1: 2017/11/18(土) 21:00:13.42 ID:Qk6R2MlO0
男「さばんなちほー?」

フルル「さばんなちほー」

男「さばんなちほー・・・」

フルル「じゃぱりパークのさばんなちほー」

男「じゃぱりパーク?」

フルル「けもののフレンズさんが皆で仲良く暮らすテーマパークですぅ」 
   
男(けもの?ヒトにしか見えないが)



2: 2017/11/18(土) 21:02:50.29 ID:Qk6R2MlO0
フルル つジャパリまん⊂ モグモグ

男 グウー

フルル「!」

フルル つジャパ リまん⊂ パカッ

フルル「食べるぅ?」

男「すまない」

フルル「お腹いっぱいになると歌いたくなっちゃいますぅ」

フルル「♪~♭~♯~♪~」

男「上手いもんだな」(菓子パン半分で腹が満たされるわけもないのに)

フルル「私フルル、歌うの大好き~」

フルル「あなたのお名前は?」

男「俺か・・・男とでも呼んでくれ」

3: 2017/11/18(土) 21:04:58.93 ID:Qk6R2MlO0
??? モゾモゾ

男「なんだコレは?」

フルル「セルリアン!?逃げてぇ!!」

男「え?」

フルル「早く!危険なモノですぅ!」

セルリアン キシャー

男「うおっ!?」

男「危険生物なのか、駆除していいんだな?」

フルル「危ないですぅ!」

男「オラァッ」バシッ

セルリアン「」パリーン 

フルル「平手打ち一発ぅ」

フルル「腕輪、取れちゃいましたね」ハイドーゾ

男「ああ問題無い、管理者が勝手に付けた物だからな、今まで邪魔じゃなかったから外さなかっただけだ」

フルル「管理者?」

男「お前には関係ない事だ」ポイッ

4: 2017/11/18(土) 21:06:41.50 ID:Qk6R2MlO0
 キャー

男「今かすかに悲鳴が聴こえたが」

フルル「誰かセルリアンに襲われたのかもー」

男「行ってみよう!」

男 トテトテ 

フルル トテトテ 

男 トテトテ

フルル トテトテ

男(・・・)トテトテ

フルル(・・・)トテトテ

フルル「男さんも鈍足ぅ」

男「面目ない」

5: 2017/11/18(土) 21:09:54.08 ID:Qk6R2MlO0
大型セルリアン ゴゴゴゴゴゴ

フルル「大っきい!?」

男「奴の中に誰か取り込まれている、あれでは攻撃できない・・」

男(中で漂っているのを見るに内部は液状ということか)

男「なら先に助け出せばいいだけだがな」

フルル「無茶ですぅ!」

男「ちゃんと受け取れよ!」ザバーン

フルル「中を泳いでるー!?」

男(くっ、力が抜けていく・・これが食われる感覚か、長居は無用だな)

男 アイコンタクト

フルル「えっ!?」 

男 グイッ ポイッ 

フルル「わわっ!?」キャッチ
 
バシャーン

男「ふう、やれやれだ」

フルル「だいじょーぶ?」

男「さがっていろフルル」

男「セルリアン、てめーに体力吸われたせいで手加減できねーんだ」

男「全力でやらせてもらうぜ」

男「オラオラオラオラオラオラ」バシバシバシバシバシバシバシ

男「オラァッ」バシーン

大型セルリアン「」パリーン

フルル「往復ビンタ」

6: 2017/11/18(土) 21:14:06.11 ID:Qk6R2MlO0
イワビー「うーーん」

フルル「だいじょーぶ?」

イワビー「ここは・・・私デカいのに襲われて食べられたハズじゃ?」

フルル「助けてくれたの~」ユビサシー

男「ケガは無いようだな」

フルル「男さんスゴいんだよーあんなおっきなのやっつけちゃったのー」

イワビー「ハンターなのか、初めて見た」

イワビー「おっと礼がまだだった、助けてくれてありがとう」

イワビー「私はイワビー、ロックを極める為に旅をしてんだ」

フルル「わたしも歌だいすき~」

イワビー「男、助けてもらっておいてなんだけどハンターの話を聞かせてくれないか?ロックの参考になりそうだ」

男「さっきから言っているハンターとはなんだ?」

イワビー「違うのか!?」

男「フルルからセルリアンはヤバいと聞いて始末しただけだが」

7: 2017/11/18(土) 21:16:05.94 ID:Qk6R2MlO0
男「そうだフルル、イワビー、このじゃぱりパークから出るにはどうすればいい?」

イワビー「隣のパークには港から船ってのに乗ればいいって聞いた事があるぜ」

男「港か、そこからなら直接帰ることができるかもしれんな」

男「・・・」

フルル「どうしたのー?」

男「港がどこにあるかがわからない」

イワビー「お礼がてら案内するぜ」

男「助かる」

フルル「わたしも~」

8: 2017/11/18(土) 21:17:59.24 ID:Qk6R2MlO0
――じゃんぐるちほー――

ジャガー「あああ、私のせいだ」ガクガク

カワウソ「どうしよう、どうしよう」オロオロ

フルル「なにかあったの~?」

カワウソ「川にいきなり大渦ができてフレンズがのまれちゃったよう」オロオロ

イワビー「支流との合流場所か」

ジャガー「その子は自分で泳げるって言ってたのに私が無理に渡し船を勧めたから・・・」ガクガクブルブル

男「そんなことはどうでもいい!」

ジャガー・カワウソ ビクッ

男「いつ沈んだ!」

ジャガー「ついさっきです!」

男「何人だ!」

カワウソ「一人だよ!」

男「よしっ!!」ドボーン

9: 2017/11/18(土) 21:19:10.02 ID:Qk6R2MlO0
カワウソ「渦の流れに逆らわずに泳いで中心に向かってるよ」スゴーイ

ジャガー「流木をはたいて更に加速してる!」

イワビー「中心に潜ったぞ」

フルル「男さん・・・」オイノリポーズ

  ザバーン

男「・・・」オヒメサマダッコ

10: 2017/11/18(土) 21:20:40.99 ID:Qk6R2MlO0
ジェーン「うーん・・・」

ジャガー「よかった、気がついた!」ヘナヘナ

ジェーン「えっと私・・・そう、服が渡し船に引っかかって一緒に沈んだんだ」

ジャガー「ごめんなさい、私のせいで・・・」

ジェーン「ジャガー、あなたが助けてくれたのね」

イワビー「オイオイそりゃねーぜ、そこの男が助けたんだ」

カワウソ「大渦に飛び込んでね、すごかったよー」

ジェーン「あの、ありがとうございます」ペコリ

男「ああ、無事でよかった」

11: 2017/11/18(土) 21:22:22.31 ID:Qk6R2MlO0
男「これだけ大きな川ならこのまま下って港に行けるか?」

男「二人にとっても面倒だろうしな」

イワビー「そんなワケあるかよ!」

フルル「ヒドイですぅ」

ジェーン「港はパークの反対側ですね、よろしければ案内しますよ?」

男「いいのか?川の向こう側に行くんじゃなかったのか?」

ジェーン「伝説のPPPが使っていたというステージ跡地を見に行こうかと思っていたんですが」

ジェーン「急ぎの用というわけでもありませんから」

イワビー「案内役は私らだろ?」

フルル「そうですよぅ」

12: 2017/11/18(土) 21:24:09.91 ID:Qk6R2MlO0
――ゆきやまちほー――

ギンギツネ「キタキツネー、どこなのー!返事してー!!」オロオロ

ジェーン「どうしたんですか?」

ギンギツネ「あ、お願いします、一緒にキタキツネを探してください!」オロオロ

イワビー「探すっつてもこの雪山のどこを探せばいいんだ?」

ギンギツネ「セルリアンの群れが現れて逃げる途中ではぐれちゃったんです!」オロオロ

ギンギツネ「早く、早く見つけてあげないと!」オロオロ

ギンギツネ「あの子を温泉に残しておけばこんな事には」オロオロ

男「やかましい!うろたえるな!!」

ギンギツネ ビクッ

男「どこではぐれた?」

ギンギツネ「あの丘の源泉取水施設です!」

13: 2017/11/18(土) 21:25:27.36 ID:Qk6R2MlO0
男「ここか、大量のセルリアンが転がったせいで雪が踏み固められてるな」

男「お前達は先に温泉に戻っていろ、足手まといだ」

男「とぅ!」スイー

ジェーン「すごい、腹這いで滑ってます!」

フルル「速いですぅ」

イワビー「あれなら私らペンギンのフレンズでも追いかけられる!」

ジェーン「行きましょう、みんなでかかれば一匹くらいならなんとかなります!」

フルル「ハイですぅ」

ギンギツネ「ありがとうございます!」ペコペコ

14: 2017/11/18(土) 21:27:06.99 ID:Qk6R2MlO0
バキッドカッドゴッ パリーン

コウテイ「ハァハァッ4匹目・・・」

セルリアンズ キシャー

キタキツネ ビクビク

コウテイ「♪~♭~♯~♪~」

キタキツネ「?」

コウテイ「大丈夫、こんな奴らには負けない!」ニコッ

キタキツネ コクリ ビクビク

コウテイ(故郷に帰る途中でセルリアンに追われてるこの子を見つけて谷底の岩場に逃げ込んだが)

コウテイ(地形を利用してタイマンに持ち込めたはいいが数が多過ぎる)

コウテイ(急ぎ旅でろくに食事も取らずの強行軍で体力が・・)

コウテイ(少しずつ追い込まれている・・・ここまでか)

15: 2017/11/18(土) 21:29:23.97 ID:Qk6R2MlO0
男「助けに来たぞ!」

コウテイ・キタキツネ「!?」キョロキョロ

男「岩の上だ!」

男「キタキツネ、岩場の奥に走れ!」

キタキツネ「え、えっと」オロオロ

男「早く!そして隙間に身を隠せ!」

男「そこのペンギンを助ける為だ!!」アイコンタクト

キタキツネ「わかった!」ダッシュ

男「デカいの!手を伸ばせ!」

男 グイッ ヒキアゲッ

セルリアンズ ドドドドドー

コウテイ「あ、あああ・・」

コウテイ「オマエッ!!あの子を囮にしたのか!?」ムナグラヅカミ

男「邪魔だっ!」ドン

コウテイ「あうっ」

男(1列になったな)スタッ チャクチ

男「セルリアン共、こっちだ!!」

セルリアンズ フリムキー

男「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」バシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシ

セルリアンズ「」パリーンパリーンパリーンパリーンパリーンパリーンパリーンパリーン 

男「ラストォ!」バシーン 

セルリアン「」パリーン 

16: 2017/11/18(土) 21:31:34.15 ID:Qk6R2MlO0
コウテイ「あの子は!?」キョロキョロ

キタキツネ ヒョコッ

コウテイ「よかった・・・」

ギンギツネ「キタキツネ!」

キタキツネ「ギンギツネ!」ヒシッ

コウテイ「おい、おまえ!そこまで強いのになんであの子を危ない目に合わせた!?」キッ

男「・・・」

コウテイ「聞いてんのか!」

イワビー「やめろ!!」

ジェーン「ああしなければ貴女を助けられなかったんです」

イワビー「おまえも私らと同じペンギンのフレンズだろ?」

イワビー「足が遅いから逃げられない以上戦うしかない」

イワビー「だがいくら男が強くても開けた場所で囲まれたらヤバイ」

ジェーン「貴女と持ち場を変わったとしても向かって来る大量のセルリアンはやはり脅威です」

ジェーン「セルリアンの動きを制限しつつ不意打ちで一気にやっつけるにはあの方法しかなかったハズです」

フルル「私たち怖くてうごけませんでしたぁ」

キタキツネ「ボクもあなたの為に出来る事をしたかった」

コウテイ「キタキツネ・・」

コウテイ「男・・・、すまなかった」

コウテイ「いや礼を言うべきだな、おかげで助かった」

男「構わない、俺こそ手荒な真似をして悪かった」

男「腕がたつ上に歌も上手いんだな、あの歌声が聴こえなかったら間に合わなかった」

コウテイ「・・・」////// カー

イワビー・ジェーン・フルル「む~」

17: 2017/11/18(土) 21:33:30.92 ID:Qk6R2MlO0
ギンギツネ「ありがとうございます、お陰様でキタキツネが助かりました」ペコリ

キタキツネ ペコリ

ギンギツネ「なにかお礼がしたいのですが」

コウテイ「私も何か恩返しがしたいんだが」

男「なら一つ尋ねるが港は近いのか?」

ギンギツネ「あと山を一つ越えればすぐです」

キタキツネ「一本道だから迷わず行けるよ」

男「そうか・・・フルル、イワビー、ジェーンここでお別れだ、案内助かった」

フルル「ええぇ」

イワビー「オイオイ、水臭いコト言いっこナシだぜ?」

ジェーン「最後までお見送りさせてください!」

男「コウテイ、俺に恩を感じてくれるのならこいつ等を本来の目的地まで送ってやってくれないか?」

コウテイ「・・・わかった」

イワビー「コウテイ、余計なお世話だ!」

ジェーン「そうですよ」

コウテイ キッ

フルル「わかりましたぁ」ショボーン

18: 2017/11/18(土) 21:35:04.58 ID:Qk6R2MlO0
――山道――

男 トテトテ

 ♪~♭~♯~♪~

男(ここでも歌声が聞こえるな)

 キャー

男(!?)トテトテトテトテ

黒セルリアン キシャー

プリンセス「あ・・ああ」ガクガク

男「オラァッ!」バシーン

黒セルリアン「」パリーン 

男「ケガは無いか?」

プリンセス「あ、ありがとうございます」ビクビク

キンシコウ「そこの貴方、彼女から離れさい!」

男「・・・」アトズサリ

プリンセス ビクビク

キンシコウ「こんなに怯えて、もう大丈夫ですよ」

キンシコウ「今すぐこの場から立ち去って!!」カマエッ

プリンセス「違うんです、黒いセルリアンに襲われた所をあの人が助けてくれたんです!」

プリンセス「ごめんなさい、まだ震えが治まらなくて・・」

19: 2017/11/18(土) 21:36:22.01 ID:Qk6R2MlO0
キンシコウ「ごめんなさい、私ったらとんだ早とちりを」アタマサゲ

男「気にする事はない」

キンシコウ「申し遅れました、私はセルリアンハンターのキンシコウといいます」

男「男だ」(例のハンターか)

キンシコウ「失礼ついでにお聞きしますがセルリアンは何匹いましたか?」

男「一匹だが、他にもいるのか?」

キンシコウ「私が追っているのは二匹、黒いセルリアンは欠片一つでも再生能力が高く確実に仕留めねばなりません」

キンシコウ「申し訳ありませんが私が戻るまで彼女の事を頼みます」

男「わかった」

プリンセス「お気を付けて」

20: 2017/11/18(土) 21:38:08.71 ID:Qk6R2MlO0
男「・・・」

プリンセス「・・・」

男「・・・」

プリンセス(うう、気まずい)

プリンセス「あの、私はプリンセスと言います、先程は助けていただいてありがとうございました」

男「ああ」

男「・・・」

プリンセス「・・・」

男「落ち着いたようだな」

プリンセス「あ、確かに・・」

男「悲鳴の前に歌声が聴こえてたがペンギンは歌が好きなのか?知り合ったペンギン達も歌好きだった」

プリンセス「歌が好きな子は多いかもしれませんね、ペンギンアイドルPPPの事もありますから」

男「PPP?」(ジェーンがそんな事を言っていたな)

プリンセス「PPPを知らないんですか?パークのフレンズならみんな知っているかと思ってたんですが」

男「俺はここの生まれではないからな」

男「よければまた歌ってもらえないか?中々に綺麗な声だった」

プリンセス「はいっ」♪~♭~♯~♪~

21: 2017/11/18(土) 21:40:06.24 ID:Qk6R2MlO0
プリンセス ♪~♭~♯~♪~ ペコリ

男「良い歌だな、心が洗われるようだ」

男「プリンセスもPPPとやらを目指したらどうだ?」

プリンセス「・・・」

男「?」

プリンセス「何年も前に二代目が解散したため今はありません」

プリンセス「それに初代、二代目と共にメンバーにロイヤルペンギンはいませんでしたし・・」

男「ならプリンセスがロイヤルペンギン初のメンバーになればいい」

男「第一前例が無い事を問題視するのは初代の否定にならないか?」

プリンセス「!!」

男「もっとも既存のチームに入るのと違って一から立ち上げるとなると色々と調べる事やる事もあるだろうしな」

男「アイドルのことはよくわからないが歌が好きというだけで始めていいものでもないか」

男「無責任だったな、すまない忘れてくれ」

プリンセス「・・・はい」(ロイヤルペンギン初のメンバー・・・)

22: 2017/11/18(土) 21:41:55.34 ID:Qk6R2MlO0
キンシコウ「お待たせしました」

男「片付いたようだな」

キンシコウ「ええ、取り合えずこの先は安全です」

キンシコウ「では私は仲間と合流しますので失礼します」ペコリ

男「俺もついて行っていいか?役に立って見せるが」

キンシコウ「危険です、後はハンターに任せてください」

男「さっきのも含めて4回戦った、仕留めた数は30程度、内大型1といったところだが不足か?」

キンシコウ「30!?それはスゴイですね」

キンシコウ「個人的にはお願いしたいところですがリーダーのヒグマに聞いてみましょう」

男「そうだプリンセス、さっき言った歌好きのペンギン達とはゆきやまちほーの温泉で別れたばかりだ」

男「今すぐ向かえば追いつけるかもしれない、あいつらとなら話が合うかもな」

プリンセス「色々とありがとうございました」ペコリ

23: 2017/11/18(土) 21:43:47.06 ID:Qk6R2MlO0
キンシコウ「ヒグマさん、任務完了ただいま戻りました」

ヒグマ「ごくろうさん、こっちも片付いた、そいつは?」

キンシコウ「男さんです、彼が内一匹を仕留めてくれました」

男「男だ、俺もセルリアン討伐に加えてくれないか?」

ヒグマ「遊びじゃないんだがな」ジロッ

キンシコウ「見たわけではないんですが相当戦い慣れてるようです」

ヒグマ「男、だったか、なんでわざわざ首を突っ込む?」

男「腹を空かしている時にジャパリまんを半分わけてくれた奴がいた」

男「ここに来るまでに何人かに世話になったし襲われている奴を何度か見もした」

男「この先の港で船を調達して帰るつもりだったがその前に一飯の恩義のまねごとをしてみたくてな」

ヒグマ「ジャパリまんの礼か、安い命だな」フッ

ヒグマ「役立たずと判断したら即クビだ、それでいいな?」

男「ああ」

24: 2017/11/18(土) 21:45:10.13 ID:Qk6R2MlO0
ヒグマ「どうだリカオン、奴の状況は」

巨大セルリアン ゴゴゴゴゴゴ

リカオン「相変わらずの鈍足ですがかなりデカくなってますね」

男「成る程かなり大きいな、さっきのサイズの分身なら際限なく生み出せそうだ」

リカオン「ヒグマさん、こいつ誰です?」

ヒグマ「見習いの新入りみたいなものだ」

キンシコウ「もう少し言い方もあるのでは?」

男「男だ、こき使ってくれて構わない」

ヒグマ「全力でいくぞ!!」ダッ

キンシコウ・リカオン「オーダー了解!!」ダッ

男 トテトテ

ドカッバキッドゴッバシッ

25: 2017/11/18(土) 21:47:32.79 ID:Qk6R2MlO0
ヒグマ「くっ、ダメージを与えても再生が上回る・・」ハァハァ

リカオン「これじゃジリ貧ですよ」ハァハァ

キンシコウ「一体どうすれば」ハァハァ

ヒグマ「物理ダメージ意外に手段が無いのならより大きな衝撃を喰らわすしかないな」ハァハァ

男「策があるのか?」

ヒグマ「崖に誘導して突き落とす、釣る為のエサもあるしな」

リカオン「エサって・・・」

キンシコウ「私達ですね」

男「それは俺がやろう」

ヒグマ「新入りが出しゃばるな!」

男「崖から落とせば破片が散らばるはずだ、悔しいがノロマの俺では追跡ができない」

キンシコウ「足が遅いならなおさら囮は任せられません!」

リカオン「食われるか一緒に落ちるかが関の山だろ!」

男「その両方だ」

ヒグマ「何!?」

男「確実に引き付け食われて一緒に落ちる、奴の体の中でなら衝撃に耐えられるはずだ」

男「おっと机上の空論とか言ってくれるなよ?わざとデカいのに食われてフレンズを助けだしての自力脱出は経験済みだ」

リカオン「それができるのならいっそ中から石を壊せないのか?」

男「無理だ、石に近づくほどに体力を吸われるからな」

ヒグマ「・・・わかった、お前の目線で動いてみよう」

26: 2017/11/18(土) 21:49:02.28 ID:Qk6R2MlO0
男「こっちだデカブツ!」アトズサリ

巨大セルリアン ゴゴゴゴゴゴ

男「さあ食え!!」

巨大セルリアン ズシーン

ヒグマ「今だ!地面に楔を打ち込め!!」ドガッ

キンシコウ・リカオン「はい!!」ドガガッ

巨大セルリアン グラッ ズズーン

リカオン「やった!」

ヒグマ「気を抜くな、これからが本番だ!」

キンシコウ「谷底に降りて男さんの回収・本体の石と分身の破壊」

リカオン「忙しくなりそうですね」

27: 2017/11/18(土) 21:51:27.09 ID:Qk6R2MlO0
男「オラァッ!」バシーン

黒セルリアン「」パリーン 

男「ハァハァ」


黒セルリアン キシャー
男「しまった!」

ドカッ

黒セルリアン「」パリーン

ヒグマ「男っ、無事か!?」

男「ああ、問題無い」

キンシコウ「後は私達に任せてください!」バキッ

黒セルリアン「」パリーン

ヒグマ「リカオン、男を安全な場所に連れて行け!」ドカッ

黒セルリアン「」パリーン

リカオン「了解!」

男「ダメだ、3人とも本体を追ってくれ!」

男「ここにいるのは全て分身だ、身軽になった本体には逃げられた」

キンシコウ「しかし」

男「目的を間違えるなよ!」バシッ

黒セルリアン「」パリーン 

男「俺を心配してくれるのならそこの群れを強行突破して数を減らしてくれ!」

男「早くしろっ!再生されたら今度こそ打つ手が無いぞっ!!」バシッ

黒セルリアン「」パリーン

ヒグマ「行くぞ、二人とも!」

リカオン「いいんですか?」

キンシコウ「男さん、どうかご無事で」

ヒグマ「男っ、全部片付いたらジャパリまんをたらふく食わせてやる!」

男「そいつは楽しみだ」

ヒグマ「うをおおーー!!」ドカッバキッガツッ

パリーン パリーン パリーン

28: 2017/11/18(土) 21:52:32.21 ID:Qk6R2MlO0
黒セルリアン「」パリーン

リカオン「よしっ抜けた!」タタタッ

ヒグマ「キンシコウ、この先はどこに繋がる?」タタタッ

キンシコウ「聖なる山の裾野を回ってさばくちほーになります」タタタッ

ヒグマ(男、無事でいろよ)タタタッ

29: 2017/11/18(土) 21:53:52.81 ID:Qk6R2MlO0
男「げふっ」トケツ

男「アバラをヤッて腕を振り回せば当然だな」タラー

男「てめえが最後だ、さあ来やがれっ!!」

黒セルリアン キシャー

―――――

―――



30: 2017/11/18(土) 21:54:54.35 ID:Qk6R2MlO0
男「・・・」

男「夢か・・」

管理者男-----

管理者女-----

男(騒がしいな)

男(こんな老いぼれの世話など必要もあるまいに)

男(仲間に馴染めず)

男(いい歳をしてアニメイラストに夢中になって)

男(見る夢も都合のいい俺強えー)

男(しかもハッピーエンドにもならないときた)

男(いかにも俺らしいな)

男(・・・)

男(ジャパリまん、美味かったな・・)

男(・・・)

31: 2017/11/18(土) 21:59:42.72 ID:Qk6R2MlO0

ねもとおねえさん「私の手から直接エサを食べてくれたのは君だけだったね」クスン

やまだおにいさん「・・・間違いなく老衰だが詳しく氏因を特定する」

やまだおにいさん「それは他の個体の飼育環境の改善にも繋がる、悲しんでもいい、だが泣くなよ」

ねもとおねえさん「はい」

やまだおにいさん「識別章が無いが外したのか?」

ねもとおねえさん「いえ、さっきまでは確かに付いていましたが?」

32: 2017/11/18(土) 22:01:26.27 ID:Qk6R2MlO0
――さばんなちほー――

サーバル スヤスヤ

サーバル ミミピクッ

??? コソコソ

サーバル ? 

サーバル ピョーン
 
???「いやー!」

サーバル「かりごっこだね?負けないんだからー」ミャミャー

???「なんで!?」ワーン

サーバル「わーい!」エヘヘヘー

サーバル「あれ?隠れちゃった?」

??? ガサッ 

サーバル「あっ!そっこだー!」ピョーン ガバッ

サーバル「ハァハァ」

???「ハァハァ」

???「食べないでくださーい!」

サーバル「食べないよー!?」

33: 2017/11/18(土) 22:03:48.36 ID:Qk6R2MlO0
サーバル「ごめんね私かりごっこが大好きで、あなたはかりごっこが好きじゃないフレンズなんだね」

???「あなたはここの人ですか?」

サーバル「私サーバル、この辺は私のナワバリなの、あなたは?どこから来たの?」

???「・・・何もわかりません」

サーバル「この間のサンドスターの噴火で生まれた子かな」

サーバル「その紫色の腕輪すっごくキレイだね」

???「これはグレープ色です」(あれ、なんでボク紫の事をグレープだなんて?)

サーバル「グレープ・・・グレープ、じゃあグレープちゃんだね」

グレープ「はい!」

34: 2017/11/18(土) 22:05:33.27 ID:Qk6R2MlO0
サーバル グウー

サーバル「かりごっこしたらお腹すいちゃった」アハハ

グレープ「あの、半分こしますか?」つジャパリまん

グレープ「背中に引っ付き虫がついて困っていたシマウマさんからお礼にといただきました」つジャパ リまん⊂ パカッ

サーバル「ありがとう」ワーイ

サーバル モグモグ

グレープ モグモグ

サーバル モグモグ

グレープ モグモグ クスン

サーバル「あ、ごめんね、すっごくお腹すいてたんだね」オロオロ

グレープ「違うんです、一緒に食べるのが何故だかとても嬉しくて・・」

アライグマ「あー、サーバルがフレンズを泣かせてるのだー!」

フェネック「サーバル、またやってしまったねー」

サーバル「違うよ!それよりまたって何!?」ウミャー!

35: 2017/11/18(土) 22:07:21.91 ID:Qk6R2MlO0
フェネック「その子は?」

サーバル「新しく生まれた子みたいなの」

グレープ「グレープといいます、よろしくお願いします」ペコリ

フェネック「へー、それじゃあ色々と教えてあげないとねぇ」

アライグマ「アライさんにお任せなのだ!」エッヘン

フェネック「見たところペンギンのフレンズだけど自分が何の動物だったか覚えてる?」

グレープ「覚えてません」

グレープ「なら博士に教えてもらいに行くのだ」

フェネック「通り道だしねぇ」

グレープ「通り道?」

サーバル「これからみんなで三代目PPPのファイナルステージに行くからね」

グレープ「PPP・・・」

アライグマ「当然見逃せないのだ、レッツゴーなのだー!」ダダダダー

フェネック「待ってよアライさーん、そっちは明後日の方向だよー」

フェネック「アライさん連れて後から行くから二人は先に行っててねぇ」

36: 2017/11/18(土) 22:09:29.65 ID:Qk6R2MlO0
グレープ「ボクもPPPのステージについて行っていいですか?」

サーバル「もっちろん、やっぱりペンギンだし気になるよね」

サーバル「それじゃあ行こっか」

グレープ「はい!」



引用: 【けもフレ】男「ここは・・・どこなんだ?」フルル「さばんなちほー」