1: 2013/12/30(月) 15:21:18 ID:O.VaquH6
それぞれスレ立てるのが憚られた為、一気に纏めて載せます
○ミカサの話
○クリスタとユミルの話
○巨人組が会話しているだけの話
2: 2013/12/30(月) 15:24:36 ID:O.VaquH6
ミカサ(……よし)カタン
ミカサ(我ながらうまく髪を切れた、後ろの方まで完璧)
ミカサ(…………)
ミカサ(エレンとアルミンに誉めて貰いに行こう)イソイソ
ミカサ(!)
ミカサ(エレンとアルミン……見つけ…)タタタ…
「よ、よぉ!ミカサ」
ミカサ「……ジャン」
ジャン「お前髪切ったのか?似合って…」
ミカサ「すまないけれど、ジャン。急いでいるので」
ジャン「そっか」
ミカサ「エレン、アルミン!」タタタ…
ジャン「…………」
3: 2013/12/30(月) 15:25:18 ID:O.VaquH6
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4: 2013/12/30(月) 15:26:50 ID:O.VaquH6
キース「では各自、ペアを組む様に!」
「「「はいっ!!」」」
ミカサ(ペアを組まなくては……)キョロキョロ
5: 2013/12/30(月) 15:28:04 ID:O.VaquH6
ミカサ(エレンは)キョロキョロ
ミカサ(アニと組んでる)シュン
ミカサ(アルミン)キョロキョロ
ミカサ(マルコ、と……)シュン
ミカサ(では、誰と組もう……ライナーはベルトルトと組んでるし、サシャもミーナも…)
ジャン「おい!ミカサ」
ミカサ「……ジャン」
ジャン「余っているなら、俺と組もうぜ!」
ミカサ「結構です、お気遣いなく」スタスタ
ジャン(敬語で断られるって、結構つらいな)シュン
6: 2013/12/30(月) 15:28:48 ID:O.VaquH6
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7: 2013/12/30(月) 15:29:41 ID:O.VaquH6
ミカサ(夕食の時間、エレンとアルミンは……)
ミカサ(!! いた)
ミカサ「エレン、アルミン――夕食を一緒に…」
エレン「あぁ、ミカサすまない。今日は男子で集まろうってさ」
アルミン「ごめんね、ミカサ」
ミカサ「そう」シュン
アルミン「その代り、明日の朝は一緒に食べよう?」
ミカサ「わかった」
ミカサ(では。食器を片付けやすいよう、給仕場の近くのテーブルに…)
8: 2013/12/30(月) 15:30:45 ID:O.VaquH6
クリスタ「ミカサ!」
ミカサ「!」
クリスタ「私たちと一緒に食べない?」
サシャ「一緒に食べましょうよ!」
ミカサ「い、いいの…」ピタッ
ユミル「…………」ジー
ミカサ(不機嫌そう)
ユミル「…………」チョイチョイ
ミカサ(!! おいでおいでしてくれた)タタタ…
9: 2013/12/30(月) 15:32:03 ID:O.VaquH6
ミカサ「で、では。ご一緒してもいいだろうか」
クリスタ「ふふ、誘ったのは私達なんだから。遠慮なくどうぞ」
サシャ「ミカサは小食ですか?もし残すのであれば、私は大歓迎ですからね!」
ユミル「ま、遠慮すんな」
クリスタ「もうユミルったら、また不機嫌そうな顔で言って!」
ユミル「地顔なんだから、仕方ないだろ」
サシャ「気にしないで下さいね、ユミルはこれがデフォなので」
ミカサ「そうだったの――では、気にしない事にする」
ユミル「お前は言葉使いを気に掛けろよ」
10: 2013/12/30(月) 15:32:48 ID:O.VaquH6
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11: 2013/12/30(月) 15:35:24 ID:O.VaquH6
ミカサ「と、言う訳なので。その際にはトリガーを下に向けて撃つと良い」
クリスタ「ふんふん、なるほどね」
ユミル「真面目ちゃんと主席様が揃うとこんな話になるのか、マジで暇」
サシャ「私は真剣にご飯を食べていたので、もう完食してしまいました!」エッヘン
クリスタ「サシャ偉いね。そうだよね、食事の時間なんだし私も食べなきゃ」ウン!
ユミル「んな事に一生懸命になるなよクリスタぁ」
ミカサ「一生懸命になるのはとても良い事、私もクリスタを見習おう」
ユミル「――ん?」
ミカサ「?」
ユミル「一生懸命は、見習う事?」
ミカサ「えぇ、そう」
ユミル「じゃあ、なんでジャンは…」
12: 2013/12/30(月) 15:36:46 ID:O.VaquH6
ミカサ「…………」
ミカサ「私とした事が、墓穴を掘ってしまった」
クリスタ「え、そんなに固まるくらいの出来事だったの!?」
13: 2013/12/30(月) 15:38:50 ID:O.VaquH6
サシャ「でも墓穴を掘ってしまったって事は、ジャンが一生懸命な事には気が付いていたんですよね?」
ユミル「お前にしては珍しく鋭いな、芋」
サシャ「私も結構、ジャンと話しますから。ジャンの健気な気持ちくらいはわかりますよ」
ユミル「だははは!健気って!健気ってそんなキャラじゃねぇだろアイツ!!」
クリスタ「もうユミル!そんな事を言っちゃダメ!」
サシャ「でもミカサ、気が付いているならもう少し優しくしてあげてください」
ミカサ「?」
サシャ「最近ジャンが落ち込んでいるんです」
ミカサ「…………」
14: 2013/12/30(月) 15:40:36 ID:O.VaquH6
ミカサ「駄目、出来ない」
サシャ「なんでなんですか!?あんなに頑張っているのに!」
クリスタ「だ、駄目だよサシャ!そんな他人の事に過干渉になったら!」
ユミル「ま、クリスタの意見もわかるが――サシャの意見もわかるな。なぁミカサ、なんでなんだ?」
ミカサ「…………」
ユミル「言える範囲で良いぜ、ちょっと言ってみろよ」
ミカサ「……こう言った場合」
ミカサ「過度な期待を持たせる言動は、いけないと思った」
15: 2013/12/30(月) 15:43:27 ID:O.VaquH6
ユミル「あ?」
サシャ「えっ」
クリスタ「ミカサ?」
ミカサ「私は――家族愛と女性として持つべき愛情の間で、少し苦しくなる事がある」
ユミル(エレンか)
サシャ(エレンですね)
ミカサ「ので、過剰は期待はさせたくない」
クリスタ「まぁ、それはちょっとわかる部分もあるけど」
ミカサ「それに……ただでさえジャンは、とても優秀は兵士」
ミカサ「彼の気持ちを乱す事は、私の本意でもない」
16: 2013/12/30(月) 15:44:47 ID:O.VaquH6
サシャ「えぇっと、つまりミカサは」
クリスタ「ジャンが嫌いでは、ない……の?」
ミカサ「?」
ミカサ「なんで嫌う必要があるの?いつもエレンと仲良くして貰っているのに」
ユミル(あれってミカサ視点だと仲良しなんだ。にしてもこれは……)
サシャ(ジャンにとっては、少し可哀想な気がしますね)
クリスタ(ミカサの気持ちもわかる、わかるけど……!)
(((嫌われている訳じゃないのに、あんなに露骨に避けられているジャンが――不憫じゃん)))
ミカサの【ジャンに対する、彼女なりの思いやりの行動とその結果】
17: 2013/12/30(月) 15:47:00 ID:O.VaquH6
クリスタ「ねぇユミル」
ユミル「ん、今日も……か」
クリスタ「そう、お願いできる?」
ユミル「まぁ、いいけど――そっちに行くぞ」
クリスタ「うん」
ごそごそ
――もふっ
クリスタ「ふふ、ユミルいらっしゃい」
ユミル「あぁ、ほら……もう寝るぞ」
クリスタ「はーい」
クリスタ(ユミルの腕の中は……本当に温かいなぁ)
18: 2013/12/30(月) 15:49:37 ID:O.VaquH6
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19: 2013/12/30(月) 15:50:59 ID:O.VaquH6
ユミル「…………」
クリスタ「…………」
ユミル「……ぅ……ん」
クリスタ「…………」
クリスタ(――ユミル、寝ちゃった?)ゴソゴソ
クリスタ(ふふ、普段あんなに眠りが浅いのに。私の隣で寝ている時は本当に無防備)ツンツン
クリスタ(私が眠れないからって、お願いして一緒に寝て貰っているけど)
クリスタ(本当はユミルの為なんだからね)
クリスタ「……おやすみなさい、ユミル」チュッ
クリスタ「さて、私も寝ようっと」
20: 2013/12/30(月) 15:51:43 ID:O.VaquH6
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21: 2013/12/30(月) 15:53:08 ID:O.VaquH6
ユミル「……デコチューされた」ボソッ
ユミル「不意打ちすぎるだろ、こいつ」ツンツン
ユミル(にしても私が気付いていないと、本当に思っているんだなぁ)
ユミル(まぁ、狸寝入りをしている時くらいしか――こいつは私に対しては素直にならないからって)
ユミル(いつも寝たふりをしてしまう私も私なんだがな)
ユミル(ま、それはともかく)
ユミル「ちょっと動かすぞ、クリスタ」
ユミル「……っと、これで良し」
ユミル「ま、いい夢見ろよ」ナデナデ
22: 2013/12/30(月) 15:55:36 ID:O.VaquH6
クリスタ「ん……お母さ…」
ユミル「愛しているぞ、クリスタ」
ユミル(やっぱり抱きしめている時は、穏やかに寝てくれるな)
ユミル(色々とあっただろうが――そりゃあそうだよな)
ユミル(開拓地に送られた際のこいつの年齢の事を考えると、親が必要な年だったもんな)
ユミル(お前が寝ている時くらい、いくらでも甘やかしてやる。その代わり、訓練の時間は甘やかしてやらないけど)
ユミル「おやすみ」
ユミルとクリスタの【抱きしめられているのは、どっちだろう】
23: 2013/12/30(月) 15:59:01 ID:O.VaquH6
ユミル「第一回、どきどき☆巨人組での赤裸々対談!はーじまーるよー」
ライナー「無表情かつ氏んだ目で言うな!違和感満載だ!」
ユミル「ポ口リはないよ。期待した皆さん、残念でしたぁ」
ベルトルト「棒読み無表情、続けるんだ」
エレン「ポ口リ、か。そうだな……男女比率的に、ポ口リがあったら放送事故の可能性が高いしな」
ユミル「でもアニキックはあるからぁ、真面目にやるようにぃ」
アニ「今の所、あんたが一番真面目っぽくないんだけど」シュッシュッ
ベルトルト「アニもやる気満々で準備しないで!」
24: 2013/12/30(月) 16:00:36 ID:O.VaquH6
ユミル「では始めます、第一回のトークテーマは『ラスボスは誰が似合うか』だそうだ」
ライナー「ま、今の所最有力は獣の巨人だがな」
ユミル「そこは除外で」
ベルトルト「この中だったら一番可能性が高いのは君なんじゃない?」
ユミル「……?」クルッ
エレン「なんで後ろを振り向くんだよ、指さされた先にはお前いないだろ!」
ユミル「私、か」
ライナー「首をかしげても可愛くなぃ……うわっ!」
ユミル「条件反射の行動に、ガタガタ文句を言うんじゃねぇよゴリラ」
エレン「いいパンチだ」
アニ「まぁ……あんたが一番色んな物を背負いそうだからね、妥当」
25: 2013/12/30(月) 16:03:48 ID:O.VaquH6
ライナー「背負う物としては、クリスタの幸せや安全」
ユミル「お前が脅す材料にした物だな」
ベルトルト「結局僕らも見捨てられなかったから、なんだかんだ巨人の事情も背負いそうだよね」
ユミル「それはお前が情けない声を出したからだろ」
エレン「普段は自分本位の癖に、切り替え早く不幸を背負い込んだし」
ユミル「お前はすぐに仲間の事を害虫呼ばわりしてたな、驚くべき切り替えの早さだったぞ」
アニ「ま、総合的にみると――あんたが一番可能性が高いね」
ユミル「うわぁ、それ嫌だなぁ」
ライナー「まぁそう言う運命だ、諦めろ」
ユミル「そう言うお前はどうだ、ライナーさんよ。お前は一応、山奥組のリーダー格なんだろ」
26: 2013/12/30(月) 16:05:35 ID:O.VaquH6
ライナー「自分で言うのもなんだが、俺はラスボスに向いているとは思えない」
ユミル「確かにそうだな。ミカサに投げ飛ばされ、アニに蹴り倒されている所を見るにチョロそうだ」
ライナー「戦士と兵士に分裂してしまうと言う致命傷をも負ってしまった」
ベルトルト「それに関してはフォローしかねるよ」
ライナー「それにクリスタに心奪われていると言う事態もある」
アニ「敵方に心奪われる人が現れる展開って、使いっ走りの印象があるね」
ライナー「せめてロミジュリ展開くらいのイメージを持ってくれ」
ユミル「それに物語の中盤なのに、主人公と思いっきり肉弾戦で戦ってしまったし」
エレン「確かに展開的にはラスボスはあり得なさそうだ」
ライナー「……お前ら、少しはフォローしろよ」
ベルトルト「えぇっと――そうだね、一言付け加えるとすると」
ライナー「ベルトルト」
27: 2013/12/30(月) 16:06:39 ID:O.VaquH6
ベルトルト「ライナーはラスボス関わらず……」
ライナー「うんうん」
ベルトルト「倒される際に『一人の兵士としてお前らと出会いたかった』とか、微妙な泣き言を言いそう」
ライナー「フォローしてくれないのかよ!なんで、倒される前提で話してんの!?そして泣き言って何!?」
アニ「ベルトルトが毒舌になってる」
エレン「溜まっていたんだな」
ユミル「普段、感情を押し頃している奴が怒ると怖い法則って奴か」
エレン「だったら、山奥組の中ではベルトルトが最有力候補じゃないか?」
ベルトルト「僕?」
28: 2013/12/30(月) 16:07:47 ID:O.VaquH6
エレン「無表情で、感情を奥深くにやるのが上手いって言う不気味さもあるし」
ベルトルト「…………」
アニ「そうだね、それにあんたは責任を妙に背負い込んで――一人で闇の奥深くに踏み込んでしまいそうだ」
ベルトルト「…………」
ライナー「コミュニケーション不足で、俺達と連絡が取れず戸惑う事もありそうだな」
ベルトルト「…………」
ユミル「つまり総合すると。無表情で話下手で、責任背負い込んで、勘違いをして闇に消えると」
ベルトルト「そんな風に僕の事を理解してくれているんだったら止めて!そんな展開になる前に!」
ライナー「理解してくれているんだったらって――お前自身もそう思っているのかよ」
ユミル「で、ラストの一言は泣き言だよな。今の所、一番泣き言を言っている印象があるし」
ベルトルト「うわーん!!」ダダダ…
エレン「ベルトルトがログアウトしました」
アニ「支障はないから続けようか」
29: 2013/12/30(月) 16:11:54 ID:O.VaquH6
エレン「で、山奥組の最後の一人はアニだが……」
アニ「…………」
ライナー「無いな」
ユミル「無いだろ」
エレン「アニがラスボスってのは無い無い」
アニ「素っ気なさすぎるコメントだね」
ライナー「小さくて可愛いし」
アニ「…………」
ユミル「女型の巨人との格闘戦が中ボスって感じだったしな」
アニ「…………」
エレン「あるとしたら、最終決戦で駆けつけて来てくれるとかじゃないか?」
アニ「それってつまり」
ライナー「人類側の仲間になるポジションって事だ」
ユミル「案外一番いいポジションだよなぁ――昔の仲間と敵対する可能性はあるけど」
30: 2013/12/30(月) 16:13:05 ID:O.VaquH6
ユミル「で、最後に残ったのが…」
ベルトルト「……ぅぅ、ぐすっ。ただいま」
ライナー「戻ってきたか」
アニ「お帰り、もう私の所までは終わったよ」
ベルトルト「えぇ!!アニの所終わっちゃったの!?」
アニ「あんたが逃げ出したのが悪い」
ベルトルト「――ごめん」
アニ「ま、あんたが居ても居なくても一緒だっただろうけど」
ベルトルト「…………」シュン
ライナー「元気出せ」
ユミル「おーい、話を戻すぞ。そこの幼馴染の奴ら」
エレン「話を戻すって、もう終わりだろ」
ユミル「何を言っているんだ、お前が残っているじゃないか」
31: 2013/12/30(月) 16:17:23 ID:O.VaquH6
アニ「私が人類側になり、ライナーも兵士としての自我を持って人類側に合流」
ベルトルト「意思がない僕が、二人についていって」
ユミル「私も人類側につくと言う、そう言う事があり得るなら」
エレン「確かに、主人公が闇に染まってしまうのもあり……ってそんな!」
ユミル「はーい!駆逐系男子一名闇の奥底にご案内!」
ライナー「精神の分裂を教えるのは俺に任せろ!」
ユミル「頼もしいぜ、経験者!」
ライナー「意外と簡単に出来るからな。なぁエレン、ちょっと闇に染まる展開も考えてみろよ」
ユミル「よいではないか、よいではないか」
エレン「お前ら二人悪ノリしすぎ……ちょ。や、やめろー!!」
32: 2013/12/30(月) 16:18:58 ID:O.VaquH6
アニ「ねぇ、ベルトルト」
ベルトルト「なぁに、アニ」
アニ「この話の落ちは、つけられるのかな」
ベルトルト「無理なんじゃないかな」
アニ「だね」
ベルトルト「じゃ、ここ辺りで終わっておこうか」
アニ「あぁ、じゃあ最後に一言たのむよ」
ベルトルト「えっと、閲覧ありがとうございました」
アニ「次回にご期待……しないでください」
巨人組で【ラスボスをやるとしたら】
33: 2013/12/30(月) 16:20:26 ID:O.VaquH6
これにて終了
三編載せて30レス程と言う、短いお話の詰め合わせでした
それでは皆様、よいお年を!
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります