1: 2012/04/17(火) 21:26:56.79 ID:72GlE3BX0
向日葵「…………」カキカキ

櫻子「うー……」ダラダラ


櫻子「……!」ピコーン

櫻子(向日葵ーお菓子取ってー)チョイチョイ


向日葵「……?」(何かしら……)

向日葵「……ああ」

向日葵(手の甲にキスして欲しいんですのね)


ちゅっ

櫻子「!?」
ゆるゆり: 22【イラスト特典付】 (百合姫コミックス)
3: 2012/04/17(火) 21:30:02.58 ID:72GlE3BX0
ばっ!


櫻子(な、何するわけ!?///)

向日葵(あ、あら……どうしたのかしら)



櫻子(んーなんでだろ……唇が……)

櫻子(そんなにこの部屋乾燥してんのかな。えーっとリップリップ……)

櫻子(あれ? さっきこの辺に無かったっけ?)

6: 2012/04/17(火) 21:35:11.67 ID:72GlE3BX0
櫻子(ねーねーリップ見なかった?)クチビルユビサシ


向日葵(え? ……ああ)

向日葵(やっぱり手よりも唇にしてほしいってことなんですのね)ちゅっ


櫻子「っ!?///」ばっ

櫻子(だ、だからなんでそうやっていきなりキスするわけ!? つーかキスまでの挙動が早い! 手慣れてやがる!)


櫻子(も、もう……心臓びっくりしちゃう……)ドキドキ

7: 2012/04/17(火) 21:38:43.46 ID:72GlE3BX0
向日葵(あら、胸を抑えて……私の愛が心に届いたってことかしら)クスクス

櫻子(何笑ってんの!?)


向日葵(それはそうと……櫻子唇が乾燥してますわね。 ここにリップありますけど、ちゃんと使った方がいいですわよ?)ひょいっ


櫻子(さっ、最初からそれを出せよ!///)ばっ

10: 2012/04/17(火) 21:42:22.29 ID:72GlE3BX0
――――――

櫻子(お茶汲んでー)

向日葵(? お茶……?)

向日葵(私も飲めってことなのかしら。ありがとう櫻子)こぽこぽ

ごくっ

櫻子「!?」

向日葵(……ん、冷たくて美味しいですわ)

櫻子(なんで飲むの!? 汲んでよ!)ギャーギャー


向日葵(あら? なんか怒ってる……お茶汲めってことだったのかしら)

11: 2012/04/17(火) 21:47:28.88 ID:72GlE3BX0
向日葵(もうこっちの容器にはありませんわね。このコップのが最後ですわ。はい)コトッ

櫻子(これ飲めってか!? 自分の飲みかけをを他人に出すか普通……!?)


向日葵「……いりませんの?」

櫻子「……いっ……!」


櫻子(いるよ……///)ごくっ


向日葵(よし。ちゃっかり飲みかけを飲ませることに成功しましたわ!)ドーン

12: 2012/04/17(火) 21:53:55.89 ID:72GlE3BX0
――――――

向日葵「その問題が終わったら私そろそろ帰りますわね」

櫻子「んー」


櫻子(……こ、これどうやるんだっけ……やばい。さっきの向日葵の説明よく聞いてなかった……)ウーム


向日葵(……? そこはさっき教えたばっかりなのに……)


向日葵(はっ! まさか、この問題をわざと解かないことで私と居る時間を伸ばそうと……!?)

14: 2012/04/17(火) 21:58:06.99 ID:72GlE3BX0
向日葵(櫻子……そんなに私のことを……///)


向日葵(大丈夫。私はいつでも会いに来ますわ)ぎゅっ

櫻子「!?」

櫻子(だ、だから急に何!?)


向日葵(櫻子……)なでなで

櫻子(ちょっ、おっOいが腕に……///)


ガチャ

撫子「櫻子、今日シチューでいい?」

櫻子「あっ」

向日葵「あ」

16: 2012/04/17(火) 22:01:38.60 ID:72GlE3BX0
撫子(……なるほど)パタン


櫻子(うわっ! 変なとこ見られた!)ガーン


向日葵(あら、そろそろ帰りませんと……)



撫子(あー、あんなタイミングに入ってしまうとは。姉としては野暮だったな)

撫子(にしても最近あの二人仲良いな……こりゃそろそろノロケ出すぞ)

撫子(気をつけないと。花子の教育にも悪い。いやある意味良いのかな? いやいやでも……)


花子「あ、ねーちゃんお風呂出たよ」

撫子「ん……ああ」

17: 2012/04/17(火) 22:05:06.39 ID:72GlE3BX0
花子(ん? ねーちゃんなんか髪にゴミついてる)

花子「ちょっと、いい?」

撫子「?」


花子(と、届かない……)ウーン

撫子(なに……? 急に手を伸ばしてきて……)


撫子(……ああ。久しぶりに抱っこして欲しいのか)ひょいっ

花子(!?)

18: 2012/04/17(火) 22:08:57.60 ID:72GlE3BX0
花子(な、なにすんのっ!? 顔近い!///)

撫子(こ、こら……暴れるな)


撫子(ああ、この体勢が嫌なのか。やっぱり抱っこといったらこっちか)よいしょ

花子(お姫様!? ちょっ、恥ずかしい……っ///)

ガチャ


向日葵「あ」

撫子「?」

花子(あっ……!///)

向日葵(……ふふ、二人は本当に仲良いですわね)クスクス

花子(わ、笑われたー!///)

19: 2012/04/17(火) 22:13:07.14 ID:72GlE3BX0
――――――

花子(も、もうねーちゃんは……私の気持ちなんか考えないんだから……///)


櫻子「……ん!?」

花子(あ、櫻子……)

櫻子(花子、それ私のシャツじゃない!?)

花子(? なんだろう……)

櫻子(勝手に着るな! 返せ!)

ぐっ

花子「なっ、何……!? きゃああああああっ!///」

20: 2012/04/17(火) 22:16:54.28 ID:72GlE3BX0


撫子(花子の声!)ピキーン


櫻子(買ったばっかで私も着てないのにー!)ぐぐぐ

花子(へ、変Oだぁ! ねーちゃん助けて!)


撫子「こら! 何してんの?」

花子「よくわかんないけど櫻子が急にー!」

櫻子「だって花子、私の……!」

21: 2012/04/17(火) 22:20:26.96 ID:72GlE3BX0
撫子(私の……? も、もしかして櫻子、花子を求めてる……?///)

撫子(まずいな。思っていたよりこの家の性事情は荒んでいたみたい……流石に無垢な妹に性欲をぶつけるなんて真似はさせない! 姉として!)


撫子「櫻子、こっちおいで」

櫻子「な、なに……?」


花子(ふう……助かった………って、あれ? このTシャツ誰のだろ)

23: 2012/04/17(火) 22:25:10.94 ID:72GlE3BX0
――――――

撫子「そこに座りな」

櫻子「な、なんで私だけ……」


撫子(……確かに櫻子ももう中学生。そういうのに興味が出る年頃なのはわかるよ)


櫻子(意味わかんない! 何この気まずい雰囲気!)


撫子(毎日ひま子にあれだけアタックされてるんだ。そりゃ溜まるもんは溜まるわ……)

撫子(それをひま子に言うのは恥ずかしい……でもだからって、その矛先を花子に向けるのもまた違うんだよ櫻子)

撫子(そのベクトルを自分の方向に捻じ戻さなきゃいけない歳なんだ、アンタは)がしっ

櫻子(な、なに……?///)

24: 2012/04/17(火) 22:32:06.17 ID:72GlE3BX0
撫子(ただ、どうしてもって言うなら……)


撫子(ねーちゃんが、受け止めてやらないこともない……)ぬぎぬぎ

櫻子「ちょっ、何!?」

櫻子(あ、代わりにそのシャツくれるってこと……?)


櫻子「いいよいいよ! 私は大丈夫だから……」

撫子「……私じゃ嫌?」


櫻子「いやそうじゃなくて……え? 意味わかんないんですけど」

26: 2012/04/17(火) 22:35:53.99 ID:72GlE3BX0
撫子「意味なんて後で教えてあげるよ……やばい、ちょっと私の方がノってきちゃったかも」

櫻子「ちょ、バカっ! どこ触ってんの!?」

撫子(私も最近ご無沙汰だったんだよねぇ……)


ガチャ

花子「ごめん櫻子、このシャツが欲しかったんでしょ?」


花子「あっ……///」

撫子「…………」

櫻子「あ………」

28: 2012/04/17(火) 22:40:40.92 ID:72GlE3BX0
花子「ばっ、ばかぁー!!///」バタン

櫻子「あっ! 花子待って!」


撫子「あ、やば。そういえばシチューに火かけたままだったかも」だっ


櫻子「…………」


櫻子(な、なんなんだ今日は……)


櫻子(…………とりあえず、あれだね)


櫻子「やっぱり言いたいことは声に出さないと伝わらないよね!」


~fin~

29: 2012/04/17(火) 22:41:10.90 ID:8bV4l84v0
乙!毎日お疲れ!

引用: 櫻子「異心出ん心!」