260: 2013/09/29(日) 23:21:39 ID:xav1n5/Y


前回:俺提督「俺提督、霧島ト出会ウ」

俺提督、長門ト出会ウ 時系列ハ金剛シスターズヨリ前


妖精 ピョンッ  シュタッ

俺「あ、よーせーさん・・・きょ、今日の建造で意味わかんない数字でたんすけど・・・」

妖精 っ「ありゃ、戦艦だね」

俺「戦艦!?せ、戦艦・・・?」

 「戦艦も知らないのか、貴様は」

俺「ひぃぃっ!!?」ビクゥッ

妖精 っ「高速建造しちゃった」

長門「私が戦艦長門だ、よろしく頼むぞ。敵戦艦との殴り合いなら任せておけ」

俺「あ、アワワワワ・・・よ、よろしくッスぅふ・・・」ビクビク(でかいしこわい・・・)

長門「なんだこの男は・・・・貴様、本当に提督なのか?身がなっていないな」

長門「これでは我が身を任せられない」フッ

俺(くっ、くっそぉぉぉ!)ギリギリ
海の画集 -「艦これ」公式イラスト集-
261: 2013/09/29(日) 23:22:58 ID:xav1n5/Y
俺「え、作戦?あ、ああうん。いい、いいと思いますうん・・・」

・・・・・何なんだその答えは

俺「あ、お、オツカレシタ!す、すごかったすね!ばぁーんってなってうぁーってなってたし

・・・・・意味がわからない、貴様の指揮のせいで負傷したんだが


長門「くっ・・・!」バンッ!

阿武隈「きゃっ!びっくりしたぁ・・・」

潮「ど、どうかなさったのですか・・・・?」オドオド

・・・・・貴様等にはわからないだろう・・・

阿武隈「あ、わかった!北上さんにやられたんでしょう!?そうなんですよね!」ドヤッ

長門「違う、貴様等に話したところでわかるまい」ガタッ  スタスタ

262: 2013/09/29(日) 23:23:52 ID:xav1n5/Y
そうだ・・・わかるわけがない・・・

陸奥「提督・・・?別に悪い方でもないじゃない。むしろ楽しくて素敵ね」

陸奥「火遊びしないし」

何故だ・・・・・ヤツは本当に私達の上に立つべき器なのか・・・・!?


龍田「え、私達が・・・?」

大井「提督の事を嫌いですかって?」

龍田「ううん、むしろだーい好き・・・あの人の叫び声と恐怖に満ちた顔は・・・うふっふふふ」ゾクゾク

大井「サウンドバックになるし」ニコォ...

・・・・聞かなかったことにしよう

263: 2013/09/29(日) 23:24:52 ID:xav1n5/Y
俺「ひっ、や、やめてくださいよぉ!」

ワーワー キャッキャッ  フフッ ハハ マテー バーカバーカ

長門「・・・・・」

何故だ、何故あのような奴が愛されている?

ヘラヘラと笑い、指揮官としての能力も体力もない

長門「・・・・・」ギリ

長門「私は・・・私は何故こんな気持ちになっている・・・!」

長門「奴さえ・・・提督が奴ではなかったら・・・」

264: 2013/09/29(日) 23:27:02 ID:xav1n5/Y
「わ、私が・・・ですか・・・?」

 「ああ、君はこの『艦娘プロジェクト』に選ばれた」

 「お父さんの事は残念だ、私達の良き友でもあったんだ・・・」

「し、知ってます・・・ぱ、パパは・・・パパは海軍で・・・深海棲艦の奴らに負けて・・うぅ」メソメソ

 「だから、だからこそのこのプロジェクトだ」

 「君は生まれ変われる、よく言ってたね。強くなりたいって」

 「このプロジェクトに参加するなら君は強くなれる・・・心も体も・・・」


「パパ・・・ぱ、パパの・・・敵討ちもできるんですか・・・?」オドオド

 「ああ、もちろんだとも・・・」ニヤ

265: 2013/09/29(日) 23:29:27 ID:xav1n5/Y
執務室

俺(やっべーよ・・・やべーよこれ・・・)ダラダラ

俺(すっげー長門さんに睨まれてるんだけど・・・・・戦闘中に胸だけ見てたからかな?)ダラダラ

俺(「長門さんの触覚綺麗ですねー」って思ったから!?)ダラダラ

長門「・・・・・」スタスタ

俺「ひっ・・・な、なんですか?」

長門「率直に言う、貴様」

長門「この職務を辞めろ」

俺「・・・・ふぇっ?」

長門「一度言ったこともろくに理解できないのだな、もう一度言ってやろう」

長門「貴様、提督を辞めろ」

許せない・・・・・こんな奴が私の・・・私達を指揮する立場だなんて・・・・

270: 2013/10/02(水) 23:07:12 ID:bEhmpcG2
俺「や、辞める!?そ・・・そんな・・・」

俺「む、無理っすよw・・・お、俺この仕事やめたらまたバイト生活だし・・・・w」

長門「私にとって貴様は有害だ。私達と国の命を抱えながらへらへらと呑気に過ごして・・・!」ギリッ

長門「貴様のような軟弱者に『提督』が務まるわけがない!」

俺「・・・っ!」ビクッ

長門「舐めているのか・・・・貴様?命がかかってるんだぞ・・・・?」

俺「そっそんなことわk・・・!」

長門「黙れ、貴様の戯言なぞ聞きたくない・・・」

長門「今すぐとは言わない・・・せいぜい皆に別れの挨拶でもしておくんだな・・・」クルッ スタスタ

長門「・・・・・」ピタ

長門「だがこれはあくまで部下の反感だ・・・貴様そう受け取るならそれでいい」

長門「だが私は貴様を提督として認めない」ガチャッ

271: 2013/10/02(水) 23:10:38 ID:bEhmpcG2
     バタンッ

俺「・・・・・・」

俺「・・・・・・」

俺「はぁ・・・つーか俺、こんなこと言われんの慣れてるんだよなぁ・・・」


(「おめぇもう部活やめちまえよ」「練習サボってたクセに大会でてんじゃねぇよ!」)

(「お前そんなんで学校続けられんのか?」「今やめたほうが心も楽だって、やめたほうがいいよ」)

(「はぁ・・・あのさ、そんなこともまだ覚えられないようじゃクビだよ?クビ」「バイトでよかったねぇ~~、社会じゃやってけないけどw」)

(「はぁ?何言ってるか聞こえねぇよ、キメェな」「私は貴様を提督として認めない」「辞めろ」)


俺「・・・・・」

俺「またトラウマボイスが増えちゃったなぁ・・・」

272: 2013/10/02(水) 23:15:38 ID:bEhmpcG2
俺「・・・・・」カキカキ

妖精 !!

妖精 タッタッタッ

俺「・・・ん?」

妖精 ピョンッピョンッ!!

俺「え、あ、ああ辞めませんってば・・・・・」(部下の反感って思うならそれでいいって言ってたし・・・無視でいいよな)

俺「・・・・・」カキカキ(そうだ・・・こうやって逃げてこう・・・今までだってそれでやっていけたんだ・・)

妖精 ホッ

俺「・・・・・」カキカキ(どんな目で見られたっていい・・・嫌われてもいい・・や・・)

273: 2013/10/02(水) 23:19:09 ID:bEhmpcG2
妖精部屋(羅針盤メンバー)


魔法使い妖精「本当なんだって。私聞いてたもの!」

ダル妖精「ふぅ~~~んそ・・・っかぁ・・」グター

ボブ妖精「そ、それって大変じゃん!」アタフタ

魔法妖精「だから私が慰めてあげたんだ~・・・えへへ!」

ダル妖精「言葉通じないじゃ~ん・・・ふわぁ~~眠い・・・」グター

活発妖精「私も慰めにいく~~~ッ!」><ダダッ


ボブ妖精「い、行っちゃったね」

ダル妖精「ふわぁ~~あ・・・・あ、今度の羅針盤係私じゃん・・・めんどいなぁ・・・」グッタリ

274: 2013/10/02(水) 23:20:07 ID:bEhmpcG2
食堂

俺「・・・・・フヒッw」

間宮「あ、あのなにかあったのなら相談にのりましょうか?」

俺「・・だ・・大丈夫・・・んふっwククッ」

間宮(いつにもなく挙動不審・・というより)

俺「・・・・・欝だ・・・氏のう・・・」ドンヨリ

俺「ふふっwあはははっ・・・ふふふふっ」パァァ

俺「ふざけんなっ!・・くそっ!・・・俺が悪いけどさぁ・・ちっ!」

間宮(じょ、情緒不安定!)

275: 2013/10/02(水) 23:21:25 ID:bEhmpcG2
妖精 ピョンピョーンッ ゴソゴソ

俺「んあ?あ、ひよこ妖精さん・・・活発妖精さんって名前だったっけな・・・」

妖精 っ「あきらめないで!」

俺「えっ・・・・?」

妖精 ゴソゴソ 

妖精 っ「辞めちゃだめだよ!」

妖精 ゴソゴソ

妖精 っ「それだけ!!!」

妖精 ドヤッ

妖精 ピョーーーンッ  テッテッテッテ

俺「よ、妖精さん・・・!」ウルウル

276: 2013/10/02(水) 23:23:43 ID:bEhmpcG2
間宮「あ、あの・・・オムライスですよ?」スッ

俺「オムライス・・・・・」(一度でも辞めようと思ってた俺が馬鹿みたいだな)

俺「うめ、うめ、うめ」パクパク

間宮(怖い・・・・泣いてる・・・あ、そ、そんな美味しかったのかしら)

俺「そうだよな・・・このオムライスが食べられるのもここだけ・・・」

俺「間宮さんッッ!!!」ギュッ

間宮「へっ、な、なんですか・・・!?いきなり手を握って・・・!」

俺「お、お、おわっ・・す、すいません・・・」パッ

俺「お、俺提督を辞めませんから!」

間宮「は、はぁ・・・そうですか・・・」

277: 2013/10/02(水) 23:27:06 ID:bEhmpcG2
俺「そうだ・・・!」(長門さんに認められるように頑張ろう!)

俺「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ(以下ループ)」スタスタ


長門型室 長門 陸奥

俺「・・・・ゴクッ」ガタガタガタ(あ、足がグルコサミンだ・・・)

俺「・・・・・」ガタガタガタ

俺「やっやっぱり明日にしよ・・・」タッタッタッ

俺「うん、うん、明日でいいよな・・・明日で・・・」タッタッタッ




俺「明日があるし」

281: 2013/10/03(木) 17:44:04 ID:g.XVE1Lk
翌日

俺「・・・・・」チ、チラッ

長門「・・・・・」フキフキ

阿武隈「わぁ、長門さんの兵装大きくて格好良いですね」

赤城(解体したら美味しそう・・・その兵装・・・きっとボーキがたくさん・・・)ダラー

俺「あ、あっとぉ」

俺「み、皆さん出撃準備できましたか?」オドオド(きょ、今日・・・今日だから・・・!)

 「「「「「はい(ええ)!」」」」」

長門「・・・・・」ムシ

俺「う、うぐ・・・で、では出撃します!」

282: 2013/10/03(木) 17:49:29 ID:g.XVE1Lk
出撃開始!

俺「くっ・・・!」(相手に空母がいる・・!)

俺「長門さん!空母を先にほうs」

長門「良し、艦隊、この長門に続け!」ババババッ 

エ? キカンガシレイスルノカシラ テイトクー? ナンカアッタノカナ・・・?

俺「えっ・・?さ、先に駆逐艦を攻撃したら後がっ!」

長門「なんだ貴様・・・」

長門「まだ『提督ごっこ』をしているのか」

俺「・・・・ッ!」ビクッ

俺「お、俺・・・俺はっ・・・・」

長門「邪魔だな、一般人は陸に戻って欲しいものだ」

俺「ぁっ・・ぐぅっ・・・っ!」

283: 2013/10/03(木) 17:51:59 ID:g.XVE1Lk
戦闘終了! 鎮守府帰還

俺「・・・・・」スタスタ

夕張「あ、待ってくださいよ~帰りもおいてかれるなんていやだぁ~~!」

俺「・・・・・」スタスタ

夕張「あれ?提督。そういえばなんで今日は指揮を長門さんに任せたんだろう」

長門「あんなもの提督じゃない。放っておけ、そのうちこの鎮守府からいなくなるのだからな」

俺「!・・・ッ!」タッタッタ

夕張「はぁ、そうなんで・・・えぇ~~~っ!!?」

夕張「そ、そんな・・・提督が辞めるなんて・・・」

長門「そのうち、だがな」フッ

赤城「・・・・・」

284: 2013/10/03(木) 17:54:11 ID:g.XVE1Lk
赤城「そういえば、貴方、提督の事をよく思ってないみたいね」

長門「それがどうかしたか」

赤城「いえ、強さを求めてきた貴方が彼をよく思わない気持ちはわかるけど」

加賀「あの人もあの人なりに考えているので・・・・・自分の価値観で勝手に決めないでもらえますか・・・・」キッ

長門「・・・・・」(赤城や加賀も同じか・・・)


長門「よくわからないな、鎮守府は貴様等にとってなんだ?戦いとはなんだ?」

長門「少なくとも私はお遊びや、平和なイメージは無い」

長門「それを遊び同然でヘラヘラと呑気に力も無く体たらくな奴を見ると反吐が出る」ギリ

長門「昼行灯風情が私を指示するな・・・!」ギリリ

285: 2013/10/04(金) 00:05:09 ID:SESUaN9Y
執務室

俺「・・・・・」(明日・・・まだ明日がある・・・きっと許してくれる・・・)

俺(今までそうだったんだ・・・明日も大丈夫・・・今日はたまたま不幸だったから明日は幸運だよな・・・)

俺「・・・・・」

俺「ははっ・・・やっぱりダメ人間だなぁ・・・俺・・・で、でも明日・・・」グス

俺「明日っていつの明日だよ・・・ッ!」ガンッ

妖精 ビクゥッ

俺「あっ・・・」

俺「す、すいません!見苦しいところを・・・!」

妖精

286: 2013/10/04(金) 00:08:46 ID:SESUaN9Y
俺「もうやだ・・・・」ビクビク

妖精 ポンポン

妖精 サスサス

 「皆心配しているぞ?いつまで悲劇の姫を演じている」

俺「!?」ビクッ(な、長門・・・?!)

 「これは後がキツイんじゃあないか?周りからまた別の目でこれから生きることになるかもな」

俺「はぁっ・・やめろ!やめろ!!」

 「いっそ逃げてしまえばどうだ?楽になるぞ」

 「明日、明日と理由をつけてよく逃げいていたじゃあないか」

俺「ちっちがっ・・うぁっああっ!やめっ!やめろ!!」ガクガク

 「ん?どうした?私の声が怖いのか?」

俺「違う!ちがっうっぁっ・・・ああぁあ!」フラフラ

287: 2013/10/04(金) 00:51:24 ID:SESUaN9Y
鎮守府外

俺「はぁっ!!はぁっ!」タッタッタ

 「そうだ、そうだ、そうやって逃げろ。今までだってそう逃げてきたんだろう?」

俺「うぐっ!?」バターン

俺「ぐぅっ・・!・・・」スクッ パンパン

 「怒られても反省した振りで逃げてきたな。貴様は真面目な人間だってあまり知り合いではない者によく言われたな」

俺「はぁっ!はぁっ!・・・くっ・・・!」タッタッタ

 「ふふっ、だが実際は全くの別だ、貴様はでたらめで不真面目な男だ。ネットで言う真面目系クズって奴だったなぁ?」

俺「くぅっ・・・!違う!違う!!俺はネットの奴らとは違うんだ!一緒にするな!!!」タッタッタッ

 「そうやって走ってどうする?少しアニメの主人公気分を味わいたいのか?こうやって内心で自分と戦っても貴様の場合何も起きないぞ?」

俺「そんなんじゃない!・・・・・違う!・・・俺はもう十分やったよ!一般人にしてはすごいんじゃないか!?ふっあ、あぁあはは!」タッタッタッ

 「『十分やった』・・・か・・明日からその言葉を心の支えで生きていくのか?」

俺「はぁ!?な、何言ってんだよ!大体長門の言うとおりで俺みたいな奴向いてないんだよ!!これは逃げるんじゃなくて辞退なんだよ!」タッタッタ

288: 2013/10/04(金) 00:53:47 ID:SESUaN9Y
 「鎮守府が小さくなっていくな。どうだ振り返ってみろ、海もどんどん見えなくなっていく」

 「新任の頃を思い出すなぁ?といってもたいした時間は経ってないが・・・・・」

俺「はぁっ・・・・はぁっ・・・」タッタッタ

俺「うぎゅっ・・・んふっ・・ぜぇ・・ぜぇ・・・」

 「上層部にはどう説明をつける?部下に辞めろと言われて怖くなって辞めまーす、でいいか?」

俺「あぁぁぁあああああ!!!黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!!!」ガンガン

  うっせーぞガキ!!!何時だと思ってんだ!!!

俺「ひぃっ!?す、すいません!」

  ちっ・・・!氏ね!

俺「あぅ。くっだ、黙れハゲ!」

  あ!?な、なんだとテメェ!そこでまってろ!!

俺「・・・・・」

俺「・・・こ、これもこうなったのも!上層部って奴のせいだ!」ダダッ

289: 2013/10/04(金) 00:56:07 ID:SESUaN9Y
俺「アイツのせいで俺が悩んでるんだ・・・!どうして俺が提督なんだよ!意味不明だろ!?」

 「とはいいつつ、初めの頃は心が浮かれていたではないか?提督服がカッコよくて」

俺「チッ・・・・この服もコンビニで捨てる・・・」スタスタ

 オニイチャン!デンワダヨ? モウ!ダレカラナノ? オニイチャン!デンワダヨ? モウ!ダレカラナノ? オニイチャン!デンワダヨ? モウ! ダレカr

俺「は、はい・・・もしもし・・・」

 <あ、提督ですか。私です、赤城です。ところでどこに・・・・・行くのですか・・・?>

俺「・・・こっ・・・こ、コンビニっす・・・」

 <な・・・なぁんだ。どこのコンビニですか?>

俺「えっま、まだきめてなくて」

 <ではファミマならファミキチ、セブンならアメリカンドック、ミニストップまらベルギーチョコでおねg> プツッ

俺「・・・・・」

 「いま、少し戻ろうかなって思ったか?」

290: 2013/10/04(金) 00:57:51 ID:SESUaN9Y
俺「・・・・・」

 「やめとけやめとけ、帰ってもまた白い目で長門に見られるぞ」

 「実家に逃げよう。1週間ニートくらい許してくれるさ」

 「お前は逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げ尽くす男なんだ。あの辛い職場からも逃げようではないか」

俺「逃げる・・・だ、だよな・・・・それに俺が逃げたって悲しむ娘なんてあの鎮守府にはいないはずだし」

俺「代わりの提督の方が絶対に優秀の筈・・・そっそうだよ!!俺はその為に逃げるんだ!!!」スタスタ

 「さっきの赤城の電話なぞ無視していいだろ。あんな食いしん坊のパシリなぞ無視だ無視」

 「おっと口が悪かったかな?だがまぁ」

 「貴様は内心殆どの人間を見下して生きているからな。その上自分には甘いくせに」

俺「・・・・・」

 オニイチャン!デンワダy

俺「はい、もs」

 <ね、ねぇ!今テレビにアンタ出てたんだけど!!>

俺「えっ・・・母ちゃん・・・」ビクッ

291: 2013/10/04(金) 01:03:10 ID:SESUaN9Y
夜間食堂

俺「う、嘘だ。俺がテレビ出てるなんて・・・・」ガララ

店員「らっしゃーい。ってお前!提督じゃねぇか!」

俺「あ、あのテレビ借ります!」ピッ

TV「それで?どうして提督に? あ、は、はい。この海を守るためです・・かね?ドヤ」

俺「お、俺だ・・・・あのインタビューテレビ番組だったのか・・・」ブルブル

 <でしょ?あ~~明日から会社の子に私なんて言われるのかな>

 <息子なんてただのフリーターだと思ってたのに・・・ってアンタ!いつのまに兵学校卒業してたの!?>

俺「え?いや選ばれてだよ」ニコニコ

 <本当!?私も鼻が高いよ。あ、ほら!お父さん>

 <おう、がんばれよ。それだけ  全く・・・じゃ、じゃあ頑張ってね!応援してるからさ!>プツッ

俺「・・・・・」

店員「何食う?」

俺「・・・・・」(「貴様のような軟弱者に『提督』が務まるわけがない!」)

俺「俺だって・・・!」ダダッ

292: 2013/10/04(金) 01:08:12 ID:SESUaN9Y


ザザーン ザッパァーン

俺「はぁっ・・・走っちゃった・・・・」ザプッ

俺「冷たっ」バシャバシャ ブクブク

俺「うぷっ・・・・・お、俺だって戦えるんだ!」

 「氏ぬだけだと思うがな」

俺「そ、それでも長門に一矢報いれる!」

 「だとしてもそれも逃げなんじゃないか?」

俺「違う!じゃあ頃して勝ってみせる!」チャキッ ツルッ チャポン

俺「重っ・・・ってあぁ!拳銃落としちゃった・・・」

 「変われるのか?そんなことして・・・・・俺は変われるのか?」

俺「か、変わってやるんだ!絶対に!あんなマグロ俺の力だけで勝てるしぃ?」

 「じゃあ・・・・もう俺を裏切らないでくれよ?」

俺「殺ってやるぜ!」プカプカ

293: 2013/10/04(金) 01:10:43 ID:SESUaN9Y
密漁者A「うっせぇぞガキ!密猟してんのがバr・・・」

俺「えっ!?」プカプカ

密漁者A「ひっ!?ゆ、幽霊だぁ!!すまねぇ!最近深海棲艦のせいで漁が全くできねぇもんで・・・」

密漁者A「で、できるからあの世だけは勘弁してくれぃ!」ドゲザ

俺「あ、お、俺」プカプカ

密漁者B「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」スリスリ

俺「違いますって!俺は現代のてい」

密漁者A「アンタ等のおかげで少しは漁ができるようになった・・・それは感謝する・・・」

密漁者A「今の提督も頑張ってるそうだ・・・。ありがとう!」

密漁者B「アンタの犠牲があってこその今だからな、ありがとうな」

俺「!」

密漁者A「こんな冷てぇ海ん中じゃアレだろうし・・・沖まで送ってくぜ。提督さん」

俺「えっ?あ、有難う御座います」(なんか覚悟を削がれた気が・・・)

295: 2013/10/05(土) 01:24:17 ID:zEdG4QXc
密漁者B「へぇっ!?生きてる!?そんでもってアンタ一人で立ち向かおうとしてたんかい!?」

俺「そ、そっス・・・そしたら何か変われると思って」

密漁者A「新しい提督は貧弱で頼りなさそうっつう噂を聞いたが・・・」

密漁者B「覚悟あんじゃねぇか!」バシンッ!

俺「いつっ!?あ、ありがとうです」

密漁者A「おう、そういや内緒で仕掛けてた網にウニとかカニ入ってたんだが・・・ほら」

俺「うわっ!?す、すげぇ・・・」(深海棲艦の影響で海産物は物価が高くてなぁ・・・)

密漁者B「提督さん、こりゃ日本のために頑張ってくれよ」ムキムキ

密漁者B「おら、ウニだ」

俺「ずぞっぞぞぞ」

俺「うめええええええ!!!」

296: 2013/10/05(土) 01:26:31 ID:zEdG4QXc
密漁者A「内緒だぜ?提督さん」

俺「・・・・・」ムシャムシャ

密漁者B「俺達にとってアンタ達は最後の希望なんだ・・・まぁちと、女の子達を戦わせるってTVで見たときはどうかと

    思ったがよ・・・だが、アンタみたいのがまとめるなら誰も沈みそうになさそうだな!」

俺「俺が・・・俺達が希望・・・?おふっおふっ」ムシャムシャ ズゾゾゾ(「私は貴様を提督として認めない」・・・そうだな・・・だったら認めてもらうんじゃなくて)

俺「認めさせる!そうだ!認めさせてやるぞーーー!」

俺「お、俺!俺は提督です!俺提督です!!」

密漁者B「な、なんだぁ?カニ食いすぎてマヒしたんじゃねぇか?それとも寒くて」

俺「お、お、俺!俺が守ります!この海を!貴方達を!!俺の・・・部下達を・・・!」

俺「あの子達を轟沈なんて氏んでもさせません!身代わりになる覚悟です!!!」

密漁者A「おお!いいぞいいぞ!」

密漁者B「頑張れよ!!!おっ、そろそろ陸に戻ろうかな」

俺「あっ・・・じゃあ陸に上がったら貴方達逮捕なんで」

チョッ、マ、マダリクニアガッテナ・・・  バッシャァアアン ウプッオ、オイ!マテ!リクマデオクッテクッテイッタジャンカ!

297: 2013/10/05(土) 01:31:37 ID:zEdG4QXc
鎮守府 執務室

長門「だから言ったろう、奴は逃げるような人間だとな・・・」(腑抜けめ・・・二度と顔を出すなよ)

電「し、司令は逃げ出したりしてないのです!!」

響「・・・やめな、電」

電「ちょっとコンビニに行ったっだけなのです!」

吹雪「で、でも泣きながら・・・?」

吹雪「それの前にも結構悩んでたし・・・」

天龍「だったらそうだな・・・・・アイツもそれまでの男だったってことだな」

天龍「あーあー、ツマンネ。も、もうねるわ」ダダッ


俺(や、やべぇ・・・行きづらい・・・明日にし)ガクガクガk...

俺「いや・・・」ピタッ

298: 2013/10/05(土) 01:36:11 ID:zEdG4QXc
            バンッ! スタスタ

長門「・・・フン」

長門「帰ってきたか、忘れ物でもしたなら整理してやってもいいぞ」

俺「執務室・・・・・これからも俺の仕事場は・・・ここなんだ・・・」ビショビショ ブルブル

俺「悪いが長門さん。君がなんと言おうと・・・・」ブルブル

俺「俺は提督を辞めないぞッ!はっ・・・はっ・・・はっくしゅっ!!」ブッ

テートク モウフモウフ クシュッ ホラティッシュ チーン ア、アリガト マッテテ!イマアツイオチャモッテクル!!

長門「・・・・・」(私に対する目つきが変わったな・・・)

長門「そうか、ならいい。だが私は貴様に言い続けるぞ」

長門「貴様には向いてない。辞めてしまえ」ギロッ

俺「ッ!」

俺「辞めない!絶対に辞めない!!辞めないもん!!!」ブルブル

長門「・・・・・」ギリッ

299: 2013/10/05(土) 01:39:00 ID:zEdG4QXc
長門「貴様が思う程命は軽くない・・・!」

俺「そっそんなこと百も承知だッ!!」

俺「お前が思う程俺は軽い気持ちで海に、深海棲艦に挑んでねぇんだよ・・・ッ!」

吹雪(て、提督が怒ってる・・・?)

俺「いっ挑んでないんだぞ!」ビシッ

吹雪(あっ、いつもの提督だ)

長門「急に強気になり始めて、貴様は何がしたい?辞めろと言われたくないだけか?」

俺「俺はお前に嫌われてもいい・・・恨まれたって憎まれたっていい」

俺「ただお前に・・・長門に・・・提督として認めて欲しい」

長門「フン、まだわからないのk」

俺「それが無理ならッ!」

俺「認めてもらうんじゃなく・・・」

俺「認めさせるまでだッ!!!」バァーーンッ(決まった・・・)

301: 2013/10/05(土) 14:54:53 ID:zEdG4QXc
長門「私を・・・?」

長門「貴様を提督として認める?」

長門「ククッ・・・ふふっ、あはははっ!」

俺「な、何がおかしいっ!」ビクッ

長門「お前にそんな力があるのか?人をまとめる力があるのか?」


俺「み、みんな!せいれーつ!背の低い順で!」

ゾ、ゾロゾロ エ、ワタシガイチバン!? シラヌイハアナタヨリセガタカイハズ ワタシハウシロカナ? チョット!モットハヤクナラボ! 

3分後

ズララーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

俺「どうだ!」ドヤ

長門「・・・・・」呆

302: 2013/10/05(土) 14:58:07 ID:zEdG4QXc
俺「確かに君の言うとおり俺は提督はおろか海軍兵以下の知識及び運動能力も無いに等しい」

俺「提督としての威厳が全く感じられないのは自分でも痛い程わかってるさ」

俺「上の人に怒鳴られても、部下にどやされようとも、部下に辞めろと言われても」

俺「ずっと言い訳してた・・・。やりたくてやってるわけじゃない。無理やりやらされた。何で俺が・・・。って」

長門「・・・・・」

俺「長門さん・・・君の言うとおりだ。俺みたいな奴が『提督』なんてやってるのは当時に戦ってた人達への冒涜だよな」

長門「わかってるならさっさと・・・!」

俺「だけど!だけどっ・・・俺は・・・誓ったんだ・・・」

俺「俺が約束をしたんだ。この国を守るって・・・深海棲艦から・・・」


俺「君達を、海を守りゅって!!!」グッ

304: 2013/10/05(土) 17:53:25 ID:zEdG4QXc
長門「・・・・くだらん。貴様のくだらない約束というものに私達を巻き込むな!」キッ

長門「命を懸けている・・・貴様の指揮一つで私達は海に沈むんだぞ・・・!!」グイッ

俺「ぐっ・・・い、いっ」(く、首が締まる・・・っ!)

俺「命を懸けるのは俺だけだ!」

俺「君達に命を懸けさせた覚えはない!」

俺「命の博打なんて男の俺だけでいい。博打をしないような男はろくなものじゃないって言うし」

長門「黙れ・・・!」

長門「やめろ・・・それ以上言うな・・・!」

俺「おっお、俺はッ!」

俺「俺は君達の身代わりにだってなれる!氏んでも君達を沈めない!」

俺「俺ぬはその覚悟がある!」

305: 2013/10/05(土) 17:54:47 ID:zEdG4QXc
長門「きっ貴様ごときが・・・!貴様のような男が」

長門「か、軽々しくそんな言葉を口をするなッ!!!」ブンッ!

  アブナイ! テートクヨケテ! キャァッ

俺「ぐぎぎ・・・ッ!」('A`((殴  (ああ・・・多分今GEで殴られたブチャラティの顔だ・・・)

長門「なっ!?」

俺「軽くなんてない・・・!なんならもう一度、なんどでも言ってやる・・!」パシッ グググッ

長門「さ、触るな!離せっ!!」

俺「何度でも言ってやる・・・俺は君達の身代わりになる」

俺「氏んでも君達を沈めないってな!」

長門「・・・・・ッ!」

306: 2013/10/05(土) 17:58:25 ID:zEdG4QXc
長門「わ、私は・・・っ」(「これが戦艦『長門』ですか・・・建造費に4,390万円もかけたかいがありますなぁ」)

長門「私は戦艦『長門』であると同時に・・・」(アメリカで・・・核実験に使われたという情報が・・・・」 「「Old navy never die...」)

俺「・・・・・」

長門「私は、いや、私達は・・・元はただの女性なんだ・・・」


「君は艦娘プロジェクトに選ばれたんだ」「海に命を懸けてくれるか?」「いいか!貴様等はもう人間なんかじゃあない!これから対深海棲艦用に訓練を受けてもらう!」


「戦艦『長門』は貴様のような軟弱な女じゃあ務まらんぞ!」「お前はもう『長門』という名に変わり生きていくんだ」


「貴方が長門?私は    あっ、違かった。これからは陸奥・・・かな?私達って歴史では同じビック7?っていうらしいの、これからよろしくね」


    「どうして・・・私はその戦艦、長門さんより弱いのに・・・・こんなに辛いなんて聞いてないよ・・・」

    「怖いよ・・・・海で氏にたくなんてないよ・・・沈みたくなんてないよ・・・・強くなんてなれないよ・・・パパ・・・逃げたいよ」

                       「強くなりたいよ。強くならないと・・・」


    「強く・・・強く・・・・強く・・・・強く強く強く強く強く強く強く強くっ!私は長門・・・強くなくちゃらならいんだ・・・」

307: 2013/10/05(土) 18:00:16 ID:zEdG4QXc
長門「人間だった頃の記憶など・・・・もはや長門建造のさいに捨てたはずだった」

長門「貴様を見ると当時の弱い私を思い出すのだ・・・済まない・・・」

長門「・・・貴様は弱くなんてなかったのだな・・・」

俺「違う、君達は今もこれからも人間だ。ただ戦うって使命をもった女の子さ」

長門「だが・・・貴様は・・・言っていたな・・・沈めない、と・・・」

俺「ああ、そして君を提督として認めさせる」

長門「・・・そこまで言うなら」

長門「いいだろう。まだ認めたわけではないが・・・」

長門「その言葉、信用しよう・・・」


長門「あらためて、私が戦艦長門だ、よろしく頼むぞ」グッ

俺「はい!よろしくお願いします!」へ ビシッ

308: 2013/10/05(土) 18:01:06 ID:zEdG4QXc
出撃開始!

それから数日が経った、が、俺はまだ長門さんに認められていない

しかしかなりの進歩はあったと言える


俺「皆さん!準備は・・・い、いいっすか?」

夕張「もう!昨日の威勢はどうしのよ・・・まったく」

俺「えっそ、そ、それは」

長門「こっちはいいぞ」ガシャンガシャン

俺「!」(長門さんが返事をしてくれた!)

俺「は、はい!」(うれしいなぁ)

309: 2013/10/05(土) 18:02:08 ID:zEdG4QXc
出撃開始!

それから数日が経った、が、俺はまだ長門さんに認められていない

しかしかなりの進歩はあったと言える


俺「皆さん!準備は・・・い、いいっすか?」

夕張「もう!昨日の威勢はどうしのよ・・・まったく」

俺「えっそ、そ、それは」

長門「こっちはいいぞ」ガシャンガシャン

俺「!」(長門さんが返事をしてくれた!)

俺「は、はい!」(うれしい)

310: 2013/10/05(土) 18:06:16 ID:zEdG4QXc
戦闘終了 母港ヘ帰還

長門「まさか本当に身代わりするとはな・・・あれくらいで私はダメージなど受けたりしないぞ?」

俺「あ、あぁっ!お、おろしてくださいよ!恥ずかしいっ!」

加賀「・・・・・」ジッ

赤城「ふふっ、お姫様だっこですって」グゥ~~

夕張「昨日も二人共ずぶ濡れで帰ってきたんだから。長門さんが提督をお姫様抱っこしてる時は笑っちゃった」

加賀「・・・・・」ジッ(私も腕力さえあれば・・・)

島風「提督ったらお姫様みたーい!ところでお姫様って足遅いイメージあるよね!」

俺「し、知らないけどっ・・・うわっ!」

長門「『提督(司令官)もどき』は女々しい奴だからな・・・これくらいで丁度いい」フッ

俺「て、提督です!訂正してください!」ムカッ

長門「ではこうしよう。『提督(司令官)見習い』はどうだ?」

俺「見習い・・・か。って嫌ですよ!それじゃ甲板掃除させられそうで!」

長門「ふふっ」ニコッ

311: 2013/10/05(土) 18:36:26 ID:zEdG4QXc
執務室

俺「うう・・・認めさせると言ったものの」

俺「未だに・・・・・だもんなぁ・・・」ガクリ

妖精 っ「まったりいきましょ~」

俺「今はなんとか仲良くなれたけど・・・」

妖精 っ「モテモテやな」

エッ ソ、ソンナンジャナイデスッテ オレハテイトクトシテミトメテ・・・


長門「本当に・・・いつになることやら・・・」スタスタ

長門「・・・・・フッ」スタスタ


___不思議と、そう遠くない気がした___

312: 2013/10/05(土) 18:42:05 ID:zEdG4QXc
日常編  長門 オア 一部駆逐艦

俺「ふひっwじゃあ俺が夫役やるね」

暁「貴方が夫?響の方がまだマシよね」ヤレヤレ

響「司令官は女々しいからね」

俺「め、女々しいっ!?」グサッ

雷「大丈夫よ、司令官。私が慰めてあげるっ!」ナデナデ

俺「ふ、ふひっ・・・あ、ありがとう・・・」テレテレ

叢雲「気色悪っ!」バシンッ

俺「あひんっ!ありがとうございます!!」ビクンッ


長門「ぐぬぬ・・・」|д゚)

俺提督「俺提督、長門の悩み相談に乗る」

引用: 俺提督「お、俺提督!ちっ鎮守府に着任します!」