
アニ「楽しさとはかけ離れた空気だったじゃないか」
エレン「俺もそう思う。何でだよアルミン…ミカサァ…」
アニ(…アルミンには、人並みならぬ洞察力があるはず)
アニ(なのに、なぜあの最悪の空気を見て“楽しそう”なんて言ったんだ?)
アニ(何か理由があるのでは…?)
アニ「」ハッ
アニ(まさか)
エレン「俺もそう思う。何でだよアルミン…ミカサァ…」
アニ(…アルミンには、人並みならぬ洞察力があるはず)
アニ(なのに、なぜあの最悪の空気を見て“楽しそう”なんて言ったんだ?)
アニ(何か理由があるのでは…?)
アニ「」ハッ
アニ(まさか)
18: 2013/10/20(日) 09:23:53 ID:Zw7n3SbE
アルミン「ミカサのノートって初めて見たけど、分かりやすいね。無駄が全くなくまとまってる」
ミカサ「そんなことはない。ノートなら、アルミンの方が見易い」
アルミン「そ、そうかな」エヘヘ
ミカサ「そう。よかったら今度、じっくり見せてほしい」
アルミン「あ、それならミカサのも見せてよ」
ミカサ「もちろん、構わない」
アニ(まさか、ミカサと二人きりになりたかったんじゃ…)
アニ(…)
アニ(だったら、嫌だな…)
ミカサ「そんなことはない。ノートなら、アルミンの方が見易い」
アルミン「そ、そうかな」エヘヘ
ミカサ「そう。よかったら今度、じっくり見せてほしい」
アルミン「あ、それならミカサのも見せてよ」
ミカサ「もちろん、構わない」
アニ(まさか、ミカサと二人きりになりたかったんじゃ…)
アニ(…)
アニ(だったら、嫌だな…)
19: 2013/10/20(日) 09:25:09 ID:Zw7n3SbE
エレン「おい、アニ?」
アニ「」ハッ
エレン「どうしたんだよ」
アニ「別に…」
エレン「そうか?気分が悪かったら言えよ」
アニ「そんなんじゃないから平気だよ」
バキッ
アルミン「ミカサ、ペンが折れてるよ!?」
ミカサ「…しまった、つい力が」
アルミン「仕方ないなぁ…僕の貸そうか?」
ミカサ「ありがとう、アルミン」
アニ(平気…)ズキッ
エレン「ペンなら俺が貸すのに…」
20: 2013/10/20(日) 09:26:14 ID:Zw7n3SbE
ーー午後、対人格闘術
エレン「ミカサ」
ミカサ「!エレン!どうしたの?」
エレン「今日の対人格闘術、俺、アニと組むからな!」
ミカサ「…」
エレン(どうだ?今度こそ!)フフン
ミカサ「…ええ、分かっている」
エレン(あ、れ?)
21: 2013/10/20(日) 09:26:54 ID:Zw7n3SbE
ミカサ「朝、エレンはアニに対人格闘術について聞いていた。そして、それをここで活かそうとしている。違う?」
エレン「あ、おう」
ミカサ「頑張って。エレンなら、出来る」
エレン「あ、うん」
ミカサ「私はアルミンと組む約束をしている、ので、行く」クルッ
エレン「あ、はい…」
エレン(しまった!まさか自分で自分の首を絞めることになるとは…!くそっ)
エレン(つーか、またアルミンかよ!)
エレン「あ、おう」
ミカサ「頑張って。エレンなら、出来る」
エレン「あ、うん」
ミカサ「私はアルミンと組む約束をしている、ので、行く」クルッ
エレン「あ、はい…」
エレン(しまった!まさか自分で自分の首を絞めることになるとは…!くそっ)
エレン(つーか、またアルミンかよ!)
22: 2013/10/20(日) 09:27:32 ID:Zw7n3SbE
エレン「はぁ…」
アニ「…ちょっと」
エレン「ああ、アニか」
アニ「組むんだろ?辛気臭い顔してないでさっさと構えな」
エレン「そうだな…やるか」
アニ「じゃあいくよ」
アニ(アルミンは…)チラッ
アニ(またミカサと…か…)
アニ「…ちょっと」
エレン「ああ、アニか」
アニ「組むんだろ?辛気臭い顔してないでさっさと構えな」
エレン「そうだな…やるか」
アニ「じゃあいくよ」
アニ(アルミンは…)チラッ
アニ(またミカサと…か…)
23: 2013/10/20(日) 09:28:36 ID:Zw7n3SbE
ーー
エレン「ちょっ、おい、アニ…!」ジタバタ
アニ「何だい?」ギリギリギリ
エレン「絞めすぎだろ…!」ジタバタ
アニ「…言っただろ、覚悟しときなって」ギリギリギリ
エレン「けど、さすがにこれは…!!」ジタバタ
アニ「…いいから黙って絞められときな」ボソッ
エレン「はあ!?」
アニ「分からないかい?この状況で、ミカサは黙ってないはずだ」ボソボソ
エレン「た、確かに!」
アニ「そろそろ来る頃じゃ…」チラッ
エレン「ちょっ、おい、アニ…!」ジタバタ
アニ「何だい?」ギリギリギリ
エレン「絞めすぎだろ…!」ジタバタ
アニ「…言っただろ、覚悟しときなって」ギリギリギリ
エレン「けど、さすがにこれは…!!」ジタバタ
アニ「…いいから黙って絞められときな」ボソッ
エレン「はあ!?」
アニ「分からないかい?この状況で、ミカサは黙ってないはずだ」ボソボソ
エレン「た、確かに!」
アニ「そろそろ来る頃じゃ…」チラッ
24: 2013/10/20(日) 09:29:08 ID:Zw7n3SbE
アルミン「うわあ!」ドサッ
ミカサ「ご、ごめんなさい、アルミン。少し強すぎた。立てる?怪我はない?」オロオロ
アルミン「あはは、大丈夫だよ。やっぱりミカサは強いや」
アニ(あれ)
エレン(全然)
アニ(見てない)
エレン(だと…?)ガクッ
アニ「あっ」
25: 2013/10/20(日) 09:30:13 ID:Zw7n3SbE
ーーー
ーー医務室
エレン「う…」
ミカサ「!エレン!気が付いたの?」
エレン「ミカサ…?ここは…」
ミカサ「医務室。それよりエレン、気分はどう?痛いところは?」
エレン「ああ、平気だ…って、何でお前がここにいるんだよ?」
ミカサ「エレンが心配だった、ので…。それに、対人格闘術はもう終わった。今は夕食の時間」
エレン「俺、そんなに寝てたのか…そういえば、アルミンは?」
ミカサ「今はアニと一緒にいるはず」
エレン「アニと?」
ミカサ「そう」
ーー医務室
エレン「う…」
ミカサ「!エレン!気が付いたの?」
エレン「ミカサ…?ここは…」
ミカサ「医務室。それよりエレン、気分はどう?痛いところは?」
エレン「ああ、平気だ…って、何でお前がここにいるんだよ?」
ミカサ「エレンが心配だった、ので…。それに、対人格闘術はもう終わった。今は夕食の時間」
エレン「俺、そんなに寝てたのか…そういえば、アルミンは?」
ミカサ「今はアニと一緒にいるはず」
エレン「アニと?」
ミカサ「そう」
26: 2013/10/20(日) 09:31:05 ID:Zw7n3SbE
ミカサ「…」
ミカサ「エレン。私はあなたに謝らないといけない」
エレン「は?何をだよ」
ミカサ「…アニに絞められている時、すぐに助けられなくてごめんなさい」
エレン「別に…つーかお前、気付いてなかっただろ。謝んなくても」
ミカサ「気付いていた」
エレン「は?」
ミカサ「気付いていた、のに、助けられなかった」
ミカサ「エレン。私はあなたに謝らないといけない」
エレン「は?何をだよ」
ミカサ「…アニに絞められている時、すぐに助けられなくてごめんなさい」
エレン「別に…つーかお前、気付いてなかっただろ。謝んなくても」
ミカサ「気付いていた」
エレン「は?」
ミカサ「気付いていた、のに、助けられなかった」
27: 2013/10/20(日) 09:31:47 ID:Zw7n3SbE
エレン「え?気付いてたの?」
ミカサ「ええ」
ミカサ「ついでに言うと、エレンが私を嫉妬させようとしていることも知っていた」
エレン「え?」
ミカサ「…あの時、迷わず早く助けるべきだった。本当にごめんなさい」
エレン「あ、いや、それはもういい」
エレン「それより、知ってたってどういうことだよ!」
ミカサ「昨日、エレンとアニが話しているのを」
エレン「聞いてたのか?」
ミカサ「私じゃなく、アルミンが」
ミカサ「ええ」
ミカサ「ついでに言うと、エレンが私を嫉妬させようとしていることも知っていた」
エレン「え?」
ミカサ「…あの時、迷わず早く助けるべきだった。本当にごめんなさい」
エレン「あ、いや、それはもういい」
エレン「それより、知ってたってどういうことだよ!」
ミカサ「昨日、エレンとアニが話しているのを」
エレン「聞いてたのか?」
ミカサ「私じゃなく、アルミンが」
28: 2013/10/20(日) 09:32:27 ID:Zw7n3SbE
ミカサ「話を聞いたアルミンが持ちかけてきてくれた。逆にエレンを嫉妬させてみよう、と」
エレン「まさか、今日一日ずっとアルミンと一緒だったのは…」
ミカサ「そう。…ごめんなさい。エレンを嵌めるような真似をしてしまって」
エレン「いや、最初にしようとしてたのは俺だ。こっちこそ悪かった」
ミカサ「…今日、エレンとアニがずっと一緒にいるのを見ていて…私は冷静ではいられなかった」
ミカサ「座学ではペンを折ってしまった…。対人格闘術では、アルミンに力加減が出来なかった…」
エレン(そういえばそんなこともあったような)
エレン「まさか、今日一日ずっとアルミンと一緒だったのは…」
ミカサ「そう。…ごめんなさい。エレンを嵌めるような真似をしてしまって」
エレン「いや、最初にしようとしてたのは俺だ。こっちこそ悪かった」
ミカサ「…今日、エレンとアニがずっと一緒にいるのを見ていて…私は冷静ではいられなかった」
ミカサ「座学ではペンを折ってしまった…。対人格闘術では、アルミンに力加減が出来なかった…」
エレン(そういえばそんなこともあったような)
29: 2013/10/20(日) 09:33:01 ID:Zw7n3SbE
ミカサ「私が嫉妬しない日なんて…ない」
エレン「ミカサ…」
エレン「俺もさ、お前とアルミンが一緒にいるのを見てて、ずっと嫉妬してた」
ミカサ「エレン…嫉妬してくれたの?」
エレン「あ」
エレン(しまった、つい言っちまった!恥ずかしい!)
ミカサ「嬉しい」フフ
エレン「」キュン
エレン(可愛いからいいか…)
エレン「ミカサ…」
エレン「俺もさ、お前とアルミンが一緒にいるのを見てて、ずっと嫉妬してた」
ミカサ「エレン…嫉妬してくれたの?」
エレン「あ」
エレン(しまった、つい言っちまった!恥ずかしい!)
ミカサ「嬉しい」フフ
エレン「」キュン
エレン(可愛いからいいか…)
30: 2013/10/20(日) 09:33:52 ID:Zw7n3SbE
ーーー
ーー同時刻、医務室の外
アルミン「上手くいったみたいだね。エレンも元気そうだし」コソコソ
アニ「…そう」コソコソ
アルミン「さて、心配事もなくなったし、夕食に行こうか」スッ
アニ「うん」スッ
アルミン「そうだ。アニにも謝っておかないと。今日はごめんね」
アニ「何であんたが謝るのさ」
アルミン「色々と巻き込んでしまったし」
アニ「私は別に…というか、最初に言ってきたのはエレンだし…」ハッ!
アニ(そういえば、さっきミカサが昨夜のやり取りをアルミンが聞いていたって…)
アニ(と、いうことは…)
ーー同時刻、医務室の外
アルミン「上手くいったみたいだね。エレンも元気そうだし」コソコソ
アニ「…そう」コソコソ
アルミン「さて、心配事もなくなったし、夕食に行こうか」スッ
アニ「うん」スッ
アルミン「そうだ。アニにも謝っておかないと。今日はごめんね」
アニ「何であんたが謝るのさ」
アルミン「色々と巻き込んでしまったし」
アニ「私は別に…というか、最初に言ってきたのはエレンだし…」ハッ!
アニ(そういえば、さっきミカサが昨夜のやり取りをアルミンが聞いていたって…)
アニ(と、いうことは…)
31: 2013/10/20(日) 09:34:27 ID:Zw7n3SbE
アニ「アルミン」
アルミン「ん?」
アニ「あんた、どこまで聞いた?」
アルミン「…」
アニ「正直に言って」
アルミン「…正直に言うと、全部かな。一部、聞き取れなかったところもあるけど」
アニ(やっぱり)
アニ(じゃあ、私がアルミンのことを…っていうのも、バレて…)
アルミン「ん?」
アニ「あんた、どこまで聞いた?」
アルミン「…」
アニ「正直に言って」
アルミン「…正直に言うと、全部かな。一部、聞き取れなかったところもあるけど」
アニ(やっぱり)
アニ(じゃあ、私がアルミンのことを…っていうのも、バレて…)
32: 2013/10/20(日) 09:35:02 ID:Zw7n3SbE
アルミン「アニ」
アニ「」ドキッ
アルミン「君は今日、嫉妬してくれたかな」
アニ「え?」
アルミン「実はさ、僕も…少し、気が気じゃなかったんだ」
アニ「そ、それって、どういう」
アルミン「…ふふっ。さて、お腹すいちゃったな~早く夕食にしよう」スタスタ
アニ「ま、待ちなよ、アルミン!」スタスタ
アニ(私も…私だって…)
アニ(嫉妬してたよ、ずっと)
アニ「」ドキッ
アルミン「君は今日、嫉妬してくれたかな」
アニ「え?」
アルミン「実はさ、僕も…少し、気が気じゃなかったんだ」
アニ「そ、それって、どういう」
アルミン「…ふふっ。さて、お腹すいちゃったな~早く夕食にしよう」スタスタ
アニ「ま、待ちなよ、アルミン!」スタスタ
アニ(私も…私だって…)
アニ(嫉妬してたよ、ずっと)
33: 2013/10/20(日) 09:35:35 ID:Zw7n3SbE
おわり
引用: エレン「ミカサを嫉妬させたい」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります