提督「流石に風邪をひかれてはマズイな……」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

提督「とりあえず今はこれを羽織って凌いでくれ。部屋からなにか寒さを凌げるものを探してくる」ﾊﾞｻｯ

島風「あ、ありがとう……」

提督「じゃあ、行ってくる」


ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝ


島風「……」

島風（この服、提督のにおいがする）ｽﾝｽﾝ

島風（……羽織ると提督に包まれている気がして、いいかも）

島風（……もうちょっとだけ、堪能していたいかな）ﾇｷﾞﾇｷﾞ

島風（……）ｽｰﾊｰ

島風（…………）ｽｰﾊｰ

島風（………………）ｽｰﾊｰ

島風（……………………）ｽｰﾊｰ

島風（……いっぱい堪能したけど、もう少しだけ――）


提督「おーい、いろいろ持ってきて……」ｶﾞﾁｬ

島風「あっ……」

提督「……」

島風「あっ……こ、これはその……」ｶｧｧ

提督「……とりあえず、その上着は羽織って使ってくれ」

島風「は、はい……」ｼｭｰｯ

―――
――
―

提督「寒くないか？」

島風「平気だよ」

提督「そうか……たまたまあって本当に良かったよ」

島風（提督が持ってきてくれたのは、ネックウォーマーと膝掛けの二つ。他にも探したけどこれだけしかなかったみたい）

提督「ついでに明石にエアコンの修理について聞いてみたが、午後にやってくれるみたいだ。それまでは我慢してくれ」

島風「はーい。あ、そのエアコンの修理ってどれくらいかかるの？」

提督「詳しくは分からないが、昼休みが終わってから取り掛かるとは言ってたぞ」

島風「分かったよ。あ、提督に一つお願いがあるの」

提督「何だ？」

島風「もし、執務が終わった時に修理も終わってたらね――」

―――
――
―

提督「初めてお風呂を使ってみたけど……なかなかいいな」

島風「極楽だねー」

提督「だなー」

島風「……」ｷﾞｭｯ

島風「……今はシャンプーの匂いでよく分からないや」ｽﾝｽﾝ

提督「相変わらず臭い嗅ぐの好きだな」

島風「嫌、かな？」

提督「いや、そんなことは無いよ……ただ」

島風「ただ？」

提督「俺の臭いを嗅ぐ時は恥ずかしがらないのに、さっきはあんな反応したのかが不思議だなと」

島風「お、思い出させないでよー！」ｶｧｧ

提督「気になって仕方がなくてな。で、なんで恥ずかしがってるの？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

島風「だって、傍から見たら変O行為にしか見えないから……」

提督「……今こうしてることも大差ないと思うけどなー」

島風「そ、そんなことないもーん！」




執務室ドア前


青葉（島風ちゃんが大声出すから丸聞こえですねー。ふふふ）ﾒﾓﾒﾓ

島風（冬の始まりを告げるような今日の寒さは、提督のおかげでへっちゃらだった。今年の冬は去年より暖かい冬になりそうかな……にひひ）

――――――――――

とりあえず本編としてはもう終わりなんだ
今おまけ書きながら5-5してるから待ってください

憲兵は意味が無いので
あと仲良くお風呂に入ってるだけだから

バケツ？

5-5でグダりすぎて遅くなったけど投下する

執務室


提督「んー、何か今日は疲れが溜まってる気がする」

島風「珍しいね。まだ演習の交代時間でもないのに」

提督「いつもならあと二、三時間は働けるはずなんだけどね。少し休憩するかな」

島風（休憩……何か出来ることは……そうだ！）

島風「～♪」ｺﾞｿｺﾞｿ

提督「どうした？」

島風「ちょっと待って……あった」ﾋｮｲ

提督「耳かき……まさかしてくれるのか？」

島風「うん。そのつもりで探したの」ﾋﾟﾘｯ ｽｯ

提督「……最近あまりしてないから、頼もうかな」

島風「うんっ！」

―――
――
―

島風「提督、膝に頭を乗っけて 」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

提督「おうっ」ﾎﾟｽｯ

島風（提督を膝枕したの、今まで無かったからちょっと新鮮かも）ﾆｺｯ

提督（膝枕とか幼い頃に母親にしてもらって以来だが……少し恥ずかしいな）

島風「じゃあ、始めるね」

提督「おー」

島風（引っ掻かないように気をつけないと）ｶﾘｯｶﾘｯ

提督（慎重になってるみたいだな。思ったより力が入ってないから取りにくいんじゃないか？）

島風「提督、痛くない？」ｶﾘｯｶﾘｯ

提督「平気だよ。結構慎重にやるんだな」

島風「提督に怪我させたくないからね……よし、取れた」ﾊﾟｻｯ

提督（少しずつ、手前の方の耳垢が無くなっていくな。俺としては奥の方を早くやって欲しいけど我慢我慢）

島風（んー、思ったより手前の方には無いみたい……もう少し奥の方をやってみようかな）ｶﾘｯｶﾘｯ

提督「奥の方まで来たようだな」

島風「手前の方にはあまり無いみたいだからね。うーんなかなか取れない」

提督「深追いはするなよー」

島風「はーい」

―――
――
―

島風「後はこっちの綿で仕上げて……ふぅ」

提督（島風の膝いいなーとか考えていたら掃除している耳の方は終わったみたいだ）

島風「こっち側は終わりだよ。反対向いてー」

提督「はいよ」ｸﾙｯ

提督（……そっか、暖房効いてるからいつもの服装のままだったな）

島風「じゃ、行くよー」

提督「おう」

提督（きれいな肌だ……触りたくなってるけど下手に触って手元狂わせたらまずいし我慢しよう）

島風「うーん、こっちも手前はあまりないみたい」ｶﾘｯｶﾘｯ

提督「そうか。ならすぐ終わりそうだな」

島風「うん。とりあえず奥の方を――」


ｺﾝｺﾝｺﾝ

島風「……どうする？」

提督「一旦中断して、用が済んだら頼む」ｽｸｯ

島風「はーい」

提督「入っていいぞ」


ｶﾞﾁｬ

青葉「第四艦隊、遠征から帰投したので青葉が報告書を届けに来ました！」

提督「お疲れ様。いつもありがとう」ｶﾞﾀｯ

島風「お疲れー」ﾎﾟｽｯ

青葉「いえいえー、ところでお二人に一つ聞きたいことがあります！」

提督「何だ？」

島風「？」

青葉「今二人して青葉が入ってきてから席に座りましたが、ナニをシていたのか気になりまして」ﾆﾔﾆﾔ

提督「……何でにやけているのか知らないけど、大したことではないぞ」

青葉「そうなんですか？」ﾁﾗｯ

島風「私に振られても……提督の耳掃除をしてただけだよ？」

青葉「耳掃除ですかー……はっ、突撃していたらその様子を収められたのでは！？」

提督「収めてどうするんだ。別に面白くもないだろう」

青葉「ふふふ、それはどうでしょう？」ﾆﾔﾆﾔ

提督「やれやれ……今回は特に何もしてないからいいけど、程々にしてくれ」

青葉「重々承知してますよ！ では、また次の遠征の準備がありますので行きますね」

島風「行ってらっしゃい」

青葉「失礼しました！」


ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝ


提督「とりあえず去ったことだし……続き、宜しく」

島風「はーい」

―――
――
―

島風「んー……これで終わりだよ」

提督「お疲れ様。心なしかよく聞こえるようになったかもな」

島風「でも、そんなに多くはなかったよ」

提督「どれどれ……こんなもんか」

島風「あまり溜まりにくい人なのかもしれないね」

提督「そうかもな……」ﾌｧｰｯ

島風「眠たそうだね」

提督「耳掃除中も少し眠かったんだよね。心地いいから」

島風「少し寝ちゃう？」

提督「うーん、まだやることが色々あるからなー」

島風「それなら、私が一時間したら起こすよ？」

提督「いいのか？」

島風「うん。眠たい時に執務してミスするよりはいいと思うから」

提督「……確かにそれはあるな。じゃあ、少し寝させてもらうよ」

島風「うん。おやすみ、提督」

提督「おやすみ」

―――
――
―

提督「―――――――はっ！？」ｶﾞﾊﾞｯ

島風「あ、おはよう提督」

提督「おはよう島風……どれくらい俺は寝ていたんだ？」

島風「うーんとね、二時間位かな」

提督「に、二時間！？」

島風「うん。でもその間に出来るところは全部やっておいたから大丈夫だよ」

提督「そ、そうか……でもさ、なんで起こさなかったのかは気になるな？」

島風「えっとね……ここ最近、とても忙しかったでしょ？」

提督「ああ……秋刀魚漁か」

島風「あの頃は私も忙しかったけど、提督も遅くまで執務していたことが多かったから……少しでも休む時間を取れるようにと思ったんだ」

提督「そうか……ありがとう、島風」ﾆｺｯ

島風「どういたしまして」ﾆｺｯ

提督「……じゃ、元気も出たことだし、残りの仕事も終わらせるか！」ｽｸｯ


その後、疲れの取れた俺はいつも以上に早く執務を終わらせることが出来たのだった

――――――――――

おまけ　終わり

次の話をここに書くかスレ立てするか悩んでるからまだ依頼はしないでおく

乙。
島風かわいい。

今日の5-5はレ級eliteが絶好調でした（白目）

おまけも終わりです
読んでくれてありがとう

前作
提督「今日はハロウィンか」島風・ビスマルク「「トリックオアトリート！」」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446225008/