201: 2014/08/12(火) 05:33:23.78 ID:D6wnxntSo


前回:【艦これ】提督「任務、ヤンデレな艦娘を集めよ」

北上「今回の任務は何~?」

青葉「はい、酒豪な艦娘を集めよ! ですね」

青葉「メンバーは千歳さん、高雄さん、隼鷹さん、武蔵さんですね」

長門「平和そうでなによりだよ」

北上「でも、すぐ終わっちゃいそうだね~」

長門「そういえば、すぐ終わる展開はなかったな」

青葉(なんだかフラグになってるような気がします)

202: 2014/08/12(火) 06:11:39.94 ID:D6wnxntSo
隼鷹「ひゃっはーーー! ていとくぅ、パーッといこうぜ~」

提督「よう、隼鷹。って酒くさっ!!」

隼鷹「ははは、良いじゃねぇかー、飲むぞー」

提督「もう飲んでるんじゃねぇか!」

隼鷹「だってよぉ、せっかく出撃やら任務やらじゃなくて皆で集まれてるんだぜ~?
それに、今日は提督が何でも言う事聞いてくれるらしいじゃーん」

提督「それは違うぞ…、ちゃんと正解を当てないとな」

提督(隼鷹のやつ理解してないな。
青葉め、この状態の隼鷹に言ったって理解しないだろうに…)


203: 2014/08/12(火) 06:15:46.58 ID:D6wnxntSo

千歳「おつかれさまです、提督」

提督「千歳、おつかれ。長期遠征だったけど大丈夫だったか?」

千歳「はい、千代田も一緒だったので」

提督「相変わらず、仲が良いな」
提督(良すぎるような気もするが)

千歳「姉妹ですし、それより盛り上がってるみたいですね」

提督「隼鷹のやつがなぁ…」

千歳「こちらも、一杯やりません? 提督のお好きなお酒ご用意しましたよ」

提督「千歳まで…」

千歳「どうぞ」ニコ

提督「…そんなにいい笑顔されたら断れんな。頂くよ」

千歳「ふふ、如何でしょうか」

提督「ああ、相変わらず美味い酒をありがとう」

提督「これってオリジナルなんだよな? 前聞いたときたしか…」

千歳「はい、オリジナルです。愛情込めて作ってますよ」

提督「美味いよな、作り方……」

千歳「オリジナルです」

提督「ああ、そうだな。参考に作り…」

千歳「オリジナルです」

提督「…千歳の酒は美味いな~!!」

千歳「ふふ、ありがとうございます」

204: 2014/08/12(火) 06:23:48.90 ID:D6wnxntSo
青葉(提督…その質問は千歳にはトップシークレットです…)

長門「酒を飲み始めたな…」

北上「まぁ、良いんじゃない? 今日の任務は済んでるしね~」

長門「そういえば、大和も先ほど自室で何かをしていたようだが」

北上「後で来るかもね」

長門(酒か…私も参加したいものだ)

205: 2014/08/12(火) 06:41:50.93 ID:D6wnxntSo

武蔵「すまないな、遅くなった」

高雄「ごめんなさい、遅くなりました」

提督「2人とも、お疲れ様」

提督「今日の相手はかなり強いと聞いていたが、どうだった?」

高雄「はい、武蔵さんの活躍のお蔭で勝利できました」

武蔵「なにを言う、夜戦での高雄の働きがなければ完全勝利には至らなかっただろう」

高雄「ありがとうございます」

高雄「で…ですが…、あ、あまり夜の事を言われると…その」///

武蔵「すまない、言い方には気を付けるよ」

武蔵「だが今日の勝利は高雄の貢献あってのもだ、胸を張るといい」

高雄「はいっ! ありがとうございます」

提督「…その様子だと、問題なさそうだな」

提督「2人とも、勝利おめでとう。難しい相手によく勝利してくれた」

武蔵「うむ、当然だ」

高雄「はいっ! お心遣い感謝です」

206: 2014/08/12(火) 06:59:04.43 ID:D6wnxntSo

隼鷹「千歳~、そのお酒ちょっち貰えないかな~」

千歳「良いですよ、おかわりもありますので」

隼鷹「ひゃっはー! さんきゅー!」

千歳「はい、どうぞ」

隼鷹「やっぱ出来る女は違うねぇ…それに何時の間にか大分成長したよね~」

千歳「な、なんのことでしょう」

隼鷹「とぼけちゃってー、このたわわに実った果実だよー」

千歳「や…やめてください。提督も見てますので…」

隼鷹「いいじゃん、減るもんじゃあるまいしさー」

千歳「っ……」///



提督(…おれもさわりたい)

207: 2014/08/12(火) 07:03:31.14 ID:D6wnxntSo

提督(………)

提督(千歳、武蔵、高雄……)

提督(ハッ、分かったぞ。答えが)

提督(今回こそは俺が当ててやる!)

提督「ちょっと答えてくるわ」

武蔵「ほぅ、もう分かったのか」

高雄「さすが提督です」

提督「ははっ、間違っているかもしれないけどね。行ってくるよ」

提督(…いやおそらく正解だろうがな!)

212: 2014/08/12(火) 08:27:46.16 ID:D6wnxntSo
提督「よっ」

北上「やー、提督」

青葉「さすがに今回のは簡単でしたか」

提督「余裕だったよ」

北上「さっすが、提督。皆の事ちゃんとわかってるね」

提督「任せろ」

長門「では答えを聞こうか」

提督「おう」

提督「答えは、、たわわな果実を実らせた艦娘達だっ!!」

215: 2014/08/12(火) 15:28:52.42 ID:D6wnxntSo
青葉「違います」

長門「はぁ…」

北上「あははははっ、提督、何言ってんのさ。まぁ気持ちはわかるけどね」

提督「間違っていたのか…」

青葉「はいはい、不正解者は早くもどってください」

北上「がんばってねー」

長門「次は間違えるなよ」

提督(なんだか皆が冷たい)

217: 2014/08/12(火) 16:37:13.74 ID:D6wnxntSo
提督「もどったぞー、って皆飲んでるな」

千歳「おかえりなさい、提督」

隼鷹「早く飲もうぜー」

高雄「本当に美味しいですね、千歳さんのお酒」

武蔵「うん、なかなかの酒だ」

千歳「ふふ、ありがとうございます」


提督「おまえらなぁ~…」

高雄「提督、すみません…」

武蔵「まあ、たまにはこういうのも悪くないと思うぞ」

提督「…」

提督「しょうがない、今日は飲むか!!」

提督「みんなが今日は遠征に演習にがんばったからパーッといくぞ!」

隼鷹「おっ、提督さっすがー! じゃあ、お酒切れたから追加でお願いっ!!」

提督「っていきなりかよっ! ったくしょうがねえなあ」

千歳「提督、私もご一緒します。追加で私のお酒を提供します」

提督「千歳のお酒貰っちゃっていいのか?」

千歳「はい、構いません」

219: 2014/08/12(火) 16:56:27.95 ID:D6wnxntSo

千歳「こちらです」

提督「うおお、色々揃ってるな」

千歳「千代田ともよく飲んでいるので自然に増えちゃいました」

千歳「幾つか持っていきましょう、おつまみもちょっと持っていきましょう」

提督「悪いな、こんなに頂いて」

千歳「私も飲みますし構いませんよ」

提督「ありがとう、しかし本当に色々なお酒の種類が揃ってるな」

千歳「ふふ、今度飲み比べてみます?」

提督「本当か! 今度のオフにでもお願いしたいな」

千歳「千代田には内緒、ですからね」

提督「了解」

千歳(ふふ、得しちゃったかな)

220: 2014/08/12(火) 17:48:07.39 ID:D6wnxntSo
千歳「戻りました」

武蔵「ありがとう、すまないな」

隼鷹「さんきゅーー! やったー酒の追加だ」

提督「飲み過ぎるなよ」

隼鷹「ちゃんと分かってるってー」

高雄「おつまみもありますね、本当にありがとうございます」



高雄「提督!わたひの話をちゃんと聞いてください」

提督「ちゃんと聞いてるって」

千歳「どうぞ、提督」

提督「ん、さんきゅ」

提督(皆大分、良い感じに酔ってきたなぁ…)


武蔵「皆の者、提案があるのだが場所を移動しないか?」

提督「場所を?」

武蔵「ああ、居心地の良さは保障しよう」

高雄「私は構いません」

隼鷹「いいよー」

千歳「良いですよ」

武蔵「うむ、気に入ってもらえると嬉しいのだが」

提督「じゃあ、行こうか」

222: 2014/08/12(火) 17:52:51.51 ID:D6wnxntSo

青葉「…」

北上「良いなー楽しそう、あっちいきたーい」

長門「う…うむ」

青葉「私達が真面目にやってるのに! なんですか皆!」

北上(真面目…?)

長門(真面目…?)

青葉「私達も参加しましょう!」

223: 2014/08/12(火) 18:00:07.34 ID:D6wnxntSo

青葉『ちょっとまってください』

提督「青葉、どうかしたか?」

青葉『どうかしたか? じゃありません!』

青葉『そんな楽し……ゴホン。 場所を移動するなら音声が届かないかもしれませんので、こちらも移動します」

提督「そういうことか、わかった」

提督「移動する場所って人数増えても大丈夫か?」

武蔵「全く問題ないさ、すぐそこだよ」

提督「んじゃ皆で移動すっぞ!」

224: 2014/08/12(火) 18:19:07.27 ID:D6wnxntSo
提督「ここは…」

高雄「わぁ、凄く素敵な場所ですね」

千歳「本当、綺麗」

隼鷹「……へへっ、声を失っちまったぜ」

縁側のように和を感じさせる場所。
月灯りも相まって幻想的に見えた。

武蔵「今宵は良い月がでているし外で飲むのも悪くないかと思ってな」

提督「何時の間にこんな風に」

武蔵「内緒にしていて済まなかった。
馬鹿姉が以前こちら一帯を損傷した際に家具職人にリクエストさせてもらったのだ」

提督「家具職人? 済まないな、後で支払わせてくれ」

武蔵「気にするな、私はこの風景が見たかったのだ。むしろ勝手にやってしまって悪かった」

提督「いや、それは構わないよ。素敵な場所をありがとう」

武蔵「気に入って貰えて何よりだ」



青葉「青葉、合流しました!」

北上「やっほー、みんな」

長門「凄いな、この場所は…」

225: 2014/08/12(火) 18:54:13.77 ID:D6wnxntSo

提督(場所が変わってから飲むスピードがあがったな)

青葉「じゃんじゃん行きますよ!」

提督「お前等も飲んでて大丈夫なのか…」

青葉「青葉、気にしませんっ!」

提督「しょうがないなぁ…飲もうか」




隼鷹「提督、青葉から聞いたぜぇ」

提督「何をだ?」

隼鷹「わたしらの事、胸が大きい艦娘って答えたんだってー?」

提督「…」

提督(青葉のやつめ…これってルール違反だったろ)


隼鷹「ふふ、いつもの礼に味あわせてやるよー」ムギュ

提督「!?」

提督(こいつ、完全に酔ってやがる…!)


隼鷹「どうだ~? 気持ちいいかー?」

提督「おまえ、酔っ払ってるなぁ…」

提督(気持ち良いです)

226: 2014/08/12(火) 19:04:19.82 ID:D6wnxntSo

高雄「てーとく…」ムギュッ

提督(た…高雄まで!?)

高雄「わたしって女性としての魅力って無いんでしょーか……」

高雄「みんなして愛宕の方が女らしいって」

高雄「わたひの方がおねーさんなのに…」

提督「高雄には高雄の魅力があるよ」

高雄「って事はやっぱり女性としての魅力…」

提督「いやいや、そういう事じゃなくて」

提督(あたってる)

提督「……!」

提督(やばい!)ギュッ

高雄「…ぇ」///

隼鷹「うお!?」///


ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!

229: 2014/08/12(火) 22:22:45.54 ID:D6wnxntSo
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!


提督(あれ? なんともない)

武蔵「大和…いや馬鹿姉、やりすぎだ」

大和「武蔵、いたのね」

提督(武蔵が防いでくれたのか…)


大和「まぁ…良いわ。とどm…」

武蔵「ばかもの」ドガン

大和「いたっ!」

武蔵「やりすぎるのは良くないと言っているだろう」

大和「だって、提督に変なむ……」

武蔵「…」

大和「…ぅ」

武蔵「はぁ…」

武蔵「それでは大和撫子の名が泣くぞ?」

武蔵「それに提督に嫌われても良いのか?」

大和「提督はそんな事…」

武蔵「…」

大和「ぅぅ…」




提督「大和って、武蔵に弱かったんだな」

千歳「姉とは、妹に弱いものなんです」

高雄「…そうね」

提督(姉妹…か)



隼鷹「まだまだイケるよな~?」

長門「望むところだ」



提督(そうかなぁ……そうかもな)

230: 2014/08/13(水) 01:17:28.37 ID:3fkT8WmYo

青葉「美味しいです、いくらでも飲めますね。このお酒」

隼鷹「おっ、良いね~。どれくらい飲めるかな」

青葉「ふっふー、青葉はスクープのためにお酒なんで潰れたりしませんよ」

長門「ほう、面白い勝負をしているな。ビッグセブンの力をみせてやろう」

千歳「あら、私も負けませんよ」

隼鷹「っしゃ! まだまだ飲むぞーー」

高雄「ていとくぅ…」



提督「ふぅ」

武蔵「休憩中か?」

提督「ん、そんなもんだ。大和は?」

武蔵「姉が騒がせたな、秘書室に戻ったぞ。まだやる事があるらしい」

提督「あー、わかった」



提督「良い風景だな」

武蔵「そうだな、壊されずにすんで良かったよ」

提督「それもなんだが…皆を含めたこの空間がさ」

武蔵「…ああ、そうだな」

提督「いつまでもこういう時間が、続くとよいな」

武蔵「心配するな、私が守ってやると言ったろう」

提督「…ああ、ありがとうな。だけど男の意地としてはね、武蔵を皆を俺が守るよ」

武蔵「ふふ、嬉しいことを言ってくれるな、さすが私の提督だ」

提督「照れるなぁ、うん。頼りにしているよ」



彼女にしては珍しい茶目っ気のある笑顔を浮かべた。

武蔵「ああ、任せておけ。相棒」


231: 2014/08/13(水) 02:19:45.00 ID:3fkT8WmYo
隼鷹「……おまえの…勝ちだぜ…ふっ」バタッ

青葉「ふー…ふー…青葉やりました」



武蔵「皆潰れてしまったようだな」

青葉「あ、武蔵さん。みんな潰れちゃいました」

長門「」zZZ

北上「私は飲んでないから起きてるよー」

武蔵「ふむ、ところで任務とやらまだ有効か?」

青葉「勿論です」

武蔵「では答えさせて頂こうかな」

北上「おっ、すごいねー。分かったんだ」

武蔵「自信はないがな…」

青葉「構いませんよ、どうぞどうぞ」

武蔵「酒好きな艦娘達か?」

北上「おっ」

青葉「ちょっと違いますけど、正解です!」

北上「そうだねー、問題ないと思う」

長門「」zZZ



234: 2014/08/13(水) 03:07:57.09 ID:3fkT8WmYo
青葉「さすがですねぇ」

北上「ご褒美は何にするのー?」

武蔵「褒美か……」

武蔵「要らない、言いたいところだが」

武蔵「そうだな、提督に一日休みをやれないか。
協力が必要なら言ってくれ」

北上「えーーー?? それでで良いの?」

武蔵「あぁ、大和も迷惑かけたしな。構わないさ」

北上「おぉ……」

青葉「分かりました! たぶん、大丈夫です。承りました」

長門「」zZZ

248: 2014/08/16(土) 03:25:46.48 ID:Sn2G5n3zo
大和、秘書1日目


大和(さてっ、今日から1ヶ月秘書官の始まりです!)

大和(戦闘能力だったりホテルだとかばかりを注目される私ですが…)

大和(秘書官だってバッチリ努められます)

大和(提督のお役にたてるよう…この大和、頑張ります!)

249: 2014/08/16(土) 03:26:32.15 ID:Sn2G5n3zo
大和、秘書5日目



大和(少しずつ、秘書艦の仕事に慣れてきました)

大和(小休憩の時にお出しする和菓子など、提督はとても喜んでくれます)

大和(ホテルホテルと呼ばれて嫌な思いをしたこともありますが…)

大和(こういう場面で役に立つのであれば悪くはないですね)

251: 2014/08/16(土) 03:29:15.18 ID:Sn2G5n3zo
大和、秘書10日目



大和(今日は遅くまで提督は仕事をしていました)

大和(途中でちょっと良いムードになったんですが)

大和(川内さんの戦騒ぎで台無しです…)

大和(今度お会いした時はお仕置きですよ…ふふふ)

252: 2014/08/16(土) 03:31:55.46 ID:Sn2G5n3zo
大和、秘書17日目



大和(どうやら武蔵達との任務があったようです)

大和(心配になってちょっとだけ、注意しようとしたんですが)

大和(武蔵に怒られちゃいました…)

大和(あの子達が…提督がデレデレしすぎなんです…)

大和(…私の提督に……)

大和(武蔵と提督に免じて今回は見逃してあげます)

大和(今度は、無いですからね)

253: 2014/08/16(土) 03:36:12.41 ID:Sn2G5n3zo
大和、秘書23日目



大和(もうすっかり秘書業務が板についてきました)

大和(なんといっても)

大和(提督と"あれ"とか"それ"で会話が通じるようになりました!)

大和(もう夫婦の領域ですよね)

大和(昨日、遅くまで仕事をしていたので)

大和(お昼はちゃんと休憩とってもらわないといけませんね)

大和(体調管理も秘書艦の…)

大和(いえ、妻の役目ですね)

大和(ふふ)

大和(お休みする際は、私が寝かしつけてあげます)

大和(妻として)

大和(ふふふ)

大和(提督の奥さん…)

大和(キャッ)///

大和(…)

大和(あと…1週間……)

254: 2014/08/16(土) 03:46:22.82 ID:Sn2G5n3zo
大和、秘書30日目



大和(とうとう明日が最後…ですか)

大和(幸せな時間は、すぐに過ぎ去っていくものですね)

大和(提督…)

255: 2014/08/16(土) 03:50:21.99 ID:Sn2G5n3zo
大和、秘書1ヶ月最後の日



提督「大和、1ヶ月間にわたり秘書官を務めてくれてありがとう」

提督「何か礼をあげれると良いのだけど」

大和「いえ、何もいりません」

大和「というより秘書官に。というのがそもそも大和のご褒美なんです。
もうっ、提督忘れちゃいました?」

ちょっと悪戯っぽく笑う大和。

提督「はは、確かにそうだった」



提督「さて、今日はせっかくの最後の日なんだ」

提督「一緒に出掛けよう、付き合ってくれないかな」

大和「はい、それは勿論構いませんが…」

大和「お仕事の方は宜しいのでしょうか?」

提督「それはな…」


武蔵「心配するな、姉上よ」

大和「武蔵?」

北上「私達もいるよ~」

長門「うむ」

青葉「武蔵さんのお願いのお手伝いにきました」

提督「そういうこと、今日は皆が手伝ってくれるみたいなんで俺と大和はお休みらしい」

武蔵「少し違うな、提督は休みだが、大和は秘書艦として一緒にいないと駄目だからな」

武蔵「しっかりと提督のお付きを頼んだぞ」

大和「武蔵……」

大和「…皆さん、ありがとうございます」

大和「ではこの大和、提督にお付き合いさせていただきます」

提督「じゃあ、行こうか」

大和「はい」



武蔵「2人とも、しっかりと羽を休みてくるのだぞ」

北上「行ってらっしゃーい」

青葉「行ってらっしゃいませ」

長門「留守は任せておけ」

256: 2014/08/16(土) 04:00:44.33 ID:Sn2G5n3zo
お墓参り



大和「提督…この場所は……」

提督「あんまり楽しくない場所かもしれないけど、ごめんね」

提督「初めにここに寄りたかったんだ」

提督「……命日なんだ両親の」

大和「…」


提督「父さん、母さん」

提督「久しぶり、今年も来たよ」

提督「この人は大和って言ってね、おr…僕を支えてもらっている大事な人だよ」

提督「ここにいる大和をはじめ……いっぱいいっぱい仲間が出来たよ」

提督「昔の泣き虫な僕からは想像出来ないと思うけど、今は皆の平和を守ってるんだぜ」

提督「ま、皆のお蔭なんだけどね。本当に大事な仲間達だよ」

提督「そんな仲間たちと、僕は今、元気に暮らしています」

提督「…だから、安心してそっちから見ていてくれ。父さん、母さん」

257: 2014/08/16(土) 04:07:58.15 ID:Sn2G5n3zo


大和「…初めまして、大和と申します」

大和「ご子息にはいつも大変お世話になっております」

大和「ご子息の事は、私達が責任をもってお守りします」

大和「どうか安らかに…お眠りください」

大和(黙祷)



提督「…ありがとう、大和」

提督「さて、行こうか」

大和「はい」



大和(…あら…?)

不思議な気配を感じ後ろを確認する大和。


提督父(随分とべっぴんさんを連れてきたもんだ、しかも気前も良い)

提督母(そうですね、あの子は幸せ者ですね)

提督父(…うちの息子が迷惑かけると思いますが)

提督母(…どうか、どうかよろしくお願いします)


大和「……あっ…」

提督「大和? どうした?」

大和「…いえ、何でもありません」

大和(本当に一瞬でしたが…)

大和(今のは…提督の……)

大和(……)

大和(提督のお父様、お母様)

大和(提督をこの世に誕生させてくれた事…本当に感謝いたします)

大和(不束者ですが、ご子息の事は私達、艦娘一同が)

大和(必ず、必ず、ご子息をお守りします)

大和(だから安心して見守っていて下さい)

258: 2014/08/16(土) 04:48:23.65 ID:Sn2G5n3zo
桜祭り(季節外れとか言わない)


提督「ついたね」

大和「桜祭りですか」

提督「正解」

提督「という事で…ってわけでもないけど」

提督「浴衣着てみない? 大和」

大和「浴衣ですか、はい」

提督「あっちにちょうど良い店があってね」

大和「あ、分かりました。ではお供します」


259: 2014/08/16(土) 05:05:46.60 ID:Sn2G5n3zo
店主「いらっしゃい、提督さん」

提督「こんにちは、店主さん」

店主「今日はまたえらいべっぴんさんを連れ来たね」

提督「うん、俺の大事な娘だからね」

提督「頼みがあるんだけど、この前見せてもらった布ってまだ残っている?」

提督「彼女…大和に浴衣を着立ててほしいんだ」

店主「なるほどねぇ、確かにこのお方にピッタリだ」

提督「じゃあ午後までによろしく」

店主「午後!? さすがにそれは無理ってもんだ」

提督「大丈夫。 妖精さん、店主さんの手伝いをよろしく」

店主「おっ、妖精さんの助けがありゃあ大丈夫だ!」

大和「急なお願いですいません。よろしくお願いします」

店主「よっしゃあ、これは腕がなるってもんだ」

提督「ありがとう、店主さん。頼んだよ」



店主「提督さん、大和さんの着付け姿一枚だけでも…」ボソボソ

提督「ダメ」

260: 2014/08/16(土) 05:11:06.47 ID:Sn2G5n3zo

大和「うわぁ…素敵ですね」

店主「自信作でさぁ」

提督「じゃあ、早速着替えてきてもらっていいかな」

大和「はい」



大和「…提督、どう、でしょうか」

提督「…」

大和「…提督? あ、あの似合わないでしょうか」

提督「いや、違うんだ」

提督「あまりにも綺麗だったんで声を失ってしまって…」

大和「///」

提督「うん、とてもよく似合ってるよ」

大和「ありがとうございます」///



店主(外でやってくれないかねぇ…)

262: 2014/08/16(土) 05:23:37.85 ID:Sn2G5n3zo


大和「うわぁ、桜がとても綺麗ですね」

提督「うん」

大和「提督? どうかなさいました?」

提督「いや、本当に大和は桜が似合うなって思ってさ」

提督「大和撫子の名は伊達じゃないね」

大和「ふふ、ありがとうございます」

大和「ですが、この大和。貴方のものという事をお忘れなく」

提督「はは」

提督(うーん、これは参ったな。想像以上の破壊力だ)

263: 2014/08/16(土) 05:29:31.04 ID:Sn2G5n3zo

提督「ごめん、ちょっと休憩してもよいかな」

大和「はい、膝枕、お使いになります?」

提督「はは、では頂こうかな」

提督「」zzZ

大和(可愛い寝顔です)

大和(…提督、武蔵から今日の為に遅くまで仕事をしていた事、聞きました)

大和(私の為にありがとうございます)

大和(…)

大和(私は提督の傍であれば、いつだって最高の景色に見えます)

大和(だから、離れていっちゃ駄目ですよ…)

264: 2014/08/16(土) 05:33:56.81 ID:Sn2G5n3zo

提督「すまない、結構眠ってしまったね」

大和「いいえ、構いません」

大和「寝顔、堪能させていただきましたから」

提督「はは、それは恥ずかしいな」

提督「じゃあ、そろそろ行こうか」

大和「…はい」

大和(今日が終わってしまう…)

大和(嫌だ、帰りたくない…)

提督「大和」

提督「今日は一日付き合ってくれてありがとう」

大和「…はい」

提督「俺の最後の我儘だ」

提督「…今日はずっと一緒にいてくれないだろうか」

大和「ぇ……はい!」

272: 2014/08/16(土) 08:19:24.88 ID:Sn2G5n3zo

大和(何時の間にか…眠っていたようですね)

大和(昨日は激しかったです)

大和「///」


大和「…あっ」

大和「…提督?」

提督「」zZZ

大和(まだ眠っているようですね)

大和(昨日はあんなにイジワルだったのに……可愛い寝顔です)

大和(ふふっ)ツンツン

提督「ンー……」zZZ



大和(これから先、何が起こるか分かりません)

大和(だけど、安心してください)

大和(この大和、命に代えてでも貴方をお守りします)

提督「んっ…大和……」zZZ

大和(!?)

大和(寝言ですか……ふふっ)

大和(貴方の傍に居られること…それがこの大和の何よりの願いです)

大和(これからも傍に居させてくださいね)

大和(そして、願わくば全てが終わった、その後も貴方と……)

大和(…)

大和「提督、貴方を愛しています」




End

279: 2014/08/16(土) 18:37:55.84 ID:x3JaG3es0

引用: 【艦これ】提督「任務、○○○な艦娘を集めよ」