498: 2014/07/24(木) 22:18:05.29 ID:k2ckvLOxO
前回はこちら
~慰安旅行~
「って名目で、元帥から温泉旅行の招待券が四人分贈られて来たんだけど」
「やっぱりあの卯月は元帥のところのだったんですねービデオカメラ回してましたし」
「あのとんでもない劇の観賞代がコレって、おかしくないかなぁ」
「とりあえず、貰ったんなら行くっきゃないにゃ」
「レッツゴー温泉だクマ!」
「鎮守府を無人にしちゃうのは、提督としてどうなんだろう……」
「元帥が行けって言ってんですから、いいんですよ」
「温泉玉子食べたいにゃ」
「温泉饅頭食べたいクマ」
「留守番は任せて欲しいであります」
「うん、ありが――あきつ丸さん!?」
「元帥のところの卯月から頼まれたであります。日給一万円であります」
(大変みたいだなぁ、元帥の秘書艦さん)
「お願いしますねー」
「畑もちょっと気にしておいて欲しいにゃ」
「バイト先に休むって連絡入れてくるクマ」
いざ、温泉旅行へ。
499: 2014/07/25(金) 01:23:01.18 ID:KVcT+euQO
~温泉宿到着~
――新米提督様ですね、こちらへどうぞ。
「よろしくお願いします」
「温泉早く入りたいですねー」
「浴衣着たいにゃ」
「卓球するクマ」
――ふふふ、仲がよろしいんですね。
「あはは、温泉に一緒に来てくれる程度には」
――布団はお一つでよろしいですか?
「あの、普通に四つ準備して――って同じ部屋なんですか!?」
「当たり前じゃねぇですか」
「当然にゃ」
「何の問題もないクマ」
(今日もまた寝れないのかー……)
――若いって良いですねぇ。
「良くありません。色々良くありません」
「ほら、さっさと荷物置いて温泉入っちまいましょう」
「三つ大浴場があるらしいにゃ」
「球磨達は部屋のでいいクマ。温泉備え付けの部屋とは元帥も太っ腹だクマ」
「――え?」
ラッキースOベ等無い、何故なら提督は攻略される側である。
「僕は大浴場に入るってば!」
「はいはーい、観念しましょうねーご主人様ー」
「ちゃんとタオル巻くにゃ、何慌ててるのにゃ」
「寒いから早く入りたいクマ」
「はーなーしーてー!」
――新米提督様ですね、こちらへどうぞ。
「よろしくお願いします」
「温泉早く入りたいですねー」
「浴衣着たいにゃ」
「卓球するクマ」
――ふふふ、仲がよろしいんですね。
「あはは、温泉に一緒に来てくれる程度には」
――布団はお一つでよろしいですか?
「あの、普通に四つ準備して――って同じ部屋なんですか!?」
「当たり前じゃねぇですか」
「当然にゃ」
「何の問題もないクマ」
(今日もまた寝れないのかー……)
――若いって良いですねぇ。
「良くありません。色々良くありません」
「ほら、さっさと荷物置いて温泉入っちまいましょう」
「三つ大浴場があるらしいにゃ」
「球磨達は部屋のでいいクマ。温泉備え付けの部屋とは元帥も太っ腹だクマ」
「――え?」
ラッキースOベ等無い、何故なら提督は攻略される側である。
「僕は大浴場に入るってば!」
「はいはーい、観念しましょうねーご主人様ー」
「ちゃんとタオル巻くにゃ、何慌ててるのにゃ」
「寒いから早く入りたいクマ」
「はーなーしーてー!」
508: 2014/07/26(土) 07:15:26.77 ID:hEaA7AqHO
~入浴中~
(僕は一人で入ってる僕は一人で入ってる僕は一人で入ってる……)
「良いお湯にゃ」
「極楽極楽だクマー」
「疲れが取れますねー」
(何も見えない何も聞こえない何も見えない何も聞こえない……)
「お前、何してるのにゃ?」
「コレは幻聴コレは幻聴コレは幻聴……」
「水着より見えてる面積少ないのに、変な提督だクマ」
「ご主人様ー目を瞑ったままじゃ頭も洗えませんよー」
「――ねぇ、何で君達平然としてるの? タオル巻いてても下は裸なんだよ? 恥ずかしくない?」
「見られて困るようなことはないにゃ」
「太ってないクマ、球磨はスリムだクマ」
「見られても興奮されるような身体じゃねぇって理解してますよ」
「三人とも、僕は男ってこと理解してるよね?」
「男でヘタレにゃ」
「押されたらダッシュで後退りするヘタレだクマ」
「結局多摩にすらキスも出来ないご主人様が、どう危険だってんですか?」
「前もそうだったけど、そこまで言わなくてもいいと思わない?」
「今タオル巻いてないにゃ」
「出る!」
「そんなに急ぐと転ぶ――転んだクマ」
「うちのご主人様は本当にダメですねぇ……」
(僕は一人で入ってる僕は一人で入ってる僕は一人で入ってる……)
「良いお湯にゃ」
「極楽極楽だクマー」
「疲れが取れますねー」
(何も見えない何も聞こえない何も見えない何も聞こえない……)
「お前、何してるのにゃ?」
「コレは幻聴コレは幻聴コレは幻聴……」
「水着より見えてる面積少ないのに、変な提督だクマ」
「ご主人様ー目を瞑ったままじゃ頭も洗えませんよー」
「――ねぇ、何で君達平然としてるの? タオル巻いてても下は裸なんだよ? 恥ずかしくない?」
「見られて困るようなことはないにゃ」
「太ってないクマ、球磨はスリムだクマ」
「見られても興奮されるような身体じゃねぇって理解してますよ」
「三人とも、僕は男ってこと理解してるよね?」
「男でヘタレにゃ」
「押されたらダッシュで後退りするヘタレだクマ」
「結局多摩にすらキスも出来ないご主人様が、どう危険だってんですか?」
「前もそうだったけど、そこまで言わなくてもいいと思わない?」
「今タオル巻いてないにゃ」
「出る!」
「そんなに急ぐと転ぶ――転んだクマ」
「うちのご主人様は本当にダメですねぇ……」
532: 2014/07/27(日) 18:33:07.34 ID:p9xPpU2pO
~一人と三人~
「――アレ? ここは……?」
「多摩達が泊まってる部屋にゃ」
「えっと、確か温泉に入って、それで……」
「転けて頭打って気絶したのにゃ」
「多摩君がタオル巻いてないとか言うから」
「何で逃げたにゃ」
「逃げるよ、見ちゃダメだし」
「多摩は気にしないにゃ」
「……気持ちは凄く嬉しいよ。でも、やっぱり見ちゃいけないと思うから」
「何でにゃ、多摩はお前のことが――」
「うん、だからダメ」
「……球磨と漣のことを、多摩より好きになったのにゃ?」
「違うよ、そうじゃないんだ」
「だったら何なのにゃ」
「球磨君と漣君のことも好きだか――うわっ!?」
「三股を目指す様な奴は引き裂くにゃ」
「多摩君目が怖いホントに怖いまずは落ち着いて最後まで話聞いて!?」
「……聞くだけ聞いてやるにゃ」
「うん、ありがとう。僕はね、球磨君のことも漣君のことも好きで、大事だと思ってる」
「もちろん多摩君のことはずっと好きだし、告白した時の気持ちは変わってないよ」
「――だから、二人としっかり向き合ってちゃんと答えてから、多摩君にも改めて告白したい」
「それは、心変わりすることもあるってことなのにゃ?」
「無い、って胸を張って言いたいから、今は待ってくれない?」
「――分かったにゃ。もし心変わりしたらお前頃して多摩も氏ぬにゃ」
「ちょっとそれは勘弁して欲しいかなぁ……」
「冗談にゃ。多摩も球磨と漣の事好きだにゃ。二人のどっちかに心変わりしても、多摩は責めないにゃ」
「……幻滅、しないの?」
「三股選んだらしてたにゃ。でも、ちゃんと悩んでるならモヤモヤはするけど許してやるにゃ」
「僕にはとてもじゃないけど三股は無理」
「なら、いいにゃ」
「……言ったら、簀巻きで海に投げ込まれるかと思ってたんだけどなぁ……」
「前より好きにさせればいいだけの話だにゃ」
「あの、待ってくれるんだよね?」
「ガンガン押しながら待つにゃ、押しきれば多摩のにゃ」
「それは待つって言わないんじゃ……」
「うるさいにゃ、告白された側なのに待てって言われたんだから多少は強引にいっても罰は当たらないはずにゃ」
「――コレで、我慢してくれない?」
「……キスぐらいして欲しいにゃ」
「抱き締めるだけでいっぱいっぱい」
「……やっぱりヘタレにゃ」
「――アレ? ここは……?」
「多摩達が泊まってる部屋にゃ」
「えっと、確か温泉に入って、それで……」
「転けて頭打って気絶したのにゃ」
「多摩君がタオル巻いてないとか言うから」
「何で逃げたにゃ」
「逃げるよ、見ちゃダメだし」
「多摩は気にしないにゃ」
「……気持ちは凄く嬉しいよ。でも、やっぱり見ちゃいけないと思うから」
「何でにゃ、多摩はお前のことが――」
「うん、だからダメ」
「……球磨と漣のことを、多摩より好きになったのにゃ?」
「違うよ、そうじゃないんだ」
「だったら何なのにゃ」
「球磨君と漣君のことも好きだか――うわっ!?」
「三股を目指す様な奴は引き裂くにゃ」
「多摩君目が怖いホントに怖いまずは落ち着いて最後まで話聞いて!?」
「……聞くだけ聞いてやるにゃ」
「うん、ありがとう。僕はね、球磨君のことも漣君のことも好きで、大事だと思ってる」
「もちろん多摩君のことはずっと好きだし、告白した時の気持ちは変わってないよ」
「――だから、二人としっかり向き合ってちゃんと答えてから、多摩君にも改めて告白したい」
「それは、心変わりすることもあるってことなのにゃ?」
「無い、って胸を張って言いたいから、今は待ってくれない?」
「――分かったにゃ。もし心変わりしたらお前頃して多摩も氏ぬにゃ」
「ちょっとそれは勘弁して欲しいかなぁ……」
「冗談にゃ。多摩も球磨と漣の事好きだにゃ。二人のどっちかに心変わりしても、多摩は責めないにゃ」
「……幻滅、しないの?」
「三股選んだらしてたにゃ。でも、ちゃんと悩んでるならモヤモヤはするけど許してやるにゃ」
「僕にはとてもじゃないけど三股は無理」
「なら、いいにゃ」
「……言ったら、簀巻きで海に投げ込まれるかと思ってたんだけどなぁ……」
「前より好きにさせればいいだけの話だにゃ」
「あの、待ってくれるんだよね?」
「ガンガン押しながら待つにゃ、押しきれば多摩のにゃ」
「それは待つって言わないんじゃ……」
「うるさいにゃ、告白された側なのに待てって言われたんだから多少は強引にいっても罰は当たらないはずにゃ」
「――コレで、我慢してくれない?」
「……キスぐらいして欲しいにゃ」
「抱き締めるだけでいっぱいっぱい」
「……やっぱりヘタレにゃ」
533: 2014/07/27(日) 18:33:33.02 ID:p9xPpU2pO
~聞き耳~
「……事実上、フラれてやしませんか私達」
「元々多摩に提督は告白してたクマ、それは仕方無いクマ」
「諦めんですか? っていうか、諦められんですか?」
「球磨は提督も多摩も好きだクマ。だから――諦める気なんてこれっぽっちも無いクマ」
「前後で言ってること違い過ぎやしませんかねぇ……」
「そういう漣はどうなんだクマ」
「私も諦める気なんてさらさら無いに決まってんじゃねぇですか。例え面と向かってフラれても、どこまでもついていきますよ?」
「漣、それはストーカーっていうクマ」
「人聞き悪いこと言いやがらないで下さい。多摩選ぼうが球磨選ぼうが、今まで通りに家事はしてやるって言ってんですよ。どのみち鎮守府からは出られませんし」
「フラれても一緒に居なきゃいけないって、酷な話だクマ」
「仕方ねぇですよ、そんなの最初から分かってた事なんですから」
「――そろそろ二人とも離れてもいいはずだクマ」
「ちょっと長いですかねー?」
「突入するクマ」
「ラジャー」
「いつまで抱き合ってるクマ!」
「はいはい速やかに離れやがって下さいねー」
「覗き見とか趣味悪いにゃ二人とも」
「まさか、全部聞かれてた、とか……?」
「心変わりを希望するクマ」
「可能性があるって言われちゃー諦められねぇですよねー」
「コイツは多摩のにゃ」
「早く離れるクマ」
「引き剥がしちまいましょう」
「痛い痛い痛い痛い痛いっ!? 多摩君爪立ててしがみつかないでっ!?」
「いーやーにゃー!」
恋は戦争。
「……事実上、フラれてやしませんか私達」
「元々多摩に提督は告白してたクマ、それは仕方無いクマ」
「諦めんですか? っていうか、諦められんですか?」
「球磨は提督も多摩も好きだクマ。だから――諦める気なんてこれっぽっちも無いクマ」
「前後で言ってること違い過ぎやしませんかねぇ……」
「そういう漣はどうなんだクマ」
「私も諦める気なんてさらさら無いに決まってんじゃねぇですか。例え面と向かってフラれても、どこまでもついていきますよ?」
「漣、それはストーカーっていうクマ」
「人聞き悪いこと言いやがらないで下さい。多摩選ぼうが球磨選ぼうが、今まで通りに家事はしてやるって言ってんですよ。どのみち鎮守府からは出られませんし」
「フラれても一緒に居なきゃいけないって、酷な話だクマ」
「仕方ねぇですよ、そんなの最初から分かってた事なんですから」
「――そろそろ二人とも離れてもいいはずだクマ」
「ちょっと長いですかねー?」
「突入するクマ」
「ラジャー」
「いつまで抱き合ってるクマ!」
「はいはい速やかに離れやがって下さいねー」
「覗き見とか趣味悪いにゃ二人とも」
「まさか、全部聞かれてた、とか……?」
「心変わりを希望するクマ」
「可能性があるって言われちゃー諦められねぇですよねー」
「コイツは多摩のにゃ」
「早く離れるクマ」
「引き剥がしちまいましょう」
「痛い痛い痛い痛い痛いっ!? 多摩君爪立ててしがみつかないでっ!?」
「いーやーにゃー!」
恋は戦争。
538: 2014/07/28(月) 00:10:00.82 ID:QCq5PDRnO
~一方その頃、鎮守府では~
「提督殿、暇であります」
『知るか、そんな理由で電話をかけてくるな』
「酷いであります、電話ぐらい付き合って欲しいであります」
『俺は今忙し――コラ千歳! 昼間から勝手にここで酒飲むな! 千代田は部屋に帰れ!』
「楽しそうでありますな……」
『と、とにかくしっかり留守番してこい! じゃあな!』
「切られたであります……仕方無い、畑の様子でも見てくるであります」
「ふむ、良く手入れされているじゃないか」
「うーちゃんはほうれん草あんまり好きじゃないぴょん」
「好き嫌いしてると大きくなれんぞ」
「大きくなったら合法になるから今のままがいいんだぴょん」
「――元帥、何やってるでありますか?」
「あきつ丸か。いや何、畑の栽培をしていると聞いたから視察にな」
「卯月、本当は何しに来たでありますか?」
「未だに艦娘は危険とか言ってる奴等の顔に嫌気が差して、脱走してきたぴょん」
「そこは息抜きと言って欲しいものだ」
「提督殿が知ったらまた呆れるでありますよ?」
「終戦してから連絡も寄越さんガキなど知ったことではないわ」
「連絡くれないから拗ねてるだけだぴょん」
「わざわざこっちから電話で飲みに誘ってやった時には、忙しいと切りよったのだぞアイツは!」
(確か夏休みで客でごった返してた時でありますな)
「元帥、そろそろ戻るぴょん。置いてきた潮が多分そろそろテンパってフリーズする頃だぴょん」
「何故潮に任せたのだ」
「そうしておかないと、元帥が帰ろうとしないぴょん」
「ぬぅ……仕方あるまい、では帰るとするか」
「あきつ丸、また会おうっぴょん」
「さよならであります。――何だかんだと世話焼く卯月も大変でありますな、自分も聞いた通り畑の手入れに取りかからねば」
――にゃー。
「ご飯はもう少し待って欲しいであります」
鎮守府は今日も平穏無事でした。
「提督殿、暇であります」
『知るか、そんな理由で電話をかけてくるな』
「酷いであります、電話ぐらい付き合って欲しいであります」
『俺は今忙し――コラ千歳! 昼間から勝手にここで酒飲むな! 千代田は部屋に帰れ!』
「楽しそうでありますな……」
『と、とにかくしっかり留守番してこい! じゃあな!』
「切られたであります……仕方無い、畑の様子でも見てくるであります」
「ふむ、良く手入れされているじゃないか」
「うーちゃんはほうれん草あんまり好きじゃないぴょん」
「好き嫌いしてると大きくなれんぞ」
「大きくなったら合法になるから今のままがいいんだぴょん」
「――元帥、何やってるでありますか?」
「あきつ丸か。いや何、畑の栽培をしていると聞いたから視察にな」
「卯月、本当は何しに来たでありますか?」
「未だに艦娘は危険とか言ってる奴等の顔に嫌気が差して、脱走してきたぴょん」
「そこは息抜きと言って欲しいものだ」
「提督殿が知ったらまた呆れるでありますよ?」
「終戦してから連絡も寄越さんガキなど知ったことではないわ」
「連絡くれないから拗ねてるだけだぴょん」
「わざわざこっちから電話で飲みに誘ってやった時には、忙しいと切りよったのだぞアイツは!」
(確か夏休みで客でごった返してた時でありますな)
「元帥、そろそろ戻るぴょん。置いてきた潮が多分そろそろテンパってフリーズする頃だぴょん」
「何故潮に任せたのだ」
「そうしておかないと、元帥が帰ろうとしないぴょん」
「ぬぅ……仕方あるまい、では帰るとするか」
「あきつ丸、また会おうっぴょん」
「さよならであります。――何だかんだと世話焼く卯月も大変でありますな、自分も聞いた通り畑の手入れに取りかからねば」
――にゃー。
「ご飯はもう少し待って欲しいであります」
鎮守府は今日も平穏無事でした。
544: 2014/07/29(火) 20:28:26.97 ID:JTOA8/PmO
~仕切り直して~
「ねぇ、僕の話聞いてたんだよね?」
「直接聞いたにゃ」
「聞き耳立ててたクマ」
「そりゃもうしっかりと」
「それなら何でまたお風呂に四人で入ってるのかな?」
「さっきお前のせいで途中で出たからにゃ」
「せっかくあるんだから入らないと損クマ」
「こんなところにまた来れる可能性なんてほぼゼロですからねー」
「……タオル巻いといてね、流石に二回も倒れたくないから」
「分かったにゃ」
「巻いとくから髪洗って欲しいクマ」
「じゃあ球磨の次にお願いします」
「多摩は背中洗って欲しいにゃ」
「人の髪とか洗ったこと無いんだけど」
「洗って泡立ててわしゃわしゃするだけだクマ」
「目に入らないようにしやがって下さいねー」
「多摩は背中にゃ」
「自分でやった方がいいと思うんだけどなぁ……後多摩君、腕引っ張らなくてもちゃんと洗ってあげるから順番ね」
「一分だけ待ってやるにゃ」
「二人で一分とか不可能だから、もうちょっと待ってもらえない?」
「断るにゃ」
「えぇー……」
「じゃあ仕方無いから待ってやるにゃ。その代わり、コイツの背中は多摩が洗うにゃ」
「洗ってくれるの? じゃあお願いしようかな」
「多摩ズルいクマ!」
「コレを最初から狙ってやがりましたね……」
「言ったもん勝ちにゃ」
「球磨君、とりあえずあそこに座ってくれない? 洗えないから」
「うぅ……分かったクマ」
「多摩、今のうちに頭洗ってやりますよ」
「お願いするにゃ」
「本当に球磨君の髪って凄いボリュームだよね」
「髪の手入れに一時間はかかるクマ」
「コラ多摩、動くんじゃねぇです」
「何かくすぐったいのにゃ」
「球磨君、こんな感じ?」
「気持ち良いクマー」
「頭振るんじゃねぇですよ! 目に泡入るじゃねぇですか!」
「だからくすぐったいのにゃ」
普通に仲良く入れました。
「ねぇ、僕の話聞いてたんだよね?」
「直接聞いたにゃ」
「聞き耳立ててたクマ」
「そりゃもうしっかりと」
「それなら何でまたお風呂に四人で入ってるのかな?」
「さっきお前のせいで途中で出たからにゃ」
「せっかくあるんだから入らないと損クマ」
「こんなところにまた来れる可能性なんてほぼゼロですからねー」
「……タオル巻いといてね、流石に二回も倒れたくないから」
「分かったにゃ」
「巻いとくから髪洗って欲しいクマ」
「じゃあ球磨の次にお願いします」
「多摩は背中洗って欲しいにゃ」
「人の髪とか洗ったこと無いんだけど」
「洗って泡立ててわしゃわしゃするだけだクマ」
「目に入らないようにしやがって下さいねー」
「多摩は背中にゃ」
「自分でやった方がいいと思うんだけどなぁ……後多摩君、腕引っ張らなくてもちゃんと洗ってあげるから順番ね」
「一分だけ待ってやるにゃ」
「二人で一分とか不可能だから、もうちょっと待ってもらえない?」
「断るにゃ」
「えぇー……」
「じゃあ仕方無いから待ってやるにゃ。その代わり、コイツの背中は多摩が洗うにゃ」
「洗ってくれるの? じゃあお願いしようかな」
「多摩ズルいクマ!」
「コレを最初から狙ってやがりましたね……」
「言ったもん勝ちにゃ」
「球磨君、とりあえずあそこに座ってくれない? 洗えないから」
「うぅ……分かったクマ」
「多摩、今のうちに頭洗ってやりますよ」
「お願いするにゃ」
「本当に球磨君の髪って凄いボリュームだよね」
「髪の手入れに一時間はかかるクマ」
「コラ多摩、動くんじゃねぇです」
「何かくすぐったいのにゃ」
「球磨君、こんな感じ?」
「気持ち良いクマー」
「頭振るんじゃねぇですよ! 目に泡入るじゃねぇですか!」
「だからくすぐったいのにゃ」
普通に仲良く入れました。
547: 2014/07/31(木) 03:54:50.97 ID:bVQB/rshO
~食事~
「うわー豪華だねー」
「鮪! 鮪があるにゃ!」
「焼き鮭だクマ!」
「普通に買ったら万はいきますねぇ……」
「早速食べよっか――ってもう食べてるし」
「魚の造り美味いにゃ」
「牛肉のタタキも美味いクマー」
「……」
「漣君、蟹剥くのな夢中だね」
「――はい、ご主人様どうぞ」
「あぁ、僕のを剥いてくれてたんだ。ありがとう」
「いただきにゃ!」
「いただきクマ!」
「あっ……」
「蟹も美味いにゃ」
「剥くのは面倒だクマ」
「……そこの二匹、覚悟はいいですかねぇ?」
「にゃ!?」
「クマ!?」
「そんなに蟹食いたきゃ殻ごと食わせてやりますよ!」
「待つにゃ、殻は流石に食べられないにゃ!」
「そんなに強靭な歯は持ち合わせむがぁ!?」
(サザエの壷焼き美味しいなぁ)
「口の中切るにゃ、危ないにゃ!」
「球磨は殻は食べないクマー!」
「いいから食いやがりなさい!」
「三人とも、食事中は大人しくしようね」
食べ物で遊んではいけません。
「うわー豪華だねー」
「鮪! 鮪があるにゃ!」
「焼き鮭だクマ!」
「普通に買ったら万はいきますねぇ……」
「早速食べよっか――ってもう食べてるし」
「魚の造り美味いにゃ」
「牛肉のタタキも美味いクマー」
「……」
「漣君、蟹剥くのな夢中だね」
「――はい、ご主人様どうぞ」
「あぁ、僕のを剥いてくれてたんだ。ありがとう」
「いただきにゃ!」
「いただきクマ!」
「あっ……」
「蟹も美味いにゃ」
「剥くのは面倒だクマ」
「……そこの二匹、覚悟はいいですかねぇ?」
「にゃ!?」
「クマ!?」
「そんなに蟹食いたきゃ殻ごと食わせてやりますよ!」
「待つにゃ、殻は流石に食べられないにゃ!」
「そんなに強靭な歯は持ち合わせむがぁ!?」
(サザエの壷焼き美味しいなぁ)
「口の中切るにゃ、危ないにゃ!」
「球磨は殻は食べないクマー!」
「いいから食いやがりなさい!」
「三人とも、食事中は大人しくしようね」
食べ物で遊んではいけません。
548: 2014/07/31(木) 03:55:18.64 ID:bVQB/rshO
~浴衣~
「そういえば感想聞いてなかったにゃ」
「聞かせるクマー」
「一応聞いときます」
「言うまでもなく可愛いよ、浴衣姿見られただけでも来た甲斐があったかな」
「ストレートに言われると、ちょっと照れるにゃ……」
「嬉しいクマー」
「……ちょっと夜風に当たってきますね」
「あっ漣君、外に出るなら僕もついて行くよ」
「ほっといてやるクマ、多分今顔真っ赤だクマ」
「そういう球磨も顔赤いにゃ」
「気のせいだクマ、赤くなんかないクマ」
「うーん……やっぱり心配だからついて行こうかな」
「お前が行くなら多摩も行くにゃ」
「じゃあ球磨も行くクマ」
「うん、なら一緒に行こっか」
全員冷えて温泉にまた入り直すことになりました。
「そういえば感想聞いてなかったにゃ」
「聞かせるクマー」
「一応聞いときます」
「言うまでもなく可愛いよ、浴衣姿見られただけでも来た甲斐があったかな」
「ストレートに言われると、ちょっと照れるにゃ……」
「嬉しいクマー」
「……ちょっと夜風に当たってきますね」
「あっ漣君、外に出るなら僕もついて行くよ」
「ほっといてやるクマ、多分今顔真っ赤だクマ」
「そういう球磨も顔赤いにゃ」
「気のせいだクマ、赤くなんかないクマ」
「うーん……やっぱり心配だからついて行こうかな」
「お前が行くなら多摩も行くにゃ」
「じゃあ球磨も行くクマ」
「うん、なら一緒に行こっか」
全員冷えて温泉にまた入り直すことになりました。
552: 2014/08/03(日) 06:03:02.53 ID:OWUgXho7O
~帰宅~
「あーやっぱりここが一番落ち着くかも」
「元気してたにゃ?」
――にゃーん。
「球磨は一眠りしてくるクマ」
「あきつ丸さん、コレお土産ですんでどうぞ」
「頂くであります。早速帰って食べるであります」
「何か問題はなかったですか?」
「特に無いであります。強いて言うならば、暇なのが問題だったでありますな」
「あはは、それじゃあまた遊びに来てくださいね、お待ちしてます」
「了解であります、それでは」
「――さて、仕事しようかな」
溜まった書類の山の処理に丸二日かかりました。
「あーやっぱりここが一番落ち着くかも」
「元気してたにゃ?」
――にゃーん。
「球磨は一眠りしてくるクマ」
「あきつ丸さん、コレお土産ですんでどうぞ」
「頂くであります。早速帰って食べるであります」
「何か問題はなかったですか?」
「特に無いであります。強いて言うならば、暇なのが問題だったでありますな」
「あはは、それじゃあまた遊びに来てくださいね、お待ちしてます」
「了解であります、それでは」
「――さて、仕事しようかな」
溜まった書類の山の処理に丸二日かかりました。
553: 2014/08/03(日) 06:03:29.54 ID:OWUgXho7O
~収穫~
「ご飯にゃ、ご飯が欲しいにゃ!」
「多摩君待って、まず収穫しよう」
「収穫にゃー!」
(そんなに食べたかったんだ……凄い勢いで収穫してる……)
「ご主人様ーこっち手伝ってくれませんかー?」
「結構腰にくるクマー」
「うん、ちょっと待ってね」
――1時間後。
「皆、収穫お疲れ様」
「漣、早くご飯にゃ!」
「はいはい、すぐに用意しますんで待ちやがりなさい」
「球磨もお腹空いたクマ」
「ほうれん草と鰹節と醤油にゃ!」
「ははは、多摩君本当に嬉しそうだね」
「多摩もいっぱい手入れしたにゃ。だから食べるの楽しみだったのにゃ」
「はい、存分に食べやがって下さい」
「――うん、ちゃんと今回も出来たね」
「美味いにゃ! これならご飯何杯でもいけるにゃ!」
「多摩がここまでほうれん草好きとは知らなかったクマ」
「ご飯多めに炊きましたから、お代わりなら勝手によそって下さい」
「了解にゃ」
「あっ、その前に多摩君ちょっと」
「何にゃ?」
「――ほら、頬にご飯粒付いてたよ?」
「……逆が良かったにゃ」
(逆?)
協力や助言もあり、今回も上手に出来ました。
「ご飯にゃ、ご飯が欲しいにゃ!」
「多摩君待って、まず収穫しよう」
「収穫にゃー!」
(そんなに食べたかったんだ……凄い勢いで収穫してる……)
「ご主人様ーこっち手伝ってくれませんかー?」
「結構腰にくるクマー」
「うん、ちょっと待ってね」
――1時間後。
「皆、収穫お疲れ様」
「漣、早くご飯にゃ!」
「はいはい、すぐに用意しますんで待ちやがりなさい」
「球磨もお腹空いたクマ」
「ほうれん草と鰹節と醤油にゃ!」
「ははは、多摩君本当に嬉しそうだね」
「多摩もいっぱい手入れしたにゃ。だから食べるの楽しみだったのにゃ」
「はい、存分に食べやがって下さい」
「――うん、ちゃんと今回も出来たね」
「美味いにゃ! これならご飯何杯でもいけるにゃ!」
「多摩がここまでほうれん草好きとは知らなかったクマ」
「ご飯多めに炊きましたから、お代わりなら勝手によそって下さい」
「了解にゃ」
「あっ、その前に多摩君ちょっと」
「何にゃ?」
「――ほら、頬にご飯粒付いてたよ?」
「……逆が良かったにゃ」
(逆?)
協力や助言もあり、今回も上手に出来ました。
557: 2014/08/03(日) 23:56:14.74 ID:OWUgXho7O
~着ぐるみ、再び~
「またですか……」
「あはは、好評だからどうしてもって言われちゃうと断りきれなくて……あっ、もちろんバイト代は出るよ?」
「猫以外を着たいにゃ」
「あー……ごめん多摩君」
「何で謝るのにゃ」
「新しく買うって言ってたから、可愛い兎と猫と熊のにして下さいって言っちゃった」
「……可愛くなかったら久しぶりに爪の餌食にしてやるにゃ」
「だからごめんってば」
「新しい着ぐるみ楽しみだクマ」
「球磨は楽しそうでいいですねー」
「球磨は着ぐるみ好きだクマ、商店街の役に立つのも嬉しいクマ」
「何だかんだ良い人達ばっかですからねー囲まれると暑苦しいですが……」
「それ言っちゃダメクマ」
「多摩君怒らないでよー」
「怒ってないにゃ」
――ふにゃー。
「おとなしく肉球ぷにぷにさせるにゃ」
(猫好きになってくれたみたいだし、喜んでくれるとおもったんだけどなぁ……)
結構ノリノリで着ぐるみを着る多摩の姿が確認されました。
「またですか……」
「あはは、好評だからどうしてもって言われちゃうと断りきれなくて……あっ、もちろんバイト代は出るよ?」
「猫以外を着たいにゃ」
「あー……ごめん多摩君」
「何で謝るのにゃ」
「新しく買うって言ってたから、可愛い兎と猫と熊のにして下さいって言っちゃった」
「……可愛くなかったら久しぶりに爪の餌食にしてやるにゃ」
「だからごめんってば」
「新しい着ぐるみ楽しみだクマ」
「球磨は楽しそうでいいですねー」
「球磨は着ぐるみ好きだクマ、商店街の役に立つのも嬉しいクマ」
「何だかんだ良い人達ばっかですからねー囲まれると暑苦しいですが……」
「それ言っちゃダメクマ」
「多摩君怒らないでよー」
「怒ってないにゃ」
――ふにゃー。
「おとなしく肉球ぷにぷにさせるにゃ」
(猫好きになってくれたみたいだし、喜んでくれるとおもったんだけどなぁ……)
結構ノリノリで着ぐるみを着る多摩の姿が確認されました。
558: 2014/08/04(月) 23:40:54.57 ID:V0u1ljzZO
~こたつむり~
「漣君、球磨君どこ行ったか知らない?」
「球磨ならそこですよ」
「そこ?……球磨君、何してるの?」
「寒いクマ、冬眠したいクマ」
「コタツから頭だけ出して冬眠は、やめた方がいいと思うよ」
「部屋の布団は多摩と猫が占領してるんだクマ」
「それ僕のだよね? 自室の布団あるでしょ」
「ここの方が落ち着くクマ」
「まぁ電源は切ってるし、熱すぎる心配は無いだろうけど……」
「提督も一緒に入るクマ」
「いや、僕は仕事あるし」
「仕事なら漣がいるクマ」
「今コタツに入ったらぶっ飛ばされるよ、絶対」
「ご理解戴けてるようで何よりですねー球磨は寒いなら穴でも掘って埋まりやがりなさい」
「そんなの嫌だクマ」
「だったら着ぐるみでも着てりゃいいじゃねぇですか。アレなら保温性抜群ですよ」
「……普段着にしたら大変な時があるクマ」
「……すぐに脱げませんからね、着ぐるみ」
(深くは触れないでおこう)
お手洗いが大変です。
「漣君、球磨君どこ行ったか知らない?」
「球磨ならそこですよ」
「そこ?……球磨君、何してるの?」
「寒いクマ、冬眠したいクマ」
「コタツから頭だけ出して冬眠は、やめた方がいいと思うよ」
「部屋の布団は多摩と猫が占領してるんだクマ」
「それ僕のだよね? 自室の布団あるでしょ」
「ここの方が落ち着くクマ」
「まぁ電源は切ってるし、熱すぎる心配は無いだろうけど……」
「提督も一緒に入るクマ」
「いや、僕は仕事あるし」
「仕事なら漣がいるクマ」
「今コタツに入ったらぶっ飛ばされるよ、絶対」
「ご理解戴けてるようで何よりですねー球磨は寒いなら穴でも掘って埋まりやがりなさい」
「そんなの嫌だクマ」
「だったら着ぐるみでも着てりゃいいじゃねぇですか。アレなら保温性抜群ですよ」
「……普段着にしたら大変な時があるクマ」
「……すぐに脱げませんからね、着ぐるみ」
(深くは触れないでおこう)
お手洗いが大変です。
559: 2014/08/04(月) 23:41:21.20 ID:V0u1ljzZO
~布団つむり~
「多摩君、また布団にくるまってるの?」
「暖かいにゃ」
――にゃー。
「猫ちゃんも暖かそうだね」
「デカくなってきたからちょっと重いにゃ」
「健康な証拠だよ」
「お前もこっち来るにゃ、一緒にぬくぬくするにゃ」
「今からご飯だからダメ。猫ちゃんごめんね――よい、しょっと」
「にゃ!?」
――にゃー?
「多摩君は軽いね」
「……お前からこういうことしてくれるの、珍しいにゃ」
「この前全部洗いざらい言っちゃったし、僕からも少しは何か行動しないといけないかなって」
「このまま球磨と漣に見せ付けるにゃ」
「布団にくるまったまま行くの?」
「一回下ろすにゃ、布団から出るにゃ」
「はい――じゃあ、行こうか」
「もう一回お姫様抱っこするにゃ!」
「また今度ね」
「すーるーにゃー!」
廊下で追いかけっこして漣にぶつかってしこたま怒られました。
「多摩君、また布団にくるまってるの?」
「暖かいにゃ」
――にゃー。
「猫ちゃんも暖かそうだね」
「デカくなってきたからちょっと重いにゃ」
「健康な証拠だよ」
「お前もこっち来るにゃ、一緒にぬくぬくするにゃ」
「今からご飯だからダメ。猫ちゃんごめんね――よい、しょっと」
「にゃ!?」
――にゃー?
「多摩君は軽いね」
「……お前からこういうことしてくれるの、珍しいにゃ」
「この前全部洗いざらい言っちゃったし、僕からも少しは何か行動しないといけないかなって」
「このまま球磨と漣に見せ付けるにゃ」
「布団にくるまったまま行くの?」
「一回下ろすにゃ、布団から出るにゃ」
「はい――じゃあ、行こうか」
「もう一回お姫様抱っこするにゃ!」
「また今度ね」
「すーるーにゃー!」
廊下で追いかけっこして漣にぶつかってしこたま怒られました。
560: 2014/08/04(月) 23:41:49.28 ID:V0u1ljzZO
~コートつむり~
「へっくちゅん!」
「漣君、大丈夫?」
「うぅ……中にもう一枚着込んでくりゃ良かったですね……」
「ミニスカも寒い原因だと思うよ」
「可愛さは寒さより大事です」
「そんなの着なくても可愛いんだから、ちゃんと着て風邪引かないようにしようね」
「……ミニスカ、可愛くねぇですか?」
「可愛いよ、でも身体の方が大事でしょ?」
「……そこまで言うなら、次からは気を付けます」
(可愛いって二回も言ってもらえた、えへへ)
「じゃあ今はとりあえず、コートで暖めてあげようか?」
「――はへ?」
「結構コレ大きめだし、漣君ぐらいなら前を開ければすっぽり入るよ」
「いいん、ですか……?」
「寒いんでしょ、ほら」
「じゃ、じゃあお言葉に甘えます」
「はい、どうぞ」
(――暖かいですねぇ、コレ……)
たまに提督のコートが消えるようになりました。
「へっくちゅん!」
「漣君、大丈夫?」
「うぅ……中にもう一枚着込んでくりゃ良かったですね……」
「ミニスカも寒い原因だと思うよ」
「可愛さは寒さより大事です」
「そんなの着なくても可愛いんだから、ちゃんと着て風邪引かないようにしようね」
「……ミニスカ、可愛くねぇですか?」
「可愛いよ、でも身体の方が大事でしょ?」
「……そこまで言うなら、次からは気を付けます」
(可愛いって二回も言ってもらえた、えへへ)
「じゃあ今はとりあえず、コートで暖めてあげようか?」
「――はへ?」
「結構コレ大きめだし、漣君ぐらいなら前を開ければすっぽり入るよ」
「いいん、ですか……?」
「寒いんでしょ、ほら」
「じゃ、じゃあお言葉に甘えます」
「はい、どうぞ」
(――暖かいですねぇ、コレ……)
たまに提督のコートが消えるようになりました。
565: 2014/08/07(木) 10:02:40.23 ID:MxF1oTdv0
~バイト代でお買い物~
「おっちゃん、アレ入荷したクマ?」
――あぁ球磨ちゃん、入荷してるよ。
「ありがとだクマ」
――また欲しいものがあったら言ってね、取り寄せるから。
「よろしくだクマ、早速帰って遊んでみるクマ」
「――で、コレを買って来たの?」
「四人でやるクマ」
「コレ、何なのにゃ?」
「本で遊べるんですか?」
「ちゃんと遊べるように道具そろえてあるクマ」
「筆記用具とメモとダイス、揃ってるね」
「どうやって遊ぶのにゃ?」
「話と自分たちの操るキャラを作って、技能やロールプレイによって事件なんかを解決していくゲームだクマ」
「簡単に言えば、自分達が物語の登場人物になって話を進めていくんだけど、ダイスの出目とお芝居によってはハッピーエンドだったりバッドエンドになっちゃったりするゲームだよ」
「ご主人様はやったことあるんですか?」
「うん、知り合いがこういうの好きでね」
「じゃあ早速説明しながらキャラを作っていくクマ」
「多摩君には僕が作り方教えてあげるね」
「漣には球磨が教えてあげるクマ」
「コツとかあるのにゃ?」
「なるべく探索や戦闘に必要そうなのは抑えておきたいけど、初めてなら好きに職業選んで適当に決めてもいいと思うよ。ダイスの出目で職業決めてもいいしね」
「ならまずはダイス振ってみるにゃ」
「コレってどれが何を表してんですかね?」
「STRが筋力、EDUが教養とかだクマ」
「ふむふむ、じゃあコレは何なんですか?」
「あぁ、それはね―ー」
――正気度だよ。
「おっちゃん、アレ入荷したクマ?」
――あぁ球磨ちゃん、入荷してるよ。
「ありがとだクマ」
――また欲しいものがあったら言ってね、取り寄せるから。
「よろしくだクマ、早速帰って遊んでみるクマ」
「――で、コレを買って来たの?」
「四人でやるクマ」
「コレ、何なのにゃ?」
「本で遊べるんですか?」
「ちゃんと遊べるように道具そろえてあるクマ」
「筆記用具とメモとダイス、揃ってるね」
「どうやって遊ぶのにゃ?」
「話と自分たちの操るキャラを作って、技能やロールプレイによって事件なんかを解決していくゲームだクマ」
「簡単に言えば、自分達が物語の登場人物になって話を進めていくんだけど、ダイスの出目とお芝居によってはハッピーエンドだったりバッドエンドになっちゃったりするゲームだよ」
「ご主人様はやったことあるんですか?」
「うん、知り合いがこういうの好きでね」
「じゃあ早速説明しながらキャラを作っていくクマ」
「多摩君には僕が作り方教えてあげるね」
「漣には球磨が教えてあげるクマ」
「コツとかあるのにゃ?」
「なるべく探索や戦闘に必要そうなのは抑えておきたいけど、初めてなら好きに職業選んで適当に決めてもいいと思うよ。ダイスの出目で職業決めてもいいしね」
「ならまずはダイス振ってみるにゃ」
「コレってどれが何を表してんですかね?」
「STRが筋力、EDUが教養とかだクマ」
「ふむふむ、じゃあコレは何なんですか?」
「あぁ、それはね―ー」
――正気度だよ。
566: 2014/08/07(木) 10:27:34.97 ID:MxF1oTdv0
~楽しく愉快なTRPG~
「とりあえず逃げるにゃ」
「ダイス振るクマ」
「――96にゃ」
「あっ」
「もう一回こっち振ってほしいクマ」
「――2にゃ」
「こけて提督のキャラと一緒に倒れたクマ」
「にゃ!?」
「やっちゃったかぁ……」
「ど、どうすりゃいいんですか?」
「漣君、確かライター持ってたよね?」
「はい、持ってますけど」
「僕の持ってる新聞紙に火をつけて、通路燃やしちゃおう」
「ちょ、提督何考えてるクマ!?」
「木造建築って言ってたし、燃えるよね?」
「も、燃えるクマ……でも、逃げ切るには幸運で二回成功してもらうクマ!」
「うん、こけちゃったしそれは仕方ないかな。――5と、3だね」
「何でそこでクリティカルが出るクマ!?」
「燃え移ったの確認した後、多摩とご主人様を起こして逃げちまいましょう」
「脱出にゃ」
「ぐぬぬ……シナリオクリアだクマ、提督に仕掛けたトラップ全部見透かされたクマー」
「初めてにしては作りこまれててよかったと思うよ、僕はだいぶ昔やってたから慣れてただけだし」
「一時的発狂した時はどうなるかと思っちまいましたよ……」
「最後は危なかったにゃ」
「またリベンジするクマー」
「僕も久しぶりにシナリオ考えてみようかな」
「ちょっとルールブック読んで勉強しますかねー」
「多摩も一緒に読むにゃ」
テケリ・リ、テケリ・リ。
「とりあえず逃げるにゃ」
「ダイス振るクマ」
「――96にゃ」
「あっ」
「もう一回こっち振ってほしいクマ」
「――2にゃ」
「こけて提督のキャラと一緒に倒れたクマ」
「にゃ!?」
「やっちゃったかぁ……」
「ど、どうすりゃいいんですか?」
「漣君、確かライター持ってたよね?」
「はい、持ってますけど」
「僕の持ってる新聞紙に火をつけて、通路燃やしちゃおう」
「ちょ、提督何考えてるクマ!?」
「木造建築って言ってたし、燃えるよね?」
「も、燃えるクマ……でも、逃げ切るには幸運で二回成功してもらうクマ!」
「うん、こけちゃったしそれは仕方ないかな。――5と、3だね」
「何でそこでクリティカルが出るクマ!?」
「燃え移ったの確認した後、多摩とご主人様を起こして逃げちまいましょう」
「脱出にゃ」
「ぐぬぬ……シナリオクリアだクマ、提督に仕掛けたトラップ全部見透かされたクマー」
「初めてにしては作りこまれててよかったと思うよ、僕はだいぶ昔やってたから慣れてただけだし」
「一時的発狂した時はどうなるかと思っちまいましたよ……」
「最後は危なかったにゃ」
「またリベンジするクマー」
「僕も久しぶりにシナリオ考えてみようかな」
「ちょっとルールブック読んで勉強しますかねー」
「多摩も一緒に読むにゃ」
テケリ・リ、テケリ・リ。
567: 2014/08/07(木) 10:50:38.08 ID:MxF1oTdv0
~クリスマス~
「チキンはもう少しで出来ますし、シチューも煮込みはバッチリ、オムライスも準備は済んでますから、球磨が帰ってきたらすぐに始められますね」
「今日は豪華だね」
「おいしそうにゃ」
「クリスマスプレゼント代わりってことで、商店街の方々が大特価にしてくれたんですよ」
「今度また何かお礼しないといけないね」
「また着ぐるみ着てやってもいいにゃ」
「ただいまだクマー」
「お帰り球磨く――ん?」
「何でサンタのコスプレしてんですか?」
「バイトで着てて、着替えるの面倒でそのまま急いで帰ってきたクマ」
「ケーキはちゃんと持って帰ってきたにゃ?」
「ちゃんとここにあるクマ」
「じゃあ球磨も帰って来ましたし、料理作りますね。球磨はさっさと着替えてきやがりなさい」
「了解だクマ―ーその前に提督、コレ似合ってるクマ?」
「うん、可愛いよ」
「良かったクマ」
「球磨、さっさと着替えてくるにゃ」
「わかってるクマー」
「多摩君、僕たちは漣君手伝おうか」
「早く食べたいにゃ」
――にゃー。
「お前の分もちゃんとあるから安心するにゃ」
“家族”と過ごす、楽しいクリスマス。
「チキンはもう少しで出来ますし、シチューも煮込みはバッチリ、オムライスも準備は済んでますから、球磨が帰ってきたらすぐに始められますね」
「今日は豪華だね」
「おいしそうにゃ」
「クリスマスプレゼント代わりってことで、商店街の方々が大特価にしてくれたんですよ」
「今度また何かお礼しないといけないね」
「また着ぐるみ着てやってもいいにゃ」
「ただいまだクマー」
「お帰り球磨く――ん?」
「何でサンタのコスプレしてんですか?」
「バイトで着てて、着替えるの面倒でそのまま急いで帰ってきたクマ」
「ケーキはちゃんと持って帰ってきたにゃ?」
「ちゃんとここにあるクマ」
「じゃあ球磨も帰って来ましたし、料理作りますね。球磨はさっさと着替えてきやがりなさい」
「了解だクマ―ーその前に提督、コレ似合ってるクマ?」
「うん、可愛いよ」
「良かったクマ」
「球磨、さっさと着替えてくるにゃ」
「わかってるクマー」
「多摩君、僕たちは漣君手伝おうか」
「早く食べたいにゃ」
――にゃー。
「お前の分もちゃんとあるから安心するにゃ」
“家族”と過ごす、楽しいクリスマス。
585: 2014/08/12(火) 16:11:12.50 ID:HJfWXPTAO
~大掃除~
「別にやらなくていいにゃ」
「同感だクマ、っていうか四人じゃしんどいクマ」
「大丈夫ですよ、そこまで大々的にはやりゃしませんから」
「最低限度、普段生活で使う空間だけって感じかな?」
「それならまぁなんとかなるにゃ」
「年越し前に重労働クマー……」
「終わったらぜんざい作ってあげますよ」
「頑張るクマ!」
「あはは、漣君は球磨君の扱いが上手いね」
「そりゃ四六時中一緒に居りゃ扱いも上手くなるってもんです」
「お前は多摩とあっちで窓拭きするにゃ」
「うん、そうす――ぐぇっ!?」
「ご主人様ー、くれぐれも“掃除”をして下さいね?」
「わが、わがっでるがら、ぐびじばっでるよ、ざざなびぐん……」
「分かってるならいいんです。じゃあしっかり掃除よろしくお願いします」
「はぁ……はぁ……氏ぬかと思ったよ……」
「何やってるにゃ、早く終わらせてぜんざい食べるにゃ」
「ごめんごめん、今行くよ」
「球磨は廊下を掃除するクマー」
「なら私は執務室の掃除から始めますかね」
ピカピカの廊下、滑る、突っ込む、押し倒す、見られるのコンボを提督がやってのけました。
「別にやらなくていいにゃ」
「同感だクマ、っていうか四人じゃしんどいクマ」
「大丈夫ですよ、そこまで大々的にはやりゃしませんから」
「最低限度、普段生活で使う空間だけって感じかな?」
「それならまぁなんとかなるにゃ」
「年越し前に重労働クマー……」
「終わったらぜんざい作ってあげますよ」
「頑張るクマ!」
「あはは、漣君は球磨君の扱いが上手いね」
「そりゃ四六時中一緒に居りゃ扱いも上手くなるってもんです」
「お前は多摩とあっちで窓拭きするにゃ」
「うん、そうす――ぐぇっ!?」
「ご主人様ー、くれぐれも“掃除”をして下さいね?」
「わが、わがっでるがら、ぐびじばっでるよ、ざざなびぐん……」
「分かってるならいいんです。じゃあしっかり掃除よろしくお願いします」
「はぁ……はぁ……氏ぬかと思ったよ……」
「何やってるにゃ、早く終わらせてぜんざい食べるにゃ」
「ごめんごめん、今行くよ」
「球磨は廊下を掃除するクマー」
「なら私は執務室の掃除から始めますかね」
ピカピカの廊下、滑る、突っ込む、押し倒す、見られるのコンボを提督がやってのけました。
590: 2014/08/13(水) 18:42:31.67 ID:tCSgAVXmO
~見られた&見られた~
「後はここら辺の窓だけかな」
「早く拭くにゃ」
「じゃあ早速拭こ――うおっ!?」
「にゃっ!?」
「あいたたたた、球磨君が磨いた後だったみたいだね。思いっきり滑っちゃっ……た?」
「せめて押し倒すなら下が柔らかいところにして欲しいにゃ」
「ご、ごめん! 直ぐに退くから!」
「焦るとまた転ぶにゃ、だからもう少しこのままで居るにゃ」
「いや、あの、多摩君?」
「いいからギュッてするにゃ」
「今はとにかく起きよ、ね?」
「つれないこと言うんじゃないにゃ」
「多摩君顔近い、間近で見るとやっぱり可愛い、ってそうじゃなくて今はマズイってば!」
「――何がマズイってんですかねぇ……」
「あっ……」
「もう少しでキス出来たのに、漣は気が利かないにゃ」
「私はキスじゃなくて掃除しろって言ったはずなんですがー?」
「あのね、コレは不慮の事故であって意図してこうなったわけじゃ……」
「とりあえず、ぶっ飛ばします」
「ちょっと落ち着こう!?」
「問答無よ――ひゃわっ!?」
「漣君!?」
「そりゃ走って踏み込んだら転ぶにゃ」
「球磨の奴、床磨き過ぎですよ全く……」
「えっと、その、漣君?」
「何です――か?」
「漣はウサギプリントばっかりにゃ」
「……ご主人様」
「な、何かな?」
「ウサギプリントの何が悪いってんですかー!」
「僕何も言ってなぐはぁっ!?」
「さて、掃除に戻るにゃ」
「私だってウサギ以外の可愛いパンツぐらい持ってんですよ! 縞パンとかリボン付きとか!」
「わか、分かった、から、揺らさ、ないで。頭が、クラクラ、してきた……」
「漣、それ以上は自爆するだけだからやめるにゃ」
「私だって身体がもう少し成長すりゃ球磨と多摩の勝負下着みたいなのを買う予定なんですよ!」
「多摩を巻き込むのはやめるにゃー!」
球磨の勝負下着が本人の知らないところで暴露されました。
「後はここら辺の窓だけかな」
「早く拭くにゃ」
「じゃあ早速拭こ――うおっ!?」
「にゃっ!?」
「あいたたたた、球磨君が磨いた後だったみたいだね。思いっきり滑っちゃっ……た?」
「せめて押し倒すなら下が柔らかいところにして欲しいにゃ」
「ご、ごめん! 直ぐに退くから!」
「焦るとまた転ぶにゃ、だからもう少しこのままで居るにゃ」
「いや、あの、多摩君?」
「いいからギュッてするにゃ」
「今はとにかく起きよ、ね?」
「つれないこと言うんじゃないにゃ」
「多摩君顔近い、間近で見るとやっぱり可愛い、ってそうじゃなくて今はマズイってば!」
「――何がマズイってんですかねぇ……」
「あっ……」
「もう少しでキス出来たのに、漣は気が利かないにゃ」
「私はキスじゃなくて掃除しろって言ったはずなんですがー?」
「あのね、コレは不慮の事故であって意図してこうなったわけじゃ……」
「とりあえず、ぶっ飛ばします」
「ちょっと落ち着こう!?」
「問答無よ――ひゃわっ!?」
「漣君!?」
「そりゃ走って踏み込んだら転ぶにゃ」
「球磨の奴、床磨き過ぎですよ全く……」
「えっと、その、漣君?」
「何です――か?」
「漣はウサギプリントばっかりにゃ」
「……ご主人様」
「な、何かな?」
「ウサギプリントの何が悪いってんですかー!」
「僕何も言ってなぐはぁっ!?」
「さて、掃除に戻るにゃ」
「私だってウサギ以外の可愛いパンツぐらい持ってんですよ! 縞パンとかリボン付きとか!」
「わか、分かった、から、揺らさ、ないで。頭が、クラクラ、してきた……」
「漣、それ以上は自爆するだけだからやめるにゃ」
「私だって身体がもう少し成長すりゃ球磨と多摩の勝負下着みたいなのを買う予定なんですよ!」
「多摩を巻き込むのはやめるにゃー!」
球磨の勝負下着が本人の知らないところで暴露されました。
593: 2014/08/15(金) 20:33:30.11 ID:rKjVu98fO
~年越しそば~
「あんまりもたもたしてたら年越しちゃうにゃ、早く食べるにゃ」
「多摩君だけざるそばなんだね」
「冷ます暇が無かったんですよ」
「球磨は天ぷらそばにしてもらったクマ」
「ご主人様と私のはたぬきそばにしました」
「じゃあ早速食べようか、いただきます」
「何かあっという間に年越しにゃ」
「ばひほはんまいはっはふは」
「海老フライくわえながらしゃべんじゃねぇですよ」
「皆とここで一緒に過ごし始めてから、もうすぐ一年になるんだね」
「最初は酷い扱いを受けたにゃ」
「全くだクマ」
「もうそれについては許してくれないかなぁ……」
「許さないにゃ、一生面倒見てもらうにゃ」
「永久就職クマ」
「そういうセリフは私に家事スキルで勝ってから言いやがって下さいませんかー?」
「あっ、後三十分で新年だよ」
「呑気に話してる場合じゃなかったにゃ」
「急いで食べるクマ」
「汁跳ねないようにして下さいよ、染み抜き大変なんですから」
新年最初の行動は――。
「あんまりもたもたしてたら年越しちゃうにゃ、早く食べるにゃ」
「多摩君だけざるそばなんだね」
「冷ます暇が無かったんですよ」
「球磨は天ぷらそばにしてもらったクマ」
「ご主人様と私のはたぬきそばにしました」
「じゃあ早速食べようか、いただきます」
「何かあっという間に年越しにゃ」
「ばひほはんまいはっはふは」
「海老フライくわえながらしゃべんじゃねぇですよ」
「皆とここで一緒に過ごし始めてから、もうすぐ一年になるんだね」
「最初は酷い扱いを受けたにゃ」
「全くだクマ」
「もうそれについては許してくれないかなぁ……」
「許さないにゃ、一生面倒見てもらうにゃ」
「永久就職クマ」
「そういうセリフは私に家事スキルで勝ってから言いやがって下さいませんかー?」
「あっ、後三十分で新年だよ」
「呑気に話してる場合じゃなかったにゃ」
「急いで食べるクマ」
「汁跳ねないようにして下さいよ、染み抜き大変なんですから」
新年最初の行動は――。
594: 2014/08/15(金) 20:33:56.21 ID:rKjVu98fO
~明けまして~
「明けまして好きにゃ」
「明けまして好きだクマ」
「明けまして……す、好き、です……」
「明けまして――え?」
「新年の挨拶にゃ」
「何もおかしくないクマ」
「勢いって大事ですよねー」
「さっきのは挨拶じゃないんじゃないかな……」
「細かい事は気にしちゃダメにゃ」
「それよりも提督、お年玉欲しいクマ」
「お年玉なら商店街で要求した方がもらえんじゃねぇですか? ご主人様の財布には野口さんがあるかすら怪しいはずですし」
「一人五百円が限界かなぁ……」
「お金はいらないから多摩と初詣行くにゃ」
「球磨も初詣行くクマ!」
「そういえば、商店街の会長さんが晴れ着貸してくれるとか言ってませんでしかたねぇ……」
「じゃあ四人で行こうか」
初詣に行くことになりました。
「明けまして好きにゃ」
「明けまして好きだクマ」
「明けまして……す、好き、です……」
「明けまして――え?」
「新年の挨拶にゃ」
「何もおかしくないクマ」
「勢いって大事ですよねー」
「さっきのは挨拶じゃないんじゃないかな……」
「細かい事は気にしちゃダメにゃ」
「それよりも提督、お年玉欲しいクマ」
「お年玉なら商店街で要求した方がもらえんじゃねぇですか? ご主人様の財布には野口さんがあるかすら怪しいはずですし」
「一人五百円が限界かなぁ……」
「お金はいらないから多摩と初詣行くにゃ」
「球磨も初詣行くクマ!」
「そういえば、商店街の会長さんが晴れ着貸してくれるとか言ってませんでしかたねぇ……」
「じゃあ四人で行こうか」
初詣に行くことになりました。
596: 2014/08/16(土) 21:21:54.70 ID:sTGZrtsbO
~手水~
「動きにくいにゃ……」
「着物は初めて着たクマ」
「髪までしてくれるとは思ってませんでしたよ」
「本当に着る服で三人とも雰囲気変わるよね、凄く良いと思うよ」
「思う存分見るといいにゃ」
「球磨も見ていいクマ、目に焼き付けるクマ」
「石段で足下見なかったら転げ落ちちまいますよ、見るなら後にしやがって下さい」
「要するに漣も見て欲しいって事だクマ」
「素直じゃないにゃ」
「うるせぇですよ! さっさと上りやがりなさい!」
「あはは、でも本当に危ないから足下気を付けてね」
「分かってるにゃ」
「問題ないクマ」
「――着いたね」
「手水冷たいにゃ……」
「提督暖めて欲しいクマ」
「うわっ!? 冷たっ!?」
「何やってんですか全く……」
「多摩も暖めて欲しいにゃ」
「カイロ持って来て無かったっけ?」
「あーたーたーめーてーほーしーいーにゃー」
「分かった、分かったから新年早々爪はやめて……」
「……」
「漣、手は見てるだけじゃ暖かくならないクマ」
「分かってますよ、そんなことは……ご主人様ー私も当然暖めてくれんですよねー?」
提督の手はカイロで暖めました。
「動きにくいにゃ……」
「着物は初めて着たクマ」
「髪までしてくれるとは思ってませんでしたよ」
「本当に着る服で三人とも雰囲気変わるよね、凄く良いと思うよ」
「思う存分見るといいにゃ」
「球磨も見ていいクマ、目に焼き付けるクマ」
「石段で足下見なかったら転げ落ちちまいますよ、見るなら後にしやがって下さい」
「要するに漣も見て欲しいって事だクマ」
「素直じゃないにゃ」
「うるせぇですよ! さっさと上りやがりなさい!」
「あはは、でも本当に危ないから足下気を付けてね」
「分かってるにゃ」
「問題ないクマ」
「――着いたね」
「手水冷たいにゃ……」
「提督暖めて欲しいクマ」
「うわっ!? 冷たっ!?」
「何やってんですか全く……」
「多摩も暖めて欲しいにゃ」
「カイロ持って来て無かったっけ?」
「あーたーたーめーてーほーしーいーにゃー」
「分かった、分かったから新年早々爪はやめて……」
「……」
「漣、手は見てるだけじゃ暖かくならないクマ」
「分かってますよ、そんなことは……ご主人様ー私も当然暖めてくれんですよねー?」
提督の手はカイロで暖めました。
599: 2014/08/17(日) 19:39:43.17 ID:fU+lkLnyO
~参拝~
「二礼二拍手一礼でしたっけ?」
「うん、確かそうじゃないかな」
「五円出すにゃ」
「球磨が持ってるクマ」
「――順番来たね、僕は後でいいよ」
「多摩も後でいいにゃ」
「じゃあお先に」
「鳴らすクマー」
(ずっと鎮守府で一緒に居られますように……)
(皆で明るく楽しく過ごしたいクマ)
「――ご主人様、多摩、交代です」
「先におみくじ買ってくるクマ」
「うん、すぐに行くよ」
「お賽銭入れるにゃ」
(皆が元気で居てくれますように)
(提督の願いを叶えて欲しいにゃ)
「――さて、行こっか」
「大吉引きたいにゃ」
形は違えど、考える事は同じです。
「二礼二拍手一礼でしたっけ?」
「うん、確かそうじゃないかな」
「五円出すにゃ」
「球磨が持ってるクマ」
「――順番来たね、僕は後でいいよ」
「多摩も後でいいにゃ」
「じゃあお先に」
「鳴らすクマー」
(ずっと鎮守府で一緒に居られますように……)
(皆で明るく楽しく過ごしたいクマ)
「――ご主人様、多摩、交代です」
「先におみくじ買ってくるクマ」
「うん、すぐに行くよ」
「お賽銭入れるにゃ」
(皆が元気で居てくれますように)
(提督の願いを叶えて欲しいにゃ)
「――さて、行こっか」
「大吉引きたいにゃ」
形は違えど、考える事は同じです。
601: 2014/08/20(水) 00:40:03.29 ID:LelD/lJT0
~お雑煮~
「すましにしますか? 赤味噌で作ります? それとも白味噌で?」
「多摩はとにかく冷まして欲しいにゃ、餅は三つでお願いするにゃ」
「球磨は赤味噌がいいクマ、餅は五つ欲しいクマ」
「僕も赤味噌でいいよ、餅は五つで」
「儂は餅を四つ頼む」
「うーちゃんは二つでいいぴょん」
「わ、私は一つで……」
「了解です。具は小芋と雑煮大根にしとき――ん?」
「あぁ、儂の事は気にせんでくれ。年の始めに固いのは抜きだ」
「元帥、来られるならば事前に連絡を下さらないでしょうか……?」
「ごめんだぴょん、驚かせるって言って聞かなかったんだぴょん」
「卯月ちゃん、私帰っちゃダメ……?」
「ダメぴょん。潮も今回は諦めて付き合うぴょん」
「急に賑やかになったにゃ」
「元帥のじいちゃん、お年玉欲しいクマ」
「く、球磨君!?」
「安心せい、全員分用意しとる」
「やったクマ」
「良いじいちゃんにゃ」
「暫くはまた生活に困らなくて良さそうですね」
「三人とも、ちょっとは遠慮したりしようよ……」
七人と一匹で賑やかな昼食を楽しみました。(提督を除く)
「すましにしますか? 赤味噌で作ります? それとも白味噌で?」
「多摩はとにかく冷まして欲しいにゃ、餅は三つでお願いするにゃ」
「球磨は赤味噌がいいクマ、餅は五つ欲しいクマ」
「僕も赤味噌でいいよ、餅は五つで」
「儂は餅を四つ頼む」
「うーちゃんは二つでいいぴょん」
「わ、私は一つで……」
「了解です。具は小芋と雑煮大根にしとき――ん?」
「あぁ、儂の事は気にせんでくれ。年の始めに固いのは抜きだ」
「元帥、来られるならば事前に連絡を下さらないでしょうか……?」
「ごめんだぴょん、驚かせるって言って聞かなかったんだぴょん」
「卯月ちゃん、私帰っちゃダメ……?」
「ダメぴょん。潮も今回は諦めて付き合うぴょん」
「急に賑やかになったにゃ」
「元帥のじいちゃん、お年玉欲しいクマ」
「く、球磨君!?」
「安心せい、全員分用意しとる」
「やったクマ」
「良いじいちゃんにゃ」
「暫くはまた生活に困らなくて良さそうですね」
「三人とも、ちょっとは遠慮したりしようよ……」
七人と一匹で賑やかな昼食を楽しみました。(提督を除く)
602: 2014/08/20(水) 12:49:42.92 ID:4u4gBYpwO
乙です
元帥何してんだw
今回は潮も付いてきたのな、よかったね!
元帥何してんだw
今回は潮も付いてきたのな、よかったね!
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