500: 2014/05/24(土) 13:23:05.64 ID:if+48YxAO
前回はこちら
大鳳(提督にここへ行って待っているようにと言われたけど……)
大鳳「ここ、前に島風に連れてこられた防波堤じゃない。何でこんなところに?」
提督「――――すまん、待たせたか?」
大鳳「いえ、私も今来たところです」
提督「そうか……なぁ大鳳、お前この鎮守府好きか?」
大鳳「唐突な質問ですね」
提督「まぁ答えづらいなら答えなくてもいいぞ。ただの恒例行事みたいなもんだからな」
大鳳「……最初は私を受け入れてくれる鎮守府なら、何処でもいいと思っていました」
大鳳「でも、着任早々迎えは来ないし、駆逐艦はかくれんぼしてるし、提督は寝てるし、初任務は一週間の遠征……戸惑うなという方が無理な話です」
提督「返す言葉もないが、そういう場所だからな、ここは」
大鳳「えぇ、そういう変わった場所です。――ですが、いつの間にかそれが当たり前になっていて、居心地が良くなっていました」
大鳳「変わった艦娘がいて、変わった施設があって、変わった妖精がいて、変わった提督がいる。そんなこの鎮守府が、私は大好きです」
提督「……そうか」
大鳳「はい。それで、今日わざわざここに呼び出したのはコレを聞く為ですか?」
提督「いや、本題は――コレだ」
大鳳(っ!? まさか……)
提督「大鳳、ケッコンカッコカリの為の指輪と書類一式、受け取ってくれないか?」
~続く~
506: 2014/05/24(土) 13:40:14.80 ID:if+48YxAO
大鳳「念の為に聞いておきますが、拒否権はありますか?」
提督「無論ある。そういう制度だからな」
大鳳「そうですか……では、もう一つ聞かせてください。提督は、私のことをどう思っていますか……?」
提督「愛すべき弄られキャラ」
大鳳「弄られっ!? こんな時にふざけないでください!」
提督「大真面目だぞ。来た頃は何かとぎこちなかったが、今では皆の輪の中にちゃんと溶け込んでる。自分で気付いているかは知らんが、大鳳が居る場所からはな、必ず笑い声が聞こえてくるんだよ」
大鳳(笑い声……)
提督「不幸艦だなんて言われてるが、皆を笑顔に出来るのはちっとも不幸なんかじゃないはずだ。そんな大鳳が皆好きだし、俺も好きだ」
大鳳「提督……」
提督「コレで満足か?」
大鳳「――はい。どうするか決めました」
提督「そうか、じゃあ聞かせてくれ」
大鳳(来た頃に言われたの思い出すわね、“抜け出せない鎮守府”……今思えば、抜け出せないのはこの提督からなのかもしれないわね)
大鳳「指輪と書類、受け取ります」
提督「……ん、分かった。大鳳、これまで頑張ってくれてありがとな、これからもよろしく頼む」
大鳳「はい! 装甲空母大鳳、提督に更なる勝利をもたらしてみせます!」
提督「あぁ、じゃあ受け取ってくれ」
大鳳「はい――きゃっ!? 急に風が……」
提督「あっ! 大鳳、書類書類!」
大鳳「えっ? あっ、嘘!? 風に飛ばされてあんなところに……」
提督「……買い直し、か。すまん、後で部屋に届けさせるから書いといてくれ」
大鳳(す、凄く良い雰囲気だったのに……何か全部台無しだわ……)
提督「じゃあまた後でな」
大鳳「えぇ、また後で……はぁ、やっぱり私って――」
――――不幸な艦娘が行き着いた、少し変わった鎮守府。彼女にこれから待ち受けている災難や不幸の数々は、まだまだ尽きることはない。
大鳳「不幸よー!」
――――まだまだ続く、続くったら続きます。
提督「無論ある。そういう制度だからな」
大鳳「そうですか……では、もう一つ聞かせてください。提督は、私のことをどう思っていますか……?」
提督「愛すべき弄られキャラ」
大鳳「弄られっ!? こんな時にふざけないでください!」
提督「大真面目だぞ。来た頃は何かとぎこちなかったが、今では皆の輪の中にちゃんと溶け込んでる。自分で気付いているかは知らんが、大鳳が居る場所からはな、必ず笑い声が聞こえてくるんだよ」
大鳳(笑い声……)
提督「不幸艦だなんて言われてるが、皆を笑顔に出来るのはちっとも不幸なんかじゃないはずだ。そんな大鳳が皆好きだし、俺も好きだ」
大鳳「提督……」
提督「コレで満足か?」
大鳳「――はい。どうするか決めました」
提督「そうか、じゃあ聞かせてくれ」
大鳳(来た頃に言われたの思い出すわね、“抜け出せない鎮守府”……今思えば、抜け出せないのはこの提督からなのかもしれないわね)
大鳳「指輪と書類、受け取ります」
提督「……ん、分かった。大鳳、これまで頑張ってくれてありがとな、これからもよろしく頼む」
大鳳「はい! 装甲空母大鳳、提督に更なる勝利をもたらしてみせます!」
提督「あぁ、じゃあ受け取ってくれ」
大鳳「はい――きゃっ!? 急に風が……」
提督「あっ! 大鳳、書類書類!」
大鳳「えっ? あっ、嘘!? 風に飛ばされてあんなところに……」
提督「……買い直し、か。すまん、後で部屋に届けさせるから書いといてくれ」
大鳳(す、凄く良い雰囲気だったのに……何か全部台無しだわ……)
提督「じゃあまた後でな」
大鳳「えぇ、また後で……はぁ、やっぱり私って――」
――――不幸な艦娘が行き着いた、少し変わった鎮守府。彼女にこれから待ち受けている災難や不幸の数々は、まだまだ尽きることはない。
大鳳「不幸よー!」
――――まだまだ続く、続くったら続きます。
513: 2014/05/24(土) 14:02:20.06 ID:if+48YxAO
~次回~
・保護欲求
・無表情な姉とイタズラ好きな妹
・頭は誰のもの?(番外編…?)
・「若葉だ」「雷よ」
の、四本でお送りします
後残り40ぐらいかな…?
・保護欲求
・無表情な姉とイタズラ好きな妹
・頭は誰のもの?(番外編…?)
・「若葉だ」「雷よ」
の、四本でお送りします
後残り40ぐらいかな…?
517: 2014/05/24(土) 18:37:44.82 ID:if+48YxAO
病みから翔鶴は回復してます
~~~~
翔鶴「島風ちゃん、よね?」
島風「何? かけっこしたいの?」
翔鶴「かけっこはしないけど、きな粉餅、食べる?」
島風「食べる!」
翔鶴「そう、じゃあ二人で食べましょうか」
島風「うん!」
翔鶴「――最近ね、瑞鶴が子供じゃないんだから必要以上に構わないでって言うのよ」
島風(このきな粉餅、美味しい……)
翔鶴「記憶はだいぶ戻ったらしいんだけど、記憶を失う前とは比べ物にならないほど、今の方がたくましいの」
島風(天津風はいつも洋菓子作ってくれるけど、和菓子もお願いしたら作ってくれるかな?)
翔鶴「私も薄々は気付いてるのよ? 過干渉はあの子の為にならないって……でも、やっぱり姉としては妹が心配なものなの」
島風(でもワガママ言ったら、天津風に嫌われちゃうかなぁ……)
翔鶴(私、ここに居ない方がいいのかしら……)
島風「ごちそうさま! ありがとう翔鶴、すっごく美味しかったよ!」
翔鶴「えぇ、お粗末様でした」
島風「あのね、翔鶴が良かったらでいいんだけど……また食べたいから作って、きな粉餅」
翔鶴(……そういえば、あの子も好きだったわ、きな粉餅)
翔鶴「――いいわよ。島風が食べたくなったら、何時でも作ってあげるわね」
島風「ホントに!? やったー!」
翔鶴(きな粉餅を作ったら、瑞鶴もこんな風にまた喜んでくれるのかしら……)
島風「約束だからね、絶対だよ!」
翔鶴「えぇ、約束よ」
翔鶴(天津風がこの子を放っておけないの、何だか分かる気がするわ)
島風「じゃあまたねー翔鶴」
翔鶴「またね、島風」
~続く~
~~~~
翔鶴「島風ちゃん、よね?」
島風「何? かけっこしたいの?」
翔鶴「かけっこはしないけど、きな粉餅、食べる?」
島風「食べる!」
翔鶴「そう、じゃあ二人で食べましょうか」
島風「うん!」
翔鶴「――最近ね、瑞鶴が子供じゃないんだから必要以上に構わないでって言うのよ」
島風(このきな粉餅、美味しい……)
翔鶴「記憶はだいぶ戻ったらしいんだけど、記憶を失う前とは比べ物にならないほど、今の方がたくましいの」
島風(天津風はいつも洋菓子作ってくれるけど、和菓子もお願いしたら作ってくれるかな?)
翔鶴「私も薄々は気付いてるのよ? 過干渉はあの子の為にならないって……でも、やっぱり姉としては妹が心配なものなの」
島風(でもワガママ言ったら、天津風に嫌われちゃうかなぁ……)
翔鶴(私、ここに居ない方がいいのかしら……)
島風「ごちそうさま! ありがとう翔鶴、すっごく美味しかったよ!」
翔鶴「えぇ、お粗末様でした」
島風「あのね、翔鶴が良かったらでいいんだけど……また食べたいから作って、きな粉餅」
翔鶴(……そういえば、あの子も好きだったわ、きな粉餅)
翔鶴「――いいわよ。島風が食べたくなったら、何時でも作ってあげるわね」
島風「ホントに!? やったー!」
翔鶴(きな粉餅を作ったら、瑞鶴もこんな風にまた喜んでくれるのかしら……)
島風「約束だからね、絶対だよ!」
翔鶴「えぇ、約束よ」
翔鶴(天津風がこの子を放っておけないの、何だか分かる気がするわ)
島風「じゃあまたねー翔鶴」
翔鶴「またね、島風」
~続く~
518: 2014/05/24(土) 18:38:52.44 ID:if+48YxAO
島風「天津風ー今日は翔鶴にきな粉餅食べさせてもらったよー!」
天津風「良かったわね、島風」
島風「うん!」
天津風(……次は和菓子ね)
翔鶴「瑞鶴」
瑞鶴「翔鶴姉ぇ、何か用?」
翔鶴「――きな粉餅、食べない?」
瑞鶴「あっ翔鶴姉ぇのきな粉餅! 懐かしいなぁ、前はよく一緒に食べたよね」
翔鶴「その、この前は怒らせちゃったからお詫びに……」
瑞鶴「むぐ? 私何か怒ってたっけ?」
翔鶴「怒って、ないの?」
瑞鶴「うん、全然、全く、これっぽっちも、きな粉餅美味しい」
翔鶴「ず……瑞鶴ぅぅぅぅ!」
瑞鶴「ちょっ、翔鶴姉ぇ、そんな強く抱き締めたら苦し、ギブ! ギブッ!」
――――気にしているのは片方だけ、そんな、お話。
天津風「良かったわね、島風」
島風「うん!」
天津風(……次は和菓子ね)
翔鶴「瑞鶴」
瑞鶴「翔鶴姉ぇ、何か用?」
翔鶴「――きな粉餅、食べない?」
瑞鶴「あっ翔鶴姉ぇのきな粉餅! 懐かしいなぁ、前はよく一緒に食べたよね」
翔鶴「その、この前は怒らせちゃったからお詫びに……」
瑞鶴「むぐ? 私何か怒ってたっけ?」
翔鶴「怒って、ないの?」
瑞鶴「うん、全然、全く、これっぽっちも、きな粉餅美味しい」
翔鶴「ず……瑞鶴ぅぅぅぅ!」
瑞鶴「ちょっ、翔鶴姉ぇ、そんな強く抱き締めたら苦し、ギブ! ギブッ!」
――――気にしているのは片方だけ、そんな、お話。
520: 2014/05/24(土) 20:38:51.92 ID:if+48YxAO
弥生「卯月、走ると、また転ぶ」
卯月「うーちゃん同じ失敗は繰り返さないっぴょん」
大鳳「前に一度転んだのね」
弥生「坂を転がって、崖から落ちて、川にダイブした」
卯月「流石に氏ぬかと思ったぴょん」
大鳳(むしろ生きてる方が不思議だわ……この子、見た目によらず丈夫ね)
弥生「大鳳さん、アレ、乗りたい」
大鳳(ゴーカート……遊戯用施設がまた増えてる……)
卯月「うーちゃんのドライビングテクニックを見せ付けてやるっぴょん」
大鳳「安全運転第一よ」
卯月「分かってるぴょん」
――――ゴーカート、運転中。
弥生「……」
卯月「アクセル全開! うーちゃん、いっきまーす!」
大鳳(弥生は黙々と運転してるわね、楽しいのか判断出来ないわ……卯月は、まぁいつも通りね)
卯月「まっ曲がれないっぴょおぉぉぉぉぉん!」
弥生(……楽しい)
――――ボコスカボール。(コートに大量に散らばったボールを、相手が身体に装着しているプロテクターに時間内に当てた回数を競うゲーム)
卯月「コレでも喰らえぇー!」
弥生「っ!?」
大鳳(あっ頭に当たって髪飾りが……)
卯月「う、うーちゃん悪くないぴょん。大量に拾って投げるのは反則じゃないっぴょん」
弥生「……いい、怒って、ない」
卯月「弥生が優しくて良かったぴょん。じゃあ続きを――弥生? 何だか目が怖いぴょん……」
弥生「怒ってなんか、ない……!」
卯月「へぶっ!? ちょっと弥生、顔面は点数にならないぴょん! 狙っちゃダメぴょん!」
弥生「誤射だから、いいの」
卯月「良くない! 兎虐待反対!」
大鳳(弥生って怒る時も無表情なのね、語気が少し強くなってるけど。卯月は本当に余裕が無いのか語尾が無くなってるわね)
――――子守り、終了。
弥生「すぅ……すぅ……」
卯月「もう食べられない……ぴょん……」
大鳳(疲れて寝ちゃったわね……手繋いで寝るなんて、仲良しなのね、二人共)
弥生「卯月……月に行っちゃ、ダメ……」
卯月「弥生……もうしないから、許してぴょん……」
大鳳「夢もお互いの夢を見てるのね……さて、部屋に運んでそのまま寝かせてあげないと」
――――感情表現に乏しい姉と感情表現に富んだ妹。足して二で割っても、多分ろくなことにはならない。そんな、お話。
卯月「うーちゃん同じ失敗は繰り返さないっぴょん」
大鳳「前に一度転んだのね」
弥生「坂を転がって、崖から落ちて、川にダイブした」
卯月「流石に氏ぬかと思ったぴょん」
大鳳(むしろ生きてる方が不思議だわ……この子、見た目によらず丈夫ね)
弥生「大鳳さん、アレ、乗りたい」
大鳳(ゴーカート……遊戯用施設がまた増えてる……)
卯月「うーちゃんのドライビングテクニックを見せ付けてやるっぴょん」
大鳳「安全運転第一よ」
卯月「分かってるぴょん」
――――ゴーカート、運転中。
弥生「……」
卯月「アクセル全開! うーちゃん、いっきまーす!」
大鳳(弥生は黙々と運転してるわね、楽しいのか判断出来ないわ……卯月は、まぁいつも通りね)
卯月「まっ曲がれないっぴょおぉぉぉぉぉん!」
弥生(……楽しい)
――――ボコスカボール。(コートに大量に散らばったボールを、相手が身体に装着しているプロテクターに時間内に当てた回数を競うゲーム)
卯月「コレでも喰らえぇー!」
弥生「っ!?」
大鳳(あっ頭に当たって髪飾りが……)
卯月「う、うーちゃん悪くないぴょん。大量に拾って投げるのは反則じゃないっぴょん」
弥生「……いい、怒って、ない」
卯月「弥生が優しくて良かったぴょん。じゃあ続きを――弥生? 何だか目が怖いぴょん……」
弥生「怒ってなんか、ない……!」
卯月「へぶっ!? ちょっと弥生、顔面は点数にならないぴょん! 狙っちゃダメぴょん!」
弥生「誤射だから、いいの」
卯月「良くない! 兎虐待反対!」
大鳳(弥生って怒る時も無表情なのね、語気が少し強くなってるけど。卯月は本当に余裕が無いのか語尾が無くなってるわね)
――――子守り、終了。
弥生「すぅ……すぅ……」
卯月「もう食べられない……ぴょん……」
大鳳(疲れて寝ちゃったわね……手繋いで寝るなんて、仲良しなのね、二人共)
弥生「卯月……月に行っちゃ、ダメ……」
卯月「弥生……もうしないから、許してぴょん……」
大鳳「夢もお互いの夢を見てるのね……さて、部屋に運んでそのまま寝かせてあげないと」
――――感情表現に乏しい姉と感情表現に富んだ妹。足して二で割っても、多分ろくなことにはならない。そんな、お話。
531: 2014/05/24(土) 22:17:43.26 ID:if+48YxAO
※お手持ちの艦娘とは一切関係ございません、少しグロテスクな表現が含まれます
1の嫁艦は加賀です、同士の皆様は見ない方が精神衛生上良いかもしれません
~~~~
提督「金剛、紅茶は非常に嬉しいんだが……右腕をさっきからずっと触ってるのをやめてくれ、書類が書けん」
金剛「テートクゥ、おかしな事を言わないで欲しいデース。私の物を触るのに許可なんかいるわけないデース」
提督「何時からお前の物になったんだよ、俺は」
金剛「“頭”以外は決まってマース。“右腕”は私のものネー」
提督「金剛、頭でも打ったのか? お前今日ちょっと変だぞ……」
金剛「私はどこもおかしくないネーむしろ清々しい気分デース」
提督「そうか、体調には気を付けろよ? じゃあもう下がれ、ついでに加賀を見かけたら来るように伝えてくれ」
金剛「……了解デース。見かけたら伝えマース」
金剛(見かけられたら……ね)
提督(結局来なかったな加賀のやつ……)
比叡「あっ提督。今度こそ美味しいカレーが出来たんです! 食べてみてください!」
提督「比叡のカレー……?」
提督(色は普通だし、匂いも普通だ。これなら大丈夫かもしれんな)
提督「一口もらう――ん? 味は普通なんだが、何の肉入れたんだ?」
比叡「鶏肉ですよ、焼いて入れました」
提督(鶏……? とてもそうは思えないが……)
提督「まぁ何にせよ、初めて普通に食べられるカレーだったぞ」
比叡「ありがとうございます! これからも頑張りますね!」
提督「あぁ、この調子で頑張ってくれ。それと一つ聞きたいんだが、加賀を見なかったか?」
比叡「見てませんよ? 私は鶏肉を捌くのに厨房に籠ってましたから」
提督「そうか……見かけたらでいいから、俺の部屋に来るように言っといてくれ」
比叡「はい、分かりました!――ところで提督、“左腕”の調子はどうですか?」
提督「左腕? 特におかしい事はないが……急にどうした?」
比叡「いえ、普通ならいいんです」
提督「金剛といい、お前といい、今日はちょっと変だぞ? 料理に熱中するのは構わんが、ちゃんと休めよ?」
比叡「心配して下さりありがとうございます。でも、私は絶好調ですから」
提督「そうか、ならいい。じゃあまたな」
比叡「さっ、厨房で後始末しないと。気合い! 入れて! 磨り潰します!」
~続く~
1の嫁艦は加賀です、同士の皆様は見ない方が精神衛生上良いかもしれません
~~~~
提督「金剛、紅茶は非常に嬉しいんだが……右腕をさっきからずっと触ってるのをやめてくれ、書類が書けん」
金剛「テートクゥ、おかしな事を言わないで欲しいデース。私の物を触るのに許可なんかいるわけないデース」
提督「何時からお前の物になったんだよ、俺は」
金剛「“頭”以外は決まってマース。“右腕”は私のものネー」
提督「金剛、頭でも打ったのか? お前今日ちょっと変だぞ……」
金剛「私はどこもおかしくないネーむしろ清々しい気分デース」
提督「そうか、体調には気を付けろよ? じゃあもう下がれ、ついでに加賀を見かけたら来るように伝えてくれ」
金剛「……了解デース。見かけたら伝えマース」
金剛(見かけられたら……ね)
提督(結局来なかったな加賀のやつ……)
比叡「あっ提督。今度こそ美味しいカレーが出来たんです! 食べてみてください!」
提督「比叡のカレー……?」
提督(色は普通だし、匂いも普通だ。これなら大丈夫かもしれんな)
提督「一口もらう――ん? 味は普通なんだが、何の肉入れたんだ?」
比叡「鶏肉ですよ、焼いて入れました」
提督(鶏……? とてもそうは思えないが……)
提督「まぁ何にせよ、初めて普通に食べられるカレーだったぞ」
比叡「ありがとうございます! これからも頑張りますね!」
提督「あぁ、この調子で頑張ってくれ。それと一つ聞きたいんだが、加賀を見なかったか?」
比叡「見てませんよ? 私は鶏肉を捌くのに厨房に籠ってましたから」
提督「そうか……見かけたらでいいから、俺の部屋に来るように言っといてくれ」
比叡「はい、分かりました!――ところで提督、“左腕”の調子はどうですか?」
提督「左腕? 特におかしい事はないが……急にどうした?」
比叡「いえ、普通ならいいんです」
提督「金剛といい、お前といい、今日はちょっと変だぞ? 料理に熱中するのは構わんが、ちゃんと休めよ?」
比叡「心配して下さりありがとうございます。でも、私は絶好調ですから」
提督「そうか、ならいい。じゃあまたな」
比叡「さっ、厨房で後始末しないと。気合い! 入れて! 磨り潰します!」
~続く~
536: 2014/05/24(土) 22:44:25.41 ID:if+48YxAO
提督(ん? 部屋に灯りが……)
榛名「あっお帰りなさいませ」
提督「榛名か、俺の部屋で何してんだ?」
榛名「お掃除ですよ。一日しないだけでも埃は溜まっていきますから」
提督「わざわざ悪いな。掃除まで手が回らないし、何時もは加賀がしてくれてたんだが……そうだ、加賀見なかったか?」
榛名「いえ、今日はお顔を拝見していませんが?」
提督「そうか……本当にアイツどうしたんだよ……」
榛名「――提督、お疲れじゃありませんか? 榛名がマッサージして差し上げます」
提督「いや、特に疲れては……」
榛名「遠慮なさらず、そこに腰掛けて下さい」
提督「あ、あぁ、すまん……」
榛名「“右足”の調子はどうですか? 歩いた時に膝が痛んだりしませんか?」
提督「そんな歳でも無いし、至って健康だよ」
榛名「そうですか……良かったです」
提督「――ん、足が軽くなった気がする。ありがとう、榛名」
榛名「いえ、当然のことをしたまでですから。それでは榛名はコレで失礼します」
提督「あぁ、掃除も助かったよ。それと頼みがあるんだが、加賀を見かけたら俺に伝えてくれ、姿を一切見ないってのはかなり心配なんでな……」
榛名「……はい、承りました」
榛名(大丈夫です提督。すぐに、そんな心配は無くなります。写真から髪の毛一本に至るまで、思い出せそうな痕跡は全て消去しましたから)
榛名「――コレで、榛名の“右足”は大丈夫です」
~続く~
榛名「あっお帰りなさいませ」
提督「榛名か、俺の部屋で何してんだ?」
榛名「お掃除ですよ。一日しないだけでも埃は溜まっていきますから」
提督「わざわざ悪いな。掃除まで手が回らないし、何時もは加賀がしてくれてたんだが……そうだ、加賀見なかったか?」
榛名「いえ、今日はお顔を拝見していませんが?」
提督「そうか……本当にアイツどうしたんだよ……」
榛名「――提督、お疲れじゃありませんか? 榛名がマッサージして差し上げます」
提督「いや、特に疲れては……」
榛名「遠慮なさらず、そこに腰掛けて下さい」
提督「あ、あぁ、すまん……」
榛名「“右足”の調子はどうですか? 歩いた時に膝が痛んだりしませんか?」
提督「そんな歳でも無いし、至って健康だよ」
榛名「そうですか……良かったです」
提督「――ん、足が軽くなった気がする。ありがとう、榛名」
榛名「いえ、当然のことをしたまでですから。それでは榛名はコレで失礼します」
提督「あぁ、掃除も助かったよ。それと頼みがあるんだが、加賀を見かけたら俺に伝えてくれ、姿を一切見ないってのはかなり心配なんでな……」
榛名「……はい、承りました」
榛名(大丈夫です提督。すぐに、そんな心配は無くなります。写真から髪の毛一本に至るまで、思い出せそうな痕跡は全て消去しましたから)
榛名「――コレで、榛名の“右足”は大丈夫です」
~続く~
542: 2014/05/24(土) 23:12:22.88 ID:if+48YxAO
――――提督、仮眠中。
提督(……ん? 何かを巻き取る音が……)
霧島「あっ、起こしてしまいましたか?」
提督「霧、島……? 何してんだ……?」
霧島「寸法を測っていました。新しいマイクを作るのに必要でしたので」
提督「マイク? 何で、俺の足の寸法測る必要があるんだよ……」
霧島「何でって、提督の左足が新しいマイクだからですよ?」
提督(足が……マイク……?――――っ!?)
提督「おい、霧島。“胴体”は誰のものだ?」
霧島「四人で共有します」
提督「……マジかよ」
提督(金剛は“右腕”。比叡は“左腕”。榛名は“右足”。霧島は“左足”。――コイツ等、俺を分配する気か!?)
霧島「お姉様方、提督がお目覚めになりましたよ」
金剛「待ちかねたデース」
比叡「後始末も無事に終わりました!」
榛名「鎮守府から痕跡も全て消せました」
霧島「私の計算通りですね。後は――」
四人『提督を分けるだけ』
提督(ちっ! ここまで狂ってることに今まで気付けなかったなんて……)
提督「加賀! 何処だ加賀! お願いだから今すぐ来てくれ!」
金剛「? 何で加賀の名前を叫んでるネー?」
比叡「おかしな提督です」
提督「どういうことだ? お前等加賀に何をした!」
榛名「大丈夫ですよ提督。悔しいですが今までの活躍を考慮して、加賀さんには最後に提督へ一度だけ愛情を示す機会を与えてあげましたから」
霧島「きっと、彼女も本望だと思います」
提督「まさか、そんな……加賀が……? 嘘だ!」
金剛「嘘なんかじゃないネー。加賀だって明石特製の睡眠薬を過剰に摂取したら、耐えられずに眠ったデース」
比叡「後はどうなったか、提督も良くご存知のはずですよ?」
提督「俺、が……?」
比叡「――――美味しかったですか? “加賀さん”は」
~続く~
提督(……ん? 何かを巻き取る音が……)
霧島「あっ、起こしてしまいましたか?」
提督「霧、島……? 何してんだ……?」
霧島「寸法を測っていました。新しいマイクを作るのに必要でしたので」
提督「マイク? 何で、俺の足の寸法測る必要があるんだよ……」
霧島「何でって、提督の左足が新しいマイクだからですよ?」
提督(足が……マイク……?――――っ!?)
提督「おい、霧島。“胴体”は誰のものだ?」
霧島「四人で共有します」
提督「……マジかよ」
提督(金剛は“右腕”。比叡は“左腕”。榛名は“右足”。霧島は“左足”。――コイツ等、俺を分配する気か!?)
霧島「お姉様方、提督がお目覚めになりましたよ」
金剛「待ちかねたデース」
比叡「後始末も無事に終わりました!」
榛名「鎮守府から痕跡も全て消せました」
霧島「私の計算通りですね。後は――」
四人『提督を分けるだけ』
提督(ちっ! ここまで狂ってることに今まで気付けなかったなんて……)
提督「加賀! 何処だ加賀! お願いだから今すぐ来てくれ!」
金剛「? 何で加賀の名前を叫んでるネー?」
比叡「おかしな提督です」
提督「どういうことだ? お前等加賀に何をした!」
榛名「大丈夫ですよ提督。悔しいですが今までの活躍を考慮して、加賀さんには最後に提督へ一度だけ愛情を示す機会を与えてあげましたから」
霧島「きっと、彼女も本望だと思います」
提督「まさか、そんな……加賀が……? 嘘だ!」
金剛「嘘なんかじゃないネー。加賀だって明石特製の睡眠薬を過剰に摂取したら、耐えられずに眠ったデース」
比叡「後はどうなったか、提督も良くご存知のはずですよ?」
提督「俺、が……?」
比叡「――――美味しかったですか? “加賀さん”は」
~続く~
545: 2014/05/24(土) 23:43:08.55 ID:if+48YxAO
提督(くった? おれが? カガを?)
提督「――うっ!? うぐっ、おえぇぇぇっ! げほっがはっ!」
比叡「せっかく私が作ったのに、吐くなんて酷いです」
榛名「最後に美味しく食べられるという愛情を、無下にしてはかわいそうですよ?」
提督「かが、すまん……かが……げほっ!」
金剛「テートクがしんどそうネー。じゃあそろそろ――解体、始めましょうか」
提督(あぁ……もういいや……自分の部下を食べたような提督……生きてる価値なんて、無い……)
金剛「じゃあ同時に皆やるネー」
比叡「気合い! 入れて! やります!」
榛名「はい、榛名は準備万端です」
霧島「いつでも準備、出来ています」
金剛「それじゃあいくヨー?」
四人『せーのっ!』
提督(結局、何にも出来ずに終わり――ん?)
提督「いってぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
金剛「へーほふ、ほっほはへふはひへ」(訳:テートク、ちょっと汗臭いネ)
比叡「ほひひふははひへふへ」(訳:美味しくはないですね)
榛名「ふへへは……」(訳:脛毛が……)
霧島「ひひひふひふへふへ、はふはへひほふ」(訳:良い筋肉ですね、流石提督)
提督「噛むのを今すぐやめろ! そんでどういうことか説明しやがれ!」
?「それは、私の口からご説明します」
~続く~
――――
十分、ヤンデレ味わえてもらえましたよね……?
納得いかないかもしれませんが……コレで勘弁して下さい!最後まで貫いたら夢オチか、途中でドッキリにする予定でした!
次で一応今回の話は終わりです
提督「――うっ!? うぐっ、おえぇぇぇっ! げほっがはっ!」
比叡「せっかく私が作ったのに、吐くなんて酷いです」
榛名「最後に美味しく食べられるという愛情を、無下にしてはかわいそうですよ?」
提督「かが、すまん……かが……げほっ!」
金剛「テートクがしんどそうネー。じゃあそろそろ――解体、始めましょうか」
提督(あぁ……もういいや……自分の部下を食べたような提督……生きてる価値なんて、無い……)
金剛「じゃあ同時に皆やるネー」
比叡「気合い! 入れて! やります!」
榛名「はい、榛名は準備万端です」
霧島「いつでも準備、出来ています」
金剛「それじゃあいくヨー?」
四人『せーのっ!』
提督(結局、何にも出来ずに終わり――ん?)
提督「いってぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
金剛「へーほふ、ほっほはへふはひへ」(訳:テートク、ちょっと汗臭いネ)
比叡「ほひひふははひへふへ」(訳:美味しくはないですね)
榛名「ふへへは……」(訳:脛毛が……)
霧島「ひひひふひふへふへ、はふはへひほふ」(訳:良い筋肉ですね、流石提督)
提督「噛むのを今すぐやめろ! そんでどういうことか説明しやがれ!」
?「それは、私の口からご説明します」
~続く~
――――
十分、ヤンデレ味わえてもらえましたよね……?
納得いかないかもしれませんが……コレで勘弁して下さい!最後まで貫いたら夢オチか、途中でドッキリにする予定でした!
次で一応今回の話は終わりです
549: 2014/05/25(日) 00:07:32.46 ID:/USNuKVAO
提督「俺に危機感を持たせる為?」
加賀「はい、百数十名から好意を寄せられているというのに、提督は呑気過ぎます」
金剛「だから加賀に頼まれて協力したネー」
比叡「かなり心苦しかったですが……」
榛名「脛毛が口に……」
霧島「流石にマイクは無理があるので、バレるのではないかと冷や冷やしました」
提督「真に迫りすぎだ、マジで殺されるかと思ったぞ」
加賀「そうでもしないと、危機感なんて持たないでしょう?」
提督「言いたいことは分かるが、嘘だったとはいえ加賀の肉を喰わされるとか、今思い出すだけでも気持ち悪くて吐きそうだ……」
加賀「演出は任せましたから、流石に私を食べさせるなんて演出をするとは思いませんでしたが……」
金剛「ちょっとやりすぎたかもしれないネー……じゃあそろそろネタばらしもしたし、私達は退散しマース」
比叡「厨房が悲惨な状況なので、後片付けの続きしないと……」
榛名「榛名は口を濯ぎたいです」
霧島「私はマイクのチェックがありますので」
提督「あぁ、部屋は片付けとくから行っていいぞ」
金剛「――あっそうだ、テートクゥ」
提督「何だ? まだ何か用か?」
金剛「“パーツ”なんかじゃ私達は満足できないから、安心して下サーイ」
提督「……は?」
金剛「それと加賀ーいつかは絶対に正々堂々負かすからネー?」
加賀「提督は“指一本”渡しません」
金剛「貰うときは全部もらいマース」
比叡「私だって負けません!」
榛名「はい、榛名は“パーツ”でも大丈夫です」
霧島「“骨”なんかマイクに良さそうですね」
提督(――夢なら、覚めてくれ……)
~終~
加賀「はい、百数十名から好意を寄せられているというのに、提督は呑気過ぎます」
金剛「だから加賀に頼まれて協力したネー」
比叡「かなり心苦しかったですが……」
榛名「脛毛が口に……」
霧島「流石にマイクは無理があるので、バレるのではないかと冷や冷やしました」
提督「真に迫りすぎだ、マジで殺されるかと思ったぞ」
加賀「そうでもしないと、危機感なんて持たないでしょう?」
提督「言いたいことは分かるが、嘘だったとはいえ加賀の肉を喰わされるとか、今思い出すだけでも気持ち悪くて吐きそうだ……」
加賀「演出は任せましたから、流石に私を食べさせるなんて演出をするとは思いませんでしたが……」
金剛「ちょっとやりすぎたかもしれないネー……じゃあそろそろネタばらしもしたし、私達は退散しマース」
比叡「厨房が悲惨な状況なので、後片付けの続きしないと……」
榛名「榛名は口を濯ぎたいです」
霧島「私はマイクのチェックがありますので」
提督「あぁ、部屋は片付けとくから行っていいぞ」
金剛「――あっそうだ、テートクゥ」
提督「何だ? まだ何か用か?」
金剛「“パーツ”なんかじゃ私達は満足できないから、安心して下サーイ」
提督「……は?」
金剛「それと加賀ーいつかは絶対に正々堂々負かすからネー?」
加賀「提督は“指一本”渡しません」
金剛「貰うときは全部もらいマース」
比叡「私だって負けません!」
榛名「はい、榛名は“パーツ”でも大丈夫です」
霧島「“骨”なんかマイクに良さそうですね」
提督(――夢なら、覚めてくれ……)
~終~
550: 2014/05/25(日) 00:18:31.03 ID:/USNuKVAO
加賀さんカレー“は”、ドッキリでした
この後金剛達の自制心が切れたら、今度こそ――
夢オチではなく、ドッキリとは言いましたが、全部が本心ではないとは言ってません
賛否ありますでしょうが、何卒ご容赦下さい
この後金剛達の自制心が切れたら、今度こそ――
夢オチではなく、ドッキリとは言いましたが、全部が本心ではないとは言ってません
賛否ありますでしょうが、何卒ご容赦下さい
555: 2014/05/25(日) 01:41:39.67 ID:/USNuKVAO
若葉「若葉だ、落葉ではない」
雷「ちょっと若葉、自己紹介マネしないでよ!」
若葉「自己紹介が短すぎると言われた」
雷「だからって別に私のをマネしなくてもいいでしょ!」
若葉「突っ込まれるというのは、痛かったり会話が弾んだりするのだな」
雷「ちょっと! 人の話聞いてる!?」
若葉「あぁ、しっかりと聞いている」
雷「それならいいんだけど……」
若葉「若葉だ、双葉ではない」
雷「全然聞いてないじゃない!」
若葉「双葉では不満か?」
雷「マネをしないでって言ってるのよ!」
若葉「若葉をかみなりとは間違えないぞ?」
雷「昔の恨みなの? 衝突したのは悪かったけど、そんなのを気にするタイプだった?」
若葉「いや、全く過去の事とは関係無い」
雷「じゃあ何でマネするの?」
若葉「容姿が似ているから、何となく似せてみようかと」
雷「若葉は個性出したいの? 私に間違えられたいの?」
若葉「自己紹介を長くしたい」
雷「じゃあ型名言うとか、型番言うとか、色々あるじゃない」
若葉「若葉は、若葉だ」
雷「本当に長くする気、ある?」
若葉「ある」
雷「なら初春型三番艦って言えば、それで解決するじゃない」
若葉「個性がない」
雷「若葉はもう十分個性的だから、妥協してくれない?」
若葉「……分かった、そこまで言うなら従おう」
雷「じゃあ自己紹介してみて」
若葉「初春型三番艦、若葉だ。雷ではない、そこのところよろしく頼む」
雷「さっきの会話は何だったのよー!」
若葉「参考にした」
大鳳(……漫才?)
雷「ちょっと若葉、自己紹介マネしないでよ!」
若葉「自己紹介が短すぎると言われた」
雷「だからって別に私のをマネしなくてもいいでしょ!」
若葉「突っ込まれるというのは、痛かったり会話が弾んだりするのだな」
雷「ちょっと! 人の話聞いてる!?」
若葉「あぁ、しっかりと聞いている」
雷「それならいいんだけど……」
若葉「若葉だ、双葉ではない」
雷「全然聞いてないじゃない!」
若葉「双葉では不満か?」
雷「マネをしないでって言ってるのよ!」
若葉「若葉をかみなりとは間違えないぞ?」
雷「昔の恨みなの? 衝突したのは悪かったけど、そんなのを気にするタイプだった?」
若葉「いや、全く過去の事とは関係無い」
雷「じゃあ何でマネするの?」
若葉「容姿が似ているから、何となく似せてみようかと」
雷「若葉は個性出したいの? 私に間違えられたいの?」
若葉「自己紹介を長くしたい」
雷「じゃあ型名言うとか、型番言うとか、色々あるじゃない」
若葉「若葉は、若葉だ」
雷「本当に長くする気、ある?」
若葉「ある」
雷「なら初春型三番艦って言えば、それで解決するじゃない」
若葉「個性がない」
雷「若葉はもう十分個性的だから、妥協してくれない?」
若葉「……分かった、そこまで言うなら従おう」
雷「じゃあ自己紹介してみて」
若葉「初春型三番艦、若葉だ。雷ではない、そこのところよろしく頼む」
雷「さっきの会話は何だったのよー!」
若葉「参考にした」
大鳳(……漫才?)
560: 2014/05/25(日) 02:02:44.36 ID:/USNuKVAO
~次回~
・ドイツとロシア
・個性薄い(自称)艦娘の会
・首チョンパの恐怖
の、三本でお送りします
・ドイツとロシア
・個性薄い(自称)艦娘の会
・首チョンパの恐怖
の、三本でお送りします
568: 2014/05/25(日) 13:37:56.10 ID:/USNuKVAO
大鳳「二人共、何食べてるの?」
響「パンだよ」
伊8「はっちゃんが焼きました」
大鳳「一つもらっていい?」
伊8「どうぞ、いっぱいありますから」
大鳳(何か私の知ってるパンとは少し違うわね……それに、少し重いわ)
大鳳「いただきます――うん、美味しいわね。ちょっと変わった味がするけど、コレはコレでありだわ」
響「それじゃあ飲み物は――」
ヴェールヌイ「ロシアンティーなんてどうだい?」
大鳳「えぇ、頂くわ」
伊8「大鳳さん、驚かないんだね」
大鳳「慣れって大事よ、ハチ」
ヴェールヌイ「ジャムは好きに使ってくれていいよ」
大鳳「じゃあ入れてみようかしら――うん、良い香りね。味もすっきりしてて美味しいわ」
ヴェールヌイ「スパシーバ。そう言ってもらえると嬉しいよ」
伊8「はっちゃんは舐めながら飲みます」
大鳳「そういう飲み方もあるの?」
ヴェールヌイ「うん、ジャムを舐めながら飲むのもありだよ」
大鳳(今度ご馳走になる時はそうしてみようかな)
伊8「……ヒック」
大鳳「――ハチ? どうかした?」
伊8「……はっちゃん、沈みます!」
大鳳(テーブルに頭を打ち付けた!?)
ヴェールヌイ「……? あっ、ハチに渡したの、隼鷹達に頼まれたウォッカ入りのジャムだ」
大鳳「ハチ!? 大丈夫!? ハチ!」
伊8「お空がぐるぐる回ってるし、大鳳さんは三人居るし、何だか良い気分です」
響「じゃあ私は今から暁達と遠征だから、大鳳、ハチをよろしく頼む」
大鳳「五十鈴のところに連れて行けばいいの? それとも明石さん!?」
伊8「うっ……揺らされたらお口からフォイヤーしそう……」
大鳳「お願いだから耐えて、誰か! ハチを運ぶの手伝ってー!」
伊8「アハト、いえ、五秒も耐えられません……」
大鳳「お願いだから背中で吐かない――きゃあぁぁぁぁっ!?」
――――酔った艦娘を無理に動かしてはいけません。明石さんに特製の薬をもらって飲ませてあげましょう。
瑞鳳「アレ? 何時もと服が違わない?」
大鳳「……気分転換よ」
響「パンだよ」
伊8「はっちゃんが焼きました」
大鳳「一つもらっていい?」
伊8「どうぞ、いっぱいありますから」
大鳳(何か私の知ってるパンとは少し違うわね……それに、少し重いわ)
大鳳「いただきます――うん、美味しいわね。ちょっと変わった味がするけど、コレはコレでありだわ」
響「それじゃあ飲み物は――」
ヴェールヌイ「ロシアンティーなんてどうだい?」
大鳳「えぇ、頂くわ」
伊8「大鳳さん、驚かないんだね」
大鳳「慣れって大事よ、ハチ」
ヴェールヌイ「ジャムは好きに使ってくれていいよ」
大鳳「じゃあ入れてみようかしら――うん、良い香りね。味もすっきりしてて美味しいわ」
ヴェールヌイ「スパシーバ。そう言ってもらえると嬉しいよ」
伊8「はっちゃんは舐めながら飲みます」
大鳳「そういう飲み方もあるの?」
ヴェールヌイ「うん、ジャムを舐めながら飲むのもありだよ」
大鳳(今度ご馳走になる時はそうしてみようかな)
伊8「……ヒック」
大鳳「――ハチ? どうかした?」
伊8「……はっちゃん、沈みます!」
大鳳(テーブルに頭を打ち付けた!?)
ヴェールヌイ「……? あっ、ハチに渡したの、隼鷹達に頼まれたウォッカ入りのジャムだ」
大鳳「ハチ!? 大丈夫!? ハチ!」
伊8「お空がぐるぐる回ってるし、大鳳さんは三人居るし、何だか良い気分です」
響「じゃあ私は今から暁達と遠征だから、大鳳、ハチをよろしく頼む」
大鳳「五十鈴のところに連れて行けばいいの? それとも明石さん!?」
伊8「うっ……揺らされたらお口からフォイヤーしそう……」
大鳳「お願いだから耐えて、誰か! ハチを運ぶの手伝ってー!」
伊8「アハト、いえ、五秒も耐えられません……」
大鳳「お願いだから背中で吐かない――きゃあぁぁぁぁっ!?」
――――酔った艦娘を無理に動かしてはいけません。明石さんに特製の薬をもらって飲ませてあげましょう。
瑞鳳「アレ? 何時もと服が違わない?」
大鳳「……気分転換よ」
571: 2014/05/25(日) 16:34:06.74 ID:/USNuKVAO
吹雪「ここに、第三十八回個性薄い艦娘の会を開きます!」
朧「まだ一度も名前呼ばれてない……多分」
三日月「姉妹艦の皆が個性的過ぎて、私だけ浮いてしまってます」
伊168「ゴーヤばっかりネタにされてて、最近影が薄くなった気がするの」
祥鳳「妹が人気で……服の面積も武蔵さんが……」
吹雪「皆、諦めちゃダメ! 諦めなければきっと今に人気が出るんだから!」
朧「吹雪に言われても……」
三日月「わた吹雪さん」
伊168「主人公カッコカリ」
祥鳳「パンチラ……」
吹雪「私自演なんてしてないし、ラブロマンスの主人公だし、パンチラはローアングルじゃないとしないもん!」
朧「蟹チラって需用あるかな……?」
三日月「私の名前の形のアクセサリーを睦月と如月以外皆付けてるし、いっそ全員からむしり取ればオンリーワン?」
伊168「語尾を付ければいいのかな? イムヤむや! とか?」
祥鳳「更に面積を減らせば……いえ、スカートをもっと短く……」
吹雪「み、皆……?」
朧「たらば蟹がいいかな……それともズワイガニが……」
三日月「いっそ暦ではなく全員月齢に改名を……」
伊168「わお、の方がいいかしら?」
祥鳳「でもあまり慎みが無いと、殿方に好かれない可能性も……」
吹雪(いけない、皆がどんどん危ない方向に……)
吹雪「皆! 目を覚まして! 自分を見失ったらダメ!」
朧「見失ってないよ……多分」
三日月「私も至って正常です」
伊168「見失ってるのは吹雪の方じゃない?」
吹雪「私が?」
祥鳳「だって――お姫様抱っこ、してもらったのでしょう?」
朧「個性薄い艦娘の会の主催者がそんなんじゃ、意味ない」
三日月「いっそ本当に個性を薄くしてみてはどうでしょう?」
伊168「とりあえず、パンチラは禁止ね」
吹雪「いや、ちょっと待って、皆落ち着いて――いやあぁぁぁぁっ!?」
――――皆個性的です。こんな会は最初から必要無かったのです。吹雪がその後、同型艦に間違われる事件が多発したのは、また別のお話。
吹雪「私は白雪でも初雪でも磯波でも深雪でも叢雲でもなくてふ・ぶ・き、です!」
朧「まだ一度も名前呼ばれてない……多分」
三日月「姉妹艦の皆が個性的過ぎて、私だけ浮いてしまってます」
伊168「ゴーヤばっかりネタにされてて、最近影が薄くなった気がするの」
祥鳳「妹が人気で……服の面積も武蔵さんが……」
吹雪「皆、諦めちゃダメ! 諦めなければきっと今に人気が出るんだから!」
朧「吹雪に言われても……」
三日月「わた吹雪さん」
伊168「主人公カッコカリ」
祥鳳「パンチラ……」
吹雪「私自演なんてしてないし、ラブロマンスの主人公だし、パンチラはローアングルじゃないとしないもん!」
朧「蟹チラって需用あるかな……?」
三日月「私の名前の形のアクセサリーを睦月と如月以外皆付けてるし、いっそ全員からむしり取ればオンリーワン?」
伊168「語尾を付ければいいのかな? イムヤむや! とか?」
祥鳳「更に面積を減らせば……いえ、スカートをもっと短く……」
吹雪「み、皆……?」
朧「たらば蟹がいいかな……それともズワイガニが……」
三日月「いっそ暦ではなく全員月齢に改名を……」
伊168「わお、の方がいいかしら?」
祥鳳「でもあまり慎みが無いと、殿方に好かれない可能性も……」
吹雪(いけない、皆がどんどん危ない方向に……)
吹雪「皆! 目を覚まして! 自分を見失ったらダメ!」
朧「見失ってないよ……多分」
三日月「私も至って正常です」
伊168「見失ってるのは吹雪の方じゃない?」
吹雪「私が?」
祥鳳「だって――お姫様抱っこ、してもらったのでしょう?」
朧「個性薄い艦娘の会の主催者がそんなんじゃ、意味ない」
三日月「いっそ本当に個性を薄くしてみてはどうでしょう?」
伊168「とりあえず、パンチラは禁止ね」
吹雪「いや、ちょっと待って、皆落ち着いて――いやあぁぁぁぁっ!?」
――――皆個性的です。こんな会は最初から必要無かったのです。吹雪がその後、同型艦に間違われる事件が多発したのは、また別のお話。
吹雪「私は白雪でも初雪でも磯波でも深雪でも叢雲でもなくてふ・ぶ・き、です!」
575: 2014/05/25(日) 19:57:29.87 ID:/USNuKVAO
また分割です
~~~~
――――お昼時の廊下。
大鳳「あら? 初風、髪にゴミが――」
初風「首っ!? 首がどうかしたの!? 妙高姉さんが近くに居るの!?」
大鳳「いえ、あの、髪にゴミが……」
初風「……ゴミ? あぁ、そう、ありが――」
妙高「私がどうかしましたか?」
初風「ひっ!?」
妙高「そんなに怖がらないで初風、もうぶつかったりしないから……」
大鳳(プルプル震えてる、可愛いわね……)
初風「ど、どうして妙高姉さんがここに……?」
妙高「一緒にお昼を食べましょうって、約束していたでしょう?」
初風「え?――あっ! け、決して忘れてた訳じゃないのよ妙高姉さん!」
妙高「大丈夫、大丈夫だから落ち着いて、ね?」
大鳳(無言で首を縦に振り続けてるけど大丈夫なのかしら……)
妙高「それじゃあ一緒に食べましょうか、大鳳さんもご一緒にどうですか?」
大鳳「えぇ、ご一緒します」
~続く~
~~~~
――――お昼時の廊下。
大鳳「あら? 初風、髪にゴミが――」
初風「首っ!? 首がどうかしたの!? 妙高姉さんが近くに居るの!?」
大鳳「いえ、あの、髪にゴミが……」
初風「……ゴミ? あぁ、そう、ありが――」
妙高「私がどうかしましたか?」
初風「ひっ!?」
妙高「そんなに怖がらないで初風、もうぶつかったりしないから……」
大鳳(プルプル震えてる、可愛いわね……)
初風「ど、どうして妙高姉さんがここに……?」
妙高「一緒にお昼を食べましょうって、約束していたでしょう?」
初風「え?――あっ! け、決して忘れてた訳じゃないのよ妙高姉さん!」
妙高「大丈夫、大丈夫だから落ち着いて、ね?」
大鳳(無言で首を縦に振り続けてるけど大丈夫なのかしら……)
妙高「それじゃあ一緒に食べましょうか、大鳳さんもご一緒にどうですか?」
大鳳「えぇ、ご一緒します」
~続く~
576: 2014/05/25(日) 19:58:17.73 ID:/USNuKVAO
初風「鯖の味噌煮定食美味しいですね、妙高姉さん」
妙高「そうね、とっても美味しいわ」
大鳳(こうしてると仲良さそうなんだけど、やっぱり過去のトラウマって強烈なものなのね……)
妙高「……あら? 初風、そのキュウリの漬け物食べないの?」
初風「あの、キュウリだけはどうも苦手で……」
妙高「好き嫌いはダメよ?」
初風「キュウリだけは――」
妙高「ダメよ?」
初風「あの――」
妙高「ダ・メ」
初風「……はい」
大鳳(プレッシャーが凄いわね……私も妙高の前では食事を残さないようにしないと)
初風「うぅ……」
妙高「ちゃんと食べたわね、偉いわ初風」
初風「ありがとうございます、妙高姉さん」
大鳳「初風、私のも食べる?」
初風「えっ!?」
大鳳「ふふ、冗談よ、安心して」
初風「質が悪い冗談はやめて下さい」
妙高「あまり初風をからかってはダメですよ? とても良い子なんですから」
大鳳「えぇ、やり過ぎないように気を付けるわね」
初風「最初からからかわないで!」
――――妙高と初風、過去のトラウマは抱えつつ、二人の関係は概ね良好です。
妙高「初風、首筋に虫が」
初風「首っ!? ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
――――……良好です!
妙高「そうね、とっても美味しいわ」
大鳳(こうしてると仲良さそうなんだけど、やっぱり過去のトラウマって強烈なものなのね……)
妙高「……あら? 初風、そのキュウリの漬け物食べないの?」
初風「あの、キュウリだけはどうも苦手で……」
妙高「好き嫌いはダメよ?」
初風「キュウリだけは――」
妙高「ダメよ?」
初風「あの――」
妙高「ダ・メ」
初風「……はい」
大鳳(プレッシャーが凄いわね……私も妙高の前では食事を残さないようにしないと)
初風「うぅ……」
妙高「ちゃんと食べたわね、偉いわ初風」
初風「ありがとうございます、妙高姉さん」
大鳳「初風、私のも食べる?」
初風「えっ!?」
大鳳「ふふ、冗談よ、安心して」
初風「質が悪い冗談はやめて下さい」
妙高「あまり初風をからかってはダメですよ? とても良い子なんですから」
大鳳「えぇ、やり過ぎないように気を付けるわね」
初風「最初からからかわないで!」
――――妙高と初風、過去のトラウマは抱えつつ、二人の関係は概ね良好です。
妙高「初風、首筋に虫が」
初風「首っ!? ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
――――……良好です!
583: 2014/05/25(日) 20:19:59.26 ID:/USNuKVAO
~次回~
・父と娘
・方言娘
・ドジっ娘、鎮守府を歩く
・狼の首輪
の、四本でお送りします
書いたら出てくれ浦風…
・父と娘
・方言娘
・ドジっ娘、鎮守府を歩く
・狼の首輪
の、四本でお送りします
書いたら出てくれ浦風…
585: 2014/05/25(日) 22:26:33.18 ID:/USNuKVAO
電「司令官、肩をお揉みするのです!」
提督(そんなに凝ってはないんだが……まぁ、いいか)
提督「頼む」
電「頑張るのです!」
提督「加賀、ついでに休憩するからお茶くれ」
加賀「はい、電のも用意しておきますね」
電「ありがとうなのです。では、いくのです!」
提督「あんまり力まなくてもいいからぬぁっ!?」
電「よいしょ、よいしょ」
提督(予想以上にうまい……っていうかうますぎないか?)
提督「電、誰かに、教わっ、たのか?」
電「イクに教わったのです!」
提督(よりにもよってアイツか!)
電「司令官はここが凝りやすいと聞いたのです、えいっ!」
提督「いっ!?」
電「どうですか? 気持ち良いですか?」
提督「あ、あぁ、きもちいいゾ?」
提督(目の奥に痛みが突き抜けていった……声上げたら驚かせちまうし、堪えないと……)
電「良かったのです! もっと頑張るのです!」
提督「ア、アリガトウナ」
電「それじゃあ次はここをほぐすのです」
提督「っ!? くっ!? いぃっ!?」
加賀(提督の百面相、面白いわ……たまに電を呼んで肩を揉んでもらうようにしましょう)
電「ちょっと失礼するのです」
提督「あ、あまり無理はしなくていいからな……」
電「大丈夫なのです、えいっ」
提督「いぃっ!?」
提督(ひょっとしてコレ、まだまだ続くのか……?)
電「後ろからだとなかなか手が届かないのです……」
加賀(自然に後ろから椅子を挟んで抱き着く形に……他意は無さそうですし、大目に見ましょう)
電「次は腕なのです!」
提督「そうか……もう気の済むまでやってくれ……」
電「はいなのです。精一杯最後まで頑張るのです!」
――――後日、肩の凝りやすい愛宕が電にマッサージを頼んで、鎮守府に轟くほどに絶叫したのは、また別のお話。
電「司令官、また肩を揉んであげるのです!」
提督(一週間置きか……身体の調子は確かに良いし、あの笑顔を見たら断れんな……)
提督「――頼む」
電「はいなのです!」
提督(そんなに凝ってはないんだが……まぁ、いいか)
提督「頼む」
電「頑張るのです!」
提督「加賀、ついでに休憩するからお茶くれ」
加賀「はい、電のも用意しておきますね」
電「ありがとうなのです。では、いくのです!」
提督「あんまり力まなくてもいいからぬぁっ!?」
電「よいしょ、よいしょ」
提督(予想以上にうまい……っていうかうますぎないか?)
提督「電、誰かに、教わっ、たのか?」
電「イクに教わったのです!」
提督(よりにもよってアイツか!)
電「司令官はここが凝りやすいと聞いたのです、えいっ!」
提督「いっ!?」
電「どうですか? 気持ち良いですか?」
提督「あ、あぁ、きもちいいゾ?」
提督(目の奥に痛みが突き抜けていった……声上げたら驚かせちまうし、堪えないと……)
電「良かったのです! もっと頑張るのです!」
提督「ア、アリガトウナ」
電「それじゃあ次はここをほぐすのです」
提督「っ!? くっ!? いぃっ!?」
加賀(提督の百面相、面白いわ……たまに電を呼んで肩を揉んでもらうようにしましょう)
電「ちょっと失礼するのです」
提督「あ、あまり無理はしなくていいからな……」
電「大丈夫なのです、えいっ」
提督「いぃっ!?」
提督(ひょっとしてコレ、まだまだ続くのか……?)
電「後ろからだとなかなか手が届かないのです……」
加賀(自然に後ろから椅子を挟んで抱き着く形に……他意は無さそうですし、大目に見ましょう)
電「次は腕なのです!」
提督「そうか……もう気の済むまでやってくれ……」
電「はいなのです。精一杯最後まで頑張るのです!」
――――後日、肩の凝りやすい愛宕が電にマッサージを頼んで、鎮守府に轟くほどに絶叫したのは、また別のお話。
電「司令官、また肩を揉んであげるのです!」
提督(一週間置きか……身体の調子は確かに良いし、あの笑顔を見たら断れんな……)
提督「――頼む」
電「はいなのです!」
596: 2014/05/26(月) 19:27:02.82 ID:sqvcV44AO
とりあえず、前半だけ出来ました
後半はもう少しお待ちください
~~~~
大鳳「んー良い風、こんな日は浜辺を少し散歩――?」
?「も……もう無理じゃ……ちぃとも動けん……」
大鳳(行き倒れ!? いえ、流れ着いたみたいだから……流れ倒れ?)
大鳳「ってそんなことはどうでもいいわ、大丈夫!?」
?「お腹……」
大鳳「お腹が痛いの?」
?「お腹……空いた……」
大鳳「間宮さーん!」
――――食堂。
?「いやーお腹空きすぎてもう一歩も動けんかったんじゃ。あんたぁ命の恩人じゃ」
大鳳「どうしてあんなところで倒れてたの? 見たところ、貴女も艦娘よね?」
大鳳(そういえば思わず連れてきちゃったけど、艦娘なら先に提督か加賀に相談した方が良かったかしら……)
浦風「おっとと、自己紹介が遅れてしもうた、うちは浦風じゃ。倒れてた原因はちぃとも分からん。気付いたら海の上におったんじゃ」
大鳳「海の上?」
浦風「そうじゃ。ふわふわーっと浮かぶような感じがして、気付いたら海の上で、遠くに見えとった艦影を追い掛けて、このちこぉまでは辿り着いたんじゃが……」
大鳳「お腹が空いて力尽きた、と」
浦風「いやー参った参った」
大鳳(嘘を付いているようには見えないけど……やっぱり提督達に相談しないといけないわね)
大鳳「浦風、ちょっとここの提督のところに案内するから、付いて来てもらえる?」
浦風「えぇよ。何処へなりと付いて行くけぇ案内してつかぁさい」
~続く~
後半はもう少しお待ちください
~~~~
大鳳「んー良い風、こんな日は浜辺を少し散歩――?」
?「も……もう無理じゃ……ちぃとも動けん……」
大鳳(行き倒れ!? いえ、流れ着いたみたいだから……流れ倒れ?)
大鳳「ってそんなことはどうでもいいわ、大丈夫!?」
?「お腹……」
大鳳「お腹が痛いの?」
?「お腹……空いた……」
大鳳「間宮さーん!」
――――食堂。
?「いやーお腹空きすぎてもう一歩も動けんかったんじゃ。あんたぁ命の恩人じゃ」
大鳳「どうしてあんなところで倒れてたの? 見たところ、貴女も艦娘よね?」
大鳳(そういえば思わず連れてきちゃったけど、艦娘なら先に提督か加賀に相談した方が良かったかしら……)
浦風「おっとと、自己紹介が遅れてしもうた、うちは浦風じゃ。倒れてた原因はちぃとも分からん。気付いたら海の上におったんじゃ」
大鳳「海の上?」
浦風「そうじゃ。ふわふわーっと浮かぶような感じがして、気付いたら海の上で、遠くに見えとった艦影を追い掛けて、このちこぉまでは辿り着いたんじゃが……」
大鳳「お腹が空いて力尽きた、と」
浦風「いやー参った参った」
大鳳(嘘を付いているようには見えないけど……やっぱり提督達に相談しないといけないわね)
大鳳「浦風、ちょっとここの提督のところに案内するから、付いて来てもらえる?」
浦風「えぇよ。何処へなりと付いて行くけぇ案内してつかぁさい」
~続く~
597: 2014/05/26(月) 21:07:20.57 ID:sqvcV44AO
提督「うちの艦娘を追い掛けて、ここまで来た?」
大鳳「はい、本人はそう言っています」
加賀「……提督」
提督「あぁ、多分長波とかと同じパターンだろ」
浦風「うちが何でこがぁなことになったんか分かるんか?」
提督「深海棲艦を倒すとな、たまに怨念が浄化されたかの如く艦娘が光の中から現れるんだ」
加賀「そのタイミングがかなりズレていたのでしょう。浦風が現れたことに気付かず、艦隊が帰投してしまったようですね」
浦風「運が悪かったっちゅうことか」
提督「そういうことだ。――で、これからどうするんだ?」
浦風「どうするって、ここに居ちゃぁいけんのか?」
提督「別にこちらとしては構わんが、出撃や遠征にはきっちり行ってもらうからな?」
浦風「そがぁなことゆわれのぉても分かっとる」
提督「そうか、じゃあ浦風、これからよろしく頼む」
浦風「うちに任しとき!」
大鳳「良かったわね、浦風」
浦風「命の恩人の大鳳さんの為にも頑張るんじゃ、うちの活躍を見よぉってつかあさい!」
大鳳「うわっとっと」
大鳳(私に笑顔で抱き着いて来てくれるなんて……この子と一緒なら、レ級だって一人で沈められそう)
加賀「大鳳、顔が弛みきっていますよ?」
提督(大鳳は浦風とセットが最適か、艦隊編成の参考にしよう)
大鳳「浦風、私の部屋で一緒に暮らしましょう」
浦風「うちは構わんよ」
加賀(可愛い妹が出来たような感覚なのでしょうね。アレなら特に浦風に危険が及ぶことはないでしょう)
――――浦風、成り行きで鎮守府に居着く。同室の大鳳の尽力もあり、馴染むのにそう時間がかかることはなかった。
長門「大鳳だけ駆逐艦娘と同室とはズルいではないか!」
大鳳「浦風に近付いたら――縫いぐるみ全部燃やすわよ?」
大鳳「はい、本人はそう言っています」
加賀「……提督」
提督「あぁ、多分長波とかと同じパターンだろ」
浦風「うちが何でこがぁなことになったんか分かるんか?」
提督「深海棲艦を倒すとな、たまに怨念が浄化されたかの如く艦娘が光の中から現れるんだ」
加賀「そのタイミングがかなりズレていたのでしょう。浦風が現れたことに気付かず、艦隊が帰投してしまったようですね」
浦風「運が悪かったっちゅうことか」
提督「そういうことだ。――で、これからどうするんだ?」
浦風「どうするって、ここに居ちゃぁいけんのか?」
提督「別にこちらとしては構わんが、出撃や遠征にはきっちり行ってもらうからな?」
浦風「そがぁなことゆわれのぉても分かっとる」
提督「そうか、じゃあ浦風、これからよろしく頼む」
浦風「うちに任しとき!」
大鳳「良かったわね、浦風」
浦風「命の恩人の大鳳さんの為にも頑張るんじゃ、うちの活躍を見よぉってつかあさい!」
大鳳「うわっとっと」
大鳳(私に笑顔で抱き着いて来てくれるなんて……この子と一緒なら、レ級だって一人で沈められそう)
加賀「大鳳、顔が弛みきっていますよ?」
提督(大鳳は浦風とセットが最適か、艦隊編成の参考にしよう)
大鳳「浦風、私の部屋で一緒に暮らしましょう」
浦風「うちは構わんよ」
加賀(可愛い妹が出来たような感覚なのでしょうね。アレなら特に浦風に危険が及ぶことはないでしょう)
――――浦風、成り行きで鎮守府に居着く。同室の大鳳の尽力もあり、馴染むのにそう時間がかかることはなかった。
長門「大鳳だけ駆逐艦娘と同室とはズルいではないか!」
大鳳「浦風に近付いたら――縫いぐるみ全部燃やすわよ?」
598: 2014/05/26(月) 21:40:27.12 ID:BOQWaI2Ao
ながもんwwwwwwwwwwww
599: 2014/05/26(月) 22:40:53.53 ID:bE1MN8i3o
浦風…くそぅ物欲センサーが反応してんのか
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