男「女とけんかした」

男友「えーーー？！？！？！」

男「うるさい」

男友「なんでさ？お前らドがつくほど仲がいいのに」

男「それがさ……」

女友「男が浮気？」

女「そう」

女友「うっそ、信じられない…だってあの男がだよ？」

女「私も目を疑ったわ、あいつがなんで、って」

女友「あんたが浮気現場に遭遇した感じ？」

女「そう。そして激昂してぶん殴って泣きながら帰った」

女友「あんたやるわね…」

ばきっ

男「いって…」

男友「お前、最低だよ」

男友「よくもまぁそんな涼しい顔で言えるよ」

男友「二度と顔見せんな。がっかりだわ」ﾀﾞｯ

男「……」

男「…ちゃんと最後まで聞けよ…」

男「どいつもこいつもすぐ殴りやがって…」ｲﾃﾃ

放課後

男「…」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

女友「…あっ」

男「おっ…」

女友「…ひどい顔だね」

男「あいつら利き手違うから両頬腫れた…」

女友「まぁ、自業自得だよ」

男「はぁ…お前まで…」

女友「話は聞くよ、あたしは」

男「助かる…」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

女「」ｲﾗｲﾗｲﾗ

男友「」ｲﾗｲﾗｲﾗ

女・男友「あっ」

女・男友「…………」

女・男友「…この度は…」

女・男友「…………」


女「……どっかでお話しよっか」

男友「おう…」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

女友「…つまり、それはただ相手がちょっと男に対してべたべたしてただけなのね？」

男「そう。女だから無理やりには振りほどけなくてさ」

女友「ちゃんとあの子にも言ってあげればいいのに」

男「だから言う前にこうなったんだって…」

女友「あはは、そうだったね」

男「あいつがこんなに怒るのも初めてじゃないけど」

男「いつもそれとなく自然と仲直りするんだよ」

男「でも今回のは、どうだろう」

女友「うーん、難しいかもね」

女友「ていうか本当に何も言ってないの？」

男「当時の状況を言ったら間髪いれず殴ってきた」

女友「そっか…」

女友「………」

女友「……ん？」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ス●タバ

男友「本当に最低だよ」

女「本当にね。浮気とか」

男友「しかも自分に浮気してたこと堂々と言ってきたよ」

女「なにそれ、最悪！」

男友「あーーーあんな奴だとは思ってなかったのに…」

女「あたしも……結構ショック」

男友「ね……」

女「…気分かえに、さ」

女「デート、しない……？」

男友「…いいよ、どこいこうか」

女「とりあえず駅前いこっか」

男友「おっけ！」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
駅前


女友「たぶん、ここにきてると思うんだよね」

男「今は会わない方いいと思うんだが…」

女友「いや、絶対ちゃんと向き合って話すべき」

女友「あたしもちゃんと立ち会うからさ」

女友「（なんか合点いかないこともあるし）」

男「しょうがねえな…」

男「多分あいつと一緒にいる気がするんだよな」

男「とりあえず西口のＬ●ＦＴ行こうぜ」

女友「女香水とか好きだからあそこのお店にいそうだしね」

男「よし、いくぞ」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

某香水とかのお店


女「あ、これ見た目もかわいい！」

男友「あ、いいね！匂いも好きだなぁ」

女「でもこっちも捨てがたい…」

男友「片方買ってあげようか？」

女「え！いやいやいや。……いいの？」

男友「うん！なんというか、ね？プレゼント」ｱﾊﾊ

女「まじか！！ありがとう！！大切にする！！！」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
某お店前



男「！いた」

女友「あ、ほんと。相変わらず仲良しね～」

女友「……妬けちゃう？」

男「…別にそんなことはねぇけど…」

女友「あはは」

女「…あ！！浮気野郎！！！！でたな！！」

男「ちょ、大声で」

男友「…次は女友？」

女友「いやいや、そんなんじゃないし！」

店員「お、お客様…」

女「最低！！帰れ！！いや帰る！！」

女「あばよ！やりチンすけこまし朴念仁！！！」ﾀﾞｯ

男友「あ、待って！」ﾀﾞｯ

男「ひどい言われようだ」ｼｸｼｸ

女友「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ！追いかけるわよ！！」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

改札前





女「はぁはぁ」

男友「はぁはぁはぁ」

女「…牛タン食いてえ」

女友「おい」

男友「元陸上部からは逃げきれなかったよ……」

女友「いいからちゃんと男の話聞いてあげな」

女友「誤解なんだから」

女「そんなわけ…あたしが実際見たし」

女友「それが誤解だったの」

女友「さ、どっかカフェいくわよ。…男もちょうどきたし」

男「はぁはぁはぁ！！つ、つかれた……っ！」

男友「…ふん」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
怒涛る

女・男友「え」

男「だから、あれは従姉だっつの」

男「姉みたいなもんだからさ、全くそんな気はございません」

男「ｱﾝﾀﾞｽﾀﾝ？」

女・男友「ＹＥＳ…」

女友「これで一安心、ね」

男友「ごめん…勘違いしちゃって」

女「申し訳ないです…」

男「殴られたことは一生忘れない」

女・男友「お、お許しを～」

女友「まぁ、その辺にしといてやりなよ」

女友「ちゃんと反省してるみたいだし」

男「…そうだな。許そう。許してやろう」

女・男友「ありがとうございます！！」

男「ただし！！」

女・男友・女友「？」

男「仲直りのキスをしてもらう」

男「今！ここで！！」

女・男友・女友「えっ」

女友「ま、まてまて落ち着け？公衆の場だぞ？だから」

男「だからこそだ」

男「俺は羞恥心などない」

男「何せお前と付き合ってることは誇りにさえ思ってる」

男「お前だけに恥ずかしがってもらうぞ」

女友「そんなむちゃくちゃな…」

女友「てかあたしらも恥ずかしいんだけど……」

女「いいだろう」

女友「え」

女「あたしは構わない」

女「他二人次第よ」

男友「…自分も別に…いいけど…」

女友「正気かよお前ら。…まぁ好きにしなよ」

男「よし。せめてもの情けとして俺からしてやろう」

男「…いくぞ」

ﾁｭｯ

男「ん」ｽｯ

男「はい、終わり」

男友「なんというか……得も言われぬ恥ずかしさだな……」

女「ふぇぇ」

女友「………」

女友「………………」

女友「ちょっと待って」

男「？なんだ？」

女友「なんで」

女友「なんで男友にキスしたの？」

男「？」

女「大丈夫？女友？」

女友「え？あたしがおかしい？」

男友「うん」

女友「んんんん？？？？？？？？？？？」

男「…まさか」

男「まさかだけど、」

男「俺の彼女は」

男「女だと思ってた？」




女友「はい」

女・男友「え～～！？！？」

男友「ひ、ひどい…あたし、女より女子力無いからかな……氏にたい…」

女「し、しっかりしろぉぉ！！全然かわいいから！！！めちゃくちゃ！！」

女「時空要塞のよりもっと上をいくアイドルにもなれるから！！！！」

男「どんな励ましだよ…」

男「ってか女友、まじかよ…」

女友「まじかよって言いたいのはあたしだよ…」

女友「男と女、よく一緒に帰ってたじゃん…」

男「まぁ同じ電車使ってるし」

女友「よく一緒にラ●ワンで遊んでるって言ってたじゃん……」

女「ま、隣の駅だし。暇つぶしとしてよく行ってたね」

女友「それは彼女の男友としてはどうなの……」

男友「別になんとも？というかたまにあたしも混ざってたし」

女友「……そんな……しかもさりげなくあたしはぶられてる……」

女「だって帰る方真逆だし…誘うのも悪いかなって…男が」

男「俺のせいかよ」

女友「誘ってくれよぅ……」ｼｸｼｸ

男「あー…わかったわかった」

男「てか今から行くか。どうせ明日休みだし」

女「いいね！遊びたいぜ！！ＦＯＯＯＯＯＯ！！！！」

男友「行こう行こう！ついでに今日は男んち泊まろっかな///」

ﾜｲﾉﾜｲﾉｶﾞﾔｶﾞﾔ

女友「…………」

女友「なんだったんだ…これは…」

女友「（ていうか男の彼女が男友なら、男友って表現よくねーだろ…）」


おすまい

なんだホ〇か乙

いやホ〇じゃなくて
男友が女だったってことだろ？