1: 2012/04/12(木) 00:16:15.72 ID:784CEL2j0
男「いや、別にお礼とかいらないですよ……?」

女「まぁまぁそうおっしゃらず~♪道に迷っていた私を助けてくださったんですもの~」

男「……どうして迷えたのか不思議なぐらい簡単な道でしたし」

女「今日は日が悪かったんですかね~?」

男「いえ……それに魔法のコンパクトってなんですか。魔法少女にでもなれっていうんですか?」

女「なれますよ~?」

男「」
ふらいんぐうぃっち(13) (週刊少年マガジンコミックス)
2: 2012/04/12(木) 00:17:31.56 ID:784CEL2j0
男「……何が悲しくて男が魔法少女やらなきゃいけないんですか……」

男「それに、助けたお礼に魔法少女、って戦えと!?」

女「いえいえ~、勘違いされていらっしゃるようですけれど」

女「別に魔法少女だからって戦う使命とか魂を捧げるとかっていうのはありませんよ~?」

女「それに、魔法少女になるのは機能のひとつでしかありませんもの~」

男「……へぇ、たとえばなんですか?」

3: 2012/04/12(木) 00:19:06.15 ID:784CEL2j0
女「そうですね~、『魔法』と『鏡』から連想しうることはほとんどできますよ~?」

男「ほとんどできるって……『鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰だい?』とかですか」

女「できます」

男「んー……鏡に望んだ景色を映したり?」

女「できます」

男「鏡の中のものを取り出してコピー増やしたり」

女「できます」

男「鏡の中に入ったり?」

女「できます」

男「……もらってもいいですか?」

女「ですから、どうぞ差し上げますと申してますのに~?」

6: 2012/04/12(木) 00:21:31.29 ID:784CEL2j0
男「……あ、でもこれ使ったら呪われるとか」

女「お礼で呪いのグッズなんて渡しませんよ~?欲しいのなら無償でさしあげますけれど」

男「いえ、結構です。……なにかデメリットとか、制限とかあるんじゃないですか?」

女「用心深いんですね~。安心してください、無制限にデメリット無しで使えるから『魔法』なんですよ~?」

男「用心に越したことはないかな、と……じゃあ、ありがたくいただきます」

女「いえいえこちらこそありがとうございます~」

8: 2012/04/12(木) 00:23:02.10 ID:784CEL2j0
男「……魔法のコンパクト、かぁ。ノリノリでもらったけどやっぱり眉唾ものだよなぁ」

男「じゃあ何か試してみようかな……たとえば、>>10とか?」

10: 2012/04/12(木) 00:25:03.98 ID:AoN8FZ750
魔法処Oに変身

13: 2012/04/12(木) 00:30:21.90 ID:784CEL2j0
男「それじゃあまぁ、最初に思ったことだし……変身してみるか!」

男「……なんていえばいいんだ?」

男「まぁいいや適当で。マハリクマハリタヤンバラヤンヤンヤン!クロスライド!タッカルトポッポルンガプピリットパロ!」

男「魔法少女になぁ~れ☆」






男「……何も起きない?」

男「いやまぁ全然信じてないし別に誰も見てなかったから恥ずかしくとかないし……」

男「……ん?あれ?なんか寒い」

男「!?服が無い!?なんで!?え、あれ?胸がある!?え!?あ、ない!じゃなくて!」

男「人通りがないとはいえ路地で素っ裸、しかもなんか服がない!タマがねぇ!チンもねぇ!」

男「はぁ~テレビもねぇ!ラジオもねぇ!言ってる場合じゃありゃしねぇ!」

15: 2012/04/12(木) 00:37:40.35 ID:784CEL2j0
男「とりあえず茂みに隠れた」

男「いったいどういうことだよこれ……なんかもう、なんだこれ……」

男「まぁ確かに『少女』になったけどさぁ……素っ裸の魔法少女なんてねーよ……」

男「……コンパクト不良品じゃねぇのかなこれ……あ、服出せるかな」

男「プリキュア!スマイルチャージ!」ゴー!ゴーゴー!

男「あ、これ音声もなるのか意外と高性能ってうわーまたノーモーションで服きてたよプリキュアだよフリフリだよ」

男「いやまぁプリキュア!とかいったのが悪いんだろうけどなんかないのかよバンクとかそういうの……」

男「……でもまぁ一応服は出たか。すげぇなこのコンパクト」

男「……男に戻ろうか……って、ん?」ネーネープリキュアガイルー ホントダー

男「……あぁ、そうか子供たちの通学時間か。うんダッシュで家に帰ろう恥ずかしさで氏ぬ」

16: 2012/04/12(木) 00:40:24.73 ID:784CEL2j0
男「どうにか無事家にたどり着いた……と思ったら」

男「家の前にいつもうるさい管理人さんの姿が」

男「美人だし基本的にはいい人だけど……今この格好で俺の部屋に戻ったらどう考えてもめんどくさいことになるよなぁ」

男「こうなったらこのコンパクトでどうにか……もしくはまともな服をがんばって出してみるか」

男「どうしようかな?」

>>20

20: 2012/04/12(木) 00:44:09.68 ID:OMBejEeM0
女の子になる

21: 2012/04/12(木) 00:47:12.79 ID:784CEL2j0
男「……そうか、魔法少女なんてイメージだからこんなんなったのかもしれないな」

男「髪の毛とかもう3次元じゃありえない造形になってるし」

男「『普通の女の子』になって、彼女として家に入れば……あるいは……?」

男「まぁ試してみる価値はあるかな……」バッ!ギリギリギリギリ……

男「変……身!」


男「……うん、文句無しに普通の女の子だ」

男「……ちょっと口リ口リしすぎてる気がするが。妹だとでもいうか」

24: 2012/04/12(木) 00:55:04.70 ID:784CEL2j0
男「あの~、すいませんっ!」

管理人「あら、どうしたの?」

男「えっと……『男』っていう人はここに住んでいますか?」

管理人「えぇ、住んでるわ。えーっと……妹さんかしら?」

男「そ、そうです!実はお兄ちゃんに用事があってきたんですけれど!」

管理人「そう、2階の端が男くんの部屋だけれど……鍵とかは大丈夫?」

男「あ、はい大丈夫です!このバ……ッグ……に……?」

管理人「あら。手荷物が無いみたいだから心配だったんだけど……」

男(!?……最初の変身前に持ってた荷物が無い、だと……?)

男(そりゃ見事な全裸痴女だったもんなぁ、なんももってなかったもんなぁ……家に、入れない……)

管理人「えーっと……もしかして落としちゃったのかしら?」

管理人「じゃあ……男くんが来るまで私と一緒にお茶でもしよっか?」

25: 2012/04/12(木) 01:01:59.00 ID:784CEL2j0
管理人「あ、警察にもちゃんと届け出ださないといけないわね?」

管理人「何か大切なものとか入ってなかった?携帯電話とか」

男「あ、えっと、大丈夫です!お財布はありますし携帯持ってませんから!」

男(コンパクトの入ってるポッケをたたいてみせた。これで『お金は落としてないし大丈夫』って思ってもらえたはず)

男(管理人さんとお茶だなんて大チャンスだ。好みのタイプとかついでに聞いておけそうだし)

男(適当なところで引き上げてしまえばいいんだ)

男「ご心配ありがとうございます!大丈夫です!じゃあ……待たせてもらってもいいですか?」

26: 2012/04/12(木) 01:05:32.91 ID:784CEL2j0
管理人(おっしゃああああああ!かわいい女の子ゲットオオオォォォ!)

管理人(男くんところの妹ちゃん、って言ったけど……かわいい、犯罪的にかわいい!)

管理人(……ちょっとぐらいならイタズラしたって大丈夫よね、おとなしそうだしね!)


管理人「それじゃあ、私の部屋に案内するわ。ついてきてね」

男「はぁ~い!ありがとうございます!」

男(これは……)

管理人(楽しいことが)

男・管理人(起きる気がする!)

28: 2012/04/12(木) 01:12:10.75 ID:784CEL2j0
管理人「さ、ここが私の部屋。特に何もないけれどくつろいでね?」

男「おじゃまします!……わぁ」

男(お、おぉ……思ってたよりも殺風景な気もするが)

男(結構かわいらしい部屋だなぁ……ぬいぐるみとかもある)

管理人「あら、あの子たちが気になる?私こう見えてもUFOキャッチャーとか得意なのよ!」

男「そうなんですか?お兄ちゃんも得意だって言ってましたよ!」

管理人「へぇ~、今度男くん誘ってみようかしら……審判に来てね、妹ちゃん?」

男「え、あ……はい!」

男(よっしゃあ!管理人さんとデートできる!?最高じゃねぇ!?……あ、ごまかし方考えないとなぁ)

管理人(お兄ちゃん大好きっ子……かわいい……!いえ、まだよ……焦っちゃだめ……)

30: 2012/04/12(木) 01:21:33.02 ID:784CEL2j0
管理人「あ、そういえば妹ちゃんのお名前聞いて無かったわね……なんていうのかしら?」

男「えっ、えーっと、その……ま、まほです!まほ!」

管理人「へぇ、まほちゃん!素敵な名前ね」

男(とっさに『魔法のコンパクト』から『まほ』って名前を名乗ったけど……危なかった……)

管理人「それじゃあまほちゃん、何か飲むかしら?」

男「酒はダメなんで、オレンジジュースください」

管理人「……あらあら、もともとお酒が飲める年じゃないでしょ?」

男「あ、あはは……」

管理人(……お酒を混ぜて酔わせようとしたのがバレたのかと思った……気の使いすぎよね)

男(いかん、居酒屋に行く時のテンションになってた……落ち着け、素数を数えろ、2、4、6、8、とーぉ☆いや違う)

31: 2012/04/12(木) 01:25:12.33 ID:784CEL2j0
管理人「お待たせ、はいオレンジジュース」

男「ありがとうございます!……あ、バヤリーズだ」

管理人「あら、苦手だったかしら?」

男「違います!大好きなんですよ!」

管理人「あら、嬉しいわ……好みがあうのね私たちって?」

男(管理人さんに好みがあうって言われた!ヒャッホウ!)ニヤニヤ

管理人(かわいいわーかわいすぎるわー……まだよ、もう少し襲うのは待つのよ……!)

33: 2012/04/12(木) 01:33:53.30 ID:784CEL2j0
男「……それで……管理人さん。お兄ちゃんっていつもどんな感じですか?」

管理人「うーん……そうねぇ。いつもまじめで困ってる人は見過ごせないタイプね、なかなか素敵よ?」

男「え、まさか管理人さんお、お兄ちゃんのこと」

管理人「あら、やきもちかしら?そういうのとはちょっと違うから安心して」クスクス

男「そ、そうですか……じゃあ管理人さんは好きな人とかいるんですか?」

管理人「ふふふ、ヒ・ミ・ツよ?まほちゃんこそ好きな人とかいるのかしら?」

男「え、え、う……ヒ、ヒミツです!」


男(管理人さんへフラグ……たってるんじゃね……?ほら、今お兄ちゃん大好きっ子で通してるからごまかしてるだけで)

管理人(とまどうまほちゃんかわいいおそいたい)

34: 2012/04/12(木) 01:41:18.88 ID:784CEL2j0
男(……女同士って結構大胆なことするっていうよな……どうせ失敗したらどっか隠れて別の場所で変身すればいいんだし)

男(それに、あとから『妹が失礼なことをしたらしいじゃないですか、お詫びに食事でも……』とかいえるし!いったれ!)


男「それにしても管理人さんって……胸、大きいですよね……」

管理人「あらあら、まほちゃんだってまだまだ大きくなるわよ?大きいばかりがいいことでもないし」

男「でも……うらやましい、です。ちょっと……触ってみてもいいですか……」

管理人「」


管理人(まさかのまほちゃんからのアプローチktkr!!!!???)

管理人(これはもう襲っても同意のうえ……いいえ、まだよ!自然な流れを生み出すのよ!私は海!バミューダトライアングル!)

36: 2012/04/12(木) 01:47:27.58 ID:784CEL2j0
男「えっと……嫌でしたか……?」

男(撤退を考えるべきか!?フリーズしてやがる……焦りすぎたのか!?)

管理人「フ、フフフ……!い、いいわよ!触ってみて!」

男「あ、ありがとうございます!じゃあ、失礼して……あ、やわらかい……」ふにふに

管理人「んっ……もうちょっと強くてもいいのよ……?」

男「」


男(強くってどういうことだそこは『痛い、もうちょっと優しく』とか言っちゃって)

男(ごめんなさいって離れてすぐに撤退ぐらいの気持ちだったのに理性が持つのか……あ、今ないんだった)

37: 2012/04/12(木) 01:54:05.75 ID:784CEL2j0
男「じゃあもう少し……わ、手が……すごい……」むにむに

管理人「大きければいいってものでもないのよ。まほちゃんの胸だってかわいいじゃない」むにっ

男「ひゃっ!や、やりましたね管理人さん!えOちです!」

管理人「人生は等価交換の連続よ!」グイッ

男「や、あ、手ひっぱらないで、顔が近……!」チュッ

男「」


男(うおおおおお!事故とはいえ、キ、キ、キス!フレンドリーシップ!ちが、スキンシップ!すご、え、女ってこんな)

管理人(完璧よ私!マヤ文明よ!完全に事故に見せかけてキスしたわ!さぁ、もっとよ!もっと……!)

38: 2012/04/12(木) 02:02:14.61 ID:784CEL2j0
管理人「ご、ごめんなさいまほちゃん……キス、もしかして初めてだった……?」

男「は、はい……でも、管理人さんだから……うれし、いや、だいじょうぶです……」


管理人(いまちょっと嬉しいっていいかけたわよね!?来たわね!マイジェネレーション!マイレボリューション!21を超えて69よ!)


管理人「嘘でも、嬉しい……ふふ、どうせならもっとダイタンなことしてみる?」


男(これはあれか!『女同士はノーカンだから練習しちゃいましょう?』ってやつか!最高じゃないか!?)


男「は、はい……」


男・管理人(やったねカーチャン明日はホームランだ!)

40: 2012/04/12(木) 02:09:28.47 ID:784CEL2j0
男(……ん、待てよ……?俺魔法のコンパクトで『女の子』になったけど)

男(よく考えてみたら下着とかどうなってるのか自分で確認してないよな……男物はいてたりとか)

男(ノーパンとかだったらさすがにドン引きじゃね?いやまぁ脱がないだろうけどほらなんか雰囲気とかさぁ、服の上から触るかも)


男「あ、でもその前にちょっとお手洗いを借りてもいいですか?」

管理人「あ、えぇいいわよ?そこの突き当たりを右ね?……待ってるわ」

男「ちょ、ちょっと心の整理もしてきます……」



男(……さて、下着は……なんだ、普通の、ごくごく普通の感じのだな……)

男(そういえばコンパクト、変身にばっかり使ってたけど他の機能もいろいろあるんだっけ……ちょっと使ってみようか)

41: 2012/04/12(木) 02:18:17.25 ID:784CEL2j0
男「えーっと……何ができるんだっけ」

男「……望む景色を映す、かぁ……管理人さん待ってるって言ってたよな?見えるかな?」

男「テクマクマヤコンテクマクマヤコン、管理人さんの部屋を映せ!」


~~~~☆お・へ・や☆~~~~

管理人「……ふぅ、まほちゃんかわいいわぁ……」

管理人「さて、戻ってきたらどういこうか……うまく裸にひんむけばこっちのもの……」

管理人「フヘヘヘヘ……あぁ、よだれが。用具を取り出しやすい位置に動かしときましょうか」

管理人「ある程度なら強引なのもいいかもしれないわね。縄どこやったかしら」

~~~~~~~~~~~~~~


男「」ガクガクブルブルブル

男「お、俺童Oより先に処O卒業するところだったのか……?」

男「に、逃げよう……!」

43: 2012/04/12(木) 02:25:50.18 ID:784CEL2j0
男「……はぁ。思わず飛び出してきたけど……どうするか」

男「……まず男に戻るべきか?さっきから妙に疲れるんだよなぁ……体力も落ちてるのか。『女の子』だしな」

男「まぁ変身も何回かしてきて要領がわかってきたし……イメージしてやればいいんだろ」

男「……蒸着!」


男「よし、元通り。……なんか家に戻りたくないな。管理人さんと顔合わせるのも……」

男「っと、忘れてた。手荷物はともかく携帯ぐらいは戻すか……」

男「さて、次はどうしよう?」

46: 2012/04/12(木) 02:36:48.89 ID:784CEL2j0
男「んー……そういえば鏡の中に入れるんだっけか」

男「どうせなら思いつく限りためしてみるか!」

男「クァーメンライドゥ!」

男「あ、やべこの掛け声だとなんか変身っぽ……うわぁまたノータイム変身ですよ」

男「そしてなぜ何も考えず変身すると『魔法少女』なんだよ俺……!」

男「いやまぁ服着てるから最初よりはマシか……ってあれ?」

男「……なんか周りから音がしないぞ?」

男「なるほど、コンパクトの向こうには人が映ってる……ここは、鏡の中か」

男「……コンパクトの位置をずらして……パンツ見えた!……っていかんいかん」

男「うん、こういうのは堕ちはじめると早いからな、適度に適度に……」

48: 2012/04/12(木) 02:44:11.57 ID:784CEL2j0
男「大通りの真ん中で寝る!」

男「町中で思いっきり歌う!」

男「えーっと後は……映画をただで見る、とか……いやいやだから犯罪はやめとくって」

男「なんか悪いことしてたら悪夢オチする気がするしな……って、ん?」

男「コンパクトの向こうで叫んでるっぽい人……ふむ、叫んでるっぽい方向に女物ハンドバッグぶら下げたバイク」

男「ひったくりか。でも追いつけないんじゃ……待てよ?」

男「鏡に映ってるものなら干渉できる」

男「で、このコンパクトは魔法のコンパクトだから『望んだ景色』が映せる」

男「ってことは、だ」

男「……ペルソナッ!」カッ

49: 2012/04/12(木) 02:51:41.05 ID:784CEL2j0
男「よし、うまくいったぞ」

男「『逃げているひったくりの男たち』を映して」

男「手元のバッグを奪い、ついでにガソリンを鏡越しにこちらに流させる」

男「あっという間にガス欠、さっきから追いかけてた勇敢な人が捕まえた、と」

男「なんだかこれはこれで楽しいなー、正義の味方みたいな?」

男「……あぁ、魔法少女のままだったわ忘れてた……とにかく、バッグはさっきの場所を映して、さりげなく返して」


男「さて、そろそろ戻るか……」

男「『人気が少なそうな場所』を映して……ん?」

男「あれ、まさか幼馴染の幼!?え、なんかガラの悪い男に囲まれてこれって要するに……」

男「うおおおお!待てィ!」

50: 2012/04/12(木) 02:54:40.01 ID:784CEL2j0
DQNA「アァー?ンだてめェ~?どこからきたんだ~?」

男「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ……悪を倒せと俺を呼ぶ!」

男「聞けィ!悪党ども!俺は正義の……」

DQNB「でもかわうぃ~じゃン?なになに混ぜて欲しいの?ん?」

男「」

男(変身解くの忘れてた氏にたい)

51: 2012/04/12(木) 03:01:10.13 ID:784CEL2j0
男(そもそも鏡越しに殴り倒しとけばよかった気もする……けど)

男(子供のころから仲良かったやつが今にもレOプされそうな時にそんな冷静な判断できるタイプじゃないしな)

男「ふぅ……私は、正義の魔法使い、まほ!」

男「月に代わって、おしおきよっ!」

DQNC「この子ちょっとイかれてるんじゃねェの?あぁでもかわいいねー、ほら一緒に……」ゴキッ

男「触るな、ゲスめ」

男「その子から離れろ。氏にたくないならな」

DQNC「い、いでええええええ!」

DQNA「なめんなよゴルァ!」

DQNB「泣いても許してやらねぇかんなぁ!」

男「……来いよ、こっちも許す気なんてないんだ」

52: 2012/04/12(木) 03:12:59.90 ID:784CEL2j0
男(うん、まぁ変身解くの忘れてたのが幸いしたかな)

男(さすが『魔法少女』だよなぁ、そこらへんのチンピラとか相手にならないわ……)

男(もしただの『女の子』だったり普段の俺だったら負けてただろうなぁ……いや、幼逃がすぐらいはできるけどね?)

男(複雑な気分だなぁ……こう、俺がさっそうと幼を助けて『久しぶり。ずいぶん友達のセンスが悪くなったんだな』とかさ……)

男(……ってそんなことより幼だよ幼!さっきまさにレOプされそうになってたんだぞ!?心のケア!)


男「大丈夫だった?」

幼「う、うん……あなたこそ大丈夫なの?」

男「え、えっと……ほら、私魔法少女だから強いんだよ?だから平気」

幼「……くっ、あははは!すごいね!本当にいたんだ魔法少女って!」

男「わ、笑わないでよ!」

幼「あ、いや馬鹿にしたわけじゃないんだよ?でも私の友達にそういうのすっごく好きやつがいて……」

幼「あなたが助けてくれた時、一瞬そいつがきてくれたのかと思った。紹介してあげたいなぁ」


男(すいません本人です)

53: 2012/04/12(木) 03:19:29.32 ID:784CEL2j0
幼「それに、強いんだね?本当に魔法少女みたい」

男「本物ですよ……?ほら、物理型なだけで」

幼「えー、じゃあ記憶とか消されちゃうの!?」

男「……たぶん、消せますけれど。消さなくても大丈夫だと思います」

幼「魔法少女って思ったよりアバウトなんだね、敵はなんなの?」

男「……いません……」

幼「無敵ってこと?すごいなー!」

男「いや……あの、私がいるのがイレギュラーなのでこの世界に化け物とか、いません」

幼「」

54: 2012/04/12(木) 03:28:01.46 ID:784CEL2j0
男(たぶん、だけどいないよなぁ化け物)

男(……こんなアイテムあるんだからいてもおかしくはないけど)

男(俺、本職じゃないし。不安にさせても仕方ないだろ)


男「まぁ、その、パトロールしてたら困ってる人がいる気配がしたのでちょっと……」

幼「ほんと面白いねぇ、あなた!」

幼「……魔法少女、まほちゃんだっけ?応援してるね!」

男「あ、ありがとうございます……このことは他言無用でお願いします!」

幼「りょーかい!じゃあまたどっかで会ったらよろしくね!」

男「はい!」

男(……幼、久々に見たけど変わってなかったなぁ)

男(いやぁ、しかし我ながら女子状態の時のロールプレイすごいな)

男(これも訓練のたまものよ……と、そろそろもとに戻るか)

男「さて、次は何しようかな……?」

56: 2012/04/12(木) 03:45:04.19 ID:784CEL2j0
男「……あ。そういえば管理人さん……」

男「バースト発動!」

~~~~☆お・へ・や☆~~~~

管理人「……ふふふ、始める前からすでに焦らしプレイとはなかなかやるわねまほちゃん」

管理人「でも私は無理強いもしない、深追いもしない……あの子はきっと戻ってくると信じてる」

管理人「だってほら、男くんはふらふらしてるから捕まらないだろうし!結局ここに戻ってくるのよっ!」

管理人「あ、でも慣れない場所で道に迷ってたら……?携帯も持ってないって言ってたし……」

管理人「あんなに可愛い子なんですもの……悪いやつに襲われてるかも!?あぁでも!」

~~~~~~~~~~~~~

男「……うん、何も見てない」

57: 2012/04/12(木) 03:52:05.24 ID:784CEL2j0
男「……しかしまぁ、便利なコンパクトだよなぁ」

男「イメージひとつで変身、服装から体力まで自由自在」

男「……顔はどうやら意識しないと変化してないみたいだけど」

男「うーん……眼鏡とか?」ボンッ

男「おぉ知的だな。なんか魔法少女の変身前って感じで面白い」ドンッ

男「あ、すいま……せ……」

DQNA「さっきはお世話になったよなァ?センパイ呼んできたからよォ~?」

男(……ちょっとまずいか。意識しないで変身したから今『女の子』だぞ俺)

男(どうにかいったん『魔法少女』に変身して……!?)

DQND「おやおやァ~?携帯かと思ったらコンパクトかよ」

男「やめっ……返せ!」

59: 2012/04/12(木) 03:57:54.97 ID:784CEL2j0
DQND「ん~?大事なモノってことかい?」

男「……」

DQND「じゃあ、こわそ」

男「あっやめ……!」

?「オラァッ!」

DQND「ぶべらっ!」

DQNA「な、なんだテメー!」

友「……あー、なんだ。……通りすがりの……正義の味方?だ」

DQNA「またアタマおかしいヤロウかよ!ちくしょうやっちまえ!」

友「まともに相手なんてしないけどな!ほら、早く!手!」

男「あ、うん……」

友「逃げるぞ!ダッシュ!」

60: 2012/04/12(木) 04:06:15.20 ID:784CEL2j0
友「ッ……ハァ、疲れた……!」

男「あ、ありがとうございます……なんで……?」

友「ん、いや……なんかガラの悪い男に絡まれてる女の子がいたから眺めてたら連れてかれて」

友「あ、やばそうだなーって思ったらなんか勝手に身体が動いてた、みたいな?」

男「……ケンカ、弱いくせに」

友「あ、バレた?ほんとありえないわ……俺、まともにやったら君より弱いかも」

男「あ、いえなんとなく……それはさすがにないんじゃないですか?でも、ありがとうございます」

友「いやねー、昔の俺ならこんなこと絶対にしなかったんだけどねぇ」

友「俺の一番の友達がね、本当にどうしようもなく馬鹿なんだよ」

男「……友達の、悪口ですか?」

友「いや、できれば最後まで聞いて」

61: 2012/04/12(木) 04:22:39.56 ID:784CEL2j0
友「それでね、もうそいつ本当に馬鹿だからさ……俺、正直嫌いだったんだよ」

男「……」

友「うん、だって口を開けば『かっこいいヒーローの話』ばっかだぜ?ガキじゃないんだから」

男「……じゃあ、なんで一番の友達なんて言うんですか?」

友「あぁ、俺も馬鹿だったんだけどさ?さっきの君みたいに絡まれてる女の子を見かけて」

友「助けに入ったらボッコボコにされたのよ、女の子は逃げたんだけどさ、周りに人がいるのに止めようともせず」

友「『やめときゃよかった』とか『俺をおいて逃げるなんて』って助けた女の子まで恨んだね」

友「そこでさ、来たんだよ」

友「『どうしようもない馬鹿』が」

62: 2012/04/12(木) 04:32:46.00 ID:784CEL2j0
友「ありえないだろ?だってもうムッキムキの男が3人だぜ?」

友「周りの人たちだって絶対呆れてたね。怖いし関わりたくないって」

友「そんな中、馬鹿はこう言ったんだよ」

友「『敵は多いな、友……いや……大したことはないか……今日は俺とお前でダブルライダーだからな』」

友「真顔で、だぞ?あの馬鹿はそんなときまで馬鹿だったんだよ」

友「そのあとは……うん、一緒にボコボコにされた」

友「警察がきて、どうにか助かったけどさ」

友「でもそれから、あの馬鹿のことは最高の友達だと思ってる」

友「『普通』やる見て見ぬふりってのができないんだよあの馬鹿。だから俺もちょっと、ね」

友「……まぁ、さすがに真顔で恥ずかしいセリフとか言えるレベルじゃねぇけど、尊敬してるってこと」

63: 2012/04/12(木) 04:38:19.34 ID:784CEL2j0
男「そう……ですか。素敵ですね」

友「だろ?馬鹿だけどいいやつだぜ?馬鹿だけどな!」

男「……いえ、あなたがです。そんなおばかさんのことを、馬鹿だっていいながらも同じ目線にたっている」

友「いやいや買いかぶりだね。あの馬鹿はいっぺん氏んでも『そんなこと俺が知るか!』とかいいながら突然生き返るタイプだ」

男「……それでも、おばかさんでも、一緒にいてくれる友達ってきっと心強かったと思います」

友「そうかねぇ?アイツひとりでも割となんでもできるんだよ、あくまで割となんだけど」

男「……本当に感謝してるよ、『友』」

友「そう?……ん、あれ?俺名乗ったっけ?」

男「いいえ、でも……ありがとう」

友「いやいや別に……あれ?消えた!?」

64: 2012/04/12(木) 04:46:35.65 ID:784CEL2j0
男(なんだよあいつありえねーわマジありえねーわ)

男(あーもう!身体が女なせいなのか顔が熱い!もう!)

男(……でもまぁ、悪くない気分かもな)



男「……」バッババッスーッ……

男「変・身!」

男「うし、元通り……っと」

男(……まぁ、今日は家に帰るかな)

男(なんだかもうコンパクトでアレコレって気分でもないし)

男(……ま、これに頼りっぱなしで何もかもやろうってのはよくないってことだよな)

男「うん、ウルトラマンが欲しいのはギリギリまでがんばってから、だよな」


お わ り

65: 2012/04/12(木) 04:49:48.39 ID:784CEL2j0
おまけ

男「……あ」

管理人「男くうううううううん!実は、実はね!落ち着いて聞いて!あのね!そのね!!」

男(……やばい、すっかり忘れてた……)

管理人「お、おちおちおちちちちちついてね!あなたの妹さんが!!」

男「まほなら偶然街中で見かけて、用事も済ませたんで帰っちゃいましたけど……」

管理人「」

男(……今日のアレはお互い無かったことにしたほうがたぶん、いいんだろうし)

男(……うん、変身中は絶対見つからないようにしないとな)

66: 2012/04/12(木) 04:52:50.39 ID:784CEL2j0
まだなんかいろいろやれそうだけれど、ここでおしまい
眠いしな!安価スレとか面白いんじゃね?って思ったらこれだ!次は書きためでもすっか!!!

じゃあの

引用: 男「魔法のコンパクト?」女「は~い♪」