1:2014/07/26(土) 04:36:59.12 ID:Cm06iaF60.net
根暗男「で、でも…その…お金持ってなくて…」

ヤンキー女「あ?」

根暗男「ご、ごめんなさいっ…」

ヤンキー女「金は出すに決まってんだろ、これで焼きそばパンと紅茶買ってこい、ダッシュな」

根暗男「ひ、ひゃいぃ…」トテテッ

ヤンキー女「金余ったらお前のもなんか買っていいぞ」

根暗男(なんなんだあの人…)
5:2014/07/26(土) 04:38:53.43 ID:/OJPrhsu0.net
おばあちゃんかよ
6:2014/07/26(土) 04:39:25.23 ID:l2bhE+gV0.net
ぴったりじゃなくてお札で渡したのか
14:2014/07/26(土) 04:42:33.99 ID:Cm06iaF60.net
ー3分後ー

根暗男「焼きそばパンと紅茶買ってきました…」

ヤンキー女「おせーよ舐めてんの?」

根暗男「す、すみません…」

ヤンキー女「ま、いいわ…っててめぇ午後の紅茶じゃねーかこれ!」

根暗男「えっ!?しゅ、しゅみませぇん!!」ビクゥ

ヤンキー女「クソ…そういやリプトンの紅茶とは言わなかったな…やらかした…」

ヤンキー女「仕方ねぇか…」ゴクゴク

根暗男「あ…その…お釣り…」

ヤンキー女「あ?別にいいわジュースでも買えそれで」

根暗男「ぁ…ぅ…ありがとうございます…」
16:2014/07/26(土) 04:43:35.46 ID:EfqicbG10.net
お釣り(12円)
25:2014/07/26(土) 04:48:01.27 ID:Cm06iaF60.net
根暗男(はぁ…なんだったんだ…余ったお金貰っちゃったし…)

根暗男(…ちゃっかりジュース買っちゃったし…)ゴクゴク

根暗男(はっ!もしかしてこのお金を後で利子付けて返せとか言われるんじゃ…!)

根暗男(あわわわ……)ガクガク

ヤンキー女「なに震えてんだよ」

根暗男「ひ、ひぃ!」ビクゥ

ヤンキー女「んだよ人を幽霊みてーに」

根暗男「しゅ、しゅみません!お金は返しますから!」
30:2014/07/26(土) 04:51:51.98 ID:Cm06iaF60.net
ヤンキー女「は?まだ言ってんのかよ」

根暗男「だ、だって…」

ヤンキー女「だからいいっての、お前にあげたのあれは」

根暗男「あ、後で高く請求したりしないですか…?」

ヤンキー女「はぁ?お前の中での私のイメージはどんななんだよ…ったく」

根暗男「え、いや…その…すみません…」
42:2014/07/26(土) 04:59:21.85 ID:Cm06iaF60.net
ヤンキー女「あとその敬語もやめろ、同い年だろーが」

根暗男「えっと…でも…その…」

ヤンキー女「私が怖いとかか?」ニヤニヤ

根暗男「えっと…はい…」コクッ

ヤンキー女「よしっ、じゃあ慣れるまでこき使ってやるよ」

根暗男「えっ……?」

ヤンキー女「覚悟しとけよ?」

根暗男「え、えぇぇ…」
47:2014/07/26(土) 05:04:23.32 ID:Cm06iaF60.net
根暗男(それからというもの週に2.3回昼休みに呼び出されてはヤンキー女さんのパンを買うという習慣ができた…)

根暗男(本当にこの状況に慣れてきつつある自分が恐ろしい…)

ヤンキー女「おーい根暗男ー!」

根暗男「な、なに?」

ヤンキー女「今日も頼むわ、いつも通りお釣りはいいから」

根暗男「は、はい…」

根暗男「………」テクテク
52:2014/07/26(土) 05:08:38.59 ID:Pvdq0jni0.net
そろそろ委員長が出て来てもいいと思うよ
53:2014/07/26(土) 05:11:12.82 ID:Cm06iaF60.net
ー放課後ー

根暗男(はぁ…なんか最近ヤンキー女さんとしか学校では会話してないような気がするな…元から友達いなかったし…)

根暗男(けど何故か未だに敬語使っちゃうなぁ…あんまり緊張はしなくなってきたけど…)

根暗男(次は自分から会話振れるようになろう…)

ヤンキー女「お、まだ残ってんの?」

根暗男「っ!」ビクゥ

ヤンキー女「はは、相変わらずビビってんのな」

ヤンキー女「てか今から帰んの?遅くね?」

根暗男「あ…俺…今日日番なので…」

根暗男(このままじゃあダメだ…何か話題振らなきゃ…!)
54:2014/07/26(土) 05:14:56.17 ID:Cm06iaF60.net
根暗男「あ、あの…!」

ヤンキー女「ん、どうした?」

根暗男「あの…その…なんていうか…えっと…」

根暗「い、一緒に帰りませんか!?」

根暗「…………あ…」

根暗男(いきなりこれはハードル高すぎたぁぁ…!)

根暗男(どうしよう…ヤバい…)ダラダラ

ヤンキー女「いいぜ別に」ニコ

根暗男「……!」
56:2014/07/26(土) 05:17:03.07 ID:+Da9kw9K0.net
こんなん惚れるやん
81:2014/07/26(土) 09:33:49.74 ID:+Da9kw9K0.net
ヤンキー女「あれ、お前も帰り道こっちなのか?」

根暗男「あっ、はっはい…」

ヤンキー女「ふーん、実は結構近所だったりしてな!」

根暗男「そ…そうでしゅね…」

ヤンキー女「つか腹減ったなぁ…うし、マックでも行くか!お前も付き合えよ!」

根暗男「えっ、あっはい…」
82:2014/07/26(土) 09:38:17.88 ID:+Da9kw9K0.net
───
──


イラッシャイマセー

ヤンキー女「んー、何にすっかなぁ…」

根暗男(うわぁ…リア充っぽい奴らが大勢いる…)

ヤンキー女「お前は何にするー…っておい、聞いてんのか?」

根暗男「ひゃ、ひゃいっ!?」ビクッ

ヤンキー女「そ、そんなに驚かなくても良いだろ…私ってそんな怖いのか…?」ボソッ

根暗男「あっ、す…すみません…」

ヤンキー女「良いから、何にすんだよ」

根暗男「え、えっと…じゃあヤンキー女さんと同じじので…」
83:2014/07/26(土) 09:44:47.75 ID:+Da9kw9K0.net
ヤンキー女「そうか?分かったじゃあ並ぶぞ」

根暗男「は、はい…」

根暗男(あ…そう言えば最近はいつもお釣りもらってばかりだったな…い、いつ利子付けて返せなんて言われるか分かんないし…よし…)

根暗男「あ、あのっ…!」

ヤンキー女「あ?」

根暗男「ヒッ…!そ、その、いつもお釣り…もらってる、から…ここは僕が払います、ょ…?」

ヤンキー女「あれは手間賃みてぇな物だし気にしなくても良いっての…ま、奢ってくれるってんなら喜んで!」ニコッ

根暗男「…!」ドキッ

ヤンキー女「んじゃ先に席取ってくるわ」

根暗男「あっ、あのっ…飲み物は…何に…」

ヤンキー女「オレンジジュースっ!」
86:2014/07/26(土) 09:52:41.91 ID:+Da9kw9K0.net
───
──


ヤンキー女「おーい!こっちだこっち!」

根暗男(そ、そんな大声で呼ばなくても…うわ、見られてるよ…)

根暗男「おっ、お待たせしました…」

ヤンキー女「待ちくたびれたってーの!」

根暗男「ごっ、ごめんなさいっ…!」

ヤンキー女「冗談だよ…つか、私ってそんな怖いか?」

根暗男「あ、いえ…その…えっと…」

ヤンキー女「はぁ…まぁいいか、その内慣れんだろ」

ヤンキー女「って、早く食わねーとポテト冷めちまう!」パクッ

根暗男「い、いただきます…」

ヤンキー女「ラッキー、揚げたてじゃん!うんまー!」パクパク

根暗男(こうしてるとヤンキー女さんもなんだか子どもみたいだな…それに可愛い、かも…)
87:2014/07/26(土) 09:58:33.41 ID:+Da9kw9K0.net
ヤンキー女「んー、ビックマックとか久々だな、いっただきまーす」ムグッ

ヤンキー女「んむっ!?」

根暗男「…?」

ヤンキー女「て、てめぇこれっ!ピクルス入ってんじゃねーか!!」

根暗男「ヒッ…ごめっ、ごめんなさいぃ…!!」

ヤンキー女「チクショウ…ピクルス抜きって言い忘れてたか…またやらかした…」ペッペッ

ヤンキー女「うぇぇ…口の中がピクルス臭い…」ウルウル

根暗男「そ、その…ジュースを飲んだら…」

ヤンキー女「ん…」チュー

根暗男(かっ可愛い…)
91:2014/07/26(土) 10:04:59.84 ID:+Da9kw9K0.net
ヤンキー女「はぁっ…次からはピクルス抜きだからな、覚えとけよ…」

根暗男「は、はいっ…」

根暗男(ん…?次って事はまた一緒に帰ってくれるのかな…)

ヤンキー女「もう入ってないよな…?よし…」パクッ

ヤンキー女「んー、うまい!」

根暗男(本当に子どもみたいだ…)

ヤンキー女「あ?何見てんだよ、お前もさっさと食え」

根暗男「は、はいっ…いただきます…」

根暗男(それにしても…なんでこんな僕なんかと一緒に帰ったりしてくれるんだろ…ただのパシりだと思ってたけど…)
92:2014/07/26(土) 10:11:04.30 ID:+Da9kw9K0.net
根暗男「あの…」

ヤンキー女「んー?」モグモグ

根暗男「ヤンキー女さんは…ど、どうして僕なんかに構ってくれるんですか…?」

ヤンキー女「は?」

根暗男「あ、いや…その…僕なんかこんな根暗だし…クラスでも浮いてて…」

ヤンキー女「…」

根暗男「ヤンキー女さんは、クラスでも人気者で…いつも輪の中心で…それなのに、なんで僕なんかと…」

ヤンキー女「別に。ま、最初は陰気な奴だなくらいにしか思ってなかったけどな」

根暗男「ぅ…」

ヤンキー女「でも話してみるとお前案外おもしろいし、一緒にいるのも悪くねぇなって、それだけだ」
93:2014/07/26(土) 10:18:18.40 ID:+Da9kw9K0.net
根暗男「お、おもしろい…ですか…?僕なんか友達もいないし…そんな…」

ヤンキー女「あ゙?」

根暗男「っ…!?」ビクッ

ヤンキー女「ダチなんかいねぇって…私はちげぇのかよ?」

根暗男「え…?」

ヤンキー女「私はお前のことダチだと思ってんだけど、お前は違うのかよ?」

根暗男「で、でも…僕なんて…ヤンキー女さんと釣り合わないし…」

ヤンキー女「っ!!あのさぁ、釣り合うとか釣り合わねぇとかそう言う事じゃねーだろ!!!!」バンッ

根暗男「ヒッ…!」
96:2014/07/26(土) 10:23:43.85 ID:+Da9kw9K0.net
ヤンキー女「私はダチでもねぇ奴と一緒に帰ったりもしないし、一緒にマック行ったりもしねぇよ!!」

根暗男「あのっ…や、ヤンキー女さん…声が大きい…」

ヤンキー女「あ゙ぁ゙!?」

根暗男「ヒッ…!」

ザワザワ…ナニケンカ…?

ヤンキー女「…チッ、食って早く出るぞ」モグモグ

根暗男「は、はい…」モグモグ
99:2014/07/26(土) 10:28:54.72 ID:+Da9kw9K0.net
───
──


ヤンキー女「……」スタスタ

根暗男「……」トボトボ

根暗男(き、気まずいっ…な、何か話を…でも何を…?大体僕のせいであんなに怒らせたのに…)

ヤンキー女「……」ピタッ

根暗男(ヤンキー女さん…?急に立ち止まって…って公園…?)

ヤンキー女「なぁ」

根暗男「ひゃいっ!?」

ヤンキー女「ちょっと寄ってかねーか?」

根暗男「は、はい…」

ヤンキー女「ん」スタスタ
101:2014/07/26(土) 10:39:27.71 ID:+Da9kw9K0.net
───
──


ヤンキー女「ブランコなんか乗ったの何年ぶりだろ」キィ…キィ…

根暗男「そ、そうですね…」

ヤンキー女「……」キィ…

根暗男「……」

ヤンキー女「…さっきは悪かったな」

根暗男「え…?」

ヤンキー女「いきなり怒鳴ったりして」

根暗男「い、いや…その…」

ヤンキー女「私さ、バカだしなんか勝手に勘違いしてたみたいだわ」

根暗男「えっ…?」

ヤンキー女「見た目だってこんなだし性格も男みてーだしさ、それにお前の事怖がらせてたもんな」

根暗男「ヤンキー女、さん…?」
103:2014/07/26(土) 10:45:18.29 ID:+Da9kw9K0.net
ヤンキー女「悪かったな、色々付き合わせて」

根暗男(ち…違う…)

ヤンキー女「私のせいで無理してたんだよな」

根暗男(ち、ちがっ…!違う…!そうじゃないっ!無理してなんか、ない…!)

ヤンキー女「ホント悪かったな…だからもう…」

根暗男「ち、違うっ!!!!」

ヤンキー女「っ!?」ビクッ

根暗男「違う…違うんだ…無理してなんかなくて…!」

ヤンキー女「でも…」

根暗男「僕も…僕も楽しかった!!ヤンキー女さんと一緒にいるとすごく楽しくてっ…!こんな僕にでも普通に接してくれて…本当に本当に嬉しかった…!!」
106:2014/07/26(土) 10:54:42.05 ID:+Da9kw9K0.net
根暗男「最初はそりゃ怖かったけど…!今は、今は違う!!この数日でヤンキー女さんと色々話して、本当は凄く優しい人なんだって分かった!!」

ヤンキー女「…」

根暗男「僕なんかの事を友達って言ってくれて本当に嬉しかった…!!でも、自分に自信が無くてっ…僕なんかが一緒にいても良いのかなって…」

根暗男「でも、でもっ…僕っ…ヤンキー女さんともっと一緒にいたいです…!!だ、だからっ…!!」



根暗男「僕と友達になってください!!!!」



ヤンキー女「…っ」
109:2014/07/26(土) 11:02:20.09 ID:+Da9kw9K0.net
ヤンキー女「ふっ、あはっ、あははははははは!!!!」

根暗男「え、えっ…?な、なんで笑うんですか…!?」

ヤンキー女「あーあ、なんだよ今の!あはっ、あははっ!」

根暗男「えと、その…?」

ヤンキー女「あんなに必死になってさ、一緒にいたいです!って愛の告白かと思ったじゃねーか、はははっ!!」

根暗男「えぇ…!?や、ちがっ…」

ヤンキー女「お前、あんな風に大きな声も出せんじゃねーかっ!あー、なんか笑いすぎて涙出てきたわ…ははっ」

根暗男「そ、そんなに…笑わなくても…」

根暗男(うわぁ…なんだよさっきの…痛すぎるだろ…あぁ、恥ずかしい死にたい…)
111:2014/07/26(土) 11:10:04.98 ID:+Da9kw9K0.net
ヤンキー女「つーかさっ」

根暗男「は、はい…?」

ヤンキー女「友達になってくださいって言われても、私はもうお前の事ダチだと思ってたって言っただろ?」

根暗男「あ…」

ヤンキー女「大体、なってくださいなんてお願いされてなるようなもんでもねーだろ!あははっ!」

根暗男「また笑ってる…」

ヤンキー女「あーもう、こんな涙でるほど笑ったのなんていつぶりだよ…ははっ…」

根暗男「うぅ…」

ヤンキー女「でも良かった…嫌われてるわけじゃなくて…」ボソッ

根暗男「えっ…?」
114:2014/07/26(土) 11:30:11.33 ID:+Da9kw9K0.net
ヤンキー女「な、なんでもねーよっ!つーかこっち見んなっ!!」

根暗男「す、すみません…」

ヤンキー女「あー、笑いすぎて喉渇いちまったじゃねーか!おい、これで紅茶買ってこい!」チャリッ

根暗男「ヤンキー女さん…?」

根暗男(な、泣いて…?いや、そんなわけ無いか…)

ヤンキー女「あー、クソッ、こんなの私らしくもねぇ!って、見てんじゃねー!!早く行け!!」

根暗男「ひゃ、ひゃいっ!?」タッタッタ

ヤンキー女「おいっ!!」

根暗男「…?」クルッ

ヤンキー女「これからもよろしくな!!根暗!!!!」ニカッ

根暗男「は、はいっ…!!」ドキッ

根暗男(ようやく友達になれた…よ、よぅし、いつかはきっと…!)

根暗男(そうと決まればダッシュだ…!)

根暗男(『リプトンの紅茶』売ってると良いな…!)


おわり
115:2014/07/26(土) 11:34:05.26 ID:OndqITPm0.net
117:2014/07/26(土) 11:34:33.85 ID:m+pl6/dF0.net
おつ
125:2014/07/26(土) 12:06:40.44 ID:MZCbIbRC0.net
終わったから
誰も突っ込まなかったことに突っ込むけど
途中から書いてる人変わってるよな
135:2014/07/26(土) 12:26:37.65 ID:Cm06iaF60.net
起きたら終わってた
137:2014/07/26(土) 12:28:09.58 ID:CU0AiK7R0.net
( ;∀;)イイハナシダナー
ヤンキー女「おい、パン買ってこい」根暗男「ひぃぃ…」
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1406317019