1: 2012/04/11(水) 18:15:47.70 ID:rZPo6yIf0
刃牙「ほら……これなんだけどさ……知らないかな、やっぱり親父は……」

勇次郎「ふん……それぐらいは知っている……」

刃牙「じゃあ丁度いいや……親父、ちょっとコレ……」

勇次郎「人から視力を奪いッ!!あまつさえ堕落させるッ!!くだらん玩具ッッ!!!」

刃牙「ッッッ~~~~~~!!!!」

勇次郎「刃牙よ……この範馬勇次郎に……薦めるつもりかッッ!!そんなものをッッッ!!!」

3: 2012/04/11(水) 18:20:58.18 ID:rZPo6yIf0
刃牙「ハハ……ヤッパリだ……親父は分かっちゃいない……」

勇次郎「ッッ!!!?」

刃牙「別にゲームが悪ってわけじゃないさ……それに親父だってさ、テレビぐらいは見るだろ?」

勇次郎「同じだと言うつもりか……」

刃牙「まァmね……ただ鍛錬だけじゃなく……リフレッシュ……親子のコミュニケーションもさ、大事じゃん?やっぱ……」

勇次郎「ククク……リフレッシュか……」

刃牙「そう……たまには体を休めて……って……」

勇次郎「そこまで落ちぶれたか刃牙ッッッ!!!!!」

刃牙(こっ……怖ェェ~~~~~……!!)

5: 2012/04/11(水) 18:25:20.37 ID:rZPo6yIf0
刃牙「ハハ……でもやっぱ……考えが古いなァ、親父……」

勇次郎「ほぅ……?」

刃牙「『ゲームをすると目が悪くなる』……通用しないぜ、そんなのはイマドキさ……」

刃牙「置いてかれるぜ親父……そんな心構えじゃあよォッッ!!!」

勇次郎「言うじゃァねぇか……」 スッ

刃牙「ッッ!!!」

勇次郎「そこまで言うのなら……クク……お前のワガママに付き合ってやる……」

勇次郎「やってやろう……ポケモンとやらッッ!!!」 カチッ

8: 2012/04/11(水) 18:29:49.94 ID:rZPo6yIf0
刃牙「まずはそう……名前を決めるんだよ、親父」

勇次郎「フン……」 カチカチ

『はんまゆう』

刃牙「ハハ、親父、苗字は入れなくていいよ、ゆうじろうって入れよう」

勇次郎「刃牙……おちょくっているのかッッ!!貴様ッッッ!!!」

刃牙「っと、ごめんごめん……でも入力できるのは5文字だけだから……」

勇次郎「ふん……」 カチカチ

『ゆうじろう』

12: 2012/04/11(水) 18:34:12.51 ID:rZPo6yIf0
刃牙「で……ホラ、ここで最初の三匹のどれかを選ぶんだ」

刃牙「俺のオススメはフシギダネかな……ヒトカゲを選ぶと最初のジムで……」

勇次郎「クク……なるほど……」 ニマァァ~~

『ヒトカゲに するんじゃな! そいつは いい ポケモン じゃぞ!』

刃牙「おっ、親父!? お、俺の話聞いて……」

勇次郎「ふん……ウルセェな……好きにやらせろ……」

刃牙「あ……アッチャァ~~~……」

14: 2012/04/11(水) 18:38:45.78 ID:rZPo6yIf0
ピュコーン

ゼニガメは たおれた!

勇次郎「クク……だから言っただろうが、好きにやらせろ」

刃牙「いや、まあそりゃここはアレだけど……」

どっぽ(ライバル)『マジかよ! おれも おまえの ポケモンに すりゃ よかった!』

勇次郎「ククク……」 ニマァァァ~~~~

刃牙(大丈夫かなァ~……親父……)

23: 2012/04/11(水) 18:47:33.16 ID:rZPo6yIf0
刃牙「そうそう、それで上の道に行って……トキワシティに……」

ティレレレレーン

勇次郎「ッッ!!!」

『あ! やせいの ポッポが あらわれた!』

刃牙「ハハ、出たね親父……草むらには野生のポケモンが出てくるんだよ」

刃牙「まあでも今はボールも無いし……とりあえず……」

ヒトカゲの ひっかく こうげき! ポッポは たおれた!

勇次郎「ククク……他愛もねェ……」

刃牙「お見事」

27: 2012/04/11(水) 18:50:55.72 ID:rZPo6yIf0
刃牙「そう、それをオーキドに届けて……」

『モンスターボールを もらった!』

勇次郎「モンスターボール……?」

刃牙「そうそう親父、それでポケモンが捕まえられるんだよ」

勇次郎「ククク……必要ねぇ……」

刃牙「ッッッ!!?」

勇次郎「ヒトカゲ一匹いりゃァ十分だ……」

刃牙「まっ、マジィ~~~~?」

34: 2012/04/11(水) 18:55:27.46 ID:rZPo6yIf0
むしとりこぞう『いけ! ぼくの むしポケモン!』

勇次郎「ククク……虫ケラが……」

ヒトカゲの ひっかく こうげき!

ゆうじろうは しょうぶに かった!

勇次郎「ふん……数が多いところで大したことはねェ……」 ニマァァ~~~

ティレレレレーン

あ! やせいの ピカチュウ が あらわれた!

刃牙「~~~ッッッ!!!!」 ガタッ

43: 2012/04/11(水) 19:00:52.14 ID:rZPo6yIf0
刃牙「親父ッッ!!そいつだッッッ!!!」

勇次郎「クク……どうしやがった……急に興奮しやがって……」

刃牙「ああ、そいつはレアな奴なんだ……だからさ、親父……」

刃牙「そいつは弱らせてからモンスターボールで……」

勇次郎「ほう、レアか……となりゃァ……」

勇次郎「行けヒトカゲッッ!!ひっかくだッッッッ!!!!!」

ヒトカゲ の ひっかく こうげき! ピカチュウ は たおれた!

刃牙「~~~~~~~~~~ッッッ!!!!??」

51: 2012/04/11(水) 19:07:27.47 ID:rZPo6yIf0
刃牙「ばッッ!!!親父ィィッッッ!!!」

勇次郎「クク……どうしたってんだ刃牙……興奮しやがってよォ……」

刃牙「話聞いて無かったのかよッッ!!!あいつはレアなんだってよォッッッ!!!!」

勇次郎「くだらねェ……!!」

刃牙「なんだとォッッ!!!?」

勇次郎「いいか刃牙ッッ!!!希少というのは即ちッッ!!自然界で生きていくに力が足りぬということッッッ!!!」

勇次郎「そんなものは動物園で飼っておけば良いだけのことッッッ!!!」

勇次郎「弱いだけの雑魚を希少だからと言って褒め称える……そんなものは単なる愚行に過ぎんッッ!!!」

刃牙「~~~~~~~~ッッッ!!!!!!」

60: 2012/04/11(水) 19:12:04.88 ID:rZPo6yIf0
勇次郎「ふん……続きをやるぞ……」

刃牙「あ、ああ……じゃあそのままニビに行って……ジムに挑戦するんだ……」

刃牙「それでジムリーダーに買ってバッジを手に入れる……これが基本さ」

勇次郎「道場破りということか……面白い……」

刃牙「でもさ親父、正直に言って今のヒトカゲのレベルじゃあ……」

勇次郎「刃牙ッ!!貴様ッ!俺のヒトカゲに文句をつけるつもりかッッッ!!!」

刃牙「ハハ……ま、やってみれば分かるよ……」

67: 2012/04/11(水) 19:16:35.33 ID:rZPo6yIf0
たんぱんこぞう『おまえ なんかが タケシさんに いどむなんて 100うねん はやいぜ!』

あいての たんぱんこぞうは イシツブテを くりだした!

勇次郎「ふん……ヒトカゲッッ!!!ひっかくだッッッ!!!」

こうかは いまひとつ のようだ……

勇次郎「ッッッ!!!??」

刃牙「あーあ……」

76: 2012/04/11(水) 19:25:16.90 ID:rZPo6yIf0
ゆうじろうは めのまえが まっくらに なったッッッ!!!

勇次郎「~~~~~~~ッッ!!!」

刃牙「ハハ……ヤラれちゃったね、親父……」

勇次郎「刃牙ッッ!!貴様どういうことだッッッ!!!」

刃牙「落ち着きなよ親父……タイプ相性って知らないだろ……?」

刃牙「ノーマルタイプの『ひっかく』も炎タイプの『ひのこ』もさ、岩タイプとは相性が悪いんだよ」

刃牙「だからさ、ヒトカゲじゃなくてキャタピーとか捕まえてくれば……」

勇次郎「刃牙ッッ!!!貴様この俺を愚弄するかァッッッ!!!!」

刃牙「だよね」

85: 2012/04/11(水) 19:33:11.86 ID:rZPo6yIf0
刃牙「……ってやってたらさ親父、スゴイ剣幕で怒って帰っちゃってさ」

烈「……ポケモンを……薦めたというのかッ!あの範馬勇次郎氏にッッ!!」

刃牙「ハハ……やっぱマズかったかな……」

克己「当たり前だろ、ったく、なァに考えてんだか……」

刃牙「ハハ……でもさ、よくあるじゃん?息子と親父が一緒にゲームやってって……」

刃牙「そういう普通の家庭なら当たり前のコト……俺はソレをやろうとしただけだよ」

克己「相手が悪すぎるっつってんだよッッ!!」

烈「で……そのポケモンは……」

刃牙「さぁ……親父がそのまま持って帰っちゃったから……」

99: 2012/04/11(水) 19:43:13.04 ID:rZPo6yIf0
ストライダム「やあ、待たせて悪かったね、ミスター……」

勇次郎「遅いぞストライダムッッ!!!」

ストライダム「あ、ああ、悪かったよ……ここのところ少し忙しくて……」

ストライダム「で?私に聞きたいことがあるとは……」

勇次郎「ストライダム……貴様ポケモンは知っているな……?」

ストライダム「ああ、モチロンさ、米軍でも人気の……どうかしたかね?」

勇次郎「なら話は早ぇ、実はな……」

勇次郎「タケシが……倒せねェんだ……」

ストライダム「は?」

107: 2012/04/11(水) 19:48:11.06 ID:rZPo6yIf0
ゆうじろうは めのまえが まっくらに なったッッ!!!

勇次郎「ガアアアアアアアアァァァァッッッ!!!」 ガシャアアアアンッッ

ストライダム「へ、ヘイ!!お、落ち着いてくれ!!ユージロー!!」

勇次郎「チィッ……見ての通りだ……どうすれば勝てる?」

ストライダム「うむ、私としてはキャタピーを捕まえて……」

勇次郎「ストライダムッッッ!!!!」

ストライダム「ッッ!!!」

勇次郎「二度とくだらんことを聞くな、俺はヒトカゲでどう勝つか聞きてェんだ」

ストライダム「そ……ソーリー……」

115: 2012/04/11(水) 19:51:34.44 ID:rZPo6yIf0
ストライダム「フム……オーガよ、君は補助技は使っているかね?」

勇次郎「くだらねェ……そんなものは所詮は女子供の護身技に過ぎんッッ!!!」

ストライダム「まあそう言わずに……まずは『しっぽをふる』を使うんだ」

勇次郎「ほう……」

ヒトカゲの しっぽを ふる! イシツブテの ぼうぎょが さがった!

ストライダム「それを2~3回繰り返し、そして……」

勇次郎「ヒトカゲッッ!!ひっかくッッッ!!!」

ヒトカゲの ひっかく こうげき! こうかは いまひとつ のようだ……

122: 2012/04/11(水) 19:54:50.08 ID:rZPo6yIf0
イワークを たおした! タケシとの しょうぶに かった!

ストライダム「HAHAHA!やったじゃないかユージロ……」

勇次郎「ククク……」 ニマァァァァァァ~~~~~~ッ

ストライダム(うわっ、すごい顔してる)

勇次郎「さて……む……?」

おや?ヒトカゲのようすが……

126: 2012/04/11(水) 19:58:29.44 ID:rZPo6yIf0
おめでとう! ヒトカゲ は リザード に しんかした!

勇次郎「~~~~~ッッッ!!!!??」

ストライダム「やったじゃないかオーガ、リザードへと進化したぞ」

勇次郎「進化だとッッ!!馬鹿なッッッ!!!」

ストライダム「知らなかったのかね、このゲームではレベルが上がると進化するんだ」

ストライダム「だが進化するとステータスも上がり、戦闘でも有利に……」

勇次郎(ヒトカゲ……)

134: 2012/04/11(水) 20:03:09.16 ID:rZPo6yIf0
刃牙「さて、と……今日は夕飯どうしようかな……」 ガラッ

勇次郎「よォ……邪魔してるぜェ~~~……」 ニマァァ……

刃牙「~~~~~~~ッッッ!!!?」

勇次郎「クク……随分と驚くじゃねェか……」

刃牙「お、親父……どうして……」

勇次郎「ふん、タケシを倒してお月見山も通過……ハナダへ辿り着いた……」

勇次郎「ポケモンのことなら貴様に聞くのが一番だからな……」ニマァァ……

刃牙(なっ、なんか俺……変なポジションになってる……?)

146: 2012/04/11(水) 20:11:58.26 ID:rZPo6yIf0
刃牙「じゃあハナダジムだけど親父……ポケモンは……」

勇次郎「言った筈だ、ヒトカゲ一匹で十分だとな……」 ニヤァ

刃牙「ヒトカゲっていうよりリザードだけど……ま、いいか」

刃牙「とりあえず親父、水タイプにリザードは不利なんだけど……」

勇次郎「問題ねェ、相性の悪いタケシにも勝てた」

刃牙「いや、そうじゃなくって……」

あいての ヒトデマンの みずでっぽう! リザードは たおれた!

ゆうじろうは めのまえが まっくらに なった!

155: 2012/04/11(水) 20:16:41.90 ID:rZPo6yIf0
勇次郎「ガァァァァァッッ!!!」 ガシャァァン

刃牙「親父、うちの窓壊さないでくれっかなァ~」

勇次郎「刃牙ッッ!!!どういうことだァッッッ!!!!」

刃牙「ワカんないかなァ~……水タイプの技はリザードには弱点なんだよ」

刃牙「だからさ、すぐそこの草むらでナゾノクサを……」

勇次郎「刃牙ッッ!!!貴様ッッッ!!!!!」

刃牙「ハハ……じゃあ今度ばかりはひたすらレベル上げるしか無いかな……」

勇次郎「~~~~~~ッッ!!!」

161: 2012/04/11(水) 20:20:37.58 ID:rZPo6yIf0
おしまい

引用: 刃牙「親父……ポケモンって知ってる……?」