1: 2011/10/23(日) 21:32:22.23 ID:9CwqTwkr0
4: 2011/10/23(日) 21:35:35.34 ID:9CwqTwkr0
□■
白い息をこんこんと吐きながら雪に灰色の跡をつけて走る。背中から聞こえるクリスマスキャロルとベルの音が遠ざかるにつれ、雪の軋む音と重い心音と自分の荒い息ばかりが世界を支配する。角を曲がると段々と人通りもなくなり、描かれた軌跡も少なくなる。
白い息をこんこんと吐きながら雪に灰色の跡をつけて走る。背中から聞こえるクリスマスキャロルとベルの音が遠ざかるにつれ、雪の軋む音と重い心音と自分の荒い息ばかりが世界を支配する。角を曲がると段々と人通りもなくなり、描かれた軌跡も少なくなる。
6: 2011/10/23(日) 21:37:51.79 ID:9CwqTwkr0
見慣れた石塀が視界に入ると少し気が緩んでしまった。体が後ろに引かれるようにがくっとスピードが落ちる。腕は冷え切り、掌は言うことを聞かなくて、開きも閉じもしなかった。指先は赤に染まり、突き刺すような痛んでいる。
一度ペースを落とすと体の下から重みが湧いてくるようで、それに抗うようにしてようやく一歩一歩進むのがやっとになる。石塀に沿って進んでいくにつれて、胸の付け根から朽ち落ちてしまいそうな、そんな痛みが広がってきた。
一度ペースを落とすと体の下から重みが湧いてくるようで、それに抗うようにしてようやく一歩一歩進むのがやっとになる。石塀に沿って進んでいくにつれて、胸の付け根から朽ち落ちてしまいそうな、そんな痛みが広がってきた。
9: 2011/10/23(日) 21:40:19.83 ID:9CwqTwkr0
長い時間をかけてたどり着く。立ち止まった門の右側には『歳納』の文字。黒色の表札が雪を被っていた。
暫くそれを眺めてみるとなぜか昔のことが思い出されて、なじるように、かじかんだ手の先で薄化粧をそっと拭ってみる。現れた苗字が冬の日に光り、また私を幾度目かの幻想へ引き込んでゆく。
暫くそれを眺めてみるとなぜか昔のことが思い出されて、なじるように、かじかんだ手の先で薄化粧をそっと拭ってみる。現れた苗字が冬の日に光り、また私を幾度目かの幻想へ引き込んでゆく。
12: 2011/10/23(日) 21:44:06.56 ID:9CwqTwkr0
――誰かの泣く声が聞こえる。空色の服。泥だらけの園児服。声のする方へ走る。濡れた髪。雨の匂い。雨に輝く金の髪、赤いリボンの少女。
抱きついて名前を囁く。名前を呼んでぎゅっとする。少女は顔を私に埋める。泣く、撫でる。自分の胸の中でふるえる少女。そっと、そっと、撫で続ける。
抱きついて名前を囁く。名前を呼んでぎゅっとする。少女は顔を私に埋める。泣く、撫でる。自分の胸の中でふるえる少女。そっと、そっと、撫で続ける。
14: 2011/10/23(日) 21:45:12.95 ID:9CwqTwkr0
気づくと少女がいなかった。白い空間。見回しても、景色までもが真っ白。大きく息をすると目の前が曇る。自分は窓枠に手をかけて外を見ていた。後ろを振り向くと彼女がいる。針葉樹とランドセル。笑いながら、何かを差し出してくる。赤と緑で包まれた小箱。
そうだ、プレゼントを交換するんだった。彼女を手招く。不思議そうに近づく彼女を引き寄せ後ろを向かせる。さらっとした髪。金色の両脇についた赤いリボンを解き、紅色のリボンを頭の上で結んであげた。
そうだ、プレゼントを交換するんだった。彼女を手招く。不思議そうに近づく彼女を引き寄せ後ろを向かせる。さらっとした髪。金色の両脇についた赤いリボンを解き、紅色のリボンを頭の上で結んであげた。
17: 2011/10/23(日) 21:50:04.02 ID:9CwqTwkr0
いつのことだったか。もう少し先を見ようとして、その映像は氷の結晶とともに消える。凍ったまつげの内側で、視界は更に滲んだ。
なにも見えなくなってしまうのでは…。怖くて雪で濡れた手の甲で目を擦ると余計に視界が濁る。目の前にあるこの黒い石版を見るのは最後かもしれない。
その苦しみをどうにかしたくて奥歯を強く食いしばってみる。しかしどれだけ噛み締めても足らなくて、細かく震える瞼の下で冷たいものが一筋頬を伝った。
なにも見えなくなってしまうのでは…。怖くて雪で濡れた手の甲で目を擦ると余計に視界が濁る。目の前にあるこの黒い石版を見るのは最後かもしれない。
その苦しみをどうにかしたくて奥歯を強く食いしばってみる。しかしどれだけ噛み締めても足らなくて、細かく震える瞼の下で冷たいものが一筋頬を伝った。
19: 2011/10/23(日) 21:54:11.50 ID:9CwqTwkr0
雪がしんしんと降り続ける。さっきつけた足跡がだいぶ白に隠れていた。マフラーは氷晶に覆われ、とうに剥がれたフードには雪がつもり、荒んだ生活で傷んでいた黒い髪は濡れてむしろしっとりとしていた。
背筋を削ぐように風が吹き、その方を少し振り返る。町の方にあかりを待たせている。しかし風に乗ってか微かに漂ってくるキャロルの方へ帰る気もおきない。冷たく濡れた足がそう言っていた。見下ろすと足もすっかり灰色にまみれている。昔から長靴は持ったことがなかった。
背筋を削ぐように風が吹き、その方を少し振り返る。町の方にあかりを待たせている。しかし風に乗ってか微かに漂ってくるキャロルの方へ帰る気もおきない。冷たく濡れた足がそう言っていた。見下ろすと足もすっかり灰色にまみれている。昔から長靴は持ったことがなかった。
21: 2011/10/23(日) 21:57:23.04 ID:9CwqTwkr0
ずっとこのままでいるわけにはいかない。しかしあああかりに言われてきたのだから期待などあまりなかった。なにしろ、見てしまっているのだから。
それでどうしてもこの先に進みたくない自分もいた。そいつは自分の指達が凍って繋がってしまった、無駄だと喚く。しかしもう片方は、それでも呼び鈴を押せるのだからと諭す。
繰り返す実のないやりとり。そんな程度の意思でここまで来た自分に今更ながら悪態をつこうとするが、それすら始まらない。
いい加減諦めて、少し深く積もった雪に埋もれた足を無理やり引き上げる。痛くも痒くもなかった。ただ、とてつもなく重かった。
それでどうしてもこの先に進みたくない自分もいた。そいつは自分の指達が凍って繋がってしまった、無駄だと喚く。しかしもう片方は、それでも呼び鈴を押せるのだからと諭す。
繰り返す実のないやりとり。そんな程度の意思でここまで来た自分に今更ながら悪態をつこうとするが、それすら始まらない。
いい加減諦めて、少し深く積もった雪に埋もれた足を無理やり引き上げる。痛くも痒くもなかった。ただ、とてつもなく重かった。
25: 2011/10/23(日) 22:00:59.01 ID:9CwqTwkr0
見慣れた玄関ですら見知らぬ物に思えた。ガラス付きの大きな黒い扉、可愛らしい狸の置物、黒基調の壁、白いインターフォン。
実はなにも知らないんだろうかなんて考えが頭の片隅に沸き、首を振ってそれを払いのけた。なんでこの期に及んでいろいろなものが見えてしまうんだろう。憎かった。そうしてそんな自分にまた躊躇い、ようやく右手を壁へ伸ばした。
実はなにも知らないんだろうかなんて考えが頭の片隅に沸き、首を振ってそれを払いのけた。なんでこの期に及んでいろいろなものが見えてしまうんだろう。憎かった。そうしてそんな自分にまた躊躇い、ようやく右手を壁へ伸ばした。
27: 2011/10/23(日) 22:05:07.35 ID:9CwqTwkr0
――――。
チャイムが鳴る音がドア越しに聞こえる。そのくぐもった音が固まっていた意識をかき混ぜた。
もう押してしまった、もう取り返しがつかない。
その事実を反芻するだけで時の流れがどんどんと加速していくようで、ある種の眩暈に見舞われる。
ああもういっそこのまま時が止まってしまえば良い、まだ間に合う、コンクリートに凍りついた両足を上げていますぐに駆け出そうか…。
しかし縫いつけられたような足を少しでも動かせる前に、目の前に隙間が生まれ、明かい光が零れた。
28: 2011/10/23(日) 22:08:54.09 ID:9CwqTwkr0
「――はーい……?!」
その中から現れた彼女はとてつもなく驚いた様子をして見せた。
もしかして私を見てそんな顔をしてくれているのだろうか。
一体、目の前のターコイズブルーの双眸にはどんな絵が映っているのだろう。
スニーカー、ジーンズ、パーカーに薄いマフラーが一枚、雪は積もり、溶けた水は染み、鼻や手先が真っ赤に腫れかかっている自分。
とても寒そうな私。玄関を挟んで立つ、暖かそうな彼女。
家の中に溢れるやわらかな光。少しだれた毛糸のベストを着ている。
私では到底思いつかないような色遣い。
きっと、私には作れない。
30: 2011/10/23(日) 22:12:21.62 ID:9CwqTwkr0
「京子」
「あ、あがってあがって!今日家族いないから、寒かっ――」
「――いや、ここでいいよ」
…少し誇らしい。次に京子が私の体を気遣うだろう、なんて先読みできたのだ。
私と京子との関係が、長い長い時間で共有した感覚がまだ残っているようで。
私と京子とだけの、繋がり。そんな考えが、足に憑いた震えを祓ってくれた。
「あ、あがってあがって!今日家族いないから、寒かっ――」
「――いや、ここでいいよ」
…少し誇らしい。次に京子が私の体を気遣うだろう、なんて先読みできたのだ。
私と京子との関係が、長い長い時間で共有した感覚がまだ残っているようで。
私と京子とだけの、繋がり。そんな考えが、足に憑いた震えを祓ってくれた。
31: 2011/10/23(日) 22:16:40.79 ID:9CwqTwkr0
京子が振り返り綾乃を呼んでいる。私を気遣ってなのか、無神経なのか。
少し苛ついた先に思ったことは、やはり今日は二人でいたんだという事実。
いたことなど判っていたのに。こうしてすぐ傷む自分にどこか諦めがかっていた。
先程京子がドアを開けた時に見えた長靴、仲良く二足並んだそれが意味することなど明らかだった。
少し苛ついた先に思ったことは、やはり今日は二人でいたんだという事実。
いたことなど判っていたのに。こうしてすぐ傷む自分にどこか諦めがかっていた。
先程京子がドアを開けた時に見えた長靴、仲良く二足並んだそれが意味することなど明らかだった。
32: 2011/10/23(日) 22:19:09.70 ID:9CwqTwkr0
「京子」
先程よりも語尾を重くして言う。狭い玄関に冷たい外気が混じる。
彼女が、ん、と急いでこちらを振り向き目を合わせてきた。
振り向く所作。ふわりと舞う金色。そして、その頂に赤い蝶。
縋るようにそれを見つめているとぼやけた背景から綾乃が降りてくるのが見えて、視線を元に戻した。
碧い目。微かに訝しげな顔。
34: 2011/10/23(日) 22:23:34.38 ID:9CwqTwkr0
その澄んだ目に向かって放つ。
「――…好きだ」
空気が張りつめることくらい分かる。だから一度で良いように、なるべくはっきりと伝える。
なるべく同じように。いつも独りテディベアを抱えて言ったように、毎日部室で二人の時に言おうとしたように、
しょっちゅうの泊まりの晩毎に寝入った彼女にしていたように、同じように。
「えっ!? あっ、あっ、結衣?!」
だからこれが初めてだ、というのが納得行かなくて。目の前で慌てふためく彼女がおかしくて仕方なかった。
お前がこんなだから私がここまで来なくちゃいけないんだろ馬鹿、と心で悪態づいてみて、それから、こんな温かい気持ちをこの冬休みで初めてできたな、などと考える。
するとふとこの奥の部屋での、いつかの今日が思い出された。かの日の二人は、終わることのない時間の中で笑いあっていた。
「――…好きだ」
空気が張りつめることくらい分かる。だから一度で良いように、なるべくはっきりと伝える。
なるべく同じように。いつも独りテディベアを抱えて言ったように、毎日部室で二人の時に言おうとしたように、
しょっちゅうの泊まりの晩毎に寝入った彼女にしていたように、同じように。
「えっ!? あっ、あっ、結衣?!」
だからこれが初めてだ、というのが納得行かなくて。目の前で慌てふためく彼女がおかしくて仕方なかった。
お前がこんなだから私がここまで来なくちゃいけないんだろ馬鹿、と心で悪態づいてみて、それから、こんな温かい気持ちをこの冬休みで初めてできたな、などと考える。
するとふとこの奥の部屋での、いつかの今日が思い出された。かの日の二人は、終わることのない時間の中で笑いあっていた。
35: 2011/10/23(日) 22:28:13.83 ID:9CwqTwkr0
「船見さん……」
「――きょ、京子は!…ど、どうなの…」
言葉を遮って制す。綾乃からは言われたくなかった。
怖かった。最後まで縋っていたかった。なににだろうか、でも未だ、信じたくない自分がそこにいた。
14年間隣にいて、10年くらい想ってきて。何でも知っていて、何でもわかって。たくさん喧嘩して、数えきれないほど笑い合って。
京子がボケて、私がツッコんで。寂しがり屋な私を、京子が撫ぜてくれて……
36: 2011/10/23(日) 22:32:13.48 ID:9CwqTwkr0
「…わ、私は……んと……」
小さい頃から手をつないで寝て。ついこの間まで、同じ布団で寝てて。
京子といたいから一人暮らしを初めて。京子に笑ってほしくて料理を毎晩練習して。
京子がいるから皆といられて。京子がいるから学校だって。友達だって。
京子が…、京子がいなくちゃ、わたし、…京子……お願い…―――
37: 2011/10/23(日) 22:37:25.90 ID:9CwqTwkr0
「――…ごめん」
や、だ、 おね、が、、
「…きょぉ……きょお………」
…あぁ、ぁぁぁ…
じわりと。視界がすぐに滲んでしまいそうで、
京子が見えなくなってしまいそうで、恐ろしくて、ただ精一杯目を開こうとして歪もうとする顔に抗った。
無情にも京子の顔にモザイクがかかり、ついに見えなくなり、悔しくて目を瞑ってただ喉を震わせた。
俯いた拍子に零れた熱いものが、頬を伝った。
38: 2011/10/23(日) 22:42:51.65 ID:9CwqTwkr0
「船見さん、ご、ごめんなさい…」
綾乃の声が私を現実へと引き戻す。
綾乃にだけは言われたくない、そんなほんの少しの意地を張るために、まだ少し震える指先で涙を拭きとる。
泣いてなんか、いない。気付けば、幼い二人は消えてしまっていた。
「、いや、いいんだよ、」
顔を上げると申し訳なさそうな綾乃と、
「……綾乃は、悪くないんだからさ」
今にも泣きだしそうな表情の京子が見えた。
39: 2011/10/23(日) 22:49:04.94 ID:9CwqTwkr0
そんなにも泣きそうな顔を見るとまだ期待してしまいそうで。
雨の中、泣いていた少女をいつまでも撫ぜていたあの日に戻れそうで。
あの日からやり直せそうな、そんな気がして。しとしとと降る雨の中、少女を抱きしめつづけたまま…。
ふと絵が動く。
京子を二度と泣かせるような奴がいたら、私が赦さないから――黒髪の少女が、金色を抱いたまま呟く。
言い終わった彼女が顔を上げる。その双眸が私を捉えて、きっと睨みつけてきた。
…ああ。私は赦されないのだ。
彼女のことなんか何一つわかってなかった自分が疎ましくて。だからせめて――
いつも通りに笑うことにした。
雨の中、泣いていた少女をいつまでも撫ぜていたあの日に戻れそうで。
あの日からやり直せそうな、そんな気がして。しとしとと降る雨の中、少女を抱きしめつづけたまま…。
ふと絵が動く。
京子を二度と泣かせるような奴がいたら、私が赦さないから――黒髪の少女が、金色を抱いたまま呟く。
言い終わった彼女が顔を上げる。その双眸が私を捉えて、きっと睨みつけてきた。
…ああ。私は赦されないのだ。
彼女のことなんか何一つわかってなかった自分が疎ましくて。だからせめて――
いつも通りに笑うことにした。
41: 2011/10/23(日) 22:55:33.08 ID:9CwqTwkr0
私はもう、彼女の何でも無いのだろう。
自嘲気味にそう思ってみても、もう涙は出さなければいいだけで。
「……ごめん、柄になく…涙なんか、さ…はは」
二人の表情なんてもうよく判らなかった。
ただ、笑ってはいなかった。もう、笑ってくれることなど無いのかもしれない。
ふと、京子の美しい髪に囚われる幻影を見る。囚われて踊り、輅って寝転び、
そして、その上の紅色の髪飾りが未だ有るのを見て、ついに堰き止めていた発作が溢れ出してしまいそうになる。
それが流れ出る前に。
せめて最後に、笑って見せないと――
自嘲気味にそう思ってみても、もう涙は出さなければいいだけで。
「……ごめん、柄になく…涙なんか、さ…はは」
二人の表情なんてもうよく判らなかった。
ただ、笑ってはいなかった。もう、笑ってくれることなど無いのかもしれない。
ふと、京子の美しい髪に囚われる幻影を見る。囚われて踊り、輅って寝転び、
そして、その上の紅色の髪飾りが未だ有るのを見て、ついに堰き止めていた発作が溢れ出してしまいそうになる。
それが流れ出る前に。
せめて最後に、笑って見せないと――
42: 2011/10/23(日) 23:00:25.83 ID:9CwqTwkr0
「―――メリー…クリスマスっ」
その日一番の笑顔は、しかし笑ってなどいなかった。
早口で言い終わるやいなや、結衣は逃げるように背中を向けて駆けて行った。
それは突然のことで、咄嗟に澄ませた耳で辿る足音は雪に埋もれてすぐに消えてしまった。
45: 2011/10/23(日) 23:07:04.33 ID:9CwqTwkr0
「……ごめん、…結衣……」
開けたままのドアと薄雪の積もった玄関先。
ひらひらと氷晶が導かれては消え、針よりも静かにただ時を刻み続ける。
灰碧色の瞳。うちに結衣の最後の表情を映し、開いたまま動かない。
祝福の言葉を奏で、逃げるように背けた彼女。
その琥珀色が瞬時に潤ったのが、やけに目に焼き付いて消えなかった。
寒風の入るままに2人はなにも出来ずにただ立ち尽くす。
煌々と照る照明。深々と積もる雪。 結衣の消えていった街の方から、幽かにクリスマス・キャロルが漂ってきていた。
終わる。
46: 2011/10/23(日) 23:08:50.26 ID:9CwqTwkr0
誰得。どうもすみませんでした。
あのSSを読んで感動しただけです。
もっとゆるゆりSSが増えますように
あのSSを読んで感動しただけです。
もっとゆるゆりSSが増えますように
47: 2011/10/23(日) 23:13:24.25 ID:b2U80emi0
乙。終始静かだったな。
機会があったら改行増やしてオリジナルのも書いてくれ
機会があったら改行増やしてオリジナルのも書いてくれ
48: 2011/10/23(日) 23:14:39.96 ID:gXhfKNYj0
うむ
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