3: 2012/04/16(月) 01:31:33.17 ID:3vLvapPg0
神父「えーとは何だえーとは。神の御言葉なるぞ」

僧侶「いやいやいや、おかしいですって」

神父「どこが?」

僧侶「よーく考えてみて下さい? 例えば、神父様が街を歩いてて、全身タイツの女がうろうろしてるの見たらどうします?」

神父「揉むわな。神の手<<ゴッドハンド>>で揉むわな」

僧侶「えー……」

6: 2012/04/16(月) 01:36:41.81 ID:3vLvapPg0
僧侶「じゃあ考え方を変えましょう。私って将来的には勇者様と冒険に出るわけじゃないですか」

神父「えー……」

僧侶「えーじゃねえよ。でですね、その時に全身タイツの人がいたらどうします?」

神父「揉むわな。雷の手<<ライデインハンド>>で揉むわな」

僧侶「氏にますよねー。というか、普通なら変Oだって思われますよねー」

神父「何の問題があるの」

僧侶「えー……」

9: 2012/04/16(月) 01:41:34.56 ID:3vLvapPg0
神父「というかだ」

僧侶「はあ」

神父「君は、女戦士の格好見たことはあるかね?」

僧侶「まあ……一応は」

神父「アレに比べればマシだとは思わないかね?」

僧侶「ビミョーですね。どっこいどっこいだと思います」

神父「いやいやいや、アレは浪漫がない。わかるかね? ルォマン?」

僧侶「全くわかんないっすね」

神父「ハァ……これだから……」

僧侶「むかつきますねー。師匠じゃなかったらザキっすよザキ」

12: 2012/04/16(月) 01:47:59.43 ID:3vLvapPg0
神父「いいかね? 私はなにも君がホイミスライムからタイツを破られ、その隙間から触手を入れられ、卵を産み付けられて苗床にされるのが見たいわけではないのだ」

僧侶「うわぁ……」

神父「聞きなさい。いいかね? 青い帽子と前掛け、そしてそこから覗く黒タイツ。これは神の与えたもうた財産なのだよ」

僧侶「じゃあ男僧侶さんでも」

神父「お前が女じゃなかったら殴ってるとこだわ。いやマジで」

僧侶「えー……」

神父「でだな、女戦士にはそういった色のギャップや見えそうで見えないチラリズム的なものが無いのだよ。わかるかね?」

僧侶「師匠、なんで神父やってんスか?」

神父「全ての人に幸せを与えるために決まっているだろう」ニッコリ

僧侶「性癖以外は人格者って凄くめんどくさいなー……」

14: 2012/04/16(月) 01:54:08.84 ID:3vLvapPg0
僧侶「ですが師匠、女戦士さんは基本はアレな格好ですが、すぐかわのよろいとか着るじゃないですかー」

神父「悲しいことにな」

僧侶「話進まないんでスルーしますね。ですが、私はしばらくぼうけんしゃのふくとかぐらいしか装備できないんで、足とか見えちゃうんですよ」

神父「素晴らしいことだな」ニッコリ

僧侶「でですね、私冷え性なんで、できればもっとこう温かいのがいいかなーとか」

神父「わかっているとも。だからほら、このタイツを見たまえ」

僧侶「わー……完全防寒だー……」

神父「さぁ」ざわざわ

僧侶「(考えろ……っ! ここが運命の分かれ目……っ! ひらめけ起氏回生の一発……っ!!)」ざわざわ

15: 2012/04/16(月) 02:00:26.88 ID:3vLvapPg0
僧侶「そうだ! 防寒じゃ暑いですよね! どこかの大陸には砂漠もありますし、そんなんじゃムレちゃって大変!」

神父「汗まみれになると」

僧侶「ですです! いやー、残念です! 着たかったなー! でもそういうことじゃ無理ですよね!! と言うわけでこの普段着を」

神父「汗まみれ。実に素晴らしい」

僧侶「は?」

神父「長い砂漠の旅で汗をたっぷり吸収した黒タイツ。その姿を想像したまえ」

僧侶「気持ち悪そうです」

神父「ぴったりと肌に吸い付き、汗の水分によりいつもより黒さを増した黒タイツ。想像したまえ」

僧侶「気持ち悪いです」

神父「歩いている最中にほのかに香る汗の香り。恥ずかしげに染まる自分の頬。想像したまえ」

僧侶「近寄らないで下さい」

18: 2012/04/16(月) 02:08:35.05 ID:3vLvapPg0
僧侶「もう! 私は絶対に着ません!!」

神父「えー……」

僧侶「もう寝ます。明日は酒場に行きますんで、早めに起きます。では」

神父「えー……」

翌日

僧侶「出てこいクソ神父!!」バンッ

神父「素晴らしい。実によく似合うよハニー」

僧侶「ハニーじゃねえですよクソ野郎。さっさと服返せコラ」

神父「知らんなぁ」

僧侶「セイッ!!」ズドォ

神父「んふぅっ!」ドサ

僧侶「よーし立て。もういっちょ行くぞオラ」

神父「ほんとかんべんしてくださいすんません」

19: 2012/04/16(月) 02:13:33.47 ID:3vLvapPg0
僧侶「で?」

神父「こちらが貴方様の服でございます」

僧侶「なんですかこの布の残骸」

神父「バギって便利だとは思わないかね? 脱衣プレイにも使える優れ物だ。だが、力加減を誤ると皮膚を切りかねない諸刃の剣。素人にはおすすめできない」

僧侶「バギ」ゴォ

神父「ひぎぃっ!」ザクザクザク

僧侶「ホイミ」ペロリン

神父「ふえぇ……僧侶たんの癒しの力が全身を駆け巡るよぉ……」ツヤツヤ

僧侶「バギ」ゴォ

神父「らめえぇえええっ!!」ザクザクザク

20: 2012/04/16(月) 02:20:36.10 ID:3vLvapPg0
僧侶「ああもう! 今から服を買いに行こうにも時間ないしどうするんですか!!」

神父「だからもう黒タイツでだね……おうふ、首から血が!! 血が!!」プシー

僧侶「ホイミ。せめて代わりの……そうだ! 神父様の服を貸して下さい! いっつも着てるぞろっとしたやつ!」

神父「それは構わんが……」

しばらくして

僧侶「オラァ!!」ズドン

神父「ひどい!」ドサァ

僧侶「これはどういうことですか豚野郎」グリッ

神父「ああ……もっと罵って下さい……もっと!」

僧侶「なんで前掛けの下が素っ裸なんだって聞いてんですよコラァ!!」ゲシゲシゲシ

神父「もっと! もっと強く!! 情熱的にもっと!!」


23: 2012/04/16(月) 02:25:20.72 ID:3vLvapPg0
僧侶「つまり、ずーっと前掛けの下は裸で仕事をしていたと」

神父「うむ」ペロンボロン

僧侶「見せんな!!」キン

神父「んふぅ!」ドサァ

僧侶「どうする……どうする私……っ!!」

神父「あ、諦めてこの黒タイツを……」ピクッ

僧侶「ちくしょう……ちくしょお……」ボロボロ

神父「涙キャッチ!! うっめえ!! なにこれ甘露? やっべうっめえ!!」

僧侶「うおおおおおおお!!」ズドズドズドズド

神父「ひぎぃいいいいいっ!!」

24: 2012/04/16(月) 02:32:20.35 ID:3vLvapPg0
魔法使い「で、その格好と」

僧侶「はい」

魔法使い「あんたんとこも大変ねー」

僧侶「と言いますと、魔法使いさんも? ですが、そこまでおかしい格好ではないと思いますが」

魔法使い「……誰にも言わない?」

僧侶「は、はあ」

魔法使い「ちょい屈んで。うん、そのぐらい。誰も見てない? よし、じゃあ……ほら」チラッ

僧侶「なっ!?」

魔法使い「ね?」

僧侶「は、はんにゃのめんパンツ……」ゴクリ

魔法使い「外したら防御力が今以上にカスになるから外すに外せないという」

僧侶「oh……」

25: 2012/04/16(月) 02:36:19.27 ID:3vLvapPg0
戦士「話は聞かせてもらった!!」バーン

僧侶「あ、痴女」

魔法使い「よう痴女」

戦士「よーし、泣くぞ。もうわんわん泣くぞ」

僧侶「冗談です。で、やっぱり戦士さんも?」

戦士「ああ。このビキニアーマーかやくそう三枚か選べと言われてな」

僧侶「うわぁ……」

魔法使い「これはひどい」

戦士「少し迷った末、こちらにしたのだ」

僧侶「えっ」

魔法使い「えっ」

戦士「えっ」

27: 2012/04/16(月) 02:43:33.67 ID:3vLvapPg0
僧侶「何はともあれ」

魔法使い「旅に出てそれなりに強い装備手に入れて」

戦士「この格好を打開せねばな」

だが、彼女たちはまだ知らない。

魔法使い「いやぁああああっ!! みずのはごろもは嫌ああああああっ!!」

この先の冒険の過酷さを。

戦士「やいばのよろいを着ていたら寝れない。だが脱げば全裸。よし氏のう」

先の見えぬ戦いを。

僧侶「拝啓お父様、お母様。私は魔法のビキニを着せられるよりメガンテを選びます。先立つ不幸をお許し下さい」


おわり

28: 2012/04/16(月) 02:48:15.37 ID:OZuTpZXFP
乙!
しかし実際に他の装備を着せられるところも見たかった

引用: 神父「僧侶の衣装は全身タイツとする!」女僧侶「えー……」