1: 2014/07/14(月)21:33:29 ID:HOyd9VnUH
ひろし「いや嘘じゃない………これは政府からの手紙だ………」
みさえ「そんな………」
ひろし「ってことは俺は朝鮮半島に行かなくちゃいけねえのか」
みさえ「どうしてっ……!どうしてあなたがあんな場所にっ!?」
ひろし「数年前にこの国が集団的自衛権を退けたせいで自衛隊は朝鮮戦争に駆り出されちまったからな」
ひろし「なんでも、北朝鮮からの奇襲に韓国軍敗走。頼りにしていた米軍も集団自衛を拒否して撤退してしまったらしい。現在の自衛隊だけではどうも足りないってよ。」
みさえ「駄目よあなた!そんなとこに行ったらあなたも氏んじゃうわ!」
ひろし「俺だって……俺だっていきたくねえよ」
ひろし「でも……単独防衛を選んだのは、俺たち日本人なんだぜ………」
みさえ「あなた………ううっ……」

2: 2014/07/14(月)21:33:46 ID:HOyd9VnUH
しんのすけ「ほっほほーい、おかえり~」ガチャ

しんのすけ「おつや~おつや~

しんのすけ「おっ……?」

ひろし「………」

みさえ「………」

しんのすけ「とーちゃん、かーちゃんどうしたの?なんだか暗いぞ~」

ひろし「しんのすけ………」

みさえ「しんちゃん………ううっ」

4: 2014/07/14(月)21:34:09 ID:HOyd9VnUH
しんのすけ「かーちゃんが泣いてる……?」

しんのすけ「っ!」

しんのすけ「どうしてカーチャンが泣いてるんだゾ!?とーちゃんが泣かせたのかぞ!?」

ひろし「…………」

しんのすけ「トーちゃん最低だぞ!カーチャン泣かせるなんて!」

みさえ「違う………ちがうのよしんちゃん……」

しんのすけ「カーチャン?」

7: 2014/07/14(月)21:34:57 ID:HOyd9VnUH
みさえ「パパは……パパはね……」

ひろし「いいっ……!そこからは俺が話す……」

みさえ「あなた………」

ひろし「しんのすけ………トーチャンな……‥」

ひろし「しばらく出張に行かなくちゃいけないんだ」

しんのすけ「出張……?」

ひろし「ああ………ちょっと長い出張でな、それでしばらくは家に帰ってこれないかもしれない」

しんのすけ「トーチャン、おうちに帰ってこれないの?」

ひろし「ああ」

9: 2014/07/14(月)21:35:29 ID:HOyd9VnUH
しんのすけ「とーちゃん………」

ひろし「なんだ……?」

しんのすけ「とーちゃん、嘘ついてるぞ」

ひろし「うそ……?何言ってるんだしんのすけ?俺は嘘なんて……」

しんのすけ「だっておかしいんだぞ!ただ出張に行くだけだったら――」

しんのすけ「トーチャン、そんな悲しそうな顔してるはずないんだぞっっ!」

ひろし「っっ!?」

みさえ「しんちゃん……!」

11: 2014/07/14(月)21:35:48 ID:HOyd9VnUH
ひろし「そっそれは………」

みさえ「それはきっとパパが私達としばらく会えなくなるから悲しいってことなのよっ……!」

しんのすけ「カーチャン………」

しんのすけ「とーちゃん、本当にカーチャンが言ってるとおりなの?」

ひろし「あっああ……!そうだよ!出張でみさえやしんのすけやひまわりと会えなくなて悲しいなあって」

しんのすけ「トーチャン………」

ひろし「(すまんみさえ!)」

しんのすけ(とーちゃん……やっぱり嘘ついてる気がするぞ)

しんのすけ(でもとーちゃんもカーチャンも隠したがってるし……)

13: 2014/07/14(月)21:36:06 ID:HOyd9VnUH
数日後

ひろし「それじゃあ……行ってくる」

みさえ「あなたっ……!」

しんのすけ「トーチャン………」

ひろし「…………」

しんのすけ「とーちゃん、ホントに帰ってくるよね?」

ひろし「も……もちろんさ」

しんのすけ「本当の本当の?」

ひろし「俺が嘘つくわけ無いだろ?」

ひろし「――そうだ!しんのすけ、お前カンタムの新作基地セット欲しがってたよな?」

14: 2014/07/14(月)21:36:20 ID:HOyd9VnUH
ひろし「俺が出張から帰ってきたらあれ買ってやるよ!」

しんのすけ「おお……!とーちゃん太もも~!」

ひろし「ははっ……それを言うなら太っ腹だろ~!」

しんのすけ「そうともいう~」

みさえ「………」

シロ「く~ん」

ひまわり「たいた~い………」

19: 2014/07/14(月)21:36:50 ID:HOyd9VnUH
ひろし「…………」

みさえ「…………」

ひろし「みさえ、それじゃあしんのすけ達は頼むぞ………」

みさえ「あなた………絶対……絶対帰ってきてねっ……!」

ひろし「ああ………」

ひろし「………しんのすけ」

ひろし「いいか?トーチャンがこの家いいない間はお前がカーチャンやひまを守るんだぞ?」

しんのすけ「トーチャン………」

しんのすけ「おお!任せとけブ~ラジャ~!」

ひろし「ハハッ……頼もしいなあしんのすけ!」


――こうしてトーチャンは出張へと向かった

そして、これがオラたちの最後の会話となったんだゾ……… 

24: 2014/07/14(月)21:39:21 ID:HOyd9VnUH
しばらくして

ニュース「つづいてのニュースは朝鮮有事です」

ニュース「朝鮮人民軍は昨夜韓国南部に駐留する自衛隊に対し攻撃を仕掛け――」

ニュース「米軍はそれを黙認。自衛隊と二百人あまりの氏亡者が――」

みさえ「貴方………あなたは大丈夫よね………?」

しんのすけ「カーチャン、最近ずっと不安そうにニュースばっかり見てるぞ…………」

ひまわり「た~い………」

30: 2014/07/14(月)21:40:12 ID:HOyd9VnUH
幼稚園にて

まさお君「……………」

ボーちゃん「どうしたの?まさお君………最近暗いよ?」

まさお君「だって………だって………お父さんが………」

ネネちゃん「まさか……あんたの家も……?」

まさお君「うん………そうなんだ、僕のお父さんも朝鮮に………」

ボーちゃん「そんな………まさお君の家まで………」

風間くん「ほほう、立派なことじゃないか」

ボーちゃん「かざまくん………」

風間くん「君たちのお父さんはこの国のために朝鮮半島へといったんだろ?」

風間くん「フッ……立派なことだよ、日本のために戦地に行けるなんて」

41: 2014/07/14(月)21:44:21 ID:HOyd9VnUH
まさお君「そんな………でもお父さんはすっごく嫌がってたよ………」

まさお君「戦争なんて行きたくないって………」

風間くん「いけないな、そういう非国民的な考えは」

風間くん「君のお父さんは日の丸のために氏ねることの尊さ、偉大さを知らないんだよ」

ネネちゃん「風間くんっ……!あんたなんてことを……!」

ネネちゃん「まさお君のパパは危険な場所へと行かされたのよ!それをよくも――」

風間くん「やれやれ、これだから左翼に洗脳された自虐史観まみれの日本人は」

風間くん「日本を守るために米軍はじめ友好国も動いてくれないんだから、日本国民全員が出兵するのは当然じゃないか。」

風間くん「これを否定するのは国際協調を大事にする日和主義者だけだよ。」

ネネちゃん「な、何が当然よ!知ってんのよアンタのお父さんがお金払ってアメリカ国籍を取得して日本から逃げたって話しっ!」

48: 2014/07/14(月)21:47:03 ID:HOyd9VnUH
風間くん「よしてくれ、人聞きの悪い言い方は」

風間くん「僕の父には経済を動かしてこの国を支えるという偉大な使命があるのだ」

風間くん「君達のお父さんみたいな安月給でいくらでも代わりがいるような人間とは違うのさ」

ネネちゃん「このおおお!あんたいくらなんでも言っていい事と悪いことがあるわよおおおおお!」

ボーちゃん「風間くんっ………!人でなしっ………!」

まさお君「うわああああああああああああああああああんん!」

しんのすけ(みんななんだか騒がしいぞ、それにお父さんが戦争にって………)

しんのすけ(………もしかしたらオラの父ちゃんも)

50: 2014/07/14(月)21:47:47 ID:HOyd9VnUH
一方その頃、朝鮮半島某所

ひろし「…………」

ひろし「…………ひでえ」

ひろし「どこを見渡しても瓦礫しかねえっ………」

ひろし「これが………これが………戦争だっていうのか………?」

上官「コラッ!そこのお前!モタモタするな!とっとと歩け!」

ひろし「へ、へいっ!すいません!」

ひろし(コンニャロー、自分は何もしないくせに威張りやがって~)

戦地に送り込まれてからはや数週間

俺は簡単な訓練と僅かな装備でいよいよ戦闘区域へ足を踏み入れようとしていた

59: 2014/07/14(月)21:53:00 ID:HOyd9VnUH
当分長いので中略。内容は本家さんの方ご参考。

あれからどれほどの月日が経っただろうか………
俺達の戦っていた戦争は北朝鮮の核攻撃に対するアメリカの圧倒的報復という形で幕を閉じた
アメリカが本格的に動き出したのは、東京が陥落後、ミサイルがハワイ島を向いてからであった。
北朝鮮軍は撤退、俺や園長先生も前線へ行くことはなくなり、安全な後方地帯で戦争終結を見届けた。

それからしばらくして、俺達は日本へ帰ることを許された

だが

だが

実際にはもはや俺達に帰る場所などなかったのだ

61: 2014/07/14(月)21:53:43 ID:HOyd9VnUH
日本に帰った俺や園長先生であったが住んでいた春日部へ入ることは許されず
埼玉から遠く離れた片田舎へと追いやられた

なんでもここは核攻撃を受けた日本において数少ないその被害を逃れた地域の一つらしい
そして俺達はこの小さな田舎町で日本の悲惨な現状を知ることとなった

一つ 関東はもはや人が住める状態ではないこと

一つ 特に東京、神奈川、埼玉は瓦礫しか残らなかったこと

一つ その他の地域も大都市を中心に甚大な被害を受けたこと

そして、もう一つ

東京や埼玉でも特に激しい被害を受けた地域では遺体すら残らず人は蒸発してしまったこと

64: 2014/07/14(月)21:55:21 ID:HOyd9VnUH
なぜここまでの被害が出たかというと、米軍の介入が遅れたからだったのは明らかだった………

なぜか知らないが核攻撃の数日前に都合よく逃げ出していた日本の軍事評論家とやらが
アメリカのテレビで言っていたような気もするがそんなことは俺にとってもはやどうでも良かった………

なぜなら、理由がどうであれ俺の家族はもう帰ってこないから


園長「野原さん………私達で春日部まで行きませんか?」

俺は園長先生の言葉に驚いたが、やがてその目を見てゆっくりと頷いた

ひろし「そうですよね、やっぱり帰ってきたからには故郷へ帰らないと」

園長「僕もやはりどうしてもあの幼稚園を見ないと落ち着かないんですよ」

俺と園長先生はひとつの決意を胸に、近くにあった米軍のヘリを盗みだして埼玉を目指した

65: 2014/07/14(月)21:55:50 ID:HOyd9VnUH
園長「いやあ、今日ばかりは自衛隊生活に感謝しますよ」

ひろし「ああいう場にでもいないとヘリの操縦法なんて覚えなかったでしょうね」

園長「それに守衛の米兵もあっさり倒しちゃいましたもんね」

ひろし「米兵とはいえ前線に行ったこともないような奴ら今の俺達の敵じゃあないですよハハッ」

園長「おっと、野原さんそろそろ埼玉につきますよ」

ひろし「どれどれガイガーカウンターはっと………ギリギリ生存可能ですね」

園長「良かったそれなら降りられそうだ」

66: 2014/07/14(月)21:56:10 ID:HOyd9VnUH
園長「よし、ではこのへんで降りましょうか」

ひろし「ええ」

そうして俺達は廃墟とかした埼玉へと降り立った

園長「ここが………」

ひろし「埼玉……」

目の前に広がったのは変わり果てた姿の埼玉県であった

ひろし「これが………これが………俺達のさいたまっ………!」

園長「ああ……懐かしい、瓦礫にこそなれど確かにここは僕達の住んでいた街です!」

ひろし「帰ってきた………俺達は帰ってきたんだ………っ!」

園長「さあ野原さん、早く向かいましょう」

ひろし「しんのすけー!ひまー!みさえー!シロー!今帰るからなあ!」

園長「僕もやっと園長先生に戻れる!」

ひろし・園長「アッハハハハハハハ!嬉しいなー!楽しいなー!」

67: 2014/07/14(月)21:56:25 ID:HOyd9VnUH
園長「野原さん!野原さん!あれ!あれみてください!」

ひろし「あれはふたば幼稚園っ!?」

俺はそれを見た時、目を疑った
なぜなら目の前にはあるはずのないふたば幼稚園がそのままで残っていたからだ

いやそれだけではないそこには――

しんのすけ「ほっほほーい!とーちゃんこっちこっち~!」

ひろし「しんのすけっ!?」

ひまわり「たいた~い!」

ひろし「ひまわりもっ!」

みさえ「あなた、ついに帰って来てくれたのね!」

シロ「あんあん♪」

ひろし「みさえにシロまでもっ!?」

ひろし「お前たち……どうしてここにっ!?」

みさえ「どうしてもこうしてもみんなであなた達の帰りを待っていたからじゃなーい!」

しんのすけ「そうだぞ!父ちゃん遅すぎてオラ、待ちくたびれちゃったぞ!」

ひろし「みさえ………しんのすけ………」

69: 2014/07/14(月)21:56:35 ID:HOyd9VnUH
ひろし「…………」

ひろし「いやああ!帰りが遅れちまって悪かったなあ!」

みさえ「いいのよあなた、あなたはよく頑張ったもの」

しんのすけ「オラも今回だけは許してア・ゲ・ル」

ひろし「ハッハハハハハハ!しんのすけはあいかわらずだなあ!」

ひろし「よおし!それじゃあ今日は家族再会記念に飯でも食いに行くかあ!」

しんのすけ「おお!父ちゃん太ももー!」

ひろし「それを言うなら太っ腹だろ!ハハハハ!」

みさえ「もうしんちゃんったら相変わらずねえ」

みんな「は~っハッハッハッハ!」

70: 2014/07/14(月)21:56:58 ID:HOyd9VnUH
よしなが「園長先生」

まつなが「おかえりなさい」

園長「ええ、皆さんただいま」

園児たち「わあああ!園長先生だあああ!」

園長「おやおや皆さん元気そうですねえ………」

園児たち「ねえねえ園長先生遊んで遊んで~」

よしなが「コラ!園長先生は帰ってきたばかりで疲れてるのよ」

園長「いいんですよヨシナガ先生、私もちょうど子供たちと遊びたい気分でしたから」

よしなが「でも………」

園長「心配せずとも私はそんなに軟じゃありませんって」

よしなが「はあ……」

園児たち「園長先生はやくはやく~」

園長「ええ、今行きますよっと」

71: 2014/07/14(月)21:57:06 ID:HOyd9VnUH
園長「いやあ今日もいい天気です………」

園長「さあ、それじゃあ園児のみんなと遊んできますか」

園長「みなさん行きますよ~」

園児たち「は~い」

79: 2014/07/14(月)21:59:00 ID:HOyd9VnUH
とりあえず以上で終了です。
コピペとはちょっと違います。
コピペというかなんというか、
元ネタになぞらえて遊ぶというか。

84: 2014/07/14(月)22:01:13 ID:HOyd9VnUH
一応説明しますと、
ひろし「俺が徴兵……?」 みさえ「嘘でしょあなた……?」は、集団的自衛権を認めたら徴兵な未来が来るかも?という筋書きです。
こちらとしては、それを揶揄したカタチで、
集団的自衛権を認めなかったら徴兵な未来がくるかも?
という筋書きでの対抗です。
>>1を普通に読めばわかるとおもって説明は省きましたが、
まぁ、読むのも嫌になるのはわかります。

100: 2014/07/14(月)22:06:17 ID:HOyd9VnUH
徴兵があるか?と言われればないよなぁと思いますが、
原発が爆発することがあったり、新幹線技術を売ったり、
なんてことがあるので、なにが起きるかわかりません。
でもそんときは、憲法やら集団的自衛やら議論する余地もないぐらい
カオスな国際社会だろうと思ったりします。

引用: ひろし「俺が徴兵……?」 みさえ「嘘でしょあなた……?」