503: 2010/07/23(金) 07:45:06.28 ID:/nSAEsc0
青ピ「学校の七不思議ってあるやん?」

上条「あるな、走る人体模型とかだろ?」

土御門「それがどうかしたかにゃー青ピ?」

青ピ「いやな、もう花子さんとかでもええかな、って思ってしもたんや」

上条「お前はお化けでもいいのかよ」

土御門「流石にネタじゃないのかにゃー?」

青ピ「いやいや、人外との恋愛を取り上げたラノベとかもあるんやで、お化けぐらいどってことないやん」

土御門「オレはちょっとゴメンぜよ」

上条「そもそもお前には舞夏いるしな」

土御門「仮に独り身でもお化けはなぁ、ちょっと怖いぜい」

上条「俺も怖いのは苦手だな」

青ピ「ボクぁ怖くなんてないよ? なんてったってなぁ」

吹寄「こらー! そこの三馬鹿! いつまでも喋ってないでさっさと掃除をしろ掃除を!!」

青ピ「下手な怪談話より怖いクラスメートがおるし」

土御門「ああ、なるほど」

上条「納得納得」

吹寄「だから喋ってないで掃除しろっての! とっとと働け貴様ら!」

504: 2010/07/23(金) 07:45:57.99 ID:/nSAEsc0
青ピ「妖怪の中でも雪女ってええよな」

土御門「確かに実在するなら一目見たい種類の妖怪ではあるな」

上条「どの伝承でも絶世の美女だもんなぁ」

青ピ「そう! ボクが注目したいんはそこなんや!」

上条「どした青ピ、急にでかい声出して」

土御門「モテなすぎてとうとう壊れたぜよ?」

青ピ「絶世の美女! 人間だれしも美女とは仲良うなりたい、でも相手は雪女! 決して結ばれることのない哀しき純愛! そんなシチュエーション男だったら憧れるよな?」

土御門「憧れるに決まってるぜい!」

上条「つーか雪女って確か会ったら殺される妖怪だったよな? 結ばれる以前に殺されね?」

青ピ「愛は全てを超越する概念なんや! そんな些細なこと関係あらへん!」

上条「愛ねぇ……俺達さぁ、愛なんて感情知らないよな? そのせいで今もこうして男子三人でつるんでる訳だし」

青ピ「…………」

土御門「…………」

上条「…………」

青ピ「そこは、ホラ、親子愛とか?」

上条「雪女と親子愛なんて育めないだろ」

土御門「兄妹愛とか?」

上条「なぜだろう、お前の言う兄妹愛は何か違う気がするよ」

505: 2010/07/23(金) 07:46:38.73 ID:/nSAEsc0
上条「まさか居残りの掃除で夜になるとはなぁ」

土御門「学校全部のトイレ掃除とか罰がひど過ぎるぜよ」

青ピ「まぁ仕方ないやん? ボクら確かに問題起こしてしもたし」

上条「それにしても今日のお月さまは満月か、綺麗だな」

土御門「月がきれいですね」(キリッ

青ピ「それボクらに言ってどないするの、女の子に言わんと」

上条「"I love you"の和訳だっけ? 言ってみたいもんだよな」

土御門「満月と言えば、狼男って満月の夜に変身するんだったかにゃー?」

上条「そうらしいな、まさに今日みたいな見事な満月の夜らしい」

青ピ「ワーウルフってーの? なんかかっこいいよな、なれへんかなぁ」

上条「なってどうするつもりだよ」

青ピ「女の子が不良に襲われている、そこにさっそうと現れる謎の狼! みたいな感じ?」

土御門「青ピはそーいうのばっかだな」

上条「ゲームのやりすぎだろお前」

青ピ「くっ、体の血が騒ぐ……ボクの本能が目覚めていく……」

上条「狼男じゃなくてただの邪気眼だな」

土御門「ちょっと、いやかなりイタイぜよ」

青ピ「そこまで言わんといてーなー」

506: 2010/07/23(金) 07:47:37.28 ID:/nSAEsc0
上条「今日は居残りもないし明るいうちに帰れるな」

土御門「毎日居残りやったらやってけないぜよ」

青ピ「ところで、メリーさんっておるやんか?」

上条「あれだろ、携帯に電話かかってきて『私メリーさん、いま○○にいるの』とか言うのだろ?」

土御門「どんどん近付いてきて最後には自分の真後ろにいるんだぜい」

青ピ「幼女が自分のところに来てくれるんやで? 最高に萌えるシチュエーションやない?」

上条「うっわ口リコンかよお前、引くわー」

青ピ「まぁ流石に冗談やけど。あれってストーカーみたいなもんやん?」

土御門「確かに追っかけてくるって意味ではストーカーだにゃー」

青ピ「そう考えるとヤンデレの素質もあるんちゃうかなって考えたんやけど」

上条「お前の解釈の仕方には脱帽するよ」

御坂「ちょっとアンタ!」

上条「ん? 何だ御坂か」

御坂「何だ御坂かじゃないわよ! ちょっと来なさい!」

上条「青ピ、土御門。上条さんは安売り行くのでサラバです!」ダッシュ

御坂「ちょっとアンタ逃げるんじゃないわよ!!」ダッシュ

青ピ「……なぁつっちー?」

土御門「……どうした青ピ」

青ピ「……あの中学生登下校中によく見かけへんか?」

土御門「……あぁ、カミやんと帰るときはほぼ見るぜよ」

青ピ「……リアルにストーカーちゃうん? でもって、メリーさん風に解釈すればヤンデレの素質が……」

土御門「それ以上言うんじゃない青髪ピアス。オレ達は何も気づいちゃいない」

青ピ「……せやな、帰ろうかつっちー」

土御門「帰ろう帰ろう」

507: 2010/07/23(金) 07:48:45.71 ID:/nSAEsc0
上条「口裂け女って妖怪いるじゃん?」

土御門「あぁ、いきなりマスクした女の人が声かけてきて『私きれい?』って聞いてきて」

青ピ「『きれいですよ』って答えるとマスクとってでっかい口さらけ出して『これでもかぁ!』ってやつ?」

上条「そうそうそれそれ。あれってさぁ、『いや、普通』とか答えたらどうなるんだろうな?」

青ピ「女性は褒めるのが基本やでカミやん! そうせんと攻略できへん!」

上条「攻略って、ゲームじゃねえんだから」

土御門「でも確かにどうなるんだろうな、考えたこともなかったぜい」

姫神「上条君。」

上条「ん、どした姫神? てかなんでマスク?」

姫神「風邪気味なの。それより。たとえお世辞でも。女性には。きれいと言った方が良い。」

上条「そんなもんか? 男には分からない心理があるんだろうな」

姫神「そう。乙女心。ところで。私。綺麗?」

上条「おう、綺麗だぞ。あ、お世辞じゃなく本音だぞ?」

姫神「これでも。綺麗?」

上条「おいおい、鼻にティッシュ詰めてると折角の綺麗な顔が台無しだぞ?」

姫神「こうしないと。鼻水。とまらない。」

上条「大丈夫かよ。辛いなら保健室行けよ? 仮に明日以降学校休むなら見舞行くからな。」

姫神「ふふ。ありがとう。」




青ピ「…………なぁつっちー、なんで急に二人の世界になったんやろな?」

土御門「これがカミやんクオリティだからぜよ」

508: 2010/07/23(金) 07:50:39.01 ID:/nSAEsc0
おかしいな、怪談SSのはずが怪談(をネタにしたギャグ)SSになった
メモ帳開いた時には怪談書くつもりだったのに
誰か怪談書いてくれると嬉しいんだよ


SSとは全然関係ないけどヤンデレっていいよね

引用: 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-10冊目-【超電磁砲】