1: 2012/04/19(木) 09:47:33.32 ID:lL39dDY40

恒一「えっ」

鳴「?」

恒一「見崎、ドラクエ3買うの?」

鳴「うん……それが?」

恒一「いや、よく予約できたな、と思って……」

鳴「いないものだったから……何日か授業さぼって、徹夜して並んだの」

恒一「そっか……」
Facetoface<二人>
2: 2012/04/19(木) 09:51:52.17 ID:lL39dDY40

鳴「榊原君は、買う?」

恒一「いや……僕の家にはまず、ファミコンがないからさ」

鳴「そう……」

恒一「ファミコン、よく買ってもらえたね。あんなに高いのに」

鳴「お母さん、テレビゲーム好きだから」

恒一「そっか……」

鳴「私も……好き」

恒一「……」

鳴「ふふっ……高橋名人の冒険島……」

恒一「いいなぁ……」

5: 2012/04/19(木) 09:58:41.83 ID:lL39dDY40

恒一「明日は、ひとりで買いに行くの?」

鳴「うん。秋葉原に行くんだ」

恒一「あ、秋葉原!? 夜見山からどれだけ離れてると……」

鳴「ふふ……嘘、だよ」

恒一「……」

鳴「本当は、知り合いのゲーム屋さんで、特別に取り寄せてもらうことになったの」

恒一「そっか……」

鳴「……ふふ」

恒一「見崎、嬉しそうだね」

鳴「楽しみ……」

6: 2012/04/19(木) 10:02:22.71 ID:lL39dDY40

翌日 学校にて


鳴「……おはよう」

恒一「み、見崎?」

鳴「……なに?」

恒一「いや、今日は来ないと思っていたからさ」

鳴「どうして?」

恒一「だって、ニュースでさ……ドラクエ3買った子どもたちが、ズル休みしてるって……」

鳴「……」

恒一「……」

鳴「……買えなかったの」

恒一「!」

鳴「予約したのに……」

7: 2012/04/19(木) 10:07:08.25 ID:lL39dDY40

恒一「……残念だったね」

鳴「うん……入荷できた数が、思ってたより少なかったんだって」

恒一「……」

鳴「……」

恒一「でも、良かったよ」

鳴「……どうして?」

恒一「ニュースでは、こんなことも言ってたんだ。ドラクエ3を買えた子ども相手に、恐喝がたくさん起きてるって」

鳴「……!」

恒一「見崎だって、もし買えてたら……今頃危なかったかも」

鳴「こわい……」 プルプル

恒一「だから、良かったよ……見崎が無事でさ」

鳴「うん、よかった……」

9: 2012/04/19(木) 10:16:15.11 ID:lL39dDY40

ピューヒュルルー


恒一「……屋上は寒いね」 ※ドラクエ3の発売日は2月10日でした

鳴「教室、いく?」

恒一「そうしようか……いや、でも」

鳴「でも?」

恒一「行っても……余計に心が寒くなっちゃうかもしれないな」

鳴「……そうだね」

恒一「……ごめん」

鳴「……いいの。みんな……もう、いなくなっちゃったんだから」

恒一「どうして、こんなことになっちゃったんだろう……」

鳴「……それは、しかたのないこと。避けられないことだったんだよ」

恒一「……」


鳴「今日は……ドラクエ3の発売日だから」

恒一「親ぐるみで、みんなズル休みしてるんだよね……」

10: 2012/04/19(木) 10:26:22.84 ID:lL39dDY40

恒一「……見崎はさ」

鳴「なに?」

恒一「他に、どんなソフトを持ってるの?」

鳴「いっぱいあるよ……こないだ、テトリスを買ってもらった」

恒一「テトリス? 聞いたことないなぁ」

鳴「わりと……はまるんだ」

恒一「へぇ……スーマリもある? 勅使河原の家でやらせてもらったんだけど、あれ面白いよね」

鳴「うん。あれはやりこんだ……」

恒一「いいなぁ……」

鳴「ふふっ……ノーミスワープなしで、ピーチ姫を助けたの」

恒一「そっか……僕なんて、最初のクリボーで氏んじゃったよ」

鳴「まだまだ素人……」

恒一「まいったな……」

12: 2012/04/19(木) 10:37:25.83 ID:lL39dDY40

教室

恒一「やっぱり……みんないないね」

鳴「そうだね……」

恒一「久保寺先生も、今日は休みみたいだし……」

鳴「三神先生は?」

恒一「怜子さんは……2、3日前から失踪してるんだ」

鳴「そう……」

恒一「あっ……ひとりだけ、いた」

鳴「……」

赤沢「……ぐすっ」

恒一「泣いている……」

13: 2012/04/19(木) 10:43:43.82 ID:lL39dDY40

赤沢「何がファミコンよ、ドラクエ3よ……ピコピコやってるだけじゃない」

恒一「ま、まぁまぁ赤沢さん……」

鳴「……赤沢さん、テレビゲームきらい?」

赤沢「だいっ嫌いよ……あんなの、時間を無為に過ごすだけだわ」

恒一「まぁ……そういう考えもあるよね」

赤沢「……ファミコンのために、ズル休みするなんて……これは対策が必要だわ……」

恒一「たぶん、どうしようもないんじゃないかな……」

赤沢「ゲームなんか、無くなっちゃえばいいのよ!」

鳴「ダウト」 ニヤリ

赤沢「!?」

14: 2012/04/19(木) 10:51:32.94 ID:lL39dDY40

赤沢「な、何よ……」

鳴「……私は、知っている」

恒一「見崎……?」

赤沢「何を知ってるって? わ、私の家にはファミコンなんてないわよ、もちろんメガドライブも」

恒一「そうなんだ? 僕と一緒だね」

赤沢「ぁ……い、一緒……な、なんなら確認しに来てくれても……」 カァア

鳴「それは、たぶん本当……だから確認しに行かなくていい」

恒一「そっか……」

赤沢「……」

鳴「……」


鳴「……インベーダー」

赤沢「!?」

鳴「最近、イノヤで……インベーダーゲームの筐体を入荷したって聞いた……」 ニヤリ

赤沢「そ、それがなんだって言うの」

16: 2012/04/19(木) 11:03:53.02 ID:lL39dDY40

鳴「放課後になってはイノヤに入り浸って、インベーダーゲームをやる女子中学生のウワサ……」

恒一「最近、そういうのあったね。久保寺先生も、だめだよ、って注意してた……」

赤沢「……」

鳴「それが赤沢さん」

赤沢「……証拠はあるの?」

恒一「そうだよ、見崎。噂では、その女子中学生はマスクとサングラスをかけてるって……」

鳴「ハイスコアトップの名前……」

赤沢「!」

鳴「IZUMI……」

恒一「そ、それは本当?」

鳴「本当だよ。この左目で見たから……」

赤沢「……」

18: 2012/04/19(木) 11:07:10.71 ID:lL39dDY40

鳴「本物のカーフィー片手に、優雅にプレイしてるのも見た……」

恒一「そっか……」

赤沢「……」

鳴「マナー違反……」

赤沢「……反省はしてるわ」

鳴「大方、ファミコンが買ってもらえなかった反動ね……」

恒一「そんなことまで……」

赤沢「あなたは一体……」

鳴「ふふ……」


鳴「鳴ちゃんなんでも知ってる……」

恒一「まいったな……」

赤沢「適わないわね……」

24: 2012/04/19(木) 11:18:09.58 ID:lL39dDY40

一ヶ月後…

鳴「榊原君」

恒一「おはよう、見崎。どうしたの? そんなに慌てて……」

鳴「……買えたの」

恒一「買えたって、まさか」

鳴「そう……ドラクエ3」

恒一「ようやく入荷したのか」

鳴「うん……運が良かった」

赤沢「やったじゃない……」

鳴「嬉しい……」

恒一「おめでとう」

鳴「ありがとう……」

25: 2012/04/19(木) 11:24:20.66 ID:lL39dDY40

鳴「昨日の夜、例のおもちゃ屋さんが届けてくれて……」

恒一「良かったじゃないか……もう、始めたの?」

鳴「まだ……」

赤沢「あれだけ毎日、ドラクエ3ドラクエ3って言ってたのに……」

鳴「……」

恒一「……見崎?」

鳴「いっしょに、やりたかったから……」

恒一「!」

赤沢「……」

鳴「……榊原君、赤沢さん。今日、うちでドラクエしようよ」

赤沢「わ、私も?」

鳴「うん……もう、私たち、友達でしょう?」

赤沢「……ぐすっ」

恒一「赤沢さん……」

鳴「ふふ……」

28: 2012/04/19(木) 11:34:54.00 ID:lL39dDY40

鳴ちゃんちにて

ガチャ カチ…

鳴「……」

恒一「は、始まるね……」

赤沢「緊張するわ……」


~♪(例のドラクエのテーマ)


恒一「お、音がなんか違う気がする……」

鳴「すごい……気がする」

赤沢「違うって……榊原君、どうして比べられるの?」

恒一「ドラクエ1、見崎に貸してもらったからさ……」

赤沢「でも、ファミコン持ってないって……」

恒一「怜子さん、失踪したと思ったらファミコン買いに東京まで行ってたんだ」

赤沢「……ずるいわ」

恒一「まいったな……」

31: 2012/04/19(木) 11:43:13.25 ID:lL39dDY40

鳴「……ぼうけんのしょ? つくる?」

恒一「何を言っているんだろうね」

赤沢「不可解ね……まさか現象?」

恒一「そうかもしれない……今まで、こういうのなかったから」

鳴「どれどれ……」 ペラ


~説明書タイム~


恒一「どうやら、みっつまでセーブデータを作れるらしいね」

鳴「ふっかつのじゅもん……」

恒一「もう、チラシの裏いっぱいに書かなくてもよくなったんだ」

赤沢「科学のチカラってすごいわね……」

鳴「ゆうていみや……ぺぺぺぺぺ」

恒一「ははは。もょもとは、もういないものになっちゃったね」

鳴「もょもとは氏に返ったんだね……ふふ。なんちゃって……」

赤沢「おちゃめさん……」

47: 2012/04/19(木) 11:57:13.63 ID:lL39dDY40

恒一「そういえば……今年って1988年だよね」

赤沢「……? 今更何を言っているの?」

鳴「そう。間違いなく1988年……決して1998年じゃないよ」

恒一「そっか……」

赤沢「榊原君だって、あれ、持ってるじゃない」

恒一「あれ?」

鳴「私も……親に持たされてる。好きじゃないけど……」

恒一「ああ、あれか……」

赤沢「そう……決して手のひらなんかじゃ持てないような……」

恒一「うん。ちょっと重くて大きい……あれ……」


鳴「ショルダーフォン……」

恒一「いつか、片手で持てるようなサイズになるのかな?」

赤沢「まさか……ふふ。榊原君も、おちゃめさん……」

54: 2012/04/19(木) 12:05:51.90 ID:lL39dDY40


おきなさい わたしのかわいい こういち。 きょうはあなたのうんたらかんたら……


鳴「……」 ピコピコ

恒一「勇者の名前、僕の名前にしたの?」

鳴「うん……」

赤沢「私もそれがいいと思うわ……」

恒一「でも、見崎のソフトなんだから……女勇者にすればよかったのに」

鳴「大丈夫……榊原君は、勇者様だから」

恒一「それってどういうこと?」

鳴「ふふ……」

赤沢「察しなさいよ……」

恒一「まいったな……」

57: 2012/04/19(木) 12:13:31.50 ID:lL39dDY40

千曳「うっすらな記憶で書いてると色々と綻びがでてきてしまう……こいつは尋常じゃないね」

高林「細かいことは気にしないほうがいい。フェアじゃないからね」

ということでオナシャス!

60: 2012/04/19(木) 12:24:50.07 ID:lL39dDY40

恒一「それにしても……」

赤沢「……そうね」

鳴「画面が綺麗……」

恒一「あ! モンスターが……」


まもののむれがあらわれた!(スライム2匹、大ガラス2匹、オオアリクイ)


鳴「スライム以外、見たことない……」

恒一「転校生か……」

赤沢「たくさんね……こういちひとりで、勝てるかしら」

鳴「たぶん、勝てる……こういちは無敵だから」

恒一「ははは……それだけ聞くと、ふたりに名前で呼ばれてるみたいだな」

鳴「……こういち」

赤沢「こういち……」

恒一「ははは……なんだか、くすぐったいや」

鳴・赤沢「ふふ……」

61: 2012/04/19(木) 12:36:36.41 ID:lL39dDY40

おお、ゆうしゃこういちよ! しんでしまうとはなさけない

鳴「……」

赤沢「……」

恒一「……」

鳴「……榊原君、氏に返っちゃったね」

恒一「縁起でもないな……」

赤沢「それにしても、一瞬だったわね……」

鳴「うん……スライム1匹倒せただけだった。こういち……何もできなかった」

恒一「なんかごめん……」

赤沢「いいのよ……見崎さん、言いすぎよ。謝って」

鳴「うん。ごめんなさい……」

恒一「いいのさ……僕の、いやこういちの実力不足だから……」

赤沢「はい、もう仲直り。次、がんばりましょう……」

鳴「赤沢さん、委員長みたい」

赤沢「もう無能なんて言わせないわ……」

66: 2012/04/19(木) 12:48:49.13 ID:lL39dDY40

鳴「仲間は、いつできるのかな」

恒一「そっか、仲間がいれば……」

赤沢「仲間って、ドラクエは一人旅のゲームじゃないの?」

恒一「それは、1までだよ」

鳴「2では、ふたり仲間になる……すけさん、プリン」

赤沢「なんだか可愛い名前ね」

恒一「……ふふっ」

赤沢「なによ……」

恒一「赤沢さんが、かわいいって言うと……なんか意外でさ」

赤沢「……ふんっ。悪かったわね」

鳴「怒っちゃった……」

恒一「冗談だよ。かわいいって言ってる赤沢さん、可愛かったよ」

赤沢「……ふんっ。わ、悪かったわね」

鳴「悪くないよ……赤沢さん、かわいい」

赤沢「よしてちょうだいよ……」 プイ

70: 2012/04/19(木) 12:59:01.87 ID:lL39dDY40

恒一「どうやら、ルイーダのさかばで仲間が増えるらしいね」

赤沢「自分で好きな仲間を作れるの? 画期的ね……」

鳴「もう、勇者の洞窟とかに行ってすれ違わなくていいんだ……」

恒一「じゃあさっそく……>>68を参考にして……」

ピコピコ…

ゆうしゃ こういち
ぶどうか いずみ
あそびにん めい

恒一「あとひとり選べるね。どんなのがいいかな……」

鳴・赤沢「……」

恒一「ふたりとも?」

鳴「このメンバーで、いい」

赤沢「そうね……この3人でいいわ」

恒一「え、でも……」

鳴「いいったらいいの……鳴ちゃんこれがいい……」

恒一「しかたないな……」

74: 2012/04/19(木) 13:09:58.99 ID:lL39dDY40

恒一「……」

赤沢「……見崎さん、いや、めい。露出が激しいわね」

鳴「……ドットじゃ、わからない」

恒一「でもトリセツの絵では……ほら、こんなに」

鳴「からかわないで……」

赤沢「ふふ……かわいいわね」

恒一「赤沢さん、さっきの仕返しかい?」

赤沢「私だって、そういう気分なときもあるのよ……」


鳴「もう、やめてよ……鳴ちゃんはずかしいよ……」

恒一「まいったな……そう言われると、黙らざるを得ない」

赤沢「鳴ちゃんって言われると、どうもね……」

鳴「ふふ……」

恒一「あ、わかってて言ったな……」

赤沢「まったく……まるで小悪魔ちゃんね」

83: 2012/04/19(木) 14:22:39.14 ID:lL39dDY40

鳴「赤沢さん……いや、いずみ。そっくり……」

恒一「そうだね……」

赤沢「ふふ……髪の色もいっしょよ」 ※ファミコンのグラでは確か女武道家の髪は赤っぽい色

鳴「さっそく外へ行こう……」


恒一「3人もいれば、きっと無敵だね……」

赤沢「そうね……あら、噂をすれば」

鳴「まもののむれ……」


まもののむれがあらわれた!(スライム2ひき、大ガラス1ひき)


恒一「こてんぱんにしてみせよう……」

鳴「リベンジマッチ……」

赤沢「ふふ……ふたりとも、楽しそうね」

恒一「赤沢さん……いや、いずみこそ……」

鳴「ふふっ……」

85: 2012/04/19(木) 14:28:57.14 ID:lL39dDY40

まもののむれをやっつけた!

恒一「……」

鳴「……」

赤沢「……」

恒一「初勝利、だね」

赤沢「そうね……感無量だわ。たまにめいが転んだりしたけど……」

鳴「……」 スタッ

恒一「見崎?」

鳴「……」 スタスタ ストン

赤沢「これは……」

鳴「カルピス……祝杯をあげよう」

恒一「洒落てるじゃないか……」

赤沢「素敵……」

鳴「特別に、いつもより濃い目に作る……」

恒一「いたれりつくせりだね……」

87: 2012/04/19(木) 14:34:19.96 ID:lL39dDY40

恒一「……」 スッ

鳴「……」 スッ

赤沢「……」 スッ


「……」

「かんぱい」 チンッ


恒一「……ふふふ」

鳴「あはは……」

赤沢「ふたりとも、まだ冒険は始まったばかりよ……」

恒一「そう言ういずみこそ……」

鳴「いずみ、顔がほころんでる……」

赤沢「アラやだ……」

88: 2012/04/19(木) 14:43:53.55 ID:lL39dDY40

テレレレテッテッテー

恒一「いずみのレベルが上がったね……」

鳴「うん……あれからたくさん、倒したから」

赤沢「こういちのレベルだけは、まだ1ね……」

恒一「……ごめん」

赤沢「いいのよ……あなたはリーダーなんだから」

鳴「どーんと、構えていればいいよ」

恒一「どーんと、か……僕に出来るかな」

赤沢「私にはわかるわ……きっとこういちは、誰よりも強い勇者になる」

鳴「うん……期待してる」

恒一「やめておくれよ……照れるじゃないか」

鳴・赤沢「ふふ……」

90: 2012/04/19(木) 14:50:33.49 ID:lL39dDY40

カァ…… カァ……

恒一「もうこんな時間か……」

赤沢「光陰矢のごとし、ね……」

鳴「ゲームの中も、もう夜みたい」

恒一「……」

赤沢「……」

鳴「……そろそろ、帰る?」

恒一「そうだね……霧果さんも、起きてくるだろうし」

赤沢「霧果さん?」

鳴「私の、育ての親……」

恒一「重度のゲーマーでね……今は昼夜逆転生活をしているんだ」

赤沢「そうなの……大変ね」

鳴「そうでもない……一緒にゲームをしたりするし」

赤沢「仲がいいのね……」

鳴「そうなんだ……ふふ」

92: 2012/04/19(木) 14:57:09.68 ID:lL39dDY40

鳴「それじゃあ、また明日……」

赤沢「ええ……」

恒一「……また、明日」

「……」

恒一「……見崎、いや、めい……いいや、それも違う」

赤沢「ふふ……照れ屋さん」

鳴「……?」

赤沢「じゃあ、せーので言いましょう?」

恒一「そうだね……」

93: 2012/04/19(木) 15:01:42.67 ID:lL39dDY40

「……せーの!」

恒一・赤沢「鳴! また明日!」

鳴「!」

鳴「……ま、また……」

鳴「また、明日! ……恒一君! 泉美さん!」

恒一・鳴・赤沢「ふふ……ふふふ……」


こうして……


恒一(……僕と、泉美と、鳴……)

赤沢(……私と、鳴と、恒一君……)

鳴(……私と、泉美さんと、恒一君……)


僕たち3人は、ドラクエ3というゲームを通じて……

少しだけ…… 仲良くなったのだった……

おわり……

96: 2012/04/19(木) 15:07:04.10 ID:/FpW8J1Oi
イイハナシダナー

97: 2012/04/19(木) 15:07:24.75 ID:MmuYmPXY0
なんでこんなにテンション低いんだwwww

99: 2012/04/19(木) 15:15:09.72 ID:lL39dDY40

読んでくれた人、ありがとう!
借りたドラクエ3のセーブデータを消してしまったことで
殴り合いの喧嘩をしたのも、今となってはいい思い出です

引用: 鳴「明日はドラクエ3の発売日か……」