1: 2008/09/27(土) 21:16:45.90 ID:2UkyvraP0
リュウ「真空ゥウ!波動k…」

水銀燈「しぃんくゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

リュウ「な、なんだお前は!?」

水銀燈「ちょっとアナタ!今真紅の名を呼んだでしょ」

リュウ「いや、しんくじゃなくてしんk…」

水銀燈「しぃんくゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

リュウ「…」

3: 2008/09/27(土) 21:18:01.97 ID:2UkyvraP0
水銀燈「でぇ?アナタは手から弾を出す時、しんくうって叫ぶのが癖なのねぇ」

リュウ「いや、別に癖って訳じゃあ・・・」

水銀燈「まったく迷惑な癖ね、巻き込まれる身にもなって欲しいわぁ」

リュウ「…」

4: 2008/09/27(土) 21:18:54.41 ID:2UkyvraP0
ゴソゴソ

水銀燈「ちょっとぉあなたのバッグ、服しかはいってないじゃなぁい」

リュウ「勝手に荷物を漁らないでくれ」

水銀燈「私とひと勝負どう?勝ったほうがこのバッグの持ち主よぉ」

リュウ「…女の子に手荒な真似はしたくないんだ。おとなしくバッグを置いて去ってくれないか」

水銀燈「ほぉら、隙だらけよ」

5: 2008/09/27(土) 21:19:21.67 ID:2UkyvraP0
ヒュッ

リュウ「くっ…羽?」

水銀燈「ほぉら、ほらぁ、それでもカラテカなの?」

ヒュヒュヒュッ

リュウ「怪しげな術を…!!ただのコソドロという訳でもあるまい…何者だ!?」

水銀燈「私は水銀燈ー…誇り高きローゼンメイデン第一ドールよぉ」

リュウ「ローゼン…?」

6: 2008/09/27(土) 21:20:06.99 ID:2UkyvraP0
水銀燈「うふふ、逃げてばかりじゃ勝てないわよぉ」

ヒュヒュヒュッ

リュウ「くっ…間合いをとってはやられる!ここは一気に距離を詰めて…」

リュウ「コォォ…波動…」

ヒュッ…ポテッ

リュウ「…お、おいどうした?」

水銀燈「…お腹がすいて動けないわぁ…」

リュウ「…」

7: 2008/09/27(土) 21:21:06.09 ID:2UkyvraP0
水銀燈「まったく、食べ物あるならあるっていいなさいよ」

パクパクパク

リュウ「おい、あまりがっつくと喉に詰まらせるぞ」

水銀燈「おまけにこの硬いパンは何よ。まずいったらないわぁ…ハグハグ」

パクパクパク…グゥ…ムームームー

リュウ「まったく…ほら水だ」

ゴクゴクゴク

水銀燈「ぷはぁっ…水とパンだけなんて寂しい食事ね」

リュウ「悪いな…今はふところが寂しいんだ」

13: 2008/09/27(土) 21:36:32.15 ID:2UkyvraP0
ブロロロロ

ショーン「いやぁ~久しぶりですねリュウさん。最初は驚きましたよリュウさんが女の子連れてるなんて、へへへ」

リュウ「…ショーン…ちゃんと前を見て運転しろ」

ショーン「へへへ…ケン師匠に用ってのはその女の子絡みなんでしょ?」

ショーン「ケン師匠といいリュウさんといい女の子にはてんで甘いんだから」

リュウ「…ケンは相変わらずなのか?」

ショーン「ケン師匠?相変わらずバカ強っすよ。でも、ただ…」

リュウ「ただ?」

14: 2008/09/27(土) 21:40:42.12 ID:2UkyvraP0
ケン「カナァアアアアア!!」

スリスリスリ

金糸雀「け、ケンちゃん、ほっぺたがまさちゅーせっちゅぅううう」

リュウ「…」

ショーン「…」

16: 2008/09/27(土) 21:46:58.65 ID:2UkyvraP0
ケン「久しぶりだな、リュウ」

リュウ「…ケン、その子は?」

金糸雀「ローゼンメイデン第二ドール 金糸雀とはカナのことかしら~」

リュウ「ローゼン!?」

ガシッ

金糸雀「な、なにかしら~!?」

ケン「おい!リュウ?」

リュウ「この子のことが分かるか?」

17: 2008/09/27(土) 21:52:22.57 ID:2UkyvraP0
金糸雀「す、水銀燈?」

ケン「なんだあ?お前もローゼンメイデンのマスターなのか?」

リュウ「…マスター?なんのことかは知らないがこの子が倒れたまま動かなくなってしまったんだ」

リュウ「ケンなら何か分かるんじゃないかと思ってな…」

金糸雀「…これは螺子が切れているのかしら?」

リュウ「螺子…?何のことだ」

ケン「リュウ、ローゼンメイデンってのは…」

18: 2008/09/27(土) 22:02:47.83 ID:2UkyvraP0
リュウ「…」

ケン「っとまあ、これがローゼンメイデンの話だ」

金糸雀「見たところどこも壊れたところはないのかしら」

リュウ「…水銀燈も金糸雀も人形なのか…信じられん」

ケン「まあ俺も最初は信じられなかったけどな」

金糸雀「ケンちゃんはカナのマスターかしらー」

リュウ「じゃあ水銀燈も螺子を巻けば動けるようになるんだな?」

カリカリカリ

金糸雀「ちょ、ちょっと待つかしらー!!」

19: 2008/09/27(土) 22:07:41.56 ID:2UkyvraP0
リュウ「なんだ?」

金糸雀「ちゃんとケンちゃんの話を聞いていたのかしらー?」

金糸雀「ローゼンメイデンは戦いあう運命…それがアリスゲーム」

金糸雀「今なら水銀燈のローザミスティカを楽してズルしていただきかしらー?」

リュウ「…」

ケン「おい、カナ!」


21: 2008/09/27(土) 22:17:06.02 ID:2UkyvraP0
金糸雀「こればっかりはケンちゃんとはいえ譲れないかしら!」

ケン「カナ…」

パーン

ショーン「し、師匠がカナを殴った…!?」

金糸雀「ケ、ケンちゃん…」

ケン「カナ…俺はアリスゲームというものをよく知らない」

ケン「…だが動けない相手に止めを刺すなど格闘家として見過ごせやしない!」

金糸雀「…うっ…アリスゲームのこともよく知らないで口を出さないでほしいかしらー!」

ケン「俺はカナのマスターとして正々堂々戦いを挑んで欲しいんだ!」

リュウ「ケン…」

22: 2008/09/27(土) 22:23:05.43 ID:2UkyvraP0
金糸雀「うっ…うっ…」

ケン「リュウ…悪いが今日は引き上げてくれないか?」

リュウ「ああ…」

ケン「ショーン、リュウを送ってくれないか?」

ショーン「…あ、は、はい」

24: 2008/09/27(土) 22:29:47.06 ID:2UkyvraP0
ショーン「…リュウさん、すいませんね」

リュウ「いや、お前が気にすることはないさ」

リュウ「ローゼンメイデンのことが分かっただけでも助かったしな」

リュウ「さてすぐにでも螺子を巻いてやりたいが車の中で暴れられても困るな…」

ショーン「そ、そんなに凶暴なんすか?その人形」

リュウ「ああ、最初俺に襲い掛かってきたくらいだ」

ショーン「…広いところにいったほうがいいっすね。道場がいいかな」

25: 2008/09/27(土) 22:33:21.19 ID:2UkyvraP0
カリカリカリ

リュウ「…これでいいかな?」

ショーン「お、動いた」

水銀燈「ちょっと!いつまで待たせんのよ!本当ォ使えないわね!」

水銀燈「それになあにぃ?隣の黒くて汚いものは!」

ショーン「…なるほど、こりゃあ凶暴そうだ」

26: 2008/09/27(土) 22:37:56.33 ID:2UkyvraP0
リュウ「水銀燈、ショーンはお前が動けるよう協力してくれたんだ。感謝の言葉の一つもあっていいんじゃないか?」

水銀燈「ばぁかじゃないのぉ!螺子を巻くくらい誰にだってできるじゃなぁい!ホントおばかさぁん!」

リュウ「…」

ショーン「…」

27: 2008/09/27(土) 22:45:18.39 ID:2UkyvraP0
水銀燈「…ま、まぁ感謝のひとつもしてあげない事もないわよぉ」

ショーン「素直じゃないな…」

水銀燈「それにしても金糸雀…あの子ってばぁ顔に似合わずえげつないこと考えるわね」

リュウ「!?…おまえ動けないときの記憶があるのか?」

水銀燈「…少しわね」

水銀燈「待ってなさぁい金糸雀!今からジャンクにしに行ってあげるわぁ」

???「おっと少し待ってくれないか」

28: 2008/09/27(土) 22:55:37.09 ID:2UkyvraP0
ショーン「し、師匠!?」

リュウ「ケン…何故ここが?」

ケン「出来の悪い弟子と腐れ縁のお前のことだ。行き先くらい検討がつくさ」

ショーン「…ここに来たのはいいんすけど何故胴着なんすか?」

ケン「なあに、俺のローゼンメイデンに真の格闘家の戦いって奴を見せてやろうと思ってな」

スッ

金糸雀「あ、あぅ…」

水銀燈「あなたから来るなんていい度胸じゃなぁい…さっきはよくも…」

金糸雀「や、やっぱり聞かれてたかしら~~~」

29: 2008/09/27(土) 23:07:34.73 ID:2UkyvraP0
ケン「ちょっと待ってくれ水銀燈」

水銀燈「なあにぃ?何で私が金糸雀のミーディアムの言うこと聞かなきゃいけないの!」

ケン「おまえの言いたいことは分かる…でも少し待ってくれないか?」

水銀燈「フンッ…あなたのおかげでおばかさぁん達が螺子を巻くことが分かったのもあるしね…いいわ」

ケン「すまんな…さてリュウ、俺の言いたいことは分かるな」

リュウ「ああ」

ショーン「うおお!!久々のリュウ・ケン対決!!」

30: 2008/09/27(土) 23:14:36.19 ID:2UkyvraP0
水銀燈「…ちょっとぉ何をする気ぃ?」

ケン「お前達ローゼンメイデンには戦う心構えって奴がなっちゃいねえ」

リュウ「俺達が今見せてやるさ!真の戦いって奴を」

水銀燈「ふん、馬鹿じゃないのぉ?ここで金糸雀のミーディアムが傷つけば私がますます有利になるだけよぉ」

金糸雀「あうぅ~~~、ケンちゃん…」

水銀燈「負けるんじゃないわよぉ、リュウ!」

31: 2008/09/27(土) 23:21:29.93 ID:2UkyvraP0
リュウ「ぐっ…うぅっ」

ショーン「あ、あのリュウさんがやられっぱなしだ…」

水銀燈「ちょっとぉ!何やってるのリュウ!」

リュウ(違う!?今までのケンじゃない!?)

リュウ(技の切れ…威力 全てにおいて強くなっている!!!)

リュウ(いや…物理的な強さだけでなく…何か別の「力強さ」を感じる…)

33: 2008/09/27(土) 23:28:32.19 ID:2UkyvraP0
ケン「どうだい?リュウ…俺は見つけたぜ…「真の格闘家」ってヤツを!!」

リュウ「…ならば見せてもらおう!「真の格闘家」への道を見出した者の強さを!!」

ケン「へへ…かかって来なリュウ!!」

ドガァ!

リュウ「ぐぅっ…」

ケン「数ヶ月前のことだ…俺がカナと出会ったのは…」

金糸雀「…ケンちゃん…」

35: 2008/09/27(土) 23:41:45.99 ID:2UkyvraP0
ケン「金糸雀と出会って俺は初めて他人の為に拳を振るった。金糸雀を守るために」

ケン「守りたい、守るために強くありたい…そう願う心が俺を強くする!」

ケン「俺ひとりでは決して手に入れられない心の力…それが俺の見出した真の格闘家への道だ!!」

   神   龍   拳

リュウ「ガッ…ハァッ」

ケン「金糸雀…俺はお前の為にこの拳を振るう。お前は何の為にその拳をふるうんだ?」

金糸雀「ケンちゃん…」

38: 2008/09/27(土) 23:55:42.29 ID:2UkyvraP0

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ショーン「いいのか?水銀燈、金糸雀も一緒に行っちまったが」

水銀燈「ふんっ…あんな戦いを見せられた後じゃあやる気なくすわよ」

リュウ「ふふっ完敗だったな」

水銀燈「ちょっとぉ!何笑ってるのよ!これがアリスゲームならあなた氏んでるのよ?」

リュウ「そうだな、また一から修行のやり直しだな…」

水銀燈「あんなマスター相手じゃ私にもミーディアムが必要ね…リュウ、あなたを私のミーディアムにしてあげるわぁ」

リュウ「…俺はケンに負けたんだぜ?」

水銀燈「これから修行に行くんでしょ?私がビッシバシ鍛えなおしてあいつよりも強くしたげるわぁ」

ショーン「…」

リュウ「ふふ…あはははは」

39: 2008/09/28(日) 00:01:40.99 ID:UUfMbi9k0
支援ありがとうございましたm(_ _)m
リュウFINALを下敷きにローゼンを絡めようと思いましたがほとんど
リュウFINALをなぞってしまいました・・・次回はもっとオリジナル要素を
入れれるよう精進しますです・・・

すいません眠くなってきたのでおわります。おやすみなさい

40: 2008/09/28(日) 00:02:46.98 ID:5xp8KdNF0
>>39
乙ってかつづけろよwwwwwww

42: 2008/09/28(日) 00:06:13.27 ID:L3YGTYAdO
なんてこった

引用: 水銀燈「これは…真紅の気配!?」