1: 2012/07/07(土) 19:37:42.30 ID:xusfaAK40
『ひまたろう』
むかしむかし、あるところに、あかりちゃんとちなつちゃんがいました。
ちなつちゃんは山へ芝刈りに、
あかりちゃんは川へ洗濯にいきました。
ちなつ(なんで私がこんなことやらなきゃいけないのかしら……)ザッザッ
ちなつ(そもそも芝刈りって何!? この芝何かに使うのかな? それすらもわからないのに私は芝を刈り続けるしかない……それが物語の登場人物の運命なのね……)ザッザッ
むかしむかし、あるところに、あかりちゃんとちなつちゃんがいました。
ちなつちゃんは山へ芝刈りに、
あかりちゃんは川へ洗濯にいきました。
ちなつ(なんで私がこんなことやらなきゃいけないのかしら……)ザッザッ
ちなつ(そもそも芝刈りって何!? この芝何かに使うのかな? それすらもわからないのに私は芝を刈り続けるしかない……それが物語の登場人物の運命なのね……)ザッザッ
5: 2012/07/07(土) 19:45:12.95 ID:xusfaAK40
~
あかり「お洗濯きもちいいよぉ」ざぷざぷ
あかり「あれ、これちなつちゃんのパンツかな? うわー結構ここ細くない……?/// 大丈夫?」
あかり「あっ、こ、こんなことしちゃいけないよね。人のパンツまじまじと見ちゃうなんて、そんな……」
あかり「ちゃんとお洗濯しなきゃ。早く帰ってちなつちゃんの分のご飯もつくらなきゃだし」
あかり「あれぇ? またあかりのパンツ無いよお……どこにいっちゃったのかなぁ」
あかり「お洗濯きもちいいよぉ」ざぷざぷ
あかり「あれ、これちなつちゃんのパンツかな? うわー結構ここ細くない……?/// 大丈夫?」
あかり「あっ、こ、こんなことしちゃいけないよね。人のパンツまじまじと見ちゃうなんて、そんな……」
あかり「ちゃんとお洗濯しなきゃ。早く帰ってちなつちゃんの分のご飯もつくらなきゃだし」
あかり「あれぇ? またあかりのパンツ無いよお……どこにいっちゃったのかなぁ」
6: 2012/07/07(土) 19:49:18.11 ID:xusfaAK40
~
ちなつ「あー、山のおじいさんなんて全然私に似合わない役なのになんでやらされてるのかしら!」
ちなつ「早く帰ってあかりちゃんのご飯食べたいな~」
ちなつ「……ん?」
ちなつ「うわっ! なんだこのヒマワリ! でかっ!」でーん
ちなつ(ここまででかいと少し怖いな……どうしようこれ)
ちなつ「これあかりちゃんに見せたら面白そうだから刈ってってあげよう」
ちなつ「あー、山のおじいさんなんて全然私に似合わない役なのになんでやらされてるのかしら!」
ちなつ「早く帰ってあかりちゃんのご飯食べたいな~」
ちなつ「……ん?」
ちなつ「うわっ! なんだこのヒマワリ! でかっ!」でーん
ちなつ(ここまででかいと少し怖いな……どうしようこれ)
ちなつ「これあかりちゃんに見せたら面白そうだから刈ってってあげよう」
8: 2012/07/07(土) 19:52:56.22 ID:xusfaAK40
~
ちなつ「ただいまー」
あかり「あっ、ちなつちゃんおかえり~。ご飯できたよ~」
ちなつ「あかりちゃん見てこれ」ドン
あかり「うわっ! なにこのヒマワリでかっ!」
ちなつ「面白そうだから持ってきたよ。これどっかに飾ろうよ」
あかり「いやこれを立てて飾るほどの花瓶も器もないよ……どうすればいいのかなぁ」
キラキラ……
あかり「ん? ちなつちゃん、このヒマワリなんか光りだしたよ!」
ちなつ「な、なんなの!? 眩し――――」
ぼーん!
ちなつ「ただいまー」
あかり「あっ、ちなつちゃんおかえり~。ご飯できたよ~」
ちなつ「あかりちゃん見てこれ」ドン
あかり「うわっ! なにこのヒマワリでかっ!」
ちなつ「面白そうだから持ってきたよ。これどっかに飾ろうよ」
あかり「いやこれを立てて飾るほどの花瓶も器もないよ……どうすればいいのかなぁ」
キラキラ……
あかり「ん? ちなつちゃん、このヒマワリなんか光りだしたよ!」
ちなつ「な、なんなの!? 眩し――――」
ぼーん!
9: 2012/07/07(土) 19:56:28.19 ID:xusfaAK40
もくもく……
ちなつ「うっ、けほけほ……なにこれ……」
あかり「あっ、ちなつちゃん見て!」
なんということでしょう。突然ヒマワリが爆発したと思ったら、そこには女の子がいたのです!
あかり「かわいい! この子どしたのかなぁ」
ちなつ「きっとこのヒマワリの中に宿っていた子供だわ! 私たちの子供にしましょう!」
ちなあかの二人は子供が欲しかったのですが、女同士なので子供ができなかったので、ちょうど現れたこの子を子供として育てていくことに決めました。
あかり「お名前考えなきゃだね」
ちなつ「じゃあ、ヒマワリの花から産まれてきたから、 "ひまたろう" ね!」
あかり「ひまたろう!? 女の子なのに!?」
ちなつ「細かいことは気にしちゃダメよあかりちゃん!」
ちなつ「うっ、けほけほ……なにこれ……」
あかり「あっ、ちなつちゃん見て!」
なんということでしょう。突然ヒマワリが爆発したと思ったら、そこには女の子がいたのです!
あかり「かわいい! この子どしたのかなぁ」
ちなつ「きっとこのヒマワリの中に宿っていた子供だわ! 私たちの子供にしましょう!」
ちなあかの二人は子供が欲しかったのですが、女同士なので子供ができなかったので、ちょうど現れたこの子を子供として育てていくことに決めました。
あかり「お名前考えなきゃだね」
ちなつ「じゃあ、ヒマワリの花から産まれてきたから、 "ひまたろう" ね!」
あかり「ひまたろう!? 女の子なのに!?」
ちなつ「細かいことは気にしちゃダメよあかりちゃん!」
11: 2012/07/07(土) 19:59:45.44 ID:xusfaAK40
ひまたろうは、あかりちゃんの作ったご飯を食べてすくすく育ちました。気づけばあかりちゃんとちなつちゃんの背を追い越し、胸も豊満に育ち、村一番の美人になりました。
ちなつ「ひまたろうはなんでこんなに美しいのかね……名前に似合わず」
ひまたろう「お父様……なんでこんな名前にしてしまったのですか?」
ちなつ「こうしないと物語的にはだめだったのよ! 私だって女なのにお父さん役やってるんだから、ひまたろうも我慢しなさい」
ひまたろう「納得いきませんわ……」
あかり「ご飯できたよ~」
ちなつ「ひまたろうはなんでこんなに美しいのかね……名前に似合わず」
ひまたろう「お父様……なんでこんな名前にしてしまったのですか?」
ちなつ「こうしないと物語的にはだめだったのよ! 私だって女なのにお父さん役やってるんだから、ひまたろうも我慢しなさい」
ひまたろう「納得いきませんわ……」
あかり「ご飯できたよ~」
14: 2012/07/07(土) 20:02:47.63 ID:xusfaAK40
――――――
平和に暮らしていたある日、村にはある噂が立ちました。「近頃、わがままな鬼が暴れまわっていて、女を片っ端からさらっていく」という……
あかり「どうしようちなつちゃん! ひまたろうは可愛いから、もしかしたらさらわれちゃうかもしれないよぉ!」
ちなつ「でも、だからって私たちに何かできるわけでもないし……どうしたら……」
ひまたろう「そんなの、さらわれる前にこっちから出向いてやればいいんですわ!」
あかり「ひ、ひまたろう……!」
ちなつ「そんなのダメだよ! もし危ない目にあったら……私たちはどうすれば……」
ひまたろう「心配いりませんわお父様。必ず、必ず帰ってきますから……」
ちなつ「…………」
平和に暮らしていたある日、村にはある噂が立ちました。「近頃、わがままな鬼が暴れまわっていて、女を片っ端からさらっていく」という……
あかり「どうしようちなつちゃん! ひまたろうは可愛いから、もしかしたらさらわれちゃうかもしれないよぉ!」
ちなつ「でも、だからって私たちに何かできるわけでもないし……どうしたら……」
ひまたろう「そんなの、さらわれる前にこっちから出向いてやればいいんですわ!」
あかり「ひ、ひまたろう……!」
ちなつ「そんなのダメだよ! もし危ない目にあったら……私たちはどうすれば……」
ひまたろう「心配いりませんわお父様。必ず、必ず帰ってきますから……」
ちなつ「…………」
16: 2012/07/07(土) 20:07:35.43 ID:xusfaAK40
~
そして、旅立つ日がきました。
ちなつ「気をつけてね、ひまたろう!」
ひまたろう「ありがとうございます。お父様」
あかり「これを持って行って?」
ひまたろう「これは……」
あかり「きびだんごだよぉ。きっと役にたつときがくるはずだよ~」
ひまたろう「…………」じーっ
あかり「あ、頭のおだんごとはなんの関係もないよぉ!」
ひまたろう「……まあいいですわ。それじゃ、いってきますわね」
あかり「気をつけてね~」
そして、旅立つ日がきました。
ちなつ「気をつけてね、ひまたろう!」
ひまたろう「ありがとうございます。お父様」
あかり「これを持って行って?」
ひまたろう「これは……」
あかり「きびだんごだよぉ。きっと役にたつときがくるはずだよ~」
ひまたろう「…………」じーっ
あかり「あ、頭のおだんごとはなんの関係もないよぉ!」
ひまたろう「……まあいいですわ。それじゃ、いってきますわね」
あかり「気をつけてね~」
17: 2012/07/07(土) 20:11:21.66 ID:xusfaAK40
――――――
ひまたろうは、鬼の住むといわれる鬼ヶ島へ向けて歩を進めました。
ひまたろう(鬼……いったいどんなものなのかしら)
ひまたろう(威勢良く家を出てはきたものの、ちょっと自信ありませんわ)
「ひまたろうさん、ひまたろうさん、お腰につけたきびだんご、ひとつわたしにくださいな」
ひまたろう「誰?」
撫子「どうも、犬役の大室撫子です」
ひまたろう「ちょっと! ちゃんと役に徹してくださいよ! 本名明かしちゃダメでしょう!」
撫子「なんかもう面倒なんだよ。この犬耳に免じてはやく団子をおくれよ」
ひまたろう「撫子さん犬耳も似合いますわね……まあいいですわ。だんごをひとつあげましょう」
撫子「じゃあお礼に私もあなたの旅にお供するよ。前線はまかせてね」
ひまたろう(二足歩行の犬……まあかなりの戦力になりそうだから連れていきましょう)
ひまたろうは、鬼の住むといわれる鬼ヶ島へ向けて歩を進めました。
ひまたろう(鬼……いったいどんなものなのかしら)
ひまたろう(威勢良く家を出てはきたものの、ちょっと自信ありませんわ)
「ひまたろうさん、ひまたろうさん、お腰につけたきびだんご、ひとつわたしにくださいな」
ひまたろう「誰?」
撫子「どうも、犬役の大室撫子です」
ひまたろう「ちょっと! ちゃんと役に徹してくださいよ! 本名明かしちゃダメでしょう!」
撫子「なんかもう面倒なんだよ。この犬耳に免じてはやく団子をおくれよ」
ひまたろう「撫子さん犬耳も似合いますわね……まあいいですわ。だんごをひとつあげましょう」
撫子「じゃあお礼に私もあなたの旅にお供するよ。前線はまかせてね」
ひまたろう(二足歩行の犬……まあかなりの戦力になりそうだから連れていきましょう)
19: 2012/07/07(土) 20:15:30.28 ID:xusfaAK40
――――――
撫子「鬼ヶ島ってのはあとどれくらいなわけ?」
ひまたろう「さあ……私もいったことないからよくわかりませんわ」
「ひまたろうさん、ひまたろうさん、お腰につけたきびだんご、ひとつわたしにくださいな」
ひまたろう「?」
撫子「あ、花子だ」
花子「花子花子だけど今日は花子じゃないし! 今日は猿だし!」
撫子「ずいぶんと髪の長い猿だねー」
花子「二足歩行の犬に言われたくないし!」
撫子「鬼ヶ島ってのはあとどれくらいなわけ?」
ひまたろう「さあ……私もいったことないからよくわかりませんわ」
「ひまたろうさん、ひまたろうさん、お腰につけたきびだんご、ひとつわたしにくださいな」
ひまたろう「?」
撫子「あ、花子だ」
花子「花子花子だけど今日は花子じゃないし! 今日は猿だし!」
撫子「ずいぶんと髪の長い猿だねー」
花子「二足歩行の犬に言われたくないし!」
21: 2012/07/07(土) 20:19:49.45 ID:xusfaAK40
ひまたろう「あ、あの……」
花子「あっ、ひまたろうさん。はやく団子をくださいし」
ひまたろう「ええ……」
花子「ありがとう。お礼に花子もひまたろうさんの旅にお供するし」
ひまたろう(なんか可愛いから連れていきましょう)
ひまたろう「よろしくお願いしますね、花子ちゃん」
撫子「足引っ張んじゃないよ?」
花子「大丈夫だし!」
花子「あっ、ひまたろうさん。はやく団子をくださいし」
ひまたろう「ええ……」
花子「ありがとう。お礼に花子もひまたろうさんの旅にお供するし」
ひまたろう(なんか可愛いから連れていきましょう)
ひまたろう「よろしくお願いしますね、花子ちゃん」
撫子「足引っ張んじゃないよ?」
花子「大丈夫だし!」
22: 2012/07/07(土) 20:23:05.96 ID:xusfaAK40
――――――
撫子「こっから船にのらなきゃいけないのか」
花子「ちょ、ちょっとこわいし……」
ひまたろう「いきましょう」
すいすい……
「ひまたろうさん、ひまたろうさん、お腰につけたきびだんご、ひとつわたしにくださいな」
ひまたろう「あっ」
花子「楓!」
楓「おねえちゃんたち、お久しぶりなの!」
花子「すごい! 飛んでる!」
楓「楓はキジだから飛ぶのは朝飯前なの」
撫子「いいなー私もキジがよかった」
花子「あ、あんまり物語を壊すようなこと言うなし……」
撫子「こっから船にのらなきゃいけないのか」
花子「ちょ、ちょっとこわいし……」
ひまたろう「いきましょう」
すいすい……
「ひまたろうさん、ひまたろうさん、お腰につけたきびだんご、ひとつわたしにくださいな」
ひまたろう「あっ」
花子「楓!」
楓「おねえちゃんたち、お久しぶりなの!」
花子「すごい! 飛んでる!」
楓「楓はキジだから飛ぶのは朝飯前なの」
撫子「いいなー私もキジがよかった」
花子「あ、あんまり物語を壊すようなこと言うなし……」
27: 2012/07/07(土) 20:28:13.25 ID:xusfaAK40
楓「あらためて、お団子ちょうだいなの!」
ひまたろう「これは最後のひとつなんですけど……まあ、あげましょう」
楓「ありがとうなの! お礼に楓もひまたろうさんの旅にお供するの!」
こうしてひまたろうは、犬の撫子と、猿の花子と、キジの楓を仲間にして鬼ヶ島へいよいよ上陸することとなりました。
撫子「ここが鬼ヶ島か」
花子「さっさと鬼をこらしめて帰るし」
楓「ゆだんたいてきなの!」
ひまたろう「そうですわね。まだ鬼がどんなものかもわかっていませんし……」
撫子「いやもう鬼が誰かはわかってるけどね」
ひまたろう「これは最後のひとつなんですけど……まあ、あげましょう」
楓「ありがとうなの! お礼に楓もひまたろうさんの旅にお供するの!」
こうしてひまたろうは、犬の撫子と、猿の花子と、キジの楓を仲間にして鬼ヶ島へいよいよ上陸することとなりました。
撫子「ここが鬼ヶ島か」
花子「さっさと鬼をこらしめて帰るし」
楓「ゆだんたいてきなの!」
ひまたろう「そうですわね。まだ鬼がどんなものかもわかっていませんし……」
撫子「いやもう鬼が誰かはわかってるけどね」
30: 2012/07/07(土) 20:31:59.57 ID:xusfaAK40
???「む、誰だ誰だ!」ずんずん
楓「あっ、誰かくるの!」
花子「ついにくるか……!」
櫻子「ややっ! 人の子一人にその他もろもろの獣がおる! 私に殺されにきたか!」
撫子「やっぱりアンタか」
花子「櫻子鬼のくせに身長変わってないとか……すげー弱そうだし」
ひまたろう(確かに私より小さいですわ……)
櫻子「して、何用だ? 貴様らを頃す前に話くらいは聞いてやろう」
ひまたろう「殺されに来たわけではありませんわ! 村の女の子をさらっていくという噂を聞いて、あなたをこらしめにきたのです」
櫻子「ふはは、そんなどこぞの昔話のようなことをする輩がいるとはな。面白い! どこからでもかかってこい!」
楓「あっ、誰かくるの!」
花子「ついにくるか……!」
櫻子「ややっ! 人の子一人にその他もろもろの獣がおる! 私に殺されにきたか!」
撫子「やっぱりアンタか」
花子「櫻子鬼のくせに身長変わってないとか……すげー弱そうだし」
ひまたろう(確かに私より小さいですわ……)
櫻子「して、何用だ? 貴様らを頃す前に話くらいは聞いてやろう」
ひまたろう「殺されに来たわけではありませんわ! 村の女の子をさらっていくという噂を聞いて、あなたをこらしめにきたのです」
櫻子「ふはは、そんなどこぞの昔話のようなことをする輩がいるとはな。面白い! どこからでもかかってこい!」
31: 2012/07/07(土) 20:35:12.49 ID:xusfaAK40
撫子「ところでこんなものが落ちてたよ」
櫻子「ああっ、私の金棒を! 返せこら!」
花子「隙あり!」げしっ
櫻子「ぐはっ」
楓「櫻子おねえちゃんは脇が弱いの。そこを重点的にいじめてあげるの!」
櫻子「いやああっ! だめぇぇ///」
ひまたろう「全然強くないですのねあなた」
櫻子「な、なんということだ……まさかこれほどまでに強いとは」ハァハァ
ひまたろう「降伏しなさい。そうすれば脇を責めるのをやめてあげましょう」
櫻子「降伏する! なんでも言うこと聞くから! だからその手を離してええええ!」
撫子「めちゃくちゃあっさり終わったな」
櫻子「ああっ、私の金棒を! 返せこら!」
花子「隙あり!」げしっ
櫻子「ぐはっ」
楓「櫻子おねえちゃんは脇が弱いの。そこを重点的にいじめてあげるの!」
櫻子「いやああっ! だめぇぇ///」
ひまたろう「全然強くないですのねあなた」
櫻子「な、なんということだ……まさかこれほどまでに強いとは」ハァハァ
ひまたろう「降伏しなさい。そうすれば脇を責めるのをやめてあげましょう」
櫻子「降伏する! なんでも言うこと聞くから! だからその手を離してええええ!」
撫子「めちゃくちゃあっさり終わったな」
33: 2012/07/07(土) 20:40:00.44 ID:xusfaAK40
ひまたろう「なんでもすると言いましたわね?」
櫻子「鬼に二言は……ない!」
ひまたろう「それじゃあ、あなたは私といっしょに来なさい」
櫻子「……え?」
ひまたろう「なんだかあなたを見ていると放っておけないんですの。私の元に置いておきますから、一緒にきなさい」
櫻子「そ、それって……」
撫子「うちの大将がアンタに惚れたんだってさ。わずらわしいことしてないでさっさと帰るよ」
ひまたろう「まだ惚れたなんて言ってませんわ!///」
楓「まだ、って言ってる時点で……」
櫻子「鬼に二言は……ない!」
ひまたろう「それじゃあ、あなたは私といっしょに来なさい」
櫻子「……え?」
ひまたろう「なんだかあなたを見ていると放っておけないんですの。私の元に置いておきますから、一緒にきなさい」
櫻子「そ、それって……」
撫子「うちの大将がアンタに惚れたんだってさ。わずらわしいことしてないでさっさと帰るよ」
ひまたろう「まだ惚れたなんて言ってませんわ!///」
楓「まだ、って言ってる時点で……」
36: 2012/07/07(土) 20:44:31.71 ID:xusfaAK40
こうしてなんやかんやで、ひまたろうは鬼をおとなしくさせることに成功しました。
そして、村にはまた噂が立ちました。
ひまたろうは、鬼と、犬と、猿と、キジを連れた村一番の美女だと。
~
撫子「…………」
撫子「なにこれ、誰が書いたの?」
櫻子「知らないよ。なんかノートが落ちてたから拾ったら書いてあった」
そして、村にはまた噂が立ちました。
ひまたろうは、鬼と、犬と、猿と、キジを連れた村一番の美女だと。
~
撫子「…………」
撫子「なにこれ、誰が書いたの?」
櫻子「知らないよ。なんかノートが落ちてたから拾ったら書いてあった」
38: 2012/07/07(土) 20:51:07.99 ID:xusfaAK40
向日葵「私が主人公ということでいいんですの……?」
花子「へったくそな文章だし……」
楓「お話としても短いの!」
撫子「オチも弱いなぁ……なんなんだこれは。でも私たちのことを知ってる奴が書いてるのは間違いないね」
櫻子「この中に書いた犯人がいるんじゃないの~?」ニヤニヤ
向日葵「あなたが一番書いてそうなのですけれど」
花子「櫻子にはこんなお話はかけないよ」
櫻子「私はこれ以下だって言うのか!?」
花子「へったくそな文章だし……」
楓「お話としても短いの!」
撫子「オチも弱いなぁ……なんなんだこれは。でも私たちのことを知ってる奴が書いてるのは間違いないね」
櫻子「この中に書いた犯人がいるんじゃないの~?」ニヤニヤ
向日葵「あなたが一番書いてそうなのですけれど」
花子「櫻子にはこんなお話はかけないよ」
櫻子「私はこれ以下だって言うのか!?」
78: 2012/07/07(土) 22:43:54.03 ID:xusfaAK40
『おんなのこ』
撫子「…………」サラサラ
花子「…………」カキカキ
櫻子「~♪ あ! この服かわいい!」ポリポリ
花子「もー櫻子うるさいしー……」
撫子「うんうん。雑誌ぐらい部屋で見なよ」
櫻子「えーいいじゃん。私はこうやって姉妹間のコミュニケーションをできるだけとろうと……」
花子「うそつけし」
櫻子「はいはい、じゃあ上行きますよ……あれ?」
花子「?」
79: 2012/07/07(土) 22:48:12.38 ID:xusfaAK40
櫻子「ほぉー……///」ニヤニヤ
花子「な、なにニヤニヤしてんだし」
櫻子「花子ってさー……女の子だよね」
花子「………はぁ?」
櫻子「いやーうんうん。結構女の子だ」
花子「当たり前だし……櫻子頭大丈夫?」
櫻子「いやいや、あ、ねーちゃんは私の言ってる意味わかるよね?」
撫子「うん分かる。花子すごい女の子」
花子「ねっ、ねーちゃんまで何言ってんだし!?///」
櫻子「だってさー、それ」チョイチョイ
花子「?」
櫻子「私があげた筆箱とかちゃんと使ってくれてるんだなーって」
花子「っ!?///」
花子「な、なにニヤニヤしてんだし」
櫻子「花子ってさー……女の子だよね」
花子「………はぁ?」
櫻子「いやーうんうん。結構女の子だ」
花子「当たり前だし……櫻子頭大丈夫?」
櫻子「いやいや、あ、ねーちゃんは私の言ってる意味わかるよね?」
撫子「うん分かる。花子すごい女の子」
花子「ねっ、ねーちゃんまで何言ってんだし!?///」
櫻子「だってさー、それ」チョイチョイ
花子「?」
櫻子「私があげた筆箱とかちゃんと使ってくれてるんだなーって」
花子「っ!?///」
81: 2012/07/07(土) 22:56:43.26 ID:xusfaAK40
櫻子「すごくない? これいつあげたんだっけ……ほら、こんなに使い込んであるのに新しいのに替えないとこがもうすごいよね」
花子「そ、それは……!///」
櫻子「この鉛筆もあげたやつだ。こんなに短くなるまで使ってさ……あ、この定規もだよね?」
花子「あゎ……ぁぅ……///」
撫子「その服も私のおさがりなんだよ。それ週一は必ず着てくれてるんだ」
櫻子「超偉いよ花子……ありがとね」
花子「うっ……うるさいしー!!///」ダッ
櫻子「あれ、どっか行っちゃった」
撫子「女の子だなー」
花子「そ、それは……!///」
櫻子「この鉛筆もあげたやつだ。こんなに短くなるまで使ってさ……あ、この定規もだよね?」
花子「あゎ……ぁぅ……///」
撫子「その服も私のおさがりなんだよ。それ週一は必ず着てくれてるんだ」
櫻子「超偉いよ花子……ありがとね」
花子「うっ……うるさいしー!!///」ダッ
櫻子「あれ、どっか行っちゃった」
撫子「女の子だなー」
83: 2012/07/07(土) 23:06:04.93 ID:xusfaAK40
~
花子(櫻子のバカ櫻子のバカ櫻子のバカ!)
花子「たまーに鋭いんだから……///」
花子「貰ったものを大切にするなんて普通だし!」
花子「女の子とか関係無いし」
花子「……櫻子がくれたからとかじゃないし……///」
花子「……さくらこ」
花子(こんなみじめな想いしてるとこも、もしかしたら女の子なのかもしれない……)
花子「あーあ、櫻子みたいに何も考えてない人になりたいなー」
櫻子「失礼なこと言うな!」ガチャ
花子「えっ……」
花子(櫻子のバカ櫻子のバカ櫻子のバカ!)
花子「たまーに鋭いんだから……///」
花子「貰ったものを大切にするなんて普通だし!」
花子「女の子とか関係無いし」
花子「……櫻子がくれたからとかじゃないし……///」
花子「……さくらこ」
花子(こんなみじめな想いしてるとこも、もしかしたら女の子なのかもしれない……)
花子「あーあ、櫻子みたいに何も考えてない人になりたいなー」
櫻子「失礼なこと言うな!」ガチャ
花子「えっ……」
85: 2012/07/07(土) 23:09:53.33 ID:xusfaAK40
花子「きっ、聴いてた!?」
櫻子「……聴いてた」
花子「違うから! さっき言ってたこと全部嘘!」
櫻子「花子は嘘なんて滅多につかないくらい良い子だってことは私知ってるから大丈夫だよ。うんうん」
花子「ほんとに違うからー!///」
櫻子「あー、私も花子みたいな可愛い女の子になりたいなー」
花子(櫻子の方が可愛いし……///)
櫻子「もしかして今、『花子より櫻子の方が可愛いし!』とか思った?」
花子「なっ!?///」
櫻子「わー当たったー!」
花子「当たってないから! そんなこと考えてないから!」
櫻子「花子は嘘が下手だなー」ニヤニヤ
花子「ほ、本当に違うから……///」
櫻子「……聴いてた」
花子「違うから! さっき言ってたこと全部嘘!」
櫻子「花子は嘘なんて滅多につかないくらい良い子だってことは私知ってるから大丈夫だよ。うんうん」
花子「ほんとに違うからー!///」
櫻子「あー、私も花子みたいな可愛い女の子になりたいなー」
花子(櫻子の方が可愛いし……///)
櫻子「もしかして今、『花子より櫻子の方が可愛いし!』とか思った?」
花子「なっ!?///」
櫻子「わー当たったー!」
花子「当たってないから! そんなこと考えてないから!」
櫻子「花子は嘘が下手だなー」ニヤニヤ
花子「ほ、本当に違うから……///」
88: 2012/07/07(土) 23:22:52.45 ID:xusfaAK40
櫻子「花子」
花子「な、なに?」
櫻子「好き」
花子「えっ!?///」
櫻子「私、花子が大好き。花子は私のこと好き?」
花子「す……」
花子「好き! 花子も櫻子のこと大好きー!!」
櫻子「わーい」
花子「な、なに?」
櫻子「好き」
花子「えっ!?///」
櫻子「私、花子が大好き。花子は私のこと好き?」
花子「す……」
花子「好き! 花子も櫻子のこと大好きー!!」
櫻子「わーい」
89: 2012/07/07(土) 23:26:38.66 ID:xusfaAK40
花子「え……反応薄くない!?」
櫻子「え? いや嬉しいよ」
花子「そうじゃなくて、両想いなんだからもっとこう……!」
櫻子「両想い!? 私普通に妹として好きって言ったんだけど」
花子「え……」
櫻子「な、なるほど花子はそんなに私のことが好きだったのか……///」ポリポリ
花子「あっ、ち、違う! 花子も普通に姉として好きというかなんというか……!」
櫻子「あ、嘘ついてる時の目だ」
花子「くっ……///」
櫻子「え? いや嬉しいよ」
花子「そうじゃなくて、両想いなんだからもっとこう……!」
櫻子「両想い!? 私普通に妹として好きって言ったんだけど」
花子「え……」
櫻子「な、なるほど花子はそんなに私のことが好きだったのか……///」ポリポリ
花子「あっ、ち、違う! 花子も普通に姉として好きというかなんというか……!」
櫻子「あ、嘘ついてる時の目だ」
花子「くっ……///」
92: 2012/07/07(土) 23:37:53.97 ID:xusfaAK40
櫻子「おっと今日はこの辺にしとこう。あんまりいじると泣いちゃうからね」
花子「泣かないしー!!」
櫻子「じゃーねー♪」
櫻子「あ、言い忘れてた」
花子「今度は何だし!?」
櫻子「私たち、両想いだったね!」
花子「……は!?」
櫻子「じゃねっ!」
花子「わー待てー!///」
花子「泣かないしー!!」
櫻子「じゃーねー♪」
櫻子「あ、言い忘れてた」
花子「今度は何だし!?」
櫻子「私たち、両想いだったね!」
花子「……は!?」
櫻子「じゃねっ!」
花子「わー待てー!///」
93: 2012/07/07(土) 23:42:12.46 ID:xusfaAK40
『まいごのまいごのあかりちゃんー
きょーうのぶたいはおおむろけー』
あかり「どうしよう、あかり猫さん追いかけてたら迷子になっちゃったよぉ……」
ぴょこっ
あかり「あっ、あそこの曲がり角にさっきの猫さんらしき尻尾が! 」
あかり「猫さーん♪」ぎゅっ
あかり「えっ」
撫子「…………」フリフリ
あかり「ごっ、ごめんなさい! まさか人の尻尾だとは思わなくて……!」
撫子「あー、いいよ。よくあるからこういうの」
あかり(なんでこの人尻尾と猫耳付けてるんだろう……)
きょーうのぶたいはおおむろけー』
あかり「どうしよう、あかり猫さん追いかけてたら迷子になっちゃったよぉ……」
ぴょこっ
あかり「あっ、あそこの曲がり角にさっきの猫さんらしき尻尾が! 」
あかり「猫さーん♪」ぎゅっ
あかり「えっ」
撫子「…………」フリフリ
あかり「ごっ、ごめんなさい! まさか人の尻尾だとは思わなくて……!」
撫子「あー、いいよ。よくあるからこういうの」
あかり(なんでこの人尻尾と猫耳付けてるんだろう……)
95: 2012/07/07(土) 23:45:59.27 ID:xusfaAK40
あかり「えっと、私ちょっと迷子になっちゃったみたいなんですけど、ここがどこだか教えてもらえますか?」
撫子「えーっとね……言葉で説明するのは難しいなぁ。私の家ここからちょっと行ったとこなんだけどさ、寄りなよ」
あかり「えっ、いいんですか??」
撫子「いいよいいよ。見たところ良い子っぽいし」
あかり(親切な人でよかったよぉ)
撫子「…………」スタスタ
あかり「…………」
撫子「えーっとね……言葉で説明するのは難しいなぁ。私の家ここからちょっと行ったとこなんだけどさ、寄りなよ」
あかり「えっ、いいんですか??」
撫子「いいよいいよ。見たところ良い子っぽいし」
あかり(親切な人でよかったよぉ)
撫子「…………」スタスタ
あかり「…………」
98: 2012/07/07(土) 23:50:09.16 ID:xusfaAK40
撫子「……ん、なに?」
あかり「いやあの、なんで猫みたいな格好してるんですか……?」
撫子「話すと長くなるんだよねー」
あかり「へぇ……」
撫子「まあでも一言で言っちゃうとね」
あかり「言っちゃうと?」
撫子「趣味、かな」
あかり「…………」
撫子「…………」スタスタ
あかり(短くまとまった!?)ガーン
あかり「いやあの、なんで猫みたいな格好してるんですか……?」
撫子「話すと長くなるんだよねー」
あかり「へぇ……」
撫子「まあでも一言で言っちゃうとね」
あかり「言っちゃうと?」
撫子「趣味、かな」
あかり「…………」
撫子「…………」スタスタ
あかり(短くまとまった!?)ガーン
99: 2012/07/07(土) 23:54:29.35 ID:xusfaAK40
撫子「ここだよ」
あかり「あれ!? ここ櫻子ちゃんのお家じゃ……」
撫子「え、櫻子の友達なの?」
あかり「はい、同じクラスで……あ、遅れました。私赤座あかりです」
撫子「あー君が噂のあかりちゃんか」
あかり「噂!? 櫻子ちゃん私のこと何て言ってるんですか……?///」
撫子「良い子だーって」
あかり「うんうん」
あかり「……他には?」
撫子「いやもう、とにかく。とにかく良い子だって」
あかり(褒められてるはずなのに……そんなに嬉しくないよぉ)
あかり「あれ!? ここ櫻子ちゃんのお家じゃ……」
撫子「え、櫻子の友達なの?」
あかり「はい、同じクラスで……あ、遅れました。私赤座あかりです」
撫子「あー君が噂のあかりちゃんか」
あかり「噂!? 櫻子ちゃん私のこと何て言ってるんですか……?///」
撫子「良い子だーって」
あかり「うんうん」
あかり「……他には?」
撫子「いやもう、とにかく。とにかく良い子だって」
あかり(褒められてるはずなのに……そんなに嬉しくないよぉ)
101: 2012/07/07(土) 23:59:25.37 ID:xusfaAK40
撫子「なんだ櫻子の友達なら話が早いや。私櫻子の姉の撫子です」
あかり「あー撫子さん。私一回櫻子ちゃんのお家来たことあるんですよ。その時はちょっと会えなかったみたいですけど」
撫子「あーそうだったんだ。中に櫻子いると思うからさ、ちょっと遊んできなよ」
あかり「わぁい、お邪魔しまーす……」
撫子「あれ、櫻子の靴無いや」
あかり「え?」
花子「ねーちゃんおかえり」
撫子「花子、櫻子は?」
花子「知らんし」
あかり「…………」
あかり「あー撫子さん。私一回櫻子ちゃんのお家来たことあるんですよ。その時はちょっと会えなかったみたいですけど」
撫子「あーそうだったんだ。中に櫻子いると思うからさ、ちょっと遊んできなよ」
あかり「わぁい、お邪魔しまーす……」
撫子「あれ、櫻子の靴無いや」
あかり「え?」
花子「ねーちゃんおかえり」
撫子「花子、櫻子は?」
花子「知らんし」
あかり「…………」
102: 2012/07/08(日) 00:03:07.98 ID:3pdEGi650
花子「……どちらさまですか?」
あかり「初めまして、赤座あかりです」
花子「あーあの噂の……良い子の人」
あかり(櫻子ちゃんもうちょっと別の説明してよぉ……)
撫子「まあいいや。すぐに帰ってくると思うから上がって待ってて?」
あかり「えっとあの、ここからなら私一人でも帰れるから大丈夫なんですけど……」
撫子「いいんだよ折角会ったんだからさ。こういう時は黙ってもてなされときな」
あかり「はぁ……」
あかり「初めまして、赤座あかりです」
花子「あーあの噂の……良い子の人」
あかり(櫻子ちゃんもうちょっと別の説明してよぉ……)
撫子「まあいいや。すぐに帰ってくると思うから上がって待ってて?」
あかり「えっとあの、ここからなら私一人でも帰れるから大丈夫なんですけど……」
撫子「いいんだよ折角会ったんだからさ。こういう時は黙ってもてなされときな」
あかり「はぁ……」
103: 2012/07/08(日) 00:08:05.88 ID:3pdEGi650
花子「お茶ですし」コトン
あかり「あ、ありがとうございます♪」
花子「…………」
あかり「…………」
花子「ノータッチ?」
あかり「えっ!?」
花子「この耳と尻尾にはノータッチですか?」
あかり(気にかけてほしかったのか……)
あかり「あ、ありがとうございます♪」
花子「…………」
あかり「…………」
花子「ノータッチ?」
あかり「えっ!?」
花子「この耳と尻尾にはノータッチですか?」
あかり(気にかけてほしかったのか……)
105: 2012/07/08(日) 00:13:40.97 ID:3pdEGi650
あかり「えっと、その耳と尻尾可愛いね♪ なんで付けてるの?」
花子「えーなんでって聞かれるとちょっと話長くなるし……///」フリフリ
花子「まあでも一言で言うなら」
あかり「言うなら?」
花子「おしゃれ」
あかり(四文字でまとまってるよぉ……)
花子「えーなんでって聞かれるとちょっと話長くなるし……///」フリフリ
花子「まあでも一言で言うなら」
あかり「言うなら?」
花子「おしゃれ」
あかり(四文字でまとまってるよぉ……)
107: 2012/07/08(日) 00:23:40.90 ID:3pdEGi650
あかり「ここのお家は猫さんみたいにするのが好きなのかなっ♪ 櫻子ちゃんとかも普段つけてたり?」
花子「つけてるというかつけさせられてるというか……まあ付けてるし」
あかり(ちょっと見てみたい……///)
花子「あ、余ってるのがあるし。あげるし!」
あかり「えーっ?」
スチャ
花子「なかなかいけてるし!」
あかり(あかり何やってるんだろ……)
花子「つけてるというかつけさせられてるというか……まあ付けてるし」
あかり(ちょっと見てみたい……///)
花子「あ、余ってるのがあるし。あげるし!」
あかり「えーっ?」
スチャ
花子「なかなかいけてるし!」
あかり(あかり何やってるんだろ……)
108: 2012/07/08(日) 00:27:35.80 ID:3pdEGi650
「ただいまーっ」ガチャ
花子「あ、きたし」
あかり「えっ!?」
櫻子「ただいまー、あのさ花子……って」
あかり「あ、あはははは……///」
櫻子「…………」
花子「おかえりし」
櫻子「あ、牛乳とフロスティ買ってきたよ。ほら」
花子「ありがとうし」
あかり「ちょっとは触れてよぉ!!」
花子「あ、きたし」
あかり「えっ!?」
櫻子「ただいまー、あのさ花子……って」
あかり「あ、あはははは……///」
櫻子「…………」
花子「おかえりし」
櫻子「あ、牛乳とフロスティ買ってきたよ。ほら」
花子「ありがとうし」
あかり「ちょっとは触れてよぉ!!」
110: 2012/07/08(日) 00:31:21.60 ID:3pdEGi650
櫻子「ごめんごめん。あかりちゃん何やってんの?」
あかり「ちょっと迷子になっちゃって……そしたら撫子お姉さんが見つけてくれて、今に至るの」
櫻子「あれ? でもあかりちゃんここからなら帰れるんじゃないの?」
あかり「そ、それはそうだけど、お姉さんが櫻子ちゃん来るまで待ってなーって言うから……」
櫻子「なるほど。……で、その耳と尻尾は何?」
あかり「え!? いやこれは、なんというかこのお家のしきたりなんでしょ……?」
櫻子「なにそれ、そんなしきたりないけど」
あかり「えー!? だって花子ちゃんも今つけて……」
花子「?」
あかり「外してるー!?」
あかり「ちょっと迷子になっちゃって……そしたら撫子お姉さんが見つけてくれて、今に至るの」
櫻子「あれ? でもあかりちゃんここからなら帰れるんじゃないの?」
あかり「そ、それはそうだけど、お姉さんが櫻子ちゃん来るまで待ってなーって言うから……」
櫻子「なるほど。……で、その耳と尻尾は何?」
あかり「え!? いやこれは、なんというかこのお家のしきたりなんでしょ……?」
櫻子「なにそれ、そんなしきたりないけど」
あかり「えー!? だって花子ちゃんも今つけて……」
花子「?」
あかり「外してるー!?」
111: 2012/07/08(日) 00:35:17.93 ID:3pdEGi650
櫻子「あかりちゃんそういう趣味あったんだねー。まあでも、うん。かわいいかわいい」
あかり「めちゃくちゃだよぉ……」
櫻子「あ、私向日葵に呼ばれてるからもういくね? あかりちゃんお腹減ったら適当にその辺のもの食べていいからね。じゃあねー」
あかり「ええぇぇ~!? あかりなんのために待ってたの……??」
花子「どうしますし?」
あかり「すみません、帰らさせて頂きます……」
花子「一名様お帰りですしー」
あかり「めちゃくちゃだよぉ……」
櫻子「あ、私向日葵に呼ばれてるからもういくね? あかりちゃんお腹減ったら適当にその辺のもの食べていいからね。じゃあねー」
あかり「ええぇぇ~!? あかりなんのために待ってたの……??」
花子「どうしますし?」
あかり「すみません、帰らさせて頂きます……」
花子「一名様お帰りですしー」
113: 2012/07/08(日) 00:41:39.58 ID:3pdEGi650
~
あかり(櫻子ちゃんのお家疲れちゃうよぉ……)
あかり「ただいま~」
あかね「あら、おかえりあか……っ!?///」
あかり「? どうしたの?」
あかね「…………」
パシャパシャパシャ!
あかり「な、なんで写真撮るのー!?」
あかね「あかり、猫耳なんて洒落てるわね。でもお姉ちゃん、そういうあかりもいいと思うわ♪」ニコッ
あかり「わぁ!? 外すの忘れてたー!!」
~fin~
あかり(櫻子ちゃんのお家疲れちゃうよぉ……)
あかり「ただいま~」
あかね「あら、おかえりあか……っ!?///」
あかり「? どうしたの?」
あかね「…………」
パシャパシャパシャ!
あかり「な、なんで写真撮るのー!?」
あかね「あかり、猫耳なんて洒落てるわね。でもお姉ちゃん、そういうあかりもいいと思うわ♪」ニコッ
あかり「わぁ!? 外すの忘れてたー!!」
~fin~
116: 2012/07/08(日) 00:51:18.20 ID:Y7xvGRkSO
乙
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