245: 2010/07/20(火) 12:57:05.43 ID:AWcQ9gDO

246: 2010/07/20(火) 12:57:39.01 ID:AWcQ9gDO
61、バレンタインデー<バレンタインデー>


滝壺「はい、はまづら」

浜面「お、ありがとうな滝壺」

滝壺「どういたしまして」

絹旗「私からもありますよ」

浜面「サンキューな絹旗」

絹旗「義理ですからね。超勘違いしないで下さいね」

浜面「分かってるって」

フレ「私のは隠し味満載だから気をつけなよー?」

浜面「あぁ、期待してるよフレンダ」

フレ「にっひっひ」

浜面「後は……」チラッ

麦野「なによ? ちゃんと用意してるって。ほら」

浜面「どうもな。……でもなんで三個もあるんだ?」

麦野「ビターが好きなのか、甘いのが好きなのか、その間が好きなのか分からなかったら三つ用意したのよ」

浜面「なんか余計な気を使わせちまったみたいだな。ありがとう。全部好きだぜ」

麦野「三倍返しだから。忘れないでよ」

浜面「へいへい」

滝壺「喜んでもらってよかったね、むぎの」

絹旗「浜面の好みはなに!? って聞かれた時は超焦りましたよ」

フレ「結局、一番そわそわしてたのは麦野って訳よ」

浜面「ほほぅ? 麦野がねぇ……」

麦野「やめて。それ以上言わないで……私のメンツが……」

滝壺「大丈夫、私はそんな可愛いむぎのを影で見守ってる」
とある魔術の禁書目録 31巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
247: 2010/07/20(火) 12:58:15.67 ID:AWcQ9gDO
62、移動教室<ムーブルーム>


カキカキ

吹寄「次は移動教室よ」

カキカキ

上条(人事移動教室っと)

カキカキ

土御門(サマルトリア人事移動教室っと)

カキカキ

青髪(サマルトリア人事移動教室共和国っと)

カキカキ

姫神(サマルトリア人事移動教室共和国西武っと)

他生徒(どこだよ!)

248: 2010/07/20(火) 12:58:58.62 ID:AWcQ9gDO
63、黒板<ブラックボード>


青髪「黒板でもうまい字書ける人って僕、尊敬するわー」

上条「わかるわかる。チョークだし壁に向かってだしな」

土御門「普段、字がうまい人でも大体が崩れるんだにゃー」

青髪「そういえばいつまで黒板なんやろか?」

上条「どういうことだ?」

青髪「ここは科学の最先端の街やろ? それなのに未だに黒板って変だと思わへんか?」

土御門「確かににゃー。映像的ななにかでいいと思うぜよ」

上条「単純に金かかるからじゃないのか?」

青髪「カミやんは夢のないことを……」

上条「お金は重要だろ!?」

青髪「分かっとるって。ただカミやんが言うと何故か悲しくなるんや……」

土御門「まぁなんにせよ、単純に字が下手な先生でもしっかり書けてるのがすごいぜい。ちゃんと書けなかったからって何回も書き直す女子とか軽くイラっとするんだにゃー」

上条「書き直したい気持ちは分かるけど先行けよってなるな」

青髪「そこでモジモジするのもまた可愛いやん!」

上条「ブレないなぁお前は」

青髪「えっへん」

土御門「総括すると小萌先生凄い、でどうかにゃー?」

上条青髪「異議なーし」

249: 2010/07/20(火) 12:59:48.42 ID:AWcQ9gDO
64、将来の夢<ドリーム>


上条「御坂、将来の夢ってあるか?」

御坂「なによ突然」

上条「学校でそういう話題になってさ、御坂はどんなんかなぁって」

御坂「そうねぇ……具体的にはまだ考えてないけど私の能力を活かして研究職とかやりたいわね」

上条「へぇ、凄いじゃん」

御坂「私の能力が正しく使われるのが第一ね。アンタの将来の夢ってなに? まさか不幸じゃなく生きたいとかそんなのじゃないでしょうね?」

上条「半分当たっております……。その生活に満足してて幸せを感じれるならそれでいいかなぁって」

御坂「謙虚なんだかバカなんだか。でもアンタらしくていいんじゃない?」

上条「バカは余計です。でもさ、具体的にってのがないんだよ。来年3年だってのにどうしたらいかべか?」

御坂「どこの方言よ……。能力関係とか魔術関係ならいくらでも道はあるんじゃない?」

上条「どっちの肩入れも上条勢力がどうとかであんまり良く思われないんだよ。それに、それだと幸せになれそうにないし」

御坂「それもそうね。……それなら主夫しかないわね」

上条「主夫ですと!?」

御坂「そ。アンタのその生活スキルをフルに活かせるのは主夫しかないわ! 名案じゃない?」

上条「俺は家事くらいしかまともに出来ないからそれも悪くない。と、言いたいところだが。それをさせてくれる相手がいるか? 上条さんはいるとは思えませんが……」

御坂「私がいるじゃない」

上条「御坂が?」

御坂「私は研究できっと家のことは疎かになりがちになっちゃうからアンタが家事をすれば……って私はなにを言ってるのよーっ!? あーもう、これじゃあアンタと結婚するみたいじゃない!!」

上条「……。えっと、選択肢の一つに加えとくな」

250: 2010/07/20(火) 13:00:29.03 ID:AWcQ9gDO
65、ラブレター<ラブレター>


上条「差出人は君だったのか」

モブ子「うん。中身、読んでくれた?」

上条「あぁ」

モブ子「返事、聞かせてくれる?」

上条「結論から言うと君とは付き合えない。悪い」

モブ子「そ、そっか。ねぇ理由くらいは聞いてもいいよね? 他に好きな人がいるの?」

上条「多分……そうなるのかな」

モブ子「多分?」

上条「いざ誰かと付き合うって考えた時に、俺の隣には君じゃなくて別の子が思い浮かんだんだ」

モブ子「そう……」

上条「いや、決して君がどうって訳じゃないんだ! 可愛いし、俺のことよく見てくれてるし、その……スタイルもいいし……」

モブ子「そこまで誉めてくれるのに、上条君はその子の方に魅力を感じるんだね?」

上条「あ、まぁ……そう、なるな。すまん」

モブ子「謝らないで。あー、気持ちを伝えられてなんかスッキリした」

上条「……そっか」

モブ子「いつか私をフッたこと、後悔しても知らないからね?」

上条「あぁ、分かったよ」

251: 2010/07/20(火) 13:01:15.08 ID:AWcQ9gDO
66、修学旅行<アウトラーニング>


佐天「御坂さん、白井さん、お久しぶりです!」

白井「久しぶりって言っても三泊四日ではありませんか」

佐天「そうでしたー。へへ」

御坂「確か場所は北海道だったわよね?」

初春「はい! こっちの夏とは違って向こうの夏は涼しいんですよ!」

御坂「天気予報見てた限りでは暑そうな感じだったけど」

佐天「それがなんていうか、向こうは暑さの質が違うんですよね」

白井「質、ですの?」

初春「こっちが『じゅんじゅわー』だとするとあっちは『すいーんすいーん』って感じですね」

御坂「湿度とかの違いかしら?」

佐天「なんですかね? それはそうと、ちゃんとお土産買って来ましたよ!」

初春「色々迷いましたけど、お二人には仲良くいてもらいたいのと、御坂さんのリクエストに応えてまりもっこりゲコ太のストラップを用意しました!」

御坂「うはぁ! 北海道限定で手に入らなかったけど良かったぁ。ありがとう佐天さん、初春さん!」

白井「よく見たらお姉様と色違いのストラップではありませんか! これでお姉様との繋がりが出来ましたの!」

佐天「大成功だね、初春!」

初春「はい!」

252: 2010/07/20(火) 13:01:45.74 ID:AWcQ9gDO
67、宿題<サブジェクト>


上条「おーい、一方通行」

一方「……こンな朝っぱらここに来るなンていい度胸してるじゃねェか三下ァ……」

上条「朝っぱらってもう10時だぞ?」

一方「テメェのちっせェ事情なンか知らねェよ。じゃあな」

上条「そうはい神裂!」

一方「あァン!?」

上条「そう睨むなって。時間はかからないからちょっと入れてくれよ」

一方「なーンでですかァ?」

上条「宿題を手伝ってほしくてな」

一方「宿題ィ?」

上条「そ、宿題。なんか皆用事あるとかで予定が合わなかったんだよ」

一方「だからってなンで俺ンとこ来るンだよ? 携帯の電源は切ってたはずですけどォ?」

上条「垣根に聞いたら『あいつが電源切ってる時は家にいる時だ』って教えくれたもので」

一方「チッ、あンの糞メルヘン。次会ったら髪の毛、黒にしてやンぞ」

上条「それじゃあ、お邪魔しまーす」

一方「オイ、勝手に入るンじゃねェよ」

上条「差し入れのたまごボーロあるから入れてくれよ。な?」

一方「仕方ねェな。用が済ンだら早く帰れよ」

上条「はいはい、分かってるって」

253: 2010/07/20(火) 13:02:21.55 ID:AWcQ9gDO
68、お弁当<ランチ>


一方「ンじゃあ行ってくるわァ」

打止「待って! ってミサカはミサカはあなたを呼び止めてみる」

一方「どうしたンだよ?」

打止「はいこれ! ってミサカはミサカは少し緊張しながらあなたにお弁当を渡してみたり」

一方「弁当だァ?」

打止「うん。きっとコンビニとかの不健康そうなものばっかり食べてると思って作ってみたのってミサカはミサカは照れてみる」

一方「お前の手作りねェ……大丈夫なのか?」

打止「は、半分はヨミカワに手伝ってもらったから多分大丈夫だよってミサカはミサカは慌ててフォローを入れてみる……」

一方「まァ、期待しねェで食べてみるわ」

打止「残しちゃダメだからねってミサカはミサカはいささか不安に駆られてみたり……」

――――

一方(ハートマークとかどこの愛妻弁当だよ……。なンか食べンの勿体ねェな)

一方(……なかなかうまいじゃねェか。人間の食べ物って感じがすンなァ)

――――

一方「ただいま」

打止「お帰りなさい! ねぇ、お弁当どうだった? ってミサカはミサカは今日一日気になってたことを聞いてみる!」

一方「食えねェもンじゃねェな。……次からは量を増やせ。あれじゃあ全然足りねェよ」

打止「分かった! ってミサカはミサカは早速ヨミカワと交渉しにいってみる!」

254: 2010/07/20(火) 13:02:53.22 ID:AWcQ9gDO
69、受験勉強<プレパレイション>


上条「受験勉強って2年の夏からやるらしいな」

青髪「そこから準備を始めて1年後の3年の夏から追い込みをかけるみたいやで」

吹寄「それは上を目指す人でしょ? 普通は3年の夏からで十分よ」

姫神「そもそも。3年生の勉強が終わってないのに。2年生からその勉強するっておかしいと思う」

土御門「それはまんま現代社会の問題の一つだにゃー。受験勉強に限らず就活でもそういった早期化が進んで、高校や大学は受験や就活する場所の施設になってしまってるんだぜい」

吹寄「よく知ってるじゃない」

土御門「昨日、義妹が言ってたんだにゃー」

吹寄「誉めて損した……」

青髪「でもそれを聞くと、本末転倒って感じやわー」

上条「学生の本業は勉強だろ? 別に間違ってはいないだろ」

姫神「あなたはもっとその本業を頑張るべき」

上条「これがブーメラン現象ってやつですか!?」

255: 2010/07/20(火) 13:03:36.20 ID:AWcQ9gDO
70、推薦入試<スキルオファー>


青髪「現代社会の問題と言えば、推薦入試も色々問題あらへん? 特に学園都市なんて問題の塊やと思うわ」

土御門「名のある学校は学力だけじゃなくて能力でも判断するからにゃー。俺らみたいなレベルの低い人間には耳が痛い話ぜよ」

上条「全くだな。仮に俺が頭すげぇ良くてもこの右手で弾かれるわけだろ? これじゃ不幸じゃなくて理不尽だよな」

姫神「能力があるからって決して良いわけじゃない。その能力で大変な目に遭う人もいるから……」

吹寄「姫神さん?」

土御門「姫神さん言うとおりだにー。噂に聞くとレベル5の連中は、まともに学校にも通わせてもらえずずっと実験三昧らしいぜよ」

青髪「それはそれで嫌やわぁ……」

吹寄「そういうの聞くと、外からの学園都市に対するイメージの悪さってなかなか払拭出来そうにないわね」

上条「暗い部分が多すぎるんだよ。学園都市の推薦入試の問題もその一部みたいなもんだ」

土御門「ま、俺らはなにを言っても平凡校の愚痴にしかならないんだぜい」

姫神「なにごとも普通が一番。特別は少しでいい」

吹寄「今日の姫神さん、一味違う」

姫神「たまには背伸びしたくなる時もある」

256: 2010/07/20(火) 13:04:51.01 ID:AWcQ9gDO
これでとある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>の第七回目を終わります
第八回目はまた今夜にでも

262: 2010/07/20(火) 17:21:04.45 ID:qIvz5qoo
ある日の事、北風(美琴)が太陽(上条)に勝負を持ちかけました。

北風「ちょっとアンタ! 勝負しなさい!」

太陽「またかよ? しょうがねえな。じゃあ………」

そこへ旅人(神裂)が通りがかり、

太陽「あの人の服を脱がせた方が勝ちな」

北風「……………………変O」

それ以来、太陽は二度と北風に会うことはありませんでした。



おしまい。


休み中に考えた赤ずきん編を投下しようと思ったら>>65でやられてたでござる。

272: 2010/07/20(火) 20:49:56.44 ID:AWcQ9gDO
これからとある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>の第八回目を始めたいと思います

273: 2010/07/20(火) 20:50:46.16 ID:AWcQ9gDO
71、合唱会<コーラス>


上条「男子ーちゃんと歌ってー(笑)」

青髪「今年で最後なんだよー(笑)」

土御門「先生ー男子がちゃんと集まりませーん(笑)」

姫神「これはお前たちの問題だ。先生は関与しない(笑)」

吹寄「……喧嘩売ってんのか貴様らは!?」

上条「いやいやまさか」

青髪「なにをそんなに怒っとるんや?」

土御門「きっと心辺りがあるんだぜい」

姫神「これはいわゆるあるあるネタ」

吹寄「あーはいはい、全部ありました! まさにそのテンプレ通りよ!」

上条「男子ー声聞こえなーい(笑)」

青髪「誰々君の口が開いてませーん(笑)」

土御門「本番近いんだよー(笑)」

姫神「先生はもっと迫力がほしいな(笑)」

吹寄「うきゃー! 枕に顔押し付けて消えてなくなりたいぃ!」

274: 2010/07/20(火) 20:51:11.87 ID:AWcQ9gDO
72、肝試し<ゴーストライター>


八九寺「なるほどー。ここが科学の最先端の街、学園都市ですか」

浜面「お嬢ちゃんはどうしてここにいるのかな?」

八九寺「肝試しと言えば幽霊、幽霊と言えばお化け。というわけで本家から出張出血大サービスをしにきました」

浜面「ははは、そのチャレンジ精神は買うよ」

八九寺「ところで浜ヅラさん」

浜面「俺の名前は浜面だ。カタカナにして人をハゲみたいに呼ぶんじゃない」

八九寺「失礼。噛みました」

浜面「わざとだろ」

八九寺「噛みまみた」

浜面「わざとじゃねぇ!?」

八九寺「テラバイトー」

浜面「そんなにねぇよ! あ、」

八九寺「……浜面さん、私を性の対象としてみた場合、即座に通報しますからそのつもりで」

浜面「いやいや有り得ねえって」

八九寺「本当ですか? あなたみたいな人間が影で『でゅっせるどるふ』とか鼻息を荒くしているのは間違いないはずなのですが」

浜面「全部間違ってるよ! 大体『てゅっせるどるふ』ってどんな鼻息だよ!?」

八九寺「そうですか、それはおかしいですね。おっとそれではお腹空いたので帰りますね。ではまたどこかで会いましょう」

浜面「あ、あぁ。じゃあな。……ありゃ滝壺と組み合わせたらツッコミ不在になるな」

275: 2010/07/20(火) 20:51:37.48 ID:AWcQ9gDO
73、休み時間<レストタイム>


上条「なぁ、小学校って昼休みの他に中休みみたいなのってあったよな?」

青髪「あったあった。確か2時間目と3時間目の間やったっけ?」

土御門「確か時間も20分くらいなかったかにゃー?」

上条「そう、それだよ! あれってなんだったんだろうな?」

青髪「当時はよう遊んでたけど、今思うとよく分からん時間やね」

土御門「すぐに昼休みがあるのに変な話ぜよ」

上条「それで中学から無くなるし、授業の時間も何故か増えるから、最初はすんげー長く感じたなぁ」

青髪「人間の集中力は10分やったか15分やったが限界って聞いたことあるわー」

土御門「マジで? そしたら授業長すぎぜよ!」

上条「でも、それ集中力の話だろ? 俺には関係ねえな」

青髪「あ、僕もやったわ」

土御門「俺もだぜい」

上条青髪土御門「はっはっは!」

276: 2010/07/20(火) 20:52:04.24 ID:AWcQ9gDO
74、出席番号<ナンバープレート>


上条「中の人は小学校から高校卒業まで出席番号はずっと4番だったらしいぞ」

青髪「いらんわそんな情報」

土御門「野球だとおいしい番号だぜい」

上条「でも吹奏楽をやってたから野球とは縁がなかったそうだ」

青髪「どうでもいいわ!」

土御門「周りから『いけよ4番』とかいじられてる姿が浮かぶぜよ」

上条「ちなみに愛内さんと相川さんは常に1番だったそうだ」

青髪「知るか!」

土御門「そういや青髪の本名って――」

青髪「なああああああ!!」

上条「あー、それとこの携帯は6台目らしいぞ」

青髪土御門「一番関係ねえ情報をなんで付け加えたんだよ!」

277: 2010/07/20(火) 20:52:33.54 ID:AWcQ9gDO
75、文化祭<カルフェス>


委員長「今日の議題はクラスTシャツのデザインです。各自意見を出し合って下さい」

御坂(クラスTシャツ、かぁ。なにがいいかな。せっかくなんだから普段は着れないものがいいなぁ)

御坂(ゲコ太なんていいと思うんだけど、やっぱりクラスTシャツに可愛い系はちょっとねぇ)

女生徒A「なんか他のクラスはゴリ押しな感じらしいよー」

女生徒B「それ本当? じゃあ逆路線で攻めた方がよくない?」

御坂(!! 他のクラスがゴリ押しならこっちはその逆の可愛い系でいけばいいじゃない! あ、でもゲコ太はやっぱり子供っぽいかな……)

委員長「誰か、案がある人はいませんか? あ、A子さんどうぞ」

女生徒A「他のクラスとは違う路線で可愛い系がいいと思いまーす」

委員長「なるほど、分かりました。他にある人……ではB美さんどうぞ」

女生徒B「A子の案に賛成で、デザインは緩いだうなーな感じがいいと思います」

御坂(きたこれ! キタコレ!! ktkr!!! ついに、ついにゲコ太が日の目を見る日が来たのね!!)

委員長「他に案のある人はいませんか? 御坂さんどうぞ」

御坂「その意見、ゲコ太がぴったりだと思います!!」

委員長「ゲコ……太?」

ゲコタ? ゲコタッテアレヨネ? カエルノ。ゲコタカァ…

御坂(なんだろう……この空気……)

委員長「御坂さん。あのー、ゲコ太は商標登録されてるキャラクターなのでクラスTシャツにはちょっと難しいかと……」

御坂「ですよねー! 例えですよ例え! はは、あははははは……」

御坂(よく考えれば分かることじゃない……不幸だわ……)

278: 2010/07/20(火) 20:53:02.62 ID:AWcQ9gDO
76、林間学校<アウトスクール>


削板「あれ? お前どっかで見掛けた顔だな」

御坂「ちょ、なんでアンタがここにいんのよ!?」

削板「お、確かお前は極電磁砲<レールキャノン>の御坂か」

御坂「超電磁砲<レールガン>よ! 勝手に私をアンタ仕様に変更しないでよ」

削板「ガンよりキャノンの方が根性ありそうだろ」

御坂「根性を第一で考えるな! 最初の質問に戻るけど、なんでここにいるわけ?」

削板「自然界に身を置くことによって、自分自身をハードに鍛えるためだ」

御坂「でも、やってることはただのガイドよね?」

削板「そうともいう。だが、この俺がガイドになったからには根性のある奴しか生き残れない!」

御坂「だからアンタ基準で考えないでよ。男はいないんだよ?」

削板「なん……だと……?」

御坂「女子校だもの当たり前じゃない。まさか知らなかったの?」

削板「おう……」

御坂「お嬢様の集まりだから根性根性と汗臭いこと言われてたら嫌われるわよ?」

削板「それは……参ったな」

御坂「別に普通してればいいじゃない」

削板「女子にどうやって普通に接すればいいんだ?」

御坂「私みたいにすればいいでしょ?」

削板「いや、御坂は女に見えな――」

御坂「なんですってー!?」ビリビリ

削板「すパガ!!」

279: 2010/07/20(火) 20:53:25.94 ID:AWcQ9gDO
77、転校生<スクールチェンジ>


姫神「皆。これを忘れてる気がする」

上条「別に忘れてねーぞ? 最初で話したじゃんか」

姫神「それを踏まえても。馴染み過ぎというか」

上条「良いことだろ? それともよそよそしい感じがいいのか?」

姫神「それは。いや」

上条「今日の姫神はわがままだなぁ。占いの順位でも悪かったか?」

姫神「そんなんじゃないけど……」

上条「ははぁん。さては構って欲しいんだろ?」

姫神「え。あ。うん……。そうなのかな」

上条「よーしよし、上条さんに任せなさい」ワシャワシャ

姫神「髪。そんなに。しないで」

上条「ならこっちはどうだ。ごろごろー」

姫神「にゃー」

土御門「カミやんもげろおおおお!!」

上条「やめて! もがないでお願いしますから!」

青髪「姫やんもなぁにしとるんやああああ!!」

姫神「ちっ」

280: 2010/07/20(火) 20:53:48.00 ID:AWcQ9gDO
78、学問<スタディ>


アレイスター「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずか。なかなか面白いことを考えつくものだな」

アレイスター「ふふふ……」

281: 2010/07/20(火) 20:54:19.32 ID:AWcQ9gDO
79、読書<リーディング>


上条「なぁインデックス。10万3000冊の魔導書の他に何冊の雑誌が頭に入ってるんだ?」

禁書「とりあえずこの部屋にあるものはバッチリなんだよ」

上条「歩く協会じゃなくて、歩く図書館だな」

禁書「そんな呼ばれ方は好きくないかも」

上条「でも便利だよなぁ。完全記憶能力って」

禁書「そうでもないよ……」

上条「テストとかに役に立ちそうなんだけどな」

禁書「忘れたくても忘れられないんだよ? それがどんなに辛くてどんなに苦しいかとうまには分かる?」

上条「適当なことを言っちまったみたいだな……悪い」

禁書「分かればいいんだよ。ちなみにとうまの教科書も読破済みなんだよ!」

上条「マジか!?」

禁書「うん! だから私を学校に連れてけば教科書いらずなんだよ!」

上条「学校に着いてくりゃあ昼飯もありつけるしな!」

禁書「まっさしくその通りなんだよ! あ、」

上条「シスターとしての心得はどこに行ったんですか!?」

禁書「修行中の身だからまだまだ身に付いてないのかも!」

上条「せめて居候としての自覚は持ちなさい!」

禁書「スフィンクスー。今日はなにして遊ぼうか?」

スフィンクス「なぅー?」

上条「戦わなきゃ、現実と!」

282: 2010/07/20(火) 20:54:50.69 ID:AWcQ9gDO
80、衣替え<ユニフォームチェンジ>


御坂妹「衣替えをしてみました、とミサカは唐突に告げます」

上条「見たところ特に変わったところは見当たらねーぞ?」

御坂妹「外見ではなく中身です、とミサカはヒントを与えます」

上条「中身? 中の衣替えってなんだ?」

御坂妹「正解を教えます、とミサカはスカートをたくしあげます」

上条「うわっ!? 待った、ストップ! 人前でそんなはしたないことは上条さんは許しませんよ!?」

御坂妹「なにを慌てているのですか? 下着の上に毛糸パンツを穿いてるだけですが、とミサカはスカートをひらひら」

上条「け、毛糸?」

御坂妹「はい」ピラ

上条「わ、分かったからもう見せなくていいぞ。もう十分に伝わったし」

御坂妹「そうですか。これは暖かいので冷え性の人にはいいですよ、とミサカは勧めます」

上条「つーか男物でそういうの見たことねーぞ」

御坂妹「では、穿いてみますか? とミサカは――」

上条「やめい!」

御坂妹「何故止めるのです?」

上条「何故って……俺が突然下を脱ぎだしたら止めるだろ?」

御坂妹「いえ止めません、とミサカはきっぱり答えます」

上条「なんですと?」

御坂妹「MNWに流さなければならないので」

上条「御坂美琴のDNAはどうなってんだよ……」

283: 2010/07/20(火) 20:56:37.21 ID:AWcQ9gDO
これでとある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>の第八回目を終わりたいと思います
明日の第九回と第十回でラストです。もうしばらく楽しんで下さい

310: 2010/07/21(水) 07:48:46.36 ID:T7318wDO
打ち止めなんかに聞いた日には一方に愉快で素敵なオブジェクトにされるな

322: 2010/07/21(水) 09:15:01.99 ID:T7318wDO
今日はちょっと早いけど、とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>の第九回目を始めたいと思います

323: 2010/07/21(水) 09:15:46.43 ID:T7318wDO
81、体育館<スタジアム>


青髪「今日の体育館使用、僕らじゃあらへんみたいや」

上条「なんだ違うのか」

青髪「体育委員のミスみたいやね」

土御門「体育館があと二つあれば問題ないんだがにゃー」

上条「だな。せっかくボール持ってきたってのに無駄になっちまったな」

青髪「カミやんパース!」

上条「おいおい流石に教室じゃまずいだろ」

土御門「机を退ければパスくらいは大丈夫ぜよ」

男子生徒「俺も混ぜてくれよー」

上条「なんか不幸な予感がするんですが……」

青髪「いつもことやって。ヘイ、カミやん!」

上条「はいはい、そらよ」

土御門「カーット!」

男子生徒「あ、土御門お前!」

ワーワーギャーギャー

上条「俺のラボーナをみやがれ!」グニャ

上条「うおっ!?」

吹寄「それでさ――ひゃぁ!?」

上条「いってぇ……くねぇな」ムニュ

吹寄「早く退けろ貴様ぁ!」ゴス

上条「やっぱりいてぇ!!」

土御門青髪生徒(幸なのか不幸なのか……)

324: 2010/07/21(水) 09:16:31.34 ID:T7318wDO
82、気象警報<ウェザーアラーム>


御坂「気象警報……台風……にへへ……」

上条「ど、どうなされたんですか御坂さん?」

御坂「台風ってテンション上がらない!?」

上条「上条さん的には早く過ぎ去ってくれるとありがたいんですが……」

御坂「もったいない。あの空気中のビリビリとした感じがたまらないのに!」

上条「ビリビリはお前だろ」

御坂「なぁんですってー?」

上条「いやっ、なんでもないない」

御坂「あーもうっ、ゾクゾクするわ」

上条「御坂ってまさかM……なのか?」

御坂「え?」

上条「ビリビリーしてゾクゾクーってさ」

御坂「そんな訳ない! と思うけど……」

上条「そうだ御坂。この手に顎乗せてみろよ」

御坂「なんでよ?」

上条「いいからいいから」

御坂「あ、うん。はい」

上条(簡単に乗せるし目線を合わせない。やっぱりMなのか?)

325: 2010/07/21(水) 09:17:07.64 ID:T7318wDO
83、掃除当番<クリーニングターン>


舞夏「今日の風呂掃除当番は兄貴だぞー」

土御門「ぎにゃー……今日は色々疲れたから勘弁ぜよー」

舞夏「奇数日は兄貴って約束だろー?」

土御門「舞夏が起こしてくれたら洗うにゃー」

舞夏「生憎、私は本を読むので忙しいんだ。一人で起きてくれー」

土御門「酷いぜよ! お兄ちゃんのお願いを聞いてくれないなんて酷いぜよ!」

舞夏「二回言う必要あったかー? まぁいいや。起きろ兄貴ー」

土御門「もっとツンデレっぽく」

舞夏「早く起きてよバカ兄貴」

土御門「ゲームの典型的な妹で」

舞夏「起きてよ、あーにき!」

土御門「いつもので」

舞夏「そんなに元気あるなら大丈夫だなー」

土御門「やっぱりいつもの舞夏が一番だにゃー!」

舞夏「隣の上条当麻に聞こえるぞー」

326: 2010/07/21(水) 09:18:36.75 ID:T7318wDO
84、五月病<サツキダウナー>


打止「今日はどこも出掛けないの? ってミサカはミサカはあなたに今日の予定を聞いてみる」

一方「今日はオフだ。だから寝る」

打止「オフじゃなくても大体寝てるじゃないってミサカはミサカは普段の生活を指摘してみる」

一方「俺の勝手じゃねェか。ほっとけ」

打止「ほっとけませんー。たまにはグテーっとしてないでシャキッとしてってミサカはミサカは一丁前に指を指してみたり!」

一方「五月病だから無理ィ」

打止「その言い訳はちょっとありえないんだけどってミサカはミサカはあなたに失望してみる」

一方「重症な五月病患者なだけですゥ」

打止「うわー仮にも学園都市の第一位がそんな下らないこと言うんだってミサカはミサカは落胆してみる」

一方「仮じゃねェよ。常に第一位だっつゥの」

打止(そこにはちゃんと突っ込むんだね……)

一方「あー、そういやコーヒー残り少ねェンだった。コンビニでも行くかァ」

打止「ほんとに!? ねぇ、ミサカも着いていっていい? ってミサカはミサカは髪を整えながら聞いてみる!」

一方「勝手にしやがれ」

打止「勝手にするね! 鏡見てくるからちょっと待っててー!」

327: 2010/07/21(水) 09:19:10.77 ID:T7318wDO
85、球技大会<ボールゲーム>


上条「お前ら球技大会の種目のアンケートなに書いた?」

青髪「セパタクロー」

上条「なんだそりゃあ?」

青髪「簡単に言うと足でバレーをするドマイナーな競技やね」

上条「なんでそんな競技を……」

青髪「もし採用されたら女子たちの足を振り上げるのが見れるやんかー!」

上条「そこになにかを感じるお前もドマイナーだよ。いや広いストライクゾーンの一部か?」

青髪「その通りやー!」

上条「そんで、土御門はなんて書いた?」

土御門「なんでもよかったからスーパーボールにしたにゃー」

上条「はい? もう一度仰りやがって下さい土御門さん?」

土御門「だからスーパーボールぜよ。たまにやると楽しいんだぜい? この間なんか一方通行が反射で遊び過ぎて電池切れしてたにゃー」

上条「そんな下らないことになにをしてるんですかあいつは……。今はいいか。んで、スーパーボールって球技に入るのか?」

土御門「さぁ?」

上条「さぁっておい……」

青髪「カミやんはなににしたんや?」

上条「無難にサッカーだよ」

青髪「普通やね」

土御門「普通ぜよ」

上条「なんで俺が少数派みたいになってるんですか!? あーもうっ! 普通って言うな!」

328: 2010/07/21(水) 09:19:44.44 ID:T7318wDO
86、恋愛<ラブ>


上条「萌えの一つ上には蕩れってのがあるらしいぞ」

御坂「蕩れ? 見蕩れるとかの蕩れ?」

上条「多分な。話によるとアイラブユーくらいの格付けみたいだな」

御坂「へ、へぇ。そうなんだ」

上条「今度からゲコ太萌えーじゃなくて、ゲコ太蕩れーにしないとダメだぞ」

御坂「うん。ってゲコ太萌えーなんて言ってないわよ!」

上条「そうなのか? 白井がこの間『私がゲコ太ならばゲコ太フェチのお姉様にあんなことやことを!』なんて言ってたからゲコ太萌えーくらいは言ってるかなって思ったんだけど……」

御坂「そりゃ全くないってわけじゃないけど……。黒子のやつ、帰ったら天パにしてやるわ」

上条「ははは……厳しい愛の鞭、もとい電撃ですこと……」

御坂「力加減が難しいんだけど黒子なら大丈夫よ。ある意味アンタより頑丈だわ」

上条「まさしく愛だな」

御坂「もう少し普通に接してくれば、たまには応えてあげようと思うんだけどね」

上条「ところで御坂」

御坂「ん?」

上条「月が綺麗だな」

御坂「月? 月なんて見えないし、まだそんな時間でもないけど……どうしたの?」

上条「いや、分かんねーならいいんだ」

御坂「ちょっとー、気になるんですけどー?」

上条「ミーサルでミサれ」

329: 2010/07/21(水) 09:20:21.52 ID:T7318wDO
87、職員室<スタッフルーム>


黄泉川「小萌んとこのクラスの生徒は、ほんと職員室によく来るじゃん」

小萌「ホウレンソウを徹底してますからね」

黄泉川「報告、連絡、相談ね。やろうと思ってもなかなか出来ないじゃん」

小萌「それが自然と出来るのが私のクラスの自慢なのですよ」

黄泉川「へぇ、そうか。でもおバカさんが多いのは困りものじゃん?」

小萌「そんなことないですよ? 皆、私の可愛い生徒さんです。確かにたまに手を焼かされますが……」

黄泉川「小萌は少しビシッと言ってやってもいいじゃん。なんなら補習は私が担当しようか?」

小萌「体力が余ってる子たちなのでそれもいいかもですが、解らなかったところを理解してもらわなきゃダメなのです」

黄泉川「冗談じゃん。お、また来たみたいじゃん」

姫神「小萌先生。土御門君が持ってきたバトえんが原因で言い争いが起きてます」

小萌「全く、困ったものですね。はいはい今行きますからねー」

黄泉川(バトえんってまた凄い懐かしいじゃん。きっとキャップで揉めてるに違いないじゃん)

330: 2010/07/21(水) 09:20:47.43 ID:T7318wDO
88、朝礼<ファーストグリーティング>


上条(あ、やべ、目の前が……)

――――

上条(ん、ここは……?)

上条「うわあっ!?」

青髪「いきなり僕の顔見て驚くなんて失礼なやつやなー」

上条「あ、わりぃ。ここは……保健室か?」

青髪「カミやん朝礼の時に倒れたんや」

土御門「そうだぜい。だから俺達が保健室まで運んで来たんだにゃー」

上条「そうなのか……ありがとな」

青髪「いいっていいって。カミやんを介抱する僕らの株も上がったし」

土御門「朝礼で貧血起こして倒れるなんて女子か! って思ったけどにゃー」

上条「寝坊して朝飯食べなかったし走って来たから貧血起こしちまったんだな……」

青髪「購買で適当に食い物と飲み買ってきたから、食べたらサボらないで授業出るんやで?」

土御門「今度カミやんのおごりでカラオケぜよ」

上条「いやー持つべきものは親友だな! ありがとう二人とも! 少し見直したよ!」

土御門青髪「少しかよ!!」

331: 2010/07/21(水) 09:22:15.63 ID:T7318wDO
89、学級会<クラスミーティング>


吹寄「今日の学級会は、最近クラスに設置された目安箱に寄せられた意見を議題にします」

――教室での充電を許可して下さい――

吹寄「これをしたら窃盗罪になるのよね。これは私の一存ではどうにもならないので別の機会に」

――席替えをしたいでーす――

吹寄「区切りのいい時期にしてるので頻繁にするのはどうかと。これもまた別の機会ね」

――借りた新品の消しゴムの角を使うのってありですか――

吹寄「なし」

――僕にヒロインが現れるのはいつですか?――

吹寄「はい? ゲームでもやってなさい」

――義妹が最近身内が冷たい――

吹寄「行動を改めなさい」

――不幸だ――

吹寄「あぁ、でしょうね」

――爪きりなくした――

吹寄「忘れた頃に見付かるものよね。ってかなにこの意見の数々!? ミサッターで呟けばいい内容じゃない!?」

――べろべろばー――

吹寄「規制解除はいつなのよ」

332: 2010/07/21(水) 09:23:01.08 ID:T7318wDO
90、ボランティア<ボランティア>


御坂「あら二人とも、ここでなにしてるの?」

佐天「あ、御坂さんに白井さん、こんにちは。私達、学校の行事でボランティアで掃除ロボの掃除をしてるんですよ」

白井「掃除ロボを掃除ですの?」

初春「いつも街を綺麗にしてる掃除ロボも綺麗にしてあげよう! ってのが今年のテーマみたいで」

御坂「通りで柵川中学の生徒を多く見かけた訳ね」

白井「初春、あなた一言も言いませんでしたよね?」

初春「ジャッジメント優先だと思ってまして……すいません」

佐天「私なんかサボる気だったんですけどね」

御坂「こらこら、ちゃんとやらなきゃダメよ?」

初春「でも佐天さん結構乗り気じゃないですか。ええんか? ここがええのんか? なんて言いながらやってたましたよね」

白井「プロトタイプのおっさんですの」

佐天「なんていうか情が沸いてきまして。あはは」

御坂「この掃除ロボにねぇ」スッ

掃除ロボ「!?」サッ


佐天「あ、避けた」

初春「どうしたんですかね?」

白井「お姉様なら仕方ないですの」

御坂「電撃使いの宿命ね……」

333: 2010/07/21(水) 09:27:00.36 ID:T7318wDO
これでとある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>の第九回目を終わりたいと思います。なお、予告次回で最後です


自分で書いた上琴にニヤニヤ出来る俺は幸せ者だと思う

365: 2010/07/21(水) 18:12:53.44 ID:T7318wDO
これから小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>の第十回目を始めたいと思います

366: 2010/07/21(水) 18:13:19.70 ID:T7318wDO
91、持ち物検査<ハンドチェック>


上条「女子ってなんか普段持ち歩かなそうなもの持ってるよな。なんでだ?」

姫神「なんでって。必要だから」

青髪「絆創膏ってそんなに必要あるんか?」

吹寄「なにかしら色々使うわよ? 最近だとニキビ潰しちゃった子にあげたし」

上条「あ、俺もこの間もらったわ」

土御門「でもティッシュとかハンカチとかは持ってないやつが多いのはどうしてぜよ?」

姫神「あ。そういえばなんでだろう?」

青髪「前に風邪引いてティッシュを箱で持ってきたらほとんど女子に使われた覚えがあるで」

吹寄「私もよく忘れるけど……謎ね」

上条「持ってないのによく使うよな。なかったらどうするんだよ」

姫神「ある人から貰う」

上条「その発想から既に……」

吹寄「男なら持ってなさいよ」

土御門「なんだか納得いかんぜよ」

青髪「今回ばかりは僕もその意見に賛成や」

姫神「ティッシュ。ちょーだい♪」

青髪「お安い御用や!!」

吹寄「これはなかなか破壊力があるわね……」

土御門「ちょっと危なかったぜい……」

上条「恐るべきポテンシャル……」

367: 2010/07/21(水) 18:13:52.52 ID:T7318wDO
92、テスト勉強<レディセット>


土御門「いやー、昨日は勉強しないで寝ちまったにゃー」

上条「はい、ダウトー」

青髪「僕は絶対に騙されへんぞ」

土御門「……俺、変なこと言ったかにゃー?」

上条「そういう奴に限ってしっかり勉強してんだよ!」

青髪「そうやそうや!」

土御門「なにをそんなに荒んでるのか知らんけど、やってみれば分かるぜよ……」

――――

土御門「どうぜよ?」

上条「あ、俺より悪い」

青髪「ほんまに寝てたん?」

土御門「だから最初からそう言ってるんだぜい」

上条(土御門が言うとなんでも胡散臭いよな)

青髪(せや。きっとわざとやわざと)

土御門「やっぱりなんか悪いことしたかにゃー?」

368: 2010/07/21(水) 18:14:40.95 ID:T7318wDO
93、廊下<パッセージ>


上条「……」
青髪「……」

上条「…………!」
青髪「…………?」


上条「………………!?」
青髪「………………!?」

上条「!……………」
青髪「……! ……」

上条「……」
青髪「……」

土御門「清々しい顔してどうしたぜよカミやん?」

上条「いやーちょっとな」


姫神「……」
姫神「…………」
姫神「………………」
姫神「…………」
姫神「……」

吹寄「おはよう姫神さん」

姫神「おはよう吹寄さん」


※フェイントの掛け合いです

369: 2010/07/21(水) 18:15:13.75 ID:T7318wDO
94、旅行<トラベル>


禁書「とうまとうま」

上条「どうしたインデックス?」

禁書「最近物が増えてきたような気がするんだけど、気のせいじゃないよね?」

上条「確かに増えてきたかもなー」

禁書「どうするの?」

上条「他に置く場所ないからこのままにするしかないんじゃねえか?」

禁書「誰かにあげるとか?」

上条「お土産をあげるってそれはちょっと悪いだろ」

禁書「売るとか?」

上条「どっか盛大に食べに行ける額くらいにはなるかもな」

禁書「売るんだよ! 今すぐ!」

上条「ダメだ。親父からのお土産を売るわけにはいかないだろ」

禁書「だよね。でもやっぱり多いと思うんだよ」

上条「だなぁ……。毎月お土産送ってくれるのはそれはそれでいいんだけど、出来れば米とかの方がありがたかったりするんですが……」

禁書「むむ、配置によっては特別な術式になるかも」

上条「本当か? なんか変な感じがしたらすぐに教えろよ?」

禁書「へ? あ、うん。分かったんだよ」

370: 2010/07/21(水) 18:15:42.03 ID:T7318wDO
95、告白<コンフェッション>


垣根「お前が呼び出すなんて珍しいじゃねえか。なにかあったのか?」

上条「ちょっと相談があってな」

垣根「相談? なんだ、恋の悩みか?」

上条「ぶふっ!! ゴホッゴホッ!」

垣根「ちょっとかかったぞオイ!?」

上条「悪いっ。まさかピンポイント爆撃をくらうとは思わなかったわけでして……」

垣根「いや、俺も適当に言っただけなんだがな。それでなにを相談したいんだ?」

上条「……告白ってどうすりゃいいんだ?」

垣根「……どうもこうも、メールなり電話なり直接なり人伝なり、気持ちを伝えればいいんじゃね?」

上条「もっと具体的な案が欲しいんです。じゃないと恋愛経験豊富そうな垣根に聞いた意味がない!」

垣根「豊富って……普通だよ普通。女友達は多いが、彼女は片手で間に合うくらいしか付き合ったことない」

上条「十分じゃねえかこのリア充め! とにかくいい方法が知りたいんですよ」

垣根「上条、お前器用な方じゃないだろ?」

上条「ああ。それに鈍感……らしい」

垣根「らしいって認識かよ。まぁ俺が思うに鈍感で不器用なお前は、回りくどいやり方をしても空回りを起こすだけだ。それだけはやめとけ」

上条「正面突破ってことか?」

垣根「俺はそれがいいと思うけどな」

上条「そうか。俺もそれしかねーと思ってたから気が楽になった。ありがとな」

垣根「どうも。で、相手は誰なんだよ? ん?」

上条「……御坂。第三位の御坂美琴だ」

垣根「ほぉ……なら尚更正面突破しかねえな! 行ってこいヒーロー!」

371: 2010/07/21(水) 18:16:12.81 ID:T7318wDO
96、掲示板<コルクボード>


打止「んー、んー」

一方「なにやってンだお前?」

打止「この前、あなたと撮った写真をコルクボードに貼ろうと思ったんだけど、届かないのってミサカはミサカは落ち込んでみたり……」

一方「あン時のかァ。オラ、貸してみろ」

打止「貼ってくれるの? ありがとってミサカはミサカはあなたを見上げてみる」

一方「下向いたり、上向いたり忙しいやつだな。それに俺だって別に背は高い方じゃねェよ。……ン、こンなもンか?」

打止「もうちょっと右の方がいいな? ってミサカはミサカは指で作った枠を覗いてみる」

一方「……。……こンな感じか?」

打止「オッケーってミサカはミサカは親指を立ててみる!」

一方「しっかし写真も段々増えてきたなァ」

打止「思い出がいっぱいだよ! ミサカはミサカは貼られたコルクボードを眺めてみたり」

一方「……ほら、よ」

打止「わわっ、なんでミサカは突然抱っこされてるのかな? ってミサカはミサカはあなたの突然の行動に同様してみるるる」

一方「見上げるより正面から見た方がよく見えンじゃねェか?」

打止「あ、そうだね! うん。やっぱり少し右にしたのは正解ってミサカはミサカはガッツポーズしてみる!」

一方「ンじゃあ下ろすぞ」

打止「だめ、待って」

一方「あン? まだなンかあンのかよ?」

打止「もうちょっと抱っこってミサカはミサカはあなたに甘えてみたりー」

一方「ガキ扱いすンなっていつも言ってるくせにこれかよ」

打止「今はガキでいいもんねーってミサカはミサカは超理論を展開してみるー」

一方「はいはい、そォですか」

打止「へへへー」

372: 2010/07/21(水) 18:16:39.34 ID:T7318wDO
97、買い食い<ドライブスルー>


禁書「……」

上条「今日は大人しいなインデックス?」

禁書「匂い嗅いだら食べたくなっちゃうから口で息してるんだよ」

上条「確かにいい匂いしてっけど……もしかして遠慮という言葉を覚えたんですか!?」

禁書「今日は奨学金の出る日の前の日だからお金ないんだよね? だから我慢してるの……」

上条「遠慮じゃなくて我慢か! つか奨学金なら今日出たぞ? 明日休みだし。だから今日、こうして買い物に出てるわけだ」

禁書「ほんとに!? じゃあ私のいままでの我慢はなんなの!?」

上条「なんなのって……。いやいやまず我慢じゃなくて遠慮って物をですね……」

禁書「とうまのケチんぼ! あのクレープで許してあげるんだよ!」

上条「クレープ? あぁ、あそこか。確か御坂一向が御用達の店だな」

禁書「短髪たちの?」

上条「そうだ。俺も何度か食べたけどなかなか美味しかったな」

禁書「とぉぉうまぁぁあ?」

上条「分かってる、クレープだな!? よし、いいぞ。好きなもの頼めよ! だからその歯をしまってぇ!」

禁書「とうまよりクレープの方が美味しそうだから今は勘弁してあげるんだよ」

上条「今は? 今はって言いましたよねぇインデックスさん!? あぁ、待て! 勝手に頼むんじゃありません!」

373: 2010/07/21(水) 18:17:06.41 ID:T7318wDO
98、ストーブ<ストーブ>


上条「御坂の能力って周りを暖めたり出来るのか?」

御坂「力加減が難しいと思うけど出来ないことはないと思う。自分を暖めるのは簡単だけどね」

上条「さすが電撃使いの頂点だなぁ。応用の幅が広い」

御坂「でも第一位と第二位は応用どころじゃないわ。一方通行は自分の体内のベクトル操作、垣根帝督は未元物質で寒さって法則そのものをねじ曲げちゃうから」

上条「夏はクーラー、外はストーブいらずかよ。なんて奴らだ」

御坂「寒さはなんとか出来ても暑さばっかりは私でもどうにもならないわ」

上条「これから寒くなってくるんだからいいじゃねぇか」

御坂「あ、先に言っとくけど電気ストーブとか言ったら、アンタの頭から砂鉄被せるから」

上条「いっ!? や、やだなぁ御坂さん。俺がそんな下らないこと言うわけないだろー?」

御坂「ふーん? どうかしらね?」スッ

上条「み、みひゃか!?」

御坂「ぷっ、なんて噛み方してんのよ! ちょっと心拍数とか計ろうと思って触れただけじゃない」

上条「きゅ、急に電撃を流されるかと思いましてですね……」

御坂「そんな危ないことしないわよ」

上条「どの口が言うんだよ!?」

御坂「このく、ち、び、る、だよ?」

上条「」

御坂「ちょっと、固まらないで突っ込んでよ!? 私一人でバカやったみたいじゃない!?」

374: 2010/07/21(水) 18:17:35.53 ID:T7318wDO
99、体育倉庫<ウェアハウス>


上条「女子校の体育倉庫ってどんな匂いするんだ?」

御坂「は?」

上条「俺の、というか男子全般のイメージとしては女子校はいい匂いがするってイメージがあるんですよ。だから体育倉庫もいい匂いすんのか? と思って。ましてお嬢様学校だしな」

御坂「なにその幻想……。私は女子校しか知らないから匂いについては分かんないけど、少なくとも体育倉庫は臭いわ」

上条「えっ……」

御坂「当たり前じゃない。新品の物が並んでるなら別だけど、毎日使われてるからいい状態のものなんてほとんどないわよ」

上条「アーソウカーソウダヨナー」

御坂「なんか幻想ぶち壊したみたいで悪かったわね。アンタのところの学校の匂いはどうなのよ?」

上条「前に御坂達の部屋に行って思ったけど、なんかこう薄いな」

御坂「薄い?」

上条「女子達が好き好んで使うような匂いの密度が男子の分少ないっつーかそんな感じ」

御坂「なーんか分かるような気がするわ。それで体育倉庫は?」

上条「カビとかサビとかに気をつけてんのか結構換気されてるからそうでもないな。おかげでゲームよろしく的な桃色イベントがないみたいだぜ」

御坂「アンタは歩くイベント野郎じゃない……」

上条「なにか言ったか?」

御坂「いいえ、なにもございませんっ」

上条「どうして不機嫌になってるんでせうか……?」

御坂「ま、いつも通りアンタのせいよ」

上条「うげっ、マジっすか……。参ったな……御坂に言いたかったことがあるんだけど、次にするか……」

御坂「言いたいこと? なによ、気になるじゃない」

上条「いや、ほら機嫌悪いみたいだから日を改めた方が上条さん的には助かるんですが……」

御坂「大丈夫だから。それともなに? 機嫌悪くなるようなことを言うつもり?」

上条「それはない、と思う……」

御坂「あーもうっ、焦れったい! 言いたいことがあるならハッキリ言ってよ!!」

375: 2010/07/21(水) 18:18:13.79 ID:T7318wDO
100、卒業<オープンロード>


上条「わ、分かった言うよ。俺は……御坂とこの関係を卒業したい」

御坂「え、は、卒業? なに、どういう意味?」

上条「御坂を好きにっちまったんだよ俺は。今まで色々あって、こういう温い関係になってるけど、その関係を卒業したいんだ」

御坂「わ、私を好き!? それに卒業ってことはははは……?」

上条「御坂、いや美琴。俺はお前が好きだ。気がついたら美琴が頭に浮かでどうしようもないんだ。今どうしてんのかとか、なんか厄介事に巻き込まれてないかとか」

御坂「……」

上条「美琴が俺の近くにいないと安心出来ないんだよ。だから美琴。俺と一緒になってくれないか?」

美琴「……一緒にってそれ、プロポーズじゃん……」

上条「あっ……。悪いそんなつもりじゃ……!」

美琴「謝ってどうすんのよ、バカっ」

上条「は、はは、だよな。格好悪いな俺……。返事はその内でいい、から。ま、またな!」

美琴「待ちなさいよ! そこで逃げたらもっと格好悪いわよ?」

上条「美琴……?」

美琴「耳の穴かっぽじってよく聞きなさい? 私、御坂美琴は上条当麻が大好きです。だから一緒になりたいと思います!」

上条「ほんとか!? いやったぁ!!」

美琴「やっぱりプロポーズよこれ!? ……あ、でも前にアンじゃなくてと、当麻にプロポーズしたことあったわね……」

上条「あれか。あれは不意打ち過ぎて鼻血出るかと思ったぞ。そういや俺も前に美琴に告白してたな」

美琴「月が綺麗だってやつ? あの後調べてびっくりしたわ。あの時は冗談だと思ってたけど」

上条「よく言えたもんだな、はは。でもやっと温い関係から卒業出来た。これからもよろしくな美琴」

美琴「うん。他の女の子に手を出したら今まで以上に容赦しないからそのつもりで」

上条「俺はそんなつもりないのに……ふこ、いや。幸せ、だな」

376: 2010/07/21(水) 18:18:43.11 ID:T7318wDO
???、欠番<ロストナンバー>


美琴「振り返れば色々あったわねー」

上条「そうだな。でもあれ実は全部じゃないんだぜ?」

美琴「え? でも百って……」

上条「実際には一つ抜けて九十九物語になってんだよ」

美琴「なにそれ、終われないじゃない!?」

上条「そう、だから終わらないんだ」

美琴「まだ続くってこと?」

上条「未完だからな。これじゃあ誰もが望むハッピーエンドなんてありえねーよ」

美琴「0が二つ付いてダブルオーなのに、このままじゃダブルナインだもんね」

上条「つまり俺たちの物語はこれからだってやつだ」

美琴「打ち切りエンドじゃないそれ! ダメよ、ちゃんとやらなきゃ」

上条「けど、次は弐佰か……」

美琴「ちょっとくらい長いプロローグで絶望してんじゃないわよ」

上条「だな。いいぜ、今回で終わりと思ったやつの」

上条美琴「その幻想をぶち壊す!!」

377: 2010/07/21(水) 18:19:10.04 ID:T7318wDO
これでとある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>の第十回目を終わりたいと思います

378: 2010/07/21(水) 18:20:18.92 ID:T7318wDO
5日間お付き合い頂きありがとうございます。誤字脱字、面白い面白くない等々あったと思いますが、少しでも楽しんでもらっていたら嬉しいです

上琴が大好きなのと、不幸オチじゃなくて幸せオチにしたかったので最後はあのような形になりました

なんだかんだとスレの約三分の一を使ってしまった形なので、次回があるとすればスレを立てようと思います


読んで下さってた皆さん、本当にありがとうごまいました。俺先生の次回作にご期待は任せます

379: 2010/07/21(水) 18:41:52.51 ID:mMdumoAO
乙乙
>>371見たら忘却の空思い出して切なくなった

384: 2010/07/21(水) 19:29:31.25 ID:.CCUZqE0
百物語完遂おめでとうございます
スレチだけどほうかご百物語面白いよね

感動の後に似つかわしくないですが7月21日記念第4段でございます
5レスほどお借りしますが今まで以上にキャラ崩壊注意です

412: 2010/07/21(水) 22:49:47.74 ID:T7318wDO
これから7時21分に唐突に始めるとか。てか>>411のIDすげぇww


百物語の感想ありがとうございます。楽しんでもらっていたみたいでなりよりです

そして1レスですがふと通行止め書いてみました

413: 2010/07/21(水) 22:52:53.52 ID:T7318wDO
「まァ、いいンじゃねェの?」
「勝手にしやがれ」
「うるせェ、黙れ」

ねぇ知ってる? あなたがこの台詞を言うとき手を首に持って行くんだよ? 癖なんだね。邪険に扱って誤魔化してるつもりなんだろうけど、ミサカにはお見通しだよ? その下手な照れ隠し


「帰り道の信号に全部引っ掛かっちまってなァ。あァ、これが不幸ってンだな」
「あーァ、仕事クソだりィ。転職すっかなァ」
「怪我ァ? ンなもンねェよ。俺の能力を忘れたのか?」

仕事でなにかあった時のあなたはいつもこんな感じだよね。こういう時に口数が多くなるのも癖だよね? うん。あなたの気持ちはミサカに十分伝わってるよ。その優しい嘘にいっつも騙されてあげるから、気をつけてね


「花火ったら線香花火だろォが」
「虹を見てると紫外線も悪くねェと思うわ」
「夜景見たかったから寒い日にすンだな」

あなたって意外とロマンチストなところがあるよね。テンション上がっちゃうとそれが悪い方に出るの、ミサカは好きじゃないなぁ。あ、ロマンチストじゃなくてナルシストかも? こんなことあなたに言ったら怒られちゃうね


「オイ、俺のペースに合わせやがれ」
「絆創膏ならテーブルの上にあンぜ」
「待てコラ。好き勝手すンじゃねェ」

外を歩くとき、車道側はあなた。なにかあった時に必要なものはあなたがしっかり把握してる。あなたは常にミサカに予防線を張ってくれてる。あなたにとっては小さな気遣いかもしれないけど、ミサカにとってはそれが凄く大きいことなんだよ


「……俺のマジマジと見てっけど、顔になにか付いてンのかァ?」

「へっ? ううん、なんにも付いてないよ。ただ眺めてただけってミサカはミサカは行動を継続してみる」

「意味分かンねェ」

あ、また首に手を持ってった! やっぱりミサカはあなたのことが大好き! ってミサカはミサカは心の中で大胆告白してみる!

414: 2010/07/21(水) 22:55:29.31 ID:T7318wDO
上琴も大好きだけど通行止めも好き。後は未元崩しも好き。ドマイナーなところでは吸血錬金も好き

引用: 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-10冊目-【超電磁砲】