904: 2014/07/04(金) 13:31:11.08 ID:quVt1IcS0
前回:提督「つれづれなるままに」【その9】
【一斉メンテナンスの理由】
(今日の朝食は…Sunny-side-up?Oh、おいしそうデース)
(Bacon と Baked beans があれば言うことなしだけど、我慢しマース)
(Baked beans がお米に合うとも思わないしネ…)
(……?、なんだか、騒がしいデース)
「……陸奥、考え直す気はないか?今なら許してやるぞ」
「何それ…こんな時だけ姉気取り?ふん!こればっかりは、譲れないわね」
「…そう、でも私たちも、ここは譲れません。こんなことなど、あってはならないこと…」
「ただ、所詮五航戦は五航戦だった…まあ、それだけのことですが…」
「………私のことならともかく、翔鶴ねえを馬鹿にしないでくれる?」
「ず、瑞鶴…落ち着いて、ね?私は気にしてないから」
(What’s?…コレは、どういうことデース?)
(喧嘩…Why?)
「そうか、同じ長門型として、理解してもらえないのは悲しいな」
「別に理解してないわけじゃないわ、ただ結論がおかしいのよ」
「どこがおかしい?私たちは何も間違ってなどいない」
「そうね、長門の言う通り…」
「なに?私たちがおかしいっていうの!」
「瑞鶴、話を聞いて~」
(……翔鶴は完全に巻き込まれてるだけみたいデース)
(でも、理由は何?こんな…何だか、怖いネー…)
「ああ、断言する。お前たちはおかしい」
「どっちが!」
「…瑞鶴ってばぁ……ぐすん…」
「加賀も同じ考え?」
「ええ、そうよ陸奥」
「そう…ならここは…あら?金剛?ちょうどよかった!貴女ならきっとわかってくれる!」
「えっ、ちょ、Wait!!いったい何の話?!」
(巻き込まないで!Please!)
「何、簡単なことさ」
「そう、ちょっと考えればわかること……そこの五航戦は違うみたいだけど」
「…一航戦だからって……許せない」
(もう疲れた…)
「ねえ、金剛?」
905: 2014/07/04(金) 13:33:53.46 ID:quVt1IcS0
「英国生まれの貴女なら、目玉焼きにはソース派よね?」
(Shit!想像以上の理由デース!!)
(えっ…え?そんな理由で朝から?…ああ、駆逐艦たちがおびえてマース…)
「自分に都合のいい相手を選ぶとは、堕ちたものだな陸奥」
「あら?戦力の増強は立派な戦略よ?」
「まあ、金剛が仮にそちら側でも、敵が増えるだけのこと…こちらが正義なのは変わりありません」
「目玉焼きには醤油…ここは譲れません」
「ソースだって「ありえないわ…」…何ですって!」
(…温泉にでも行きたいわね)
「どちらにせよ、金剛はどっちなんだ?」
「帰国子女を名乗る以上、英国生まれといえど心はこちらにあるはず、…醤油よね?」
「ソースに決まってるでしょ、ね、金剛?」
「金剛さん、お願いします!」
(…日本酒を飲みながら、ゆっくり…)
「…え、あの…普通に Salt じゃ、ダメ?」
906: 2014/07/04(金) 13:37:31.70 ID:quVt1IcS0
「味気ないな」
「貴女にはがっかりね」
「英国生まれって何なの?」
「金剛さん…」
(…あ、温泉の後の夕飯は、お刺身がいいな)
「…ちょっ…なんでここまで言われなきゃならないのデース!!」
「断固抗議しマース! Salt の何が悪いネー!」
「大体、理由が下らな過ぎて、ホント笑っちゃうワ!」
「…ほう」
「下らない、ね」
「ちょっとイラッとしたかも」
「金剛さんもわかってくないのね…」
(…お腹いっぱいになったら、ふかふかのお布団で…)
「…結局これしかないか」
「戦艦同士、派手にやりましょう?」
「まあ、結果は見えてるけど…」
「五航戦の本気、見せてあげるわ!」
(あ、その前に枕持ってかなきゃ…)
「なっ!!もう、どうにでもなってくだサーイ!翔鶴はこっちデース!」
「あっ、え、な、何?」
「全主砲、斉射!撃て!!」
「全砲門、開け!」
「ここは譲れません」
「第一次攻撃隊、発艦始め!」
「全砲門!Fire!」
「も、もう!何で私ばっかりぃ!」
鎮守府が半壊しました、これより、メンテナンスに入ります
922: 2014/07/05(土) 00:00:39.66 ID:+IGB+g6u0
【いかなる時も冷静に】
「司令!偵察機より、前方に敵艦隊が居るとのこと、恐らく主力部隊です!」
「比叡、もう一度艦隊の状況を確認したい」
「はい。私と金剛お姉様は若干の損害あり、北上、蒼龍が小破、羽黒、隼鷹は無傷」
「燃料、弾薬ともに6割ほどは残っています。作戦行動に問題はありません」
「よろしい、敵艦隊に空母はいないようだ。通常通り、航空機による制空権確保からの雷撃、弾着観測射撃で一気に潰す」
「敵に反撃の余地を与えず無傷で仕留めたい、しくじるなよ」
「わかりました!」
「攻撃隊、発艦始め!」
「艦載機、パァーっと発艦、っとぉ!………よし、駆逐艦2隻轟沈!制空権確保!北上ぃ!」
「はいはい、そう急かさないでよ…ちゃっちゃとやっちゃうよ~」
「第一弾発射!……方向、遠近、破裂高度確認!修正完了!…第二弾、撃ちます!当たって
ぇ!」
「Burning Love!」
「全砲門、開いてください!」
「…撃ち漏らした?!敵、砲撃!来ます!回避を「きゃあああああ!!」…蒼龍!!」
「まだイケる、けど…なんでまた甲板に被弾なのよ!痛いじゃない!」
「比叡!どうした!状況を報告しろ!!」
「蒼龍が!「比叡、敵、第二弾来てマース!」…ひえー!…痛いじゃない!このぉ…!!」
「…おっ、やるねえ!轟沈確認、敵主力艦隊撃破っと」
「もう終わり?ああーよかったぁ、活躍出来て」
「お、終わり、ですか?…そうだ!蒼龍さん!大丈夫ですか?!」
「う、うん、派手にやられちゃったけど…」
「司令!敵主力艦隊撃…あ、あれ?通信機壊れた?」
「さっきの被弾で壊れちゃったみたいネ…とりあえず帰投するデース」
「はい、そうですねお姉様」
(どうした、何があった!?通信機は故障か?クソッ、肝心な時に!)
(蒼龍…っ…)
「司令!偵察機より、前方に敵艦隊が居るとのこと、恐らく主力部隊です!」
「比叡、もう一度艦隊の状況を確認したい」
「はい。私と金剛お姉様は若干の損害あり、北上、蒼龍が小破、羽黒、隼鷹は無傷」
「燃料、弾薬ともに6割ほどは残っています。作戦行動に問題はありません」
「よろしい、敵艦隊に空母はいないようだ。通常通り、航空機による制空権確保からの雷撃、弾着観測射撃で一気に潰す」
「敵に反撃の余地を与えず無傷で仕留めたい、しくじるなよ」
「わかりました!」
「攻撃隊、発艦始め!」
「艦載機、パァーっと発艦、っとぉ!………よし、駆逐艦2隻轟沈!制空権確保!北上ぃ!」
「はいはい、そう急かさないでよ…ちゃっちゃとやっちゃうよ~」
「第一弾発射!……方向、遠近、破裂高度確認!修正完了!…第二弾、撃ちます!当たって
ぇ!」
「Burning Love!」
「全砲門、開いてください!」
「…撃ち漏らした?!敵、砲撃!来ます!回避を「きゃあああああ!!」…蒼龍!!」
「まだイケる、けど…なんでまた甲板に被弾なのよ!痛いじゃない!」
「比叡!どうした!状況を報告しろ!!」
「蒼龍が!「比叡、敵、第二弾来てマース!」…ひえー!…痛いじゃない!このぉ…!!」
「…おっ、やるねえ!轟沈確認、敵主力艦隊撃破っと」
「もう終わり?ああーよかったぁ、活躍出来て」
「お、終わり、ですか?…そうだ!蒼龍さん!大丈夫ですか?!」
「う、うん、派手にやられちゃったけど…」
「司令!敵主力艦隊撃…あ、あれ?通信機壊れた?」
「さっきの被弾で壊れちゃったみたいネ…とりあえず帰投するデース」
「はい、そうですねお姉様」
(どうした、何があった!?通信機は故障か?クソッ、肝心な時に!)
(蒼龍…っ…)
923: 2014/07/05(土) 00:06:06.63 ID:+IGB+g6u0
「作戦が完了、艦隊、帰投しました!」
「比叡!蒼龍はどうした!」
「蒼龍なら第一入渠ドックに…「そうかっ!」…あ、司令!」
(あの…司令?入渠ドックってことは…あの…)
「蒼龍!」
「え、あっ、提督?なんでここに?!」
「大丈夫か、被害状況は!」
「ちょっと、落ち着いてください!」
(待って、揺らさないで!今衣服半脱ぎですよ!いろいろボロボロなの!破けちゃうからぁ!)
(艦爆、艦爆がこぼれる!待ってってば!………ちょ…ああああああっ!……あっ)
「……なっ……………、すまない…」
(…られた…、て、提督に、私の全部……見られちゃったょぅ……ぅうう…)
「蒼龍、その…」
「提督のバカ!出てってぇえええええええええ!!!」
「比叡!蒼龍はどうした!」
「蒼龍なら第一入渠ドックに…「そうかっ!」…あ、司令!」
(あの…司令?入渠ドックってことは…あの…)
「蒼龍!」
「え、あっ、提督?なんでここに?!」
「大丈夫か、被害状況は!」
「ちょっと、落ち着いてください!」
(待って、揺らさないで!今衣服半脱ぎですよ!いろいろボロボロなの!破けちゃうからぁ!)
(艦爆、艦爆がこぼれる!待ってってば!………ちょ…ああああああっ!……あっ)
「……なっ……………、すまない…」
(…られた…、て、提督に、私の全部……見られちゃったょぅ……ぅうう…)
「蒼龍、その…」
「提督のバカ!出てってぇえええええええええ!!!」
930: 2014/07/05(土) 12:47:44.52 ID:+IGB+g6u0
【天丼】
「イク」
「何なのね、ゴーヤ?」
「最近、クルージングの名を借りた違法労働少なくなったね」
「効率的に資材を集める方法が見つかったらしいのね、その分遠征組が大変だけど…」
「それに、クルージング自体はなくなっていないの…、でも、前より大分マシなのね」
「ふふ、そうだねぇ。こうしてのんびりお菓子食べながらグダグダできるなんて幸せだよぉ」
「良い時代になったでち!」
「…相変わらず、能天気ね。まあ、そこが二人のいいところでもあるんだけど」
「あ、はっちゃん!」
「はっちゃんも一緒にお菓子食べるのね!」
「食べたいのは山々なんだけど……そもそもお菓子はどこ?」
「あれ?」
「もう、ないの…ね?」
「…イク食べ過ぎ!」
「ゴーヤだって食べてたのね!」
「二人とも、喧嘩しない。…それと、そろそろ準備しないと…イムヤとシオイはとっくにしてるわ」
「ええーまたオリョクル?…あれ?この流れ、うう…あ、頭が痛い…でち」
「もう飽きたの…ね?……?…なんだか体が震えてきたの、お、おかしいのね…」
「…今日はオリョクルじゃないわ」
「ホントに?やったぁ!!」
「クルージングじゃなきゃ何でもいいの!イク、頑張っちゃうのね!」
「…私たち、とっても、とっても強くなったから…」
「カレー洋ですって……はぁ…」
「イク」
「何なのね、ゴーヤ?」
「最近、クルージングの名を借りた違法労働少なくなったね」
「効率的に資材を集める方法が見つかったらしいのね、その分遠征組が大変だけど…」
「それに、クルージング自体はなくなっていないの…、でも、前より大分マシなのね」
「ふふ、そうだねぇ。こうしてのんびりお菓子食べながらグダグダできるなんて幸せだよぉ」
「良い時代になったでち!」
「…相変わらず、能天気ね。まあ、そこが二人のいいところでもあるんだけど」
「あ、はっちゃん!」
「はっちゃんも一緒にお菓子食べるのね!」
「食べたいのは山々なんだけど……そもそもお菓子はどこ?」
「あれ?」
「もう、ないの…ね?」
「…イク食べ過ぎ!」
「ゴーヤだって食べてたのね!」
「二人とも、喧嘩しない。…それと、そろそろ準備しないと…イムヤとシオイはとっくにしてるわ」
「ええーまたオリョクル?…あれ?この流れ、うう…あ、頭が痛い…でち」
「もう飽きたの…ね?……?…なんだか体が震えてきたの、お、おかしいのね…」
「…今日はオリョクルじゃないわ」
「ホントに?やったぁ!!」
「クルージングじゃなきゃ何でもいいの!イク、頑張っちゃうのね!」
「…私たち、とっても、とっても強くなったから…」
「カレー洋ですって……はぁ…」
931: 2014/07/05(土) 12:50:49.75 ID:+IGB+g6u0
「……えっ?……えっ?」
「嘘…ねえ、はっちゃん…嘘って、言ってほしいの…」
「残念ながら、本当よ」
「クルージングの中で、一番きついほうなのね!い、嫌…行きたく…ないの、ね」
「ゴーヤ、無言で逃げようとしない」
「…い、嫌でち!だって、結局やってること変わらないよ?!むしろ酷くなってるでち!!」
「…武蔵さんをぜひ、うちの戦力に迎え入れたいんですって」
「上からお達しの任務消化にちょうどいいらしいわ…私たちって、何なのかしら、ね…?」
「扱いがひどいよお!もう、もう、…ぐすん…もう嫌でち…」
「まあ、私たちにしか効率的にできないことと割り切って…諦めましょう…」
(あ…はっちゃん…目が虚ろだ……)
「ど、どうせ無駄なのね!建造したって…八時間の建造時間表示が来たって…」
「ど う せ み ん な 大 和 に な る だけなのね!」
「そうですか…大和では、不満なのね……前は、皆さんあんなに喜んでくれたのに…」
932: 2014/07/05(土) 12:54:16.02 ID:+IGB+g6u0
「あっ」
(…ああ、イク、またやっちゃったのね……また?……あ、あああああああああああああああ!)
「あら、大和さん、こんにちは」
「うん、はっちゃんもこんにちわ…で、イク?今のちょっと聞き取れなかったから、もう一度…言ってくれませんか…?」
「どうせ……みんな………何?」
「…うぁ…お、怒らないで、ほ、欲しいのね。あっ!そろそろイク、カレクルに、行く「…イク?」…の」
「はぁ…とりあえずカレクルは私とゴーヤとイムヤとシオイ…まるゆは、うん、この際仕方ないわ」
「痛いのや辛いのは、好きじゃないもの…まるゆも最近頑張ってるし…イクも、頑張ってね?」
「え、ちょっと待つのね!イクを置いていかないでほしいの!」
「イク…帰ってきたら…一緒にお菓子食べようね…絶対でち…っ…」
「ここでその言い方は止めてほしいの!不吉すぎるのね!!」
「大体もう残ってないの!はっちゃん!ゴーヤぁあああああ!」
「……さて、お話は済んだ?なら、今度は私とお話ししませんか?」
「じっくり…ね?」
「待って欲しいのね!46センチは流石にまずいの!ワンパン大破どころじゃないのね!」
「海に!海に潜らせて…「……イク?」…あっ」
(あ…これ、イク…沈むのね…ねえ…提督?…私がいなくなっても…心配…しないで、なの…ね…)
「な”ぁああ”あぁあ”ああああ”あ」
(…ああ、イク、またやっちゃったのね……また?……あ、あああああああああああああああ!)
「あら、大和さん、こんにちは」
「うん、はっちゃんもこんにちわ…で、イク?今のちょっと聞き取れなかったから、もう一度…言ってくれませんか…?」
「どうせ……みんな………何?」
「…うぁ…お、怒らないで、ほ、欲しいのね。あっ!そろそろイク、カレクルに、行く「…イク?」…の」
「はぁ…とりあえずカレクルは私とゴーヤとイムヤとシオイ…まるゆは、うん、この際仕方ないわ」
「痛いのや辛いのは、好きじゃないもの…まるゆも最近頑張ってるし…イクも、頑張ってね?」
「え、ちょっと待つのね!イクを置いていかないでほしいの!」
「イク…帰ってきたら…一緒にお菓子食べようね…絶対でち…っ…」
「ここでその言い方は止めてほしいの!不吉すぎるのね!!」
「大体もう残ってないの!はっちゃん!ゴーヤぁあああああ!」
「……さて、お話は済んだ?なら、今度は私とお話ししませんか?」
「じっくり…ね?」
「待って欲しいのね!46センチは流石にまずいの!ワンパン大破どころじゃないのね!」
「海に!海に潜らせて…「……イク?」…あっ」
(あ…これ、イク…沈むのね…ねえ…提督?…私がいなくなっても…心配…しないで、なの…ね…)
「な”ぁああ”あぁあ”ああああ”あ」
940: 2014/07/06(日) 08:35:58.78 ID:xSBDNKs20
【無知故に?】
「今日の艦載機の開発は、そうだな…赤城、お前に頼みたい」
「はい、任せてください!」
天山
失敗
彗星
零式艦戦52型
「結果は…まあ、上々だな、ありがとう」
「お役に立てたようで、嬉しいです」
(昨日は赤城に艦載機の開発を頼んだが、軽空母でも開発は可能なはず…)
(飛鷹に、やらせてみるか)
「飛鷹」
「なあに提督?私、艦載機の整備で忙しいんだけど?」
「今日の開発を頼みたいんだが」
「ん~、そういうことなら良いけど、あまり期待しないでよね」
彗星
烈風
流星
烈風
「飛鷹!!」
「な、ちょ、な、何!?抱きつかないでよ!!…んっ」
「よくやった!よく、やってくれた!!」
「あっうん…そう……まあ、そんなに喜んでくれたなら、開発したかいがあったわ」
「ところで赤城、お前、流星、烈風と言う艦載機について知っているか?」
「烈風?いえ、知らない子ですね…流星…は、九七艦攻とは違うのですか?」
「いや、知らないならそれでいい。ただ、今日はまず資料閲覧室に行き、兵装一覧表を確認してくれ」
「…?…はい、わかりました」
「今日の艦載機の開発は、そうだな…赤城、お前に頼みたい」
「はい、任せてください!」
天山
失敗
彗星
零式艦戦52型
「結果は…まあ、上々だな、ありがとう」
「お役に立てたようで、嬉しいです」
(昨日は赤城に艦載機の開発を頼んだが、軽空母でも開発は可能なはず…)
(飛鷹に、やらせてみるか)
「飛鷹」
「なあに提督?私、艦載機の整備で忙しいんだけど?」
「今日の開発を頼みたいんだが」
「ん~、そういうことなら良いけど、あまり期待しないでよね」
彗星
烈風
流星
烈風
「飛鷹!!」
「な、ちょ、な、何!?抱きつかないでよ!!…んっ」
「よくやった!よく、やってくれた!!」
「あっうん…そう……まあ、そんなに喜んでくれたなら、開発したかいがあったわ」
「ところで赤城、お前、流星、烈風と言う艦載機について知っているか?」
「烈風?いえ、知らない子ですね…流星…は、九七艦攻とは違うのですか?」
「いや、知らないならそれでいい。ただ、今日はまず資料閲覧室に行き、兵装一覧表を確認してくれ」
「…?…はい、わかりました」
945: 2014/07/06(日) 21:53:52.29 ID:xSBDNKs20
【その先も見たい】
(燃料が全体的に少ない…そうだな、第二艦隊以下は、あの遠征任務と…)
「提督?提督宛に報告書があるわ、良く読みなさい」
「ああ、ありがとう五十鈴…………こんな紙切れ一枚で…」
「なんだったの?」
「当鎮守府の最近の戦績について、上からの評価と激励と言う名のお小言だ、無理を言う…」
「ふーん、結構大変そうなの?…って言うか、最近第一艦隊を出撃させないで演習ばっかりって、どういうこと?」
「いや、最低限の任務はこなしている、心配するな。それと、次の作戦は少々大掛かりだ。練度を高め、備蓄を増やす。念には念を、な」
「…弱腰ねぇ、山本提督や山口提督だったら、もっと上手くやれたと思うけど?」
「かの歴戦の賢将と比べられるのは、さすがにな」
「あ、いや、別に、提督が全然ダメっていうわけじゃ無くって…ま、まあ良くやっているんじゃない?」
「二人の人柄をよく知る五十鈴にそう言われるのは、悪い気分ではないな」
「そ、そうやってすぐ調子に乗るのは提督悪い癖よ!だから五十鈴がきっちり締めてあげる!」
「……調子に乗った覚えは、ないんだがな…」
(さっきから暇ね…こっちに全然書類回ってこないし、今日は演習しないし…退屈なんだけど!)
「ねえ提督?五十鈴に、何か仕事はないわけ?」
「……ん?ああ、すまない。こちらで全て処理できるものばかりだったからな」
「書類は片付きそう?」
「思ったよりは早くな」
「なら、次の作戦会議しない?せっかく壁掛け式の図上演習セットがあるのに、使わないのは勿体無いと思うけど?」
「先ほども言ったが、まだ次の作戦行動にでる時期じゃない。現状で立てられる作戦はたかが知れてる」
「…あっそう…」
「退屈そうだな、今のところ五十鈴にやってもらう仕事は無いから、楽にしてていい。なんだったら執務室から出ても…」
「べ、別に退屈とかしてないし!してないんだから!…本当よ?!」
「それにさっきも言ったでしょ、提督は五十鈴がきっちり締めてあげなきゃダメなんだから!」
「だから、提督には五十鈴が側に居て、支えてあげなきゃダメなの!わかった?」
「…………」
「な、なによ…」
「いや、五十鈴は優しい娘だな、と」
「はぁ?!な、なに!いきなりなんなの?!」
「口調はきついが、内容は私を気遣うものばかり、…ありがとう、五十鈴」
「い、いや、あの…だって、だから…、提督には、五十鈴がいなきゃ、えっと…その……」
「だ、だから!あ、あのね!五十鈴のパートナーは、みんな大出世したの!」
「五十六に多聞……あなたはどうなるのか、楽しみだから、……その、その…」
「その時まで私がそばでみててあげるわ!感謝しなさい!」
(出来ればその後も、なんて……そ、そんなことあるわけ!…あるわけ…………)
(ある、かも)
(燃料が全体的に少ない…そうだな、第二艦隊以下は、あの遠征任務と…)
「提督?提督宛に報告書があるわ、良く読みなさい」
「ああ、ありがとう五十鈴…………こんな紙切れ一枚で…」
「なんだったの?」
「当鎮守府の最近の戦績について、上からの評価と激励と言う名のお小言だ、無理を言う…」
「ふーん、結構大変そうなの?…って言うか、最近第一艦隊を出撃させないで演習ばっかりって、どういうこと?」
「いや、最低限の任務はこなしている、心配するな。それと、次の作戦は少々大掛かりだ。練度を高め、備蓄を増やす。念には念を、な」
「…弱腰ねぇ、山本提督や山口提督だったら、もっと上手くやれたと思うけど?」
「かの歴戦の賢将と比べられるのは、さすがにな」
「あ、いや、別に、提督が全然ダメっていうわけじゃ無くって…ま、まあ良くやっているんじゃない?」
「二人の人柄をよく知る五十鈴にそう言われるのは、悪い気分ではないな」
「そ、そうやってすぐ調子に乗るのは提督悪い癖よ!だから五十鈴がきっちり締めてあげる!」
「……調子に乗った覚えは、ないんだがな…」
(さっきから暇ね…こっちに全然書類回ってこないし、今日は演習しないし…退屈なんだけど!)
「ねえ提督?五十鈴に、何か仕事はないわけ?」
「……ん?ああ、すまない。こちらで全て処理できるものばかりだったからな」
「書類は片付きそう?」
「思ったよりは早くな」
「なら、次の作戦会議しない?せっかく壁掛け式の図上演習セットがあるのに、使わないのは勿体無いと思うけど?」
「先ほども言ったが、まだ次の作戦行動にでる時期じゃない。現状で立てられる作戦はたかが知れてる」
「…あっそう…」
「退屈そうだな、今のところ五十鈴にやってもらう仕事は無いから、楽にしてていい。なんだったら執務室から出ても…」
「べ、別に退屈とかしてないし!してないんだから!…本当よ?!」
「それにさっきも言ったでしょ、提督は五十鈴がきっちり締めてあげなきゃダメなんだから!」
「だから、提督には五十鈴が側に居て、支えてあげなきゃダメなの!わかった?」
「…………」
「な、なによ…」
「いや、五十鈴は優しい娘だな、と」
「はぁ?!な、なに!いきなりなんなの?!」
「口調はきついが、内容は私を気遣うものばかり、…ありがとう、五十鈴」
「い、いや、あの…だって、だから…、提督には、五十鈴がいなきゃ、えっと…その……」
「だ、だから!あ、あのね!五十鈴のパートナーは、みんな大出世したの!」
「五十六に多聞……あなたはどうなるのか、楽しみだから、……その、その…」
「その時まで私がそばでみててあげるわ!感謝しなさい!」
(出来ればその後も、なんて……そ、そんなことあるわけ!…あるわけ…………)
(ある、かも)
960: 2014/07/07(月) 01:04:08.76 ID:2C5nhniE0
【夢の中だから言える】
「うわぁ、夜景が綺麗ね。本当にここで飲んでもいいの?」
「嫌なら場所を変えるが?」
「そんなこと言うわけ無いじゃない、リクエスト通りの、とても良いBARね」
「内装も綺麗…文句なんてないわ」
「足柄の希望通りの様で、安心した。それで、何を飲む?」
「そうね…あまりよくわからないけど、柑橘系の、甘いカクテルが飲みたいわ」
「随分と可愛らしいものを飲むんだな」
「あら?私だって女の子よ?」
「…女の子という「何か?」…いや、わかった、注文しておこう」
「足柄」
「なあに、提督?」
「女の子じゃないというのは、悪い意味ではない。黒のドレス…大人の女性として、とても似合ってる」
「…ぁ…、ふふ…そう、そういうことなら、許してあげる」
「それじゃ…、えっと、何に乾杯する?」
「足柄のMVP祝いで来ているんだ、足柄に、だな」
「自分に乾杯って、なんだかちょっと恥ずかしいわ」
「君に乾杯とでも言えばいいのか?」
「…それはもっと恥ずかしいわ」
「足柄」
「な、何?」
「足柄に、乾杯」
「…なら、私はあなたに、乾杯」
「…美味しい…、とても甘いのに、後味はスッキリして、甘さが残らない…びっくりね。これ本当にお酒?」
「ここはソフトドリンクも頼めるが、れっきとした酒だ。何気に度数もあるから気をつけろ」
「…そんな危ないカクテルを飲ませて、怖い人……私を酔わせて、どうする気なの?」
「心外だな、どうもしないし、する気もない」
「あら、残念」
「うわぁ、夜景が綺麗ね。本当にここで飲んでもいいの?」
「嫌なら場所を変えるが?」
「そんなこと言うわけ無いじゃない、リクエスト通りの、とても良いBARね」
「内装も綺麗…文句なんてないわ」
「足柄の希望通りの様で、安心した。それで、何を飲む?」
「そうね…あまりよくわからないけど、柑橘系の、甘いカクテルが飲みたいわ」
「随分と可愛らしいものを飲むんだな」
「あら?私だって女の子よ?」
「…女の子という「何か?」…いや、わかった、注文しておこう」
「足柄」
「なあに、提督?」
「女の子じゃないというのは、悪い意味ではない。黒のドレス…大人の女性として、とても似合ってる」
「…ぁ…、ふふ…そう、そういうことなら、許してあげる」
「それじゃ…、えっと、何に乾杯する?」
「足柄のMVP祝いで来ているんだ、足柄に、だな」
「自分に乾杯って、なんだかちょっと恥ずかしいわ」
「君に乾杯とでも言えばいいのか?」
「…それはもっと恥ずかしいわ」
「足柄」
「な、何?」
「足柄に、乾杯」
「…なら、私はあなたに、乾杯」
「…美味しい…、とても甘いのに、後味はスッキリして、甘さが残らない…びっくりね。これ本当にお酒?」
「ここはソフトドリンクも頼めるが、れっきとした酒だ。何気に度数もあるから気をつけろ」
「…そんな危ないカクテルを飲ませて、怖い人……私を酔わせて、どうする気なの?」
「心外だな、どうもしないし、する気もない」
「あら、残念」
961: 2014/07/07(月) 01:13:48.70 ID:2C5nhniE0
(でも、本当にいいところね……人がいないのがおかしいくら、い?)
(…そうね、おかしいわ、ここ、お酒も美味しいし、穴場ってほど立地も変じゃない)
(夜は始まったばかり、一番人が来そうな時間帯だけど…)
「ねえ、ここ、何か悪い評判でもあるの?」
「どういうことだ?」
「だって、こんなに良いところなのに、私たち以外、客がいないわ」
「…………」
「…も、もしかして、何か「貸し切った」…えっ?」
「今日は、ここを貸し切らせてもらった」
「貸し切ったって…パーティーでもないのに、普通そんなこと…」
「…こういうことは、あまり言いたくなかったが…それなりの出費はした」
「ここを?…だって、とても高く「足柄」…な、なに?」
「私が好きでやったんだ、お前が気にすることじゃない」
「……そうね、聞くだけ野暮ってやつかしら?ごめんなさい」
「…なんだか、とっても熱い…、酔ってきちゃったみたいね」
「大丈夫か?」
「ええ、大人の女性、ですもの…、立って歩けるくらいは、ね…」
「でも、帰りは誰かに優しくエスコートして欲しいわ…今なら、何処へでも連れてかれちゃう、かも…」
「また、そういうことを「…あなただからよ?」……だいぶ、酔っているみたいだな」
「そうね、だいぶ、酔っているみたい…こうして、隠してた本音しか出てこないんだもの…」
「ねえ、さっき聞くだけ野暮って言ったけど、今日ここを貸し切ったのは何故?」
「二人っきりになりたいとは言ったけど…なにも、ここ、まで……お願い、教え、て………」
「それは、…………………足柄?…………寝て、しまったか」
(言うタイミングを、逃したな…)
(なんだか、ふわふわする、気持ちいい…これは、夢?)
(…提督?ふふ…私を抱きかかえて、どうするつもり?何処に、連れてかれちゃうのかしら?)
(…あったかい…、………夢なら、別に良いかしら…)
(ねえ、提督、私、あなたのこと…)
「好き…よ…」
「…ああ、私もだよ、足柄」
(えっ…)
966: 2014/07/07(月) 21:11:23.29 ID:2C5nhniE0
【裏の顔】
「きゃあああああ!!…ぁあ…いやあああああああああ!!」
「どうしたの千歳?廊下を走ると……ふぁぁ~、朝だから眠い、早く夜にならないかな…」
「あ、せ、川内!いいところに!あ、あの、私の、私の部屋に…」
「千歳の部屋に?」
「あの、茶色くてテカテカした、楕円状のアレが、カサカサって…で、出ちゃったのよぉ!!」
「アレ?…ああ、ゴキブ「言わないで!」…それで、いいところって、まさか…」
「ええ、川内に「やだ」…えぇ~」
「私もそこまでじゃ無いけど、できれば相手したくないなあ」
「そ、そんなぁ…どうしよう、このままじゃ部屋に入れない…」
「…何か、お困りですか?」
「あ、白雪、おはよ~、今日も眠たくなる朝だね」
「それは川内さんが、夜戦演習だーって、夜勝手に航行しているからじゃ…そうじゃなくて、何か、ありました?」
「あ、あのね、私の部屋に、茶色くてテカテカした、楕円状のアレが「ああ、ゴキブ」言わないでってばぁ!!」
「…とにかく千歳さんの部屋にアレが出たんですね、それでおそらく、駆除してくれる人を探している、と」
「そう、そうなの!誰か知らない?」
「…あれ、白雪案外平気そうだね?」
「はい、私、この鎮守府発足当初からいますので、割とこういうことには慣れているんです」
「ここ、生活するには問題ありませんが、何分古い建物を改装したものみたいで、この時期には出ちゃうんです、ゴキブ「だから!」……アレが」
「それに、発足当初は人も少なくって、初期艦の漣は泣き出すし、司令官は大丈夫でしたけど、いつもそばにいるわけではなかったので」
「へぇ~、じゃあ白雪は駆除できるの?」
「はい、得意というほどのものではありませんが、お二人よりかは多分慣れているかと」
「白雪!いえ、白雪様!お願いします、どうか私の部屋のアイツを駆逐してください!!」
「あの…ちゃんとやりますから、さま付けは、その、恥ずかしいです。…道具を持ってきますので待っていてください」
967: 2014/07/07(月) 21:17:28.08 ID:2C5nhniE0
「お待たせしました。ところで千歳さん、最近私室でお酒飲まれました?」
「えっ?ええ、昨日千代田や隼鷹と一緒に」
「もしかして、空き缶や空き瓶ほったらかしですか?」
「あ、うん、昨日は結構飲んじゃったから、朝になってから片づけようと思ってそのまま寝ちゃって」
「そうですか…やっぱり…」
「?、千歳がお酒飲んだことと、ゴ、「……」…アレが出たことに何か関係があるの?」
「はい、川内さん、コレが大ありなんです」
「アレは、アルコールが大好きで、空き缶や空き瓶を洗わずに放っておくと…匂いに誘われて、来るんです」
「うわぁ…今度から必ず洗ってから寝よう…」
「すごいね白雪、よく知ってるね」
「前に調べました。あと玉ねぎの匂いが好きだったり、ミント系の匂いは苦手だったりと…とにかく、行きましょう」
「…お二人は部屋の外で待っていてください。…というより、川内さんはなぜここまで?」
「なんか、おもしろそうだったから!」
「はあ…そうですか。あの、部屋を開けた途端出てくる可能性もあるので、気をつけてくださいね」
「何だったら、千歳さんは終わるまで別の場所に居ても結構ですよ?」
「自分が原因で、駆除まで頼んでおいて、何もしないのも、ね。せめて傍で見ているわ」
「わかりました、それでは…行きます!」
968: 2014/07/07(月) 21:21:03.89 ID:2C5nhniE0
(さて、出てから少し時間がたっているとはいえ、窓もしまっているし、この部屋にアレがいるのは間違いないですね…)
(隠れているのは、厄介ですね……お二人がいますが…仕方ない!!)
「…川内、白雪、大丈夫よね?」
「よくわかんないけど、私たちよりか!…か、はっ……」
「川内?川内!ねえ、どうし…!!!」
(なにこれ、…体の震えが、止まらない!…寒い、の?)
(どうして!この時期に………吐き気?!なんで!どうして?!)
「白雪!川内が………しら、ゆき……?」
「…………」
(あああああ…!違う…これは、この震えは、恐怖!!圧倒的強者を前にした、絶望!!)
「アイエエエエエエエ、ニンジャ!?ニンジャナンデ!!」
「川内、落ち着いて!」
(白雪、貴女、いったい何者なの!?)
「Gは氏すべし…慈悲はない…」
完全勝利S!!
(隠れているのは、厄介ですね……お二人がいますが…仕方ない!!)
「…川内、白雪、大丈夫よね?」
「よくわかんないけど、私たちよりか!…か、はっ……」
「川内?川内!ねえ、どうし…!!!」
(なにこれ、…体の震えが、止まらない!…寒い、の?)
(どうして!この時期に………吐き気?!なんで!どうして?!)
「白雪!川内が………しら、ゆき……?」
「…………」
(あああああ…!違う…これは、この震えは、恐怖!!圧倒的強者を前にした、絶望!!)
「アイエエエエエエエ、ニンジャ!?ニンジャナンデ!!」
「川内、落ち着いて!」
(白雪、貴女、いったい何者なの!?)
「Gは氏すべし…慈悲はない…」
完全勝利S!!
973: 2014/07/07(月) 22:45:58.18 ID:2C5nhniE0
【お気に入りの寝床】
「艦隊が帰投しました。…提督、次はMI作戦ですか?」
「お前の過去は知っているが、ミッドウェー海戦のような作戦立案はしない、決してな」
「戦術的敗北はまだいいが、飛竜を、お前達を失いたくはない」
「…冗談です、冗談。でも、そんなこと言うと、多聞丸に怒られますよ?」
「…実際にお会いしたことはもちろんないが…話を聞く限り……考えたくもないな」
「提督にも怖い人がいるんですね、意外だなぁ」
「お前は私をなんだと思っている?」
「そりゃ、…ふぅ…んー……ああ、ごめんなさい、ちょっと疲れてて」
「帰投したばかりだからな、無傷とはいえ、疲れは溜まっている」
「特に今回は夜戦に突入した戦闘も多かった、空母のお前は特に疲れただろう」
「そうですねえ、敵の攻撃を避けるのに必氏でしたね」
「ともかく、今日はもう休め。執務は私一人でやる」
「それはちょっと申し訳ない様な…あ、そうだ!」
「提督、そこのソファーに座ってください」
「?…構わないが」
「それじゃ、失礼しまーす」
「…飛竜、お前、何をしている」
「何って、膝枕ですよ、膝枕。ま、たまには休養も必要よね?」
「休養なら私室で…」
「私はここがいいんです!ここなら少ない時間でぐっすり眠れそうだし」
「お前が寝ている間、執務はどうする…私は動けないんだがな」
「あー、まあ、最悪、起こしてください。別に文句は言わないので」
「…もういい、勝手にしろ」
「ふふ、ありがとうございます。…そうだ!頭なでてくれてもいいんですよ?」
「…早く寝ろ」
「…はーい」
「ご主人様?第二艦隊帰投のご報告を「漣、少し静かに、な」…はい?…あ…」
「…なんだ、何か言いたいことがあるなら言え」
「いーえー、なーんにもないですよー?…ただ、執務室でイチャつくのはほどほどにして下さいね?それでは!」
<皆ー、ご主人様と飛竜さんが執務室でイチャついてましたー
「…………とりあえず、後で来るであろう青葉と秋雲を、何とかしないと、な…」
「…それまで、ゆっくりと休んでくれ、飛竜」
「ふふ……んっ……すぅ…」
「艦隊が帰投しました。…提督、次はMI作戦ですか?」
「お前の過去は知っているが、ミッドウェー海戦のような作戦立案はしない、決してな」
「戦術的敗北はまだいいが、飛竜を、お前達を失いたくはない」
「…冗談です、冗談。でも、そんなこと言うと、多聞丸に怒られますよ?」
「…実際にお会いしたことはもちろんないが…話を聞く限り……考えたくもないな」
「提督にも怖い人がいるんですね、意外だなぁ」
「お前は私をなんだと思っている?」
「そりゃ、…ふぅ…んー……ああ、ごめんなさい、ちょっと疲れてて」
「帰投したばかりだからな、無傷とはいえ、疲れは溜まっている」
「特に今回は夜戦に突入した戦闘も多かった、空母のお前は特に疲れただろう」
「そうですねえ、敵の攻撃を避けるのに必氏でしたね」
「ともかく、今日はもう休め。執務は私一人でやる」
「それはちょっと申し訳ない様な…あ、そうだ!」
「提督、そこのソファーに座ってください」
「?…構わないが」
「それじゃ、失礼しまーす」
「…飛竜、お前、何をしている」
「何って、膝枕ですよ、膝枕。ま、たまには休養も必要よね?」
「休養なら私室で…」
「私はここがいいんです!ここなら少ない時間でぐっすり眠れそうだし」
「お前が寝ている間、執務はどうする…私は動けないんだがな」
「あー、まあ、最悪、起こしてください。別に文句は言わないので」
「…もういい、勝手にしろ」
「ふふ、ありがとうございます。…そうだ!頭なでてくれてもいいんですよ?」
「…早く寝ろ」
「…はーい」
「ご主人様?第二艦隊帰投のご報告を「漣、少し静かに、な」…はい?…あ…」
「…なんだ、何か言いたいことがあるなら言え」
「いーえー、なーんにもないですよー?…ただ、執務室でイチャつくのはほどほどにして下さいね?それでは!」
<皆ー、ご主人様と飛竜さんが執務室でイチャついてましたー
「…………とりあえず、後で来るであろう青葉と秋雲を、何とかしないと、な…」
「…それまで、ゆっくりと休んでくれ、飛竜」
「ふふ……んっ……すぅ…」
978: 2014/07/07(月) 23:02:06.75 ID:2C5nhniE0
【物語の終わりは】
…かくして、この戦争は、和解により終わった
双方の受けた傷は、痛みは、筆舌に尽くし難いものである
それでも我々が和解に至ったのは、ひとえに、この戦争を続ける価値がなくなったからだろう
…彼女達は、自らの存在理由が欲しかっただけだった
身の内から湧き上がる破壊衝動を、歴戦の兵器としての存在価値を、ただ欲しただけだった
確かにそれは、破壊は、兵器の本質であるであることは、否定できない
だが、また、兵器とは何かを護るために使われるものであることも、否定できないだろう
今回はたまたま我々が護る側であったに過ぎないのだ
彼女達は、我々との戦いを通じ、その一面を知り、いや、思い出し、そしてまた苦しんだ
自らの存在理由が不明確となり、ある者は戸惑い、ある者は水底に永遠に沈み
またある者は、救いを欲した、一体私達はどうすればいいのかと
その答えは、一概には出せない、が、答えを導くための道筋は示すことができる
その道筋が果たして、あっているかは、わからない
だがせめて、我々の示した道筋が、彼女達の救いにならんことを
彼女達は、もともと我々と同じだったのだから…
「…なんか、クサい語りで終わったのね」
「パッとしないね」
「まあ、いわゆるB級映画なんてこんなものなのね」
「そうなのかなあ、もっとこう、映画ってワクワクするものじゃないの?」
「そこはきっと、制作費とか、ロケの日程とか、スタッフの気合とか、大人の事情があるのね」
「難しいでち…」
「正直イクもよくわからないの…」
「お前達、まだここに居たのか?そろそろ作戦開始時刻だから、準備をしておけ」
「あ…そうだったのね、ごめんなさい、提督」
「クルージングじゃない普通の出撃、ひっさびさだよぉ!腕が鳴るでち!」
「イクも頑張っちゃうのね!海のスナイパーイクさんの活躍、みていて欲しいのね!」
「ゴーヤも、ゴーヤも頑張るよ!」
「頼もしい限りだな…、期待してるぞ?」
「うん!ゴーヤ、潜ります!」 「はーい!イク、行くのー!!」
…かくして、この戦争は、和解により終わった
双方の受けた傷は、痛みは、筆舌に尽くし難いものである
それでも我々が和解に至ったのは、ひとえに、この戦争を続ける価値がなくなったからだろう
…彼女達は、自らの存在理由が欲しかっただけだった
身の内から湧き上がる破壊衝動を、歴戦の兵器としての存在価値を、ただ欲しただけだった
確かにそれは、破壊は、兵器の本質であるであることは、否定できない
だが、また、兵器とは何かを護るために使われるものであることも、否定できないだろう
今回はたまたま我々が護る側であったに過ぎないのだ
彼女達は、我々との戦いを通じ、その一面を知り、いや、思い出し、そしてまた苦しんだ
自らの存在理由が不明確となり、ある者は戸惑い、ある者は水底に永遠に沈み
またある者は、救いを欲した、一体私達はどうすればいいのかと
その答えは、一概には出せない、が、答えを導くための道筋は示すことができる
その道筋が果たして、あっているかは、わからない
だがせめて、我々の示した道筋が、彼女達の救いにならんことを
彼女達は、もともと我々と同じだったのだから…
「…なんか、クサい語りで終わったのね」
「パッとしないね」
「まあ、いわゆるB級映画なんてこんなものなのね」
「そうなのかなあ、もっとこう、映画ってワクワクするものじゃないの?」
「そこはきっと、制作費とか、ロケの日程とか、スタッフの気合とか、大人の事情があるのね」
「難しいでち…」
「正直イクもよくわからないの…」
「お前達、まだここに居たのか?そろそろ作戦開始時刻だから、準備をしておけ」
「あ…そうだったのね、ごめんなさい、提督」
「クルージングじゃない普通の出撃、ひっさびさだよぉ!腕が鳴るでち!」
「イクも頑張っちゃうのね!海のスナイパーイクさんの活躍、みていて欲しいのね!」
「ゴーヤも、ゴーヤも頑張るよ!」
「頼もしい限りだな…、期待してるぞ?」
「うん!ゴーヤ、潜ります!」 「はーい!イク、行くのー!!」
979: 2014/07/07(月) 23:05:23.04 ID:2C5nhniE0
これでこのスレはおしまいです。
誤字脱字、致命的な名称間違え等至らないところが多いくだらないSSでしたが、皆さんのおかげで無事完結できました
ここまで見て下さり、本当に、ありがとうございました
誤字脱字、致命的な名称間違え等至らないところが多いくだらないSSでしたが、皆さんのおかげで無事完結できました
ここまで見て下さり、本当に、ありがとうございました
982: 2014/07/07(月) 23:37:48.45 ID:aktMfzCJo
乙です
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります