1: 2011/03/06(日) 23:47:17.15 ID:PMLTeu04i
ドールズはみんな元気で誰も欠けてない設定。
大きい矛盾も細かい矛盾も、ゆるいssなので見逃していただけると幸いです。

では。
3: 2011/03/06(日) 23:48:31.06 ID:PMLTeu04i
ドラメッド「お主、何をしているであーるか? 」

翠星石「ひゃっ! 」

翠「お、お、お前は誰ですか!? 」

ドラメッド「ワガハイはドラメッドⅢ世、22世紀の猫型ロボットであーる」

6: 2011/03/06(日) 23:50:37.49 ID:PMLTeu04i
翠「ロロロロボット!? 未来の!? 嘘です、ありえねーです! 大体ロボットが夢の世界にいるなんておかしいです! 」

ドラメッド「でも本当なのであーる。ワガハイ、この『夢はしご』でいろんな人の夢を渡り歩いていてお主に会ったのであーる」

翠「どうして未来のロボットがここにいるのですか? どうも信じられんです! 」

ドラメッド「細かいことは言いっこなしであーる。ワガハイ、夢を渡り歩くのが趣味なのであーる」

7: 2011/03/06(日) 23:52:22.68 ID:PMLTeu04i
翠「ん~、何だか胡散臭いですぅ。でも、翠星石と蒼星石以外に夢を行き来できる奴がいたなんて驚きですぅ」

ドラメッド「ま、おいおい信じてくれればいいであーるよ」

ドラメッド「それよりお主、見たところ人間ではないであーるな。お主もロボットであーるか? 」

翠「翠星石は誇り高いローゼンメイデン第三ドールです、ロボットなんかじゃないです」

ドラメッド「ローゼンメイデン、空想の話だと思っていたであーるが、まさか実在していたとは」

翠「世界は広いのですよ。今それを翠星石も実感してるです」

8: 2011/03/06(日) 23:54:44.48 ID:PMLTeu04i
翠「あ、忘れてましたが、ここは翠星石の夢ですよ。一体何しに来たですか? 」

ドラメッド「おぉ、そうだったのであーる。実は… 」


ホワンホワンホワーン

ドラメッド『夢を散歩するのは楽しいであーる』テクテク

ドラメッド『おや、誰か他人の夢を見てる者がいるであーる』

ドラメッド『気になるのであーる』トテテテテ

ドラメッド『お主、何をしているであーるか? 』

ホワンホワンホワーン

9: 2011/03/06(日) 23:56:04.76 ID:PMLTeu04i
ドラメッド「と言う訳であーる」

翠「人の夢を覗くとは悪趣味です! たとえお天道様が許しても、この夢の番人翠星石が…」

ドラメッド「別にワガハイ、見てるだけで悪さをしている訳ではないのであーる。それに、お主も誰かの夢を覗いていたのであーる」

ドラメッド「同じ穴のむじなであーる」ニヤリ

翠「ぐっ」

11: 2011/03/06(日) 23:58:58.48 ID:PMLTeu04i
ドラメッド「お主は一体誰の夢を見てたのであーるか? 」

翠「す、翠星石はなーんにも見てないですぅ」ピュ~♪

ドラメッド「この扉を開ければ分かることであーる」ガチャッ

翠「きゃああああああああああ!!! 」バタンッ

翠「ハァハァ、分かったです、説明するです」ハァ

12: 2011/03/07(月) 00:01:51.89 ID:w9RroFyoi
翠「この扉の向こうの夢は、ジュンの夢です。ジュンは翠星石のマスターなのです」

翠「別にジュンのことが気になるから覗いてた訳ではないですよ? そこんとこ勘違いするな、です」

翠「確かに人間にしてはジュンはやる方です。たまにキョーカショを読んでくれたり、膝にのっけてくれたり…/// 」

翠「でも最近ジュンは真紅とばっかりべったりですぅ。翠星石のマスターでもあるのですから、もっと翠星石の相手もするべきです」

翠「あっ、今のはその、翠星石がジュンと一緒にいたいとか、そーゆー訳ではなくて…その…… 」

ドラメッド「 」ジー

翠「そ、その目はなんですか! 」

14: 2011/03/07(月) 00:05:17.14 ID:w9RroFyoi
ドラメッド「大体分かったのであーる」

ドラメッド「お主、ジュンという少年と2人で遊びたいのであーるな」

翠「ち違……違…… 、うぅ… 、そ、そうですぅ」

翠「翠星石は寂しいのです…… 」

15: 2011/03/07(月) 00:08:09.56 ID:w9RroFyoi
ドラメッド「よし、分かったであーる」

ドラメッド「ワガハイが一肌脱ぐであーる」

ドラメッド「困ってる子は見過ごせないのであーる」

翠「猫おじじ…… 」

ドラメッド「ワガハイはおじじではないのであーる」

16: 2011/03/07(月) 00:12:28.65 ID:w9RroFyoi
翠「そこまでしてもらう義理はないです」

翠「それに迷惑をかけてしまうです」

ドラメッド「なんの、ここで会ったのも何かの縁。ドロ船に乗ったつもりでまかせるであーる」

翠「溺れさす気ですか! 」

ドラメッド「ではまた明日ここにくるのであーる。バイバイであーる」トタタタタ

翠「……不安ですぅ」

17: 2011/03/07(月) 00:15:20.18 ID:w9RroFyoi
[翌日:夢の中]

翠「遅いですよ」

ドラメッド「すまんであーる」ドササッ

翠「これは何ですか? 」

ドラメッド「いろいろ遊び道具を持ってきたのであーる。これらを使ってジュンくんを遊びに誘えばいいのであーる」

翠「なるほど。ありがとです」

ドラメッド「あと、あくまでワガハイがするのは手伝いだけであーる。行動するのはお主であーるよ」

翠「わ、分かってるです」

ドラメッド「では早速」

18: 2011/03/07(月) 00:19:48.01 ID:w9RroFyoi
<キャッチボールの場合>

ジュン「何で河原に連れて来られたんだ……? 」

翠「さぁキャッチボールするですよ」

ジュン「キャッチボール!? 僕はあんまりそういうのは… 」

翠「ごちゃごちゃうるせーです。ほれ、いくですよ」シュッ

ジュン「わ、わ、わ」ガンッ

翠「し、しっかりするです。次いくですよ」シュッ

ジュン「よし、オーライオーラ… 」ガツッ





翠「ヒッキーに運動は駄目でしたです」ガクッ

ドラメッド「のび太くん並の運動音痴であーる」

ドラメッド「ま、はじめからうまくはいかないものであーる。また明日別のものでチャレンジであーる」

19: 2011/03/07(月) 00:22:32.78 ID:w9RroFyoi
[数日後:夢の中]

<裁縫の場合>

翠「よくよく考えてみれば、ジュンの得意なものをすれば良かったです」

ジュン「別に裁縫するのはいいけど、お前、針使えるのか? 」

翠「……あ」




翠「針がでかくて翠星石には使えなかったです…… 」ガックシ

ドラメッド「そこまでは気付かなかったであーる」

20: 2011/03/07(月) 00:26:16.15 ID:w9RroFyoi
[数日後:夢の中]

翠「もうこれしかないです」


<読書の場合>

翠「ジュン、これ読んでくれです」

ジュン「1人で読めよ…… 。別に読めない訳じゃないだろ」

翠「つべこべ言わずに読め! です」

ジュン「なんだよその言い方」

翠「読むだけじゃないですか、さっさと読むです。ほらほら」

ジュン「 …… 」

翠「ジュン? 」

ジュン「出ていってくれ」

翠「な、な! 」

21: 2011/03/07(月) 00:30:49.44 ID:w9RroFyoi
ジュン「この前からいろいろ引っ張り回して、もううんざりだ」

ジュン「しばらく放っといてくれ」

翠「…そうですか」

翠「うぅ… 」

翠「もういいです! ジュンなんか知らんです!ジュンのどあほう!」ガチャッ バタン

22: 2011/03/07(月) 00:35:37.30 ID:w9RroFyoi



翠「 …… 」

ドラメッド「大きな声が聞こえたが、どうしたであーるか? 」

翠「もうどーでもいいです…… 」

翠「もう…どうでもいいです!! 」ダダダダダッ

ドラメッド「ま、待つであーる」

ドラメッド「何があったのか大体予測はつくであーるが… 」

23: 2011/03/07(月) 00:40:13.97 ID:w9RroFyoi
[翠星石の夢の中]

翠「ふ…ぐ…ぐす… 」

翠「ひ、ひ…うぇぇぇぇぇぇん」

翠「う、う、えぇぇぇぇん」

ドラメッド「 …… 」サッ

翠「う…ぐ…あ、あ、ありがとです」ゴシゴシ

ドラメッド「おせっかいが過ぎたであーる。ごめんであーる」

翠「ぐす、猫おじじはわ、悪くないです。す、翠星石がぁぁ、うぇぇぇぇ」

25: 2011/03/07(月) 00:44:52.54 ID:w9RroFyoi
[しばらくして]

翠「やっぱり、翠星石には無理だったです」グス

ドラメッド「諦めるのであーるか? 」

翠「猫おじじにも世話になったですね。ありがとです。でも、これ以上はもういいです」

ドラメッド「 … 」

翠「 … 」

ドラメッド「 … 」

翠「 … 」

ドラメッド「一つ、いいであーるか? 」

翠「何ですか」

26: 2011/03/07(月) 00:47:23.18 ID:w9RroFyoi
ドラメッド「ワガハイ、水が大の苦手であーる。水をかけられると何もできなくなるのであーる」

ドラメッド「でも、子供達のために砂漠にウォーターランドを作るのがワガハイの夢であーる」

ドラメッド「だからその為に、水について勉強しているのであーる」

28: 2011/03/07(月) 00:50:57.97 ID:w9RroFyoi
翠「…だから何なのですか」

ドラメッド「ジュンくんもワガハイと同じだということであーるよ」

翠「……意味が分からんです」

ドラメッド「うまく言えなくてすまんであーる」

ドラメッド「では、ワガハイはそろそろ帰るであーる」

ドラメッド「バイバイであーる」バイバイ

翠「 … 」バイバイ

翠「 …… 」

29: 2011/03/07(月) 00:54:57.91 ID:w9RroFyoi
[翌日:夢の中]

翠「猫おじじは今日も来るのですかね」

翠「しばらくは1人にしといて欲しいです」ハァ

トコトコトコトコ

翠「来たですか… 」ハァ

ジュン「あれ、翠星石!? 」

30: 2011/03/07(月) 00:57:58.19 ID:w9RroFyoi
翠「きゃっ、な、なな何でジュンがここにいるですか!? ここは翠星石の夢の中ですよ!? 」

ジュン「そう言われても… 、ただ歩いてたらここに着いたんだよ」

翠「そんなバカな、です」

ジュン「 ! 」

翠「夢の行き来は庭師にしか出来ないはずです」

ジュン「あ…あ… 」

翠「まぁ例外もいましたが… 。どうなってるんですか。ちょっとジュン、聞いてるですか」

ジュン「あ、あれあれあれ」

翠「へ? 」クルリ



?「ガオーガオー」ドシーンドシーン



翠「か」

ジュン「か」

翠 ジュン「怪獣ーーー!!! 」

31: 2011/03/07(月) 01:02:43.53 ID:w9RroFyoi
翠「何であんなのが翠星石の夢にー!? 」

ジュン「に、逃げるぞっ」ガシッ

翠「わ、は、はいですぅ! 」ニギッ


ダダダダダダダダッ

< ガオーガオー

ドシーンドシーンドシーンドシーン


翠「追って来るですー! 」ハァハァ

ジュン「ダメだ…足が… 」ゼェゼェ

翠(このままでは追いつかれるです… )

翠(…よし! )

33: 2011/03/07(月) 01:06:30.79 ID:w9RroFyoi
翠「手を離すです、ジュン! 」

ジュン「はぁ? 何言ってるんだよ! 」ゼェゼェ

翠「このままだと追いつかれるです! ここは翠星石が食い止めるから、その隙にジュンは逃げろです! 」

ジュン「はぁ…はぁ… 、でもそれじゃお前が…… 」ゼェゼェハァハァ

翠「…翠星石のことは気にするなです」

翠「翠星石は、ジュンが無事ならそれで良いのです」

翠「ジュンは、翠星石のマスターなのですから」

ジュン「翠星石… 」

翠「それ、行くです!ジュン! 」パッ

ジュン「 … 」ピタッ

翠「お、おばか!何やってるです、さっさと逃げ… 」

ジュン「だったら、僕も闘う」

翠「へ? 」

34: 2011/03/07(月) 01:09:27.48 ID:w9RroFyoi
< ガオーガオー

ドシーンドシーンドシーンドシーン

ジュン「僕はお前のマスターだから」

ジュン「…僕も、一緒に闘うよ」

翠「ジュン… 」

翠「足震わせながら言ってもかっこよくないですよ」

ジュン「しょうがないだろ… 」ブルブル

35: 2011/03/07(月) 01:13:17.96 ID:w9RroFyoi
ドシーンドシーン

?「ガオー」

翠「じゃぁ、いくですよ」

ジュン「あ、あぁ」コクリ

翠「スイドリーム! 」ピカーン

翠「いっけー! ですぅ! 」シャワアアアアアアア

?「 !! 」

?「わああああ! 」

?「水こわい水こわい水こわ~い! 」ドシドシドシドシ

ドシドシドシドシ……

36: 2011/03/07(月) 01:17:37.59 ID:w9RroFyoi
翠「あ、あれ? 」

ジュン「逃げた…? 」

ジュン「呆気なさすぎる… 。何だったんだあれ」ハァ

翠「よく分からなかったけど、助かったです。ジュン、怪我はないですか? 」

ジュン「ん? あぁ、大丈夫。走り疲れたけど」

翠「さ、さっきはありがとです」

翠「手を引っ張ってくれたり、一緒に闘ってくれたり… 」

ジュン「 … 」

ジュン「あ、あのさ」

翠「はい? 」

37: 2011/03/07(月) 01:20:44.84 ID:w9RroFyoi
ジュン「昨日は、ごめん。言いすぎた」

ジュン「人からいろいろされるのって、何だか慣れなくて、それで、つい。ごめん」

翠「それは、翠星石の方こそ悪かったです。無理やりいろいろやらせて。ごめんです」

翠「ただ…その… 、たまには、その… 、翠星石の相手もしてほしい、です」

翠「ジュンは真紅のマスターであると共に、翠星石のマスターでもあるのですから」

ジュン「うん、分かった」

翠「や、約束ですよ」ユビキリ

ジュン「うん」ゲンマン

38: 2011/03/07(月) 01:25:29.70 ID:w9RroFyoi
ジュン「それにしてもあの怪獣、何だったんだ? 水こわいとか言ってたけど… 」

翠(ん、『水こわい』? )

翠(もしかして… )









?「この辺まで来ればいいであーるな」

カポッ

ドラメッド「ふー、疲れたであーる」

39: 2011/03/07(月) 01:29:31.02 ID:w9RroFyoi
ドラメッド「夢はしごでジュンくんと翠星石ちゃんの夢をつなぎ、立体ホログラムでジュンくんの興味ありそうな物を映し出す」

ドラメッド「そしてジュンくんを、夢はしごを通るようにして翠星石ちゃんの夢へとホログラムで誘導する」

ドラメッド「2人が会ったところで、怪獣の着ぐるみを着たワガハイがビッグライトで大きくなり、近付く」

40: 2011/03/07(月) 01:33:26.15 ID:w9RroFyoi
ドラメッド「適当なところで逃げようと思ってたであーるが、まさか水をかけられるとは思わなかったであーる」

ドラメッド「あとは2人が仲直りするかどうかであーるが、これは2人に託すしかないであーる」

ドラメッド「はてさてどうなったやら」

翠「やっぱり猫おじじの仕業だったですか」

ドラメッド「わぁ! 見つかったであーるか」

42: 2011/03/07(月) 01:37:16.27 ID:w9RroFyoi
翠「するのは手伝いだけじゃなかったんですか? 」

ドラメッド「ワガハイが関わらなければケンカしなかったであーる。責任をとっただけであーるよ」

ドラメッド「その様子だと仲直りはできたようであーるな。良かったであーる」

翠「それに、また2人で遊ぶ約束もできたです。これも猫おじじのお陰です。ありがとですよ」

ドラメッド「何の。ワガハイではなく、お主が頑張ったからであーるよ」

43: 2011/03/07(月) 01:41:32.26 ID:w9RroFyoi
ドラメッド「では、ワガハイの役目は終わったであーるな」

翠「…また遊びに来ればいいです。今度は現実世界にも来ればいいです」

ドラメッド「分かったであーる」

ドラメッド「ではバイバイであーる」バイバイ

翠「バイバイですぅ」バイバイ






翠「もぅボンヤリとしか見えなくなっちまったですぅ」

翠「 … 」

翠「ありがとーです! ドラメッドー! 」

44: 2011/03/07(月) 01:44:52.87 ID:w9RroFyoi
[後日:夢の中]

翠「そういや猫おじじの夢ってどんな夢なのですかね」

翠「きひひ、ちょっと覗いてやるですぅ~♪」ガチャッ

翠「あれ?いないですね」キョロキョロ

ドラメッド「お主、何をしているであーるか? 」

翠「ひゃっ! 」




ドラメッド「絶対に来ると思ってたので待ってたであーる」ニヤリ

翠「きー! 悔しいですぅー! 」





おわり

51: 2011/03/07(月) 01:52:14.72 ID:w9RroFyoi
読んでいただきありがとうございます。

内容が真面目過ぎました。
もうちょっと笑いどころを考えなくちゃダメですね。

次は金糸雀とドラ・ザ・キッドを絡ませて楽しい話にしたいです。

57: 2011/03/07(月) 02:08:53.85 ID:w9RroFyoi
前は、きらきーとドラニコフでめっちゃ短いのを書きました。
また改めて書きたいです。
各話の最後にオマケとしてつけても面白いかも。

あと酉変えました。

引用: ドラメッド「お主、何をしているであーるか? 」翠星石「ひゃっ! 」