1: 2008/01/27(日) 20:41:02.95 ID:rqclN5Uf0
準「だぁ~っ!だからオレ様は万丈目サンダーだと何度も言っているだろうがっ!」
真「ジュンはジュンなのだわ。それよりも紅茶を淹れてきて頂戴」

4: 2008/01/27(日) 20:45:47.29 ID:rqclN5Uf0
準「だいたい何で貴様なんぞに紅茶を淹れてやらねばならんのだ!」
真「貴方は私のミーディアムになったのよ。それくらいして当然じゃない」
準「もう我慢ならん!人間様の恐ろしさを理解させてやる…!」
真「触れるな」
バシッ
準「ぐあっ!」

6: 2008/01/27(日) 20:51:47.91 ID:rqclN5Uf0
準「貴様…、一体誰のおかげでこの部屋に住めると思っているんだ!」
真「そうね、部屋は申し分無いわね。部屋は」
準「おのれ~、今日という今日は許さん!そこに直れ!」
真「嫌よ、面倒臭い」
準「あっ、待て!どこに行く!」

7: 2008/01/27(日) 20:57:18.02 ID:rqclN5Uf0
真「貴方、いつもその黒い服を着てるのね…」
準「それは貴様も同じことだろう、
  どうだ、貴様もそんな赤い服でなくこの黒い服に身を包んでみるというのは」
真「嫌よ、そんなカラスみたいな趣味の悪い服なんて」
準「フン、やはり人形風情には黒の良さはわからんか」
バシッ
準「ぐぉ~っ…、貴様…」

17: 2008/01/27(日) 21:07:17.71 ID:rqclN5Uf0
真「貴方いつもその変な機械を腕につけてるのね」
準「デュエルディスクだ、これはデュエリストにとっては盾のような物だ」
真「ふうん、よくわからないけど凄いのね」
準「オレはこの学園でデュエリストの頂点として君臨し、さらにはプロになってブツブツ…」
真「いけない、くんくん探偵が始まってしまうわ」

24: 2008/01/27(日) 21:17:40.83 ID:rqclN5Uf0

真「ジュン、貴方の周りを漂っているその変な生き物はなんなのかしら?」
準「だから万丈目サンダーだと…、貴様、こいつらが見えるのか!?
  こいつらはまあ腐れ縁というかお邪魔虫というか…」
イ工口ー「アニキ!お邪魔虫なんてヒドイわぁ~っ!」
真「まあ、喋れるの!貴方にしては良い下僕を従えているようね」
準(オレからすれば貴様も似たようなようなものだが…)

26: 2008/01/27(日) 21:22:36.07 ID:rqclN5Uf0
剣「なんだドン、この人形…とりあえずネジを巻いてみるドン。わっ!動いたザウルス!」
金「カナはローゼンメイデン第二ドール金糸雀かしら~!」
  アリスゲームを制するためにやってきたかしら!」
剣「アリス…アリスちゃん…うおぉぉぉぉぉん!!」
金「な、何で泣くのかしら!そんなにびっくりさせちゃったかしら!?」

28: 2008/01/27(日) 21:32:21.19 ID:rqclN5Uf0
準「いいか、この部屋を出るんじゃないぞ
  オレがこんな趣味を持っていると思われたら適わんからな」
バタン
真「いつまでも部屋の中にいたらアリスゲームが始まらないわ」
トコトコ
真「あら…あの子は」
十(ん、何だこの子。こんな子アカデミアにいたっけ)
真「貴方、なかなか良い趣味をしているわね。貴方、名は?」
十「え…お、オレは結城十代だけど…」
真「そう。良い名ね」
トコトコ
十(何なんだ…まさか、また良くないことの前触れか…)

29: 2008/01/27(日) 21:40:47.73 ID:rqclN5Uf0
十「ちょっと待ってくれ!」
真「あら、何かしら」
十「君、どこから来たんだ?」
真「私はジュンの部屋から来たのだわ」
十「ジュン…?誰だっけ」
真「自分ではサンダーとか何とか言っていたわ。あまり美しい名とは思えないけど」
十「万丈目!?(アイツこんな趣味があったのか…ていうか犯罪じゃ?)」
真「どうかして?」
十「いや、もしかして君良からぬ事を企んでいたりとか…」
真「心配しなくてもいいわ。私達はゲームをしにきただけなのだから」
十「なんだ、そういうことか。呼び止めて悪かったな」
真「いいえ、また会いましょう」

32: 2008/01/27(日) 21:49:30.96 ID:rqclN5Uf0
準「何ぃ!外に出ただと!誰かに会わなかったか!?」
真「ええ、十代という子と会ったわ」
準「よりによって奴と会っただとぉ~っ!何ということだ!」
真「?なかなかいい子だと思ったけど…」
準「貴様奴に何かされたか!」
真「いいえ、少し話をしただけなのだわ」
準「こうしちゃおれん、奴に釘を刺しに行かねば!」

33: 2008/01/27(日) 21:54:25.80 ID:rqclN5Uf0
準「おい十代!今日貴様が見たのは…」
十「いいんだよ万丈目、オレ誰にも言わないから」
準「「さん」だ!そういうことじゃなくてだな…」
十「いいからいいから」
準「人の話を聞けぇ~っ!」

34: 2008/01/27(日) 22:00:36.41 ID:rqclN5Uf0
剣「このカードをこうすると…こうなるドン」
金「それでそれで?」
剣「で、こいつで攻撃すればオレの勝ちザウルス!」
金「すごいかしら!カナにもやらせてやらせて!」
剣「わかった、わかったザウルス。このデッキを使うドン」
金「なんて面白いゲームかしら!アリスゲームより面白いかしら!」

36: 2008/01/27(日) 22:14:03.29 ID:rqclN5Uf0
翔「なんだろうこの鞄…君が悪いや…」
ガチャ
翔「ひゃぁっ!…なんだ人形か…ネジが付いてる…ゴクリ」
キリキリ
翔「わぁっ!動いた~!」
翠「人間が翠星石のネジを巻いたですか?」
翔「わぁ~崇りだぁ~っ!ボクはなんにも悪いことしてないのに~!助けてアニキ~!」
翠「巻いておいて逃げるなんてどういう了見です!戻ってくるですぅ!」

40: 2008/01/27(日) 22:21:50.11 ID:rqclN5Uf0
翔「アニキ~!アニキ~!」
十「どうした翔!」
翔「人形が~!変な人形がボクのことを~!」
十「落ち着けよ。で、人形がどうしたって?」
翔「かわいい女の子の人形が動き出してボクを呪い殺そうと~!」
十「女の子!?(そういえば万丈目のところにも女の子が…)」
  今その人形お前の部屋にいるのか!?」
翔「そうだけど…待ってよアニキ~!危ないよ~!」

43: 2008/01/27(日) 22:30:58.82 ID:rqclN5Uf0
バン!
翠「えぐ…いきなり暗い部屋に置き去りなんてあんまりですぅ…」
十「泣いてる…?君、名前は?」
翠「ぐす…翠星石…です…」
十「何をしにここへ?」
翠「アリスゲームをしに…です」
十「アリスゲーム…(デュエルと何か関係あるのか…?)
  とりあえず危害を加えに来たわけじゃなさそうだぞ、翔」
翔「う…うん」
ポカ!
翔「痛っ!やっぱりこいつボクのことを~!」
翠「臆病者のチビなんか翠星石のマスターと認めないですぅ~!
  こっちの人間のところに行くですぅ!」
十「か、勘弁してくれよ…」

44: 2008/01/27(日) 22:40:07.32 ID:rqclN5Uf0
蒼「初めまして。僕はローゼンメイデン第四ドール、蒼星石です」
明「ローゼン…メイデン、不思議なお人形ね…」
蒼「僕達ドールはアリスゲームをするためにここに来ました」
明「僕達ってことは…」
蒼「はい。僕のほかにも6体のドールがいます。多分この近くに翠星石も来ているはず」
明「その翠星石というのは?」
蒼「僕の双子の姉です」
明「姉…あなたにも兄弟がいるのね」
蒼「マスターにも?」
明「マスターだなんて…明日香でいいわ。私には兄がいるわ
  とても手のかかる兄で毎日振り回されてばかり…」
蒼「あはは、僕とおんなじだ」

45: 2008/01/27(日) 22:51:20.93 ID:rqclN5Uf0
明「で、そのアリスゲームはどういうゲームなの?」
蒼「ドール同士で最後の一人になるまで戦います
  そして最後に残ったドールがアリスになることが出来ます」
明「ゲームの方法は?」
蒼「基本的にルール無用のバトルロワイヤルみたいなものです」
明「ふ~ん、こんなかわいい人形を戦わせるなんて趣味の悪い人もいたものね…」
蒼「お父様の望んだ事ですから…」
明「そうだわ!デュエルで勝敗を決めたらどうかしら」
蒼「デュエル?」

51: 2008/01/27(日) 23:24:45.69 ID:rqclN5Uf0
明「デュエルっていうのはね…これを使うのよ」
蒼「カード…ですか?」
明「そうよ。デュエルは自分の魂とも呼べるデッキをぶつけ合う真剣勝負
  それにこの島にいるのならマスターもデュエリストでしょうしね」
蒼「でも、みんな解ってくれるかな…」
明「大丈夫よ。他の子もあなたと同じような子でしょう?きっと解ってくれるわ」
蒼(いや~、そうはうまくいかないと思うんだけどなぁ…)

52: 2008/01/27(日) 23:34:02.01 ID:rqclN5Uf0
真「それにしても平和ね…この島に他のドールは居ないのかしら?」
銀「こぉんにちわぁ」
真「水銀燈!やはり貴女もこの島に来ていたのね…」
銀「久しぶりだっていうのにつれないわねぇ…」
真「今ここで戦る気?」
銀「今日は挨拶に来ただけ。ばいばぁい」
真「水銀燈…(やはりこの島にドールが集まっているのね…)」

55: 2008/01/27(日) 23:43:34.32 ID:rqclN5Uf0
銀「アナタっていつも物思いに耽ってるのね。なんかつまんない感じぃ」
亮「そういうお前はゲームに勝つのが目的のようだが」
銀「そうよ。私はアリスゲームを制してアリスになるのよ
  そのためならどんな手を使ってでも…」
亮「どんな手を使っても…か。その気持ちは痛いほど良く解る…
  だがいつか気付く、勝敗を超えたその先にあるものに…」
銀「何よ、人間が解ったような口を聞いて…付き合ってられないわ」
亮「フ…自分で気付くことも必要か…」

56: 2008/01/27(日) 23:55:48.50 ID:rqclN5Uf0
雛「あなたがヒナのネジを巻いてくれたの?」
吹「え、あ、そ、そうだよ、ハハハ…(まさか動いて喋りだすなんて思わなかったなあ…)」
雛「ヒナはローゼンメイデン第六ドールの雛苺。よろしくね」
吹「あ、ああ…よろしく…(さすがにこんなに小さい子は範囲外だな…)」
雛「うゆ…どうしたの?」
吹「いや、なんでもないよ、ハハハ…」

57: 2008/01/28(月) 00:03:07.08 ID:ke4jBejk0
三「また別の次元に来てしまったようだ…」
三「何故この次元は扉ばかりなんだ…」
三「どの扉を開けても妙な空間が広がるばかり…」
三「さっきから同じ場所を回っているような…」
三「どうなっているんだ!誰か居ないか!誰かー!」
雪「フフフ…廻る廻る…運命の糸車が廻る…!」

58: 2008/01/28(月) 00:12:00.17 ID:ke4jBejk0
人も居ないしそろそろ疲れてきたので終わりにしたいと思います
続きは思いつき次第スレ立てしたいと思います
しょうもない思いつきで立てたスレにお付き合いいただきありがとうございました

59: 2008/01/28(月) 00:13:25.05 ID:YypM3enY0
おつ

引用: 真紅「ジュン…、ちょっと聞いてるの?ジュン!」