212: 2014/06/03(火) 10:22:34.30 ID:iP4MWB7g0
次の更新はできたらお昼頃、多分5時以降になります
リクエスト見返すと、駆逐艦と言うか、容姿が幼い子が多い…あっ(察し)
リクエスト見返すと、駆逐艦と言うか、容姿が幼い子が多い…あっ(察し)
前回:提督「つれづれなるままに」【その2】
214: 2014/06/03(火) 12:01:13.08 ID:iP4MWB7g0
【提督の心のBGM「メガリス(エースコンバット04より)」】
「…」
「な、何とか言いなさいよ、言葉も忘れっちゃたの?このクズ司令官」
(なんだ…これは、どういう状況だ、いったい…)
(なぜ、こんなことになった…)
<数日前>
「え、夕飯を作ってあげたい?」
「うん…」
「なんでまた?」
「え、と、そう!あのクズ、最近仕事が忙しくってろくにご飯も食べてないそうじゃない」
「こんなんじゃ、全ての艦隊の指揮に影響がでるわ、ほんっと迷惑」
「…だから、ろくに体調管理もしようとしないあのクズ司令官に代わって、あたしが…ね」
「別に霞が無理して作らなくても、鳳翔さんや間宮さんにでも頼めば…」
「ほ、ほら!そこは、秘書艦たる私が率先してやらなきゃいけないと思うの」
「あのクズ司令官の不始末は、あたしが何とかしなきゃ、ね?」
「で、でも、あたし、今まで料理なんか作ったことないから不安で…」
「それでね!カレーなら初心者でもまず失敗しないって聞いたの」
「だから、カレーで「有名」なアンタに、作り方を教えてもらいたいなって…」
「ふっふっふ…なるほど、そこまで言われちゃしかたないなぁ…」
「ではこの比叡が!霞にカレーの作り方を教えてあげるわ!」
215: 2014/06/03(火) 12:07:11.34 ID:iP4MWB7g0
(…食堂の入り口から、比叡がチラチラこちらを覗いている…そうか…すべてはお前が…)
「早く食べないと、冷めちゃうわよ…?」
「あ、ああ、すまない…霞が作ってくれたかと思うと、胸がいっぱいでな…」
「!!そ、そういうのはいいから!さっさと食べろって言ってんの!!」
「まさか、スプーンの使い方も知らないとか言い出すんじゃないでしょうね?このクズ司令官!」
(匂いは、まだ、ごまかせている…流石カレー、まだ食べ物の匂いだ…微かに異臭はするが…)
(しかし、明らかにカレーというにはおかしい具が…)
(これは化学実験じゃない、なぜ細かい工材らしきものが見える…)
(それにこのところどころ浮いてる油上のもの…まさか…燃料か?!)
(貴重な資材を…いや、そもそも私は普通の人間で…)
「ね、ねえ、ど、どうして食べないの?ま、まさか、カレー嫌いだった?」
「いや、そうではないんだが…な」
「じゃ、じゃあなんでっていうのよ!なんで食べようとしないわけ?あたしが作ったから不安なの?」
「せ、せっかく…っ…作ったのに…グス…ホントは感謝してるって…そう、おもって…っ…頑張って…ヒック…」
(…撤退は…許されない!!!!)
(おい金剛、なに「あちゃー私知らないネー」みたいな顔をしてる。妹の不始末だぞ…)
(鳳翔…ああ、お前のやさしさは嬉しい、嬉しいが、胃腸薬ということは、食べろと暗に言ってるのか?)
(曙、満潮…そんな戦艦級の威圧感を向けないでくれないか…お前たちが霞の味方なのはよくわかるが…)
(赤城…今回ばかりは、お前がうらやましいよ…そんなに目を輝かせて…)
(クソっ…お前には山ほど説教がある…楽しみに待ってろよ…比叡…)
「……頂きます…」
「う、うん!ちゃんと味わって食べなさい!!」
<<ああっ、提督がやられた!!>>
220: 2014/06/03(火) 17:30:37.53 ID:iP4MWB7g0
【隣に寄り添う子犬のような】
(今日の作戦立案はここまでにしよう…少々疲れた…)
(時刻は…マルフタマルマル…深夜じゃないか…)
(とりあえず、食堂に行って、何か飲み物を…)
(…しかし、あの海域はなんだ、なぜ、いつも敵の根城付近で急に海流が変わる?)
(頼りの羅針盤も役立たず、そもそも敵戦力も未知数、艦隊の編成は…戦艦中心に…いや…)
(クソッ…考えが纏まらない……はぁ…ソファーにでも…横になって…少し、体を……)
「っぽい?」
「!!??」
「…夕立か?!急に視界に現れるな、驚いたぞ。…なぜここに?」
「えへへ、提督さん、ごめんなさい、夕立は多分提督さんと一緒で、のどが乾いたっぽい?」
「でも、提督さん、珍しいね、ソファーに横になるなんて。他の子がやったら注意するのに…」
「…確かにな、駆逐艦たちが横になってたら注意をするのに、肝心の私がこれでは示しがつかないか…」
「…んー、何だか、提督さん、お疲れっぽい?大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ…お前は何も気にする必要はない…」
「…提督さん、嘘ついてるっぽい…そんな顔して大丈夫なんて、ちょっと無理があるの…」
「そうか、そんなに酷いか…まあ…疲れてるのは事実だが…」
「……ちょっと失礼するっぽい?」
「夕立、なにをっ?」
「お疲れの提督さんは、夕立がギュってしてあげるね」
「ちょっとでも、お役に立てればいいっぽい?」
「夕立…」
(…子供らしい、少し高めの体温と柔らかさ…何故か安心する……)
(疲れてるせいか、眠気が…ここで…寝て…は…)
「…提督さん?お休みしちゃったっぽい?なら、夕立も今日はここで寝るね?」
(…ブランケットをもってきてっと…よし…)
「お休みなさい、提督さん」
「いい夢、見れるといいね?」
(さて、今日も皆の朝ごはん、つくらないと…今日の献立は…あら?)
(提督に、一緒に寝てるのは、夕立?…ふふっ、幸せそうな顔しちゃって…)
(本当なら他の子が来る前に起きて頂きたいんですけど、なんだか起こすのもかわいそうね…)
(それにしてもこの光景、なんだかまるで…)
235: 2014/06/04(水) 08:37:03.93 ID:SUMUTvTD0
【自然とほおが緩むのは…】
(私の可愛い妹である不知火は、とことん不愛想である…)
「不知火です、ご指導ご鞭撻よろしくです。」
(これは、ちょっと硬いけど、まあいいだろう。生真面目で、愚直な性格なんだなくらいに思われる)
「なんでしょうか…不知火に落ち度でも?」
(これは、ちょっとね…なに開幕一発目で喧嘩売ってんのよ…)
(不知火に用があるのはなにも仕事だけじゃないんだから、もうちょっとソフトに…)
「沈め」
「ふふ、不知火を怒らせたわね…!」
(……怖い…特に目つきがやばい。知ってる?ヲ級の攻撃一瞬止まってたよ?いいことだけど…)
(…はあ、これじゃ、鎮守府の皆とコミュニケーションをとれてるかが心配ね…)
(実際、不知火が私以外の誰かと積極的に話してるとこ見たとこないし…)
(せめて、表情でも柔らかければ…、っていうか私に笑いかけてくれたって…違う違う…)
(とにかく!不知火の笑顔が見たい!!)
236: 2014/06/04(水) 08:39:07.43 ID:SUMUTvTD0
「っていうわけで不知火、ちょっと笑ってみてくれない?」
「………」
「ごめん、無言で「はあ?何を言ってるのか不知火には理解できません」みたいな顔しないで…」
「…陽炎が何を理由にそのようなことを言ってるのか不知火には「口に出せばいいってもんじゃなくて!」」
「…なら、いったいなぜ?不知火に落ち度でも?」
「えーっと…」
(流石に面と向かって無表情だのなんだのは言えない…)
「い、一発ギャグやります!」
「………」
「お願いだから無言で「陽炎が一体何を、」それももういいから!とにかく、見てなさい!」
「今日は何の日?子日だよ~」
「…」
「…おにおこっ!!」
「……………」
「…ぅう、ぬいぬいがいじめるよぉ…ぐすん…」
「別にいじめてなどいません、陽炎が勝手に自爆してるだけです。それとぬいぬいと呼ばないでください」
「…それで、陽炎はいったいなぜこのようなことを?」
237: 2014/06/04(水) 08:42:41.01 ID:SUMUTvTD0
「…だって、だって不知火、全然笑わないんだもの…」
「はい?」
「…私ね、不知火がホントは皆のことちゃんと考えてるって知ってるよ」
「実は意外と繊細なのも、可愛いものや甘いものが好きってとこも…不知火のいいとこ全部知ってる」
「でも不知火ってクールだから、そういうところ見えないのはちょっともったいないなって…」
「そのことで、私の好きな不知火が変な誤解をされるのはいやだなって…」
「だから、せめて表情でも柔らかくできないかなって…そう、思ったの…」
「…そうですか…」
「不知火?」
「そろそろ出撃予定時刻ですから、不知火はいきますね」
「え、準備するにしたってちょっと早くない?」
「体勢を整えるに越したことはないので、では」
「あ、…行っちゃった…」
(まったく、陽炎は卑怯です…いきなりあんなこと言われたら…)
(…ああ、顔が熱い…でも…嫌な気分ではありません…)
(…すこし、笑顔の練習でもしてみようかな…)
243: 2014/06/04(水) 11:56:37.59 ID:SUMUTvTD0
【そのままの君で】
(ただ、無心に弓を引き、放ち、中てる)
(私の一射は、護国の礎、敵を屠る、空を舞う矛)
(決して、外すことがあってはならない…でも…)
(また、外した…八射六中、決して悪くはないのだけど…)
(この一射が、勝敗を分けるかもしれない、皆中でなければ意味がない…)
(もっと、もっと正確に、私には、失敗は許されない…)
(………九射七中、でも、本当に的ぎりぎりの中り、こんなのじゃ…)
「…見事なものだ…祥鳳」
「!あ、て、提督!?いったい何時から見てらしたんですか?」
「二射目の弓構えのあたりから、かな」
「ほ、ほとんど全部じゃないですか!お声をかけてくださってもよかったのに…」
「ああ、あまりに集中していたのと、何より、放つ姿が美しかったからな。躊躇われたよ」
「もう!からかわないでください!…あれ?そういえば、弓構えって、それに、弓道衣を」
「ああ、少しだけな…素人もいいとこだが、たまにはな」
「そうだったんですね、一射、見せて頂けませんか?」
「…祥鳳に見せられるようなものではないんだが、まあ、いいだろう」
244: 2014/06/04(水) 11:59:10.01 ID:SUMUTvTD0
(提督…一つ一つの動作がとても綺麗…あ、でも会のときちょっと…あ…)
「……外してしまったな…」
「でも提督、足踏みから残心までの形が非常に綺麗でした。素人とはとても、お見事です」
「祥鳳に言われると、自信がもてるよ」
「……祥鳳、最後、残心の際少し表情が固かったが、何かあったのか?」
「あ…、さすがは提督…ですね…」
「…その、皆中でないことに、少し、不満というか、焦りを覚えまして…」
「外しちゃ、ダメなんです。私はただでさえ搭載機数が少ないのに、命中率までよくないなんて…」
「…祥鳳、少し私に弓の放ち方を教えてくれないだろうか」
「え?…はい、えっと、提督は先ほどもい言いましたように動作の一つ一つは綺麗なんです」
「ただ引分けから会までが少し、こう…言葉で伝えるのは難しいな…失礼します」
「えっと、右手はこの位置、弓はこの角度で、はい、放ってください」
「………中ったな、ありがとう祥鳳、すこし、コツがつかめたよ」
245: 2014/06/04(水) 12:02:58.62 ID:SUMUTvTD0
「…ところで祥鳳、教えてもらわないとろくに矢を放てない私をふがいないと思うか?」
「え、いえ、そんなことは、誰にでも得手不得手はありますし、それに…それ、に…」
「…誰にでも得手不得手はある。何のための「隊」だ、失敗は別の者が埋めればいい、甘えては困るがな」
「お前の心構えは素晴らしいが、そう気負うな、祥鳳」
「…そういえば、搭載機数を気にしていたな。上からやっと改造の許可が下りた、お前のな」
「ほ、本当ですか!やったっ!」
「ともかく、あまり自分を責めるな。できるものもできなくなる、今のままで十分だ」
「はい!ありがとうございます!」
「あー、あと祥鳳」
「何ですか?提督?」
「男性にも負けないという気負いの一つだとは理解してるが、肌脱ぎであまり密着してくれるな」
「その、いろいろと、困る」
「あ………は、はい……ぅうう」
250: 2014/06/04(水) 12:45:56.81 ID:SUMUTvTD0
【ダ・カーポ】
「提督よ、話が違うではないか、これは裏切りにも等しいぞ!!」
「…何の話か、皆目見当もつかんな、長門」
「とぼける気か!あれだけ期待させておきながら、いざその時が来たら知らぬだと!」
「提督、約束とは守るためにあるものだ、互いの信頼関係が無くては軍など成り立たぬぞ!」
「…何が言いたい…」
「提督が約束を果たすまで、この長門、いっさい提督の命に応じる気はない!!」
「随分と大きく出たものだな…確かにお前はわが艦隊の旗艦にして一番の実力者、だが…」
「別の手がないわけじゃない、大和に代わってもらうだけだ」
「貴様っ、そこまでしてっ!!」
「お前こそ頭を冷やせ、自分が何を言っているのか、わかっているのか?」
「ああ、わかっているとも。だが、それだけあの約束は私の夢だったのだ」
「それほどまでのものなのか?」
「当たり前だ!あれを目標に今まで鬼神の如き戦果をあげてきたのだ!この…」
「この…」
「この、30回MVP達成記念、全長1,5メートル、超巨大テディベアを買ってもらうのが!!」
「部屋に入らん、MVPのたびに増える人形が暑苦しいと陸奥からも苦情がきた、あきらめろ」
「提督よ、だから、話が違うと!!!」
254: 2014/06/04(水) 14:19:53.63 ID:SUMUTvTD0
【そこは私の場所】
「提督ー、今日執務ないって言ってたっしょー、お暇な提督のために鈴谷があそ…び、に…」
「ああ、とっても素敵ですわ提督…本当に、提督は髪を梳くうのがお上手ですわね…」
「そうか…?普通にしているつもりだが?」
「いいえ、提督、手串でそんな、んんっ、ああ…ゾクゾクしますの…」
「髪が引っかからないようまずは手串でといったのは熊野だろうが…」
「あと、うなじあたりに入ったら悩ましい声を上げるのをやめてくれないか…」
「だって、そんな、あっ…無理ですの…っふ…」
「ああ、提督…もっと、もっと熊野のこと、弄ってください…」
「髪を…な」
「え?なにこれ工口い…」
255: 2014/06/04(水) 14:22:59.59 ID:SUMUTvTD0
「じゃなくて!なんで熊野は向かい合うように提督の膝に座ってるのさ!!」
「ちょっ、ずるくない!!…おい!無視すんなし!」
「あ、あら、鈴谷?どうしてここに?」
「どうしてって、いや、熊野のほうこそなんで?」
「あら、わたくしはいつもこの時間は提督に髪を梳くって頂いてますの、秘書艦の特権ですわ」
「え、なにそれオーボーじゃんショッケンランヨーってやつじゃね?ダメっしょ!!」
「ていうか、今日執務ないじゃん!秘書艦もなにもカンケーなくない!?」
「お前たち、喧嘩は…」
「そもそも提督が悪いんじゃん!罰として、鈴谷の髪も梳くってよね!熊野と同じように!」
「あら、ここはいくら鈴谷といえど譲れませんわ」
「だったら無理やり!」
「………きゃ……鈴谷っ!!」
「ほらほら、提督?鈴谷の髪も梳いてよ?おねがぁい?」
「あ、ああ」
(あ、確かにコレやば…すごい、気持ちいい…)
(腰のあたりに提督の腕が回されて、まるで抱きしめられてるっていうか、向かい合ってるし)
(それに、無自覚なの?髪をなでる手つき、工口っ、あっ…)
「…ぁ…提督、もっと、もっとぉ…」
「いや、そろそろ…熊野が…」
「鈴谷!!いい加減にしてください!!そこはわたくしの場所だといってるでしょ!」
「…えー、でも今は鈴谷の場所になってるしぃ、毎日これやってたんっしょ?一日くらいいいじゃん」
「だめですわ!」
「ケチ!」
「ケチで結構ですの!
「だから、お前たち、喧嘩は…」
「…ねぇ提督?熊野なんかより、鈴谷のほうが髪気持ちよかったっしょ?」
「なっ、そんなことありませんわ!わたくし、これでも髪には自信がありましてよ?ねえ提督?」
「いや、どっちも、だな…はぁ…………、交代制で、勘弁してくれないか…」
260: 2014/06/04(水) 15:10:49.20 ID:SUMUTvTD0
【霞と鈴谷が教えてくれました】
「さて、今日も執務を始めようか、電」
「…電は準備できてるからさっさとしろよ、くず…」ボソ
「!!??」
「いな…づ、ま…?」
「はい、司令官さん?何なのです?」
「あ、いや、聞き間違いか…」
(そうだ、曙や霞や満潮ならまだしも、電だぞ…、あんな暴言、吐くはずがない…)
「では、予定通り、執務を開始しよう」
「わかったのです!」
(あれから、電が暴言を吐く様子はない…やはり聞き間違えか…疲れてるのかもしれん…)
「…うっわ、まwじwかwよw、こんな誤字しやがって、ありえねー、脳みそまでかびてるんじゃねww?」ボソ
(!!?、今のは、小さかったがはっきり聞こえたぞ…そんな…電、お前…)
「…電、言いたいことがあるなら、はっきりと言え…」
「…何の話なのです?」
「私への不平不満なら聞く、改善点があれば改善する。そう、こっそりと言わないでくれないか…」
「え、電、司令官さんへの苦情なんて一つもないのです…、むしろ、頑張りすぎかなって…」
「あの、電、なにかいけないこと…っ…言ってしまった…ヒグっ…です?」
(…私は何をやっている…こんな幼い良い子を泣かせて…何がしたい…)
「…いや、私が悪かった、きっとさっきのも聞き間違いだろう…」
「お前の言うように、最近、根を詰めすぎたかもしれない、少し仮眠をとる…」
「はい!お留守は、おまかせください!なのです!」
(ちょっと、強引だったけど、これで、これでいいんですよね?)
(最近司令官さんちょっとおつかれだったのです、休ませてあげないと倒れちゃうのです…)
(ごめんなさい、司令官さん、ちょっとの間だけでも、おやすみなさい、なのです)
267: 2014/06/04(水) 19:01:00.44 ID:SUMUTvTD0
【彼女が好きなのは甘めのカフェオレ】
「提督、十二時よ、お昼です。いったん執務はこれくらいにして、昼食でもとらない?」
「…そうだな、そうするとしよう」
「この前の休暇に新しいコーヒー豆も買ってきたの。一杯どうかしら?」
「それは素晴らしい、マックスの淹れる挽き立てコーヒーは格別だからな。嬉しいよ」
「ふぅん、そういってもらえると、まあ…うれしいわ。じゃあ、食堂に行きましょう」
「……食事も終わったし、コーヒーを淹れるわね」
「ああ、頼む」
「しかし、いまどき手動のコーヒーミルを使って挽くというのも、なかなか珍しいな」
「電動のものは、一度に大量に挽く分には適してるけど、淹れない分が酸化しちゃうから好きではないの」
「インテリアとしても美しいし、何よりこうして自分で手間暇かけて入れたほうが達成感があって好きね」
「道具にもこだわるか…マックスらしいな」
「変かしら…?」
「いや、素敵なことだと思うよ」
「…ふぅん、そう……Danke」
「…なにやら、ゴリゴリ変な音がしますがこれはいったい?」
「ああ、不知火か。マックスにコーヒーを淹れてもらってる、豆から挽く本格的派だ」
「…なんだかいい匂いがしますね、不知火も頂いても?」
「ええ、もちろん。二人分挽くのも三人分挽くのも大して変わらないから」
「ありがとうございます」
268: 2014/06/04(水) 19:02:31.44 ID:SUMUTvTD0
「抽出はこんなものかしら…どうぞ」
「ありがとう、頂くとするよ……いつもながらうまいな」
「そう、喜んでくれてうれしいわ。不知火もどうぞ。ミルクとお砂糖はどうする?」
「そうですね、不知火は…」
「初めて飲むならミルクと砂糖でカフェオレにしたほうがいい、子供にはもしかしたら苦味がきついかもしれないからな」
「…………、不知火はどちらもいりません。」
「…そう、あなたがそういうなら、それでいいけど」
「頂きます……!!!、ぅ…に、苦い…」
「だから言ったのに、今回の豆はちょっと苦みの強い品種だから、特にそう感じるかもね」
「くちが、いやなかんじです…」
「口をゆすいでこい、その間カフェオレにしてやるから」
「…はい、ぅぅう…」
「それで、なんであんなこといったのかしら?彼女の性格なら、こうなることは見えていたはずだけど?」
「…マックスにはばれるか。なに、普段落ち着き払った部下の可愛い姿を見たくなっただけだ」
「…ひどい人…私だってカフェオレなのに…」
「自覚してるよ」
270: 2014/06/04(水) 20:06:02.49 ID:SUMUTvTD0
【むむむ】
※女性提督
「むっちゃんとむっさんとむつちゃんの三名は至急執務室に来るように…繰り返します…」
「むっちゃん?」
「…むっさん?」
「むつちゃん、ねえ」
「提督?睦月、呼んだ?」
「提督よ、武蔵を呼んだか?」
「提督、何か用なの?」
「はい、三人に集まってもらったのは、明日の出撃のブリーフィングのためなの」
「残りの二人にはもう伝えてあるけど、やっぱり直接話したいからね」
「…ということ、作戦の概要は以上、何か質問、意見や要望は?」
「いや、作戦内容自体に特に問題はないと思うが、」
「提督?さっきの呼び出しの時のあれっていったい何なの?」
「むっちゃんって、睦月のこと?」
「え?ああ、あれ?」
271: 2014/06/04(水) 20:08:07.33 ID:SUMUTvTD0
「武蔵は、同性だけど何だかかっこいいじゃない?秋雲曰く、胸のあるイケメンだったかしら?」
「だから、むっさん」
「あ、ああ、そうか」
「むっちゃんはね、小さくてかわいらしくて、抱きしめたくなるの、なんだかむっちゃんって感じ」
「だから、むっちゃん」
「一応、褒めてくれてるのかな?」
「それでね、むつちゃんは、あー、二人にあだ名つけたから…なんとなく…」
「むつちゃん、かなと…」
「ちょっと!私だけ何だか理由が雑過ぎない?!」
「えーっと、だめだったかな?」
「いや、だめというわけではないが…紛らわしくないか?」
「睦月は、別にむっちゃんでもいいかにゃ~ん」
「私は嫌よ!そんな適当な理由で、なんだか悲しいじゃない!」
「だめですか、いいあだ名だとおもったんだけどなー。えーん、むっちゃーん、むつちゃんがいじめるー」
「にゃっ!?提督、ふふ、くすぐったいよー♪」
「なによ、これじゃ私が悪者みたいじゃない…」
「あきらめろ陸奥、提督はいったんこうだと決めたら曲げないお方だ…」
「はぁ…」
275: 2014/06/04(水) 21:49:17.93 ID:SUMUTvTD0
【ガラの悪い子にありがちな王道シチュエーション】
「なあ提督?」
「なんだ麻耶?」
「お前、見たのか…」
「さあ、なにを見たか、質問の意図がよくわからないが…」
「野良猫あいてににゃんにゃん言って「うわあああああああああああああ」…うるさいぞ」
「忘れろ!ぜってー忘れろ、な?」
「手を横に挙げてねこみみの形を「やめろおおおおおおおおおおお」…音量を下げろ…」
「提督、お、おまっウザイんだよ!ウザイ!」
「別にウザがられてるのはいいが、記憶は消えないぞ」
「な、なにが望みだよ?」
「?」
「あたしの弱み握って、なにがしたいんだっての?!」
「特に何もにないが、しいて言うなら…」
「麻耶も意外と可愛いとこ「うるさいうるさいうるさい!黙れってんだよおおお!」…いい加減耳が痛い」
「ああ、そうだよ!野良猫あいてにかわいいなって思ってたさ!!」
「笑えよ!あたしのキャラじゃねえってな!!」
「笑わないさ」
「は?」
「麻耶も年頃の女の子だ、何もおかしいところはない。何を笑う必要がある?」
「いいじゃないか、私も好きだぞ、猫」
「…」
「そうだな、他の者の了承を得ることができれば、あの猫を飼ってもいいかもな…」
「!!…ほ、ほんとうか?!嘘じゃねえよな!?」
「ああ、本当だとも」
「ありがとな提督!感謝するぜ!」
「まあ、麻耶がにゃんにゃん「やっぱお前うぜえんだよおおおお!」……そうか」
「なあ提督?」
「なんだ麻耶?」
「お前、見たのか…」
「さあ、なにを見たか、質問の意図がよくわからないが…」
「野良猫あいてににゃんにゃん言って「うわあああああああああああああ」…うるさいぞ」
「忘れろ!ぜってー忘れろ、な?」
「手を横に挙げてねこみみの形を「やめろおおおおおおおおおおお」…音量を下げろ…」
「提督、お、おまっウザイんだよ!ウザイ!」
「別にウザがられてるのはいいが、記憶は消えないぞ」
「な、なにが望みだよ?」
「?」
「あたしの弱み握って、なにがしたいんだっての?!」
「特に何もにないが、しいて言うなら…」
「麻耶も意外と可愛いとこ「うるさいうるさいうるさい!黙れってんだよおおお!」…いい加減耳が痛い」
「ああ、そうだよ!野良猫あいてにかわいいなって思ってたさ!!」
「笑えよ!あたしのキャラじゃねえってな!!」
「笑わないさ」
「は?」
「麻耶も年頃の女の子だ、何もおかしいところはない。何を笑う必要がある?」
「いいじゃないか、私も好きだぞ、猫」
「…」
「そうだな、他の者の了承を得ることができれば、あの猫を飼ってもいいかもな…」
「!!…ほ、ほんとうか?!嘘じゃねえよな!?」
「ああ、本当だとも」
「ありがとな提督!感謝するぜ!」
「まあ、麻耶がにゃんにゃん「やっぱお前うぜえんだよおおおお!」……そうか」
289: 2014/06/05(木) 07:11:06.38 ID:3CE0AQL90
【甘味が好きなのは誰でも一緒】
「鳳翔、少し、相談したいことがある」
「提督が私に相談事ですか?珍しいですね」
「それで、いったいどのような?」
「ああ、それはな…」
「潮、今度の遠征のことなんだが…」
「は、はい、提督、何でしょうか?」
「…少し、距離が遠くないか?」
「そ、そんなことないです、提督の気のせいですよぉ」
「……」
「ひゃあああ、近づかないでください、みっ見ないで…は、恥ずかしいよぉ」
「…すまない」
「どうにかして、潮に近づくことはできないだろうか?」
「潮は引っ込み思案で、恥ずかしがり屋さんですから、潮が近づきたいと思わない限り難しいかと…」
「そうか…」
「ああ、そう落ち込まないでください、要は潮が近づかざるを得ない状況を作ればいいんです」
「?」
290: 2014/06/05(木) 07:13:54.64 ID:3CE0AQL90
「急に呼び出してすまないな潮」
「い、いえ、べつに。…えっと何か潮、悪いことでも…」
「潮が何かしたわけじゃない、そう怖がらないでくれ。今日潮を呼んだのは…これだ」
間宮高級和菓子詰め合わせセット
「あ、これ、限定品の…」
「たまたま手に入ったんだが、あいにく私は甘いものが苦手でな」
「潮も一緒に食べてくれないかと、な……潮?」
(あ、おいしそう。あの最中、たべたいなあ…芋羊羹もある、あれは…いちご大福!?)
「潮?」
「あ、え、えっとそ、その…」
(食べたいけど、提督の近くに行くのは恥ずかしいよぉ、食べてるとこみられたら…ひゃぁあ…)
(あう…でも、でも……)
「う、潮も、一緒に、食べます!」
「…そうか、ありがとう」
(心配に覗いてみれば、大丈夫そうですね。大分打ち解けたようでよかったです)
(素直に「あーん」に応じる潮ちゃん…可愛らしいわ)
(……よくよく考えると、ちょっと犯罪者くさい方法だったのは黙っておきましょう…)
296: 2014/06/05(木) 18:38:44.59 ID:3CE0AQL90
【幸せな責任転嫁】
(…んー、ちょっと眩しいの…今は…マルゴーサンマル…まだ、眠いのね…)
(?…このあったかいの…、ああ、提督なのね。そういえば、昨日…提督と…)
(…提督、イクね、なんだかほんわかしてるの…)
(深海棲艦を仕留めたときの嬉しさも、MVPを獲得したときの達成感も、提督との間にはないけれど…)
(イク、提督といるとなんだかあったかいのね…)
(ふふ、イク、ほんわかしたら何だかまた眠くなってきちゃったの…)
(…だから、提督の胸借りるね?…二度寝しちゃうのは、こんなに安心させちゃう提督が悪いのね…)
(…心臓の音、イクの好きな、提督の音…)
(まだまだ時間はあるし…寝てても、大丈夫……なのね…、きっ…と…)
(今は…マルロクマルマルか…起きるにはまだ少し早いな…)
(?…この小さくて、青くて、暖かいのは…ああ、イクか…そういえば…昨日…私は…)
(イク…私は、幸せだ…)
(作戦が目論見通りに行ったときの充実感も、勲章を承るときの誇らしさも、お前との関係にはないけれど…)
(私は、イクといると安心するよ…)
(…安心したら、なんだかまた眠くなってきたな…)
(だから、イクを抱きしめてもう一眠りするとしよう…二度寝の責任は、こんなにも暖かなお前にあるんだぞ?…)
(…イクの匂い、暖かさ…私の好きな…彼女の…)
(…執務開始時刻まではまだある…支度はすぐできるし、寝ても…大丈夫…だろ、う……)
297: 2014/06/05(木) 18:40:52.84 ID:3CE0AQL90
イチャイチャとは何もバカップルやってればいいというものでもあるまい(言い訳)
299: 2014/06/05(木) 20:47:43.66 ID:7xehRo86O
乙~
リクの保有数上限でもある程度定めておくのもありかもですね~
リクの保有数上限でもある程度定めておくのもありかもですね~
300: 2014/06/05(木) 22:09:01.56 ID:3CE0AQL90
>>299
そうですね、今現在のリクエストを消化し終わったら、保有上限つけようかなと
自分が思いついた小ネタもはさみたいので、多くて5個にします
現在のリクエスト状況
蒼龍と武蔵、比叡さん、弥ぬいにらめっこ、頭に来た彼女、デレ大和、古由波でほんわか、イクとゴーヤでスマホ
蒼龍と武蔵は、正直二人合わせるとただの艦爆話にしかならなそうなので、分けようと考えてます
ってことは8つかあ…
提督「つれづれなるままに」【その4】
そうですね、今現在のリクエストを消化し終わったら、保有上限つけようかなと
自分が思いついた小ネタもはさみたいので、多くて5個にします
現在のリクエスト状況
蒼龍と武蔵、比叡さん、弥ぬいにらめっこ、頭に来た彼女、デレ大和、古由波でほんわか、イクとゴーヤでスマホ
蒼龍と武蔵は、正直二人合わせるとただの艦爆話にしかならなそうなので、分けようと考えてます
ってことは8つかあ…
提督「つれづれなるままに」【その4】
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