1: 2013/11/16(土) 18:31:58.76 ID:GZZFhEw/0
霧切「はぁ……ロンドンって暇ね」

霧切「苗木君、会いたいわ……」

霧切「早くこの事件を解決して戻らないと」

ピンポーン「インターホン」

霧切「?」

※このスレでは今時ビデオレターとかねーよwwwみたいなツッコミをすると妹様にボコボコにされるお仕置きが待っています

ダンガンロンパ/ゼロ 全2巻セット

2: 2013/11/16(土) 18:36:42.85 ID:GZZFhEw/o
霧切「日本からの届け物って、頼んだ覚えがないけど、何かしら」ガサガサ

霧切「……ビデオテープ?今時ビデオって」

霧切「再生機器までついて来たわ、一体何かしら」

霧切「え?送り人が苗木君?もしかして、これはビデオレターってやつかしら」

霧切「なんでわざわざ、こんな方法で、テレビ電話くらいこっちにもあるのに」

霧切「……再生してみようかしら」ガチャ

1.桑田
2.大和田
3.大神
4.江ノ島

>>5

6: 2013/11/16(土) 18:46:56.44 ID:GZZFhEw/o


ジーーーッ

「えっと、これでいいかな?よし」

霧切「苗木君の声?」

「よし、いいよ、大神さん」

大神「そうか、では始めるとするか」

霧切「あ、大神さんが映ったわ。 ……なんで、背景が岩と木で埋まっているのかしら」

苗木「うん、じゃあ……霧切さん、久しぶりだね。ロンドンの生活はどうかな?こっちは……みんなは変わりなく生活してるよ」

大神「うむ、平穏そのものだ」

苗木「まぁ、僕たちはその、少し変わったところにいるけどね」

霧切(なにかしら、変わったところって)

7: 2013/11/16(土) 18:54:06.72 ID:GZZFhEw/o
苗木「実は僕、今大神さんと一緒に山ごもりしてるんだ」

霧切「はぁ!?」

大神「うむ。この山にて、苗木に稽古をつけ、同時に己を鍛え上げている」

霧切(た、たしかに、言われてみれば苗木君の髪の毛が少しパサついてるわ。髪とか洗わないのかしら……)

苗木「大神さんが山にこもるって話になって、結構クラスでは話題だったんだよ。で、そこに僕が言い出したんだ」

大神「我も最初は反対したのだぞ?苗木がついてこれるほど生易しいものではないとな」

苗木「もう、まだ僕をバカにしてっ」

大神「ハハハッ、結果は我の予想の大外れだったがな」

霧切(そもそもなんで山ごもりしてるのかしら)

苗木「今霧切さんはなんで僕が山ごもりしてるのかと疑問に思ったね?」

霧切「!!!」

苗木「霧切さんのことならすぐわかるよ、修行したから」

大神「うむ、修行の賜物だ」

霧切(いやそのりくつはおかしい)

8: 2013/11/16(土) 19:00:50.02 ID:GZZFhEw/o
苗木「僕が大神さんの修行に同行したのは、まぁ当たり前だけど、自分を鍛えるためなんだ」

苗木「霧切さんは、まるで小説に出てくるような難事件に挑む探偵だから、その小説の通り、危険な目にあったりもしたよね」

霧切(確かに、よく犯人に激情されて襲い掛かられたりするわね。ほかにも、メガネの小学生がいる現場ではよく危険に巻き込まれるし)

苗木「僕は、そんな霧切さんの助手として、せめて君を守れるくらいに、強くなりたい」

大神「フッ、気取らずに、大切な彼女を守りたい、といえばいいではないか」

苗木「大神さん!///」

大神「ハハハ、すまんな」

霧切(苗木君……)

9: 2013/11/16(土) 19:09:14.04 ID:GZZFhEw/o
大神「苗木の筋は思ったより悪くないぞ。鍛えれば鍛えるほど成長している。少なくともこの二週間で見違えるほどになったな」

苗木「氏ぬほど辛いけどね……」

大神「何より精神力だな。どんなに辛いしばkしごきにも耐え、どんなに遅れてもかならず我に追いつく。走り込みでも、腕立て伏せでもな」

苗木「大神さんの二十倍くらい時間かかるけど……」

大神「守るものがあると、人はこれほど強くなれるのだな、霧切よ、お主は幸せ者だぞ」

苗木「あ、あぅ……///」

霧切「……え、えへ」

霧切「ハッ!?いけないいけない……」

12: 2013/11/16(土) 19:19:13.89 ID:GZZFhEw/o
苗木「と、とにかく!霧切さんが帰ってくる頃には、僕は見違えるように強くなって見せるから、待っててね!」

苗木「山だとあんまり通話状況が良くないから、動画でとって編集して、霧切さんに送ってるんだよ」

大神「つまり、この動画は我等の修行がぬしの海外渡航よりも早く終わった場合に送られている」

苗木「霧切さん、僕は……霧切さんと長いこと会えてなくて、その、寂しい」

苗木「もし霧切さんも、同じように思ってくれているなら、このレターが、少しは紛らわしてくれるかもしれない……な、なんか自信過剰みたいで恥ずかしいな」

霧切「苗木、君」グスン

苗木「僕は強くなって待ってる。だから、霧切さんも焦らず、しっかりと事件を解決して、日本に戻ってきてね」

大神「我も、待っておる……ではな」

プツン



霧切「……頑張るわ、私」

13: 2013/11/16(土) 19:28:18.84 ID:GZZFhEw/o
ーーー帰国

霧切(確か、空港で待ってるって……)キョロキョロ

「霧切さん!」

霧切「あ、苗木くnーーーーー」

苗木?「久しぶりだね!待ってたよ!」ムキィィィィン!!

霧切「ア、アポ?」

苗木?「あはは、帰ってきて第一声が桑田君の真似かぁ、イギリスジョーク?」ムキリッ

霧切「た、あ、た、たた……」

霧切「大木ん!?」

大木「その通り!僕は大木誠さ!」



苗木「ねぇ、ドッキリにしてはやりすぎじゃない?」ヒソヒソ

不二咲「これくらいがちょうどいいんだよ。それに、僕の作った苗木君EXの完成度試験にはちょうどいいでしょ?」ヒソヒソ

このあと種明かしをしたら思いっきりビンタされた。不二咲くんはイケナイ部屋に送られてビデオ撮影された

終里

14: 2013/11/16(土) 19:30:18.89 ID:GZZFhEw/o
霧切「日本からの届け物って、頼んだ覚えがないけど、何かしら」ガサガサ

霧切「……ビデオテープ?今時ビデオって」

霧切「再生機器までついて来たわ、一体何かしら」

霧切「え?送り人が苗木君?もしかして、これはビデオレターってやつかしら」

霧切「なんでわざわざ、こんな方法で、テレビ電話くらいこっちにもあるのに」

霧切「……再生してみようかしら」ガチャ

1.桑田
2.大和田
3.江ノ島

>>17

51: 2013/11/16(土) 23:20:04.31 ID:GZZFhEw/o
霧切「日本からの届け物って、頼んだ覚えがないけど、何かしら」ガサガサ

霧切「……ビデオテープ?今時ビデオって」

霧切「再生機器までついて来たわ、一体何かしら」

霧切「え?送り人が苗木君?もしかして、これはビデオレターってやつかしら」

霧切「なんでわざわざ、こんな方法で、テレビ電話くらいこっちにもあるのに」

霧切「……再生してみようかしら」ガチャ

52: 2013/11/16(土) 23:25:07.21 ID:GZZFhEw/o
テーンテテーンテテーテーテーテー
テッテッテッデンデンデン

舞園「はーい、画面の前の霧切さん、こんにちは、こんばんは、おはようございます。みんなのアイドル、舞園さやかです」

霧切「あれ?舞園さん?」

舞園「なんで苗木君名義なのに私が映っているのか。それはー、私が作ったものを苗木くんに発送してもらったからです」

霧切(なんでそんな面倒な手順を)

舞園「単刀直入に言いますね?私、苗木くんを寝とっちゃいました」



霧切「ん?」

霧切「ええっと、日本に帰ったらこの枕をころがすってことでいいのかしら」

舞園「ダメですよ!?そんなこと言っちゃ!」

霧切「何でこっちのセリフわかんのよ」

舞園「エスパーですから」

※舞園さやかさんはビデオです

53: 2013/11/16(土) 23:30:23.75 ID:GZZFhEw/o
舞園「説明するより見るのが早いですね。早速、カーテンオープン!」

霧切「あ、後ろの舞台のカーテンが……」

苗木「……」



霧切「は?」

そこにいたのは、私のよく知っている苗木くん。背が少し低くて、童顔気味で、髪の毛がひと束ツンッとたっている、私の大切な……

舞園「いやですね?霧切さんがいなくなって寂しそうでしたから、よくよくお昼とかご一緒してたんです、で、仲良くなって、部屋に遊びにきてくれるようになって、そこで……コ口リ、ですよ」

霧切「ぶち頃すぞヒューマン」

舞園「えー、だってこんな可愛い苗木くんをほったらかす方がひどいんですよ。ね?誠くんっ」チュッ

霧切「!?」

苗木「あぁ、舞園さん、舞園さん」ギュウ

舞園「今ではこんなに可愛くなっちゃって」ナデナデ

霧切「おいだれかパニッシャーもってこい」

62: 2013/11/18(月) 12:30:29.33 ID:X8zJVJhYo
舞園「うふふ、私はビデオの中にいますからたとえ最強の個人兵装を持ち出してもかすり傷一つつけられませんよ」

霧切「なんたる恥辱!なんたる恥辱!」キリギリ

舞園「はい苗木くん。おねんねの時間ですよぉー」ナデナデ

苗木「ぁ、ぁあ、ああぉぁぁぉぉ……」

霧切(いやちょっとまって、これ苗木くんの様子が明らかにおかしい、まるでヤクを盛られたような……ま、まさか!舞園さんヤクを!?)

舞園「その通り、私は苗木くんに純度100%愛の処方箋を投与したのです!」

霧切「なにいってんだこいつ」

舞園「おかげでいまや苗木くんはすっかり舞園厨ですよ、苗木厨と舞園厨でお似合いですよね」

霧切「うるさい!苗木くんは霧切厨なのよ!」

舞園「録画された映像に叫ぶ霧切さん、プスークスクスクス」

霧切「ファーーーーーーック!」

64: 2013/11/18(月) 12:40:54.84 ID:X8zJVJhYo
苗木「」クンクンスンスン

舞園「あは、苗木君、くすぐったいですよ」

霧切(もうダメ、もうみてられない、このビデオを消そう、存在と記憶を抹消しようそうしよう)

舞園「さて、そろそろお別れですね」チャキ

霧切「消そ……え?」

霧切(なんで、包丁、構えて)

舞園「本当はわかってたんですよ、お二人の間にはいる余地はないって、苗木君を私に振り向かせることは、普通じゃ無理だって」

舞園「だから、霧切さんがここに去ないうチに、ヤッてしまおうと思ったんです」

苗木「舞園さん、舞園さん」

舞園「ごめんなさい苗木君、こんなこトに付き合わせてしまッて」

舞園「愛してます、永遠に。さようナら」

ザク



舞園「私もすぐに追いつきますよ」

舞園「さて、ビデオはここで終わりです。私はこれをあなたに、送らないといけませんから」

舞園「このビデオがあなたに届いたその日が、私の……」



プツン



霧切「……」



終里

引用: 霧切「苗木君からビデオレターが届いたわ」