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ソーニャ「そうか、ならこのチョコは自分で食べるとしよう」

ソーニャ（……そもそも何で私がやすなを嫉妬させなきゃならないんだ）

ソーニャ（ちょっと昨日やすなとあぎりが楽しそうにしてたのを見ただけで）

あぎり（忍法を教えてただけですよ）
ソーニャ（マジウゼぇ）

やすな（ソーニャちゃん！ ソーニャちゃん！）
ソーニャ（まぁこっち見てたら見てたでやすなもウザいんだがな）

やすな（遊ぼうよ！ 何か必殺技だよ！ へっへっへっ、これで私の勝ちだね！）
ソーニャ（いやホントにウザいな、これは）

やすな（あぎりさん、忍術教えてー）
ソーニャ（……誰でもいいのかよ、バカやすな」


やすな「なに？ ソーニ
ソーニャ「うぉあああああああああっ!?(ﾊﾞｷｯ!)

やすな「何かいつも以上に理不尽でひどいよソーニャちゃん……」

ソーニャ「あ、あぁすまん。つい反射的に」

やすな「これはお詫びの印にアイスの一本や二本
ソーニャ「あぁすまん、また反射的に何か手が出そうだ」
やすな「買ってくるから勘弁してください」

ソーニャ「あ、待て。私も行……」
やすな「トラリンガルッ！(ﾀﾞｯｼｭ!)」

ソーニャ「……く……ょ、……はぁ……」

やすな「買ってきた！変な色の新製品がソーニャちゃんね」

ソーニャ「お前のは？」
やすな「リッチに倍のお値段ミルク！」
ソーニャ「ふーん(ﾋｮｲ)」

やすな「あっ、そっちじゃなくてこっち！」
ソーニャ「(ﾊﾟｸﾊﾟｸ)」
やすな「ああぁーっ！ せめて私にも一口をおー！」

ソーニャ（こういう嫉妬？ならいくらでも見られるんだがなぁ……）
あぎり（いじるの上手ですからねぇ(ﾊﾟｸﾊﾟｸ)）
ソーニャ（ウゼぇ）
やすな「あれ!? 変アイスもない!?」

やすな「しかしなれ合いはここまでだソーニャちゃん！ 今日の私は一味違うのだ！」

ソーニャ「アイスが？」
やすな「食べてないよ！くそぅ、こうなったら昨日教わった忍ぽ
ソーニャ「(ﾁｬｷﾝ)」

やすな「そそそそそソーニャちゃん？」
やすな「な、なぁーんか今のソーニャちゃんからやなフラグをガンガン感じるんですが」

ソーニャ「そうか？そんな事ないぞ？私はいつでも本気だからなハッハッハッ」
やすな「めめめめ目が全然笑ってないよ!?」
ソーニャ（何が忍法だ、そんなのより殺人術の方が便利で使えるのに）

ソーニャ「私に忍法を使う気なら本気でいくぞ？」
やすな「ごめんなさい」orz

やすな「と見せかけて忍法！」
ソーニャ「甘…(ｶﾞｼｯ)な!? あぎり!?」
あぎり「忍法後ろから羽交い締めの術ー、からの」
やすな「忍法っ！アイス奪い返しつつ骨抜きの術ー！(ﾌﾞﾁｭｰｯ)」
ソーニャ「んな……んんんーーーっ!?」

ソーニャ「……さて、やすな。氏ぬ前に遺言でも聞いておこうか？」
やすな「いやこれは、その、昨日あぎりさんが」

- * -
あぎり「ソーニャちゃんに勝ちたい？ですか」
やすな「うん、一度くらい勝ちたい！」
あぎり「そうですねぇ…だったら忍法嫉妬まみれの術とかどうでしょう」
やすな「嫉妬まみれ？」
あぎり「はい、準備はできましたので明日あたり使えるかと」
- * -
ソーニャ（あの野郎…全部知ってて狙ってたのかっ！）
あぎり（先を見ての忍者ですから）
ソーニャ（ウルセぇ！）

ソーニャ「で？ 私に勝ってどうしたかったんだお前は」
やすな「えばる！」

やすな「ソーニャちゃんは一般人に負けたんだって言いふらかすね！」
ソーニャ「なるほど、そんなに氏にたかったのかお前は」

ソーニャ「そんな事されてみろ、私は頃し屋としてもうお終いになるところだ」
やすな「うん、そしたらもっと私と遊べるよ」

ソーニャ「……は？」
やすな「だって最近ソーニャちゃん仕事仕事で放課後とか土日とか捕まらないし」

やすな「何かつまんないからソーニャちゃんには頃し屋を辞めてもらおうと！」
ソーニャ（……こいつ、まさか）

ソーニャ「……はぁ、何で頃し屋辞めてまでお前のくだらん遊びに付き合わなきゃならんのだ」
やすな「えー遊ぼうよー」
ソーニャ「断る。いつもお前に付き合ってばかりは疲れるんだ」


ソーニャ「だから今日は私がお前と遊んでやる。バテても連れ回すからな」
やすな「え？」



ソーニャ「気に入らないならお前『で』遊んでもいいがな」
やすな「い、いやそれははははわああああーーーーっ……！」


おしまい

乙わさわさ