1: 2008/06/28(土) 12:14:26.31 ID:zwV/1uzZ0
ジュン「すげー!!」

真紅「ブオオオオオオン!」

9: 2008/06/28(土) 13:33:53.03 ID:7pAKEAMR0
ジュン「うおお、マジかよ!!」

真紅「ギュイイイイン!」

「なにか面白いことでもあったんですか~?」

とたとたとたっ

ジュン「まずい! 翠星石がくる!」

ガションガションガションッ!

真紅「変形に時間をかけるようではアリスになれないのだわ」

ジュン「さすがだな真紅!」

ばたんっ

翠星石「あれ? さっきまで何をしてやがったんですか?」

真紅「なんでもないわ」
真紅

12: 2008/06/28(土) 13:41:21.03 ID:7pAKEAMR0
翠星石「嘘です! なにかしてたに決まってます!」

真紅「あら、ただ変形してただけよ」

翠星石「へ、変形……?」

真紅「そんなことより、クンクンが始まる時間よ」

翠星石「もうそんな時間ですか」

真紅「わたしは先に下に行くわね」

翠星石「あ、翠星石も行くですよ!」

ばたんっ

ジュン「……」

ジュン「翠星石は変形できないのか」

14: 2008/06/28(土) 13:44:40.25 ID:7pAKEAMR0
ジュン「第三ドールの翠星石は変形できない」

ジュン「第五ドールの真紅は変形できる」

ジュン「……」

ジュン「それじゃあ」

ジュン「……第四ドールの蒼星石はどうなんだ?」

ジュン「翠星石と双子だから変形できない可能性もある」

ジュン「でも、翠星石より後につくられた」

ジュン「……」

ジュン「本人に聞いてみるか」

19: 2008/06/28(土) 13:47:50.26 ID:7pAKEAMR0
ジュン「いや、でも待てよ」

ジュン「もし蒼星石に変形機構がついてなかったら?」

ジュン「……」

ジュン「そのことで蒼星石を傷つけちゃうかもしれないな」

ジュン「う~ん、どうするかな」

ジュン「……よし、表現をボカして聞いてみるか」

21: 2008/06/28(土) 13:51:20.33 ID:7pAKEAMR0
ジュン「まあ、蒼星石が来るまで待つしかない」

ジュン「……」

ジュン「それにしても、真紅の変形はすごかったな」

ジュン「! 待てよ……」

ジュン「それじゃあ、真紅より後につくられた雛苺は?」

ジュン「……これは確かめるしかないな」

ばたんっ

雛苺「ジュン~」

ジュン「噂をすれば、いい所に」

雛苺「?」

22: 2008/06/28(土) 13:54:59.82 ID:7pAKEAMR0
ジュン「なあ雛苺」

雛苺「なあにジュン?」

ジュン「変形、って知ってるか?」

雛苺「変形?」

ジュン「ああ」

雛苺「知ってるの~」

ジュン「……もしかして、お前変形できたりしないか?」

雛苺「へ?」

ジュン「……ごめん、今のは忘れてくれ」

雛苺「言ってなかったっけ?」

23: 2008/06/28(土) 13:59:58.91 ID:7pAKEAMR0
ジュン「おい、おいおいおい!」

雛苺「?」

ジュン「雛苺も変形できるのか!?」

雛苺「そうなの」

ジュン「な、なあ、ちょっと変形してみてくれよ」

雛苺「わかったの。どっちの形態が良い?」

ジュン「どっちの?……ま、まさか!?」

25: 2008/06/28(土) 14:03:48.56 ID:7pAKEAMR0
がちゃっ

蒼星石「こんにちはジュンくん」

ジュン「すげーよローゼン……すごすぎるよ!」

雛苺「喜んでもらえて、ヒナも嬉しいの!」

ジュン「ああ! かつてない満足感と充足感だったぞ!」

雛苺「えへへ、そんなに褒められると困るの~」

蒼星石「ねえ、なんの話をしてるの?」

ジュン「……ああ、蒼星石か」

蒼星石「?」

26: 2008/06/28(土) 14:08:34.43 ID:7pAKEAMR0
蒼星石「ねえ、何をそんなに興奮してるのジュンくん?」

ジュン「いや~、男だったら興奮しないわけないって」

蒼星石「男だったら……?」

ジュン「ああ! 久々に燃えた!」

蒼星石「も、萌えた……?」

雛苺「それじゃあ、ヒナは下に行くの~」

ジュン「また見せてくれよな!」

雛苺「うんっ」

ばたんっ

ジュン「いや~、眼福だった!」

蒼星石(一体何をしてたんだろう……)

27: 2008/06/28(土) 14:13:17.94 ID:7pAKEAMR0
ジュン「あ、そうだ」

蒼星石「どうしたのジュンくん?」

ジュン「蒼星石には……」

ジュン(……やべ、変形機能がついてなかったら気まずいじゃないか)

蒼星石「? ど、どうして途中で止めるの?」

ジュン「いや、聞いて良いものかどうか……」

蒼星石「な、何を聞くつもりだったのかな?」

蒼星石(まさか……まさかね)

29: 2008/06/28(土) 14:18:51.95 ID:7pAKEAMR0
ジュン「……聞いても、いいか?」

蒼星石「ぼ、僕に答えられる範囲だったら」

蒼星石(ジュンくん……まさか本当に……)

ジュン「……」

蒼星石「……ゴクリ」

ジュン「蒼星石には……特殊な機能がついてたりしないか?」

蒼星石「!」

蒼星石(ああっ、やっぱりジュンくんは……男の子なんだね)

ジュン「なあ、どうなんだ?」

蒼星石(……合体に興味があるなんて!)

33: 2008/06/28(土) 14:22:50.50 ID:7pAKEAMR0
蒼星石「そ、それは……その」

ジュン「どうやら、その様子だと知ってるみたいだな」

蒼星石「う、うん」

ジュン「おほっ! こりゃ楽しみだ!」

蒼星石「で、でも僕は……」

ジュン「いや~、真紅はすごかったからなぁ」

蒼星石「し、真紅が!?」

ジュン「うん。雛苺もすごかったぞ」

蒼星石「雛苺までっ!?」

36: 2008/06/28(土) 14:27:56.90 ID:7pAKEAMR0
ジュン「なんだ、二人にあの機能があるって知らなかったのか?」

蒼星石「そりゃあ……わざわざ聞くようなことでもないし」

ジュン「ふ~ん? そんなもんなのか」

蒼星石「そうだよ」

ジュン「翠星石は出来ないみたいだぞ」

蒼星石「それは……翠星石が気付いてないだけ」

ジュン「じゃ、じゃあまさかあいつは……」

蒼星石「……うん」

ジュン「うおおっ! マジかよ!!」

39: 2008/06/28(土) 14:33:15.17 ID:7pAKEAMR0
ジュン「やばい! 興奮が抑えきれない!」

蒼星石「ちょ、ちょっと落ち着いてジュンくん」

ジュン「ローゼンすげーよ! あんた、男の中の男だよ!」

蒼星石「ジュンくんってば!」

ジュン「……あ、ああごめん蒼星石。取り乱しちゃったな」

蒼星石「……うん、男の子なら仕方ないんじゃないかな」

ジュン「おおっ、蒼星石は理解があるな!」

蒼星石「た、多少は……ね」

48: 2008/06/28(土) 14:40:58.83 ID:7pAKEAMR0
ジュン「なあ、蒼星石」

蒼星石「……何、ジュンくん」

ジュン「その……ちょっと見せてくれないか?」

蒼星石(やっぱりそうきたか)

蒼星石「でも、あの機能は一人じゃ見せられないよ」

ジュン「えっ?」

蒼星石「それに、そんなに簡単に人に見せるものでもないし」

ジュン「……」

蒼星石「……条件がある」

ジュン(変形に条件が必要? それにこのもったいぶりよう……)

ジュン(……こ、これは期待できる!!)

ジュン「ああ、聞こうじゃないか!」

55: 2008/06/28(土) 14:46:37.45 ID:7pAKEAMR0
翠星石「……それで、一体何の用ですか?」

ジュン「いや、ちょっと見たいものがあってね」

蒼星石「僕……翠星石がいないとダメなんだ」

翠星石「一体何の話をしてるんですか?」

ジュン「お前たちに備わってる特殊な技能……」

翠星石「す、翠星石はそんなの知らねーですよ?」

蒼星石「翠星石が知らないのも無理はないよ」

翠星石「?」

蒼星石「だって……今まで一度もしたことないんだもんね」

翠星石「だから、一体何の話をしてるんですかっ!」

56: 2008/06/28(土) 14:50:40.08 ID:7pAKEAMR0
ジュン「なあ、ハサミとかジョウロは使うのか?」

蒼星石「初めてだから使わない方向で」

ジュン「そうだな。13話過ぎてからの方が盛り上がるよな」

翠星石「全く理解できないです……」

ジュン「なんだ、話の流れでわかるだろ?」

翠星石「わかるわけないじゃないですか!」

蒼星石「それじゃあ、翠星石にも教えてあげるよ」

翠星石「……」

蒼星石「僕たちに隠された機能をね……」

翠星石「……ゴクリ」

57: 2008/06/28(土) 14:54:25.80 ID:7pAKEAMR0
ジュン「でも、いきなり教えられてショックを受けないかな?」

翠星石「そ、そんなに恐ろしいことなんですか?」

蒼星石「怖がらなくていいよ翠星石」

翠星石「でも……」

ジュン「二人の気持ちが一緒でないと上手くいかないかもしれないな」

翠星石「……」

蒼星石「安心して翠星石、僕がしっかりリードするから」

58: 2008/06/28(土) 14:58:01.72 ID:7pAKEAMR0
翠星石「わかったです……覚悟を決めました」

蒼星石「よかった」

ジュン「さあ、二人の共演を見せてくれ!」

翠星石「それで……これから何をするんですか?」

ジュン「それはな」

蒼星石「それはね」

ジュン「変形だ!」

蒼星石「合体だよ」

翠星石「……変形……合体?」

60: 2008/06/28(土) 15:05:33.58 ID:7pAKEAMR0
ジュン「何の話をしてると思ったんだ?」

蒼星石「ジュンくんこそ、何の話をしてたの?」

ジュン「変形に決まってるじゃないか」

蒼星石「合体の話だよ」

おしまい

引用: ジュン「し、真紅が変形した!!」