真紅「全くジュンったら何やってるのかしら･･･」

翠星石「こんな魅力的な女性が近くにいると言うのに、あのガキったら
　　　　もったいねーにも程があるデス！」

真紅「なにこれ？ドンドルマの街と書いてあるのかしら･･･？
　　　コントローラーがあるわ･･･あ、動いたのだわ」

雛苺「雛も雛も～！！」

真紅「仕方ないわね！雛苺、一度だけよ！」

雛苺「わーい！わーいなの！！」

ガチャン！！

真紅「ジュン！紅茶がこぼれてるじゃないの！！」

ジュン「うるせぇ！！雛苺！勝手に触るな！！」

真紅「･･･っ！」

雛苺「･･･ふぇ～ん･･･」

翠星石「こ、このガキ、切れやがったです！！」

ジュン（カチカチ･･･）

真紅「ねぇジュン？」

ジュン（カチカチ･･･）

翠星石「チビ人間、パソコンに魂を取られたみたいです～･･･」

ジュン「よっしゃああ！！ゲットオオオ！！」

翠星石「･･･ひぃっ･･･」

真紅「･･･っ」

雛苺「･･・ふぇ～ん･･」

ジュン「うるせぇ！！！」

雛苺「びくっ･･･」

真紅「ジュン、そのモンスターハンターとやらを辞めなさい」

ジュン「何でだよ！」

真紅「それをやってるときのあなたは･･･異常よ？」

翠星石「そ、そうですぅ･･･鬼気迫るものがあるですぅ･･･」

真紅「いい？ジュン。若い時間は一度しかないのよ？」

ジュン「うるせぇ！！！」

真紅「･･･」

ジュン「お！ラオシャンロン氏んでた！･･･剥ぎ取り剥ぎ取り･･･」

翠星石「人として終わってるですぅ･･」

夜中―――。

真紅（ジュンは寝たようね･･･）

真紅（「教えてgoo」と･･･）

真紅（「モンスターハンター　異常　引きこもり」と･･･）

真紅（出ないわね･･･）

真紅（wikipedia「モンスターハンター」っと･･･）

真紅（ふ～ん、こういうゲームってMMOっていうのだわ･･･）

真紅（教えてgoo「MMO　引きこもり」と･･･あ！出たのだわ！）

真紅（カチカチ･･･）

翌朝―――。

ジュン「あ･･」

真紅「ジュン、おはようなのだわ！」

雛苺「おはよ～！」

翠星石「おはようですぅ！ジュン！！」

ジュン「さて、今日も狩りするか･･･？」

真紅「ジュン、聞いて頂戴？今日は私たちと遊ばない？
　　　･･･そ、そう、クッキーの焼き方を教えてほしいのだわ」

翠星石「え～めんどくさいですぅ･･･引きこもりにはゲームをやらせて、
　　　　みんなでNのフィールドで遊ぶデス！」

真紅「ちょっと、黙りなさい･･･」

翠星石「ひぃっ･･･」

ジュン「みんなの言うとおり、俺はゲームでもするよ？」

真紅「いいえ！ジュン、今日は私と遊んで！」

ジュン「ははは、昼飯終わったらな」

真紅「ジュン、いい？あなたもう逃げるのはやめなさい！」

ジュン「なんだよ、急に･･･」

真紅「実は昨日一通り調べさせてもらったの･･･そのゲーム･･･」

ジュン「モンハンのことか？」

真紅「とても･･･危険だわ･･･」

翠星石「何いっテルですか？真紅？」

真紅「いい？そのゲームは、モンスターを狩って素材を集め、それで
　　　武器を作ったり、防具を作るゲームよ？」

翠星石「めんどくさそ～なゲームデスねぇ？」

真紅「いいえ？その逆･･･面倒な分、達成感が簡単に手に入るのよ？」

ジュン「それなら良いじゃないか？」

真紅「ジュン！
　　　あなた、モンスターハンターになりたいの！？
　　　･･･学校に行きたかったんじゃなかったの？
　　　今までのあなたは学校に行ってない分、後ろめたさで鬱々としてた･･･
　　　だけど、今はそんな晴れやかな顔してる！」

翠星石「いいことじゃないですか～？」

真紅「ダメよ！
　　　このままでは学校へ行かない後ろめたさもなくなって、本当の引きこもり
　　　になるわ･･･社会の･･･お荷物よ･･･」

ジュン「まぁ･･･いいや、真紅
　　　　今日はラージャンさんや猟団のみんなと待ち合わせがあるから･･･」

真紅「だ、誰？そのラージャンさんって･･･」

ジュン「コンビニ店員以外の時間は全部ゲームに当ててるヘビープレーヤーなんだ！」

翠星石「社会のクズですぅ！」

ジュン「最近、憧れてるんだよね･･･ラージャンさん･･」

真紅「･･･っ」

夜中―――。

真紅（ジュン、これだけはするまい、するまい･･･と思ってたけど･･･）

真紅（このままじゃ貴方が社会のお荷物になっちゃう･･･）

真紅（えぇっと･･･「MHF　チート」･･･）

真紅（Revolution Engine8.3･･･これね･･･あとは･･･）

真紅（カチカチ･･･）

ジュン「ぐ～ぐ～･･･」

真紅（ジュン、怒るかしら･･･だけど、これも貴方のためよ･･･）

次の日―――。

ジュン「あああああああああああああああああああ！！！！！！！！」

真紅「どうしたの、ジュン？（ドキドキ･･･）」

ジュン「･･･紅蓮石･･･99、･･･龍苔･･･99･･･なんだこれ･･･
　　　　アイテムボックスの中にレアアイテムが満載･･･
　　　　しかも、･･･なんだよ･･･所持金1000000000zって･･･」

真紅「バ、バグじゃないかしら･･･」

ジュン「し、真紅がやったのか･･･？」

真紅「･･･」

ジュン「そ、そうなんだろ？なぁ･･･？」

真紅「ジュン、酷い恐ろしい顔をしてるのだわ･･･」

ジュン「･･･」

真紅「殴りたきゃ殴るのだわ･･･これも貴方のため･･」

ジュン「･･･はぁ」

真紅「（･･･ブルブル）」

ジュン「･･･心配かけてゴメンな、真紅」

真紅「あれ？怒らない･･･のだわ･･･」

のり「ジュンく～ん･･･ご飯よ～！」

ジュン「さて･･･真紅の用意してくれたレアアイテムで一杯装備作るぞ！！
　　　　まずはキリンUシリーズをカンストして･･･おお！工口い！！
　　　　次は･･･」

ジュン「･･･空しい･･･てこれが真紅の狙いか･･･」

真紅（ジュン、許してほしいのだわ･･･
　　　現実にはもっと楽しい事が一杯あるのだわ･･･だから･･･）

ジュン「さて･･･次は何つくろうかな･･･とりあえずお金がなくなるまで
　　　　武器屋の装備を全部作っていくか･･･」

真紅（あれ？？ジュン泣いているのだわ･･･）

翠星石「チビ人間見るからに落ち込んでるですぅ･･･」

雛苺「かわいそ～なの」

真紅「だ、黙りなさい！！」

真紅（これでいいのだわ！これで･･･）

ジュン「真紅、消した！」

真紅「ジュ、ジュン･･･何を消したって言うの？」

ジュン「モンハン、課金もストップしたし、IDも削除したよ？」

真紅「あ、あの･･･す、すまないのだわ･･･その･･･」

ジュン「良いって･･･時間勿体無いもんな･･･」

真紅「あ、あの･･･その･･」

ジュン「クッキー作ろうか？」

真紅（コクリ･･･）

翠星石「翠星石もつくるですぅ！」

雛苺「雛も～！！」

ジュン「おう！」

真紅（･･･これでいいのだわ）

次の日―――。

翠星石「ジュン、何ボーっとしてるですか？」

ジュン「いや･･･暇だなぁ･･･と思って･･･」

雛苺「そんなに暇なら学校に行って、巴と遊べばいーじゃない？」

ジュン「･･･っ！？」

真紅「雛苺！ジュンは今微妙なお年頃なのよっ！！」

雛苺「ぶーっ！」

真紅（やっぱりモンハンなんて消さなきゃ良かった･･･）

翠星石「しけた面してねぇで勉強でもすりゃいいですよ！そうすりゃ
　　　　お前の頭もちょっとはマシになるかもしれねーです」

真紅「ジュ、ジュンはねぇ･･･悩んでいるのよっ！」

翠星石「そうなのですか？」

ジュン「そうかもなぁ･･」

真紅「ジュン、悪かったのだわ･･･」

ジュン「何言ってるんだ？真紅は悪くないだろ？」

真紅「･･･ジュンが落ち込んでる顔･･･もう見たくないのだわ･･･」

翠星石「このチビが落ち込もうが氏のうが、翠星石は楽しく遊ぶデスケドね？」

真紅「どうすればいいかしら？その･･･チートで元に戻しましょうか？」

ジュン「･･･いや、いいよ･･･分かってたんだ･･･
　　　　現実逃避ってのは･･･」

真紅「ジュン、良い子ね･･･
　　　学校に行ってみましょう？
　　　モンハンと違って簡単にはレベルは上がらないけど･･･
　　　モンハンと違って、簡単にチートでデータを変えることはできないから･･･」

ジュン「･･･そうだな！行ってみようかな･･･」

真紅「ジュン、頑張るのだわ！･･･生きる事は･･･戦いよ！」


～FIN～

めでたしめでたし

引っ張っても良かったのだが、いいたかった事を言い終えたので終わった。
俺は、ラージャン15分でクリアできる。その代わり払った犠牲はプライスレス。
ゲームは通学通勤の息抜き以上には使わないほうが良い。
お前らは月課金以上＋機会費用5万円くらいをゲームに費やしてる。

続きはこちらMMO廃人プレイ日記まで･･･
廃人は笑って使う言葉じゃない。涙を流しながら使う自嘲の言葉だよ･･･。

最後にモンハンは、みんなの氏神。