1: 2012/04/18(水) 21:18:35.78 ID:dkrSR/LB0
衛宮邸
士郎「ふんふーん」ガチャ
士郎「……!?」
士郎(おいおい……。誰だよ……)
士郎「……掃除しなきゃ」
士郎「……」ゴシゴシ
士郎(ここのトイレを使うのは、ライダーかセイバーだよな……)
士郎「……誤爆しておいてそのままにするなんて、考えにくいけど」
士郎「ふんふーん」ガチャ
士郎「……!?」
士郎(おいおい……。誰だよ……)
士郎「……掃除しなきゃ」
士郎「……」ゴシゴシ
士郎(ここのトイレを使うのは、ライダーかセイバーだよな……)
士郎「……誤爆しておいてそのままにするなんて、考えにくいけど」
5: 2012/04/18(水) 21:21:41.31 ID:dkrSR/LB0
凛「……」スタスタ
士郎「はぁ……」
凛「あ……士郎?」
士郎「遠坂」
凛「……」モジモジ
士郎「あ、悪い。離れのほうに行ってくれ」
凛「え?」
士郎「トイレ、使うんだろ?今、掃除中だから」
凛「え……あ、そ、そうなの……?」
士郎「なんだ?」
凛「な、なんでも、ないわ。ありがとう」
士郎「うん……?」
士郎「はぁ……」
凛「あ……士郎?」
士郎「遠坂」
凛「……」モジモジ
士郎「あ、悪い。離れのほうに行ってくれ」
凛「え?」
士郎「トイレ、使うんだろ?今、掃除中だから」
凛「え……あ、そ、そうなの……?」
士郎「なんだ?」
凛「な、なんでも、ないわ。ありがとう」
士郎「うん……?」
7: 2012/04/18(水) 21:25:48.43 ID:dkrSR/LB0
桜「先輩、大変です」
士郎「どうしたんだ?」
桜「離れのほうのおトイレ、しばらく使えません」
士郎「なんでさ?」
桜「ウォシュレットが出っ放しになっていて……」
士郎「なに?」
桜「ものすごい水浸しになってました」
士郎「誰だよ、そんな悪戯したやつ……」
凛「……」モジモジ
士郎「向こうは桜と遠坂、あとは……」
桜「藤村先生がたまに使いますね……」
士郎「藤ねえか……。ちょっと叱ってくる」
桜「私も行きます」
凛「あ……」
士郎「どうしたんだ?」
桜「離れのほうのおトイレ、しばらく使えません」
士郎「なんでさ?」
桜「ウォシュレットが出っ放しになっていて……」
士郎「なに?」
桜「ものすごい水浸しになってました」
士郎「誰だよ、そんな悪戯したやつ……」
凛「……」モジモジ
士郎「向こうは桜と遠坂、あとは……」
桜「藤村先生がたまに使いますね……」
士郎「藤ねえか……。ちょっと叱ってくる」
桜「私も行きます」
凛「あ……」
8: 2012/04/18(水) 21:29:22.99 ID:dkrSR/LB0
居間
テレビ『なんでやねん!!』
大河「あははは~!!この人、バカだぁ!!」
セイバー「……」モグモグ
ガラッ!!
士郎「藤ねえ、ちょっといいか?」
大河「んえ?」
士郎「なんでウォシュレットを出っ放しさせてるんだよ」
桜「おかげでお掃除が大変なんですけど」
大河「なになに?何の話?」
士郎「離れのトイレだよ」
大河「知らない知らない。なんのこと?」
士郎「本当か?」
大河「しんじてよぉ!私、士郎に迷惑なんてかけたことないでしょ?!」
テレビ『なんでやねん!!』
大河「あははは~!!この人、バカだぁ!!」
セイバー「……」モグモグ
ガラッ!!
士郎「藤ねえ、ちょっといいか?」
大河「んえ?」
士郎「なんでウォシュレットを出っ放しさせてるんだよ」
桜「おかげでお掃除が大変なんですけど」
大河「なになに?何の話?」
士郎「離れのトイレだよ」
大河「知らない知らない。なんのこと?」
士郎「本当か?」
大河「しんじてよぉ!私、士郎に迷惑なんてかけたことないでしょ?!」
11: 2012/04/18(水) 21:33:56.58 ID:dkrSR/LB0
士郎「でもなぁ……」
桜「今日、離れのトイレはお使いになられました?」
大河「今日はまだ一度もお手洗いにいってないけど」
士郎「そうなのか」
凛「……」コソコソ
セイバー「リン」
凛「な、なに!?」ビクッ
セイバー「この菓子は美味ですよ?どうぞ」
凛「うん……」
セイバー「どうやらタイガが悪戯をしたようですね」
凛「……」
セイバー「本人は否定していますが、シロウにばれるのも時間の問題でしょう」
凛「そ、そう……」
桜「今日、離れのトイレはお使いになられました?」
大河「今日はまだ一度もお手洗いにいってないけど」
士郎「そうなのか」
凛「……」コソコソ
セイバー「リン」
凛「な、なに!?」ビクッ
セイバー「この菓子は美味ですよ?どうぞ」
凛「うん……」
セイバー「どうやらタイガが悪戯をしたようですね」
凛「……」
セイバー「本人は否定していますが、シロウにばれるのも時間の問題でしょう」
凛「そ、そう……」
12: 2012/04/18(水) 21:40:53.25 ID:dkrSR/LB0
士郎「でもなぁ……藤ねえじゃないとすると……」
桜「わ、私じゃありませんよ!!」
士郎「……」チラッ
凛「……」モグモグ
士郎「遠坂?」
凛「……なに?」
士郎「ウォシュレット……」
凛「……」
士郎「……」
凛「違うから。私じゃないから」
士郎「だよな。じゃあ、故障でもしたんだろ」
桜「なら、しばらくは使わないほうがいいかもしれませんね」
士郎「掃除がてらちょっと見てくる」
桜「はい」
凛「……」
桜「わ、私じゃありませんよ!!」
士郎「……」チラッ
凛「……」モグモグ
士郎「遠坂?」
凛「……なに?」
士郎「ウォシュレット……」
凛「……」
士郎「……」
凛「違うから。私じゃないから」
士郎「だよな。じゃあ、故障でもしたんだろ」
桜「なら、しばらくは使わないほうがいいかもしれませんね」
士郎「掃除がてらちょっと見てくる」
桜「はい」
凛「……」
13: 2012/04/18(水) 21:45:28.45 ID:dkrSR/LB0
離れ トイレ
士郎「ちゃんと動くな」
士郎「故障じゃないのか?」
士郎「うーん」
ライダー「シロウ?よろしいでしょうか?」
士郎「ライダー?」
ライダー「えと……」
士郎「どうした?」
ライダー「お手洗いを……」
士郎「あ、悪い。でも、どうしてこっちに?」
ライダー「セイバーが使用していましたので」
士郎「そうか」
ライダー「……あの、出て行ってもらえると助かるのですが」
士郎「ご、ごめん!!」ダダッ
ライダー「ふふ……」
士郎「ちゃんと動くな」
士郎「故障じゃないのか?」
士郎「うーん」
ライダー「シロウ?よろしいでしょうか?」
士郎「ライダー?」
ライダー「えと……」
士郎「どうした?」
ライダー「お手洗いを……」
士郎「あ、悪い。でも、どうしてこっちに?」
ライダー「セイバーが使用していましたので」
士郎「そうか」
ライダー「……あの、出て行ってもらえると助かるのですが」
士郎「ご、ごめん!!」ダダッ
ライダー「ふふ……」
16: 2012/04/18(水) 21:50:41.90 ID:dkrSR/LB0
居間
士郎「みんな、ちょっといいか?」
セイバー「なんでしょうか?」
凛「……」
桜「はい」
士郎「離れのほうのトイレだけど、念のためしばらく使わないようにしてくれ」
桜「わかりました」
セイバー「はい」
ライダー「ええ」
凛(使えないの……?)
士郎「どうしてもっていうときだけにしておいてくれるとありがたい。また故障したら大変だから」
桜「まぁ、今までに戻るだけですし」
セイバー「私は滅多に使いませんから」
凛(これから和式でしなきゃいけないの……?)
士郎「みんな、ちょっといいか?」
セイバー「なんでしょうか?」
凛「……」
桜「はい」
士郎「離れのほうのトイレだけど、念のためしばらく使わないようにしてくれ」
桜「わかりました」
セイバー「はい」
ライダー「ええ」
凛(使えないの……?)
士郎「どうしてもっていうときだけにしておいてくれるとありがたい。また故障したら大変だから」
桜「まぁ、今までに戻るだけですし」
セイバー「私は滅多に使いませんから」
凛(これから和式でしなきゃいけないの……?)
22: 2012/04/18(水) 21:55:31.31 ID:dkrSR/LB0
凛「ねえ、桜」
桜「はい?」
凛「和式に抵抗ないの?」
桜「……姉さんやセイバーさんがここに住むまでは、ずっとこちらのお手洗いを使ってましたから」
凛「そ、そう……」
桜「はい。ですので、別に抵抗はありません」
凛「ふーん」
桜「姉さんは抵抗があるんですか?」
凛「なんか疲れない?あとポジションがよくわからないっていうか」
桜「そうですか?私は姉さんやセイバーさんがここに住むまでは、ずっと使用していましたのでよくわかりません」
凛「そう」
桜「そんなに嫌なら姉さんは自宅のほうで済ませてきたらどうでしょうか?」
凛「だって、こっちにいるときのほうが多いし」
桜「そうですか」
桜「はい?」
凛「和式に抵抗ないの?」
桜「……姉さんやセイバーさんがここに住むまでは、ずっとこちらのお手洗いを使ってましたから」
凛「そ、そう……」
桜「はい。ですので、別に抵抗はありません」
凛「ふーん」
桜「姉さんは抵抗があるんですか?」
凛「なんか疲れない?あとポジションがよくわからないっていうか」
桜「そうですか?私は姉さんやセイバーさんがここに住むまでは、ずっと使用していましたのでよくわかりません」
凛「そう」
桜「そんなに嫌なら姉さんは自宅のほうで済ませてきたらどうでしょうか?」
凛「だって、こっちにいるときのほうが多いし」
桜「そうですか」
24: 2012/04/18(水) 22:03:37.07 ID:dkrSR/LB0
セイバー「リンは和式のほうが苦手なのですか?」
凛「まぁ、慣れてないからね」
セイバー「私も初めてするときは困りましたから、仕方ありませんね」
凛「困ったの?どういうふうに?」
セイバー「不安になります。この位置で大丈夫なのかどうか」
凛「そ、そうよね」
ライダー「私も少々不便を感じるときがあります」
凛「そうなの?」
ライダー「そのまま屈んでしまうと、髪が床についてしまうので」
凛「やっぱり大変よね」
ライダー「はい。まぁ、慣れましたが」
凛「ここはあれよ。洋式にするべきね」
桜「姉さん?和式がそんなに苦手なんですか?」
凛「いや!!ほら、みんなの意見を聞いたらそうしたほうがいいかなって思っただけよ!!」
桜「……」
凛「まぁ、慣れてないからね」
セイバー「私も初めてするときは困りましたから、仕方ありませんね」
凛「困ったの?どういうふうに?」
セイバー「不安になります。この位置で大丈夫なのかどうか」
凛「そ、そうよね」
ライダー「私も少々不便を感じるときがあります」
凛「そうなの?」
ライダー「そのまま屈んでしまうと、髪が床についてしまうので」
凛「やっぱり大変よね」
ライダー「はい。まぁ、慣れましたが」
凛「ここはあれよ。洋式にするべきね」
桜「姉さん?和式がそんなに苦手なんですか?」
凛「いや!!ほら、みんなの意見を聞いたらそうしたほうがいいかなって思っただけよ!!」
桜「……」
27: 2012/04/18(水) 22:08:25.93 ID:dkrSR/LB0
凛「しーろう?」
士郎「ん?」
凛「あのね……和式はやめて洋式にしない?」
士郎「なんでさ?」
凛「なんでって……ほら、ライダーとかセイバーも嫌だって言ってるし」
士郎「そんな話聞いたことないぞ?」
凛「言ってるの!!」
士郎「……」
凛「……」
士郎「ダメだ。いくらかかると思ってるんだ」
凛「なによ!!それぐらいの資産はあるでしょ!?」
士郎「遠坂?なにをそんなに必氏になってるんだ?」
凛「そ、それは……」
士郎「……?」
凛「なんでもないわよ!!」
士郎「ん?」
凛「あのね……和式はやめて洋式にしない?」
士郎「なんでさ?」
凛「なんでって……ほら、ライダーとかセイバーも嫌だって言ってるし」
士郎「そんな話聞いたことないぞ?」
凛「言ってるの!!」
士郎「……」
凛「……」
士郎「ダメだ。いくらかかると思ってるんだ」
凛「なによ!!それぐらいの資産はあるでしょ!?」
士郎「遠坂?なにをそんなに必氏になってるんだ?」
凛「そ、それは……」
士郎「……?」
凛「なんでもないわよ!!」
31: 2012/04/18(水) 22:16:35.72 ID:dkrSR/LB0
夜 居間
士郎「……トイレ」スタスタ
士郎「……」
ジャー
士郎(誰か入ってたのか)
ガチャ
セイバー「……おや、シロウ。どうぞ」
士郎「セイバー、もう寝るのか?」
セイバー「そうですね。そろそろ床につきます」
士郎「わかった。おやすみ」
セイバー「はい」
士郎「さてと……」ガチャ
士郎(セイバーはやっぱり綺麗に使ってくれてるな……)
士郎(あの誤爆……誰だ……?)
士郎「……トイレ」スタスタ
士郎「……」
ジャー
士郎(誰か入ってたのか)
ガチャ
セイバー「……おや、シロウ。どうぞ」
士郎「セイバー、もう寝るのか?」
セイバー「そうですね。そろそろ床につきます」
士郎「わかった。おやすみ」
セイバー「はい」
士郎「さてと……」ガチャ
士郎(セイバーはやっぱり綺麗に使ってくれてるな……)
士郎(あの誤爆……誰だ……?)
33: 2012/04/18(水) 22:22:09.85 ID:dkrSR/LB0
居間
士郎「洗い物、終わり」
ライダー「シロウ?まだ寝ないのですか?」
士郎「ライダーか。何か飲む?」
ライダー「お茶で構いません」
士郎「よし」
ライダー「遅くまで家事をするとは……」
士郎「これが俺の仕事だからな。―――はい」
ライダー「ありがとうございます」
士郎「そうだ、ライダー。遠坂から聞いたんだけど、和式トイレに不満があるのか?」
ライダー「え?」
士郎「どうなんだ?」
ライダー「いえ。特にありません」
士郎「ほんとか?」
ライダー「まぁ……髪の毛が床につかないように気にするのは、少し煩わしいですが……」
士郎「洗い物、終わり」
ライダー「シロウ?まだ寝ないのですか?」
士郎「ライダーか。何か飲む?」
ライダー「お茶で構いません」
士郎「よし」
ライダー「遅くまで家事をするとは……」
士郎「これが俺の仕事だからな。―――はい」
ライダー「ありがとうございます」
士郎「そうだ、ライダー。遠坂から聞いたんだけど、和式トイレに不満があるのか?」
ライダー「え?」
士郎「どうなんだ?」
ライダー「いえ。特にありません」
士郎「ほんとか?」
ライダー「まぁ……髪の毛が床につかないように気にするのは、少し煩わしいですが……」
40: 2012/04/18(水) 22:31:09.53 ID:dkrSR/LB0
士郎「なんだ、やっぱり不満があるんじゃないか」
ライダー「いえ。私の時代に比べれば大変快適です」
士郎「え?」
ライダー「なんですか?」
士郎「ライダーって女神みたいなもんだろ?トイレなんて……」
ライダー「デリカシーに欠けますよ、シロウ?」
士郎「わ、悪い」
ライダー「……私の時代では下水技術はそれなりに発達していました」
士郎「たしか。汚物処理場が川に直結してたんだっけ?」
ライダー「はい。まぁ、高層の建物に住んでいる者はそれを一階まで持っていかなくてはならなかったのですが」
ライダー「そのため、ずぼらな人間のせいで町中に糞便が撒き散らされていたこともあります」
士郎「うわぁ」
ライダー「そのときのことを思えば、現代の技術に注文をつけることなどできません」
士郎「じゃあ、ライダーも何かにしたあと、それを持って処理場まで行ってたのか?」
ライダー「……は、はい……そうで、すが……それを……聞いてどうするのですか……?」
ライダー「いえ。私の時代に比べれば大変快適です」
士郎「え?」
ライダー「なんですか?」
士郎「ライダーって女神みたいなもんだろ?トイレなんて……」
ライダー「デリカシーに欠けますよ、シロウ?」
士郎「わ、悪い」
ライダー「……私の時代では下水技術はそれなりに発達していました」
士郎「たしか。汚物処理場が川に直結してたんだっけ?」
ライダー「はい。まぁ、高層の建物に住んでいる者はそれを一階まで持っていかなくてはならなかったのですが」
ライダー「そのため、ずぼらな人間のせいで町中に糞便が撒き散らされていたこともあります」
士郎「うわぁ」
ライダー「そのときのことを思えば、現代の技術に注文をつけることなどできません」
士郎「じゃあ、ライダーも何かにしたあと、それを持って処理場まで行ってたのか?」
ライダー「……は、はい……そうで、すが……それを……聞いてどうするのですか……?」
43: 2012/04/18(水) 22:36:16.77 ID:dkrSR/LB0
士郎「え?単純な興味なんだけど……」
ライダー「もう……知りませんっ」
士郎「ライダー?」
ライダー「おやすみなさい」
士郎「う、うん」
士郎「……ライダー、変だったな」
士郎(ともあれ、ライダーも別段不便に思ってるところはないみたいだ)
士郎(和式のままでいいか)
士郎「さて、俺も寝るか」
士郎(でも、トイレを汚したらちゃんと掃除してほしいな……)
士郎(次に使う人が困るし……)
ライダー「もう……知りませんっ」
士郎「ライダー?」
ライダー「おやすみなさい」
士郎「う、うん」
士郎「……ライダー、変だったな」
士郎(ともあれ、ライダーも別段不便に思ってるところはないみたいだ)
士郎(和式のままでいいか)
士郎「さて、俺も寝るか」
士郎(でも、トイレを汚したらちゃんと掃除してほしいな……)
士郎(次に使う人が困るし……)
45: 2012/04/18(水) 22:41:12.11 ID:dkrSR/LB0
翌日
ジャー
桜「……はぁ」
士郎「桜、おはよう」
桜「あ、先輩」
士郎「どうした?元気ないな」
桜「え?!い、いや、別に!!」
士郎「どうしたんだ?体の調子でも悪いのか?」
桜「せ、先輩が気にすることでは……」
士郎「桜!!なにいってるんだ!!なにかあるなら言ってくれ!!」
桜「え……いや……ですから……ん……」
士郎「桜……言ってくれなきゃ、わからないだろ」
桜「だ、だから……べ……ん……」
士郎「桜、なんでも言ってくれ。すぐに薬を持ってくるから。腹痛か?」
桜「べん、ぴ……なんで……先輩が気にしても……」カァァ
ジャー
桜「……はぁ」
士郎「桜、おはよう」
桜「あ、先輩」
士郎「どうした?元気ないな」
桜「え?!い、いや、別に!!」
士郎「どうしたんだ?体の調子でも悪いのか?」
桜「せ、先輩が気にすることでは……」
士郎「桜!!なにいってるんだ!!なにかあるなら言ってくれ!!」
桜「え……いや……ですから……ん……」
士郎「桜……言ってくれなきゃ、わからないだろ」
桜「だ、だから……べ……ん……」
士郎「桜、なんでも言ってくれ。すぐに薬を持ってくるから。腹痛か?」
桜「べん、ぴ……なんで……先輩が気にしても……」カァァ
48: 2012/04/18(水) 22:45:06.45 ID:dkrSR/LB0
士郎「なんだ、便秘か。よし、わかめを使った料理でも―――」
桜「失礼します!!」ダダッ
士郎「桜……」
セイバー「シロウ?」
士郎「おはよう、セイバー」
セイバー「手洗いを利用してもよろしいですか?」
士郎「あ、ああ」
セイバー「お先に失礼します」ガチャ
士郎「桜……言ってくれればよかったのに……」
セイバー『あの……シロウ?』
士郎「どうした?紙がなくなったのか?」
セイバー『できれば扉から離れていてくれると……』
士郎「あ、ごめん!!そうだよな!!どうかしてた!!」
セイバー『申し訳ありません』
士郎(はぁ……何やってんだ、俺。しっかりしないと、セイバーに嫌われる……)
桜「失礼します!!」ダダッ
士郎「桜……」
セイバー「シロウ?」
士郎「おはよう、セイバー」
セイバー「手洗いを利用してもよろしいですか?」
士郎「あ、ああ」
セイバー「お先に失礼します」ガチャ
士郎「桜……言ってくれればよかったのに……」
セイバー『あの……シロウ?』
士郎「どうした?紙がなくなったのか?」
セイバー『できれば扉から離れていてくれると……』
士郎「あ、ごめん!!そうだよな!!どうかしてた!!」
セイバー『申し訳ありません』
士郎(はぁ……何やってんだ、俺。しっかりしないと、セイバーに嫌われる……)
51: 2012/04/18(水) 22:50:08.69 ID:dkrSR/LB0
居間
凛「ねえ、士郎?」
士郎「ん?」
凛「洋式トイレの件はどうなったの?」
士郎「え?いや、しないぞ」
凛「どうしてよ?」
士郎「ライダーも特に不満はないっていってたぞ」
凛「それは士郎に気を遣ってるのよ」
士郎「そうなのか……?」
セイバー「シロウ、屋敷内の巡回が終わりました」
士郎「ごくろうさま、セイバー。ごはんにするか」
セイバー「はい」
凛「セイバー、いいところに!!ちょっと、セイバーからも言ってよ」
セイバー「何をですか?」
凛「洋式のほうがいいわよね?ね?」
凛「ねえ、士郎?」
士郎「ん?」
凛「洋式トイレの件はどうなったの?」
士郎「え?いや、しないぞ」
凛「どうしてよ?」
士郎「ライダーも特に不満はないっていってたぞ」
凛「それは士郎に気を遣ってるのよ」
士郎「そうなのか……?」
セイバー「シロウ、屋敷内の巡回が終わりました」
士郎「ごくろうさま、セイバー。ごはんにするか」
セイバー「はい」
凛「セイバー、いいところに!!ちょっと、セイバーからも言ってよ」
セイバー「何をですか?」
凛「洋式のほうがいいわよね?ね?」
53: 2012/04/18(水) 22:58:38.61 ID:dkrSR/LB0
セイバー「いえ、特に」
凛「そんなぁ」
士郎「遠坂、ご飯の時間にそんな話をするな」
凛「でも、これは結構大事なことだと思うのよ!!」
士郎「ごはんを食べ終わってからにしような」
セイバー「リン。私が不便に思わないのは、現代の水洗技術がとても進歩しているからです」
凛「えー?」
セイバー「いいですか?私の時代では道に糞尿がそのまま放り投げられるなんて当然でした」
士郎「……」
セイバー「また、貴族であっても草むらで用を足すこともありましたし、貴婦人が着用していた傘のように広がるスカートはそのために開発されたような―――」
士郎「セイバー」
セイバー「はい」
士郎「ご飯抜きな」
セイバー「な、なんですか?!」
凛「そんなぁ」
士郎「遠坂、ご飯の時間にそんな話をするな」
凛「でも、これは結構大事なことだと思うのよ!!」
士郎「ごはんを食べ終わってからにしような」
セイバー「リン。私が不便に思わないのは、現代の水洗技術がとても進歩しているからです」
凛「えー?」
セイバー「いいですか?私の時代では道に糞尿がそのまま放り投げられるなんて当然でした」
士郎「……」
セイバー「また、貴族であっても草むらで用を足すこともありましたし、貴婦人が着用していた傘のように広がるスカートはそのために開発されたような―――」
士郎「セイバー」
セイバー「はい」
士郎「ご飯抜きな」
セイバー「な、なんですか?!」
55: 2012/04/18(水) 23:05:06.62 ID:dkrSR/LB0
セイバー「うぅ……」
凛「そういえば、セイバーってその時代、どうやって処理してたの?」
セイバー「専用の容器に排泄していました」
凛「それはどうやって処理してたの?」
セイバー「きちんと処理場で処理されていたと思います」
凛「なんか窓から捨ててるイメージがあるんだけど」
セイバー「処理する者がいい加減だったのならば、その可能性もあるでしょうね」
凛「そっか……。それと比較したら、和式なんて苦じゃないのね」
セイバー「はい。私専用のものはそれなりに大きなモノでしたが、下人になると矮小なモノを使用していたようです」
凛「ふーん。はみ出たりしなかったの?」
セイバー「実は……なんどか……」
士郎「おい!!」
凛「な、なに!?」
士郎「ここでそんな話をするな!!」
セイバー「も、もうしわけ、ありません……」
凛「そういえば、セイバーってその時代、どうやって処理してたの?」
セイバー「専用の容器に排泄していました」
凛「それはどうやって処理してたの?」
セイバー「きちんと処理場で処理されていたと思います」
凛「なんか窓から捨ててるイメージがあるんだけど」
セイバー「処理する者がいい加減だったのならば、その可能性もあるでしょうね」
凛「そっか……。それと比較したら、和式なんて苦じゃないのね」
セイバー「はい。私専用のものはそれなりに大きなモノでしたが、下人になると矮小なモノを使用していたようです」
凛「ふーん。はみ出たりしなかったの?」
セイバー「実は……なんどか……」
士郎「おい!!」
凛「な、なに!?」
士郎「ここでそんな話をするな!!」
セイバー「も、もうしわけ、ありません……」
59: 2012/04/18(水) 23:11:16.89 ID:dkrSR/LB0
凛の部屋
凛「ごめんね、セイバー?朝ごはん、食べ損なっちゃったみたいで」
セイバー「一食ぐらい平気です」グゥ~
凛「フランスパンならあるけど」
セイバー「……頂きます」
凛(にしても、セイバーもライダーも自分の時代と比べてるから今のままでもいいんでしょうね……)
凛「このままじゃあ……」
セイバー「リン?どうしてそこまで洋式に拘るのですか?」
凛「だって、ほら……使いにくいの!!現代っ子としては!!」
セイバー「そうなのですか?」
凛「そうよ。なんか難しいのよ」
セイバー「でしたら、イリヤスフィールもここへ来るたびに不便に感じていたのかもしれませんね」
凛「イリヤ?」
セイバー「はい」
凛(そうだ!イリヤがいるじゃない!!士郎はイリヤに甘いから……味方にできれば……)
凛「ごめんね、セイバー?朝ごはん、食べ損なっちゃったみたいで」
セイバー「一食ぐらい平気です」グゥ~
凛「フランスパンならあるけど」
セイバー「……頂きます」
凛(にしても、セイバーもライダーも自分の時代と比べてるから今のままでもいいんでしょうね……)
凛「このままじゃあ……」
セイバー「リン?どうしてそこまで洋式に拘るのですか?」
凛「だって、ほら……使いにくいの!!現代っ子としては!!」
セイバー「そうなのですか?」
凛「そうよ。なんか難しいのよ」
セイバー「でしたら、イリヤスフィールもここへ来るたびに不便に感じていたのかもしれませんね」
凛「イリヤ?」
セイバー「はい」
凛(そうだ!イリヤがいるじゃない!!士郎はイリヤに甘いから……味方にできれば……)
63: 2012/04/18(水) 23:17:08.52 ID:dkrSR/LB0
居間
凛「……」トゥルルル
セラ『―――はい?』
凛「えっと、イリヤはいる?」
セラ『ご用件は?』
凛「話があるの」
セラ『少々お待ちください』
イリヤ『―――もっしもーし』
凛「イリヤ?ちょっと今から士郎のところにこれる?」
イリヤ『いいけど、なにかあるの?』
凛「話したい事があるのよ」
イリヤ『リンがこっちにきたらいいじゃない』
凛「あんたのところは居心地が悪いのよ!!」
イリヤ『ま、いいけどー。シロウにあえるしー』
凛「じゃあ、よろしくね」
凛「……」トゥルルル
セラ『―――はい?』
凛「えっと、イリヤはいる?」
セラ『ご用件は?』
凛「話があるの」
セラ『少々お待ちください』
イリヤ『―――もっしもーし』
凛「イリヤ?ちょっと今から士郎のところにこれる?」
イリヤ『いいけど、なにかあるの?』
凛「話したい事があるのよ」
イリヤ『リンがこっちにきたらいいじゃない』
凛「あんたのところは居心地が悪いのよ!!」
イリヤ『ま、いいけどー。シロウにあえるしー』
凛「じゃあ、よろしくね」
64: 2012/04/18(水) 23:22:28.87 ID:dkrSR/LB0
午後 居間
イリヤ「きたよー」
凛「こっちこっち」
イリヤ「シロウは?」
凛「買い物。イリヤが来るって言ったらおやつ買ってくるって」
イリヤ「別にいいのに。私を抱きしめてくれるだけで」
凛「ところでイリヤ。この家で用を足すとき、和式のほう使ってるでしょ?」
イリヤ「リン?淑女としてそう言う話は慎んだほうがいいわよ?」
凛「大事なことなの!!」
イリヤ「……使ってるけど、それがなに?」
凛「不便に感じてるわよね?ね?」
イリヤ「そうね。すごく不安になるわ。寒いときは冷えちゃうし」
凛「そうよね?なんていうか、汚れる気がしない?服とか」
イリヤ「いいえ。そんな心配はないわ。和式で済ませるときは全部脱いじゃうから」
凛「え……」
イリヤ「きたよー」
凛「こっちこっち」
イリヤ「シロウは?」
凛「買い物。イリヤが来るって言ったらおやつ買ってくるって」
イリヤ「別にいいのに。私を抱きしめてくれるだけで」
凛「ところでイリヤ。この家で用を足すとき、和式のほう使ってるでしょ?」
イリヤ「リン?淑女としてそう言う話は慎んだほうがいいわよ?」
凛「大事なことなの!!」
イリヤ「……使ってるけど、それがなに?」
凛「不便に感じてるわよね?ね?」
イリヤ「そうね。すごく不安になるわ。寒いときは冷えちゃうし」
凛「そうよね?なんていうか、汚れる気がしない?服とか」
イリヤ「いいえ。そんな心配はないわ。和式で済ませるときは全部脱いじゃうから」
凛「え……」
67: 2012/04/18(水) 23:29:38.53 ID:dkrSR/LB0
イリヤ「リンの言うとおり、服に汚物がついてしまわないか気になるし」
凛「そうなの……。じゃあ、洋式なら全部脱いでないのね?」
イリヤ「服は脱ぐわ。下着はつけたままで大丈夫だけど」
凛「まぁいいわ。とにかく和式よりも洋式のほうがいいわよね?」
イリヤ「うーん……」
凛「いちいち、下着まで脱ぐとか面倒でしょ?」
イリヤ「でも、体勢でいえば和式のほうが事後処理しやすいとは思うけど」
凛「えー?!」
イリヤ「うん」
凛「でもでも、困らない?その……位置とか……」
イリヤ「あー、そうね。はみ出ちゃうかもって毎回―――ってリン!!私になんてこといわせるのよ!!」
凛「大事なことなのよぉ!!」
イリヤ「別に私は和式でも気にしないし。それともリンはなにか和式に苦い思い出でもあるの?」
凛「な、ないわよ!!!」
イリヤ「ならいいじゃない、現状維持で」
凛「そうなの……。じゃあ、洋式なら全部脱いでないのね?」
イリヤ「服は脱ぐわ。下着はつけたままで大丈夫だけど」
凛「まぁいいわ。とにかく和式よりも洋式のほうがいいわよね?」
イリヤ「うーん……」
凛「いちいち、下着まで脱ぐとか面倒でしょ?」
イリヤ「でも、体勢でいえば和式のほうが事後処理しやすいとは思うけど」
凛「えー?!」
イリヤ「うん」
凛「でもでも、困らない?その……位置とか……」
イリヤ「あー、そうね。はみ出ちゃうかもって毎回―――ってリン!!私になんてこといわせるのよ!!」
凛「大事なことなのよぉ!!」
イリヤ「別に私は和式でも気にしないし。それともリンはなにか和式に苦い思い出でもあるの?」
凛「な、ないわよ!!!」
イリヤ「ならいいじゃない、現状維持で」
70: 2012/04/18(水) 23:38:16.69 ID:dkrSR/LB0
凛(困ったわ……。イリヤがまさか、肯定しちゃうなんて……)
イリヤ「シロウはまだかな……」
ガラッ
桜「あれ?姉さん、イリヤさんも」
イリヤ「お邪魔してるわよ」
桜「どうも。そーだ。イリヤさん、おやついりますか?」
イリヤ「なになに?」
桜「先輩が作ってくれたヨーグルトなんですけど。そろそろ出来上がってると思いますので」
イリヤ「シロウの?!たべるたべる!!」
桜「姉さんもどうですか?」
凛「いいけど。なんでヨーグルトなんてあいつが作ってんの?」
桜「い、いいじゃないですか!!それは別に!!」
凛「あいつ、お腹の調子でも悪いのかしら……?」
桜「あはは……」
イリヤ「サクラ、早くもってきて」
イリヤ「シロウはまだかな……」
ガラッ
桜「あれ?姉さん、イリヤさんも」
イリヤ「お邪魔してるわよ」
桜「どうも。そーだ。イリヤさん、おやついりますか?」
イリヤ「なになに?」
桜「先輩が作ってくれたヨーグルトなんですけど。そろそろ出来上がってると思いますので」
イリヤ「シロウの?!たべるたべる!!」
桜「姉さんもどうですか?」
凛「いいけど。なんでヨーグルトなんてあいつが作ってんの?」
桜「い、いいじゃないですか!!それは別に!!」
凛「あいつ、お腹の調子でも悪いのかしら……?」
桜「あはは……」
イリヤ「サクラ、早くもってきて」
72: 2012/04/18(水) 23:41:34.72 ID:dkrSR/LB0
イリヤ「はむっ」
桜「……美味しいですね」
凛「まぁまぁね」
ガラッ
士郎「ただいま」
イリヤ「しろー!!!」ギュッ
士郎「なんだ、イリヤ。もう来てたのか」
イリヤ「うん!」
桜「先輩。ヨーグルト頂いてます」
士郎「ちゃんとできてたか?」
桜「はい。おいしいです」
イリヤ「ほら、シロウ?あーん」
士郎「イリヤ……」
イリヤ「あーん!」
士郎「はいはい……」
桜「……美味しいですね」
凛「まぁまぁね」
ガラッ
士郎「ただいま」
イリヤ「しろー!!!」ギュッ
士郎「なんだ、イリヤ。もう来てたのか」
イリヤ「うん!」
桜「先輩。ヨーグルト頂いてます」
士郎「ちゃんとできてたか?」
桜「はい。おいしいです」
イリヤ「ほら、シロウ?あーん」
士郎「イリヤ……」
イリヤ「あーん!」
士郎「はいはい……」
77: 2012/04/18(水) 23:46:42.86 ID:dkrSR/LB0
イリヤ「はい、間接キース」
士郎「ぶっ!?」
桜「先輩!!あーん!!」
士郎「ちょっと待て、桜!!」
凛「ほら、食べさせてあげるわよ」
士郎「そんなにいらないって!!」
イリヤ「私が舐めたスプーンでしか、シロウは食べないんだもんねー?」
士郎「変な言い方するな!!」
凛「……!!」
桜「……」ギリッ
士郎「イリヤ、今日は泊まっていくか?」
イリヤ「勿論よ。庭にバーサーカーもいるから」
士郎「そうなのか」
セイバー「―――シロウ!!!バーサーカーが庭で草むしりを!!!」ガラッ
凛「気づくの遅いわよ、セイバー?」
士郎「ぶっ!?」
桜「先輩!!あーん!!」
士郎「ちょっと待て、桜!!」
凛「ほら、食べさせてあげるわよ」
士郎「そんなにいらないって!!」
イリヤ「私が舐めたスプーンでしか、シロウは食べないんだもんねー?」
士郎「変な言い方するな!!」
凛「……!!」
桜「……」ギリッ
士郎「イリヤ、今日は泊まっていくか?」
イリヤ「勿論よ。庭にバーサーカーもいるから」
士郎「そうなのか」
セイバー「―――シロウ!!!バーサーカーが庭で草むしりを!!!」ガラッ
凛「気づくの遅いわよ、セイバー?」
81: 2012/04/18(水) 23:51:06.86 ID:dkrSR/LB0
セイバー「む?皆で何を食しているのですか?シロウ、私の分はないのですか?」
士郎「これは桜のために作ったんだけど……」
セイバー「サクラだけ贔屓ですか。そうですか」ムスッ
士郎「そういうことじゃ……」
桜「先輩、いいじゃないですか」
士郎「桜がいいなら」
桜「それじゃあ、私の為に先輩が作ってくれたヨーグルトを今、お持ちしますね?」
セイバー「お願いします」
桜「はい」
士郎「はぁ……」
イリヤ「ねえねえ、どうしてヨーグルトとサクラのために作ってあげたの?」
士郎「それは桜がべん―――」
桜「先輩!!」
士郎「え?」
凛「デリカシーのないやつ……」
士郎「これは桜のために作ったんだけど……」
セイバー「サクラだけ贔屓ですか。そうですか」ムスッ
士郎「そういうことじゃ……」
桜「先輩、いいじゃないですか」
士郎「桜がいいなら」
桜「それじゃあ、私の為に先輩が作ってくれたヨーグルトを今、お持ちしますね?」
セイバー「お願いします」
桜「はい」
士郎「はぁ……」
イリヤ「ねえねえ、どうしてヨーグルトとサクラのために作ってあげたの?」
士郎「それは桜がべん―――」
桜「先輩!!」
士郎「え?」
凛「デリカシーのないやつ……」
87: 2012/04/18(水) 23:56:33.25 ID:dkrSR/LB0
セイバー「うむ。これは中々……」モグモグ
士郎「桜、ちょっと」
桜「はい?晩御飯の下拵えですか?」
士郎「桜のために食物繊維が多めの食材を選んできた」
桜「先輩……」
士郎「結構辛いんだろ?」
桜「うれしいです……せんぱい……」
士郎「じゃあ、どうするか」
桜「そうですね。グアムとか……」
士郎「え?」
桜「フランスとか……」
凛「ごちそうさま」
セイバー「シロウ!!おかわり!!」
イリヤ「しろー!!おやつー!!」
士郎「おかわりはないぞ、セイバー。おやつはそれで終わりだ、イリヤ」
士郎「桜、ちょっと」
桜「はい?晩御飯の下拵えですか?」
士郎「桜のために食物繊維が多めの食材を選んできた」
桜「先輩……」
士郎「結構辛いんだろ?」
桜「うれしいです……せんぱい……」
士郎「じゃあ、どうするか」
桜「そうですね。グアムとか……」
士郎「え?」
桜「フランスとか……」
凛「ごちそうさま」
セイバー「シロウ!!おかわり!!」
イリヤ「しろー!!おやつー!!」
士郎「おかわりはないぞ、セイバー。おやつはそれで終わりだ、イリヤ」
89: 2012/04/19(木) 00:00:46.97 ID:dkrSR/LB0
イリヤ「なんでー?私のために買ってきたんじゃないのー?!」
士郎「夜10時のおやつにしような」
イリヤ「ぶー」
セイバー「シロウ、私には?」
士郎「ちゃんとあるから」
凛「それじゃあ、部屋に戻ってるわ」
士郎「わかった」
桜「先輩、オーストラリアでもいいですけど……」
士郎「桜?なんの話だよ?」
セイバー「おやつが楽しみですね、イリヤ?」
イリヤ「うん」
士郎「桜、手伝ってくれ」
桜「はぁい」
士郎「夜10時のおやつにしような」
イリヤ「ぶー」
セイバー「シロウ、私には?」
士郎「ちゃんとあるから」
凛「それじゃあ、部屋に戻ってるわ」
士郎「わかった」
桜「先輩、オーストラリアでもいいですけど……」
士郎「桜?なんの話だよ?」
セイバー「おやつが楽しみですね、イリヤ?」
イリヤ「うん」
士郎「桜、手伝ってくれ」
桜「はぁい」
94: 2012/04/19(木) 00:06:24.74 ID:lnw7uoMi0
夜 居間
大河「しろー?なんか豆類おおくね?」
士郎「文句があるなら食わなくていいぞ?」
桜「……」パクパク
イリヤ「むむ……」プルプル
セイバー「イリヤ?」
イリヤ「お箸で豆をつまむの難しい……」プルプル
セイバー「そうですか?」ヒョイヒョイ
イリヤ「くやしぃ……!!」ポロッ
ライダー「……」モグモグ
士郎「ライダー、美味しいか?」
ライダー「ええ。問題ありません」
イリヤ「しろー!!フォークとナイフ!!」
士郎「はいはい」
凛(無駄にお通じがよくなりそう……)
大河「しろー?なんか豆類おおくね?」
士郎「文句があるなら食わなくていいぞ?」
桜「……」パクパク
イリヤ「むむ……」プルプル
セイバー「イリヤ?」
イリヤ「お箸で豆をつまむの難しい……」プルプル
セイバー「そうですか?」ヒョイヒョイ
イリヤ「くやしぃ……!!」ポロッ
ライダー「……」モグモグ
士郎「ライダー、美味しいか?」
ライダー「ええ。問題ありません」
イリヤ「しろー!!フォークとナイフ!!」
士郎「はいはい」
凛(無駄にお通じがよくなりそう……)
96: 2012/04/19(木) 00:10:52.37 ID:sPu4ifqw0
20時 居間
イリヤ「シロウ、お風呂」
士郎「もう準備できてるから、入ってきていいぞ」ゴシゴシ
イリヤ「シロウがいれてー?」
士郎「そうしたいのは山々だけど、洗い物が―――」
凛「……」ギロッ
桜「……」ギロッ
士郎「えっと、セイバーに入れてもらってくれ」
イリヤ「仕方ないわね……。セイバー!!」
セイバー「はい」
イリヤ「私とお風呂にいきましょう」
セイバー「わかりました」
ライダー「シロウ、洗い物お手伝いしましょうか?」
士郎「いいからいいから。ゆっくりしててくれ」
イリヤ「シロウ、お風呂」
士郎「もう準備できてるから、入ってきていいぞ」ゴシゴシ
イリヤ「シロウがいれてー?」
士郎「そうしたいのは山々だけど、洗い物が―――」
凛「……」ギロッ
桜「……」ギロッ
士郎「えっと、セイバーに入れてもらってくれ」
イリヤ「仕方ないわね……。セイバー!!」
セイバー「はい」
イリヤ「私とお風呂にいきましょう」
セイバー「わかりました」
ライダー「シロウ、洗い物お手伝いしましょうか?」
士郎「いいからいいから。ゆっくりしててくれ」
101: 2012/04/19(木) 00:14:53.65 ID:sPu4ifqw0
21時30分
大河「ふわぁぁ」
士郎「藤ねえ、そろそろ帰らなくていいのか?」
大河「桜ちゃんは泊まっていくの?」
桜「はい」
大河「んじゃ、一人寂しくかえりますかぁ」
士郎「送っていこうか?」
大河「いいっていいって。―――あ」
士郎「どうした?」
大河「でも、ちょっと士郎と離れるのが恋しくなってきちゃった」
士郎「え……」
大河「だから、トイレに私の匂いを染み込ませてから帰る」トコトコ
士郎「普通にいけよ!!」
大河「ふわぁぁ」
士郎「藤ねえ、そろそろ帰らなくていいのか?」
大河「桜ちゃんは泊まっていくの?」
桜「はい」
大河「んじゃ、一人寂しくかえりますかぁ」
士郎「送っていこうか?」
大河「いいっていいって。―――あ」
士郎「どうした?」
大河「でも、ちょっと士郎と離れるのが恋しくなってきちゃった」
士郎「え……」
大河「だから、トイレに私の匂いを染み込ませてから帰る」トコトコ
士郎「普通にいけよ!!」
105: 2012/04/19(木) 00:19:35.25 ID:sPu4ifqw0
22時 居間
イリヤ「しろー。おやつー」
セイバー「おやつを」
士郎「はいはい」
桜「姉さん、お風呂空きましたよ?」
凛「おっけー」
士郎「はい、二人とも」
イリヤ「わーい」
セイバー「頂きます」
士郎(ちょっとトイレ……)スタスタ
桜「あ、先輩。今、ライダーが」
士郎「え?そうなのか?」
桜「はい」
士郎「ま、いいか」
イリヤ「しろー。おやつー」
セイバー「おやつを」
士郎「はいはい」
桜「姉さん、お風呂空きましたよ?」
凛「おっけー」
士郎「はい、二人とも」
イリヤ「わーい」
セイバー「頂きます」
士郎(ちょっとトイレ……)スタスタ
桜「あ、先輩。今、ライダーが」
士郎「え?そうなのか?」
桜「はい」
士郎「ま、いいか」
111: 2012/04/19(木) 00:23:40.71 ID:sPu4ifqw0
22時15分
士郎(そろそろいいか)スクッ
イリヤ「よっと」スクッ
士郎「ん?イリヤ、どこいくんだ?」
イリヤ「シロウ?レディに対して失礼よ?」
セイバー「イリヤは催したみたいです」
士郎「そうか」
イリヤ「もう!!セイバー!!」
セイバー「え?」
イリヤ「あ、シロウ……先に行きたい?」
士郎「ううん。イリヤが先でいいぞ」
イリヤ「ありがとう。―――私のすぐあとに入っていいからね、シロウ?」
士郎「わかった」
イリヤ「ちょっと!!そこは恥ずかしがってくれないと私が恥ずかしいんだけど!!」
士郎「え……?そうなのか、悪い」
士郎(そろそろいいか)スクッ
イリヤ「よっと」スクッ
士郎「ん?イリヤ、どこいくんだ?」
イリヤ「シロウ?レディに対して失礼よ?」
セイバー「イリヤは催したみたいです」
士郎「そうか」
イリヤ「もう!!セイバー!!」
セイバー「え?」
イリヤ「あ、シロウ……先に行きたい?」
士郎「ううん。イリヤが先でいいぞ」
イリヤ「ありがとう。―――私のすぐあとに入っていいからね、シロウ?」
士郎「わかった」
イリヤ「ちょっと!!そこは恥ずかしがってくれないと私が恥ずかしいんだけど!!」
士郎「え……?そうなのか、悪い」
113: 2012/04/19(木) 00:27:27.81 ID:sPu4ifqw0
イリヤ「……」トテトテ
セイバー「おかえりなさい」
イリヤ「ただいま」
士郎「じゃあ、俺も―――」
イリヤ「シロウ!!」
士郎「え?」
イリヤ「あと10分……いいえ、30分は待って」
士郎「なんで?」
イリヤ「なんでも!!」
士郎「いやでも……」
イリヤ「……」
士郎「はぁ……わかった」
イリヤ「よし」
士郎「どうして……」
桜「ふわぁぁ……ねむくなっちゃった……」
セイバー「おかえりなさい」
イリヤ「ただいま」
士郎「じゃあ、俺も―――」
イリヤ「シロウ!!」
士郎「え?」
イリヤ「あと10分……いいえ、30分は待って」
士郎「なんで?」
イリヤ「なんでも!!」
士郎「いやでも……」
イリヤ「……」
士郎「はぁ……わかった」
イリヤ「よし」
士郎「どうして……」
桜「ふわぁぁ……ねむくなっちゃった……」
116: 2012/04/19(木) 00:31:50.14 ID:sPu4ifqw0
22時50分
イリヤ「それじゃあ、そろそろ寝るわ」
セイバー「一緒に行きましょう」
イリヤ「うん」
士郎「おやすみ、イリヤ。セイバー」
セイバー「おやすみなさい」
士郎「さて……トイレにいくか。そろそろ限界だ」
士郎「……」スタスタ
士郎「……」ガチャッガチャッ
士郎(あれ?開かない)
桜『はいってます』
士郎「桜か」
凛『先輩!?きゃー!!!きゃー!!!』
ジャー!!!!
士郎「もう出るのか?」
イリヤ「それじゃあ、そろそろ寝るわ」
セイバー「一緒に行きましょう」
イリヤ「うん」
士郎「おやすみ、イリヤ。セイバー」
セイバー「おやすみなさい」
士郎「さて……トイレにいくか。そろそろ限界だ」
士郎「……」スタスタ
士郎「……」ガチャッガチャッ
士郎(あれ?開かない)
桜『はいってます』
士郎「桜か」
凛『先輩!?きゃー!!!きゃー!!!』
ジャー!!!!
士郎「もう出るのか?」
118: 2012/04/19(木) 00:32:50.09 ID:sPu4ifqw0
>>116
凛『先輩!?きゃー!!!きゃー!!!』
↓
桜『先輩!?きゃー!!!きゃー!!!』
凛『先輩!?きゃー!!!きゃー!!!』
↓
桜『先輩!?きゃー!!!きゃー!!!』
122: 2012/04/19(木) 00:35:42.65 ID:sPu4ifqw0
士郎「桜?」
桜『先輩!!あの!!もう少しかかります!!』
士郎「そうか」
桜『すいませ―――』
ジャー!!!
士郎(なんで何回も流すんだ……?)
士郎「仕方ないな……離れのトイレを使うか」
士郎(ついでにもう一度、トイレの様子も見ておくか)
士郎(桜も遠坂もこっちまでくるの大変だろうし)
士郎「……」スタスタ
桜『先輩!!あの!!もう少しかかります!!』
士郎「そうか」
桜『すいませ―――』
ジャー!!!
士郎(なんで何回も流すんだ……?)
士郎「仕方ないな……離れのトイレを使うか」
士郎(ついでにもう一度、トイレの様子も見ておくか)
士郎(桜も遠坂もこっちまでくるの大変だろうし)
士郎「……」スタスタ
126: 2012/04/19(木) 00:40:51.72 ID:sPu4ifqw0
23時
士郎「……ふぅ」
ジャー
士郎「問題はないみたいだな……」
士郎「よし……明日から離れのトイレは解禁にしておくか」
士郎「……」スタスタ
士郎(寝る前に筋トレでもするか)
士郎(道場に……)
凛「うぅ……」
士郎「遠坂?どうした?」
凛「ちょっとお腹が……」
士郎「大丈夫か?」
凛「うん……」ヨロヨロ
士郎「……」
士郎(あ、言っとけばよかったな。もう離れのトイレ使ってもいいって)
士郎「……ふぅ」
ジャー
士郎「問題はないみたいだな……」
士郎「よし……明日から離れのトイレは解禁にしておくか」
士郎「……」スタスタ
士郎(寝る前に筋トレでもするか)
士郎(道場に……)
凛「うぅ……」
士郎「遠坂?どうした?」
凛「ちょっとお腹が……」
士郎「大丈夫か?」
凛「うん……」ヨロヨロ
士郎「……」
士郎(あ、言っとけばよかったな。もう離れのトイレ使ってもいいって)
127: 2012/04/19(木) 00:43:37.60 ID:sPu4ifqw0
23時10分 道場
士郎「ふっ!ふっ!!」
セイバー「士郎」
士郎「セイバー?どうした?」
セイバー「あの……手洗いに行こうと思ったのですが……」
士郎「え?」
セイバー「申し訳ありません。こちらにきてもらえますか?」
士郎「わかった」
セイバー「……」スタスタ
士郎(なんだ……?)
士郎「ふっ!ふっ!!」
セイバー「士郎」
士郎「セイバー?どうした?」
セイバー「あの……手洗いに行こうと思ったのですが……」
士郎「え?」
セイバー「申し訳ありません。こちらにきてもらえますか?」
士郎「わかった」
セイバー「……」スタスタ
士郎(なんだ……?)
130: 2012/04/19(木) 00:47:39.95 ID:sPu4ifqw0
トイレ
セイバー「中を」
士郎「……」ガチャッ
士郎「―――セイバー?」
セイバー「わ、私ではありません!!」
士郎「とりあえず掃除しないとな」
セイバー「お任せしてもよろしいでしょうか……」
士郎「ああ。手洗いなら離れのほうを使ってくれ」
セイバー「わかりました」
士郎(盛大に誤爆してるな……)
士郎(はぁ……どうして……)
凛「し、士郎……!!」
士郎「遠坂。悪い、ちょっと掃除するから」
凛「えっと……」
士郎「何だ、掃除用具もってきてくれたのか。ありがとう、遠坂」
セイバー「中を」
士郎「……」ガチャッ
士郎「―――セイバー?」
セイバー「わ、私ではありません!!」
士郎「とりあえず掃除しないとな」
セイバー「お任せしてもよろしいでしょうか……」
士郎「ああ。手洗いなら離れのほうを使ってくれ」
セイバー「わかりました」
士郎(盛大に誤爆してるな……)
士郎(はぁ……どうして……)
凛「し、士郎……!!」
士郎「遠坂。悪い、ちょっと掃除するから」
凛「えっと……」
士郎「何だ、掃除用具もってきてくれたのか。ありがとう、遠坂」
135: 2012/04/19(木) 00:52:09.35 ID:sPu4ifqw0
士郎「全く、汚したらちゃんと掃除してほしいよな」
凛「……」
士郎「こんなの見るほうも気持ち悪いのに」
凛「……」
士郎「遠坂?どうした?」
凛「え?なに?」
士郎「いや、黙ってるから」
凛「べ、べつに……いいでしょ……」
士郎「誰がこんなことを……」ゴシゴシ
凛「わ、わたしがやるわよ……士郎……」
士郎「いいよ。遠坂にこんな汚れ仕事させるわけにはいかないだろ?」
凛「だけど……」
士郎「今度から張り紙でも貼っとくか」
凛「うぅ……」
凛「……」
士郎「こんなの見るほうも気持ち悪いのに」
凛「……」
士郎「遠坂?どうした?」
凛「え?なに?」
士郎「いや、黙ってるから」
凛「べ、べつに……いいでしょ……」
士郎「誰がこんなことを……」ゴシゴシ
凛「わ、わたしがやるわよ……士郎……」
士郎「いいよ。遠坂にこんな汚れ仕事させるわけにはいかないだろ?」
凛「だけど……」
士郎「今度から張り紙でも貼っとくか」
凛「うぅ……」
139: 2012/04/19(木) 00:56:40.50 ID:sPu4ifqw0
ライダー「おや?シロウ、リン?どうかしましたか?」
士郎「ライダー」
ライダー「このような夜更けに清掃なんて……」
士郎「それが―――」
凛「士郎!!」
士郎「な、なんだよ?」
凛「(あんた以外は女しかいないのよ?!それわかってる?!)」
士郎「(わかってるけど)」
凛「(なら、こんな惨状を広げられた恥ずかしいでしょ!?)」
士郎「(そうか……)」
ライダー「シロウ?」
士郎「いや、ちょっと汚れが気になって」
ライダー「確かに水回りは清潔にこしたことはありませんね」
凛「はぁ……」
凛(もういや……氏にたい……)
士郎「ライダー」
ライダー「このような夜更けに清掃なんて……」
士郎「それが―――」
凛「士郎!!」
士郎「な、なんだよ?」
凛「(あんた以外は女しかいないのよ?!それわかってる?!)」
士郎「(わかってるけど)」
凛「(なら、こんな惨状を広げられた恥ずかしいでしょ!?)」
士郎「(そうか……)」
ライダー「シロウ?」
士郎「いや、ちょっと汚れが気になって」
ライダー「確かに水回りは清潔にこしたことはありませんね」
凛「はぁ……」
凛(もういや……氏にたい……)
145: 2012/04/19(木) 01:01:41.85 ID:sPu4ifqw0
セイバー「……」ガチャ
桜「セイバーさん?」
セイバー「サクラ」
桜「どうしてそこのおトイレから……?」
セイバー「それが向こうのトイレは凄惨な事態に」
桜「ど、どういうことですか?」
セイバー「誰かが汚物を撒き散らしていました」
桜「え!?」
セイバー「今、シロウが清掃を行っています」
桜「そんな……」
セイバー「どうしたらあのようなことができるのか……」
桜「セイバーさんの前って誰が入ってました?」
セイバー「分かりません」
桜「そうですか……」
桜「セイバーさん?」
セイバー「サクラ」
桜「どうしてそこのおトイレから……?」
セイバー「それが向こうのトイレは凄惨な事態に」
桜「ど、どういうことですか?」
セイバー「誰かが汚物を撒き散らしていました」
桜「え!?」
セイバー「今、シロウが清掃を行っています」
桜「そんな……」
セイバー「どうしたらあのようなことができるのか……」
桜「セイバーさんの前って誰が入ってました?」
セイバー「分かりません」
桜「そうですか……」
146: 2012/04/19(木) 01:07:47.19 ID:sPu4ifqw0
セイバー「ですが、今日は殆どの者があのトイレを使用していますからね」
桜「私が使ったときは綺麗でした」
セイバー「ということは、タイガではありませんね」
桜「ライダーも違います」
セイバー「ちょっと待ってください。そうなるとイリヤスフィールも違うことになります」
桜「まさか……先輩……?」
セイバー「シロウは道場にいました」
桜「そんな……ということは……」
セイバー「一人しかいませんね」
桜「……」
セイバー「離れのトイレは使用できるようになりました。リンが間違いを犯すことはないでしょう」
桜「セイバーさん……」
セイバー「はい?」
桜「どうして、その掃除を先輩が……?普通は姉さんが……するべきですよね?」
セイバー「私がシロウを呼びにいってしまったのが悪いのです。リンだってそのまま逃走したわけではないでしょう」
桜「私が使ったときは綺麗でした」
セイバー「ということは、タイガではありませんね」
桜「ライダーも違います」
セイバー「ちょっと待ってください。そうなるとイリヤスフィールも違うことになります」
桜「まさか……先輩……?」
セイバー「シロウは道場にいました」
桜「そんな……ということは……」
セイバー「一人しかいませんね」
桜「……」
セイバー「離れのトイレは使用できるようになりました。リンが間違いを犯すことはないでしょう」
桜「セイバーさん……」
セイバー「はい?」
桜「どうして、その掃除を先輩が……?普通は姉さんが……するべきですよね?」
セイバー「私がシロウを呼びにいってしまったのが悪いのです。リンだってそのまま逃走したわけではないでしょう」
150: 2012/04/19(木) 01:12:27.64 ID:sPu4ifqw0
士郎「ふぅ……こんなもんか」
凛「……」ソワソワ
士郎「なんだよ、遠坂?俺が掃除してるの、そんなに珍しいか?」
凛「そういうわけじゃ……。……ありがとう」
ジャー!!
士郎「これでいいな。遠坂、トイレ使うか?」
凛「いい……」
士郎「そうか。そうそう。離れのトイレだけど―――」
桜「姉さん」
凛「桜……!?」
桜「ちょっと」
凛「え……」
桜「お話があります」
凛「さくら……あの……」
桜「私の部屋でゆっくりと話しましょう」
凛「……」ソワソワ
士郎「なんだよ、遠坂?俺が掃除してるの、そんなに珍しいか?」
凛「そういうわけじゃ……。……ありがとう」
ジャー!!
士郎「これでいいな。遠坂、トイレ使うか?」
凛「いい……」
士郎「そうか。そうそう。離れのトイレだけど―――」
桜「姉さん」
凛「桜……!?」
桜「ちょっと」
凛「え……」
桜「お話があります」
凛「さくら……あの……」
桜「私の部屋でゆっくりと話しましょう」
151: 2012/04/19(木) 01:15:21.34 ID:sPu4ifqw0
桜の部屋
桜「トイレを汚したの、姉さんなんですか?」
凛「……」
桜「姉さん?」
凛「ち、ちがう」
桜「……」
凛「私は汚してない」
桜「でも、おかしいですね。私が入ったときは綺麗でしたよ?」
凛「……っ」
桜「姉さん?」
凛(やばい……このままじゃ……私……)
桜「答えてください、姉さん」
凛「うぅ……」プルプル
桜「トイレを汚したの、姉さんなんですか?」
凛「……」
桜「姉さん?」
凛「ち、ちがう」
桜「……」
凛「私は汚してない」
桜「でも、おかしいですね。私が入ったときは綺麗でしたよ?」
凛「……っ」
桜「姉さん?」
凛(やばい……このままじゃ……私……)
桜「答えてください、姉さん」
凛「うぅ……」プルプル
153: 2012/04/19(木) 01:19:01.91 ID:sPu4ifqw0
士郎「桜のやつ、どうしたんだ?」
セイバー「シロウ、サクラは?」
士郎「遠坂を連れて部屋に」
セイバー「むむ……」
イリヤ「ふわぁ……どうかしたの?」
士郎「イリヤ」
ライダー「何の騒ぎですか?」
士郎「それが桜が遠坂を連れていって。少し様子が変なんだ」
イリヤ「なにかあったの?」
セイバー(リンの尊厳を守るために何もいわないほうがいいのでしょうか……)
ライダー「トイレが汚れていた件に関係があるのですね?」
士郎「た、多分」
イリヤ「トイレが汚れてた?」
セイバー「はい」
イリヤ「ふーん……」
セイバー「シロウ、サクラは?」
士郎「遠坂を連れて部屋に」
セイバー「むむ……」
イリヤ「ふわぁ……どうかしたの?」
士郎「イリヤ」
ライダー「何の騒ぎですか?」
士郎「それが桜が遠坂を連れていって。少し様子が変なんだ」
イリヤ「なにかあったの?」
セイバー(リンの尊厳を守るために何もいわないほうがいいのでしょうか……)
ライダー「トイレが汚れていた件に関係があるのですね?」
士郎「た、多分」
イリヤ「トイレが汚れてた?」
セイバー「はい」
イリヤ「ふーん……」
156: 2012/04/19(木) 01:26:38.06 ID:sPu4ifqw0
桜「姉さん?汚すのは勝手ですが、自分で綺麗にしてください」
凛「だ、だから、私じゃないって……!!」
桜「最後にあのトイレを使用したのは姉さんです。姉さん以外に汚せる人なんて―――」
ガチャ
イリヤ「―――サクラ、ちょっとまって」
桜「イリヤさん!?」
凛「え……?」
イリヤ「セイバーから話は聞いたわ。確かに最後に入ったのはリンね」
セイバー「申し訳ありません」
桜「だから―――」
イリヤ「でも、サクラという可能性だってあるわ」
桜「え?!?」
凛「……!?」
ライダー「イリヤスフィール……一体なにを……?」
桜「ちょっと待ってください!!どうしてそうなるんですか!?」
凛「だ、だから、私じゃないって……!!」
桜「最後にあのトイレを使用したのは姉さんです。姉さん以外に汚せる人なんて―――」
ガチャ
イリヤ「―――サクラ、ちょっとまって」
桜「イリヤさん!?」
凛「え……?」
イリヤ「セイバーから話は聞いたわ。確かに最後に入ったのはリンね」
セイバー「申し訳ありません」
桜「だから―――」
イリヤ「でも、サクラという可能性だってあるわ」
桜「え?!?」
凛「……!?」
ライダー「イリヤスフィール……一体なにを……?」
桜「ちょっと待ってください!!どうしてそうなるんですか!?」
158: 2012/04/19(木) 01:34:22.01 ID:sPu4ifqw0
イリヤ「だって、そうでしょう?リンの前に入っているのはサクラなんでしょう?シロウが言ってたわ」
桜「そのときは綺麗でした!!」
イリヤ「それを証明する映像でもある?」
桜「……な、ないですけど」
イリヤ「リンに罪を擦り付けるために、こういうことを……」
セイバー「サクラ……」
ライダー「サクラはそのようなことをしません!!」
凛「あの……」
桜「和式トイレは使い慣れてます!!そんなミスをすることなんてありえません!!」
イリヤ「今日、シロウが口を滑らせていたけど。貴女、便秘だったんでしょ?」
桜「そ、それがなにか……?」
イリヤ「急に便意を催して、慌てたんじゃないの?」
桜「何がいいたいんですか……!!」
イリヤ「離れからは遠い。慌てていた貴女だからこそ的を外してしまった。とも考えられる」
桜「なっ……!?」
桜「そのときは綺麗でした!!」
イリヤ「それを証明する映像でもある?」
桜「……な、ないですけど」
イリヤ「リンに罪を擦り付けるために、こういうことを……」
セイバー「サクラ……」
ライダー「サクラはそのようなことをしません!!」
凛「あの……」
桜「和式トイレは使い慣れてます!!そんなミスをすることなんてありえません!!」
イリヤ「今日、シロウが口を滑らせていたけど。貴女、便秘だったんでしょ?」
桜「そ、それがなにか……?」
イリヤ「急に便意を催して、慌てたんじゃないの?」
桜「何がいいたいんですか……!!」
イリヤ「離れからは遠い。慌てていた貴女だからこそ的を外してしまった。とも考えられる」
桜「なっ……!?」
162: 2012/04/19(木) 01:40:07.02 ID:sPu4ifqw0
凛「……」
桜「確かに少しびっくりしましたけど!!」
イリヤ「認めるのね?」
桜「そんなの憶測じゃないですか!!」
セイバー「そうです。それだけで犯人扱いには」
イリヤ「そう。もう一人、容疑者はいるわ」
ライダー「え?」
桜「もう一人……?」
イリヤ「ライダー」
ライダー「わ、わたしですか?!」
イリヤ「ライダーが事前にミスを犯していた。後続のサクラはライダーのミスを庇うために、リンに罪を……」
ライダー「ひどい!!ど、どうしてそのような考え方ができるのですか!?」
セイバー「そういえば、ライダーは不便を感じていたようですね」
ライダー「セイバー!!!あなたは……!!」
凛「あの……みんな……」オロオロ
桜「確かに少しびっくりしましたけど!!」
イリヤ「認めるのね?」
桜「そんなの憶測じゃないですか!!」
セイバー「そうです。それだけで犯人扱いには」
イリヤ「そう。もう一人、容疑者はいるわ」
ライダー「え?」
桜「もう一人……?」
イリヤ「ライダー」
ライダー「わ、わたしですか?!」
イリヤ「ライダーが事前にミスを犯していた。後続のサクラはライダーのミスを庇うために、リンに罪を……」
ライダー「ひどい!!ど、どうしてそのような考え方ができるのですか!?」
セイバー「そういえば、ライダーは不便を感じていたようですね」
ライダー「セイバー!!!あなたは……!!」
凛「あの……みんな……」オロオロ
169: 2012/04/19(木) 01:48:25.42 ID:sPu4ifqw0
桜「まってください!!今日の順番は藤村先生、ライダー、イリヤさん、私、姉さんですよ?」
イリヤ「それが?」
桜「ライダーがミスを犯しているならイリヤさんが目撃していないとおかしいじゃないですか!!」
イリヤ「私は離れのトイレを使ったの。それだけの話」
セイバー「そういえば時間がかかっていましたね」
イリヤ「でしょ?」
桜「それなら先輩に30分後に行けなんて言わないはずです」
イリヤ「シロウが離れのトイレを使うかもしれないからよ」
桜「先輩は離れのトイレの使用をまだ禁じていましたから、それはありえません!!」
イリヤ「……私もライダーの失敗を見逃していた。それならどう?」
桜「そんな証言をコロコロ変えて、信じるとでも……!!」
イリヤ「どちらにしても私には疑いが降りかからないから関係ないけどね」
セイバー「イリヤスフィールそうはいきません」
イリヤ「なんですって?!」
セイバー「イリヤスフィールが的を外し、そのあとに入ったサクラがリンに罪をなすりつけようと考えたかもしれませんから」
イリヤ「それが?」
桜「ライダーがミスを犯しているならイリヤさんが目撃していないとおかしいじゃないですか!!」
イリヤ「私は離れのトイレを使ったの。それだけの話」
セイバー「そういえば時間がかかっていましたね」
イリヤ「でしょ?」
桜「それなら先輩に30分後に行けなんて言わないはずです」
イリヤ「シロウが離れのトイレを使うかもしれないからよ」
桜「先輩は離れのトイレの使用をまだ禁じていましたから、それはありえません!!」
イリヤ「……私もライダーの失敗を見逃していた。それならどう?」
桜「そんな証言をコロコロ変えて、信じるとでも……!!」
イリヤ「どちらにしても私には疑いが降りかからないから関係ないけどね」
セイバー「イリヤスフィールそうはいきません」
イリヤ「なんですって?!」
セイバー「イリヤスフィールが的を外し、そのあとに入ったサクラがリンに罪をなすりつけようと考えたかもしれませんから」
174: 2012/04/19(木) 01:53:45.70 ID:sPu4ifqw0
凛「あの……」
イリヤ「なるほど。そういう考え方もできるのね」
ライダー「……」
桜「……まって。結局、私が悪者になっちゃうじゃないですか?!」
イリヤ「そうよ?今頃、気がついたの?」
桜「え……?」
イリヤ「リンを犯人にするには、まず貴女がトイレに入った段階で綺麗だったことを証明しないといけない」
桜「な……?!」
イリヤ「だけど、それはもうできない」
桜「うっ……」
イリヤ「だから、トイレを汚したのは誰かなんて、永遠に分からないの」
桜「……」
イリヤ「シロウが掃除してくれたんだから、いいじゃない」
セイバー「それもそうですね。考えてみれば、こんなことで言い争うなど幼稚です」
凛「……えっと……」オロオロ
イリヤ「なるほど。そういう考え方もできるのね」
ライダー「……」
桜「……まって。結局、私が悪者になっちゃうじゃないですか?!」
イリヤ「そうよ?今頃、気がついたの?」
桜「え……?」
イリヤ「リンを犯人にするには、まず貴女がトイレに入った段階で綺麗だったことを証明しないといけない」
桜「な……?!」
イリヤ「だけど、それはもうできない」
桜「うっ……」
イリヤ「だから、トイレを汚したのは誰かなんて、永遠に分からないの」
桜「……」
イリヤ「シロウが掃除してくれたんだから、いいじゃない」
セイバー「それもそうですね。考えてみれば、こんなことで言い争うなど幼稚です」
凛「……えっと……」オロオロ
176: 2012/04/19(木) 02:00:34.72 ID:sPu4ifqw0
ライダー「しかし……」
イリヤ「まだ、何か?」
ライダー「私まで疑われるのは……」
イリヤ「ならタイガの所為にしましょう。ライダー、私、サクラがみんなスルーして、サクラは何故かリンの所為にしようとしたでいいじゃない」
桜「もうやめてください!!」
イリヤ「それにサクラのあとにセイバーが入った可能性もあるし」
セイバー「……そこを突かれると反証できませんね」
イリヤ「でしょ?」
桜「でも、セイバーさんは離れのトイレに……」
イリヤ「サクラはセイバーが用を足すところを直に見たの?トイレに入ったところか、出てきたところを見たに過ぎないんでしょ?」
桜「確かに……」
イリヤ「ほら、リンだけを悪者にするのはだめよ」
桜「そうですね。ごめんなさい、姉さん」
凛「あ、いいのよ……別に……」
イリヤ「さ、もう寝ましょう。疲れたわ」
イリヤ「まだ、何か?」
ライダー「私まで疑われるのは……」
イリヤ「ならタイガの所為にしましょう。ライダー、私、サクラがみんなスルーして、サクラは何故かリンの所為にしようとしたでいいじゃない」
桜「もうやめてください!!」
イリヤ「それにサクラのあとにセイバーが入った可能性もあるし」
セイバー「……そこを突かれると反証できませんね」
イリヤ「でしょ?」
桜「でも、セイバーさんは離れのトイレに……」
イリヤ「サクラはセイバーが用を足すところを直に見たの?トイレに入ったところか、出てきたところを見たに過ぎないんでしょ?」
桜「確かに……」
イリヤ「ほら、リンだけを悪者にするのはだめよ」
桜「そうですね。ごめんなさい、姉さん」
凛「あ、いいのよ……別に……」
イリヤ「さ、もう寝ましょう。疲れたわ」
179: 2012/04/19(木) 02:07:23.95 ID:sPu4ifqw0
イリヤの部屋
凛「イリヤ……?」ガチャ
イリヤ「なにかしら?」
凛「あの……」
イリヤ「ん?」
凛「ありが―――」
イリヤ「それ、リンが認めるってことになっちゃうけど、いいの?」
凛「え……」
イリヤ「私は誰の弁護もしてない。みんなに可能性があるって説明をしただけ」
凛「イリヤ……」
イリヤ「だから、貴女が私に言う台詞はお礼じゃなくて『よくも私を疑ったわね!氏ね!』じゃないかしら?」
凛「……よくも疑ってくれたわね。絶対に許さないんだから!!明日、町中を引きずり回してあげる!!覚悟しなさい!!」
イリヤ「できるかしら?私、そんなにケーキみたいに甘くないけど?」
凛「うん!!胃袋破裂させてやるわよ!!―――おやすみ!!!」
イリヤ「おやすみ、リン」
凛「イリヤ……?」ガチャ
イリヤ「なにかしら?」
凛「あの……」
イリヤ「ん?」
凛「ありが―――」
イリヤ「それ、リンが認めるってことになっちゃうけど、いいの?」
凛「え……」
イリヤ「私は誰の弁護もしてない。みんなに可能性があるって説明をしただけ」
凛「イリヤ……」
イリヤ「だから、貴女が私に言う台詞はお礼じゃなくて『よくも私を疑ったわね!氏ね!』じゃないかしら?」
凛「……よくも疑ってくれたわね。絶対に許さないんだから!!明日、町中を引きずり回してあげる!!覚悟しなさい!!」
イリヤ「できるかしら?私、そんなにケーキみたいに甘くないけど?」
凛「うん!!胃袋破裂させてやるわよ!!―――おやすみ!!!」
イリヤ「おやすみ、リン」
182: 2012/04/19(木) 02:10:44.80 ID:sPu4ifqw0
翌朝
凛「イリヤー、早くー」
イリヤ「はいはい」
士郎「どっかいくのか?」
イリヤ「ちょっと、ね」
凛「こいつを引き摺り回してくる」
士郎「おいおい」
イリヤ「ほら、行きましょう」
凛「はいはい」
士郎「……いってらっしゃい」
セイバー「シロウ」
士郎「どうした?」
セイバー「ライダーがトイレから出てこなくて困っているのですか」
士郎「何かあったのか?」
セイバー「分かりません」
凛「イリヤー、早くー」
イリヤ「はいはい」
士郎「どっかいくのか?」
イリヤ「ちょっと、ね」
凛「こいつを引き摺り回してくる」
士郎「おいおい」
イリヤ「ほら、行きましょう」
凛「はいはい」
士郎「……いってらっしゃい」
セイバー「シロウ」
士郎「どうした?」
セイバー「ライダーがトイレから出てこなくて困っているのですか」
士郎「何かあったのか?」
セイバー「分かりません」
183: 2012/04/19(木) 02:14:22.29 ID:sPu4ifqw0
レストラン
凛「ケーキバイキングをやってるのは、ここだけね」
イリヤ「わーい!!」
凛「全くもう……」
カレン「おや?」
凛「カレンじゃない。どうかしたの?」
カレン「今日は慰安旅行に」
凛「慰安って」
ランサー「安上がりな慰安旅行だな、おい」
ギル「まぁまぁ、マスターの奢りですし」
凛「へー」
イリヤ「ちょっとー!!はやくしてよねー!!」
凛「はいはい!!」
カレン「ご一緒にどうですか?先輩?」
凛「別にいいけど?」
凛「ケーキバイキングをやってるのは、ここだけね」
イリヤ「わーい!!」
凛「全くもう……」
カレン「おや?」
凛「カレンじゃない。どうかしたの?」
カレン「今日は慰安旅行に」
凛「慰安って」
ランサー「安上がりな慰安旅行だな、おい」
ギル「まぁまぁ、マスターの奢りですし」
凛「へー」
イリヤ「ちょっとー!!はやくしてよねー!!」
凛「はいはい!!」
カレン「ご一緒にどうですか?先輩?」
凛「別にいいけど?」
184: 2012/04/19(木) 02:21:23.35 ID:sPu4ifqw0
イリヤ「これとー!これとー!!」
ギル「どれも安そうなケーキですねー」
ランサー「じゃあ、食うなよ」
カレン「それで、どうして貴女とアインツベルンがここに?」
凛「ま、家庭内事情ってやつよ」
カレン「そうですか。どのような珍事があったのか是非とも聞きたいですね」
凛「食事中に言うことじゃないわよ」
カレン「そうですか」
凛「……ちょっと化粧室に」
カレン「はい。」
凛「ふんふーん」
カレン「和式ですよ?」
凛「え?」
カレン「ここのレストラン、和式ですよ?」
凛「……」
ギル「どれも安そうなケーキですねー」
ランサー「じゃあ、食うなよ」
カレン「それで、どうして貴女とアインツベルンがここに?」
凛「ま、家庭内事情ってやつよ」
カレン「そうですか。どのような珍事があったのか是非とも聞きたいですね」
凛「食事中に言うことじゃないわよ」
カレン「そうですか」
凛「……ちょっと化粧室に」
カレン「はい。」
凛「ふんふーん」
カレン「和式ですよ?」
凛「え?」
カレン「ここのレストラン、和式ですよ?」
凛「……」
186: 2012/04/19(木) 02:26:57.98 ID:sPu4ifqw0
衛宮邸
士郎「ライダー!!どうしたんだ!!もう1時間も篭ってるじゃないか?!」ドンドン
ライダー『しろぉ……』
士郎「ライダー……」
ライダー『私はここから出ることができません……』
士郎「紙か!?紙が無いのか?!」
ライダー『シロウ……もう……だめです……』
士郎「どうしたんだ?!」
ライダー『あぁ……!!どうして!!どうして!!!』
ジャー!!!
士郎「ライダー……?」
ライダー『流れない……流れない……!!あぁぁ!!!』
士郎「……」
ライダー『何故……何故……何故……何故……』
士郎「ライダー……」
士郎「ライダー!!どうしたんだ!!もう1時間も篭ってるじゃないか?!」ドンドン
ライダー『しろぉ……』
士郎「ライダー……」
ライダー『私はここから出ることができません……』
士郎「紙か!?紙が無いのか?!」
ライダー『シロウ……もう……だめです……』
士郎「どうしたんだ?!」
ライダー『あぁ……!!どうして!!どうして!!!』
ジャー!!!
士郎「ライダー……?」
ライダー『流れない……流れない……!!あぁぁ!!!』
士郎「……」
ライダー『何故……何故……何故……何故……』
士郎「ライダー……」
189: 2012/04/19(木) 02:32:15.95 ID:sPu4ifqw0
レストラン
凛「……」バンッ!!
イリヤ「おかえり、凛」
凛「立って。イリヤ」
イリヤ「え?」
ランサー「どうしたんだ?」
カレン「どちらへ?」
凛「カレン……あんたが仕組んだんでしょ?!!」
ギル「トイレ~」
凛「なっ!?」
カレン「ふふ……」
凛「イリヤ!!逃げるわよ!!」
イリヤ「ちょっと、どうして?」
凛「だって―――」
ギル「うわー。トイレがすっごい、よごれてる~これはたいへんだー」
凛「……」バンッ!!
イリヤ「おかえり、凛」
凛「立って。イリヤ」
イリヤ「え?」
ランサー「どうしたんだ?」
カレン「どちらへ?」
凛「カレン……あんたが仕組んだんでしょ?!!」
ギル「トイレ~」
凛「なっ!?」
カレン「ふふ……」
凛「イリヤ!!逃げるわよ!!」
イリヤ「ちょっと、どうして?」
凛「だって―――」
ギル「うわー。トイレがすっごい、よごれてる~これはたいへんだー」
191: 2012/04/19(木) 02:40:01.63 ID:sPu4ifqw0
カレン「ここのレストランのオーナーは彼の英雄王でして」
凛「……!!」
カレン「朝方、貴女が予約したのを英雄王から聞きまして。少し、細工を」
イリヤ「え?え?」
凛「あんたが和式だって言ったときに気づくべきだった……」
カレン「さて……流れないトイレってどうですか?」
凛「何が目的よ……」
カレン「ふふ……」
凛「何が目的なのよ!!」
カレン「そうですね。貴女の持つ財の10%でも私に譲っていただければ」
凛「ぐっ……!!殆どないっていうのに……!!」
カレン「こちらもなにかと財政難なので」
凛「……」ウルウル
イリヤ「リン……」
凛「もう……いや……」ポロポロ
凛「……!!」
カレン「朝方、貴女が予約したのを英雄王から聞きまして。少し、細工を」
イリヤ「え?え?」
凛「あんたが和式だって言ったときに気づくべきだった……」
カレン「さて……流れないトイレってどうですか?」
凛「何が目的よ……」
カレン「ふふ……」
凛「何が目的なのよ!!」
カレン「そうですね。貴女の持つ財の10%でも私に譲っていただければ」
凛「ぐっ……!!殆どないっていうのに……!!」
カレン「こちらもなにかと財政難なので」
凛「……」ウルウル
イリヤ「リン……」
凛「もう……いや……」ポロポロ
192: 2012/04/19(木) 02:44:19.95 ID:sPu4ifqw0
衛宮邸
凛「はぁ……」ヨロヨロ
イリヤ「あの……」
凛「ちょっとトイレに行ってくるわ」
イリヤ「うん……」
凛「……」ヨロヨロ
凛(なんでこんなことに……なんで……)
凛「……」ガチャ
ムワッ……
凛「……」
凛「……流しなさいよ」
凛「ちゃんと流しなさいよぉ!!!!」
凛「あぁぁぁぁ!!!!」
士郎「―――遠坂!!いま、そっちは使えないんだ!!」
凛「和式なんてもう見たくもない!!!ガンド!!ガンド!!ガンド!!!ガンド!!!!」ドンドンドン!!!
凛「はぁ……」ヨロヨロ
イリヤ「あの……」
凛「ちょっとトイレに行ってくるわ」
イリヤ「うん……」
凛「……」ヨロヨロ
凛(なんでこんなことに……なんで……)
凛「……」ガチャ
ムワッ……
凛「……」
凛「……流しなさいよ」
凛「ちゃんと流しなさいよぉ!!!!」
凛「あぁぁぁぁ!!!!」
士郎「―――遠坂!!いま、そっちは使えないんだ!!」
凛「和式なんてもう見たくもない!!!ガンド!!ガンド!!ガンド!!!ガンド!!!!」ドンドンドン!!!
195: 2012/04/19(木) 02:48:44.95 ID:sPu4ifqw0
ドォォォォン!!!!
バシャ……
士郎「遠坂……」
凛「……」ビチャビチャ
士郎「………………くさっ」
凛「しろー!!!洋式にしてぇ!!!」ギュゥゥ
士郎「うわぁぁ!!!」
凛「もう和式はこりごりよぉ……」
士郎「わかった!!わかったから!!!」
凛「ほんと?ほんとにほんと?」ギュゥゥ
士郎「する!!洋式にする!!もうここはつぶれたし!!だから離れろ!!!」
凛「ありがとう!!!」ギュゥゥ
士郎「あぁぁ―――!!!」
凛「やったぁ……♪」
バシャ……
士郎「遠坂……」
凛「……」ビチャビチャ
士郎「………………くさっ」
凛「しろー!!!洋式にしてぇ!!!」ギュゥゥ
士郎「うわぁぁ!!!」
凛「もう和式はこりごりよぉ……」
士郎「わかった!!わかったから!!!」
凛「ほんと?ほんとにほんと?」ギュゥゥ
士郎「する!!洋式にする!!もうここはつぶれたし!!だから離れろ!!!」
凛「ありがとう!!!」ギュゥゥ
士郎「あぁぁ―――!!!」
凛「やったぁ……♪」
202: 2012/04/19(木) 02:54:19.57 ID:sPu4ifqw0
数週間後
士郎「ようやく、トイレが復活したな」
セイバー「新しい場所はやはりいいですね」
ライダー「ええ」
凛「完成したのね」
桜「よかったです」
士郎「遠坂。初めては遠坂に譲ってやるよ」
凛「え?でも……」
士郎「遠坂が洋式にしろっていうからしたんだ。遠坂がまず使ってくれ」
凛「うん……」
ガチャン
凛「よっと」
凛「……んっ……」
凛「ふぅ……やっぱり新品はいいわね。隅々までピカピカじゃない」ピッ
凛「あれ?なんか押しちゃ―――ぎゃぁああああああああああああああ!!!!!」
士郎「ようやく、トイレが復活したな」
セイバー「新しい場所はやはりいいですね」
ライダー「ええ」
凛「完成したのね」
桜「よかったです」
士郎「遠坂。初めては遠坂に譲ってやるよ」
凛「え?でも……」
士郎「遠坂が洋式にしろっていうからしたんだ。遠坂がまず使ってくれ」
凛「うん……」
ガチャン
凛「よっと」
凛「……んっ……」
凛「ふぅ……やっぱり新品はいいわね。隅々までピカピカじゃない」ピッ
凛「あれ?なんか押しちゃ―――ぎゃぁああああああああああああああ!!!!!」
204: 2012/04/19(木) 03:00:57.82 ID:sPu4ifqw0
セイバー「リン!!なにごとですか!?」ガチャ
凛「セイバー!!水が……!!水がぁ……!!」ビチャビチャ
ライダー「リン!!はやくウォシュレットを止めてください!!」
凛「とまってー!!とまってー!!」ビチャビチャ
桜「その前にちゃんとショーツを……」
凛「もういやぁー!!!」
セイバー「くっ!!」ピッ
凛「―――とまった」
セイバー「リン……」
凛「……あの」
桜「床が……水浸し……」
ライダー「シロウ?どうしますか?」
士郎「……遠坂。もう俺の家でトイレ使うな」
凛「……もうトイレ、使わない……」
おしまい。
凛「セイバー!!水が……!!水がぁ……!!」ビチャビチャ
ライダー「リン!!はやくウォシュレットを止めてください!!」
凛「とまってー!!とまってー!!」ビチャビチャ
桜「その前にちゃんとショーツを……」
凛「もういやぁー!!!」
セイバー「くっ!!」ピッ
凛「―――とまった」
セイバー「リン……」
凛「……あの」
桜「床が……水浸し……」
ライダー「シロウ?どうしますか?」
士郎「……遠坂。もう俺の家でトイレ使うな」
凛「……もうトイレ、使わない……」
おしまい。
205: 2012/04/19(木) 03:01:53.46 ID:k9GdIXGt0
おつ
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