1: 2009/02/22(日) 18:58:00.75 ID:E/YMt0UE0
翠星石「バカ苺!! また勝手に人のオヤツを食べたですね!!」

ヒナ「ヒナじゃないもん!! きっとJUMが食べたのよー!!」

JUM「アホかッ! オレはこの部屋に来たばかりだろうが!」

真紅「まったく騒々しいわね……」

JUM「ザリガニはくつろぎすぎだろ」

真紅「だ、誰がザリガニですってぇ!!!」

翠星石「今日という今日は許さんですよ!! 待ちやがれですぅ!!」

ヒナ「あーん! JUMたすけてー!!」

JUM「お、おいバカッ!! オレの方に来るな!!!」

翠星石「喰らえ!! 翠星石ぱんち!!!」

ドカッ!!!

JUM「ぎゃああーーーー!! イテェーーーーー!!!!」

 どうしてオレがこんな目に遭っているのだろうか。
 話は一時間ほど前に遡る。
グッドスマイルカンパニー ねんどろいど ローゼンメイデン 翠星石 ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア G12642
3: 2009/02/22(日) 19:05:56.27 ID:E/YMt0UE0
=一時間前=

JUM「ここがローゼン学園か……」

 オレ様の名前は桜田JUM。
 前の学園で少々ハシャぎすぎたため、今回このローゼン学園へ転入することになった。

JUM「さて、どんな学園生活がオレを待ち受けているのやら」

 期待に胸を膨らませながら、薔薇のレリーフが刻まれた校門をくぐった。
 ローゼン学園には学生寮があり、オレはそれを探している途中である。
 とはいえ時刻はもう夜で、辺りに人の気配はない。

JUM「もう少し早く来れば、人に道を聞けたのにな」

 オレはちょっと後悔しかけたが、意外に目的地はすぐ見つかった。

JUM「……あそこか」

 明らかに校舎とは造りの違うその建造物は、上空から見下ろせばくの字の形を描いているのであろう。
 少々前衛的な形をしているものの、外観はマンションのようにも見える。
 これこそ探していた学生寮に違いない。

 オレはその建物へ向かって歩き始めた。

5: 2009/02/22(日) 19:11:33.85 ID:E/YMt0UE0
JUM「とりあえず、寮の前まで来たぞ。ロビーには学生が溜まっているようだな」

 どうせ知り合いが居る訳でもない。さっさと自分の部屋へ行って荷物を確認するか。
 そんなことを考えながらロビーを通り抜けようとした時、一人の女が声を上げた。

???「あーーーー!!! オ、オマエは……っ!!」

 オレはその声を無視して自分の部屋へと向かった。

翠星石「コ、コラ、翠星石を無視するなですぅ!!!」

 女は追いすがり、いきなり腕を掴んできた。
 だが、オレはその腕を振りほどきつつ叫ぶ。

JUM「うるさい! レOプなら後にしやがれ!!」

翠星石「な……っ!!」

 女はひるんで硬直し、ロビーは一瞬にして静まり返った。
 オレはそのスキを逃さずに、ロビーから逃げ出す。

翠星石「……あーーー!! 待つですよ!!! こらーーーー!!」

8: 2009/02/22(日) 19:17:28.21 ID:E/YMt0UE0
 この学生寮は、一つの建物を東西に分けて、それぞれを男子側、女子側にしているようである。
 ロビー以外の空間は男女に分かれていたため、あの声が追ってくることは無かった。

JUM「まぁ、どんな肉O器かは知らないが、オレにはレOプしている暇などない」

 そしてオレは、ようやく部屋の前に到着した。
 427号室……微妙に不吉な数字だが、これから先、オレの城となる場所だ。
 同居人は居ないらしいので、ひたすらプライベートな時間を過ごせそうだぜ。
 少し緊張しながら、事前に受け取っていたカギを差し込んだ。

ガチャッ

翠星石「待ってたですよ!! よくもロビーでは無視してくれやがったですね!!」

バタンッ

 オレはドアを閉じた。

ドンドンドンッ

 部屋の中から、ドアを叩く音と「コラー! 開けるですぅ!!」という声が聞こえる。
 オレはもう一度、部屋の番号を確認した。……427号室。
 カギについているタグも確認した。……427号室。間違いない。

JUM「一体、何がどうなってるんだ……???」

12: 2009/02/22(日) 19:24:11.47 ID:E/YMt0UE0
 部屋の中には、ロビーで話しかけてきた女以外にも、2人の女が居た。

 一人は真紅というらしい。赤い服が特徴的だ。ザリガニと言うあだ名を心の中でつけた。
 もう一人は雛苺。ピンクの幼女だ。あだ名は幼女に決めた。
 そして、ロビーで話しかけてきた女……、

翠星石「我が名は翠星石ですぅ!!」

 エッヘン! とでも言いだしそうなくらいに偉そうな自己紹介をされた。
 小さい胸をこれ見よがしに突き出している。オレに揉んで欲しいのだろうか?
 コイツのあだ名は肉O器で決定だ。

JUM「それで、どうして肉O器たちはオレの部屋にいるんだ?」

翠星石「ちょ、ちょっと待つです!! 誰が肉O器ですか!!!」

JUM「お前だお前。自己主張の足りない乳しやがって。もっと牛乳飲め!」

翠星石「ムキャーーーー!! コイツはムカつくですよ!!」

真紅「翠星石、すこし落ち着きなさい。ここは一応、男子側の部屋なのよ」

 そうだ。オレたちが居るこの部屋は、男子側として割り当てられているはず。
 ゆえに、こいつらがここにいるのはおかしい。
 オレはその疑問をぶつけることにした。

14: 2009/02/22(日) 19:30:06.10 ID:E/YMt0UE0
JUM「さて、どういうことなのか説明してもらおうか」

真紅「その前に紅茶をいれて頂戴」

JUM「ずいぶんとマイペースだなザリガニ」

真紅「だ、誰がザリガニですって!!」

JUM「お前だお前。真っ赤な格好しやがって。もっと淡色を取り入れろ!」

真紅「……殴りたいわ」バキッ

JUM「もう殴られましたね。ハイ」

ヒナ「あのねー、こういうことなのよー」

 雛苺が備え付けの2段ベッドの上にのぼり、天井に手をのばした。
 すると天井の一部分がカパッと開き、暗闇が覗く。
 どうやらそこから来たという意味らしい。

JUM「なんじゃそりゃ……」

17: 2009/02/22(日) 19:37:36.95 ID:E/YMt0UE0
真紅「天井の穴については、詳しいことは分からないわ」

翠星石「でも、翠星石たちの部屋から一本道でこの部屋に繋がってるですよ」

ヒナ「ヒナたちの部屋は狭いから、たまにココへ遊びに来てたのー」

 なるほど。
 つまり、オレの部屋はこいつらの手によって陵辱の限りをつくされていたわけか。

JUM「さっさと出て行け」

翠星石「ちょ、ちょっと待つです! 話を聞くです!!」

JUM「うるさい肉O器。せっかくの初々しい気分を邪魔しやがって。オレの部屋の処Oを返せ!」

翠星石「肉O器って呼ぶなです!!」

真紅「この建物は結構古いわ。だから、私たちが来る前から中古だったはずよ」

JUM「うるせー!! ザリガニは黙ってろ!!」

真紅「ザ、ザリガニって呼ぶのはやめなさい!!」

18: 2009/02/22(日) 19:40:23.42 ID:E/YMt0UE0
JUM「いいから、お前らさっさと自分たちの部屋に戻れ」

翠星石「……………………」

真紅「……………………」

ヒナ「うゆ……。JUMはヒナたちが邪魔なの……?」

JUM「うん。チョー邪魔」

ヒナ「……チッ!!」

JUM「おいィ!! そこの幼女、今舌打ちしなかったかっ!?」

真紅「なに言ってるの? ただの幻聴よ」

翠星石「ただの幻聴ですぅ」

JUM「なにこの空間……怖いんですけど……」

21: 2009/02/22(日) 19:45:50.41 ID:E/YMt0UE0
JUM「とにかく、お前らが出て行かないようなら、オレの股Oのマグナムでズドンと行くぜ!」

真紅「あら、貴方のマグナムと私の右ストレート、どちらが早いかしらね?」

翠星石「それに、こっちは3人がかりですよ!」

ヒナ「氏体はどこにうめるー?」

JUM「おいィ!? ザリガニや肉O器はともかく、幼女の発言が恐ろし過ぎるんですけど!!」

真紅「だから幻聴よ。あとザリガニって呼ばないで!」

翠星石「幻聴ですぅ。あと肉O器って呼ぶなですぅ!」

JUM「…………もういい。……オレは疲れた……」

翠星石「おっしゃー!! 勝ったですよ!!」

真紅「溜まり場の確保に成功ね」

ヒナ「正義は勝つなのよー!」

 なんて勝手な奴らなんだ。オレは心の中で泣いた。

23: 2009/02/22(日) 19:51:06.75 ID:E/YMt0UE0
 話が落ち着いたところで、翠星石がゴソゴソと戸棚を漁り始めた。
 クソ、完全に私室と化してやがるな……。

翠星石「……あ、あれ? ない、ないですぅ!」

JUM「どうした肉O器? バイブでも無くしたのか?」

翠星石「違うですぅ!! 翠星石のオヤツが無くなってるですよ!!」

ヒナ「ヒ、ヒナじゃないのよ!!」

翠星石「……オ~マ~エ~か~!!!!」

ヒナ「ひ、ひぃぃぃ!!」

 ここで話は>>1に戻り、オレは翠星石のパンチで痛い目に遭ったというわけだ。


ヒナ「JUMのおかげで助かったのよー」

JUM「オレを犠牲にして逃れたとも言うな」

翠星石「まったく、ちゃんとオヤツを弁償するですよ」

ヒナ「それはJUMが買ってくれるのよ。……ねー?」

JUM「首を傾けて可愛らしくお願いされても、俺は買わないけどな」

ヒナ「……チッ!!」

24: 2009/02/22(日) 19:56:22.70 ID:E/YMt0UE0
翠星石「そういえば、JUMはどこから来たですか?」

JUM「北からキタ」

真紅「寒っ! 寒いのだわ! 暖房を入れて頂戴!」

JUM「ナベの具にしてやろうかザリガニ……」

ヒナ「前の学園はどんなところだったのー」

JUM「つまらない学園だ。校則がガチガチでな。毎月、髪の長さからツメの長さまで厳しくチェックが入るんだ」

翠星石「へぇ~、そんな学園もあるですか。この学園は割と自由ですよ」

JUM「そりゃよかった。楽しいライフを送れそうだぜ!」

真紅「相手が居ればの話ね」

JUM「深く傷ついた!!」

翠星石「JUMはどうしようもないアホですね……」

28: 2009/02/22(日) 20:06:10.26 ID:E/YMt0UE0
真紅「……それで、この学園に転入した理由は?」

翠星石「2月に転入してくるなんて、かなり中途半端ですよ」

JUM「別に、つまらん理由さ。話す価値もない」

翠星石「ムムッ! なにか隠している気配がするです!」

ヒナ「うゆー。聞きたいのよー」

JUM「……聞いてもガッカリするぞ?」

真紅「ここまで引っ張って話さないというのはナシよ」

翠星石「洗いざらい吐くです」

ヒナ「自白剤を投与してもいいのよー?」

JUM「……幼女が怖いからすべて話します」

31: 2009/02/22(日) 20:13:24.83 ID:E/YMt0UE0
JUM「あれは……前の学園に居た頃、校長室の前を通り過ぎようとした時のことだ」

真紅「……その時、一体何があったの?」

JUM「校長室の中から、なんというか……艶かしいあえぎ声が聞こえてきたワケだ」

真紅「ええ!?」

翠星石「ま、まさか、教師と生徒の禁断の……」

JUM「いや、覗いてみたら、校長♂と教頭♂の濃厚なホ〇だった」

真紅「ブーーーーッ!!(紅茶吹いた)」

翠星石「ぎゃあああーー!!!(鳥肌立った)」

ヒナ「聞かなければ良かったの……」

真紅「そ、それが理由で転校したの?」

JUM「まさか。それくらいで転校するかよ」

翠星石「普通なら登校拒否してもおかしくないレベルのトラウマですよ……」

34: 2009/02/22(日) 20:21:02.55 ID:E/YMt0UE0
JUM「まあ、オレはつまらない学園生活に嫌気がさしていた頃だったからな。一つイタズラを思いついたんだよ」

真紅「イヤな予感がするわね……」

翠星石「同じくですぅ……」

ヒナ「イタズラって、なにしたのー?」

JUM「オレはその時、偶然デジタルビデオカメラを手にしていた」

真紅「……偶然?」

JUM「で、校長と教頭の愛の営みを録画しておいた」

翠星石「オマエ……よくそんな余裕がありましたねぇ……」

JUM「その数日後、全校集会があったんだ」

ヒナ「……まさか……っ!!」

JUM「そう、オレは全校生徒の前で、中年同士のディープなホ〇をスクリーンに映し出した」

真紅「…………さ、最低だわ!!」

翠星石「…………阿鼻叫喚の地獄絵図ですぅ」

ヒナ「…………うゆ。……言葉がないの……」

JUM「……アレは、俺一人で背負うには、重すぎるトラウマだったのさ……」

37: 2009/02/22(日) 20:28:35.28 ID:E/YMt0UE0

JUM「それからすぐにオレが実行犯だってバレて、めでたく退学になった訳だ」

翠星石「退学程度で済んでよかったですね……」

真紅「……ところで、JUMがこの学園を選んだのはどうして?」

JUM「行くあてがなくて困ってたら、ある日この学園の案内が届いてな」

真紅「そう……」

JUM「あとは普通に願書を出して、テストを受けて、転入完了って感じだ」

ヒナ「じゃあ、話題を変えるのよー」

真紅「そうね」

翠星石「ですですぅ」

JUM「お前らが聞くから親切に答えてやったのに、その反応ってなんなの?」

38: 2009/02/22(日) 20:31:52.06 ID:E/YMt0UE0
翠星石「JUMは勉強は得意ですか?」

JUM「人並みにできる程度だな」

真紅「運動は……できなさそうね」

JUM「一人で納得するなよ」

ヒナ「好きな食べ物はー?」

JUM「オムライスだ」

真紅「子供ね」

翠星石「お子様ですぅ」

ヒナ「ガキなのー」

JUM「お前ら見た目がチビのクセに、人の好みを子供とか言うなよ」

41: 2009/02/22(日) 20:37:38.08 ID:E/YMt0UE0
JUM「じゃあ、逆にお前らが好きな物はなんだよ」

真紅「私は紅茶が好きなのだわ」

翠星石「翠星石は洋菓子が好きですぅ。食べるのも作るのも好きですよ」

ヒナ「ヒナはうにゅーが大好きなのー!」

JUM「……おい、幼女の言っている意味がよく分からないのだが?」

真紅「『うにゅー』というのは、イチゴ大福のことよ」

翠星石「バカ苺はJUMと同じくらいお子様です。だから日本語がヘタクソですぅ」

ヒナ「うゆー、ひどいのー!!」

JUM「肉O器は口が悪いなぁ」

翠星石「誰が肉O器ですか!!」

JUM「まあ、肉O器は置いといて」

翠星石「置いておくなです!! キッチリと話をつけるべきです!!」

真紅「翠星石、ちょっと黙ってなさい。話が先に進まなくなるわ」

JUM「さすが! ザリガニはよくわかっていらっしゃる!!」

真紅「ザ、ザリガニって呼ばないで!!」

42: 2009/02/22(日) 20:45:55.68 ID:E/YMt0UE0
ヒナ「……あふぅ、もう眠くなってきたのー」

翠星石「あやや、結構長いこと話してましたねぇ」

真紅「そうね。そろそろ部屋へ戻りましょうか」

JUM「帰れ帰れ。お前らが帰ったら天井の穴を塞いでやるからな」

真紅「そんなことしたら……」

翠星石「どうなるか……」

ヒナ「……頃すのよ」

JUM「こわっ! 幼女の眼が怖い!! あといま『頃す』って言った!!」

真紅「それは絶対に幻聴よ」

翠星石「そうです。確実に幻聴ですぅ」

JUM「お、おまえら……なんて恐ろしいんだ……」

44: 2009/02/22(日) 20:53:24.93 ID:E/YMt0UE0
翠星石「それじゃあ、翠星石たちはこれで帰るです」

真紅「また明日来るのだわ」

JUM「もう来なくていい」

ヒナ「またねー、JUM」

JUM「……おう」

パタンッ ゴソゴソ……

 うるさい奴らがやっと帰った。
 まあ、口では否定していたものの、オレにとって暇つぶしの相手が出来るのは悪いことじゃない。
 ……それをあいつらに言うつもりは無いがな。

 ここで一つ疑問が生まれる。
 オレたちはお互いに初対面で、名前すら知らなかったはず。
 なのに、ロビーではあの肉O器……翠星石に話しかけられた。
 オレがこの部屋へ引っ越してくることを、あいつは知っていたんだろうか?

JUM「う~ん、謎だ」

 悩み始めたところで、あいつらが去った後のテーブルが目に入る。
 そこにはティーカップや菓子の袋が散乱していた。

JUM「あ、畜生! 片付けるのオレかよ!!」

 これは抗議する必要がありそうだな。

47: 2009/02/22(日) 21:04:32.76 ID:E/YMt0UE0
<番外編>

桜田「さてさて、一日目が終了いたしました」

ミドリ「今回の話は、セリフ以外の文章を増やしてみたそうです」

桜田「読みづらかったらすみません……だそうだ」

ミドリ「それでは疑問に答えて行くですよ」

桜田「とりあえず、今回のストーリーではオレのペOスの出番が減ったそうだ」

ミドリ「学園編では出ない可能性があるです」

桜田「これは『学園物』という設定を考慮してのものらしい」

ミドリ「ドールズの身長や体格なんかについては『小柄な人間』をイメージしているそうです」

桜田「もし人形サイズなら、会った瞬間にオレが驚くだろうしな」

ミドリ「それとストーリーはほぼオリジナルらしいですぅ。でも、似ている物があったらパクッてるかも知れないです」

桜田「おいおい、オマージュって言ってやれよ。むしろオマOコォォォー!!!」

ミドリ「…………変Oですぅ」

53: 2009/02/22(日) 21:20:56.79 ID:E/YMt0UE0
桜田「もう少し話は続くらしい」

ミドリ「お付き合いいただければ幸いですぅ」

桜田「筆が遅くてすみません……らしい」

ミドリ「それにしても、JUMの変Oが減って翠星石は嬉しいですよ」

桜田「オレの変Oを期待してくれる人には申し訳ない」

ミドリ「変Oはこれ以上いらないですよ……」

桜田「でも、このSSから変O引いたら何が残るんだ?」

ミドリ「……………………ラブコメ?」

桜田「残らない残らない」

ミドリ「うう、ラブコメ物のヒロインに生まれたいですぅ」

桜田「来世に期待しろ。それじゃ、本編へ戻るぞ」

ミドリ「わかったですぅ。本編にご期待くださいです」

55: 2009/02/22(日) 21:26:05.54 ID:E/YMt0UE0
=朝=

 転校初日から遅刻と言うのはシャレならない。ということで、登校の一時間前に起床した。
 部屋に備え付けのユニットバスでシャワーを浴びる。……うん。今日も良い男だぜ!
 髪を乾かしながら部屋に戻ると、天井からケツが出てくるところに遭遇した。

JUM「ライトグリーンのストライプ。センスが良いじゃないか」

翠星石「うひゃあああ!!! み、みるなああ!!!!!」

JUM「見ようとして見たんじゃなくて、たまたま天井からケツが生えてたんだよ」

翠星石「目をそらせ!! このバカ人間!!」

JUM「で、結局お前、何しに来たの?」

翠星石「そりゃ、オマエを叩き起こしにきたです」

JUM「はぁ~、オレもう起きてっから。つかえない肉O器だな~。

   しょうがない。有効利用してやるからケツをこちらへ向けろ。髪を乾かすついでにレOプしてやる」

翠星石「ばかっ! さっさと用意しないと遅刻しちまうですよ!!」

 そういいながら翠星石はもう一度天井の穴へ手をかけた。行く前にこちらを向いて一言。

翠星石「下から覗いたらえぐるです」

 怖かったので目を逸らした。

60: 2009/02/22(日) 21:41:05.03 ID:E/YMt0UE0
 ロビーへ行くと、すでに真紅と雛苺がいた。

JUM「それじゃ、さっそく朝食へいくか!」

真紅「まだ翠星石が来ていないでしょう?」

JUM「肉O器なんかほっといて行こうぜ。はやくオレは米とか肉とか食べたい」

真紅「そろそろ来るはずだから、少し待つのだわ」

ヒナ「あのねーJUM、今日の朝食のデザートちょうだい!」

JUM「……それくらいなら構わんぞ」

ヒナ「わーい! ありがとうなのよー」

タッタッタッ

翠星石「遅れてごめんです。ではさっそくいくですよ!」

JUM「遅いぞ肉O器!」

翠星石「うるさいですよバカ!!」

真紅「……はやく食堂へ行くのだわ」

ヒナ「いくのよー!! れっつごー!!」

JUM「ローゼン学園に来て、初めての食事か~。ワクワクするぜ!!」

62: 2009/02/22(日) 21:50:58.00 ID:E/YMt0UE0
 オレたち4人は同じテーブルに腰をかけた。
 ローゼン学園での食事についてだが、朝は決まった配膳、昼は自分で購入、夜はバイキングらしい。

JUM「おい、醤油を取れ肉O器」

翠星石「オマエにぶっかけてやりたいですよ」

JUM「口ではそういいながらも醤油を渡してくれる。肉O器は素直じゃないな」

翠星石「オ、オマエ……人に親切を受けたら、礼くらい言うべきですよ」

JUM「ニクベンキ、アリガト」

翠星石「メチャクチャ気持ちがこもってないです!! ムカツクです!!」

真紅「騒々しいわね。食事くらい静かに食べなさい」

JUM「そうだそうだー!」

翠星石「うう、ガマンです……耐えるですよ翠星石……」

ヒナ「JUM~、デザートちょうだい!!」

JUM「ああ、そういや約束だったな。ほら、やるよ」

ヒナ「わーい! 嬉しいのー!!」

真紅「雛苺! デザートから先に食べちゃダメよ!」

65: 2009/02/22(日) 22:04:02.32 ID:yu7GGxnDO
すみません、規制されました
規制情報について調査中です

84: 2009/02/22(日) 22:20:46.53 ID:yu7GGxnDO
真紅「昨日は聞きそびれたけど、JUMはどこのクラスなの?」

JUM「えーと、たしか2-Cだな」

翠星石「じゃあ、翠星石と同じクラスですぅ」

JUM「ほぅ、これからヨロシクな。肉O器」

翠星石「今の一言でヨロシクしたくなくなったです……」

真紅「私は1-Cなのだわ。よろしく」

JUM「ザリガニ……、おまえ一番偉そうなクセに年下かよ……」

ヒナ「ヒナは3-Bなのよー!!」

JUM「ホォッ!! 幼女はオレより年上だったのか!?」

翠星石「プッ、騙されてやがるです。雛苺のクラスは2-Bですよ」

JUM「なにぃ!? 幼女がオレと同学年だと!?」

翠星石「どちらにせよ驚くですか!!」

86: 2009/02/22(日) 22:25:38.09 ID:yu7GGxnDO
JUM「しかし、学年やクラスが違うのに仲がいいんだな」

翠星石「まあ、寮の部屋が同じですからね」

ヒナ「仲良し3人組みなのー」

JUM「そうか。……ところで、こんなにゆっくり食べてて平気か?」

真紅「あら? 大変、もうこんな時間だわ!」

JUM「おしゃべりが過ぎたな」

翠星石「急がないと授業に遅れるですぅ!」

ヒナ「ウォォ~アンマァエアウエァ~クハッ! キャハ! ケハァ! カハァ! 」

JUM「幼女!! そんなに急いで食べるな!! 氏ぬぞ!!」

 オレたちはすばやく朝食を済ませた。

88: 2009/02/22(日) 22:27:28.60 ID:yu7GGxnDO
翠星石「急ぐです~!! 遅刻しちまうですぅ!!」

真紅「走ったらダメよ! 危ないわ!」

ヒナ「みんなー、待ってなのー!」

翠星石「あれ!? どこいくですかJUM、教室はこっちですよ!!」

JUM「アホか。オレは転校生だから、最初は職員室へ行くんだよ」

翠星石「すっかり忘れてたです……」

真紅「じゃあ、またお昼に会いましょう」

ヒナ「またねーJUM」

 3人はそれぞれの教室へ向かい、オレは職員室へと急いだ。

JUM「つーか、昼飯もオレと一緒に食うつもりかよ。あいつら……」

90: 2009/02/22(日) 22:33:05.12 ID:yu7GGxnDO
この辺で切りたいと思います
支援いただきありがとうございます

次の投下は規制が解け次第いたします



91: 2009/02/22(日) 22:35:49.79 ID:pmgUrlUx0

引用: 翠星石「JUMとローゼン学園ですぅ」