58: 2013/10/19(土) 19:13:40 ID:yAfiiC4k

ベルトルト「強さの秘密」

*今日も適当に思いついて書いた妄想短編投下。

59: 2013/10/19(土) 19:14:13 ID:yAfiiC4k

ベルトルト「彼の強さの秘密?」

エレン「ああ。俺、あいつに追いつきたいんだ。
    アルミンと話してたら、ベルトルトなら知ってるんじゃないかって」

ベルトルト「秘密、ね…」

ベルトルト(そりゃあるにはあるけど、言えるわけないし…)

60: 2013/10/19(土) 19:14:53 ID:yAfiiC4k

エレン「知ってたら教えてくれないか?」

ベルトルト「…と、言われても」

エレン「頼むよ。本人に聞いても笑ってごまかされたんだ」

ベルトルト「………」

61: 2013/10/19(土) 19:16:08 ID:yAfiiC4k

ベルトルト「…彼にも、苦手なものはあるよ」

エレン「あいつに?」

ベルトルト「うん。それをうまく隠してごまかしてることもある、かも」

エレン「…よくわからないんだが」

ベルトルト「たとえば、なんだけど」

エレン「ああ」

62: 2013/10/19(土) 19:16:54 ID:yAfiiC4k

ベルトルト「彼はプチトマトが苦手なんだ」

エレン「……………へ?」

ベルトルト「僕が好きなのをいいことに、好物だろと押し付けてくる。
      皆の前で残すことはしたくないんだろうけど」

エレン「そ、そうか…でも、なんでプチトマト」

ベルトルト「口の中で、汁が弾ける感触が嫌なんだって」

エレン「あー…なるほど」

63: 2013/10/19(土) 19:17:41 ID:yAfiiC4k

ベルトルト(アレを口の中で噛んでしまった時に、中身が飛び散るのを
     想像してしまうから、だなんて言ってたけど。
     …全然感触違うし、まぁ嘘だろうね)

ベルトルト「…彼にだって、弱いところはあるんだよ」

エレン「そっか…」

ベルトルト「それでも強いことに間違いないけどね」

エレン「だよなぁ」

ベルトルト「見えないところでこっそり努力してるよ、彼は。
      座学の時間にも、一番後ろの席で握力鍛えてるし」

エレン「まじか」

ベルトルト「うん」

エレン「俺ら一番前の席だからな…」

64: 2013/10/19(土) 19:18:36 ID:yAfiiC4k

ベルトルト「ああ、そういえば明日の朝食にプチトマト出るよ」

エレン「そうなのか?」

ベルトルト「いい加減、食べ物の好き嫌いして欲しくないし
      明日は断ってみる。できれば、近くに座ってみててあげて。
      プレッシャーできっと食べるから」

エレン「おー、わかった」

65: 2013/10/19(土) 19:19:07 ID:yAfiiC4k

ベルトルト「あと、イチゴもダメらしいから」

エレン「………」

ベルトルト「つぶつぶ感がね。サシャに取られてるわけじゃないんだ」

エレン「…なんか」

ベルトルト「?」

エレン「知らなきゃ良かったような」

ベルトルト「…ごめん。強さの理由が思いつかなくて」

エレン「うーん…まぁ、見えないところで努力してるのは分かったし、ありがとな」

66: 2013/10/19(土) 19:19:55 ID:yAfiiC4k

…翌朝。

ライナー「…いるか?好きだろ?」

ベルトルト「…いい加減食べられるようになろうよ」

ライナー「なっ…」

エレン「なんだ、ライナー。嫌いなのか?」

アルミン「そうなの?」

ミカサ「好き嫌いは良くない」

67: 2013/10/19(土) 19:20:28 ID:yAfiiC4k

ライナー「ぐ…」

ベルトルト「………」

ライナー「謀ったな」

ベルトルト「…何のこと?」

ライナー「食うよ、食えばいいんだろ!」

68: 2013/10/19(土) 19:21:00 ID:yAfiiC4k

勝手なお題「プチトマト」
くだらない題材で日常の1コマを妄想する俺。

引用: アニ「もし私に何かあったら」