2: 2011/11/08(火) 00:24:11.83 ID:ZbyoH4EW0
ハァァ…っと綾乃は白い息を吐く。冬の北陸の夜はとても寒く、とても長い。
綾乃「今日は千歳が休んだからいつもより帰るのが遅くなっちゃたわ」

そういえば、欲しい本があったわね、と言うことで高岡駅に寄り道してから帰ることに

本を買い、店を出るとそう人は多くない駅の中に見慣れた姿が

あ…歳納京子、あれ何であんな所で立ち止まってるのかしら
ゆるゆり、

3: 2011/11/08(火) 00:24:57.82 ID:ZbyoH4EW0
スーハー 一度深呼吸をする

綾乃「と、としのう…」

結衣「京子ーゴメンゴメン」ダッ

京子「結衣ー遅いぞー!」

結衣「ゴメンゴメン、さっ、早く帰ろう、これから雪がどんどん強くなるらしいし」

京子「うんっ♪でも結衣が居るから私はあったかいよ♪」抱きっ

結衣「おいおい、駅の真ん中で何してんだよ」

そういう結衣の顔はとてもニヤついていた

結衣「今日もラムレーズン食べるのか?」

京子「えーラムレーズンを食べるのに理由なんているかい?」

結衣「全く、しょうがないな…」

そうして2人は手をつないで歩き去っていった。

4: 2011/11/08(火) 00:25:32.65 ID:ZbyoH4EW0

しばらく私はその場で呆然と立ち尽くし、その後の第一声は
綾乃「まるで全てのことが上手く行ってるかのように見えるよね…か」

綾乃「ハハハ…そうよね…私なんて歳納京子をいつも邪険に扱って」
綾乃「そもそもな話、幼馴染の船見さんに敵うはずないじゃないの…」
綾乃「分かっていたはずよ…そう、私は最初から分かっていたはず…」
と、自分に言い聞かせるように言った


私は雪が降っているのに傘をささずに暗くなりかけた街を行くアテもなく歩いた
公園を見つけたので公園の木の下に座り、木にもたれかかりながら色々夢想した

綾乃「そういえば、前歳納京子と2人でこの公園来た事があったかしら…」

綾乃「まあ今となってはどうでもいいことだけね…」

しばらく経って、段々と眠くなっていった

5: 2011/11/08(火) 00:25:59.13 ID:ZbyoH4EW0
サク・・・サク… 足音が遠くから聞こえてきた

せんぱ…杉浦…せんぱい…

綾乃「(誰かしら…もう寝かせてちょうだい…)」

あかり「杉浦先輩!」

綾乃「赤座…さん…?」

あかり「杉浦先輩!良かったぁ!このまま目が覚めないんじゃないかって思ったよぉ」

見知ったお団子頭の少女は目の前で目を潤ませている

綾乃「(私のために泣いてくれるなんて、この子は本当にいい子ねえ)」

あかり「先輩、立てますか?」

ふと気づくと私の脚は限界まで冷えている事に気づいた

綾乃「さむっ」フラ…

あかり「あの、あかりの手につかまってもいいですよぉ」手を差し出す

綾乃「(小さい赤座さんじゃ私を支え切れないでしょうに)」

綾乃「大丈夫、自分で立てるわ」ニコッ

そうしてようやく起き上がった

7: 2011/11/08(火) 00:26:43.24 ID:ZbyoH4EW0
その後2人で無言で雪の街を歩いた

綾乃「じゃあ、私の家、ここだから…」

あかり「ハイッ、綾乃先輩、お大事にして下さいネッ♪」

ガサゴソ…バッグの中を…ポケットの中を探る…あれ…鍵がない…

綾乃「あれ~おかしいわね~」バッグをひっくり返してみるがそれでも見つからない

綾乃「もしかして…行くアテもなくふらついている時に落としたのー!?ピンチピンチ、ピングドラムよ!」

今日は両親が出かけていて家にいない、つまり入れない
アセアセと頭を抱えていたら

あかり「あの…良かったら私の家に来ませんか?」

あかりが後ろから綾乃に話しかける

綾乃「でも、それだと赤座さんにお世話になりっぱなしで悪いわよ!いいわよ、何とかするから」

あかり「でも…、今の杉浦先輩、見ていて凄く心配だよぉ…」

ズキッ 完全に見透かされていた

綾乃「分かったわ…その言葉に甘えさせてもらうわね」

9: 2011/11/08(火) 00:27:17.98 ID:ZbyoH4EW0

あかり「ただいまー」

あかね「おかえりなさい、アラその子は…凄く雪まみれね」

あかり「杉浦先輩って言うんだヨォ、家の鍵を落としちゃって家に入れないから泊めてもいい?」

あかね「いいわよ、いらっしゃい(やましい臭いはしないわね…)」ニコッ

あかね「ところで杉浦さん、お風呂に入ったらどうかしら…凄く寒そうよ」

綾乃「え、でも…」

あかり「入りなよ、先輩」ニコッ

綾乃「(この家の人は優しいわね…)」

10: 2011/11/08(火) 00:28:04.07 ID:ZbyoH4EW0
シャァァァァ

シャワーで冷えた体が温まる

綾乃「……(何やってるのかしら)」

歳納京子と船見さんがまるで恋人のように居るのを見て、雪の街を放浪、
行き倒れかけていた所を赤座さんに助けてもらって、その上泊めてもらって

綾乃「歳納京子の馬鹿…馬鹿…本当大馬鹿よ…」

私はシャワーを浴びながらワンワン泣いた

11: 2011/11/08(火) 00:29:04.13 ID:ZbyoH4EW0

あかりの部屋
綾乃「お風呂、ありがとう」

あかり「ううん、いいんですよぉ…」

しばらく無言が続く

あかり「杉浦先輩」 沈黙を破ったのはあかりだった

綾乃「何?」

あかり「一体何があったんですか?」

綾乃「何でもないわよ そうよ、疲れていたからついつい寝ちゃって…」アセアセ

あかり「でも、お風呂ですっごい泣いてましたよねぇ…あかり、聞いちゃいました」

ドキッ 聞こえていたの…?

あかり「本当はすっごくつらい目にあったんですよね、あかりに話して下さい あかりじゃ何もできないけど、
    話を聞く事ぐらいなら私にもできますよぉ」

綾乃「……実は――」

13: 2011/11/08(火) 00:30:16.21 ID:ZbyoH4EW0
私は歳納京子の事が好きだと言うこと、なかなか素直になれなかった事、私は船見さんには敵わない事を悟った事、
自暴自棄になっていた事
赤座さんは何も言わずに私の言うことを聞いていた

あかり「それで?」

綾乃「"それで"って…」

あかり「それでいいんですか?先輩はそんな事で京子ちゃんの事を諦めるつもりなんですか?
     "諦めるのは簡単だけどそれって凄く辛い事だと思う"ってちなつちゃんも言ってました"」

綾乃「あきらめたく…、諦めたくないわよ!でもね、しょうがないの。だって私は…幼馴染なんかじゃないもの…」

綾乃「(そう言えば吉川さんは船見さんの事が好きだったかしら…私もあれぐらい堂々と歳納京子に接っせれば…)」

14: 2011/11/08(火) 00:30:43.23 ID:ZbyoH4EW0
あかり「幼馴染」ポツリ
あかりが呟いた

あかり「あかりも京子ちゃんの幼馴染ですよぉ」

綾乃「それが…どうしたの?(そうだった…)」

あかり「…先輩が京子ちゃんの恋人になれるように、京子ちゃんの幼馴染として応援してあげます!」

赤座さん、いつもより押し気ね…

あかり「それに、先輩が悲しい顔してると私まで悲しくなっちゃうよぉ…」

綾乃「(赤座さんは本当に誰にでも優しいのね…他人の悲しい顔を見たくないなんて)」

綾乃「でも、もし私が歳納京子の恋人になったとしてら、船見さんは悲しい顔するわよ。それでもいいの?」

あかり「結衣ちゃんには、ちなつちゃんがいるよぉ」

綾乃「…ありがとう」ニコッ
私は心の底から笑った

あかり「やっと先輩元気になりましたね、あかり、嬉しいヨォ」


その晩はどこか晴れ晴れした気持ちで眠れた

16: 2011/11/08(火) 00:31:46.53 ID:ZbyoH4EW0

翌日

京子「あれー?あかりと綾乃じゃん、珍しい組み合わせだなー」

結衣「今、あかりの家に向かう途中だったんだ」

あかり「どうしよう、京子ちゃん達が来る前にさっさと行こうって事にしたのに」ヒソヒソ

綾乃「…昨日の今日でいきなり会いたくないわね」コソコソ

京子「おぉ?何ヒソヒソ話してんだー?アヤシイぞ~」

綾乃「…何でもないわよ」

京子「何だ綾乃~」

綾乃「何でもないわよ!」

つい、大声を上げてしまう 

綾乃「(これだから私は駄目なんだ…)」
またネガティブな気持ちに囚われてしまう

18: 2011/11/08(火) 00:32:41.44 ID:ZbyoH4EW0
と、そこで横から

あかり「あ、結衣ちゃん、あかり、家に教科書忘れちゃったよぉ…」

結衣「あかりはせっかちだなぁ、一緒に取りに行こうか」

京子「アッカリーンはおっちょこちょいだなぁ!」

あかり「あ、あかりは結衣ちゃんがいれば大丈夫だから!京子ちゃんと杉浦先輩は先に行ってて大丈夫だよぉ!」アセアセ

綾乃「(赤座さん…演技が白々しいけど私と歳納京子で2人っきりにさせるために…)」

京子「しょうがないな~綾乃、行こう」ニコッ

ボッ

綾乃「そそそそうね、行きましょ」

この感覚、凄い久々な気がするわね

19: 2011/11/08(火) 00:33:29.41 ID:ZbyoH4EW0
放課後

ちなつ「あかりちゃん、ごらく部行こう」

あかり「ごめんちなつちゃん、ちょっとあかり用事があるんだぁ」

ちなつ「…そう、早く来てね」

生徒会室

ガラッ
千歳「おや、赤座さん珍しいなぁ、いらっしゃ~い」

あかり「お邪魔します」

千歳「…話は聞いとるで、残念だけど私には無理みたいなぁ、だから赤座さん、頼んだわ」ヒソヒソ
あかりの肩を掴みながら話す

あかり「ハイ…」

綾乃「赤座さん…」
綾乃はあかりの目を見る

綾乃「駄目だったわ、あの後またいつもみたいに歳納京子と接しちゃって。私って本当ダメダメ三峡ダムね…」
エヘヘ…と苦笑いしながら言う

あかり「最初ですもん、しょうがないですよぉ。まだまだ時間はあります」ニコニコ

赤座さんの言葉で力みが取れて、大分楽になったような気がした

20: 2011/11/08(火) 00:35:06.51 ID:ZbyoH4EW0


それから数週間、歳納京子の恋人になるために色々な事をした

赤座さんと示し合わせてごらく部で歳納京子2人きりになったり
赤座さんが何気なく船見さんの行動を邪魔したり
赤座さんが休日に無理矢理船見さんを連れ出した隙に、歳納京子と買い物に行ったり
小さい頃の歳納京子のビデオを見て、徹底的に歳納京子研究をしたり
赤座さんのお姉さんと一緒にラムレーズンアイスを手作りして歳納京子にプレゼントしたり

その他数えきれないぐらい色々やったわ

そして今日、この日 今日は歳納京子と富山市までデート?してきた
ちなみに船見さんだけど、赤座さんが吉川さんをそそのかしたのが上手く行ったのか、今日の船見さんは吉川さんと一緒みたいだ

あかり「そしてあかりは影から2人をコッソリ見守ってるんだよぉ」(影が薄い特性を生かしてる)

京子「綾乃ー今日はありがとう じゃあ明日学校でねー」

ガシッ

綾乃「待って!……話があるの」

21: 2011/11/08(火) 00:36:30.96 ID:ZbyoH4EW0

京子「どうしたんだよー、そんな真剣な顔してサ」

綾乃「あの…その…×××××」

京子「××××××」

あかり「(聞こえないよぉ…あっ、京子ちゃんが逃げた)」


あかり「…先輩?どうだったんですかぁ?」ポンポン

綾乃の所に駆け寄り、綾乃の肩を叩く

24: 2011/11/08(火) 00:38:01.96 ID:ZbyoH4EW0
綾乃「………駄目だったわ」ポツリ

綾乃「駄目だったのよ!告白したけど、駄目だったの!やっと告白できたのに!素直になれたのに!」ポロポロ

綾乃の瞳からポロポロと涙が零れ落ちる

綾乃「全て無駄な努力だったのね…私は本当に駄目よ…ダメダメ…ダメだ…」

ガシッ 

あかり「駄目じゃ…ないです」
綾乃はあかりに抱きしめられる

26: 2011/11/08(火) 00:41:00.35 ID:ZbyoH4EW0
あかり「この数週間、あかりはずっと先輩を見てきました」
あかり「先輩が色んな所で努力している所を見てきました、京子ちゃんのために、そして…先輩自身のために」
あかり「だから…全然ダメじゃないです」

あかりは次々と言葉を投げかける

綾乃「赤座さん…」

綾乃「何で赤座さんは私のためにこんなに懸命になれるの?」

あかり「今のあかりにとって杉浦先輩が幸せになることが一番幸せなんだよぉ…
それはあの雪の日の夜からずっと変わらないんです」

29: 2011/11/08(火) 00:42:06.67 ID:ZbyoH4EW0

赤座さん…すごいあったかいわね…赤座さんは私のためにこれだけ一生懸命……
そうよ、一番の馬鹿は私よ…本当に私を一番大切に思ってくれてる人がこんなに近くにいたじゃないの…

綾乃「赤座さん…ちょっと恥ずかしい所を見せるわね」

あかり「?」

綾乃「わ、私の恋人になってくれない?」

あかりの顔は途端に赤くなって
あかり「え…えーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

駅構内の視線が一斉に私達に向けられる
あかり「あっ!」

赤座さんは口を手で抑える フフフ、可愛いわね

32: 2011/11/08(火) 00:43:30.62 ID:ZbyoH4EW0
あかり「は、恥ずかしいよぉ…」

綾乃「じゃあもう一度言うわね、赤座さん、いやあかり、私の恋人になってちょうだい!」
今度はさっきよりも大きい声で言った

あかり「そ、それって――」
赤座さんが声を上げる間もなく、私は唇を赤座さんの唇に重ねた

柄にも無く大胆な行動したわね私… 駅の真ん中だという事を完全に忘れていた
赤座さん、いやあかりは顔を真っ赤にして俯いている

あかり「杉浦先輩がそう言うならあかりは「綾乃でいいわよ」
綾乃「恋人同士になるんだから綾乃でいいわよ」

あかり「綾乃……先輩…恥ずかしいよぉ///」
綾乃「まあ、綾乃先輩でもいいわよ、あかり」

しばらくそうして微笑みあっていた

33: 2011/11/08(火) 00:44:45.64 ID:ZbyoH4EW0
綾乃「私とあかりが恋人同士になるなんて、本当に運命って分からないものね…」ポツリ

あかり「あかりは綾乃先輩と一緒になれて嬉しいよぉ♪」

綾乃「フフフ、私も嬉しいわよ、あら、雪…」


白く輝く雪がとても大好きで
輝く白い恋の始まりは

あっ、下は別の曲の歌詞だったかしらね


お わ り

45: 2011/11/08(火) 00:58:29.33 ID:ZbyoH4EW0
じゃあちょっと>>29から書きなおすわ すぐ終わるとおも

47: 2011/11/08(火) 01:00:40.56 ID:ZbyoH4EW0
赤座さん…すごいあったかいわね…赤座さんは私のためにこれだけ一生懸命……
どうして…本当にどうして…

あかり「じゃ、また一緒に帰りましょう」ニコッ

綾乃「…そうね」
私は赤座さんの手を取る ああ、またいつかみたいだなぁ

帰り道、2人の間は沈黙が支配した

あかり「じゃあ私は、これで…」
あっという間に私の家の前までたどり着く

赤座さんが去ろうと後ろを振り向く

綾乃「待って!」
咄嗟に私は言う

綾乃「今日は、一人になりたくないの…」
私は下を向きながら言う

49: 2011/11/08(火) 01:05:28.12 ID:ZbyoH4EW0
先輩そんなになって……このままじゃ先輩…

あかり「いいですよ」
あかり「あかりは先輩の側に居ますからね♪」ニコッ


その後夕飯を食べて
風呂に入って(別々)2人は綾乃の部屋にいる

52: 2011/11/08(火) 01:11:29.83 ID:ZbyoH4EW0
あかり「…久し振りですねこうやって2人で」

綾乃「…そうね、あの時は赤座さんに励まされたんだっけ」ニコッ
私は無理して笑顔を作る
あの時の私も馬鹿だが、今の私はもっと馬鹿だ

あかり「もう、いいんですか?京子ちゃんの事は」

綾乃「もういいの…ちゃんと自分の想いを伝えられたんだから」
綾乃「(ダメよダメよ全然吹っ切れてないわよ)」

あかり「そう…ですか」
あかり「(もうあかり何言っていいか、言葉が見つからないよぉ…)」

綾乃「よし、じゃあ寝ましょう、おやすみ赤座さんっ!」パチッ

あかりはすぐに眠りに落ちていったが、綾乃は眠れなかった

53: 2011/11/08(火) 01:12:48.19 ID:ZbyoH4EW0
綾乃「(ごめんなさい、赤座さん)」
綾乃はベッドを抜け出し、家の外に出る

56: 2011/11/08(火) 01:19:09.28 ID:ZbyoH4EW0
雪が凄いわね…そう言えば天気予報で明日の朝までに50cmは積もるとか言ってたわね
綾乃「やっぱり、無理、吹っ切れない」

綾乃はパジャマのまま、裸足のまま、あてもなく夜の街を走り続けた

ハァ…ハァ…ハァ…あっ!
ゴロンッ

綾乃は足をとられて転んでしまった

綾乃「ざまあないわね、私…このまま雪に埋もれて氏んでしまおうかしら…」
不謹慎な事を考え始めた

59: 2011/11/08(火) 01:24:12.88 ID:ZbyoH4EW0
「馬鹿な事言わないでください!」ハァハァ

その声は…赤座さん…

あかり「氏ぬなんてそんな悲しいこと言わないで下さい!そんな事したらあかり絶対に許さない!」ハァハァ

そこには体中雪まみれになった赤座さんの姿が

綾乃「何で赤座さんがここに…」

あかり「先輩が玄関から出た音で起きて、ずっと探してたんです」

綾乃「…」

あかり「氏んだら終わりなんですよ!氏んだら二度と京子ちゃんにも会えないし、千歳先輩にも会えないんですよ!
     それに先輩が氏んじゃったら、あかり…あかり…」ボロボロ

最後の方になるとあかりは涙をボロボロ零しながら話していた

61: 2011/11/08(火) 01:25:27.24 ID:ZbyoH4EW0
>>58
俺が書くことによって綾あか書く人が増えればいいなあって
いや、本当に好きだぞ
ちなみに2番目に好きなのはあかさく これも本当

62: 2011/11/08(火) 01:29:36.74 ID:ZbyoH4EW0
綾乃「赤座さん……」

何で赤座さんはここまで私のために頑張れるの?
赤座さんは私のために頑張ってるけどこんなに小さくて、弱くて…そう私がしっかり支えなきゃ…

私は赤座さんを抱きしめた

65: 2011/11/08(火) 01:36:21.94 ID:ZbyoH4EW0
あかり「先輩…」

先輩はいつだって一生懸命で、そしてそんな先輩を応援している内に先輩の事を…

あかり「卑怯だけど、あかり、先輩の事が好きなんですとか言っちゃダメかなぁ…」ポツリ

綾乃「赤座さん…私の事を…好き?」

あかり「(心のなかで言ったつもりが声に出して言っちゃったー!?」ガビーン

あかり「…先輩、あかりの事を嫌うのなら嫌っていいですよ、京子ちゃんにフラれて傷ついている先輩の心に付け込んで、
     先輩に告白しようとするなんて、本当にあかりは悪い子だよぉ…」

70: 2011/11/08(火) 01:43:52.54 ID:ZbyoH4EW0

綾乃「…いいのよ、赤座さん。そして私は赤座さんにあやまらなくちゃいけないわね」

あかり「?」

綾乃「私も赤座さんの事が好き、赤座さんに言われて始めて私の本当の気持ち気づいたわ、赤座さん、今までごめんなさい」

あかり「杉浦先輩「綾乃でいいわよ」

綾乃「綾乃先輩でいいわよ」

あかり「綾乃……先輩…綾乃先輩」
あかりの瞳から涙がボロボロと零れた
そんなあかりを綾乃はそっと抱きすくめた

綾乃「赤座さん…」

しばらくそうして綾乃はあかりを抱きすくめて慰めていた

あかり「恥ずかしい所を見せて、ごめんなさい」

綾乃「いいのよ、私も今まで自分の恥ずかしい所を見せてきたんだから、心配はノンノンノートルダムよ!」

75: 2011/11/08(火) 01:50:07.64 ID:ZbyoH4EW0
綾乃「――それにしても、私とあかりが恋人同士になるなんて、本当に運命って分からないものね…」ポツリ

あかり「あかりは綾乃先輩と一緒になれて嬉しいよぉ♪」

綾乃「フフフ、私も嬉しいわよ、あら…いつの間にか月が出てるわね…雪の海が月に照らされて綺麗ね…」

綾乃「白く輝く雪がとても大好きで…」ポツリ
あかり「あっ、あかりその曲歌えますー」

あかり「輝やーくしーろいーい恋のはーじまりはー」

綾乃「その曲は全然違うわよー!」

お わ り

76: 2011/11/08(火) 01:50:56.81 ID:ZbyoH4EW0
結構長くなったけど保守ありがとう

77: 2011/11/08(火) 01:51:23.39 ID:1cqeEwqH0
乙ー。

引用: 綾乃「恋人達はとても幸せそうに手をつないで歩いて」 あかり「」