605: 2013/10/31(木) 09:10:19 ID:QPV.4fUU


第1話

第2話

第3話

魔術師「……そう。そうなの」

魔術師「それじゃあ、あなたはXXXX君とは肉体関係とかはないの……」

魔術師「その割りには、やけに色々と生々しかったわね……」

魔術師「てっきり、私は本当にXXXX君があなたに食べられたと思ってしまってたわ……」ホッ

エルフ母「……」

魔法使い「……」
魔法の世界
606: 2013/10/31(木) 09:10:31 ID:QPV.4fUU
魔術師「後、この辺で何か巨大なモンスターは見なかった?」

魔術師「私は、それを退治しにここまで来たんだけど」

エルフ母「いいえ、何も見てませんが」

魔術師「なら、あなたが昨日購入したモンスターの同型種かな?」

魔術師「この辺は、よく巨大なモンスターが出るみたいだし」

魔術師「XXXX君も、早くここから転居してほしいのよね」ハァ……

607: 2013/10/31(木) 09:10:43 ID:QPV.4fUU
「いや、それは違うと思うけど……」

「確か、そこにいるお兄さんが、昨夜複数体のクラーケンを見たって……」

魔術師「え?」

エルフ母「……」クルッ

スッ、スタッ……

エルフ「……」

608: 2013/10/31(木) 09:10:54 ID:QPV.4fUU
エルフ母「あんた、何でここにいるの?」

エルフ母「私、向こうで大人しくしときなさいって、言ったよね?」

魔術師「……?」

魔法使い「……」

エルフ「別に、そんな事は今は良いじゃん」

エルフ「今は、複数体のクラーケンを始末しないといけないんだし」

609: 2013/10/31(木) 09:11:06 ID:QPV.4fUU
エルフ母「それで、そのクラーケンの情報は?」

エルフ母「あんた、彼から何か聞いているの?」

魔術師「……?」

エルフ「確か、この近くの海かな」

エルフ「あのお兄さんが捕獲したマンボウ、その複数体のクラーケンにも襲われていたみたいだから」

エルフ母「……」

610: 2013/10/31(木) 09:13:21 ID:QPV.4fUU
魔術師「あの、エルフさん。こちらの方は?……」

魔術師「もしかして、この子があなたの言っていた娘さんですか?……」ジーーッ

エルフ「……」

エルフ母「ええ、そうですよ」

エルフ母「この子は、私の大事な一人娘なんです」

魔術師「……ああっ、やっぱり」

611: 2013/10/31(木) 09:13:58 ID:QPV.4fUU
エルフ母「娘。どうしたの?」

エルフ母「あなた、向こうで魚を見てたんじゃなかったの?」ニッコリ

エルフ「……」ビクッ

エルフ母「もしかして、もう飽きちゃったとか?」

エルフ母「それで、こっちに来ちゃったのかしら?」ニコニコ

エルフ「うん。そうだけど……」

612: 2013/10/31(木) 09:14:34 ID:QPV.4fUU
魔術師「この子、人間の言葉も話せるんですか?」

魔術師「まだ、こんなにも小さいのに」

エルフ「……」

エルフ母「ええ、そうなんですよ」

エルフ母「人間の言葉は、私がよく解るんでこの子にも教えておきましたわ」

魔術師「へぇ~~っ」

613: 2013/10/31(木) 09:14:46 ID:QPV.4fUU
エルフ「あっ、あの……」

エルフ「何で、魔法使いのお兄さんは固まっているの?……」

エルフ「一体、何があったって言うの?……」

魔法使い「……」

エルフ「まさか、お母様がまた何かしたとか?……」

エルフ「ここ最近、お母様は欲求不満だったから、何かしちゃったったとか?……」

614: 2013/10/31(木) 09:14:58 ID:QPV.4fUU
エルフ母「……あんた、普段から私の事をどう思ってるのよ」

エルフ母「私、欲求どころか、ストレスばっか溜まってるんだけど」ニッコリ

エルフ「!?」ビクッ

エルフ母「あんた、今から海に行きたい?」

エルフ母「それで、複数体のクラーケンを、すぐさま殲滅してきたい?」ニコニコ

エルフ「……」ブンブン

615: 2013/10/31(木) 09:15:22 ID:QPV.4fUU
エルフ母「あら? そうなの?」

エルフ母「てっきり、今のあんたならやってくれると思ってた」

エルフ母「私、昔から性格とか色々と悪いし……」

エルフ母「それで、今のあんたは、もう既に幼児特有の嫌々期の真っ盛りと言う訳ね……」ニコニコ

エルフ「……」ビクビクッ

魔術師「……?」

616: 2013/10/31(木) 09:15:33 ID:QPV.4fUU
エルフ母「XXXXXX。あんた、今からクラーケンを殲滅してきなさい!」

エルフ母「それが終わるまで、私の前にあんたは姿を見せちゃ駄目!」イラッ

エルフ「――――――――っ!?」ガーーン

エルフ母「今のあんた、かなり生意気だから!」

エルフ母「ついさっきから、本当にいい度胸をしてしまってるから!」イライラッ

エルフ「……そ、そんな……」ビクビクッ

617: 2013/10/31(木) 09:15:46 ID:QPV.4fUU
エルフ母「とりあえず、明日の朝までね!」

エルフ母「明日の朝までに、必ず複数体のクラーケンを狩ってきなさい!」

エルフ母「それが出来なければ、あんたはエルフの里には戻る事が出来ない!」

エルフ母「今のあんた、“この世界の自然を守るエルフ”と言う自覚が、一切ないわ!」

エルフ母「だから、さっさと早く複数体のクラーケンを、今から狩ってきなさい!」イライラッ

エルフ「……はっ、はい……」ビクビクッ

618: 2013/10/31(木) 09:15:58 ID:QPV.4fUU
クルッ、スタスタスタッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

魔術師「……」

魔法使い「……」

エルフ母「……」

シューーーーーーーーッ、シュン……

619: 2013/10/31(木) 09:16:11 ID:QPV.4fUU
エルフ母「全く、何でこんな所まで似ちゃったんだか……」

エルフ母「本当に、神様も残酷な事をするわね……」

エルフ母「はぁ……」ガクッ

魔法使い「……」

魔術師「……」

魔術師「……?」ポリポリ

621: 2013/11/01(金) 12:11:11 ID:/oYKwJQo
魔術師「あの、宜しかったんですか?」

魔術師「娘さん。また、一人でどこかに行ってしまいましたが」

エルフ母「……」

魔術師「もしかして、あの子何かしたんですか?」

魔術師「ついさっきのエルフさん、かなりヒステリックになられてましたが」

魔法使い「……」ハッ

622: 2013/11/01(金) 12:11:23 ID:/oYKwJQo
エルフ母「いえ、大丈夫ですよ」

エルフ母「少し、あの子にお散歩してくる様に伝えただけですよ」ニッコリ

魔術師「……」

エルフ母「あの子、ついさっきも我が儘を言いましてね」

エルフ母「ここ最近、よく我が儘を言ってばかり」

エルフ母「それで、ついつい私は、あの子に対してあんな風に怒鳴っていたんです」ニコニコ

623: 2013/11/01(金) 12:11:35 ID:/oYKwJQo
魔術師「ああ、そうなんですか」

魔術師「娘さん。まだ小さいですからね」

魔法使い「……」

魔術師「でも、あの娘さんを放っておいて良いんですか?」

魔術師「あの子、また何かするんじゃないんですか?」

魔法使い「うん。そうだね……」

624: 2013/11/01(金) 12:11:47 ID:/oYKwJQo
魔術師「あっ、XXXX君が復活した!」

魔術師「もう、どこも悪くはないの?」

魔法使い「え? うん。大丈夫だけど」

魔術師「なら、これからXXXX君は私と一緒にモンスター退治だね!」

魔術師「今回のは、私一人じゃ確実に無理みたいだし!」

魔術師「XXXX君も、今から手伝ってよね!」ニッコリ

625: 2013/11/01(金) 12:12:18 ID:/oYKwJQo
魔法使い「ごめん。それ無理かな」

魔法使い「ボク、これから用があるんだけど」

魔術師「!?」ガーーン

魔法使い「と言うか、何でここにいるの?」

魔法使い「君、いつこっちに来たの?」

魔術師「……」

626: 2013/11/01(金) 12:12:58 ID:/oYKwJQo
エルフ母「もしかして、何も覚えていないんですか?」

エルフ母「ついさっきまで、仲良くお二人でお話されてたじゃないですか」

魔法使い「え?」キョトン

エルフ母「その様子だと、全く何も覚えていないみたいですね」

エルフ母「ああ、なんて可哀想な彼女さん」

エルフ母「本当に、あなたは罪な人ですね」ジーーッ

627: 2013/11/01(金) 12:13:11 ID:/oYKwJQo
魔法使い「え? そうなの?」

魔法使い「ボク、君と仲良くついさっきまで会話していたの?」

魔術師「うん。そうだけど……」

魔法使い「ごめん。全然、何も覚えてない!」

魔法使い「ボク達、そんなに親しい関係だったっけ?」

魔術師「――――――――っ!?」ガーーン

628: 2013/11/01(金) 12:13:23 ID:/oYKwJQo
エルフ母「とりあえず、XXXXさん……」

エルフ母「私は、あの子の元に行ってきます……」

エルフ母「XXXXさんは、ここで彼女さんと待機……」

エルフ母「何やら、色々と彼女さんの方はあなたにお話があるみたいですからね……」

エルフ母「例の件につきましては、私達の方にお任せ下さいませ……」

魔法使い「あっ、はい」

629: 2013/11/01(金) 12:13:35 ID:/oYKwJQo
クルッ、スタスタスタッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

魔法使い「……」

魔術師「……」

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

630: 2013/11/01(金) 12:13:47 ID:/oYKwJQo
魔術師「XXXX君。少し、中でお話良い?」

魔術師「今日の私は、仕事でここに来たの」

魔術師「とりあえず、ここじゃなんだし、中で話そうよ」

魔術師「もう日も暮れ始めてきたし」

魔術師「この辺、やけにモンスターが多いからさ」ニッコリ

魔法使い「うん。分かった」

631: 2013/11/02(土) 08:04:08 ID:ebjJ6CUY
~とある砂浜2~

翌朝――

エルフ母「ふぅん。ちゃんと、狩ってきたんだ……」

エルフ母「さすがは、私の大事な大事な一人娘……」

エルフ母「相変わらず、あんたは予測つかない事をしてくれるわね……」

ザザーーン、ザザーーン……

632: 2013/11/02(土) 08:04:20 ID:ebjJ6CUY
エルフ母「それで、これはどこで狩って来たの?……」

エルフ母「あんた、かなり色々と疲れきっているみたいだけど……」

魔法使い「……」

エルフ「確か、ここより少し遠い海でかな?……」

エルフ「偶々、そこで複数体のクラーケンを発見してね……」

エルフ「上手く、私の魔法で片付けてきた訳……」

633: 2013/11/02(土) 08:04:32 ID:ebjJ6CUY
エルフ母「そう。そうなの……」

エルフ母「ここより、少し遠い海って、一体どこよ?……」

エルフ母「まぁ、ちゃんと複数体のクラーケンを狩って来たから、別に良いわ……」

エルフ母「私、今のあんたが本当にクラーケンを狩ってくるとは思わなくてね……」

エルフ母「てっきり、翌朝になったら、泣きながら謝罪してくるとばかり思っていたわ……」

魔術師「……」

634: 2013/11/02(土) 08:04:44 ID:ebjJ6CUY
エルフ「ねぇ、お母様……」

エルフ「これで、私の事を許してくれる?……」

エルフ「私、ちゃんとエルフの里に戻れるんだよね?……」ウルウル

魔法使い「……」

エルフ「ええ、別に構わないわよ」

エルフ「少しは、あんたも反省をしたみたいだし」ニッコリ

635: 2013/11/02(土) 08:04:56 ID:ebjJ6CUY
エルフ「そう。良かった……」

エルフ「氏ぬ気で、必氏にクラーケンを狩ってきた甲斐があった……」

エルフ「私、何度か向こうで本気で氏に掛けたから……」

エルフ「さすがに、複数体のクラーケンを同時に相手するのは、かなり無理があったから……」ウルウル

魔法使い「!?」ガーーン

魔術師「なん……ですって……!?」ガーーン

636: 2013/11/02(土) 08:05:08 ID:ebjJ6CUY
エルフ母「とりあえず、少しあんたは休んでなさい!」

エルフ母「後は、私の方で上手くやっておくから!」

エルフ母「それと、そろそろあのマンボウ達を海に帰さないとね!」

エルフ母「あんた、あの子の事が心配なんでしょ?」

エルフ母「そうじゃなきゃ、あんな私の無茶な命令聞いてなかったんでしょ?」ニコニコ

ザザーーン、ザザーーン……

637: 2013/11/02(土) 08:06:45 ID:ebjJ6CUY
エルフ「うん。そうだけど……」

エルフ「私、もう疲れて動けない……」

魔法使い「……」

エルフ母「従者A。昨夜、冷凍したマンボウ達をここに」

エルフ母「マンボウ達を荷台から出して、すぐに解凍と蘇生を行って」

従者A「はっ!」

638: 2013/11/02(土) 08:06:56 ID:ebjJ6CUY
エルフ母「それと、残りの従者達は従者Aの手伝い」

エルフ母「従兵隊の方は、ウチの娘が狩ってきたクラーケン達の処理をやってきて」

エルフ母「これで、少しは海に帰しやすくなったわ」

エルフ母「あの口煩い子も、これで満足するんじゃないかしら?」

従兵隊長「はっ、了解しました!」ビシッ

従者達「しかと、承りました!」ペコッ

639: 2013/11/02(土) 08:07:16 ID:ebjJ6CUY
クルッ、スタスタスタッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

従者A「よし、お前ら、マンボウを荷台から出せ!」

従者A「そのまま持ったら、腰をすぐに痛める!」

従者A「皆、魔法を使ってマンボウを荷台から出すんだ!」

従者B「あいよ!」

640: 2013/11/02(土) 08:07:48 ID:ebjJ6CUY
「隊長。これ、かなり大きいです!」

「とても、人力では運びきれません!」

魔法使い「……」

「なら、さっさと魔法を使え!」

「貴様ら、頭あるのか?」

「はっ!」

641: 2013/11/02(土) 08:07:59 ID:ebjJ6CUY
エルフ「お母様。私、着替えたい……」

エルフ「さすがに、こんな格好はもう嫌……」

エルフ「出来れば、もうクラーケンはたくさん……」

エルフ「この世に再び生を受け、今までの中では一番の修羅場だったから……」ウルウル

エルフ母「はいはい」

ザザーーン、ザザーーン……

643: 2013/11/02(土) 15:23:04 ID:ebjJ6CUY
クルッ、スタスタスタッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

魔法使い「……」

魔術師「……」

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

644: 2013/11/02(土) 15:23:15 ID:ebjJ6CUY
魔術師「ねぇ、XXXX君……」

魔術師「あの人達って、一体何者なの?……」

魔術師「何で、いとも簡単にクラーケン数体倒してきたの?……」

魔法使い「……」

魔術師「私、まだ信じられないかな……」

魔術師「特に、目の前で繰り広げられている現実とか……」

645: 2013/11/02(土) 15:23:28 ID:ebjJ6CUY
魔法使い「ボクだって、君と同じだよ……」

魔法使い「全くもって、エルフさん達の事が分からない……」

魔術師「……」

魔法使い「ただ一つ、子の場で分かっているとしたら、ボクらよりも断然強い……」

魔法使い「例えば、あのクラーケン以上とか……」

魔法使い「あの小さな女の子一人で、複数体のクラーケンをすぐに退治出来る程の力があるみたいだからね……」

646: 2013/11/02(土) 15:23:56 ID:ebjJ6CUY
魔術師「でも、何であんな小さな子にそんな力があるの?……」

魔術師「エルフの里って、そんなに進んでるの?……」

魔法使い「……」

魔術師「私、一体どう報告したら良いの?……」

魔術師「これ、誰か一人でも信じてくれる?……」

魔法使い「……」

647: 2013/11/02(土) 15:24:13 ID:ebjJ6CUY
魔術師「多分、私の勘では誰も信じてはくれないだろうね……」

魔術師「そう、それも私と君が婚約をしたと言う嘘の様に……」

魔術師「多分と言うか、確実に嘘だと言われちゃう!……」

魔術師「それ程、今の私達にはとても信じられない事みたいだからね!……」

魔法使い「うん。そうだね……」

ザザーーン、ザザーーン……

648: 2013/11/02(土) 15:24:38 ID:ebjJ6CUY
フワワッ、フワワッ、フワワッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

「オーライ、オーライ!」

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

「オーライ、オーライ!」

649: 2013/11/02(土) 15:25:04 ID:ebjJ6CUY
「隊長。とても、無理です!」

「これ、かなり大き過ぎますよ!」

「何!?」

「隊長。これは、確実に我々だけでは無理です!」

「明らかに、我々の手には負えません!」

クラーケンC「……」

650: 2013/11/02(土) 15:25:28 ID:ebjJ6CUY
「なら、すぐ近くで暇そうな魔術師達に応援を頼もう!」

「おいっ! そこの魔術師達二人!」

「手が空いているのなら、こっちを手伝ってくれ!」

「これは、確実に我々だけでは無理だ!」

「まだ、もう一体砂浜に打ち上げられたままなんだ!」

クラーケンD「……」

651: 2013/11/02(土) 15:25:42 ID:ebjJ6CUY
魔術師「ええ、分かりました!」

魔術師「今から、そっちに向かいます!」

魔術師「XXXX君、行こう!」

魔術師「アレなんとかしないと、後で色々と厄介みたいだからね!」

魔法使い「……うん。分かった」

海鳥A「……」

652: 2013/11/02(土) 15:26:00 ID:ebjJ6CUY
スタスタスタッ、スタスタスタッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

海鳥B「……」

ザザーーン、ザザーーン……

653: 2013/11/03(日) 11:08:26 ID:u/ip30hA
~とある砂浜2・乗用馬車内~

エルフ母「あら? 傷一つない……」

エルフ母「てっきり、傷の一つや二つはつけてきたと思ってたけど……」

エルフ母「まさか、あれだけの難題に対して、この結果だとは……」

エルフ母「本当に、あんたってよく分からないわね……」

エルフ「……」ヌギヌギ

654: 2013/11/03(日) 11:08:38 ID:u/ip30hA
エルフ母「それで、次はどうするの?」

エルフ母「あんた、次は何をするつもりなの?」

エルフ「……秘密」ヌギヌギ

エルフ母「は? 何言ってんの?」

エルフ母「あんたの事だから、また何か企んでんじゃないの?」

エルフ「……」ギクッ

655: 2013/11/03(日) 11:08:50 ID:u/ip30hA
エルフ母「あんた、次は何する気?」

エルフ母「今度は、クラーケン以外がいい?」ニッコリ

エルフ「……」ピタッ

エルフ母「私、あんたの事を頃したくない」

エルフ母「可愛い可愛い大事な大事な一人娘を、これ以上不幸な目に遭わせたくはない」ニコニコ

エルフ「……」パサッ

656: 2013/11/03(日) 11:09:02 ID:u/ip30hA
エルフ母「それで、今度はどうするの?」

エルフ母「次は、私に一体何をさせるつもりなの?」ニコニコ

エルフ「……」クルッ

エルフ母「出来れば、早く答えてほしいわ!」

エルフ母「じゃないと、今のあんたをそのまま突き落とす!」ニコニコ

エルフ「……うん。分かった」

657: 2013/11/03(日) 11:09:13 ID:u/ip30hA
エルフ「その前に、先に着替えさせて……」

エルフ「それから、お母様に話して良い?……」

エルフ母「……」ニコニコ

エルフ「私、少しばかりあのマンボウ達に細工しただけだから……」

エルフ「あのマンボウ達は、もう既に増殖し終えた後だからさ……」

ザザーーン、ザザーーン……

658: 2013/11/03(日) 11:10:28 ID:u/ip30hA
エルフ母「増殖?」

エルフ母「あんた、あれ増殖したの?」

エルフ母「あのマンボウ達、全部海に返すんじゃなかったの?」ニコニコ

エルフ「……うん。そうだけど」

エルフ母「なら、何でそんな事をするの?」

エルフ母「私、あんたのしてる事がよく分からない」ニコニコ

659: 2013/11/03(日) 11:10:40 ID:u/ip30hA
エルフ「実は、私が増殖させたマンボウ達は、もう既にエルフの里に転送してあるの」

エルフ「昨夜の内に、私は全てそれを送った」

エルフ「そしたら、あの性悪女がかなり喜んでね」

エルフ「今度は、クラーケンが見たい」

エルフ「そのまま、クラーケンも持って帰ってきてって、あの性悪女に言われたの」

エルフ母「……」ピキッ

660: 2013/11/03(日) 11:11:04 ID:u/ip30hA
エルフ「それで、私はすぐにあの性悪女に冷凍しといたクラーケンの子供を差し出したわ」

エルフ「そしたら、あの性悪女の娘さんが本気でブチギレてた」

エルフ「その後、私はあの性悪女に大層感謝されてね」

エルフ「私がしでかしたマンボウの件は、全て揉み消して貰った」

エルフ「その分、色々と貢ぎ物(冷凍しといたサメやマグロ等)も献上しといたわ」

エルフ母「……」ピキピキッ

661: 2013/11/03(日) 11:11:35 ID:u/ip30hA
エルフ「まぁ、今はあんな性悪女の事は後で良いわ」

エルフ「今の私、先に着替えたいから」

エルフ母「……」

エルフ「ねぇ、お母様。私の着替えは?」

エルフ「私の着替え、早く渡してくれる?」

エルフ母「……」スッ

662: 2013/11/03(日) 11:11:47 ID:u/ip30hA
エルフ「……ああ、それしかないんだ」

エルフ「それ、あまり好きじゃないんだけどな……」

エルフ母「……」

エルフ「私、この色は好きじゃなの」

エルフ「これ、結構派手な衣装じゃない?」

ザザーーン、ザザーーン……

663: 2013/11/03(日) 11:13:20 ID:u/ip30hA
エルフ母「あんた、私の選んだ服に文句言わないの……」

エルフ母「もう既に、今の私には怒る気力すらないわ……」ハァ……

エルフ「……」

エルフ母「一体、私はどこを間違えたんだろ?……」

エルフ母「何で、こんな訳の分からない子に育っちゃったんだろう?……」ガクッ

エルフ「……」

664: 2013/11/03(日) 11:13:31 ID:u/ip30hA
エルフ母「あんた、本当にしぶといわね……」

エルフ母「今のあんた、自分がエルフだって自覚とかある?……」

エルフ「うん。あるけど」

エルフ母「なら、もう少しエルフらしく振る舞って……」

エルフ母「エルフならエルフらしく、自然を大切にして……」

エルフ「うん。分かった」

665: 2013/11/03(日) 11:13:43 ID:u/ip30hA
シュピン、シュピン……

エルフ「誰?」

「すいません、エルフさん。魔術師のXXXXXです」

「少し、お時間の方を宜しいでしょうか?」

エルフ「ええ、構いませんが」

エルフ母「何なの? 一体?……」

666: 2013/11/03(日) 11:14:16 ID:u/ip30hA
「実は、あの二体のクラーケンの件でお話が……」

「あの二体のクラーケン、どうなさいますか?……」

「エルフさん達、そのまま持ち帰られるのですか?……」

エルフ「……」チラッ

エルフ母「……」チラッ

エルフ「いえ、持ち帰りませんけど」

667: 2013/11/03(日) 11:14:27 ID:u/ip30hA
「なら、あれはウチで引き取らせて貰っても宜しいですか?」

「私の住む町で、討伐の依頼が出てましたから」

エルフ母「ええ。どうぞ」

「そのついでに、私の住む町にまで転送をお願いします」

「場所は、漁港近くの砂浜にまでお願いをしたいんですが」

ザザーーン、ザザーーン……

668: 2013/11/03(日) 19:05:43 ID:u/ip30hA
エルフ母「ええ、分かりました」

エルフ母「でも、先にあそこの組合長さんには話を着けておく必要がありますね」

エルフ母「XXXXXさん。あなた、あそこの組合長さんにお会いした事は?」

エルフ母「私は、何度かお会いした事があります」

エルフ母「先に、あそこの組合長さんに話をつけといた方が宜しいですよ」

エルフ母「じゃないと、後で厄介な事になりますから」

669: 2013/11/03(日) 19:05:54 ID:u/ip30hA
「ああ、やっぱりですか……」

「あそこの組合長、私苦手なんですよね……」

エルフ「……」

エルフ母「なら、あの町にまで送るのは止めておきましょ」

エルフ母「ちょうど、ここにXXXXさんがお住まいですし」

エルフ母「後で、討伐の依頼を出した方に確認をして貰えば良いと思いますよ」

670: 2013/11/03(日) 19:06:06 ID:u/ip30hA
「でしたら、私どう報告しましょうか?……」

「私、その事でも今悩んでいるんです……」

エルフ母「う~~ん」

エルフ「ただ単に、モンスター同士で戦って氏んだで良くない?」

エルフ「それなら、皆が納得をするはず」

エルフ「もう、それで行った方が良いと思うけど」

671: 2013/11/03(日) 19:06:24 ID:u/ip30hA
エルフ母「ええ、それで良いわ!」

エルフ母「XXXXXさん。今回の件は、“モンスター同士での戦いの成れの果て”と言う事でお願いします!」

エルフ母「そうすれば、皆が納得をするはず!」

エルフ母「町の皆さんには、そうお伝え下さい!」

「はい。かしこまりました」

エルフ「……」

672: 2013/11/03(日) 19:06:38 ID:u/ip30hA
「それじゃあ、私はこれで」

「エルフさん達も、道中をお気を付けて」

エルフ母「ええ、さようなら」

エルフ「お姉さん。またね」

「うん。またね」

ザザーーン、ザザーーン……

673: 2013/11/03(日) 19:08:45 ID:u/ip30hA
「あっ、それと、XXXX君には手を出さないで下さいね!」

「彼は、永遠に私だけのものですし!」

「エルフさんが相手だと、全く今の私に勝ち目ないですからね!」

エルフ母「ええ、分かってます……」

エルフ「大丈夫だよ。お姉さん……」

「そう。それじゃあね!」

674: 2013/11/03(日) 19:08:57 ID:u/ip30hA
エルフ母「……」

エルフ母「……」

エルフ「……」スッ

エルフ母「……」

エルフ母「……」

エルフ「……」シュッシュッ

675: 2013/11/03(日) 19:09:19 ID:u/ip30hA
エルフ母「とりあえず、あんたが着替え終わったら、あの子の元に行きましょ」

エルフ母「まだあの子、あそこに入れられたままなんでしょ?」

エルフ「うん。そうだけど」

エルフ母「それに、どうせあんたの事だから何かしてるんでしょ?」

エルフ母「じゃなきゃ、あんたがそう簡単にあの子を返すはずがない」

エルフ母「相変わらず、あんたはよく分からない子だわ」ハァ……

676: 2013/11/03(日) 19:09:39 ID:u/ip30hA
エルフ「ねぇ、お母様。新しい靴は?」

エルフ「私の靴、新しくしないの?」

エルフ母「……」スッ

エルフ「ああ、またお母様の趣味なんだ……」

エルフ「私、そんな子供みたいな靴嫌かな……」

エルフ母「……」ニッコリ

677: 2013/11/03(日) 19:09:58 ID:u/ip30hA
エルフ母「XXXXXX。早く履きなさい」

エルフ母「私の決めた服に文句を言わない」ニコニコ

エルフ「え~~っ」

エルフ母「文句言うなら、あんたの事を海に突き落とす!」

エルフ母「また、あんた私にお仕置きされたいの?」ニコニコ

ザザーーン、ザザーーン……

678: 2013/11/03(日) 19:10:27 ID:u/ip30hA
エルフ「別に、私はお母様の事が嫌いな訳じゃない」

エルフ「でも、この靴はなんか嫌」プイッ

エルフ母「……」ニコニコ

エルフ「お母様。私の事を子供扱いしてる?」

エルフ「私、無駄に精神年齢だけは高くないのよ」

エルフ母「……」ニコニコ

679: 2013/11/03(日) 19:10:40 ID:u/ip30hA
エルフ「ねぇ、お母様。何でニコニコしたまんまなの?」

エルフ「私、そっちの方が遥かに怖いんだけど」チラッ

エルフ母「……」ニコニコ

エルフ「やっぱり、この靴は嫌」

エルフ「今着てる服も合わせて、全部子供っぽい」

エルフ母「……」ニコニコ

680: 2013/11/03(日) 19:10:55 ID:u/ip30hA
エルフ母「とりあえず、早くそれ着ないと海に投げ飛ばすから!」

エルフ母「今後は、クラーケン二体じゃ済まないから!」ニコニコ

エルフ「!?」ガーーン

エルフ母「だから、早くあんたはその靴を履きなさい!」

エルフ母「そうじゃなきゃ、今後はアレ以上の奴を複数体召喚しちゃうからね!」ニコニコ

エルフ「……はっ、はい……」ビクビクッ

681: 2013/11/03(日) 19:11:09 ID:u/ip30hA
エルフ母「……」

エルフ母「……」

エルフ「……」スッ

エルフ母「……」

エルフ母「……」

エルフ「……」シュルシュル

682: 2013/11/03(日) 19:11:26 ID:u/ip30hA
エルフ母(全く、本当にこんな所までそっくりなんだから……)

エルフ母(今更ながらも、お母様には本当に悪い事をしてしまったわ……)

エルフ母(相変わらず、この子はどっか一人で動き回っちゃうし……)

エルフ母(出来る限り、以前みたいな事だけは絶対に避けたいからね……)

エルフ「……」シュルシュル

ザザーーン、ザザーーン……

683: 2013/11/04(月) 08:42:23 ID:eAJhs6Jc
~とある生け簀2~

マンボウ「……」

マンボウ「……」

マンボウ「……」パチッ

マンボウ「……」シャキン

海鳥C「……」

684: 2013/11/04(月) 08:42:35 ID:eAJhs6Jc
マンボウ「……」

マンボウ「……」

海鳥C「……」

マンボウ「……」

マンボウ「……」

海鳥C「……」

685: 2013/11/04(月) 08:43:08 ID:eAJhs6Jc
マンボウ「ああ、よく寝た……」

マンボウ「今日は、海鳥さんがここに来てくれたのね……」

海鳥C「……」

マンボウ「生憎だけど、今の私の体に寄生虫さん達はいないわ……」

マンボウ「ついこの間、全部除去されちゃったから……」

海鳥C「……」

686: 2013/11/04(月) 08:43:20 ID:eAJhs6Jc
マンボウ「でも、海の方に行けば私のお仲間達がいるわよ……」

マンボウ「早く、あなたもそこに行って来たらどうかしら?……」

海鳥C「……」

マンボウ「もしかして、あなたも私の体目当て?」

マンボウ「本当に、全てが嫌になっちゃうわ……」ハァ……

海鳥C「……」

687: 2013/11/04(月) 08:43:52 ID:eAJhs6Jc
マンボウ「……」

マンボウ「……」

海鳥C「……」

マンボウ「……」

マンボウ「……」

海鳥C「……」

688: 2013/11/04(月) 08:44:03 ID:eAJhs6Jc
マンボウ「……」

マンボウ「……」

海鳥C「……」

マンボウ「……」

マンボウ「……」

海鳥C「……」

689: 2013/11/04(月) 08:45:57 ID:eAJhs6Jc
スタスタスタッ、スタスタスタッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

マンボウ「あっ……」

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

ピタッ、ピタッ……

690: 2013/11/04(月) 08:46:11 ID:eAJhs6Jc
エルフ母「あら? もう起きてたの?」

エルフ母「あんた、魚の癖に早起きね」

エルフ母「てっきり、まだ眠ってるとばかり思ってた」

マンボウ「……」

エルフ母「相変わらず、あんたは変な顔をしてるわ」

エルフ母「本当に、あんたはただのお魚なの?」

691: 2013/11/04(月) 08:46:22 ID:eAJhs6Jc
マンボウ「ええ、そうよ!」

マンボウ「私、ただのお魚なのよ!」ムカッ

エルフ母「……」

マンボウ「何回、同じ事をあなた達に説明したら分かるの?」

マンボウ「今日は一体、何しに来たの?」ムカムカッ

エルフ「……」

692: 2013/11/04(月) 08:46:44 ID:eAJhs6Jc
エルフ母「何って? あんたの事を解放する為」

エルフ母「その為に、私達はここに来たんだけど」

マンボウ「!?」

エルフ母「もしかして、ここが気に入っちゃった?」

エルフ母「ここなら、外敵とかはいないから安心しちゃったとか?」

マンボウ「……」ムカッ

693: 2013/11/04(月) 08:46:56 ID:eAJhs6Jc
エルフ「とりあえず、あなたの事をここから出してあげるわ!」

エルフ「あなたの代わりは、他のマンボウ達が全てやってくれたから!」

マンボウ「!?」ガーーン

エルフ「だから、あなたの事を今から解放してあける!」

エルフ「今日で、あなたも晴れて無事に自由の身なのよ!」

マンボウ「……」

694: 2013/11/04(月) 08:47:09 ID:eAJhs6Jc
エルフ「ああっ、やっぱり急過ぎたかな?」

エルフ「いきなり、私達にこんな事を言われても、今のあなたは信用すら出来ないのよね?」

マンボウ「……」

エルフ「相変わらず、あなたは無口ね」

エルフ「無口の時もあれば口煩い時もあって、なかなか大変なのね」

マンボウ「……」ムカッ

695: 2013/11/04(月) 08:47:21 ID:eAJhs6Jc
マンボウ「それで、言いたい事はそれだけ?」

マンボウ「あなた達、今の私に対して謝罪の言葉とかないの?」ムカムカッ

エルフ「え?」

マンボウ「思えば、私ずっと海に帰れないままだったわ……」

マンボウ「何度お願いしたとしても、誰一人として私を海に帰してはくれなかった……」ムカムカッ

エルフ「……」

696: 2013/11/04(月) 08:47:33 ID:eAJhs6Jc
マンボウ「その癖、用件が済めばすぐにお払い箱!」

マンボウ「おまけに、謝罪の言葉すらない!」ムカムカッ

エルフ「……」

マンボウ「今の私、あなた達に対して謝罪を要求するわ!」

マンボウ「私を、何度も何度も苦しめた罪、この場で今すぐ償って!」ムカムカッ

エルフ「……」

697: 2013/11/04(月) 08:48:02 ID:eAJhs6Jc
マンボウ「ほら、どうしたのよ?」

マンボウ「早く、私に謝罪くらいはしてよ!」

マンボウ「私、ずっと海に戻れず苦しかったのよ!」

マンボウ「ここに、無理矢理あなた達は閉じ込めといて、その癖謝罪の言葉すらないの?」ムカムカッ

エルフ「……」ハッ

エルフ母「……」チラッ

698: 2013/11/04(月) 15:54:23 ID:eAJhs6Jc
エルフ母「別に、こっちがあんたに謝罪する必要なんかない」

エルフ母「むしろ、今のあんたに感謝してほしいくらいね」

マンボウ「え?」

エルフ母「まぁ、そんな冗談はさて置き、今のあんたには申し訳ない事をしたわ」

エルフ母「もう二度と、あんたの事を捕獲する様な事もないから」

マンボウ「……」

699: 2013/11/04(月) 15:54:38 ID:eAJhs6Jc
エルフ「ああ、ごめんなさいね」

エルフ「なんか、あなたに会う度に喧嘩腰になっちゃって」

エルフ「ウチの母は、昔からこうだから」

エルフ「なんと言うか、無駄に歳を食ったエルフは常に上から目線で傲慢だから」

エルフ母「あ?」ギロッ

マンボウ「……」クスッ

700: 2013/11/04(月) 15:54:54 ID:eAJhs6Jc
エルフ「それと、あなたのお仲間達も全て蘇生させておいたわ」

エルフ「あなたが到着次第で、すぐ海に放流されるから」

マンボウ「……」

エルフ「本当に、ウチの母が非常識でごめんなさい」

エルフ「あなたには、本当に申し訳ない事をしたわ」ペコッ

エルフ母「……」ジーーッ

701: 2013/11/04(月) 15:55:07 ID:eAJhs6Jc
エルフ母「とりあえず、私達からの謝罪も終わった事だし、さっさと移送させるわ」

エルフ母「娘。今度は文句言わずに、ちゃんとゆっくりとね」

エルフ母「今のあんた、まだまだ子供なんだから」

エルフ母「まだまだ完全に、エルフの魔法や魔術等を扱いきれてないんだからね」

エルフ「はいはい」

マンボウ「……」

702: 2013/11/04(月) 15:55:20 ID:eAJhs6Jc
マンボウ「それで、私はどこに行くの?」

マンボウ「皆、今どこにいるの?」

エルフ「……」スッ

マンボウ「まさか、もう既にあの世だとか?」

マンボウ「あなた達、私の事を騙してる訳じゃないのよね?」

エルフ母「ええ、そうよ」

703: 2013/11/04(月) 15:55:33 ID:eAJhs6Jc
マンボウ「なら、私の事を解放する気になったきっかけは?」

マンボウ「やっぱり、私はあなた達の事が信用出来ない!」

エルフ「……」ブツブツ

マンボウ「相変わらず、自己中でわがままなのね!」

マンボウ「本当に、エルフって常に傲慢で上から目線で困っちゃうわ!」

エルフ「……」ブツブツ

704: 2013/11/04(月) 15:55:47 ID:eAJhs6Jc
エルフ「そんなに、知りたいの?」

エルフ「今のあなた、そんなに知りたいの?」

マンボウ「……?」

エルフ「遥か昔に、今の私もあなたと全く同じ立場だったからよ」

エルフ「私も、遥か昔は、あなた同様に全く自由がない生活をしてしまってたから」

マンボウ「え?」キョトン

705: 2013/11/04(月) 15:56:04 ID:eAJhs6Jc
マンボウ「ちょっと、今のどう言う事?」

マンボウ「あなたも昔、今の私と全く同じ様な存在だったと言うの?」

エルフ「……」コクン

マンボウ「まぁ、こんな母親なら仕方ないわね!」

マンボウ「あなたも色々と、影で苦労してるみたいね!」

エルフ「ええ、本当に」クスッ

706: 2013/11/04(月) 15:56:16 ID:eAJhs6Jc
エルフ母「XXXXXX。早く、呪文を唱えなさい」

エルフ母「今は、無駄話なんかしてる時間なんかないわ」

エルフ「……」ブツブツ

エルフ母「全く、あんたはいつもこうなんだから」

エルフ母「どうせ私は、ヒステリックでバイオレンスな母親だわよ!」

エルフ「……」ブツブツ

707: 2013/11/04(月) 15:56:47 ID:eAJhs6Jc
エルフ「お母様。少し黙って」

エルフ「気が散って、私集中できないの」

エルフ「お母様の愚痴は、後でゆっくりと聞いてあげる」

エルフ「今はまず、この子を先に海に帰す事が先決なの」

エルフ母「はいはい」

マンボウ「……」

708: 2013/11/04(月) 15:58:12 ID:eAJhs6Jc
エルフ「……」ブツブツ

エルフ「……」ブツブツ

エルフ母「……」

エルフ「……」ブツブツ

エルフ「……」ブツブツ

マンボウ「!?」フワッ

709: 2013/11/04(月) 15:58:25 ID:eAJhs6Jc
エルフ「……」ブツブツ

エルフ「……」ブツブツ

マンボウ「……」フワワッ

エルフ「……」ブツブツ

エルフ「……」ブツブツ

エルフ「はっ!」ブワッ

710: 2013/11/04(月) 15:58:42 ID:eAJhs6Jc
マンボウ「……」フワワッ

マンボウ「……」フワワッ

ザバーーーーッ……

マンボウ「……」フワワッ

マンボウ「……」フワワッ

ポタポタッ、ポタポタッ……

711: 2013/11/04(月) 15:58:54 ID:eAJhs6Jc
エルフ母「娘。ご苦労様」

エルフ母「さぁ、早く海にまで行きましょう」

エルフ母「この先、少し急な坂道とかあるけど」

エルフ母「なるべく、あんたが怪我しない様に慎重にね」

エルフ「はいはい」

マンボウ「……」フワワッ

712: 2013/11/04(月) 15:59:06 ID:eAJhs6Jc
クルッ、スタスタスタッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

713: 2013/11/04(月) 19:05:19 ID:eAJhs6Jc
~とある砂浜2~

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

ザザーーン、ザザーーン……

714: 2013/11/04(月) 19:05:37 ID:eAJhs6Jc
従兵「隊長。移動完了致しました!」

従兵「後は、転送するだけです!」

従兵隊長「うむ。ご苦労!」

従兵「隊長。これは、どうなさるおつもりですか?」

従兵「これもまた、エルフの里に転送されるのでしょうか?」

従兵隊長「さぁ、分からん」

715: 2013/11/04(月) 19:05:52 ID:eAJhs6Jc
「ああ、すいません!」

「それは、ウチで引き取るやつなんです!」

「それは、そこに置いといて下さい!」

従兵隊長「ああ、了解した!」

「後で、私の仲間が転送を致します!」

「今は、まだそこに置いといて下さい!」

716: 2013/11/04(月) 19:06:07 ID:eAJhs6Jc
従者B「従者A。こんな感じか?」

従者B「お嬢様が捕獲したマンボウ達、全て解凍して並べといたぞ」

従者A「ああ、そんな感じだ」

従者B「でも、なんでまた急にこんな事を?」

従者B「お嬢様、やっぱりこの魚は気持ち悪くて止めたのだろうか?」

従者A「さぁ、分からんな」

717: 2013/11/04(月) 19:06:39 ID:eAJhs6Jc
従者C「おいっ、お嬢様達が戻ってきた!」

従者C「とっとと、早く蘇生魔法を掛けろ!」

従者B「!?」クルッ

従者C「相変わらず、お嬢様はパワフルだな」

従者C「また、あの奥様の事を振り回してる」

従者D「ああ、そうみたいだな……」

718: 2013/11/04(月) 19:06:53 ID:eAJhs6Jc
従者A「さすがは、あの奥様の一人娘だ……」

従者A「こう言った所も、実の母親似か……」

従者A「思えば、奥様がご幼少の頃もこんな感じだったし……」

従者A「本当に、こう言った所まで似てしまうんだな……」

マンボウの群れ「……」

ザザーーン、ザザーーン……

719: 2013/11/04(月) 19:08:17 ID:eAJhs6Jc
従者C「あっ、奥様に気づかれた……」

従者C「すっげーっ顔して、俺達の事を睨んでる……」

従者C「相変わらず、奥様は地獄耳だ……」

従者C「こりゃあ、後で始末書書かされるな……」

従者B「ああ、そうみたいだな……」

従者A「……」ガクッ

720: 2013/11/04(月) 19:08:29 ID:eAJhs6Jc
従者C「とりあえず、早く蘇生させるぞ!」

従者C「奥様、また不機嫌な顔してる!」

従者B「多分、またお嬢様が余計な事を言ったんじゃないか?」

従者B「ここ最近、ずっとお嬢様も不機嫌だったし」

従者D「ああ、そうかもな」

従者A「……」スッ

721: 2013/11/04(月) 19:08:46 ID:eAJhs6Jc
スタスタスタッ、スタスタスタッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

ピタッ、ピタッ……

マンボウ「……」フワワッ

722: 2013/11/04(月) 19:09:00 ID:eAJhs6Jc
エルフ母「ふぅ、皆、ただいま」

エルフ母「今回は、始末書以外が良い?」ニッコリ

従者達「!?」ガーーン

エルフ母「私が不機嫌な理由は、欲求不満だから」

エルフ母「ここ最近、ずっと男とやってなくて、私の体がうずうずしているの」ニコニコ

従者達「……」ビクッ

723: 2013/11/04(月) 19:09:15 ID:eAJhs6Jc
エルフ母「まぁ、そんな冗談はさておき、早く蘇生させて」

エルフ母「今から、この子達を全て海に帰すから」

エルフ母「相変わらず、ウチの馬鹿娘は自己中で我が儘でね!」

エルフ母「本当に、可哀想なくらいなまでに、この私に酷く似ちゃったから!」ニコニコ

従者達「……」ビクビクッ

ザザーーン、ザザーーン……

724: 2013/11/04(月) 19:10:47 ID:eAJhs6Jc
エルフ「ねぇ、お母様。これどうする?」

エルフ「先に、海に流しとく?」

マンボウ「……」フワワッ

エルフ「やっぱり、皆が一緒の方が良いかな?」

エルフ「そしたら、この子も安心出来ちゃうのかな?」

マンボウ「……」フワワッ

725: 2013/11/04(月) 19:11:11 ID:eAJhs6Jc
エルフ母「従者A。早く蘇生させて」

エルフ母「早くしないと、あんた達四人を食べてしまうわよ」ニコニコ

従者達「……」ビクビクッ

エルフ母「今の私、物凄く最低な母親だから」

エルフ母「やっぱり、蛙の子は蛙と言う事かしら?」ニコニコ

エルフ「……」ピキッ

726: 2013/11/04(月) 19:11:24 ID:eAJhs6Jc
エルフ母「あら? どうしたの?」

エルフ母「早く、あのマンボウ達を蘇生させてほしいんだけど」

エルフ母「やっぱり、私みたいなおばさんは嫌?」

エルフ母「私みたいな淫乱な女は、母親としては失格と言う事かしら?」ニコニコ

従者達「……」

マンボウ「……」フワワッ

727: 2013/11/04(月) 19:11:56 ID:eAJhs6Jc
エルフ「従者A。早く蘇生させて」

エルフ「お母様の言う事、無視しといて良い」

従者A「はっ!」

エルフ母「……」ピキッ

エルフ「それと、お母様もふざけない」

エルフ「後で、ゆっくりと話し相手になってあげるから」

728: 2013/11/04(月) 19:12:13 ID:eAJhs6Jc
従者A「とりあえず、今から蘇生するぞ」

従者A「おいっ、お前ら早く呪文唱えろ!」クルッ

従者達「あいよ」ビシッ

従者A「お嬢様。暫しお待ちを!」

従者「すぐ済ませますので!」ニッコリ

ザザーーン、ザザーーン……

729: 2013/11/05(火) 07:39:43 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「全く、ウチの男達は……」

エルフ母「相変わらず、ただの馬鹿なんだから……」

エルフ「……」ニヤリ

エルフ母「今後、本当に四人とも食べてあげようかしら?」

エルフ母「味付けは、何が合うかしらね?」

エルフ「え?」キョトン

730: 2013/11/05(火) 07:39:59 ID:GrtsaXfQ
エルフ「あの、お母様……」

エルフ「今の、どう言う事?……」

エルフ「出来れば、冗談だって言ってほしいんだけど……」

エルフ母「……」

エルフ「やっぱり、ついさっきのは聞き違いなのよね?……」

エルフ「出来れば、そう言ってくれた方が物凄く嬉しいなぁ……」ジーーッ

731: 2013/11/05(火) 07:40:33 ID:GrtsaXfQ
従者A「……」ブツブツ

従者B「……」ブツブツ

従者C「……」ブツブツ

従者D「……」ブツブツ

エルフ「……」ジーーッ

エルフ母「……」

732: 2013/11/05(火) 07:40:45 ID:GrtsaXfQ
従者A「……」ブツブツ

従者B「……」ブツブツ

従者C「……」ブツブツ

従者D「……」ブツブツ

エルフ「……」ジーーッ

エルフ母「……」ニッコリ

733: 2013/11/05(火) 07:40:58 ID:GrtsaXfQ
「あっ、エルフさん達お帰りなさい!」

「もう、あの子を連れてきたんですか?」

エルフ母「……」クルッ

「エルフさん。おかえりなさい!」

「こっちはこっちで、なんとかなりそうです!」

ザザーーン、ザザーーン……

734: 2013/11/05(火) 07:41:10 ID:GrtsaXfQ
スタスタスタッ、スタスタスタッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

ピタッ、ピタッ……

魔法使い「……」

魔術師「……」

従者達「……」ブツブツ

735: 2013/11/05(火) 07:41:23 ID:GrtsaXfQ
魔術師「それで、今は何をなされてるんですか?」

魔術師「何故か、不気味な魚が沢山並んでいますけど」

マンボウの群れ「……」

魔術師「これ、確か私の住んでる町の漁港から買い取ってた魚達ですよね?」

魔術師「一体、今から何をなさるおつもりなんですか?」

マンボウ「……」フワワッ

736: 2013/11/05(火) 07:41:37 ID:GrtsaXfQ
魔法使い「ああ、これ?」

魔法使い「これは、今から海に帰す魚達だよ」

魔法使い「なんか、君の住む町の漁港でモンスターと間違えられていてね」

魔法使い「それで、この魚自体は何も問題はなかったから、今から海に帰すとこなんだ」

魔術師「え?」

マンボウの群れ「……」

737: 2013/11/05(火) 07:41:55 ID:GrtsaXfQ
魔術師「あの、それって大丈夫なの?……」

魔術師「モンスターを、今から海にばら蒔くと言う訳じゃないんだよね?……」

魔法使い「うん。そうだけど」

魔術師「なら、何でこの魚達はモンスター扱いされたの?……」

魔術師「やっぱり、見た目自体が不気味だったから?……」

マンボウ「……」ムカッ

738: 2013/11/05(火) 07:42:06 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「ええ、そうなんですよ」

エルフ母「ウチの娘が、“早く海に戻したい!”って聞かなくて」ニッコリ

エルフ「……」

魔術師「ああ、そうなんですか」

魔術師「やっぱり、小さいお子さんを持つと大変ですからね」ニッコリ

エルフ「……」ムカッ

739: 2013/11/05(火) 07:44:23 ID:GrtsaXfQ
魔術師「でも、これって確かモンスター扱いされてますよね?」

魔術師「普通は、これはいけない事だと思うんですけど」

エルフ母「……」

魔法使い「だが、この子達はモンスターじゃなかった」

魔法使い「だから、ボク達の手で自然に返してあげても、何も問題なんかないよ」

魔術師「……だけど」

740: 2013/11/05(火) 07:44:35 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「XXXXXさん。大丈夫ですよ!」

エルフ母「今回の事を黙っててくれたら、XXXXさんがあなたと結婚してくださるそうですから!」ニッコリ

魔術師「え?」

魔法使い「!?」

エルフ母「彼、こんなんだけど、あなたの事を愛しているみたいですから!」

エルフ母「そうじゃなきゃ、彼が私に手を出さないのも納得がいきますよ!」ニコニコ

741: 2013/11/05(火) 07:44:56 ID:GrtsaXfQ
魔術師「XXXX君。今の本当なの?……」

魔術師「私の事、本気で愛してくれているの?……」チラッ

魔法使い「……」ビクッ

魔術師「そうか。やっと効果出たんだ……」

魔術師「毎日、“XXXXX君と結ばれます様に!”って、呪文とか唱えといて正解だった!……」ウルウルッ

魔法使い「!?」ガーーン

742: 2013/11/05(火) 07:45:07 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「とりあえず、今回の事は黙ってて下さいますよね?」

エルフ母「その代わりに、私がXXXXXさんと結婚させてあげますから」ニコニコ

魔術師「はいっ!」ニッコリ

魔法使い「――――――――っ!?」ガーーン

エルフ母「ちなみに、ウチの里のはかなり強力ですよ!」

エルフ母「今なら、特別にXXXXXさんにサービスしときます!」ニコニコ

743: 2013/11/05(火) 07:45:19 ID:GrtsaXfQ
魔術師「なら、後で色々とサポートの方をお願い致します!」

魔術師「私、ずっと夢に見てきましたからね!」

魔術師「XXXX君と結婚して、二人で仲良く暮らす事!」

魔術師「勿論、私の住む町で!」ウルウルッ

魔法使い「……」ビクビクッ

ザザーーン、ザザーーン……

744: 2013/11/05(火) 07:45:31 ID:GrtsaXfQ
従者「お嬢様。蘇生完了しました!」

従者「いつでも、海に戻せます!」

マンボウの群れ「……」ピチピチッ

エルフ「お母様。蘇生出来たって!」

エルフ「今から私、マンボウ達を海に帰すから!」

エルフ母「ええ、了解したわ!」ニコニコ

745: 2013/11/05(火) 07:46:01 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「XXXXさん。その話は、後にしましょ!」

エルフ母「今は、マンボウ達を海に帰す事が先決です!」

エルフ母「私の乗ってきた荷馬車に、エルフの里特製の惚れ薬があります!」

エルフ母「それ、かなり強力でしてね!」

エルフ母「後で、彼に飲ませたらOKですから!」ニッコリ

魔術師「はい。かしこまりました!」ウルウルッ

746: 2013/11/05(火) 07:46:15 ID:GrtsaXfQ
エルフ「従者A。今後は浮かして」

エルフ「マンボウ達を浮かした後、海にゆっくりと入れてあげて」

従者A「はっ!」

エルフ「後、私が今浮かしてるのは、私が入れるわ」

エルフ「この子、かなり厄介でね」

エルフ「ついさっきも、かなり暴れてたから」

747: 2013/11/05(火) 07:46:46 ID:GrtsaXfQ
従者A「よし、皆浮かせ!」

従者A「一斉に、今後は浮かしていくぞ!」

従者達「お――っ!」

従者A「皆、お嬢様の為に慎重にな!」

従者A「せめて、お嬢様だけでもまともに育て上げるんだ!」

従者達「お――っ!」ビシッ

748: 2013/11/05(火) 07:46:57 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「うふふっ、まともか……」

エルフ母「それに関してだけは、激しく同意するわ……」

エルフ母「後で、ゆっくりとあんた達の事を相手してあげる……」

エルフ母「主に、拳でね!」ニコニコ

エルフ「……」ビクッ

ザザーーン、ザザーーン……

749: 2013/11/05(火) 07:49:09 ID:GrtsaXfQ
従者A「……」ブツブツ

従者B「……」ブツブツ

従者C「……」ブツブツ

従者D「……」ブツブツ

マンボウ「……」フワワッ

マンボウの群れ「……」

750: 2013/11/05(火) 07:49:20 ID:GrtsaXfQ
従者A「……」ブツブツ

従者B「……」ブツブツ

従者C「……」ブツブツ

従者D「……」ブツブツ

マンボウ「……」フワワッ

マンボウの群れ「……」ポワン

751: 2013/11/05(火) 07:49:31 ID:GrtsaXfQ
マンボウ(なんか、よく分からないけど、私浮いているみたいね……)

マンボウ(私のお仲間達、一体どうなるのかしら?……)フワワッ

従者A「……」ブツブツ

マンボウ(ああ、なんか危なくなってきた……)

マンボウ(そろそろ私、海に戻りたいなぁ……)フワワッ

従者B「……」ブツブツ

752: 2013/11/05(火) 07:49:44 ID:GrtsaXfQ
マンボウ(早く、早く海に戻して……)

マンボウ(私、かなり呼吸が危なくなってきたんだけど……)フワワッ

従者C「……」ブツブツ

マンボウ(ああ、なんか目の前が暗くなってきた……)

マンボウ(私、とうとう氏んでしまうのかしら?……)フワワッ

従者D「……」ブツブツ

753: 2013/11/05(火) 07:49:55 ID:GrtsaXfQ
マンボウ(あら? 私の視界が戻った……)

マンボウ(それもどう言う訳か、私の呼吸もよくなってきてる……)

マンボウ(一体、何がどうなっているの?……)

マンボウ(私の体、本当にどうなっているの?)

エルフ「……」ブツブツ

ザザーーン、ザザーーン……

754: 2013/11/05(火) 07:50:08 ID:GrtsaXfQ
マンボウ(ああっ、なんか私のお仲間達も変化してきた……)

マンボウ(私のお仲間達もまた、私同様に活力に満ちていく……)

マンボウ(おまけに、皆が浮き出してきたわね……)

マンボウ(このまま、私達は本当に海に戻されるのかしら?……)

従者達「……」スッ

従者達「はっ!」ボワッ

755: 2013/11/05(火) 07:50:19 ID:GrtsaXfQ
フワワッ、フワワッ、フワワッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

従者達「くっ……」プルプルッ

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

従者A「なんて、重さだ……」プルプルッ

756: 2013/11/05(火) 07:50:41 ID:GrtsaXfQ
従者A「よしっ、皆浮いたな!」

従者A「ゆっくりと、そのまま海に入れていけ!」プルプルッ

マンボウの群れ「……」フワワッ

従者A「皆、マンボウ達が氏なないうちに早くな!」

従者A「そろそろ、マンボウ達の呼吸がヤバくなってきたぞ!」プルプルッ

従者C「あいよ!」プルプルッ

757: 2013/11/05(火) 07:50:52 ID:GrtsaXfQ
従者C「従者A。これ重すぎるぞ!」

従者C「いくらなんでも、これ無理っぽくないか!」プルプルッ

マンボウの群れ「……」フワワッ

従者A「だが、これもお嬢様の為だ!」

従者A「せめて、お嬢様だけでもまともに育てあげるんだ!」プルプルッ

マンボウの群れ「……」フワワッ

758: 2013/11/05(火) 07:51:13 ID:GrtsaXfQ
フワワッ、フワワッ、フワワッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

ジャボジャボジャボッ、ジャボジャボジャボッ……

ザザーーン、ザザーーン……

759: 2013/11/05(火) 15:12:17 ID:GrtsaXfQ
しばらくして――

従者A「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……」

従者B「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……」

従者C「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……」

従者D「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……」

マンボウの群れ「……」プカプカ

760: 2013/11/05(火) 15:12:31 ID:GrtsaXfQ
従者A「お嬢様。海に戻しました……」

従者A「次は、どうなさいますか?……」

マンボウ「……」フワワッ

エルフ「そうね。次は、私が投下するわ」

エルフ「あなた達は、しばらくそこで休んでなさい」

従者A「はっ、かしこまりました……」

761: 2013/11/05(火) 15:12:43 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「娘。早く、投下してよね?」

エルフ母「私、早く次の事をやりたいんだけど」

マンボウの群れ「……」プカプカ

エルフ母「私、早く次の事をしたいわ」

エルフ母「だから、早く投下してよね」

エルフ「はいはい」

762: 2013/11/05(火) 15:12:54 ID:GrtsaXfQ
エルフ「さて、次はあなたの番ね」

エルフ「これで、あなたはようやく海に戻れる」

エルフ「毎回、誰かに会う度に“海に返せって!”って、煩さかったからね」

エルフ「これで、あなたも少しは機嫌を治してくれるのかしら?」ニッコリ

マンボウ「……」フワワッ

魔術師「……?」

763: 2013/11/05(火) 15:13:06 ID:GrtsaXfQ
エルフ「あら? どうしたの?」

エルフ「あなたの口、全く聞けなくなってしまったの?」

マンボウ「……」フワワッ

エルフ「もしかして、早く海に戻りたいの?」

エルフ「せめて、最後くらいは見送りとかしたいなぁ」

ザザーーン、ザザーーン……

764: 2013/11/05(火) 15:28:31 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「娘。早く入れて」

エルフ母「じゃないと、先にこっちは放流しちゃうわよ」

エルフ母「今のあんた、かなり馬鹿だわ」

エルフ母「なんで、こんな魚にそこまで肩入れするんだか」

マンボウ「……」フワワッ

マンボウの群れ「……」プカプカ

765: 2013/11/05(火) 15:28:43 ID:GrtsaXfQ
エルフ「はいはい。わかりましたよ」

エルフ「今すぐ、海に入れれば良いんでしょ?」

エルフ「全く、お母様はいつもこうなんだから」

エルフ「私が何に興味を示そうが、それは私の勝手でしょ?」

エルフ母「なんですって?」ムカッ

魔法使い「……」

766: 2013/11/05(火) 15:29:03 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「XXXXXX。早く、それを海に入れなさい!」

エルフ母「何で、あんたは私の言う事を聞かないの?」

エルフ母「一体、何でここまでそっくりなのよ!」

エルフ母「今更ながらも、それに腹立ってきた!」

エルフ母「本当に、神様も残酷な事をしてくれるわ!」ムカムカッ

従者達「……」コクン

767: 2013/11/05(火) 15:29:27 ID:GrtsaXfQ
エルフ「さよなら、マンボウ!」

エルフ「またいつか、どこかの海で会えるといいね!」

エルフ「その時は、いつになるかな?」

エルフ「また、あなたの事だから、その辺の砂浜に打ち上げられてる可能性があるかもしれないけど!」

エルフ「また、私が旅をする機会があれば、また会いましょうね!」ニッコリ

マンボウ「……」フワワッ

768: 2013/11/05(火) 15:29:38 ID:GrtsaXfQ
エルフ「私、あなた達の事を忘れないから!」

エルフ「今度は、確実に観賞用として捕獲してあげるから!」

マンボウ「!?」フワワッ

エルフ「私、あなた達の事を食べたりはしないし!」

エルフ「お母様と違って、あなた達の種族には乱暴をしたりしないからね!」

ザザーーン、ザザーーン……

769: 2013/11/05(火) 15:31:45 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「あんた、本当にいい度胸してるわ……」

エルフ母「この私を、完全に無視しちゃうとか……」

エルフ母「やっぱり、子育てってかなり難しいわね……」

エルフ母「本当に、幼い頃の私にそっくり……」

エルフ母「お母様。よく、それにずっと耐え続けていたわよね……」

従者A(ええ、全くです……)

770: 2013/11/05(火) 15:31:56 ID:GrtsaXfQ
エルフ「さぁ、今から海に戻りましょうか?」

エルフ「あなたは、そのまま海に戻って」

エルフ「あなたが海に戻ってすぐ、あなたの仲間達も解放されるから」

エルフ「後は、自分達で泳いでどこへでも好きな所にまでいってらっしゃい」

エルフ「今度は、なるべくお母様みたいな人には捕まらない様にね!」ニコニコ

マンボウ「……」

771: 2013/11/05(火) 15:32:06 ID:GrtsaXfQ
従者A「お嬢様。そろそろ、お時間です」

従者A「そろそろ、マンボウを海にお戻し下さい」

エルフ「ええ、了解したわ」ニコニコ

エルフ「……」スッ

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

772: 2013/11/05(火) 15:32:17 ID:GrtsaXfQ
エルフ「さよなら。マンボウ!」

エルフ「いつかまた、本当に会いましょう!」

マンボウ「……」フワワッ

エルフ「今度、あなたと会う時には、観賞用として捕獲してあげる!」

エルフ「だから、それまであなたは生き延びて!」

エルフ「私、あなたが必ず生き残ってくれるって、信じてるから!」ニコニコ

773: 2013/11/05(火) 15:32:29 ID:GrtsaXfQ
フワワッ、フワワッ、フワワッ……

フワワッ、フワワッ、フワワッ……

スッ、ジャボン……

マンボウ「……」

マンボウの群れ「……」プカプカ

ザザーーン、ザザーーン……

774: 2013/11/05(火) 16:19:12 ID:GrtsaXfQ
エルフ「お母様。もう良いわよ」

エルフ「もう、マンボウ達を動かしても構わないから」チラッ

エルフ母「……」ニッコリ

エルフ「後は、マンボウ達を遠くまで誘導するだけ」

エルフ「あのマンボウ達、かなり長い時間待たせちゃってたから」

エルフ「だから、早く泳がせてあげて!」ニコニコ

775: 2013/11/05(火) 16:19:44 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「ええ、了解したわ」

エルフ母「早速、あのマンボウ達を動かしてあげる」

エルフ母「以前から、魚を自由自在にコントロールしてみたかったからね」

エルフ母「一体、この子達はどんな風に動いてくれるのかしら?」ニコニコ

魔術師「え?」

魔術師「は?」

776: 2013/11/05(火) 16:19:55 ID:GrtsaXfQ
エルフ「お母様。今のマンボウ達、まだ意識はあるわ」

エルフ「今は、私が魔法で体力等を定期的に回復させてる」

エルフ「けれど、それもそろそろ切れそう」

エルフ「だから、マンボウ達を早く動かしてあげて」

エルフ母「はいはい」

マンボウの群れ「……」プカプカ

777: 2013/11/05(火) 16:20:08 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「……」スッ

マンボウの群れ「……」クルッ

マンボウの群れ「……」パチッ

マンボウの群れ「……」シャキン

マンボウの群れ「……」

マンボウの群れ「……」

778: 2013/11/05(火) 16:20:21 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「……」スッ

マンボウの群れ「……」スイスイ

マンボウの群れ「……」スイスイ

マンボウの群れ「……」スイスイ

マンボウの群れ「……」スイスイ

ザザーーン、ザザーーン……

779: 2013/11/05(火) 16:20:33 ID:GrtsaXfQ
エルフ「……」

エルフ母「……」

魔法使い「……」

魔術師「……」

従者達「……」

海鳥達「……」

780: 2013/11/05(火) 16:20:44 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「皆、ご苦労様」

エルフ母「後は、ここから撤収するだけね」クルッ

従者達「……」ムクッ

エルフ母「XXXXさん、XXXXXさん。ご協力ありがとうございました」

エルフ母「短い間でしたが、ウチの者達がご迷惑をお掛けして誠に申し訳ありません」ペコッ

従者達「……」クルッ

781: 2013/11/05(火) 16:20:55 ID:GrtsaXfQ
魔法使い「こちらこそ、貴重な体験を有り難うございます」

魔法使い「これで、ボクの研究も一層捗ることになります」

魔法使い「特に、娘さんの使用する魔法等は大変興味深い」

魔法使い「また、いつかあなた達と共に何かを成し遂げてみたいです」ニッコリ

魔術師「……」ペコッ

エルフ「……」

782: 2013/11/05(火) 16:21:07 ID:GrtsaXfQ
魔術師「エルフさん。本当に、今日はありがとうございました」

魔術師「これで私は、XXXX君と二人仲良く結ばれる事が出来ます」

魔術師「早速、その件についても進めてもらえませんか?」

魔術師「私、早くXXXX君と早く結婚したい!」

魔術師「神父様とかにも、すぐに報告をしたいんで!」ニッコリ

魔法使い「!?」ハッ

783: 2013/11/05(火) 16:21:18 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「ええ、わかりました」

エルフ母「早速、そちらの件も取りかからせて頂きます」

エルフ母「XXXXさん。逃げたら駄目ですよ!」

エルフ母「もし仮に、XXXXさんが逃げたら命の保証はありませんので!」ニコニコ

魔術師「やった!」ピカァ

ザザーーン、ザザーーン……

784: 2013/11/05(火) 16:22:49 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「従者A。今すぐ撤収用意!」

エルフ母「それを終えたら、すぐにここを発つわ!」

エルフ母「XXXXXXは、馬車で大人しくしてる事!」

エルフ母「今度は、ちゃんと私の言う事を聞いといてね!」ニコニコ

従者達「はっ!」

エルフ「はいはい」

785: 2013/11/05(火) 16:23:00 ID:GrtsaXfQ
魔法使い「あの、エルフさん……」

魔法使い「今の冗談ですよね?……」

魔法使い「どうして、ボクは彼女と結婚しなきゃいけないんですか?……」

魔法使い「ボク達、まだ成人したばっかなんですけど……」

魔法使い「それでも、ボク達は結婚しなきゃいけないんですか?……」ビクビクッ

エルフ母「はい。そうです!」ニコニコ

786: 2013/11/05(火) 16:23:14 ID:GrtsaXfQ
魔法使い「でも、ボクは彼女と結婚する気はありませんよ……」

魔法使い「ボクと彼女は、そんなに親しくはないんですけど……」ビクビクッ

魔術師「……」ギロッ

魔法使い「ひいっ!?」ビクビクッ

魔術師「XXXX君。何か言った?」

魔術師「私達、生まれる前から恋人同士じゃない!」ニッコリ

787: 2013/11/05(火) 16:23:26 ID:GrtsaXfQ
魔法使い「いや、そんな事はないから……」

魔法使い「ボク達、偶々町の学校で知り合っただけのはずだけど……」

魔法使い「一体、どこをどうしたら、そんな理屈になるの?……」

魔法使い「ボク、もし仮に結婚をするなら、君以外が良い?」ビクビクッ

魔術師「……」スッ

魔法使い「!?」ビクビクッ

788: 2013/11/05(火) 16:23:36 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「従者A。早く行って」

エルフ母「私、まだここでXXXXXさんとお話があるから」

従者A「はっ!」

エルフ母「XXXXさん。もう逃げられませんよ!」

エルフ母「今のあなたは、まな板の上の鯉なんですから!」ニコニコ

ザザーーン、ザザーーン……

789: 2013/11/05(火) 16:25:55 ID:GrtsaXfQ
魔法使い「エ、エルフさん……」

魔法使い「そんな、あまりにも酷い事を言わないで下さいよ……」

魔法使い「XXXXXも、冗談で言ってるんだよね?……」

魔法使い「ボク、まだ結婚とかしたくない……」

魔法使い「出来れば、全て冗談であってほしい……」

魔術師「……」

790: 2013/11/05(火) 16:26:26 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「XXXXXさん。もう諦めて下さい!」

エルフ母「あなたは、もう彼女と結婚をする運命なんです!」

エルフ母「本当は、あなたも彼女と結婚したいんでしょ?」

エルフ母「あなたも、そろそろ自分に正直になって下さい!」ニコニコ

魔術師「……」ジーーッ

魔法使い「……」ビクビクッ

791: 2013/11/05(火) 16:26:38 ID:GrtsaXfQ
魔術師「XXXX君。少し休もうか?」

魔術師「さすがに、今のXXXX君じゃ私の想いを受け入れてくれないから」

魔法使い「え?」ビクビクッ

魔術師「少しの間、XXXX君は眠っててくれる?」

魔術師「次に、XXXX君が目を覚ました時には、私と結ばれた後だから!」ニッコリ

魔法使い「――――――――っ!?」ガーーン

792: 2013/11/05(火) 16:26:49 ID:GrtsaXfQ
魔術師「……」ブツブツ

魔術師「……」ブツブツ

魔術師「……」ブツブツ

魔術師「……」ブツブツ

魔法使い「……」ビクビクッ
エルフ母「……」ニコニコ

793: 2013/11/05(火) 16:27:01 ID:GrtsaXfQ
魔術師「……」ブツブツ

魔術師「……」ブツブツ

魔術師「……」ブツブツ

魔術師「……」ブツブツ

魔術師「はっ!」ボワッ

魔法使い「!?」ガクッ

794: 2013/11/05(火) 16:27:12 ID:GrtsaXfQ
エルフ「……」

エルフ母「……」

魔法使い「……」

魔術師「……」

従者達「……」

海鳥達「……」

795: 2013/11/05(火) 16:27:23 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「XXXXXさん。ご苦労様」

エルフ母「後は、アレを飲ますだけですね」ニッコリ

魔法使い「……」

エルフ母「全く、彼は強情なんだから」

エルフ母「いくら逃げても、それが全て無駄だと言うのに!」ニコニコ

魔術師「ええ、そうですね」ニッコリ

796: 2013/11/05(火) 16:27:35 ID:GrtsaXfQ
エルフ「お母様。マンボウ達はもういなくなったわ」

エルフ「そろそろ、ここを離れましょ」

エルフ母「ええ、そうね」ニコニコ

エルフ「まだ、お母様達は時間かかる?」

エルフ「先に、私はおやつ食べながら待っとくから」

エルフ母「ええ、了解したわ」ニコニコ

797: 2013/11/05(火) 16:27:47 ID:GrtsaXfQ
エルフ母「では、XXXXXさんはこちらに」

エルフ母「今から、例の薬を彼に飲ませますので」ニコニコ

魔術師「……」

エルフ母「娘。おやつ、控えめにね!」

エルフ母「それ、全部食べちゃ駄目よ!」ニコニコ

エルフ「は~~い」

798: 2013/11/05(火) 16:27:57 ID:GrtsaXfQ
クルッ、スタスタスタッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

魔法使い「……」

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

スタスタスタッ、スタスタスタッ……

ザザーーン、ザザーーン……

最終回へ

引用: マンボウ「あの、私、ただの魚なんですけど……」