427: 2010/08/30(月) 06:53:03.65 ID:FKRXpP60
すいてるうちに投下。既出ネタだろうがせっかくなので。

428: 2010/08/30(月) 06:53:45.74 ID:FKRXpP60
禁書「うん。最終的にはこの国を統一するんだよ。その前にまず貴方は、都を討つべし、かも」

上条「お、おいインデックス。話が見えてこないんだが……だいたいここはどこだ? 目が覚めたらいきなり……」

禁書「……やれやれ、何を言ってるの? この戦乱の世で……。とうまは劉備なんだよ。しってる?劉備げんとく」

上条「お前なあ、説明口調になっちまうのはいいとしても、いくらなんでもこの設定は無理ないか?」

禁書「メタ発言されてもこまるんだよ」

上条「うるせぇっ! ……くそ、不幸だ……。ちなみにお前は誰の役なんだよ?」

禁書「諸葛孔明なんだよ。ふふん、私の頭の中には10万3000冊の兵法が記憶されてるんだから!」

上条(この時代にそんな数の本ねえだろ……)


上条(ん? まてよ)

上条「やい孔明」

禁書「普通にインデックスでいいんだよ」

上条「じゃあインデックス。この話、色々と設定がおかしいぞ」

禁書「? どこが?」

429: 2010/08/30(月) 06:54:37.16 ID:FKRXpP60
上条「三国志なんてよく覚えてないけど、俺は劉備の役でいいんだよな?」

禁書「そうなんだよ。ありがたく演じるんだよ。蜀の国の王様なんだから。人望だけが取り得なんだよ」

上条「グサッとくることを平然と言うな!」

禁書「てへ」


上条「……だけど、それなら尚更おかしいぞ。劉備が孔明に会うのは……ええと、確か桃園のなんちゃらってので酒飲んで……」

禁書「桃園の誓い」

上条「そうだそれだ。なんだっけあいつら。……関羽、と超飛だ。
   あの義兄弟と酒飲んでねえぞ俺は。お前の方が先に出てきてどうすんだよ」

禁書「うーん、仕方がないんだよ。じゃあ今から二人に会いに行くんだよ」

上条「は? じゃ、じゃあって……」

禁書「こうめいわーぷ!」

上条「おわぁッ!? 都合よすぎるだろその能力……あーれー」


上条(まったくなんだってんだいきなり……しかし、関羽と超飛……だって?)

上条(………きょうだい…………………?)

430: 2010/08/30(月) 06:55:56.38 ID:FKRXpP60
___________________________
都にて。


美琴「黒子ッ! そっちはどう!?」

黒子「お姉様ッ! 囲まれてますの!!」

美琴「くっ……。一旦引くしかないわね……。何なのよあの化け物は……」

美琴(こんなことなら早まらないで、やっぱりちゃんと兵を連れてくるんだった……)

黒子「お姉様、後ろですのッ!」

美琴「ッ!?」



垣根「この都に殴りこんできた勇気は買うぜ、お二人さん。
   よほど実力に自信があると見える。は、うちの兵たちをだいぶ可愛がってくれたみてえだな。
   ……だが残念だ、この俺の未元物質にその常識は通用しねえ」


美琴「上等じゃないの、それならタイマンで勝負よ!!」


垣根「そいつはもっと無理な話だ。二人だろうが三人だろうが、この俺の能力でねじ伏せてやるよ」

美琴「ムカつく~~!! 何なのよそのチート能力は~!!アンタなんか部下に裏切られて殺されちゃえ!!」

431: 2010/08/30(月) 06:56:55.73 ID:FKRXpP60
黒子「お姉様っ! そいつの能力はやばすぎるんですの!ここは二人がかりで…………はッ!?」


垣根「――――――逆算、終わるぞ」

美琴・黒子(~~ッ!!)


ピュイーン!


垣根「……?」

上条「何してんだ、てめえ……」

美琴(……!? な、何者……?)


上条(う、関羽と超飛はやっぱりこの二人か……はぁ。先が思いやられる……。まぁ出ちまったもんは仕方ないよな)

上条(……相手は都の武将。ってことは呂布か。……こいつは見たことない面だな)

432: 2010/08/30(月) 06:57:49.25 ID:FKRXpP60

上条「おいお前! 御坂と白井に何をした!!」

美琴(へ? なんで私の名前知って……っていうか……)

白井(能力を打ち消したんですの!?)


垣根「……誰だお前?」

上条「誰だろうが関係ねえだろ!! ……いいぜ、お前がこれ以上、こいつらに手を出すってんなら……」


上条「まずはその幻想をぶち頃す! いくぞおりゃぁっ!」


垣根「……ふん」


バキィッ!



上条「いでえっ!?」

433: 2010/08/30(月) 06:58:41.32 ID:FKRXpP60

垣根「………小物だな、お前」

上条「い、いてて……な、何だと?」

垣根「俺が能力だけに頼るような相手だと思ったか?
   肉弾戦でもお前程度の使い手なら軽くひねりつぶせるぜ。愉快な氏体になりてえかよ?」

上条「……ぐ、ぐぐ……」

上条(第一位のときみたいにはいかないか……くそ)

美琴(なんなのよあいつ、戦闘の方ははてんで素人じゃない……。もお……弱いくせに私のことかばったりして……馬鹿……)ドキドキ

黒子(お姉様から不穏な空気を感じますの………)


垣根「………」

上条(くそ……やられる……!)

垣根「興が冷めた」

上条「……!?」

434: 2010/08/30(月) 06:59:45.17 ID:FKRXpP60

垣根「そこの二人を連れて出直してこいよ。いつでも相手になってやるぜ。……なんなら次は、三対一でもいい」

上条「……ふ、ふざけやがって………あぐっ」

垣根「気絶したか。脆いヤツめ。これじゃあ何回やっても俺が勝つな」

黒子「な、なめてますのよこの男ッ!! お姉様っ!」

美琴(……今なら黒子の能力で引き下がれる……。くやしいけど、このままじゃ全滅だわ)

黒子「お姉様ッ! 二人がかりならなんとかなりますの!!」

美琴「ダメよ。……あいつの言うとおり、ここは一旦引くのが得策」

黒子「ええっ!?」

垣根「頭は冴えてるようだな、超電磁砲。この都を落とすには力だけじゃダメだぜ。……ここ、使えないとな」トントン

美琴「ええ、覚えておく。次に会ったときがアンタの最期よ」

垣根「……ああ、楽しみにしてる」

美琴「……黒子」

黒子「……くっ! 覚えてろですの!」ヒュン



垣根(………)

垣根「能力を打ち消す……か」

435: 2010/08/30(月) 07:00:59.35 ID:FKRXpP60
――――――――――――――――――――――――

禁書(……ふう。隠れててよかったんだよ。とうまには悪いんだけど諸葛孔明は知将。危ない橋は渡らないんだよ。うふふ)

禁書(……ってあれ!? あああ、しまったかも! とうま達に置いてかれちゃったんだよ!)

禁書(うう……あんまりこの無茶な技は使いたくないのに……)

禁書(仕方がないんだよ……)

禁書「こうめいわーぷ!!」

__________________

荒野にて。

ヒュン

美琴「……ふう。ありがと、助かったわ黒子」

黒子「……お姉様」ジロジロ

美琴「な、何よ……」ビクッ

黒子「どうしてこの殿方まで連れてきたんですの?」

美琴「へ? そ、そりゃ……。いくらなんでもあのまま放っておくわけにはいかないでしょ、空気的に!」

黒子「ふうん……」

美琴「な、何なのよ!? 本当にそれだけだってば! だいたいこいつ、戦闘能力は皆無じゃない。使い物にならないわよ、こんな馬鹿」

黒子「ふーん??」

美琴「……しつこいっつの!」

436: 2010/08/30(月) 07:02:21.45 ID:FKRXpP60

上条「う、ううん………」

美琴・黒子「!」

上条「あ、あれ……ここはどこだ……? はっ、あのメルヘン男は……!?」

黒子「おはようですの」

上条「し、白井? ……あ、そうか、お前の能力で……。あ、御坂も」

美琴「………お、おはよう」

上条「あはは。お前は変わらないなぁ」

黒子「あなた、名前は何と仰りますの? というか、色々と伺いたいことが……」

美琴「く、黒子! もういいでしょ! 私たちにはなすべきことがあるのよ! こんな馬鹿放っておいて、ほら作戦会議!」

黒子「ですがお姉様。不思議に思いませんの? わたくしたちの名前を、この殿方」

美琴「……別にそんなに不思議なことじゃないでしょ。私たちの名も、それなりに売れたってことよ。山賊狩りをしてた成果ね」

437: 2010/08/30(月) 07:03:52.62 ID:FKRXpP60

上条「……あの……」

美琴「な、何よ? いっとくけど、私はアンタに助けられたなんて思ってないんだから!
   あのままやりあってたら私たちの手柄にできたかもしれないのに、まったく、余計なことをしてくれたっていうか! この馬鹿!」

黒子「まあまあお姉様……」

美琴「なによ!?」

上条「……あ、あはは……」

上条(なんだか関羽と超飛の性格が逆転してるような気がするな……)

438: 2010/08/30(月) 07:04:54.84 ID:FKRXpP60

上条「あの、お前らってあれだよな……。都を落としたいんだよな?」

上条(こいつらは完全に当人になりきってる雰囲気だな……)

美琴「そうだけど? だから何? 何よ? 夢見る戦士を笑いにきたの?!」

上条「そんなんじゃねえって……」

美琴「ふん、別に笑いたければ笑えばいいじゃない。何よ、アンタなんてあの化け物に手も足も出てなかったくせに!」

黒子「お姉様、それはわたくしたちも同じですの……」

美琴「ぐっ……。と、とにかく、どこの馬の骨かもわからない輩と話すことはこれ以上ないわね。いきましょ黒子」

黒子「……そういうことですので……。さよなら、見知らぬ人」

上条(はぁ……。やっぱり無理だよインデックス。この話進めるには限界があるって)

439: 2010/08/30(月) 07:05:50.27 ID:FKRXpP60

禁書「すとーーーーっぷ!! この男がどこの馬の骨かは、この私が説明するんだよ!!」


美琴・黒子・上条「!?」

黒子「何者?! まさか都の追っ手ですの!?」

禁書「ちがうちがう、間違いなんだよ! ……こほん。申し遅れたけど、私の名前はインデックスっていうんだよ!」

美琴「インデックス!? 10万3000冊の兵法を記憶してるっていう……あの!? こんなチビが!?」

禁書「かっちーん! こっちこそ貴方みたいな短髪があの関羽だなんて、聞いただけで寒気がするんだよ!!」

美琴「はぁ!? なんだかわかんないけどムカつくわね! 炭にするわよ?!」

禁書・美琴「ぐぐぐぐぐぐぐ………」バチバチ

上条(あぁぁ……。なんだかめんどくさいことに……)

440: 2010/08/30(月) 07:07:23.38 ID:FKRXpP60
_________________________

とある城。

一方「なァ」

土御門「どうかしたのかにゃー?」

一方「………何なンですか? この茶番はァ」

土御門「何を言ってる? これから楽しい楽しい三つ巴戦の始まりだぜい、魏の大将」

一方「……くっだらねェ」

土御門「ちなみに呉の国は元スキルアウトのリーダーが仕切ってるんだぜよ」

一方「きいてねェよ」

土御門「周瑜役はもちろん麦野沈利なんだにゃー」

一方「聞いてねェっつンだよォ、このシスコン!!!」

打止「あなたは1万人の兵力を抱えた、まさに乱世の英雄なんだよって、ミサカはミサカh」

一方「ガキは寝てろォオオオオオオオオオオ」
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眠れないので書いた。そのほかの配役は

神裂:趙雲 五和:馬超 風斬:黄忠

まで考えた。後はわからん。失礼しました。

446: 2010/08/30(月) 10:37:45.25 ID:oBy5tEAO
三国志って上条さんでも知ってるくらいの一般常識なの?
世界史大嫌い人間にはさっぱりだ…

447: 2010/08/30(月) 10:54:01.90 ID:jwaoLgU0
桃園の誓いとか三顧の礼とかは知ってても別におかしくはないかと
歴史苦手のバリバリ理系の俺でも知ってるくらいだから
三国志じゃなくて水滸伝とかだったら知らん人のが多い気がする

引用: ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-13冊目-【超電磁砲】