541: 2010/07/23(金) 22:48:43.42 ID:iSwA6oDO
一方(なンなンだよこの面子はよォ……)

垣根(どういう状況だこれは?)

御坂(なんでこんなことになってんのよ!?)

麦野(オイオイ、意味分かんねぇよ)

削板(これは一体なんだ。俺の頭じゃ分からん)

上条(もしかして俺は場違いなのでは?)

姫神(どうしてスルーされなかったの?)

垣根「オーケー、分かった。とりあえず俺が仕切ろう」

一方「ハァ? なに急にリーダー面してンだよ」

垣根「あ? じゃあ、てめぇにこの場が仕切れんのか?」

一方「……ケッ。勝手にしやがれ」

垣根「勝手にするさ」

麦野「はいはーい」

垣根「どうした原子崩し?」

麦野「なんとなく腹が立つんだけど、どうしたらいい?」

垣根「あー、そこに幻想頃しにでもビーム撃ってろよ」

麦野「ラジャー」

上条「えぇ!? ちょ、待てよ!」

御坂「そうよ! そんなのダメよ!」

上条「お前が言うな!」

御坂「あぅ……」

削板「これくらい我慢できないとは根性の足りない奴だな」

麦野「なぁぁんだってー?」

削板「吸血頃しを見ろ」

麦野「吸血頃し?」
とある魔術の禁書目録 外典書庫(4) (電撃文庫)
542: 2010/07/23(金) 22:49:22.90 ID:iSwA6oDO
削板「まるで動じていない。あいつはなかなか根性があるやつだ」

姫神「」

上条「現実逃避するな姫神! 戻って来い姫神ーっ!」

垣根「ついに一人目の犠牲者が出やがったか……」

御坂「なにその氏んだような言い方」

一方「なァ、仕切るなら早く仕切ってくれねェか? バカみてぇなやりとりされると、うぜェンだよ」

垣根「分かってるっての」

麦野「今、バカって言ったよなぁ第一位?」

一方「それがなにか」

麦野「バカって言った方がバカなんだよバーカ」

一方「はい反射ァ」

麦野「こんのッ……!」

垣根「うるせえぞお前ら!」

御坂「結局どっちもバカって言っちゃってるしね」

削板「落ち着きがなく根性がない奴らだ。ここは俺が根性を叩き直し――」

上条「待て待て。お前まで出て行ったら収集がつかなくなる。堪えるんだ」

削板「……分かった。根性でカバーする」

姫神「あ。あの」

垣根「よし、まずは誰もが知りたいであろう質問からだ」

姫神「あの。その」

垣根「第一位から順番に聞いていくからな」

姫神「ねぇ。その。だから」

垣根「最初の質問だ。どうしてここいる?」

姫神(スルー。これが本来の私。ふふふ……)

543: 2010/07/23(金) 22:49:53.44 ID:iSwA6oDO
一方「仕事って言われて来たンだよ。そしたらこンな愉快で素敵な集まりがだとは思わなかったぜ」

垣根「俺と同じか。俺も仕事があるって言われたら来てみたらこれだぜ。参ったよ。で、超電磁砲はなんでここに?」

御坂「わ、私はその……アイツがいるのを見掛けたから……」

垣根「アイツ?」

麦野「ほぉ……第三位の超電磁砲ちゃんは男にホイホイ着いていくビXチちゃんだった訳か」
御坂「変な言い方しないでもらえる!?」

一方「超電磁砲の言うとおりだ原子崩し」

麦野「なに?」

御坂「アンタ……!」

一方「そこの中学生は三下に夢中だからよォ」

上条「俺がなんだって?」

御坂「ど、どうもしてないわよ!? さ、次よ次!」

御坂(なに余計なこと言ってんのよ!?)

一方(余計なことなのか?)

御坂(空気を読みなさいよバカ!)

一方(テメェまでバカって……!)

垣根「面白えもんが見れたな。次は原子崩しか。どうせ仕事だろうから次の第七――」

麦野「待てよコラァ!」

垣根「んだよ……違うのか?」

麦野「いや、あってるけど……」

垣根「そうか。そしたら改めて第七――」

麦野「だから待てやゴルァ!!」

544: 2010/07/23(金) 22:50:25.29 ID:iSwA6oDO
垣根「なんだようるせーな。話が進まねえぞ」

麦野「私をスルーすんなっての!」

姫神(まだまだ甘い。ふふふ……)

上条(さっきから姫神が暗く微笑んでる……)

垣根「つまり構ってほしいって訳だな? おっしゃ、後で俺とデートすっか」

麦野「しねぇよッ! このホスト崩れが調子こいたこと言ってんじゃねェェェよ!」

垣根「……言って良いことと悪いことってのがあるぞ……」

削板「なるほど。これがツンデレというものか」

御坂「あれはツンツンね」

一方「あるいは殺ン殺ンか」

上条「ツン殺ンか殺ンツンか。新ジャンルだな」

麦野「テメェらの目測で私を『あの』……あ?」

姫神「あなたは今。沢山イジってもらった。なのにまだ望むの?」

麦野(この哀しそうな瞳が私の良心に突き刺さる……!)

姫神「……」

麦野「……分かったわよ。次の人どーぞ」

垣根「……じゃあ第七位……」

削板「声が小さいぞ未元物質! 根性を出せ根性を!」

御坂「ちょっとは察してあげなさいよ……」

上条「鈍いやつだな全く」

御坂姫神「お前が言うな!」

上条「お、おう……?」

一方「いいからさっさと進めろっつンだよ」

545: 2010/07/23(金) 22:50:56.22 ID:iSwA6oDO
削板「俺はズバリたまたまだ!」

麦野「玉々か」

御坂「……イントネーションをおかしくしたのはワザと……?」

一方「たまたまで来ンじゃねェ」

削板「どこかで見たことあるような顔ぶれだったから挨拶をしようと思ってな」

上条「しっかしよく6人の中に入ったな」

削板「根性だ」

垣根「最初、第一位に幻想頃しらが近付いて次に超電磁砲が絡んでいって、そこに原子崩しと俺が来たわけだ。それを見てよく挨拶しようと思ったな」

削板「挨拶は基本だろ。俺としては幻想頃しと吸血頃しが一方通行に絡んでたのが分からん」

上条「まぁ色々ご縁がありまして」

姫神「私はただのお供だけど」

御坂「そ、そういえばどうして二人が一緒にいるの?」

上条「どうしてって、外でたまたま会ったからどこか行くかーってな」

姫神「うん。デートしてたの」

御坂「デデデデデート!!??」

上条「デートなのか!? そうか、あれがデートなのか!」

麦野「なんかズレてない?」

削板「デートについては全く分からない……」

一方「……」

垣根「ダメだこの面子……。えっと、最後に幻想頃しと吸血頃しはなんでここに?」

546: 2010/07/23(金) 22:51:39.52 ID:iSwA6oDO
上条「さっきも説明されたけど、一方通行が見えたからちょっと挨拶をな。そしたら御坂が来てな……」

御坂「なんでそこで肩を落とすのよ」

上条「だって、なぁ?」

一方「俺に振ンな」

麦野「ねぇ、幻想頃し」

上条「ん?」

麦野「そんな小娘達より私とデートしない?」

御坂「へっ!?」

姫神「なんと」

上条「マジっすか!? あ、いやでも今は姫神とデート中だし……すまん! また今度誘ってくれ!」

麦野「なっ!?」

垣根「やーいやーい」

麦野「……テメェの未元物質もぐぞ」

垣根「」

御坂「アンタ誘われたらホイホイ着いてくの!?」

上条「そ、そりゃあご縁があったら……」

御坂「じゃあ私も……!」

上条「だから今は姫神がいるから無理だって」

御坂「あーもうっ! アンタももげろ!」

上条「ひぃっ!?」

削板「あれってもげんのか?」

一方「知らねェよ。でェ、吸血頃しは三下のお供でいいンだな?」

姫神「うん。それで最初にスルーされてからずっと言いたいことがあるんだけど」

一方「あン?」

姫神「あなたのコーヒー一杯で7人もファミレスに居座るのはどうかと思う」

コーヒー「……」

547: 2010/07/23(金) 22:52:28.40 ID:iSwA6oDO
終わり
最初は7人を同じ部屋に閉じこめたら?って設定で書いてたけど収集がつかなくなりそうで路線変更して短編なった。だからオチがやっつけに……

548: 2010/07/23(金) 23:13:23.58 ID:gnnPYQAO
>>547
乙。姫神をいれるあたりにセンスを感じる

引用: 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-10冊目-【超電磁砲】