801: 2014/06/01(日) 15:37:00.95 ID:EGzsVykAO


前回はこちら

特殊な酒飲んでるので大半のキャラがぶっこわれてます

~~~~

古鷹「かぁこぉ? 加古はねぇ、もうちょおっと真面目にしてくれたらぁ、お姉ちゃん嬉しいなぁーって思うの」

加古「アタシらって、アタシらって頑張ってるもん! 人の顔見る度、説教……しなくたって……いいじゃんかぁ……」

鈴谷「あーっ! 古鷹が加古泣かせてるー! いーけないんだーいけないんだー!」

古鷹「加古は根は良い子なのよぉ、泣かせたら承知……しない……すぅ」

加古「説教やだよぉ……怒らないでよぉ……」

熊野「しゅじゅや、わらくしのちゅいらお酒をおいれどこへいくんですにょ!」

鈴谷「あはははは! 熊野全然呂律回ってないじゃん! 超面白ーい!」

最上「こら三隈! 衝突禁止だっていつもいつも言ってるだろ! 何べん言えば分かるのさ! 」

三隈「くまりん、こっ! くまりん、こっ! くまりん、こっ!」

最上「頭突きも禁止! くまりんこも禁止! 禁止禁止禁止ー!」

衣笠「だからね、私がその時撃った弾がね、敵の主力艦を撃ち抜いたの。どう、凄い? 凄いでしょ!?」

青葉「青葉なんかが新聞書いちゃっててごめんなさい分を弁えなくてごめんなさいお酒飲んでごめんなさい……」

衣笠「だから何が凄いかっていうとね、私の撃った弾がね、倒したの!」

愛宕「パンパカパーン! 暑いから脱ぎまーす!」

高雄「何時かは提督と二人綺麗な浜辺で二人寄り添い合いながら愛を語らう甘い一時を過ごしたいのよ摩耶分かるわよね摩耶聞いてるの摩耶」

摩耶「うっ……揺らさないでくれ……吐く……」

鳥海「私のデータ分析によると三秒後に寝ます、いち、に……すぅ……」

愛宕「パンパカパーン、解放されるのって良い気持ちねー」

利根「ちくまぁ、わがはいがおねえさんなのだぞ、わかっとるのか?」

筑摩「えぇ、姉さんは世界で一番可愛らしいです」

利根「わかっとるならだっこするのをやめんかちくま」

筑摩「嫌です、可愛いから離しません」

~続く~
艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 艦娘型録

802: 2014/06/01(日) 15:49:51.61 ID:EGzsVykAO
妙高「足柄、ケガはない? 無茶はダメよ? 悩みはない? 何でも私に相談するのよ? 初風を抱き締めると落ち着くから、貴女も抱き締めてみない?」

那智「妙高姉さん、私は那智だ。後、今抱いているのは信楽焼だ」

足柄「なちねぇちゃーん、おさけついでー」

那智「お前みたいな大きい幼児は面倒見切れん。さっさと潰れて寝ろ」

羽黒「那智姉さん、ぎゅー」

那智「羽黒、抱き着くのは構わないが、力が、絞まって――」

羽黒「んー、抱き着いたら暑いです、脱ぎます!」

那智「ふぅ……っておい、脱ぐな。何時もなら恥ずかしいといってそんなことはしないだろ」

羽黒「何だか今は恥ずかしくないもん!」

那智(明石と間宮に頼んで酔えるような酒を作ってもらったが、流石にここまで酷いと飲む気になれんな)

鈴谷「あはははは! 那智さんにダーイブ!」

那智「おっと、鈴谷、飛び掛かるのは危ないからよせ」

羽黒「ズルい、私も!」

那智「ぐっ!? こら、離せ二人共」

三隈「くまりん、こっ!」

那智「ごふっ!?」

足柄「なーちー」

妙高「羽黒も初風抱いてみない?」

那智(――二度と酒盛りにこの酒は使わん!)




――――はっきり意識を一人だけ保っていると、結構辛い。そんな酒盛りのお話。

提督「那智が寝込んだ?」

加賀「酒盛りで疲れたそうです」

提督(はしゃぐようなタイプではなかったはずだが、ハメを外しすぎたのかもしれんな……今日ぐらいは休ませてやろう)

803: 2014/06/01(日) 17:56:45.85 ID:EGzsVykAO
青葉「さて、今日も早速ネタを――おや?」

青葉(誰かの視線を感じますね、前みたいに嫌がられるようなネタを書いた覚えはありませんが……)

青葉「まっ、気にせず誰か掴まえて取材をしちゃいましょう」


――――食堂。

青葉「いやー今日も朝から良いネタが拾えました。お昼食べたら早速新聞にしちゃいましょう」

間宮「クリームシチューお待ち――」

?(今だ!)

間宮「きゃっ!?」

青葉「大丈――って熱っ!? 水! 水ー!」

?(よし、今のでしっかり青葉に白いネバネバした物がかかったイラストが描ける)



――――シャワー中の青葉。

青葉「頭からクリームシチュー浴びるなんてついてないですよー全く」

青葉(あの時何かが間宮さんの足下に転がって来た気もしましたが……多分、不慮の事故ですよね)

?(結構スタイルいいねぇ、取材で一日走り回ってるからスリムなのかも)



――――髪をドライヤーで乾かし中。

青葉(癖っ毛で時間かかるから、一日に二回もセットするのかなり面倒なんですよねー……)

?(意外に髪の手入れはしっかりしてるんだ。下ろすと雰囲気変わるし、コレはコレで絵になるねぇ)



――――私服着用中。

青葉(今日が出撃じゃなくて助かっちゃいました。昨日洗濯したばかりだから制服の替えがありませんし……)

?(Tシャツにデニムのショートパンツか。あんまり何時もと変わらない気もするけど、スケッチスケッチーっと)



――――青葉、気付いちゃいました。

?「よし、これぐらい描けば次の原稿には十分――」

青葉「なるほどなるほど。今日一日こうやってコソコソと無断で青葉のあんな姿やこんな姿を描いていたんですね」

?「うわっ!?」

青葉「誰かを被写体にするならちゃんと許可を取らないといけないのは知ってますよね? ねぇ、秋雲」

秋雲「あ、後からちゃんと話にいこうかと……」

青葉「――クリームシチュー、熱かったんですよ?」

秋雲「っ!?……バレてたの?」

青葉「カマかけちゃいました」

秋雲「悪い、用事を思い出した!」

青葉「逃がさないよ、しっかり今回の事は記事にするからね」

秋雲「今度何かやらかしたら同人誌書くの禁止って言われてんだよー! だから許してー!」

青葉「許さない。青葉の胸こんなにちっちゃくないよ」



――――ちゃんと許可は取りましょう。でないと青葉、皆の隠し事暴いちゃうよ!

805: 2014/06/01(日) 18:31:30.30 ID:EGzsVykAO
暁(今日こそ皆にお子様って言われない為に特製甘口カレーからステップアップするんだから!)

電「暁、頑張るのです」

雷「辛かったらいつでもやめていいのよ?」

響「カレーがダメならボルシチを食べればいいんだよ」

暁「いくわよ!」

暁(――うっ、やっぱり辛い……)

電「一口目から既に涙目なのです……」

雷「水をコップ一杯飲んだわね」

響「ピロシキも美味しいよ」

暁「全然、平気なんだから!」

暁(急いで食べればちょっとは辛さがマシに――ダメ、そんなの一人前のレディーじゃないわ!)

暁「一口一口、しっかりと……」

電「一口一口、悶えながら食べてるのです」

雷「レディーならあんな風に悶えたりしないと思うんだけど」

響「そういえば、牛乳を飲めば辛さが緩和されると聞いたことがある。隼鷹、その牛乳をくれないか?」

隼鷹「ん? カルーアミルク、いるかい?」

電「絶対飲ませちゃダメなのです!」

暁(そんなものに、頼らなくたって、食べられるんだから!)

暁「――完食、したわ」

電「おめでとうなのです」

雷「良く頑張ったわ」

響「ハラショー、その涙目からは並々ならぬ努力を感じる」

暁「一人前のレディーならこのぐらい当然よ! 中辛や辛口だってこの調子で制覇してみせるんだから!」



――――提督の夕食。

暁「司令官、特製甘口カレー以外も食べれるようになったわ!」

提督「そうか、頑張ったな暁」

暁「今司令官が食べてるカレーだって食べられるんだから!」

提督「あっ待てコレは――」

暁「……っ!? うぅーーーーーーー!!」

提督「言わんこっちゃない! ほら、牛乳飲め、ちょっとマシになるから!」

暁「んぐ……んぐ……ふぅ……じぇ、じぇんじぇんへいきなんだかりゃ!」

提督「無理すんな、黒カレーは結構辛いから」

暁「舌と唇、痛いよぉ……」

提督「ほれ、元気出せ、辛いのなんか食えなくても一人前のレディーにはなれるさ」

暁「子供扱いしないでよ、もう!」

提督「撫でなくていいのか?」

暁「い、一人前のレディーだって頭を撫でられるのは嬉しいわよ!」

提督「はいはい、そうかもな」



――――暁の一人前のレディーへの道は遠い。頑張れ暁! 負けるな暁! きっといつかはなれるかもしれない!

812: 2014/06/01(日) 18:48:07.17 ID:EGzsVykAO
~次回~

・鎮守府一斉清掃

・街のゴミ拾い

・でも、履きませんから!

の、三本でお送りします

前々から白雪は清掃ネタと考えてたので、二本清掃ネタ続くけど堪忍してつかぁさい…

816: 2014/06/01(日) 20:36:59.45 ID:EGzsVykAO
朝潮「司令官、鎮守府の一斉清掃をしましょう」

提督「急にどうした」

朝潮「掃除当番を決めて掃除は欠かさずしていますが、あまりに施設などが増えすぎて、細かいところまでは手が回っていません。ですから、思い立ったが吉日、今日やりましょう」

提督「やるのはいいが、今日ってのは急過ぎないか?」

朝潮「今日出来ることは今日のうちにやるべきです」

提督「……分かった、急ぎの指令も無いし、全員総出で大掃除するか」

朝潮「はい、許可を頂きありがとうございます」

提督「やるからには徹底してやるぞ、発案者のお前が陣頭指揮を取れ」

朝潮「了解しました!」




――――廊下の窓拭き。

提督「届くか?」

朝潮「はい、肩車して頂きありがとうございます」

提督「脚立が出払っちまったからな、これぐらい構わんさ」




――――工廠の掃除。

朝潮「きゃあっ!?」

提督「どうした!?」

朝潮「ひ、人の腕が落ちてます……」

夕張「あっ、それメカ夕張用の保護シートの試作品。肌色にしてみたら微妙で結局使わなかったの」

提督「そんなもんはさっさと廃棄しとけ!」



――――明石管理エリアの掃除。

提督「漏電でもしようものなら大変な事になるからな、ここは特に念入りにやるぞ」

朝潮「あの、司令官、ネズミらしき生き物が……」

提督「ネズミ? コードかじられたらマズイし、退治――ってデカっ!?」

雪風「あっこんなところにいた! ごめんなさいしれぇ、その子、私が飼ってるんです」

朝潮「雪風、ペットを飼うなら逃がさないように気を付けてね」

雪風「はい、気を付けます」

提督(アレ、ネズミなのか……?)

~続く~

821: 2014/06/01(日) 21:58:49.40 ID:EGzsVykAO
――――とある艦娘姉妹の私室。

提督「意外に綺麗だな」

朝潮「酒瓶が転がっているものだとばかり思っていました」

提督「俺もそんなイメージがあった。まぁ酒瓶はしっかり並べてあるがな」

朝潮「――っ!? 次に行きましょう、司令官!」

提督「ん? あぁ、掃除の必要も無いしそうするか」

朝潮(畳んで綺麗に置いてても下着はダメです!)




――――朝潮型私室前。

朝潮「必要ないので次です」

提督「少し確認をするぐらいは――」

朝潮「次です!」

提督(何か見られたくないものでもあるのか……?)




――――陽炎型(一部)の私室。

提督「陽炎は結構年相応って感じだな」

朝潮(何故ハリセンが黒潮の机の上に……)

提督「不知火は――努力してるんだな、アイツ」

朝潮「忘れないようにメモだらけですね、却って逆効果な気もしますが……」

提督「部屋自体はここも綺麗だし、次に行くか」



――――体育館。

長良「うおぉぉぉぉぉぉっ!」

島風「とりゃあぁぁぁぁっ!」

提督「雑巾掛けか」

朝潮「あの二人を組ませて正解だったようですね」



――――食堂。

提督「おい赤城」

赤城「むぐっ!?」

朝潮「赤城さんには手の届かない場所の掃除を艦載機でするようお願いしたはずですが?」

提督「ここでなーにやってんだー?」

赤城「ほっへはほひっはははひへふははひ」(訳:頬っぺたを引っ張らないで下さい)

朝潮「赤城さん、真面目にやらないと夕食抜きです」

赤城「一航戦赤城、鎮守府を光輝かせてみせます!」

提督「全くアイツという奴は……」

~続く~

822: 2014/06/01(日) 22:01:00.60 ID:EGzsVykAO
――――遊技場。

長門「さぁ皆! 私と掃除に励もうではないか!」

天龍「チビ共、危ない場所は長門が全部やるから手の届く安全な場所だけでいいからな?」

駆逐艦娘達「はーい!」

龍田「じゃあ私達はこっちねぇー」

長門「別行動だと!?」

提督「概ね問題ないな」

朝潮「そうですね」



――――全行程終了。

朝潮「お疲れ様です、司令官」

提督「コーヒーか、ありがとうな朝潮」

朝潮「いえ、今日は無理を聞いて頂けましたから」

提督「――楽しかったか?」

朝潮「……見抜かれていたのですね」

提督「この三日ほど結構忙しくて疲れてたからな、皆一緒に楽しみながらわいわい掃除やるってのも、気分転換にはいいかもしれん」

朝潮「また、いつかしたいですね」

提督「……あぁ」

833: 2014/06/01(日) 22:30:25.16 ID:EGzsVykAO
――――電の掃除。

電「コレはアルコール拭きなのです。コレはクレンザーなのです。コレは靴下で擦るのです」

雷「どこでそんなの教わったの?」

電「間宮さんと鳳翔さんが教えてくれたのです」

雷「最近毎日誰かに何か教わってない?」

電「良いお嫁さんになる為なのです!」

――――電に掃除スキルが追加されました。




――――加賀の掃除。

加賀「これだけ広いと手間ね」

瑞鶴「加賀さーん! あそこやってー!」

加賀「何? 自分じゃ出来ないなんて言うつもりじゃ――分かりました。手出し無用です」

加賀(鳥の巣なんてあったのね、壊さないように周囲だけ綺麗にして終わりにしましょう)

瑞鶴(優しい顔してる加賀さんレアだなぁ……)




――――お風呂掃除。

五十鈴「イムヤは浴槽を、ハチは桶、ゴーヤは壁、シオイは天井、イクは床、まるゆは私と小物の整理ね」

168「水着ってこういう時に便利よね」

8「綺麗に磨きます」

58「古い水着で拭くでち」

401「晴嵐さん、お願ーい」

19「ピッカピカに磨くのね」

まるゆ「シャワーノズルなんかも綺麗にしないといけませんね」

五十鈴(泡まみれのこの子達も可愛いわね)




とりあえず半分です

834: 2014/06/01(日) 22:48:49.89 ID:EGzsVykAO
――――青葉の掃除。

青葉「出版所の掃除なんてあまりしませんからねー埃が大量で――ゲホッゲホッ! マスク着けなきゃ無理ですねコレは……」

衣笠「付き合ってあげるんだから感謝してよね」

青葉「神様仏様衣笠様! コレでいいですか?」

衣笠「適当にも程があるわね……まぁいいわ。で、どこから始めるの?」

青葉「まずは……足の踏み場を作ることからですかね?」

衣笠「……でしょうね」




――――長門の掃除。

長門「お前等ー! ビッグセブンだからって何でも出来ると思うなー!」

天龍「何だ!? よく聞こえねぇから早く掃除して降りてこい!」

長門「落ちたら流石に私も無事では済まんぞ! どうして手作業でジェットコースターのレーンを拭かねばならんのだ!」

天龍「仕方ねぇだろ! 明石が他で手一杯なんだから!」

長門「せめて終わったら駆逐艦娘達と一緒に寝ていいという褒美をくれえぇぇぇぇっ!」




――――島風&天津風の掃除。

島風「連装砲ちゃん、あそこ届く?」

天津風「連装砲くん、お願いね」

島風「――よし、終わったよー天津風ー!」

天津風「こっちも終わったわよ」

島風「さっきは長良と雑巾掛け競争したから、次は天津風とやりたい!」

天津風「そうね……まだ床で拭くところは残ってるし、いいわよ」

島風「やったー! 行こう、天津風!」

天津風「島風、ここの床は拭いたばかりだから危ないから走っちゃダメよ?――って言ってるそばから転けちゃダメよ島風ー!」




掃除ネタ終了。

835: 2014/06/02(月) 00:02:20.36 ID:1B5pnv5AO
――――街中。

?「大鳳さん、こんにちは」

大鳳「えぇ、こんにちは……って白雪!?」

白雪「何をそんなに驚かれているのですか?」

大鳳「いえ、あまりにも清掃員として街に溶け込んでいたから……」

白雪「何時もの格好で清掃していると、やっぱり軍というのを意識させてしまいますから」

大鳳「ボランティア清掃してる艦娘って白雪のことだったのね」

白雪「はい、元々掃除するのは好きでしたので」

大鳳「一人で大丈夫なの?」

白雪「初雪と深雪も手伝ってくれていますので」

大鳳「そう……危なくは、ないの?」

白雪「石を投げられたこともありましたし、もうここへ来るなと怒鳴られたりもしました。一般の方達からすれば、私達も深海棲艦と同じ“何だかよく分からない生き物”に変わりありません」

大鳳「どうして、そんな状態で続けられたの?」

白雪「司令官や皆も時間のある時は一緒に来てくれましたし、良いこともありましたから」

大鳳「良いこと?」

白雪「ある時、飴をくれた小さな男の子が居たんです。“お姉ちゃん、いつも掃除しててえらいからあげる”って……だから、続けられました」


大鳳「――そういえば、私も小さい女の子から貴女宛に言伝てを預かってるわ。“お姉ちゃん、いつもお掃除してくれてありがとう”って」

白雪「そう、ですか」

大鳳「私からもありがとう、白雪。貴女が頑張ったから、街の人達全員とはいかなくても、私達を受け入れてくれる人が確実に増えたのよ」

白雪「私はただ、守るべき人達の顔を身近で見ていたいだけです」

大鳳「そうね……私達が敵と戦っている理由の一つだものね……」

白雪「これからも、清掃は続けていきます。私の大事な仕事の一つになりましたから」

大鳳「えぇ、頑張ってね白雪」

白雪「――ところで、何処かへお出かけだったのでは?」

大鳳「……あっ! 浦風を待たせてるんだった! またね、白雪!」

白雪「はい、お気をつけて……よし、初雪達と合流して一旦私も休憩にしましょう」




――――小さな日々の積み重ね。それは時に、大局を動かす力となる。例えそれが、街の空き缶を拾うだけだったとしても……。

845: 2014/06/02(月) 13:12:13.50 ID:1B5pnv5AO
雪風「雪風は履きません!」

谷風「ダーメ、今日という今日は履いてもらうからね」

浜風「見ているこちらが恥ずかしくなります」

浦風「ほれ、こっち来てコレを履くんじゃ」

雪風「でも……履きませんから!」

谷風「あっ、待ちな雪風!」

浜風「谷風、浦風、回り込んで捕まえましょう」

谷風「分かった!」

浦風「うちはあっちから回り込む」

浜風「では、私はこちらに」




――――雪風、逃走中。

谷風「待てぇーい!」

雪風「履きませーん!」

谷風「捕まえ――うわっ、わわわわわ……ぎゃわっ!?」

――――谷風、雪風の飼う謎のペットにフライングボディプレスされ脱落。




浜風「見付けました、逃がしませんよ」

雪風「雪風は絶対に履いたりしません!」

浜風「階段を上るときに恥ずかしがるぐらいなら履きなさい」

雪風「それでも嫌なんです!」

浜風「追い付きまし――っ!? 何故上からタライがっ!? よし、避けてしまえばどうということは……」

RJ「何や雪風、鬼ごっこしてんならぶつからんようにな」

瑞鳳「毎日元気だよね、あの子達」

浜風(しまった、前方への注意が散漫に!?)

RJ「うわっ!」

瑞鳳「きゃっ!」

浜風「くっ……すいません、急いでいますので謝罪は後ほどしっかりと――あの、手を離して頂けませんか?」

RJ「まぁまぁちょい待ち浜風、ぶつかった慰謝料もらおか」

瑞鳳「うんうん、たっぷりもらわないとね、主に御利益的な意味で」

浜風「あの、お二人共、目が怖いです……誰か助け――」

――――浜風、胸部装甲へ必要に攻撃を受け脱落。

~続く~

849: 2014/06/02(月) 14:11:15.31 ID:1B5pnv5AO
浦風「追い詰めたで雪風、このスカート履いたらぶち可愛いなるけぇ」

雪風「それでも履きません!」

浦風「げに頑固な子じゃ……でも、履いてはもらうけぇ」

雪風「嫌です!」

浦風「何でそがぁに嫌がるんじゃ? 何か理由があるんか?」
雪風「……皆が揃うように、願掛けしてるんです」

浦風「皆って、陽炎型の皆のことか?」

雪風「いえ、一緒に戦った全ての仲間の方々です」

浦風(全員揃ったら鎮守府がえっとになって大変じゃないじゃろか……)

雪風「雪風は幸運艦です。だから、願えばきっと叶います」

浦風「……そんな願掛けしなくても大丈夫じゃ。きっと皆、艦娘になってまた会える。うちもそう願っとるけぇ」

雪風「浦風……」

浦風「――だから、雪風はスカート履くんじゃ」

雪風「嫌です!」

浦風「何でじゃ!」

雪風「今更履いたら落ち着きません!」

浦風「そのうち慣れるから我慢しんさい!」

雪風「雪風は、絶対に履きません!」




谷風「――と、いうわけで」

浜風「逆に統一感を出すために、私達が雪風の格好をしてみました」

浦風「提督さん、似合っとるか?」

提督「今すぐに着替えろ、長門と大鳳が使い物にならなくなる」




――――提督の予感は当たり、三人を見付けた長門と大鳳は一日使い物にならなかったそうな……。

855: 2014/06/02(月) 14:45:06.08 ID:1B5pnv5AO
~次回~

・もっと私だけに頼ってね?(※番外編なので本編とは無関係です)

・紛らわしいのよ

・共同作業

・ハリセン

の、四本でお送りします

857: 2014/06/02(月) 15:48:15.80 ID:1B5pnv5AO
雷「ねぇ司令官、何か元気無いわねぇ、そんなんじゃダメよ」

雷「ほら、私が抱き締めてあげるから元気出して。こうしてると暖かいでしょ?」

雷「ずっと私が傍に居れば、何にも心配なんていらないんだから」

雷「ご飯、美味しい? そう、いっぱい作ったからたくさん食べてね」

雷「お風呂も一緒に入ってあげるわ、身体の隅々まで洗ってあげるわ」

雷「司令官が望むなら、ちょっと怖いけど気持ち良くだってしてあげる」

雷「――ねぇ司令官、あの時どうして電を選んだの? 何か脅されていたの?」

雷「大丈夫よ、心配しないで、あなたに危害を加えるモノは全部排除するから」

雷「何で、泣いてるの?……そう、嬉しいのね。私もあなたとずっと一緒に居られるようになって嬉しいわ」

雷「広い鎮守府に二人だけになっちゃったけど、こうして片時も離れずに居られるなら、悪くないわね」

雷「――あっ、オムツ替えないといけないわね。ちょっと脱がすわよ」

雷「ずっと、ずーっと、雷がお世話してあげるから、氏ぬまで一緒に居ましょうね、あなた」

雷「……あっ、また邪魔者が現れたみたい、ちょっと行ってくるわ。大丈夫、心配しないで、私があなたを守るから」




雷「ただいま、あなた。ちょっと汚れちゃったから、シャワーを浴びてくるわね。覗いてもいいのよ?」




雷「星が綺麗……ねぇ、ずっとこのまま居られたら、あなたも幸せよね?」

雷「――泣かなくても分かってる。大丈夫、私はあなたから絶対に離れたりしないから」

雷「あなたが氏んだら、私も氏ぬわ」




雷「――ズッとイッショよ、アなタ」




――――その後、二人の姿を見たものは、誰も居ない。

860: 2014/06/02(月) 17:01:11.86 ID:1B5pnv5AO
ちょっと軽いのです

~~~~

雷「司令官、カフェオレを作ったから飲んでね!」

提督「おぉ、ありがとな」

雷「紅茶も淹れたから飲んでいいわよ!」

提督「ん? いや、カフェオレ――」

雷「緑茶も淹れたからコレも飲んでいいわ!」

提督「いかづ――」

雷「サンドイッチも作ったのよ!」

提督「い――」

雷「他の誰の者も口にしたらダメよ……だって、私が居るじゃない」

提督(言っていることは何時もとあまり変わらないのに、背筋が寒い……)

加賀「ただいま戻り……どうしました?」

雷「あぁ加賀さん。司令官のお世話をしていたのよ、ダメじゃない秘書艦が司令官の傍を離れたら」

加賀「いえ、私は頼まれた仕事をしていただけです。秘書艦としての職務は全うしていますよ」

雷「なら、仕事は加賀さんにやらせてあげるから、司令官のお世話は全部雷に任せてもらうわね」

加賀「それも私が――」

雷「邪魔しないで加賀さん。司令官は雷に頼りたいと思ってるのに、加賀さんに遠慮して言い出せないのよ。ねぇ、司令官」

提督「え? あ、いや、そんなことは……」

雷「遠慮なんてしなくていいのよ司令官、雷には何時だって頼っていいの。加賀さんでも電でも誰でもなく、私が一番司令官が頼るべき存在なんだから」

加賀「雷、私に喧嘩を売っているの?」

雷「喧嘩なんかしないわよ、私が傷付いたら司令官が悲しむもの。ねぇ司令官」

加賀「雷、少しはこっちを見て話しなさい」

雷「嫌。司令官が目の前に居るのに、目を離すなんて可哀想で出来ないわ」

提督「俺は目を離せない小さい子供か何かか?」

雷「司令官には私が付いてないとダメなの。だから、ずっと見ているし、もっと頼ってもいいのよ?」

加賀「提督は貴女の子供ではありませんよ」

雷「司令官は子供じゃないわ。――だって、子供なら私のお腹の中にいるもの」

提督「……何?」

加賀「提督、身に覚えは?」

提督「あるわけが――」

提督(いや、もしかして俺の知らない間に……?)

雷「……心配しないで司令官。“これからも全部、私がしてあげるから”」

提督「っ!?」




――――耳元でそう囁いた雷の顔は、とても可愛らしく、とても魅力的であり――とても、恐ろしかった。

866: 2014/06/02(月) 19:14:38.91 ID:1B5pnv5AO
衣笠「おーい、おーい!」

大井「うるさいわね! 何よ、人の名前を大声で連呼して、何か用!?」

衣笠「えっ? 私はただあそこに提督が居るから呼んでただけだよ?」

大井「――衣笠、ここ、どこだと思う?」

衣笠(笑ってる、機嫌治ったのかな)

衣笠「廊下でしょ?」

大井「そう、“私の部屋の前の廊下”ね」

衣笠「あっそういえばそうね。前に青葉の球磨多摩への取材に付き合って来たことあるわ」

大井「そうなの? 知っていてもらえて良かったわ。じゃあついでに良いことを教えてあげる」

衣笠「何? 青葉の秘密とか?」

大井「夜間警備明け、北上さんとベッドで熟睡中、廊下から大声で名前を呼ばれて起こされて――私の機嫌は最高に今悪いのよ!」

衣笠「わっ!? ちょっと大井さん、こんなとこで主砲撃ったら危ないって!」

大井「ツギ、オコシタラ、シズメルワヨ?」

衣笠「は、はい……」




大鳳「それ以来、すれ違う度に睨まれるようになったの?」

衣笠「蛇に睨まれた蛙ってこんな気分なのかなって思うぐらい、大井さんに睨まれたら背筋がゾクッてする……」

大鳳「何か大井さんが喜ぶものあげれば許してくれるんじゃないかしら」

衣笠「大井さんが喜ぶもの……北上さん?」

大鳳「それはもう大井さんのだから」

衣笠「後は魚雷と提督?」

大鳳「片方はもう持ってるし、片方はあげられないわ」

衣笠「うーん……」

大鳳「――あっ、こういうのはどう?」




――――三日後。

大鳳「ご機嫌ね、大井」

大井「えぇ、良いものを衣笠からもらったの」

大鳳「へー、何をもらったの?」

大鳳(実は何か知ってるんだけどね……)

大井「私と提督と北上さん、三人セットの縫いぐるみ。とっても良く出来てるのよ?」

大鳳「そう、良かったわね」




――――衣笠の出費、鳳翔さんへ献上する高級茶葉と高級和菓子のセット、合計十万円。

衣笠(機嫌は直してもらえたけど、今月何にも買えないよ、トホホ……)

青葉「衣笠、この前貸してたランチ代はどうなりました?」

衣笠「来月まで待ってー!」

867: 2014/06/02(月) 20:10:58.56 ID:1B5pnv5AO
明石「手伝って欲しいことって何ですか?」

夕張「うん、実はメカ夕張のことなんだけど、少し改造したいの」

明石「でも、提督から改造禁止されてませんでしたっけ?」

夕張「戦闘用に改造しちゃダメとは言われたけど、サポート機能の追加や基礎スペックの向上についてまでは禁止されてないわ」

明石「それなら大丈夫……かな?」

夕張「そういう方面なら明石の方が詳しいし、面白い機能も付けたいから知恵を貸してくれない?」

明石「そうですねー、最近はほとんど依頼も無くてメンテナンスを続ける日々でしたし……分かりました。私も協力します」

夕張「助かるわ。それじゃあ早速なんだけど、こういう機能を付けたいの」

明石「あっ、ちょっと面白そうですね、使えそうなソフトもありますから直ぐに取り掛かりますね」

夕張「お願いね、私は基礎スペックを向上させて機動性を確保してみるから」




――――1週間後。

?「このクソ提督!」

提督「ん? 曙か?」

?「ご主人様、気安く触るとぶっ飛ばしますよ」

提督「漣も一緒か。どうした、用があるなら入れ、それと濡れ衣だからやめろ」

?「おんどりゃー!」

提督「うわっ!? 浦風も一緒か、とにかく入れ」

?「はい、失礼します」

提督(アレ? 今の声は夕張じゃ……)

?「こんにちは、提督」

提督「何だ? 新しい兵装でも出来たか?」

夕張「――どうやら完全に成功したみたいですね」

明石「はい、会心の出来です」

提督「っ!? 夕張が二人!?」

夕張「私は一人ですよ、提督。その子はメカ夕張です」

メカ夕張「成功です、マスター」

提督(全く見分けが付かん……)

明石「後、さっき曙や漣の声を出していたのもメカ夕張ですよ。自動音声作成ソフトで出させてます」

提督「バージョンアップさせ過ぎだろ……顔や肌はどうしたんだ?」

夕張「前に作ってた保護フィルターを完成させてみたんです。顔の細部等は明石の協力で何とかしました」

提督「つくづく懲り性だなお前等」

夕張「これからも色々試してみていいですか?」

提督「通常の仕事に支障をきたさず、危なくない範囲でならな」

明石「やりましたね夕張、早速また新しい機能を付けてみましょう」

夕張「えぇ、行きましょう、メカ夕張」

メカ夕張「了解しました」

提督「……妖精並みの技術力あるんじゃないのか、あの二人」

873: 2014/06/02(月) 21:51:12.76 ID:1B5pnv5AO
大鳳「黒潮、飴くれない?」

黒潮「えぇよ、はい」

大鳳「ありがとう。何時も持ち歩いてるわよね、好きなの?」

黒潮「徳用を買って何時も持ち歩いてんねん。最近は高なったから困るわー」

大鳳「たまにスーパーのチラシ持ちながら遠征してるけど、大丈夫なの?」

黒潮「ちゃんと仕事はしてるから大丈夫やって、時間は有効に使わんとな」

大鳳(何か主婦みたいな子ね……)

黒潮「あっ加古や、おーい!」

加古「ん? なに、何か……用……ぐぅ」

黒潮「立ったまま寝る奴がおるかいな!」

加古「痛っ!? 何もハリセンで殴らなくてもいいだろ黒潮!」

黒潮「立ったまま寝るやなんて器用なボケかますからや」

加古「別にボケた訳じゃないんだけど……」

大鳳(今、ハリセン何処から出したのかしら……)

黒潮「やっぱりスナップがいまいち効かんなぁこのハリセン。また良いの出来るまでは前に作ったやつ使おか」

加古「それ何個目さ」

黒潮「このツッコミ君は28号やで?」

大鳳(名前付きなんだ……しかもかなり改良を重ねてるみたいね)

黒潮「大鳳さんも使ってみぃひん? 結構ハリセンって使うと癖になるで」

大鳳「いえ、私は遠慮しておくわ」

加古「……ぐぅ」

黒潮「だから寝るな言うてるやんか!」

加古「へぶっ!? 顔はやめてって!」

黒潮「あぁすまんすまん、あんまりにも良い寝顔やったからつい」

加古「鼻血でも出たらどうすんのさ」

大鳳(よくよく考えたら加古も器用よね、立ったまま寝るって)

黒潮「コレでも食べて目ぇ覚まし」

加古「何この変な袋の飴、何味?」

黒潮「食べたら教えたる」

加古「眠気覚ましならミントとか?――っ!? ゲホッガハッゴホッ!」

黒潮「ほい、ティッシュと水」

加古「んぐ、んぐ……はぁ……黒潮! 唐辛子味か何かだろコレ! 何てもん舐めさせんのさ!」

黒潮「ハバネロ味や、眠気消し飛んだやろ?」

加古「眠気どころじゃないよ! 口の中火事みたいになってるし!」

黒潮「良かったやないか、たまには昼寝せんと仕事気張りや」

加古「言われなくても今から艦隊演習行ってくる、じゃあね」

大鳳(この二人、もうちょっと見てたくなるわね)




――――黒潮の趣味、ハリセン作り、ウィンドウショッピング、誰かに変わった飴を舐めさせること。

874: 2014/06/02(月) 21:56:22.57 ID:1B5pnv5AO
未登場は後二人になりました

それでは安価↓1・2・4で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです

884: 2014/06/02(月) 22:22:13.68 ID:1B5pnv5AO
~次回予告~

・しらつゆ!(※とあるキャラを使いたいので若干番外編扱いで)

・比叡、遂に大願成就する

・長女と四女に翻弄される毎日

・航空戦艦の時代

の、四本でお送りします

888: 2014/06/02(月) 23:26:16.80 ID:1B5pnv5AO
ドタバタしながら皆好き勝手に演奏してると思って下さい、一部分かる人には分かる歌詞ネタ入れてみました

~~~~

夕立「夕立、皆と面白いことしたいっぽい!」

――――この台詞が、全ての始まりだった。

白露「一番先に、リズムを取ります!」

時雨「練習し過ぎて指がつりそうだよ……」

村雨「キーボードって結構面白いじゃない」

夕立「夕立、結構ギター弾けるっぽい!」

五月雨「私、精一杯頑張ります」

涼風「演奏しないあたいがコスプレする意味あんのかい?」

天津風「私なんて島風の面倒見がいいからってだけで連れてこられたのよ?」

鳥海「一人だけ浮いてしまっていて、少々恥ずかしいです……眼鏡というだけなら巻雲でも良かったのでは」

夕立「じゃあ皆、演奏開始っぽい!」




白露「ワン、ツー、ワンツースリーフォー!」

時雨「――えっ歌詞は即興? 僕は演奏でいっぱいっぱいだから無理だよ?……やれってそんな無茶な……」

村雨「結構上手く弾けてるんじゃないかしらー?」

夕立「いちにっさんし、ごはんっぽい!」

時雨「雨が降る、僕の上にも君の上にも、でも、きっと雨上がりには虹がかかるから、二人で空を見上げよう……恥ずかしくて顔から火が出そうだよ」

白露「ドラムソロ、いっきまーす!」

五月雨「えっわっコードってコレで合ってるかな、涼風」

涼風「それAじゃなくてGだから! っていうか演奏中に聞いてどうすんだ!」

天津風「何で私達カスタネット持たされたの……?」

鳥海「コレで合いの手を入れろということでしょうか……」

夕立「もし時雨が帰ってきたら、とびっきりの笑顔で抱き着くっぽい!」

村雨「ハートのスキンシップで皆のハートをゲッツ!」

白露「大好きな人の為には、ハンバーグがいっちばーん!」

時雨「雨の中、君への思いを便せんに書いてみるよ」




――――この楽しい演奏会は、三時間程続いたそうな……。

霧島「野郎共ー! 準備はいいかー! 地獄に招待してやるぜー!」

提督「何で霧島だけデスメタルなんだよ!」

大鳳(ノリノリに見えるのは私だけかしら……)

那珂「那珂ちゃんを除け者にして演奏会とか、皆ひっどーい!」

894: 2014/06/03(火) 00:57:54.00 ID:LBlmmFDAO
比叡「――ついに、ついに完成しました!」

霧島「えぇ、挫けずに付き合った甲斐がありました」

鈴谷「やれば出来るじゃん!」

比叡「早速皆さんに食べて頂いてきます!」




――――金剛&榛名。

金剛「きょ、今日はお腹の調子が悪いから遠慮するヨ。そういえば、榛名がお腹空いてるって言ってた気がしマース」

榛名「お姉様!?」

比叡「絶対に大丈夫ですから一口だけでも!」

金剛「それを信じていつもカレー海に沈んできたネ……」

榛名「アレは冒涜的なカレーじゃない何かです……」

比叡「信じてください、コレでダメなら諦めますから!」

金剛「ンー……榛名、最後って言ってるし、せーので一緒に食べるネ」

榛名「……分かりました」

比叡(きっと大丈夫のはず、二人からお墨付きを頂いたんですから!)

金剛「せーの――」

榛名「頂きます」

金剛「…………エ」

比叡「え?」

金剛「エクセレント! マーベラス! ワンダフル! とっても美味しいネ!」

榛名「このコクと深み、この具材を活かす香辛料の配分……今までは殺されていた味が、ようやく産声をあげたのですね」

比叡「やった! やりました! ようやく美味しいって言ってもらえました!」

金剛「コレなら何度でも食べたいデース!」

榛名「榛名もまた食べたいと思いました」

比叡「ありがとうございます! 他の鎮守府の皆にも食べてもらってきますね!」

~続く~

896: 2014/06/03(火) 01:54:23.48 ID:LBlmmFDAO
――――赤城&間宮。

赤城「お代わり! お代わりを早く! 早くしないとどうなっても知りませんよ!」

間宮「私が焼き肉で注意を引くから、赤城さんに食べ尽くされる前に早く逃げて!」

比叡「あっ、ありがとうございます間宮さん! 今度は間宮さんのカレー食べに来ます!」




――――ドイツ艦娘達。

ビスマルク「ゼアーグート! カレーには馴染みが無かったけれど、美味しいわ」

Z1「程好い辛さだね、辛いのは苦手だけどコレなら大丈夫だよ」

比叡「まろやかな辛さを目指して、玉葱をたくさん入れてあるんです」

Z3「ふーん……まぁ、悪くないわね」

Z1「とか言いながら、しっかり完食してるねマックス」

比叡「しっかり食べてもらえて嬉しいです!」




――――提督執務室。

提督「ようやく来たか」

加賀「待っていましたよ、貴女のカレーが鎮守府内でちょっとした評判になっています」

比叡「ホントですか!? ずっと頑張ってきた甲斐がありました!」

提督「早速俺にもくれ」

加賀「私の分もお願いします」

比叡「はい、お二人ともどうぞ。福神漬けもありますので良ければ」

提督「いただきます。見た感じチキンカレーか……ん?」

比叡「お、お口に合いましたでしょうか……?」

提督「――美味い。すぐに食べるからお代わり用意してくれ」

加賀「私もお願いします」

比叡「……うっ」

提督「何だ? どうした比叡」

加賀「早くお代わり、お願いします」

比叡「嬉しい……です……」

提督「おいおい、何も泣かなくてもいいだろ」

比叡「何度作ってもダメで……作る度に避けられ続けて……やっと……やっとぉ……」

提督「今まで悪かったな、すまん。でも、コレは本当に美味いよ」

加賀「勝手にいただきますね」

比叡「また、作ったら食べてくれますか……?」

提督「あぁ、もちろんだ」

比叡「――はい! 気合い! 入れて! また作ります!」

加賀「ご飯が足りませんね、間宮さんにもらってきましょう」



――――比叡カレー。その認識は、この日を境に変わることとなった。時折昔のカレーが出来上がることもありつつ、更にその味はより良くなっていくこととなる。

900: 2014/06/03(火) 03:44:16.89 ID:LBlmmFDAO
――――朝食。

阿賀野「のしりょーごはんー」

能代「阿賀野姉ぇ、その前に服ちゃんと着て」

酒匂「すぴー……」

矢矧「酒匂、食べながら寝ちゃダメよ?」

阿賀野「ふくー」

能代「先に下着――あぁもう着せるから大人しくして!」

酒匂「醤油醤油っと」

矢矧「それ、ソースよ?」

酒匂「ぴゃあぁぁぁぁっ!?」




――――出撃。

阿賀野「阿賀野がやっちゃうんだから!」

能代「そっちはタ級だって阿賀野姉ぇ、私達はリ級狙わないと」

酒匂「ぴゃあっ!? 砲塔が、砲塔が無い!」

矢矧「酒匂は私の後ろに、初霜もカバーをお願い」

初霜「分かったわ」

阿賀野「キラリーン、リ級沈めたよ!」

能代「分かったから、タ級の射線に入っちゃダメです!」

酒匂「酒匂、またお留守番はヤダよ?」

矢矧「ちゃんと一緒にまた出撃してあげるから、今は大人しくしてて。――撃て!」

榛名「これ以上の勝手は榛名が許しません!」

阿賀野「あっこのままだと榛名がMVP取っちゃう、もう一隻沈めなきゃ!」

能代「そんな無茶しないで、榛名さんに任せて下がりましょ? ね?」

酒匂「あっ、砲塔あった!」

矢矧「待ちなさい酒匂! 私が拾ってくるから初霜の側を離れないで!」

~続く~

901: 2014/06/03(火) 03:47:00.34 ID:LBlmmFDAO
――――入浴。

阿賀野「ふー、今日も阿賀野、大活躍しちゃった」

能代「そ、そうね……はぁ」

矢矧「しっかり肩まで浸かるのよ?」

酒匂「子供じゃないんだからそれぐらい言われなくたって分かるもん!」

阿賀野「能代、髪の毛洗ってー」

能代「はいはい、シャンプー泡立てるから目を瞑ってね」

酒匂「ぴゃあぁぁぁぁっ!? 目に、目にシャンプーが!」

矢矧「擦っちゃダメ! 洗い流すからじっとしてて」

阿賀野「その辺痒い」

能代「ここ?」

阿賀野「うん、良い気持ち」

酒匂「シャンプーハットなんて使いたくないよー……」

矢矧「さっきシャンプーが目に入ったばかりでしょ、我慢しなさい」




――――就寝。

阿賀野「酒匂、一緒に寝ましょ」

酒匂「うん!」

能代「今日も一日お疲れ様、矢矧」

矢矧「えぇ、能代もね……」

阿賀野「すぅ……」

酒匂「すぴー……」

能代「お休み、阿賀野姉ぇ、酒匂、矢矧」

矢矧「お休みなさい、皆」




――――阿賀野型四姉妹の日常は、何時も大体こんな感じです。

能代「ボタン掛け違えてるって阿賀野姉ぇ」

阿賀野「ほぇっ?」

矢矧「卵かけご飯にケチャップは斬新ね」

酒匂「ぴゃあぁぁぁぁっ!?」

903: 2014/06/03(火) 13:05:55.93 ID:LBlmmFDAO
伊勢「晴嵐四積み」

日向「同じく」

扶桑「私もよ」

山城「姉様と一緒」

提督「好きにしろ、どうせ出撃はバシーだから苦戦なんぞせんはずだ」

伊勢「じゃあ行きましょうか」

日向「艦載機を放って突撃、コレだな」

扶桑「伊勢や日向には負けてられないわ、行くわよ山城」

山城「はい、姉様」

提督「隼鷹、飛鷹、サポート頼む」

隼鷹「任せときな」

飛鷹「まぁ正直、私達が居なくても余裕でしょうし」

提督「俺もそう思うが、念のためだ」


――――バシー。

伊勢「昼連撃なんていらないのよ!」

日向「全艦突撃! オールハンドゥガンパレード!」

扶桑「速力では負けても、火力では負けないわ」

山城「もう欠陥戦艦なんて呼ばせないし!」

提督「コレも一応任務の為だ、悪く思うなよ深海棲艦」

隼鷹「エリートは全部先にアタシ達が落としたし、後はもうやることないねぇ」

飛鷹「戦艦か、最低でもフラグシップ級重巡でも居ないと、あの四人の装甲は貫けないもの」

提督「だからって肉薄して戦うとか、普通なら絶対にしないがな。まぁ敵が強いなら真面目に戦う奴等だし、扶桑姉妹も楽しそうだから良しとしよう」

伊勢「妖精さん特製の超硬度太刀は飾りじゃないのよ!」

日向「砲撃など常に移動していれば当たらん!」

扶桑「私達の艤装は硬いわよ?」

山城「装甲増し増しで重いけど、叩き潰すにはちょうどいいわ」

提督「船が船に白兵戦仕掛けるって、見てて面白い図だよな」

隼鷹「ウィスキー持ってきたけど飲む?」

飛鷹「飲む」

提督「暇だからって出撃中に飲むんじゃねぇよ」

隼鷹「大丈夫大丈夫、コレは燃料補給みたいなもんだから」

提督「燃料補給必要なほど動いてないだろ」

飛鷹「だってもう終わるし」

伊勢「ラス1ね」

日向「撤退しようとしているが、どうする?」

扶桑「今日は逃がしたくないわね」

山城「追撃に決まってます」


――――未来の為のマーチを歌いながら、四人の航空戦艦達は明日も晴嵐を飛ばします。

夕張「N・〇・Pっていうのを妖精さんが作ってくれたんですけど、使います?」

提督「深海棲艦は黒い月からは来てないだろ」

904: 2014/06/03(火) 13:12:22.97 ID:LBlmmFDAO
ちょっととあるゲームネタに走りました

先に断っておきますが、今回はエピローグ前の安価募集、つまり最後の安価となります

>>800にも書いたように、要望があれば更新はかなり遅くなりますが続けます

それでは最後の安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです

四本目はマックスと漣を予定しています

908: 2014/06/03(火) 13:22:04.12 ID:LBlmmFDAO
~最終回~

・膝の上

・対ながもん撃退作戦

・アシスタント提督

・ご主人様

・元帥、来訪

・エピローグ

の、六本でお送りします


次回はコチラ

引用: 【艦これ】大鳳「一度入ったら抜け出せない鎮守府?」