1: 2012/04/14(土) 22:11:39.19 ID:hdhJYCWr0
まどか「ティヒ ヒ、サクサクで美味しいね」

さやか「ついてるね。揚げたて食べたの久しぶりだよ」

ほむら「あつっ、舌火傷した」
もう誰にも頼らない
3: 2012/04/14(土) 22:17:04.42 ID:hdhJYCWr0
さやか「しかし、あたしここに居ていいのかな?」

まどか「もちろんだよ」

さやか「あんたはいいでしょうけど、転校生は私がいたら嫌なんじゃないかなって」

ほむら「一緒に下校するくらい構わないわよ」

ほむら「貴方がバカな願いで契約さえしなければそれでいい」

さやか「悪かったね。でも、人の願いを馬鹿にするのは良くないよ」

さやか「私、後悔なんてしないから」

ほむら「口では何とでも言えるわ」

4: 2012/04/14(土) 22:21:03.07 ID:hdhJYCWr0
ほむら「やめましょう」

ほむら「私だって好き好んで貴方と喧嘩したいわけじゃない」

まどか「ほむらちゃんもさやかちゃんと仲良くしたいよね」

ほむら「否定はしないわ。それなりの距離を取って付き合えればそれに越したことはない」

さやか「うん、それ無理。あたしに友達はいない」

さやか「いるのは親友と嫁だけなのだー」ガバッ

まどか「わわっ、また抱きついてきた」

ほむら「まどか、その揚げたてのコロッケ顔に押し付けてやりなさい」

まどか「さやかちゃんの顔の油がつくから嫌だな」

さやか「おおっ、地味に傷ついたぞ」

6: 2012/04/14(土) 22:25:38.00 ID:hdhJYCWr0
さやか「ほむらはあたしの知り合いと親友どっちがいい?」

ほむら「知り合いで十分よ」

さやか「知り合いは一緒に下校したり、買い食いしたりしないよ」

ほむら「もう好きになさい。親友でも嫁でもなんでもいいわ」

まどか「ティヒヒ、ほむらちゃんがデレた」

ほむら「私はいつもどおりよ」

さやか「つまり、いつもクーデレ状態だったと」

まどか「クーデレクーデレ♪」

ほむら「もう、まどかまで」

9: 2012/04/14(土) 22:29:14.64 ID:hdhJYCWr0
まどか「ほむらちゃんはさやかちゃんのこと好きだよね?」

ほむら「色々あったけど、嫌いってほどじゃないわ」

さやか「ふぅ、ほむらとはもっと違う合い方したかったな」

さやか「そしたらきっと、さやかちゃんにメロメロになってたでしょうしね~」

ほむら「ガサツじゃない美樹さやかに優しくされ続けてたら落ちてたかもね。ありえないけど」

まどか「ガサツじゃないさやかちゃんなんてさやかちゃんじゃないよ」

11: 2012/04/14(土) 22:34:31.78 ID:hdhJYCWr0
さやか「なんだと、まどかー」

まどか「てぃひひひ。あ、そろそろ時間だ。今日はこれでお別れだね」

さやか「もうそんな時間か。門限破るわけにもいかないし」

ほむら「まどかの家族に迷惑をかけるわけにはいかないわ。また明日ね」

さやか「もっと執着するかと思ったのに、意外とあっさりなんだね」

ほむら「?」

ほむら「常識的な行動をとっているだけよ。無理言って相手を困らせるのは私の望むことじゃない」

まどか「ほむらちゃん。さようなら」

ほむら「さようなら、まどか」

13: 2012/04/14(土) 22:37:36.91 ID:hdhJYCWr0





ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

ほむら「うるさいな・・・・・・ああ、目覚まし」

カチ

ほむら「目覚ましが恨めしいと考えるか」

ほむら「いい夢見れて嬉しかったって考えるか、迷うところね」

ほむら「区切りのいいところで目が覚めたんだし、良かったって考えようかな」

ほむら「朝食は・・・いいや。インスタントコーヒーだけ飲んで、学校行こう」

14: 2012/04/14(土) 22:45:10.03 ID:hdhJYCWr0
マミ「今日はなんだか機嫌が良さそうね」

ほむら「いつもどおりよ」クス

マミ「そうは見えないけどね」

ほむら「まどかとさやかが夢に出てきた。それだけよ」

マミ「美樹さんと、まどかさんが。そう、それはいい夢ね」

マミ「まどかさんって貴方の一番大切なお友達だったよね」

ほむら「ええ、私の最高の友達よ」

16: 2012/04/14(土) 22:49:51.33 ID:hdhJYCWr0
ほむら「ただいま。巴マミの家で杏子と3人で雑談していたらすっかり遅くなってしまった」

ほむら「巴マミとも、佐倉杏子とも良好な関係を築けている」

ほむら「魔獣も3人で挑めば怖くはない」

ほむら「けれど、この世界にあなたはいない」

ほむら「まどかぁ」

ほむら「久しぶりに夢に見たから、少し心が揺らいじゃったわ」

ほむら「私もまだまだ未熟ね」

17: 2012/04/14(土) 22:53:31.67 ID:hdhJYCWr0






さやか「だーれだ?」

ほむら「胸を押し当てるな。耳元で囁くな。美樹さやか」

まどか「私だ。残念、まどかちゃんでした」

さやか「私は耳元で囁いただけだよ」

まどか「また騙されたね」

ほむら「まどかだったのか」

ほむら「暇を持て余した」

さやか「神々の」

まどか「遊び」

さやか「って最近見なくなったよね」

ほむら「子供の頃のネタだから・・・5年以上前のネタだったかも」

23: 2012/04/14(土) 23:09:38.41 ID:hdhJYCWr0
さやか「今日はどこにいく?」

まどか「ほむらちゃん。行きたい場所とかある?」

ほむら「特にないわね。適当にぶらつきましょう」

さやか「また食べ歩き?」

ほむら「・・・悪くないと思うわ」

まどか「美味しいもの食べると嬉しいよね」

さやか「ほむらの好物ってそういえば知らないね」

まどか「ブラックコーヒーとか?」

ほむら「確かに毎朝飲んでるけど、好きって訳じゃないわ。眠気覚ましよ」

24: 2012/04/14(土) 23:10:03.11 ID:hdhJYCWr0

まどか「眠気覚ましかぁ。私は苦くて飲めないな」

さやか「苦いから目が覚めるんじゃないの?」

ほむら「一般的にはカフェインが眠気を覚ますからだけど、私の場合胃に何か入れると体が反応して目が覚めるって感じね」

まどか「牛乳とかでもいいってこと」

ほむら「そうね。ただ熱い飲み物の方が目が覚めるわ」

ほむら「そういう意味では牛乳は適さないかもね」

まどか「ホットミルクなんて飲むと、逆に眠くなりそうだもんね」

ほむら「熱々の沸騰寸前のミルクならきっと目が覚めるわよ。あまり美味しくないでしょうけど」

26: 2012/04/14(土) 23:18:34.71 ID:hdhJYCWr0
さやか「話がそれたね。それで、今日は何を食べようか?」

まどか「たい焼き?」

さやか「たこ焼き?」

ほむら「焼きそば?」

まどか「わたがし」

さやか「りんご飴」

ほむら「お団子」

さやか「お花見にでも行こうか」

まどか「そうしようか」

ほむら「近所の公園の桜が満開だったわね」

27: 2012/04/14(土) 23:23:06.26 ID:hdhJYCWr0
>>25
あんまりこういうの書いてないけど
まどさやほむでパッと思い出したのがこれ
http://ssflash.net/archives/1669566.html

30: 2012/04/14(土) 23:30:39.64 ID:hdhJYCWr0
ほむら「見事に満開ね。しかも、他に誰もいない」

まどか「ただの公園だからね。ベンチに座ってゆっくりしよう」

さやか「えー、ビールに日本酒、焼酎、泡盛、ウィスキーなんでもあるよ」

ほむら「未成年が飲むものが1つもない件について」

さやか「硬いこと言いっこなし。今はいいんだよ」

まどか「ほむらちゃん、大丈夫だから」

ほむら「まどかってこんなこという子だったっけ?」

まどか「せっかくだから、一通り飲んでみよう」

33: 2012/04/14(土) 23:38:02.47 ID:hdhJYCWr0
ほむら「Zzzzzzzz」

さやか「紙コップ半分のビールに日本酒3口、焼酎一口で酔いつぶれるなんてほむらは弱いなぁ」

まどか「うぇひひ、現実のほむらちゃんもこれくらい弱いんだよね」

さやか「これは将来苦労するな」

さやか「とりあえず、ほむらの家まで運んでやるか。意味はないけれど」

まどか「それが終わったら、別の子のところに行く?」

さやか「うん、杏子にでも会いに行こうか。あれから一度も会ってないし、様子見がてらね」

35: 2012/04/14(土) 23:42:36.48 ID:hdhJYCWr0




さやか「おっす」

杏子「おっす、さやか」ポロポロ

杏子「いてて、なんかゴミが目に入ったらしい」

さやか「春だしね。春一番ってやつかな」

杏子「春は突風が多いからな」

杏子「えーと、なにか持ってたかな。ん、くうかい?」

さやか「飲みかけのペットボトル差し出されても、なんて答えたらいいんですかね」

まどか「てぃひひ、杏子ちゃん。これ、食うかい?」

36: 2012/04/14(土) 23:45:24.85 ID:hdhJYCWr0
杏子「うんまい棒か。サンキュ、いただくよ」

杏子「うん、変わった味だな。嫌いじゃない」

さやか「この子はあたしの友達・・・じゃなかった、親友兼嫁の鹿目まどかだよ」

杏子「鹿目まどか?」

杏子「どこかで聞いた名前だな。さやかから聞いたのかな。まぁいいや」

杏子「佐倉杏子だ。よろしくな」

まどか「うん、よろしくね」握手

37: 2012/04/14(土) 23:49:32.26 ID:hdhJYCWr0
まどか「あっ」

さやか「杏子、消えちゃった」

まどか「起きたんだね」

さやか「はぁ、今日この住む家用意できない?」

まどか「出来る。けれど、推奨は出来ない」

まどか「歪みが出るし、なにより杏子ちゃん自身が違和感を感じて落ち着かないと思う」

さやか「難儀ですなぁ」

まどか「今日は、これで十分だよ」

さやか「そっか。まどか、おやすみ」

まどか「おやすみ、さやかちゃん。そして、ほむらちゃんと杏子ちゃん」

39: 2012/04/14(土) 23:52:16.71 ID:hdhJYCWr0
杏子「ホームレス狩り増えたな。逆に叩き潰して河に流してやったけど」

杏子「ふわぁ~あ、変な夢見たよな」

杏子「でも、さやかを久しぶりに見たし悪い夢じゃなかった」

杏子「ああくそ。やっぱ、あいつらもっとシバいてから河に流せばよかった」

杏子「ちっ、邪魔しやがって」

40: 2012/04/14(土) 23:55:13.91 ID:hdhJYCWr0
杏子「ふわぁ~あ」

ほむら「佐倉杏子、眠そうね」

杏子「ほむらか。ああ、眠いよ。昨日、バカな奴らに叩き起こされちゃってね」

杏子「いい夢見てたのに、台無しだよ」

ほむら「また、食べ物の夢?」

杏子「当たらずも遠からずだ」

杏子「ああ、そうだ。鹿目まどかって聞き覚えがあると思ったら、お前の妄想上の恋人の名前じゃねぇか」

41: 2012/04/14(土) 23:58:31.89 ID:hdhJYCWr0
ほむら「まどかの夢を見たの?」

杏子「ああ、さやかの友達役で出てきたよ。悪い奴じゃなかった」

杏子「今思えば、ほむらに散々聞かされた奴が夢に出てきただけなんだよな」

ほむら「そうかもしれないわね」

杏子「夢だって気付いてれば、今ある疑問をぶつけられたら色々楽しかっただろうに、もったいないことしたな」

43: 2012/04/15(日) 00:00:59.87 ID:hdhJYCWr0
ほむら「実はね、私も最近―――」

杏子「へぇ、そりゃ面白い。案外、本当に化けて出てきてたりしてな」

ほむら「まどかが相手なら、幽霊でも問題無いわ」

杏子「さやかの幽霊ねぇ。もしも居るんなら、一人くらいもてなす余裕はあるからいつでもこいよな」

48: 2012/04/15(日) 00:08:18.85 ID:iTc/OOlk0
さやか「まどか、二人とも不審に思ってるみたいだよ」

まど神「二人とも嫌がってないしいいじゃない」

さやか「神様になってから、さらに大らかになったね」

まど神「さやかちゃんはどうしたいの?」

まど神「迷惑になるから、行くのやめる?」

さやか「いいや、京子に会いたいし、ほむらとももっと仲良くなりたい」

まど神「でしょ。だったら、そんなこと気にしたらダメだよ」

まど神「それに夢の中くらい、幸せな世界を見ててもバチは当たらない」





まど神「さやかちゃん、今日も付き合ってくれるよね?」

おわり

引用: まどか「コロッケ揚げたてだって」 ほむら「寄って行きましょうか」