1: 2008/05/10(土) 00:53:05.73 ID:f8n3pfzq0
真紅 「名前も出る場所も同じオバケの話が
日本中にあるなんて、
ただの噂話…作り話なのだわ!!」
男子A 「だったら試してみようぜwww」
真紅 「えっ?」
男子B 「めんどくせぇなぁ…」
日本中にあるなんて、
ただの噂話…作り話なのだわ!!」
男子A 「だったら試してみようぜwww」
真紅 「えっ?」
男子B 「めんどくせぇなぁ…」
2: 2008/05/10(土) 00:54:13.67 ID:f8n3pfzq0
<特別教室棟:女子トイレ前>
男子A 「ここ、このトイレww」
真紅 「そ、そんなの!
ここが普段の授業では使われないから
あんまり誰もこない所で!
静かだし使う人も少ないから!
そういう噂を当てはめる場所としては
最適だからなのだわ!」
男子B 「声大きいってw」
男子A 「それに俺たちここのトイレよく使うよなwww
うOこするときにwww」
真紅 「んなぁ!
何を言うの!下品な!!」(ガスガス!)
男子A 「うわっ!
蹴ったな!この弱虫~」
真紅 「なんですって!!」
男子A 「ここ、このトイレww」
真紅 「そ、そんなの!
ここが普段の授業では使われないから
あんまり誰もこない所で!
静かだし使う人も少ないから!
そういう噂を当てはめる場所としては
最適だからなのだわ!」
男子B 「声大きいってw」
男子A 「それに俺たちここのトイレよく使うよなwww
うOこするときにwww」
真紅 「んなぁ!
何を言うの!下品な!!」(ガスガス!)
男子A 「うわっ!
蹴ったな!この弱虫~」
真紅 「なんですって!!」
3: 2008/05/10(土) 00:55:28.00 ID:f8n3pfzq0
男子A 「噂じゃ、
入って三番目のトイレを三回ノックして
『花子さん遊びましょう』って三回言うんだってよ」
男子B 「なんか“3”多いよなw」
真紅 「ふんっ!
そのわざとらしいやり方こそ
作り話の証拠なのだわ!」
男子A 「じゃあやってみろよwww」
真紅 「作り話だってことを証明してあげるのだわ!」
入って三番目のトイレを三回ノックして
『花子さん遊びましょう』って三回言うんだってよ」
男子B 「なんか“3”多いよなw」
真紅 「ふんっ!
そのわざとらしいやり方こそ
作り話の証拠なのだわ!」
男子A 「じゃあやってみろよwww」
真紅 「作り話だってことを証明してあげるのだわ!」
4: 2008/05/10(土) 00:56:57.97 ID:f8n3pfzq0
(グッ…イィィィィ……)
真紅 「じゃ、じゃあやってくるのだわ…」
男子A 「Bもいけよ」
男子B 「はぁ?なんでだよ?」
男子A 「だってホントにしたかどうかわかんねーだろww」
男子B 「あったらお前がいけよ」
男子A 「俺見張りww」
男子B 「それ俺がやる」
真紅 「馬鹿馬鹿しい…
行ってくるのだわ」
真紅 「じゃ、じゃあやってくるのだわ…」
男子A 「Bもいけよ」
男子B 「はぁ?なんでだよ?」
男子A 「だってホントにしたかどうかわかんねーだろww」
男子B 「あったらお前がいけよ」
男子A 「俺見張りww」
男子B 「それ俺がやる」
真紅 「馬鹿馬鹿しい…
行ってくるのだわ」
8: 2008/05/10(土) 00:58:07.02 ID:f8n3pfzq0
男子A 「ほらよwww」(どんっ)
男子B 「うをっ!」
バタン…
男子B 「おまえな!……」
真紅 「静かにしなさい
ここはレディにとって神聖な場所よ!」
男子B 「なんだよそれ」
男子B 「うをっ!」
バタン…
男子B 「おまえな!……」
真紅 「静かにしなさい
ここはレディにとって神聖な場所よ!」
男子B 「なんだよそれ」
9: 2008/05/10(土) 00:59:03.71 ID:f8n3pfzq0
真紅 「ここね……
や、やるわよ……
(…コン……
…………コン……
……………………………コン……)」
真紅 「んっ……」
男子B 「(なんかこいつの横顔見てたら
俺までドキドキしてきた………)」
11: 2008/05/10(土) 01:00:15.51 ID:f8n3pfzq0
真紅 「は、はぁなこさん…あそびまιょ...
はな、こさん…ぁそ、びましょ…」
男子B 「(なんかいつもと違う感じでウケるwww)」
真紅 「………は……はなこ……さん?
ぁ…そびま…………………………しょ」
男子B 「………」
真紅 「………」
子B 「………」
真紅 「………」
子B 「………」
真紅 「………」
はな、こさん…ぁそ、びましょ…」
男子B 「(なんかいつもと違う感じでウケるwww)」
真紅 「………は……はなこ……さん?
ぁ…そびま…………………………しょ」
男子B 「………」
真紅 「………」
子B 「………」
真紅 「………」
子B 「………」
真紅 「………」
13: 2008/05/10(土) 01:01:53.69 ID:f8n3pfzq0
男子B 「………」
真紅 「………フフフ
フフフフフ……
オーッホッホッホ!!
みいなさい!!
そんなおばけなんて、はなからいるわけな…」
パチッ…
真紅 「ひっ、明かりが…」
どん!どん!どん!どん!どん!どん!!
??? 「あげでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!ぇぇぇっははははwww」
男子B 「やめろよ…きもいって……」
男子A 「お前もビビったか?www」
真紅 「………フフフ
フフフフフ……
オーッホッホッホ!!
みいなさい!!
そんなおばけなんて、はなからいるわけな…」
パチッ…
真紅 「ひっ、明かりが…」
どん!どん!どん!どん!どん!どん!!
??? 「あげでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!ぇぇぇっははははwww」
男子B 「やめろよ…きもいって……」
男子A 「お前もビビったか?www」
14: 2008/05/10(土) 01:03:13.45 ID:f8n3pfzq0
真紅 「………」
男子A 「どうだ真紅?ビビっただろ?w」
真紅 「…ぐっ……ひぐっ……ううっ………」
バタン!タッタッタッタッタ……
男子B 「あーあ、泣かした……」
男子A 「お、お前もだろ……」
男子B 「はぁ?なんでだよww」
男子A 「どうだ真紅?ビビっただろ?w」
真紅 「…ぐっ……ひぐっ……ううっ………」
バタン!タッタッタッタッタ……
男子B 「あーあ、泣かした……」
男子A 「お、お前もだろ……」
男子B 「はぁ?なんでだよww」
15: 2008/05/10(土) 01:04:12.21 ID:f8n3pfzq0
<特別教室棟:女子トイレ前>
男子B 「とりあえず
クラスに戻って謝ったほうがよくね?」
男子A 「そうだな…あいつの姉ちゃんおっかねーし」
女子1 「ちょっと…」
男子A 「ふぇ?」
女子1、2、3 … 11、12、13、 (ギロッ………)
男子B 「とりあえず
クラスに戻って謝ったほうがよくね?」
男子A 「そうだな…あいつの姉ちゃんおっかねーし」
女子1 「ちょっと…」
男子A 「ふぇ?」
女子1、2、3 … 11、12、13、 (ギロッ………)
16: 2008/05/10(土) 01:06:11.45 ID:f8n3pfzq0
女子1 「うちらがトイレ行ったら
中で真紅の泣き声がしてさぁ」
女子2 「理由聞いても答えないんだよね?」
女子3 「で、クラスの皆に真紅泣いてるっていったら
さっきまで、あんたらと女子トイレの噂話してたっていうからさ」
女子1 「あんたら、何したの?えっ?」
男子A 「いや、べつに…」
男子B 「俺は、なにも…Aがちょっと脅かしたっていうか…」
男子A 「あ、お前きたねぇ!」
中で真紅の泣き声がしてさぁ」
女子2 「理由聞いても答えないんだよね?」
女子3 「で、クラスの皆に真紅泣いてるっていったら
さっきまで、あんたらと女子トイレの噂話してたっていうからさ」
女子1 「あんたら、何したの?えっ?」
男子A 「いや、べつに…」
男子B 「俺は、なにも…Aがちょっと脅かしたっていうか…」
男子A 「あ、お前きたねぇ!」
17: 2008/05/10(土) 01:06:48.89 ID:f8n3pfzq0
女子A 「真紅連れてきたよ」
真紅 「………」
男子B 「あの…ゴメン」
男子A 「あ、ゴメ……」
真紅 「………もういいのだ…」
女子1 「頭上げて、顔面殴るから」
男子A 「うへっ?」
真紅 「………」
男子B 「あの…ゴメン」
男子A 「あ、ゴメ……」
真紅 「………もういいのだ…」
女子1 「頭上げて、顔面殴るから」
男子A 「うへっ?」
19: 2008/05/10(土) 01:07:39.15 ID:f8n3pfzq0
バキィl!
男子A 「うぼっ!」
真紅 「ちょ!」
男子B 「あの…」
ボギィ!
男子 「ぶっ!」
女子1 「こんどやったら頃すわよ
行こ、真紅」
真紅 「えっ…あ、はい……」
男子A 「うぼっ!」
真紅 「ちょ!」
男子B 「あの…」
ボギィ!
男子 「ぶっ!」
女子1 「こんどやったら頃すわよ
行こ、真紅」
真紅 「えっ…あ、はい……」
20: 2008/05/10(土) 01:08:59.13 ID:f8n3pfzq0
<図書室>
男子A 「真紅ってあんなに友達いたっけ?」
男子B 「さぁ?どうだろ……いてぇ」
カツ、カツ、カツ……
男子A 「ん…ひぃ!真紅の!?」
水銀燈 「あんたたちってホント
どうしようもない、おばかさんねぇ…」
男子A 「真紅ってあんなに友達いたっけ?」
男子B 「さぁ?どうだろ……いてぇ」
カツ、カツ、カツ……
男子A 「ん…ひぃ!真紅の!?」
水銀燈 「あんたたちってホント
どうしようもない、おばかさんねぇ…」
21: 2008/05/10(土) 01:10:12.38 ID:f8n3pfzq0
水銀燈 「いい~?女の子っていうのはねぇ
たとえ誰であろうと、同じ女の子が
男の子に傷つけられれば、
その時だけ皆仲間になるのよ…
相手の男の子に仕返しするまではね」
男子B 「はぁ…」
水銀燈 「でもまぁ…今回情けないのは真紅ね
あんなことぐらいで泣き出すなんて…
フフフフフッ………」
男子B 「見てたんですか?」
水銀燈 「ええ。あたしは大抵特別教室棟にいるから
図書委員だしぃ
真紅が廊下で大声で無様に吠えるから
何かと思ってね。見させてもらったわ
はぁなこさぁん?はぁ?くだらない!
それよりさっきの女の子たちのほうが
もっと怖いわよぉ…
あの子も分かってきたんじゃないかしらぁ?
今日一日は恐怖することになるわよぉ
フフフフフッ…」
たとえ誰であろうと、同じ女の子が
男の子に傷つけられれば、
その時だけ皆仲間になるのよ…
相手の男の子に仕返しするまではね」
男子B 「はぁ…」
水銀燈 「でもまぁ…今回情けないのは真紅ね
あんなことぐらいで泣き出すなんて…
フフフフフッ………」
男子B 「見てたんですか?」
水銀燈 「ええ。あたしは大抵特別教室棟にいるから
図書委員だしぃ
真紅が廊下で大声で無様に吠えるから
何かと思ってね。見させてもらったわ
はぁなこさぁん?はぁ?くだらない!
それよりさっきの女の子たちのほうが
もっと怖いわよぉ…
あの子も分かってきたんじゃないかしらぁ?
今日一日は恐怖することになるわよぉ
フフフフフッ…」
23: 2008/05/10(土) 01:11:02.67 ID:f8n3pfzq0
真紅 「(な、なんなのかしら…この居心地の悪さは……
さっきの団結力はなんなの?
今はもう普段と同じで皆バラバラに過ごしてる……
わからないのだわ……
あの力がもし私に向いたら……
考えるだけでも恐ろしいのだわ………)」
女子A 「ねぇ真紅」
真紅 「ふぇ?」
女子A 「昨日のM○テ見た?」
真紅 「え、ええ…見たのだわ」
女子A 「ア○プロ超かっこよくなかったぁ!?」
真紅 「え、ええ……(なんなの?いったい)」
さっきの団結力はなんなの?
今はもう普段と同じで皆バラバラに過ごしてる……
わからないのだわ……
あの力がもし私に向いたら……
考えるだけでも恐ろしいのだわ………)」
女子A 「ねぇ真紅」
真紅 「ふぇ?」
女子A 「昨日のM○テ見た?」
真紅 「え、ええ…見たのだわ」
女子A 「ア○プロ超かっこよくなかったぁ!?」
真紅 「え、ええ……(なんなの?いったい)」
24: 2008/05/10(土) 01:12:47.19 ID:f8n3pfzq0
男子B 「女子ってすごいっスね…」
水銀燈 「あらでも、あたしは違うわよぉ…
その場だけの仲間なんて必要ないわぁ
ねぇ君?」
男子A 「え、あ、はい…」
水銀燈 「あたしず~っと見てたんだけどぉ…」
男子A 「ひっ…あのほっぺた…手、冷たいですね……」
男子B 「(なんかゾクっときた…)」
水銀燈 「あら、ごめんなさい…
じゃあ次は、こうして後ろからゆっくりと話してあげるわぁ
お耳の近くでね…」
男子A 「ひぅっ…」
男子B 「(ゾゾゾッ…)」
水銀燈 「あらでも、あたしは違うわよぉ…
その場だけの仲間なんて必要ないわぁ
ねぇ君?」
男子A 「え、あ、はい…」
水銀燈 「あたしず~っと見てたんだけどぉ…」
男子A 「ひっ…あのほっぺた…手、冷たいですね……」
男子B 「(なんかゾクっときた…)」
水銀燈 「あら、ごめんなさい…
じゃあ次は、こうして後ろからゆっくりと話してあげるわぁ
お耳の近くでね…」
男子A 「ひぅっ…」
男子B 「(ゾゾゾッ…)」
25: 2008/05/10(土) 01:16:53.68 ID:f8n3pfzq0
水銀燈 「全部やったのはあなたね?……」
男子A 「あの…うん……」
水銀燈 「そう…いい子ね……
……ジャンクになりなさぁい」
男子A 「ひっ!」
6年男子 「水銀燈
本返しにきたんだけど」
水銀燈 「ああ、今行くわ
カウンターまで持っていって
ハンコ押すから」
男子A 「あの…うん……」
水銀燈 「そう…いい子ね……
……ジャンクになりなさぁい」
男子A 「ひっ!」
6年男子 「水銀燈
本返しにきたんだけど」
水銀燈 「ああ、今行くわ
カウンターまで持っていって
ハンコ押すから」
27: 2008/05/10(土) 01:21:21.25 ID:f8n3pfzq0
6年男子 「あれ、その子たちは?」
水銀燈 「ああ、おバカな妹のともだちよぉ…
さぁ、あなたたち
早く教室に帰りなさい」
男子A 「あ、ひゃい…」
男子B 「しつれいしました」
ポンッ…
水銀燈 「これでいいわ
めんどくさいから、あなた元の棚に戻しといてねぇ」
6年男子 「うん」
水銀燈 「ああ、おバカな妹のともだちよぉ…
さぁ、あなたたち
早く教室に帰りなさい」
男子A 「あ、ひゃい…」
男子B 「しつれいしました」
ポンッ…
水銀燈 「これでいいわ
めんどくさいから、あなた元の棚に戻しといてねぇ」
6年男子 「うん」
28: 2008/05/10(土) 01:22:59.37 ID:f8n3pfzq0
6年男子 「そうだ水銀燈
こないだ読んでた本借りたいんだけど」
水銀燈 「ああ、あれぇ
あなたには、つまらないかもよぉ?」
6年男子 「水銀灯はどうだった?」
水銀燈 「そうねぇ…まぁまぁかしら」
6年男子 「なら読んでみる」
水銀燈 「物好きねぇ……」
こないだ読んでた本借りたいんだけど」
水銀燈 「ああ、あれぇ
あなたには、つまらないかもよぉ?」
6年男子 「水銀灯はどうだった?」
水銀燈 「そうねぇ…まぁまぁかしら」
6年男子 「なら読んでみる」
水銀燈 「物好きねぇ……」
29: 2008/05/10(土) 01:28:01.39 ID:f8n3pfzq0
>>22
最初にこいつを入れてなかった。スマソ
真紅………小学3年生。翠星石(4年生)と雛苺(2年生)と桜田家に引き取られた。
しきり屋、ちくり魔として男子からは煙たがられている
翠星石……真紅と共に桜田家に引き取られた小学4年生
雛苺………真紅と共に桜田家に引き取られた小学2年生
水銀燈……柿崎家に引き取られた小学6年生。なぜか柿崎家の娘メグが入院する病院
の向かいの教会で暮らしている
男子A……真紅と同じ5班の児童。調子に乗りやすい
男子B……真紅と同じ5班の児童。文句が多い
女子A……真紅と同じ5班の児童。流されやすい
6年男子…水銀燈のクラスメート。
最初にこいつを入れてなかった。スマソ
真紅………小学3年生。翠星石(4年生)と雛苺(2年生)と桜田家に引き取られた。
しきり屋、ちくり魔として男子からは煙たがられている
翠星石……真紅と共に桜田家に引き取られた小学4年生
雛苺………真紅と共に桜田家に引き取られた小学2年生
水銀燈……柿崎家に引き取られた小学6年生。なぜか柿崎家の娘メグが入院する病院
の向かいの教会で暮らしている
男子A……真紅と同じ5班の児童。調子に乗りやすい
男子B……真紅と同じ5班の児童。文句が多い
女子A……真紅と同じ5班の児童。流されやすい
6年男子…水銀燈のクラスメート。
30: 2008/05/10(土) 01:29:37.71 ID:f8n3pfzq0
<桜田家:ジュンの部屋>
ジュン 「はぁ?花子さん?」
真紅 「ええ、クラスで噂になってってね
馬鹿馬鹿しいけれども」
ジュン 「まぁ、僕が小学校にいた時からある噂だしな
この手の話としてはメジャーどころだし
それなりに由来があったり」
真紅 「ゆらい?」
ジュン 「元になった出来事だよ
ほら、幽霊にしたって、いきなり話ができるわけじゃなくて
たとえば、、事故があった道では、その人の幽霊がでて
同じ場所を通りかかった人を事故にあわせるって話とかさ
実際そういうところは本当に事故が多かったりするらしいし
なにかしらの事実はあるもんなんじゃないか?」
ジュン 「はぁ?花子さん?」
真紅 「ええ、クラスで噂になってってね
馬鹿馬鹿しいけれども」
ジュン 「まぁ、僕が小学校にいた時からある噂だしな
この手の話としてはメジャーどころだし
それなりに由来があったり」
真紅 「ゆらい?」
ジュン 「元になった出来事だよ
ほら、幽霊にしたって、いきなり話ができるわけじゃなくて
たとえば、、事故があった道では、その人の幽霊がでて
同じ場所を通りかかった人を事故にあわせるって話とかさ
実際そういうところは本当に事故が多かったりするらしいし
なにかしらの事実はあるもんなんじゃないか?」
31: 2008/05/10(土) 01:30:48.69 ID:f8n3pfzq0
真紅 「ま、まさか…
じゃあ花子さんにも何か本当の話があるっていうの!?」
ジュン 「一応そういうのには詳しいからね!
そうだなぁ…たしか
トイレは昔から家の中でも日のあたらないような
よくない力の集まる場所にひっそり作られたから
オバケや妖怪の話が多くて、その一つだとか
怖いところだと
殺されそうになって学校のトイレに逃げ込んだけど
見つかってトイレで殺された女の子の幽霊だとか…」
真紅 (ピシッ!)
ジュン 「いてっ!なにすんだよ」
真紅 「も、もういいのだわ!
私くんくんんを見てくるから!」
ジュン 「なんだよ!自分から聞いといて…
あいつ、もしかして怖いのか?」
じゃあ花子さんにも何か本当の話があるっていうの!?」
ジュン 「一応そういうのには詳しいからね!
そうだなぁ…たしか
トイレは昔から家の中でも日のあたらないような
よくない力の集まる場所にひっそり作られたから
オバケや妖怪の話が多くて、その一つだとか
怖いところだと
殺されそうになって学校のトイレに逃げ込んだけど
見つかってトイレで殺された女の子の幽霊だとか…」
真紅 (ピシッ!)
ジュン 「いてっ!なにすんだよ」
真紅 「も、もういいのだわ!
私くんくんんを見てくるから!」
ジュン 「なんだよ!自分から聞いといて…
あいつ、もしかして怖いのか?」
32: 2008/05/10(土) 01:33:02.64 ID:f8n3pfzq0
<桜田家:リビング>
雛苺 「いいお湯だったのぉ!」
のり 「ひなちゃん自分で頭洗えるようになったね
偉い偉い!」
雛苺 「うにゅう~」
のり 「さぁ、真紅ちゃん、翠星石ちゃんも入っちゃって
お風呂のお湯洗濯に使うから」
真紅 「じゃあ先にいただくわ」
翠星石 「かまわねぇですよ真紅
翠星石も後で1人ゆっくり入るですぅ」
真紅 「はっ
(しまった。風呂場では1人になってしまうのだわ!
ここは一つ雛苺を入れてあげるという姉の名目で…
ダメ!雛苺はもうのりと入ってしまった!
翠星石には理由もなく『いっしょに入ろう』なんて言えない…
ジュンには…な!何を考えているの私は!?)」
雛苺 「いいお湯だったのぉ!」
のり 「ひなちゃん自分で頭洗えるようになったね
偉い偉い!」
雛苺 「うにゅう~」
のり 「さぁ、真紅ちゃん、翠星石ちゃんも入っちゃって
お風呂のお湯洗濯に使うから」
真紅 「じゃあ先にいただくわ」
翠星石 「かまわねぇですよ真紅
翠星石も後で1人ゆっくり入るですぅ」
真紅 「はっ
(しまった。風呂場では1人になってしまうのだわ!
ここは一つ雛苺を入れてあげるという姉の名目で…
ダメ!雛苺はもうのりと入ってしまった!
翠星石には理由もなく『いっしょに入ろう』なんて言えない…
ジュンには…な!何を考えているの私は!?)」
33: 2008/05/10(土) 01:34:21.94 ID:f8n3pfzq0
翠星石 「どうしたですか?入らねぇですか?」
真紅 「なんでもないのだわ」
ガチャ…
ジュン 「ああ真紅、さっきの話だけど…」
真紅 「ジュン!(カァァ!)
は、入ってくるのだわ!」
ダダダッ!
ジュン 「なんなんだあいつ?」
翠星石 「ジュン!まぁた真紅真紅と!!
秘密の話でもしてやがったですか!?」
ジュン 「はぁ?なんの話だよ
さっき真紅のやつが―――」
真紅 「なんでもないのだわ」
ガチャ…
ジュン 「ああ真紅、さっきの話だけど…」
真紅 「ジュン!(カァァ!)
は、入ってくるのだわ!」
ダダダッ!
ジュン 「なんなんだあいつ?」
翠星石 「ジュン!まぁた真紅真紅と!!
秘密の話でもしてやがったですか!?」
ジュン 「はぁ?なんの話だよ
さっき真紅のやつが―――」
34: 2008/05/10(土) 01:35:20.49 ID:f8n3pfzq0
<桜田家:浴室>
真紅 「ひっ!床が冷たい…
のり、上がるときにお風呂の蓋閉めるのよね
お湯が冷めるって…
蓋、開けたら何か出てきたり…
そんなわけないわよ!そんなわけ…」
カタッ…カタカタ…
真紅 「ほらみなさい!中にはお湯だけなのだわ!」
カタカタカタカタッ
真紅 「ひっ!床が冷たい…
のり、上がるときにお風呂の蓋閉めるのよね
お湯が冷めるって…
蓋、開けたら何か出てきたり…
そんなわけないわよ!そんなわけ…」
カタッ…カタカタ…
真紅 「ほらみなさい!中にはお湯だけなのだわ!」
カタカタカタカタッ
35: 2008/05/10(土) 01:37:37.15 ID:f8n3pfzq0
バシャ!バシャ!
真紅 「さあ、これで椅子に座っても冷たくないのだわ
さっそく髪の手入れを……
(ダメ!髪を…とくに頭を洗っている間は
目を閉じていないといけないのだわ!
もし、その間にオバケがきたら…
目を開けた時に正面の鏡に自分以外の何かが写ってたら…)
もう嫌!あんなことしなければよかったのだわ…」
翠星石 「し~ん~くぅ~」
真紅 「ひっ!……そ、翠星石?」
翠星石 「入るですよぉ」
カチャ…
真紅 「さあ、これで椅子に座っても冷たくないのだわ
さっそく髪の手入れを……
(ダメ!髪を…とくに頭を洗っている間は
目を閉じていないといけないのだわ!
もし、その間にオバケがきたら…
目を開けた時に正面の鏡に自分以外の何かが写ってたら…)
もう嫌!あんなことしなければよかったのだわ…」
翠星石 「し~ん~くぅ~」
真紅 「ひっ!……そ、翠星石?」
翠星石 「入るですよぉ」
カチャ…
36: 2008/05/10(土) 01:39:56.72 ID:f8n3pfzq0
翠星石 「ジュンが『真紅が怪談話で怖がってたみたいだ』
って言ってたですよ
お風呂なんて怖くてたまらねぇんじゃねぇですか?
しかたねぇから、いっしょに入ってやるですよ真紅」
真紅 「べつに私は怖くなんて…」
翠星石 「なら翠星石はあがるですぅ」
真紅 「えっ…」
翠星石 「そんな顔しなくても、冗談ですよ真紅」
真紅 「………」
翠星石 「さあ、鏡の方を向くです」
真紅 「なぜ?」
翠星石 「どうせ目をつむるのが怖くて頭洗えなかったんじゃないですかぁ?」
真紅 「それは…その……」
翠星石 「いいですよ
翠星石が洗ってやるです」
って言ってたですよ
お風呂なんて怖くてたまらねぇんじゃねぇですか?
しかたねぇから、いっしょに入ってやるですよ真紅」
真紅 「べつに私は怖くなんて…」
翠星石 「なら翠星石はあがるですぅ」
真紅 「えっ…」
翠星石 「そんな顔しなくても、冗談ですよ真紅」
真紅 「………」
翠星石 「さあ、鏡の方を向くです」
真紅 「なぜ?」
翠星石 「どうせ目をつむるのが怖くて頭洗えなかったんじゃないですかぁ?」
真紅 「それは…その……」
翠星石 「いいですよ
翠星石が洗ってやるです」
37: 2008/05/10(土) 01:41:16.85 ID:f8n3pfzq0
真紅 「翠星石、髪までは自分で…」
翠星石 「いいからいいから、任せやがれですぅ
それに真紅の髪、細くて柔らかくて、とっても気持ちいいですぅ」
真紅 「そう?…んあっ……耳の裏はくすぐったいのだわ」
翠星石 「さあ、頭皮を洗うですから、目をとじるですぅ」
ごしごし…ごしごし……
翠星石 「真紅、ちゃんと目は閉じてますか?
泡が入ると痛いですよ」
真紅 「ええ閉じてるわ。真っ暗よ。でも怖くない…」
翠星石 「しんくぅ…
たまには姉妹いっしょにお風呂に入るですぅ」
真紅 「えっ?」
39: 2008/05/10(土) 01:43:15.81 ID:f8n3pfzq0
翠星石 「こんなこと面と向かって言えないですから、
目を瞑ってしっかり聞きやがれですぅ
姉妹がバラバラに引き取られて、
翠星石は今までずっといっしょだった蒼星石と
離れ離れになってしまったですぅ…
だから姉妹がいっしょにご飯を食べたり…
いっしょにお風呂に入ったり…
いっしょに寝たり…
いっしょのことができないのは誰より寂しいのですぅ」
真紅 「翠星石…」
翠星石 「だから、いっしょに何かしたくなったら
素直に頼みやがれですぅ!」
真紅 「………」
翠星石 「真紅!目に泡入ったですか!?
だぁからあれほど目はしっかり閉じてろといったのですぅ!」
目を瞑ってしっかり聞きやがれですぅ
姉妹がバラバラに引き取られて、
翠星石は今までずっといっしょだった蒼星石と
離れ離れになってしまったですぅ…
だから姉妹がいっしょにご飯を食べたり…
いっしょにお風呂に入ったり…
いっしょに寝たり…
いっしょのことができないのは誰より寂しいのですぅ」
真紅 「翠星石…」
翠星石 「だから、いっしょに何かしたくなったら
素直に頼みやがれですぅ!」
真紅 「………」
翠星石 「真紅!目に泡入ったですか!?
だぁからあれほど目はしっかり閉じてろといったのですぅ!」
41: 2008/05/10(土) 01:47:15.75 ID:f8n3pfzq0
翠星石 「さあ、ちゃっちゃと流すですよ」
真紅 「ええ
翠星石、流したら今度は私が翠星石の髪を洗うわ」
翠星石 「い、いいですよ別にぃ!」
真紅 「いえ、私にも言いたいことがあるの…
おねがい。お姉ちゃん」
翠星石 「ら、らしくないですぅ!
いつもの真紅なら、ちゃんなんて使わないですぅ!
でもまぁ、しゃ~ね~から洗わせてやるですぅ」
真紅 「ええ
翠星石、流したら今度は私が翠星石の髪を洗うわ」
翠星石 「い、いいですよ別にぃ!」
真紅 「いえ、私にも言いたいことがあるの…
おねがい。お姉ちゃん」
翠星石 「ら、らしくないですぅ!
いつもの真紅なら、ちゃんなんて使わないですぅ!
でもまぁ、しゃ~ね~から洗わせてやるですぅ」
42: 2008/05/10(土) 01:51:00.59 ID:f8n3pfzq0
<桜田家:浴室前>
ジュン 「やれやれ
心配して損した……
三人そろいで薔薇模様の刺繍のバスタオルでも作ろうかな……」
のり 「ジュン君…」
ジュン 「うわっ!ぼ、僕は別に!!」
のり 「いいのジュン君、最近はそういう人が多いって聞くわ
でもマナーは守って手は…」
ジュン 「だから違うってんだ!!」
真紅 「誰!!そこにいるのは…ジュン!?」
翠星石 「こんの変体メガネ猿!!」
ジュン 「なんだとこの!」
のり 「ジュン君開けちゃダメ!手は!手は出さないって!!」
ジュン 「だーかーら!!」
ジュン 「やれやれ
心配して損した……
三人そろいで薔薇模様の刺繍のバスタオルでも作ろうかな……」
のり 「ジュン君…」
ジュン 「うわっ!ぼ、僕は別に!!」
のり 「いいのジュン君、最近はそういう人が多いって聞くわ
でもマナーは守って手は…」
ジュン 「だから違うってんだ!!」
真紅 「誰!!そこにいるのは…ジュン!?」
翠星石 「こんの変体メガネ猿!!」
ジュン 「なんだとこの!」
のり 「ジュン君開けちゃダメ!手は!手は出さないって!!」
ジュン 「だーかーら!!」
43: 2008/05/10(土) 01:51:57.90 ID:f8n3pfzq0
真紅 「花子さんなんていないのだわ!」
END
END
50: 2008/05/10(土) 02:50:45.28 ID:foCsxbrP0
乙
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