綾野「―――そういう訳で始まるよ！『第一回チキチキ！三組男子を赤裸々に語っちゃえアンケート』！！」

「「「「「わーわー！！」」」」」



赤沢「えっ何これ」

見崎「……面白そう」

※注意点

・>>1はアニメしか見てない
・皆生きてたりと設定に変化あり
・シリアス皆無
・キャラ崩壊あり。ていうかキャラ崩壊しかない。むしろキャラが神隠し。


おk？

綾野「まず十四人分のアンケート用紙を皆さんに回します」

赤沢「ねぇちょっと―――」

綾野「そしてそれぞれの男子に対して思ってる事を赤裸々に書いちゃいましょう！」

小椋「いえーい」

赤沢「だから―――」

綾野「アンケートが集まったら男子に発表しちゃいましょう！」

杉浦「面白そうね」

有田「そうだね」

多々良「そうだね」

赤沢「……」

赤沢「ちょっと皆、それは流石に―――」

見崎「……赤沢さん」

赤沢「え？ な、何？」

見崎「これも災厄を止める為だから……仕方ない」

赤沢「そ、そう……なの？」

見崎「だからぶっちゃけ……じゃなくて、真面目にやった方がいい」

赤沢「うーん……」

見崎「その方が面白……じゃなくて、災厄を回避できるかも知れない」

そして。





綾野「集まった？ それじゃあ男子を呼びましょう！おーい！もう入って良いよー！」



ｿﾞﾛｿﾞﾛ……



勅使河原「ったくよー、何だよいきなり『廊下に出てろ』って」

榊原「何やってたんだろうね」

望月「気になるなぁ」

綾野「『第一回チキチキ！三組男子を赤裸々に語っちゃえアンケート』の発表会を始めまーす！！」

榊原「え？」

勅使河原「は？」

望月「？」

風見「どういう事か全く分からないんだけど……」

中尾「まかせろー？」

綾野「題名の通りです！今回は尺があんまり無いので全員は無理ですが早速始めましょう！」

杉浦「いえーい」

小椋「いえーい」

赤沢（いいのかしら……）

書けたところまで再開しま

綾野「出バナは水野くん！」

水野「え？ 俺がどうしたの？」

杉浦「PN『匿名希望』さんから。『水野くんは背が高くてスポーツマンでいい人です』」

水野「えっ？」

杉浦「次はPN『長ドス』さんから。『結構カッコいい』」

水野「ちょ、え？ 何これ？」

男子陣「「「「？？？」」」」





赤沢（ていうかペンネームって何よ……）

杉浦「続いて、『匿名希望』さんから」

水野「あ、あぁ……」

杉浦「『もう少し髪伸ばした方がカッコいいと思う』」

水野「え？ え？」

杉浦「次。PN『百合』さんから。『お姉さんを私にください』」

水野「あ、姉貴？ あんなのでよければ別にいいけど……」



赤沢（ていうかこれ書いたのって女子よね……？）

綾野「―――とまぁ、大体こんな感じでやってきます！では次、王子くん！」

王子「僕？」

有田「PN『匿名希望』さんから。『いつもいつも凄く優しいです』」

王子「ありがとう」

有田「PN『匿名希望』さんから。『白馬が似合いそう！』」

王子「ふふっ。ありがとう」







勅使河原（いやいや、なんで王子の奴普通に対応できてんの！？）

望月（適応力凄いね）

榊原（訳が分からないよ……）

有田「PN『umbrella』さんから。『なんだかフワッとしてます』」

王子「うーん……ありがとう、かな？」

有田「PN『邪気眼』さんから。『玉子焼きは好き？』との事です」

王子「うん、好きだよ。焦げ過ぎはあまり好きじゃないけど」







勅使河原（……よし、大体流れが掴めてきたぞ）

望月（うん。僕も）

榊原（……ていうか今の邪気眼さんって……）

綾野「次は高翌林くん！」

高翌林「う……心なしか既に胸が痛い……」

桜木「えっ、わたしですか？」ﾎﾞｿｯ

小椋「ほら、いったいった！」ﾎﾞｿｯ

桜木「え、えーっと……PN『匿名希望』さんから。『お大事にね』」

高翌林「あ、ありがとう」

桜木「『匿名希望』さんから。『あまり無理しないでね！』」

高翌林「あ、ありがとう……」

翌ってなんだww



桜木「『匿名希望』さんから。『これからも困った事があったらいつでも言って下さい』」

高林「あ、ありがとう……ありがとう……」ﾎﾛﾘ

榊原（良い話だね……）ﾎﾛﾘ

望月（うん……）ﾎﾛﾘ

勅使河原（三組は皆えぇ子なんや……）ﾎﾛﾘ









桜木「『邪気眼』さんから。えっと、『It's unfair』……？」

高林「フェアじゃない！？」

綾野「次は猿田ぁ！」

猿田「！」

多々良「PN『匿名希望』さんから。『元々キャラ濃いのにその語尾は卑怯』」

猿田「ぞな！？」

多々良「PN『匿名希望』さんから。『この猿め！！』」

猿田「ぞな！！？？」

多々良「以上です」

猿田「」







榊原（あれは酷くないかな……）

勅使河原（せっかく良い話だったのになぁ）

望月（あはは……）

綾野「つーぎーはー……中尾！！」

中尾「まかせろ！」

杉浦「……え？ また私が読むの？」ﾎﾞｿｯ

綾野「そうよ！」ﾎﾞｿｯ

中尾「よっしゃあまかせろー」

杉浦「じゃあ一枚目……」








杉浦「……PN『赤沢』さんから」

赤沢「いやちょっと待って！！」

杉浦「何？」

赤沢「な、なんで名前ばらしちゃうのよ！」

杉浦「だって凄く綺麗な字で『赤沢』って書いてあるんだもの」

綾野「泉美ってばPNなのに本名書いてどうすんのさー」

赤沢「わ、忘れてた……」

小椋「次からは誰も分からないような名前にしたほうが良いよ？」

赤沢「う……」

見崎「……」ﾎﾞｰｯ

杉浦「……気を取り直して、PN『赤沢』さんから」

中尾「まかせろぉぉぉ！！」

赤沢「……」

杉浦「『紋付き袴が似合いそう』との事です」

中尾「……」

赤沢「……」

中尾「紋付き袴……」

小椋「紋付き袴……」

多々良「紋付き袴……」

有田「紋付き袴……」

桜木「紋付き袴……」

綾野「紋付き袴……」

榊原「紋付き袴……」

望月「紋付き袴……」

勅使河原「紋付き袴……」

風見「紋付き袴……」

見崎「紋付き袴……」

杉浦「……」







杉浦（……うん。アリかも）

綾野「まぁ確かに似合いそうではあるね」

小椋「案外簡単に想像できたしね」

榊原「僕もわりと簡単に想像できたよ」

勅使河原「俺もだ。言われるまでは考えた事なかったけどな」

綾野「流石！対策係は目の付け所が違うねぇ」

赤沢「ただ思った事を書いただけよ」





中尾（よっしゃあ俺のハワイコナがエクストラファンシィィィィィ！！！！）

杉浦「次は…………っ！」ﾋﾟｸｯ

綾野「どうしたの？ 早く読みなよ」ﾆﾔﾆﾔ

杉浦「こ、これ……」

小椋「さっさと読みなって。不審に思われるよ？」ﾆﾖﾆﾖ

杉浦「よ、読まなきゃダメなの？」

桜木「えっと、一応ルールですから……」

杉浦「……ちっ……！」

中尾「？」

杉浦「PN……『メガネwithパーカー』さん、から……」

赤沢（え？ メガネとパーカーって……）

榊原（もしかして……）

杉浦「……え、と……」

中尾「？」

杉浦「……」







杉浦「……い、いつもありがとう。あなたと一緒にいるととても楽しいです……」

中尾「え？」

杉浦「……との、事、です……」

綾野（言いよった！！）

小椋（ついに！！）

杉浦「ふーっ……ふーっ……////」

赤沢「ちょっ、多佳子？ 息荒いけど大丈夫なの？」

杉浦「大丈夫……でも、ちょっと放っておいて……」

中尾「大丈夫かー？」

杉浦「あんたは座ってろ」ｷﾞﾛｯ

中尾「」







望月（……あれ中尾くん気づいてないよね）

榊原（そうだね）

勅使河原（だろうな）

多々良「杉浦さんが離脱したので私が続けます」

中尾「まだあるのか」

多々良「『匿名希望』さんから。『目付きがちょっと怖いです』」

中尾「！」

多々良「『邪気眼』さんから。『あなたに任せるものは何も無いッッッ』」

中尾「一転してこき下ろされた……だと……」







榊原（見崎ェ……）

見崎「……」ﾎﾞｰｯ

綾野「はい！どんどん行きますよー！次は風見くん！」

風見（う……来た……）

小椋「まずはPN『匿名希望』さんからね。えーっと、『同じメガナーとして負けません』との事です」

風見「メガナー？」

小椋「注意書きまであるよ……なんか単に『メガネを掛けてる人』の事をメガナーって言うらしいんだけど」

風見（いや言わないよ絶対）

榊原（言わないね）

望月（うん）

勅使河原（言わねーよな）

赤沢（初めて聞いたわ）

小椋「次はPN『普通最高！』さんから。『色白で羨ましいです』との事ですね」

風見「それは喜んでいいのかな……？」

綾野「確かに色白だよねー」

風見「……そう、かな」

多々良「羨ましいなぁ」

勅使河原「こいつ昔からインドアだったからなー」

風見「う、うるさい」





見崎（私の方が色白……）

小椋「次はPN『赤沢』さんから―――」

赤沢「はいストップ！！またバレるじゃない！！」

綾野「もう遅いよ？」

赤沢「……じゃあ今のはもう良いわよ。でもまだ読んでないやつは全部名前だけ書き直しとくわ……」ｶｷｶｷ

小椋「……じゃあ気を取り直して、『赤沢』さんから」

風見「……」

小椋「『クラス委員長お疲れ様。いつもありがとう』」







風見「……」ﾎﾛﾘ

赤沢「……ただ思った事を書いただけよ」

小椋「次は『匿名希望』さんから。『よく見るとハンサム』……だとさ」

綾野「おぉー。久々に主旨に沿ったねぇ」

風見「……は、反応に困る事は書かないで欲しいな……」ｸｲｯｸｲｯ

勅使河原「あ。あいつって昔から照れるとあーやってメガネいじりまくる癖あんだぜ」

榊原「へぇ、そうなんだ」ﾆﾔﾆﾔ

望月「ふーん……」ﾆﾔﾆﾔ

風見「お前はさっきからうるさいぞ勅使河原！！」

小椋「次はPN『umbrella』さんから」

桜木「……」ﾋﾟｸｯ

小椋「『いつもありがとうございます。たくさん迷惑も掛けてごめんなさい。これからもずっと仲良くしてくれたら嬉しいです』」

綾野「ふーん。いいなぁ好かれてるなぁ」

多々良「いいなぁ」

風見「う、まぁ……その、僕も嬉しいけどね。うん」ｸｲｯｸｲｯ

榊原（すっごいｸｲｯｸｲｯしてる……）

勅使河原「……ププッ。照れてやんのー」

風見「お前あとで屋上な」

小椋「じゃあ次いきまーす」

風見「まだあるの？」

小椋「うん。でもこれで最後」

風見「あ、そう……」

綾野「なになに？ ちょっとがっかりしてる？」

風見「そ、そんな訳……」ｸｲｯｸｲｯ

小椋「はいじゃあいきまーす」

風見「……」

小椋「PN『邪気眼』さんから！」

榊原（邪気眼キタ！！）

小椋「『メインキャラっぽく出たのにいつの間にかフェードアウトした気持ちはいかがですか』」

風見「……」

勅使河原「……」

望月「……」

綾野「えーっと、よく意味が分からないんだけど……？」

赤沢「触れないであげましょ」

桜木「そ、そうですよっ」







榊原（見崎、これってどういうことなの？）

見崎（……違う。特に意味はないの。ただ単純な好奇心で……）

綾野「次はー……もっちー！！」

望月「うっ……ついに来ちゃったよ……」

赤沢「なに、あたしが読むの？ 仕方ないわね……」





勅使河原（なぁサカキ。残される側の方が辛いって本当なんだな）

榊原（だね。残ってんの僕らだけだし……）





杉浦「……」ﾑｸｯ

多々良「あ、多佳子」

有田「復活した？」

杉浦「うん。一応ね」

中尾「大丈夫かー？」

杉浦「あんたは寝てろ」ｷﾞﾛｯ

中尾「」

赤沢「えーっと、『匿名希望』さんからね」

望月「う、うん……」

赤沢「『望月きゅんペロペロ』……って！何よこれ！？」ﾊﾞｼｰﾝ

綾野「うわぁ……」

杉浦「泉美……」

小椋「うわぁ……」

赤沢「えっ、いや、なんで私が書いたみたいになってるのよ！？」

桜木「あ、赤沢さん落ち着いて……」

見崎「うわぁ……」

赤沢「み、見崎さ……あなた久々に喋ったと思ったらそれ！？」

綾野「まぁまぁ。気を取り直して次行こう！」

赤沢「『匿名希望』さんから」

望月「う、うん……」

赤沢「『女装して下さいお願いします』」

望月「」

榊原「……」

勅使河原「……」

小椋「……」

多々良「……」

有田「……」

赤沢「……私が書いたんじゃないからね」

桜木「わ、分かってますよ。あはは……」

風見「そ、そうともそうだともそうですとも」ｸｲｯｸｲｯ

綾野「じゃ、じゃあ次行こっか」

赤沢「そうねそれがいいわ……」

望月「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

赤沢「『匿名希望』さんから……」








赤沢「……『もっちーのうなじクンカクンカしたいお！』……」

望月「……」

綾野「……」

小椋「……」

多々良「……」

有田「……」

綾野「……次、行こう」

赤沢「そうね……」

望月「……」

赤沢「『匿名希望』さんから……『望月くんは実は女の子って本当ですか！？』」

望月「……いや、違うけど……」

赤沢「……そうよね」

望月「うん……」

榊原「……」

勅使河原「……」

赤沢「……『匿名希望』さんから」

望月「……うん……」

赤沢「『望月きゅんの筆で私の身体をくすぐって下さ―――ってもうやだぁぁぁぁ！！」

綾野「い、泉美っ！？」

桜木「赤沢さん！」

赤沢「なんでこんなのばっかりなのよぉぉぉ！！」ｳﾜｰﾝ







望月（なんだか大事なものを失った気がする……）

赤沢「なんで私ばっかりぃぃぃ！！」ｳﾜｰﾝ

杉浦「い、泉美落ち着いて。探せばちゃんとしたのも見つかるわ」

小椋「そうだよ！」

赤沢「……う、うん……」ｸﾞｽｯ

見崎「……ほら。これはどう？」ｽｯ

赤沢「あ、あなた……」

見崎「これなら読めると思う」

赤沢「あれ？ でもこれ……」

見崎「仕方ないでしょ」

赤沢「……背に腹は変えられないって事ね……」

見崎「そう」

赤沢（……まぁバレはしないだろうけど……）

赤沢「……え、えーっと、PN『おにいのばーか！』さんから……です」

望月「おに……え？」

榊原（あ、これ赤沢さんのやつだ）

赤沢「『あなたの店のコーヒーは最高よ』との事よ」

望月「あ、ありがとう……？」







望月（……ていうかこれ赤沢さんのやつなんだ……）

勅使河原（それにしても望月本人に全然関係ないな……）

見崎（……紅茶>>>コーヒー。これは譲れない）

赤沢「え、と……じゃあ最後にこれを……」

望月「まだ続くんだ……」

赤沢「『邪気眼』さんからよ」

榊原（ま、また！？ ここのところ連続してるよ見崎！）

赤沢「『あなたの絵は怖い。子供が見たらトラウマになるレベル。―――と、三神先生が言ってた』」

望月「なん……だと……！？」

小椋「く、崩れ落ちた！？」







榊原（……見崎、本当に怜子さんがそんな事言ってたの？）

見崎（……そ、そういう質問責め、嫌い）

榊原（一つしか質問してないのに！？）

杉浦「いよいよ終わりそうね」

桜木「そうですね」

綾野「さぁさぁ次はー……てっしー！！」

勅使河原「うおお……なんだかすげぇ緊張するぜ……」

赤沢「あんたのなんてどうせ一枚とかそこらで終わりよ」

勅使河原「はやっ！せめてもう少し続けて！？」

綾野「はいはーい。じゃああたしが読みまーす」

勅使河原「た、頼むから軽いの来てくれよ。心の準備が……」

綾野「PN『匿名希望』さんから！」

綾野「『いつもクラスを盛り上げてくれてありがとね！』らしいです！」

勅使河原「お、おぉ……なんか普通に嬉しいのが来たな」

綾野「まだまだありますよー！『匿名希望』さん、『勅使河原くんにいつも元気を貰ってます』！」

勅使河原「ま、マジか！」

小椋「おー」

有田「好評だね」

風見「まぁ勅使河原は昔からうるさかったからね」

赤沢「ふ、ふん。それしか取り柄がないってだけよ……」

綾野「次は、『匿名希望』さん」

勅使河原「ちぇー、匿名希望ばっかでガードが硬ぇなぁ」

綾野「『いつもおちゃらけてるのが珠に傷。でもぶっちゃけタイプです』」

勅使河原「ぶっ！」

赤沢「ぶっ！」

綾野「おー、これは大胆な告白ですよー」

多々良「本当にぶっちゃけたね」

勅使河原「おいおいおい！俺も捨てたもんじゃねーんじゃねーか？」

望月「嬉しそうだね勅使河原くん……」

綾野「じゃあ次行くよー？」

勅使河原「どんどん来い！」

綾野「『匿名希望』さんから！『普通にカッコいいと思う。でもちゃらんぽらんで軽そう』」

勅使河原「だははーそんな事ねーよぉ」

綾野「『兄貴の仇！』さんから。『良い奴。あれで空気が読めれば完璧なんだけど……』」

勅使河原「……ん？ 俺って空気読めてないの？」

綾野「『TTR』さんから。『普通に制服着ればいいのに……』」

勅使河原「……え？ もしかしてこれダサい？」

綾野「『匿名希望』さんから。『なんか見た目がチャラい』」

勅使河原「そ、そんな事ねーよ！俺は心の底から純粋だぜ！？」

綾野「『匿名希望』さんから。『お調子者。黙ってればあるいは……』」

勅使河原「ぐはっ！」

綾野「『匿名希望』さんから。『口を開かなければ男前だと思う。口さえ開かなければ』」

勅使河原「がはっ！」







榊原「勅使河原がフラフラに！」

望月「こ、これまずくない！？」

綾野「『匿名希望』さんから。『大事な所でヘタレちゃうのが勿体ない』」

勅使河原「へ、ヘタレ……！？」

綾野「『匿名希望』さんから。『ムードメーカーでありトラブルメーカー』」

勅使河原「……うぐっ……」

綾野「そして『おにいのばーか！』さんから」

勅使河原（あ、赤沢の……）









綾野「『正直、あのシャツはダサい』との事です」

勅使河原「」

榊原（はい氏んだ！今氏んだよ！勅使河原氏んだよ！）

勅使河原「なんだよこれ……こんなのってねーよ……」

綾野「もっと聞くかい？ てっしーよ」

小椋「まだまだあるよ？」

勅使河原「いやもういいです。わりと切実に」

望月（なんか遠い空を見てる……）

風見（あいつは昔から打たれ弱いんだよなぁ……）

赤沢「……」





榊原（……あ、でも今回は見崎のは読まれないんだね）

見崎（その方がいいわ）

榊原（どうして？）

見崎（今の勅使河原くんが聞いたら致命傷になりかねないもの……）

榊原（一体なんて書いたの！？）

綾野「……さぁさぁさぁ！ついにやってまいりました！」

榊原「あ、あはは……」

綾野「我らが三年三組に突如として現れた期待の転校生！その名も榊原恒一！！」

榊原「大袈裟だよ……」

綾野「沢山お便り（？）来てるよこういっちゃん」

榊原「それはありがたい……のかな？」

綾野「そして読み手は―――」









見崎「―――この私」ﾄﾞﾔｯ

榊原「……ごめんね。わりと予想できてた」

見崎「……PN『匿名希望』さんから。『カッコいいです』」

榊原「そ、そんな事ないと思うけど……一応ありがとう」

見崎「『匿名希望』さんから。『はいはいイケメン乙』」

榊原「だからそんな事ないってば……」

望月（なんで若干投げやりなんだろう）

見崎「『匿名希望』さんから。『付きっきりで看病したい！』」

榊原「あ、えっと……き、機会があれば……」

見崎「『匿名希望』さんから。『一緒に料理がしたいです』」

榊原「あ、うん。これもいつか機会があれば……」

見崎「『匿名希望』さんから。『手料理食べたい！』」

榊原「機会があれば……」

見崎「これも『匿名希望』さんから。『榊原くん男前ぇ！』」

榊原「っ……！」



榊原（こ、これは恥ずかしい……勅使河原の気持ちがよく分かるよ……）

見崎「『匿名希望』さんから。『恒一きゅんの胸ペロペロ』」

榊原「ぶっ！」

赤沢「ちょっと！またそういうの！？」ｶﾞﾀｰﾝ

見崎「私はただお便り（？）を読んだだけ……」

赤沢「そ、そうだけど……」

綾野「まぁまぁ。落ち着こうよ泉美」

小椋「そうだよ」

桜木「と、取りあえず座りましょう。ね？」

赤沢「あ、うん……」





榊原（ていうか見崎もさっきから淡々と読まないでよ……）

見崎「PN『匿名希望』さんから」

榊原「なんか僕の時は皆匿名希望ばっかりだね……」

勅使河原「そりゃ恥ずかしい事ばっか書いてっからなぁ」

望月「あ、復活した？」

見崎「……『こういっちゃんマジこういっちゃん』との事」

榊原「い、意味が分からない……」

榊原（っていうか……）ﾁﾗｯ

綾野「な、何っ！？ あたしじゃないからね！？」

見崎「続いてPN『おにいのばーか！』さんから」

赤沢「……」

榊原（あ。赤沢さんのだ）

勅使河原（赤沢のだな）

望月（赤沢さんのだね）

見崎「……」








見崎「……『恒一きゅんのほっぺたペロペロ恒一きゅんのうなじペロペロ恒一きゅんの指ペロペロ恒一きゅんの喉仏ペロペロ恒一きゅんの

赤沢「はいストップ！！」

見崎「どうしたの」

赤沢「どうしたの、じゃないわよ！何あなた捏造してるの！？」

見崎「私はただお便り（？）を読んだだけ……」

赤沢「そ、そんな変Oみたいな事書いてないでしょうが！」

見崎「私はPN『おにいのばーか！』さんのを読んだだけ。それなのになんであなたが怒るの？」

赤沢「う……」

見崎「……まさかとは思うけど、『おにいのばーか！』さんってあなたの事？」

赤沢「そそそそそんな訳ないでしょ！！」

見崎「……あなた自身と無関係なら、別にいいでしょ？」ﾆｺｯ

赤沢（しまった墓穴掘った！！）

見崎「失礼しました。続けます」

榊原（えぇー……正直もう終わってもいいのに……）

見崎「……」ｽｰｯ

見崎「『恒一きゅんの膝ペロペロ恒一きゅんの脛ペロペロ恒一きゅんの脇ペロペロ恒一きゅんの―――』」

赤沢（うぐぐ……聞いてるこっちが恥ずかしくなるわ……////）

綾野（見崎さん無表情のままだし……）

小椋（ていうかこれただの変Oでしょ……）

杉浦（こんなの誰が書いたのかしら……）

桜木（こ、これは流石に……）

見崎「―――との事です」

榊原（ううう……鳥肌が……）

風見「だ、大丈夫？ 顔色が優れないようだけど……」

榊原「う、うん。なんとか……」

勅使河原（赤沢って変Oだったのかよ……）

望月（酷かったね。ただのセクハラだったよ……）







赤沢「」ｼｰﾝ

見崎「大丈夫？ お・に・い・の・ば・ー・か・！さん」ﾎﾞｿｯ

赤沢「あ、ありがと……って！あなたのせいでしょ！」

見崎「……これが最後のお便り（？）です」

榊原（やっと開放される……）

勅使河原（でもいざ終わりとなると寂しいな）

望月（そうだね）

榊原（二人とも他人事だからって楽しまないでよ……）

勅使河原（さーて！大トリはどいつだぁ？）

見崎「……」








見崎「……PN、『邪気眼』さんから」

榊原（み、見崎！？）

勅使河原「なぁなぁ、この『邪気眼』っての誰なんだろーな？」ﾋｿﾋｿ

風見「さっきから殆ど皆勤だし……」ﾋｿﾋｿ

望月「誰だろうね」ﾋｿﾋｿ

赤沢「……」

見崎「……」

榊原「見崎……？」

見崎「……では、読みます」

榊原「……」ｺﾞｸﾘ

見崎「……榊原くん。『いないもの』になっていた私に話しかけてくれてありがとう」





榊原「……！」

勅使河原（ん？）

望月（これ……）

赤沢（え？ 『私』って……）

杉浦（あぁ、そういう事だったの）

見崎「……いつも構ってくれてありがとう。いつも心配してくれてありがとう」





榊原（見崎……）

赤沢（見崎さん……）

見崎「いつも助けてくれてありがとう。いつも一緒にいてくれて……本当にありがとう」





綾野（見崎さん……）

小椋（見崎さん……）

桜木（見崎さん……）

有田（見崎さん……）

多々良（見崎さん……）

勅使河原（なんか知らねーけど女子が皆泣いてる！？）

見崎「そんな、誰にでも優しくて頼れる榊原くんが……」


榊原（……）


見崎「……私は、大好きです」


榊原「！」





ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ……





中尾「えんだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

勅使河原「うおっ！しばらく黙ってたと思ったら何だよいきなり！？」

風見「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

勅使河原「えっ、お前まで！？」

望月（ていうかなにこの急展開……）

綾野「よーし！今日は皆でパーティーだー！」

小椋「おー！」

有田「賛成！」

多々良「じゃあ早速準備しよ！」

桜木「良かったですね見崎さん！」

見崎「うん……」

その他女子「「「わーわー！」」」








勅使河原「えーっと……取りあえず良かったなぁサカキ！」

望月「おめでとう」

榊原「あ、うん。なんか急展開過ぎる気がするけど……」

綾野「ほらほら！他の男子共も働く働く！」

水野「はいよー」

高翌林「確かにそっちの方がフェアだね」

王子「ふふっ」

中尾「まかせろぉぉぉぉぉ！！」

猿田「ぞなぁぁぁぁぁ！！」




榊原「……」

教室の隅っこ。





赤沢「ねぇ、多佳子」

杉浦「どうしたの？」

赤沢「なんか釈然としないんだけど……」

杉浦「？」






おわり！

乙！

鳴ちゃんが可愛くて今日も平和だぜ

なんか>>77がまた翌になってたり最後が駆け足だったりしたけどこれで終わり！

どのSSでもこういっちゃんが高スペックだから他の皆をメインに触れてみたけど結局こういっちゃんが全部持ってっちゃうっていうね。

それじゃー読んでくれた人、ありがとう！