俺「ハリボー…ハリボーってグミを探してるんだ」

俺(ふんどうせわからんやろが。せやからほっとけ言うたんや俺は。恥かかせたぁないいう俺の優しさがわからんのか。やれやれやでほんに)

ガキ店員「でしたらこちらに」ｽｯ

俺「はぁ？お前そんな…簡単に？！よう見せてみい？！」ｻｯ

俺「は、ハリボーやん！！」

ガキ店員「ええ、こちらにはコーラ、マシュマロ付きのもの、グレープフルーツ味も用意してございます」ﾆｺｯ

俺「な、なんやお前！！なにもんやお前ええええ！！！」

ガキ店員「製菓担当、ムラヤマと、もうします」ﾆｺｯ

俺「ま、まあええわ…ゴールデンベアとコーラをもらおうか…」

ガキ店員「その他ご用命頂ければなんなりと、ムラヤマにお申し付けくださいませ」ﾆｺｯ

俺(なにもんやこいつ…こんな閉店間際のスーパーに居ていい人材とは思えへんけども…)

俺「いかんいかん！こんなもん偶然にきもうとる！！」

ガキ店員「お客様？」ｷｮﾄﾝ

俺「な、なんでもないわあほんだらぁ///」

俺「ｺﾎﾝ…それはそうと、ちょっとにんじん探してるんやけども案内したってや」ﾆﾔｧ

ガキ店員「にんじんでしたらこちら、向かって左の棚に」



俺(にんじん！このゆとり店員にんじんと聞いて即座に！？)

ガキ店員「お味もこの通り三種類、おすすめと致しましては…」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

俺「もうええ…」

ガキ店員「お客…様？」

俺「もうええ…俺の負けや…ふふここまで完敗やといっそ清々しいもんやな…」

ガキ店員「そんな…とんでもございません！」

俺「ええ店やわ！！ちょっぴり苦い思いさせられてもうたせども！お前！いやムラヤマさん！あんたのお陰で楽しい買い物させてもろうたでしかし！！」

ガキ店員「もったいないお言葉でございます…そして、私はやはりまだまだ修行が足りないようですね」

俺「なんでや？俺が太鼓判おしたる！あんたは日本一の製菓担当や！！」

ガキ店員「なればこそでございます。お客様に苦い思いをさせるなどスーパーの甘味を司る製菓担当にあるまじきこと…」

俺「ふふ…ふふふふ…がははははははっ！あんさん！こりゃあ叶いまへんわ！！！」

完

店員「ニンジンならここに」ﾎﾞﾛﾝｯ

人参売り場まで？！